7/18の記事ランキング

  1. 7月3日に遠野なぎこさんの自宅に救急隊が入ってから2週間。7月17日に、親族によってブログが更新され、「訃報のお知らせ」として彼女が永眠したことが報告されました。彼女はこれまで頻繁にブログを投稿してきており、それも1日に何度も更新していることから、日々の生活の状況がリアルタイムに伝わってきます。遠野さんのブログ投稿は6月27日(20時22分)を最後に途切れますが、この日はなんと9件もの記事が上げられています。といっても、最後の日だけ極端に多いという事ではないので、ことある毎に記事を書くのが彼女の習慣だったのでしょう。投稿時間も朝から晩までバラバラなので、思うことがあればその都度文章にして発信していることが見て取れます。ちなみに、僕は通常は記事を書いてからしばらく寝かせることにしています。書いた時の勢いでそのまま上げると、うっかり瑕疵(かし)のある文章を垂れ流してしまうかもしれない。もちろん完全には防ぎきれませんが、しばらく頭を冷やすことで、大きな「きず」があれば事前に気付く可能性があるのではないかと思って予約投稿にしています。そのため、僕のはいつ書いたのか分からないものになっていますが(2~3週間前に書いていることもある)、なぎの記事は書いたら即時公開しているものと思われます。そのことから、彼女の身に異変が起きたのは6月27日の夜から翌朝あたりにかけてである可能性が非常に高いように思うのです。救急隊が入ったのは7月3日のようなので、空白期間は5~6日だったと推測します。今回は、なぎこさんがブログ投稿した最後の日、6月27日の『“訪問看護の契約の日でした”』(15時22分)と題する記事について、感想を書きたいと思います。僕は25年ほど前に見た朝ドラで彼女の事を知りました。実際に会ったことはなく、ブログ等にコメントしたこともありません。しかし、わざわざロケ地である北海道の奥地・沼田町まで行ったことがあります(留萌本線・恵比島駅/2023年に廃線)。その後も折に触れて彼女のことを考えてきました。彼女からは主に「自分を愛することの重要性」について教わったように思います。教わったといっても、講義を受けた訳ではありません。彼女を見ていて、僕が勝手に思いを巡らせたに過ぎないのであり、彼女は僕・武野朝彦の存在すら知らないでしょう。しかし、僕にとっては重要なソウルメイトの1人であると思っています。なお、ソウルメイトの語は多義的ですが、僕となぎこのように会ったことのない人や、面識のない人(アーティストとファンの関係等)はもちろん、相手が過去の歴史的人物であるような場合にも、重要な影響を受けたような相手に対しては十分に「ソウルメイト」の関係が成り立つのです。ソウルメイトの種類や様々な態様については、飯田史彦著『ソウルメイト』(PHP研究所)に詳しく、ソウルメイトの定義に関しては決定版といえる内容だと思うので興味のある方は是非ご一読を。一方的かも知れないけど、僕にとっては大事なソウルメイトだと思っている凪。そんな彼女の最後の日のブログ。当該記事の最後に「あたしゃ、まだまだ生きていくぞ😊💓✨️✨️✨️」と記されているのです。これはちょっと、見ていて切なくなりますね😢だって、おそらくは数時間後には還らぬ人になる、という時の言葉なのだから。ただ、これはあくまで僕から見た主観なのだけど、その言葉は表面的なものに過ぎないのではないか、という気がする。自分はまだまだ生きていくぞ、なんて普通は書きませんよ。それを書くのは、逆説的ではあるけれど、意識の深いレベルで死を受け入れた人、あるいは死を選択した人の言葉なのではないだろうか。どうもそんな気がするのです。なぎこの中では、今回の人生で経験すべきことは既に終わっている。本当はそれを分かっているけど、さすがに顕在意識では十分には気付いていない。そこで何となく「まだまだ生きていくぞ」という言葉が出てきたのではないか。僕は「全ての死は自殺である」あるいは「人は死ぬ時期を自分で選んでいる」というスピリチュアルな考え方に同意します。これは同時に「早すぎる死というものはない」「本人の同意なく死ぬことはない」ということを意味しています。死ぬ時期を間違える人はおらず、死ぬべきでない時に死ぬ人はいないと思うのです。ただし、その決定は顕在意識ではなく、意識の深いレベルで行っているために、顕在意識では反対のことを考えていることがあるのです。死ぬために事件や事故が利用される場合もありますが、顕在意識で「今日、これから死ぬ」と分かっていたら、事件や事故で亡くなることが難しくなるのではないでしょうか。だから顕在意識では知らなくて良い。ただし、その場合でも薄っすらと自覚しているため、後で振り返ると不思議なことを言ったりしているのです。御都合主義的な邪説だといわれても反論できないので、もちろん「これが真実だ」などと強弁するつもりはありませんが、個人的にはそのように考えています。なぎこさんの当該記事(『“訪問看護の契約の日でした”』)には、自身が「人に頼る事がとても苦手」で「人に迷惑をかけることが嫌で嫌で仕方ない人間」であると述べられています。責任感の強い人だったのでしょう。訪問看護を受けるにあたっては、かなりの葛藤があったことが窺えます。それでも、決心して訪問看護を受けることにしたのです。「…これで良かったんだ。」「…そりゃ少しだけ複雑だけど。」「お世話になる事が決まって、良かったんだ。」と述べられています。そして、「少し心が軽くなった気がする。」というのです。また、訪問看護を受けることにしたのは、愛猫を守るためでもあるとしています。彼女の年齢(45)で、猫を守るために長生きしなければならないとは、普通はあまり言わないような気がするのですが……。果たして、この日を境に消息を絶った彼女。事務所に属さず、家族とも疎遠な彼女ですから、自宅で倒れた時に助けに来てくれる人はいなかったのですが、どうやらこの時の訪問看護の方から遠野さんと連絡が取れないと救急に報告されたようです。その結果、彼女が誰よりも愛していた愛猫は無事に救出されたのです。そこで、改めて最後の日のブログに綴られた「…これで良かったんだ。」「お世話になる事が決まって、良かったんだ。」「少し心が軽くなった気がする。」との言葉を見直すと、深い意味があるように感じられます。ところで、27日の当該記事の一つ前の記事で、彼女は自分のことを「(世の中に対して)ほぼ影響力なんて無い」と語っています。でも、会ったこともなければSNSのフォロワーでもない僕に対して、彼女の人生は少なからず影響を与えている。同じようなことは、誰にでもあるのではないでしょうか。話しかけたことはないけど、気にはなっている人というのはいますからね。こちらは認知していなくても、相手は自分のことを知っていて、自分に関して何か考えているかも知れない。ふと口にした言葉で全く記憶にないようなものでも、誰かの心に刺さって、その人の人生に影響を与えているかも知れない。僕だって、知らない所で誰に影響を与えているか分かりませんね😅なぎちゃんとは会ったこともなく、彼女は僕のことを全く知らなかっただろうけど、彼女の知らないところで僕は長い間彼女のことを考えてきたし、彼女の人生から学び、影響を受けてきたんだなあ。遠野なぎこさんの最後のブログを読んで、そんなことを考えました。

  2. カメラの前では、ずっと笑顔でいたファンの方の前では、もっと強くいなきゃと思ったメンバーの前ですら、かっこよくいなきゃと思ったでも家に帰って一人になった瞬間、急に全ての感情が押し寄せてきた「センターおめでとう!!」発表されたあの日、メンバー全員がそう言ってくれたその言葉は嬉しかった。でも、それ以上に怖かった私でいいのかなってーーーーずっと、考えてしまう今日も撮影が終わって自分の家に着いた途端、ズボンのポケットに手を入れて、ぐしゃぐしゃになったハンカチを握りしめる泣きたくないのに、勝手に涙が溢れてくる的「はぁ……私、なにやってんだろ……」そんな独り言を呟いた時、ノックの音がした村「美青〜、いる?」その声だけでちょっとだけ涙が止まった的「……美羽?」村「うん、ちょっと顔見に来ただけ。入っていい?」返事をする前に、ドアが開いたまるで、私が「入って」と言うことを確信してたみたいに村「……あ、泣いてた?」的「泣いてないって……」村「うそ。目赤いし、鼻もちょっと……ぐずってしてる」的「そ、そんな事……ないよ……っ」涙を誤魔化そうとして、逆に声が詰まった美羽は私の前まで来て、膝をついて目線を合わせた村「……プレッシャー?」私は何も言わずに頷いたでも、溢れそうなものが自然に口から出ていった的「だって、初センターってさ……本当はめちゃくちゃ嬉しいのに、それを目標に頑張ってきたはずなのに、怖いんだよ」 「皆の期待に応えなきゃって思うし、失敗したらどうしようって、私のせいで櫻坂の人気が落ちたらどうしようって、そればっか考えちゃって……」声が震えた言葉を出した瞬間、胸の奥にあった不安がどんどん溢れてきて、また涙が出てきた村「……美青」黙って聞いていた美羽が急にぎゅっと私を抱きしめた的「わ、ちょ、急に……!」村「いいから。泣いてもいいよ、ここでは」その声があまりにも優しくて、もう我慢できなくなった的「う……ぐすっ……うぅ……」美羽の肩に顔をうずめて、私は子供のように泣いた泣きながら、美羽の手がそっと背中を撫でてくれているのを感じた村「美青はね、頑張りすぎなんだよ」的「だって……センターなんだもん……失敗出来ないじゃん…」村「そんな事ない。失敗したって誰も美青の事責めたりしないよ。だって、頑張ってるの皆、知ってるもん」的「でも、、」村「私は、誰よりも近くで見てきたつもり。美青が練習で誰よりも遅くまで残ってたのも、立ち位置を何度も確認してたのも、全部知ってる」その言葉が心に沁みたちゃんと見てくれてる人がいるんだって、そう思えた的「……私、怖いよ」村「怖くていいじゃん」 「強がるより、"怖い"って言える方がかっこいいよ」的「かっこよくなんか、ないよ……」村「あるよ。私から見たら、美青はめっちゃかっこいい」そう言って、美羽が笑ったあの柔らかくて、少し照れたような笑顔的「私、センターになったら、絶対に泣かないって決めてたのに……」村「泣いても、崩れないのが美青の強さだと思うよ」私は小さく笑って、美羽の肩にまた顔を預けた的「……ありがとね、美羽」村「うん。美青が笑ってくれたら、それだけで頑張れる」的「……じゃあ、もっと泣いていい?」村「え、うん、泣いた後に笑ってくれるなら」的「もちろん」村「ちなみに、どれくらい?」的「……一曲分くらい?」村「長いよ笑」そう言って私たちは笑いあった泣いたあとの目は腫れてるし、鼻もちょっと詰まってるけどでも、今なら少しだけ前を向ける気がするセンターとしてじゃなくて、私として支えてくれる人がいるから、私は強くなれる次の日の朝、目が腫れているのは当然だった鏡の前で、自分の顔を見て思わずため息がでる的「……完全に泣き腫らしてる……」でも昨日の夜、美羽に思いっきり泣かせてもらって、ちゃんと話して、すごく心が軽くなった不安がゼロになった訳じゃないでも、支えてくれる人がいるってわかっただけで、ずっと前を向きやすくなったメイクさんに目元を誤魔化してもらいながら、レッスン室へ足を運ぶセンター位置に立つと、やっぱりドキドキするけど、昨日までの「潰れそうなほどの不安」は少し和らいでいたお昼休憩私が楽屋の隅でサーモンおにぎりを食べていると、隣にスっと座ってきた人がいた村「……目、ちょっと腫れてるけど、大丈夫?」的「え、やっぱわかる?」村「わかるよ、私には。だって、昨日見てるもん」くすっと笑う美羽村「それにしても、なんでおにぎり?」的「え、普通にお腹空いて……って、なに?」村「ほら、今日頑張ったんだから、もっとテンションが上がるもの食べればいいのに、美青の場合サーモンなのは分かるけど…」 「おにぎりもいいけどさ〜、たとえば……パンケーキとか」的「この現場でパンケーキ食べたら、全員にいじられる事確定でしょ」村「じゃあ、終わったら行く?パンケーキ」的「……え?」村「ご褒美。今日もちゃんとセンターに立てたご褒美」 「昨日泣いてたくせに、偉かったよ」的「うわ……そんな言い方……笑」村「でも本当に偉いと思うよ、私は」私は手に持っていたおにぎりを見下ろした的「……まだまだ、全然だけどね」 「振りも表情も、他のメンバーに比べたら自信ないし……」村「それでも真ん中に立ってるって事が、凄いことなの」真っ直ぐに言い切る美羽の声が、じんわりと心に響く的「でもね、私……本当は、ずっと美羽みたいになりたりって思ってる」村「え?なんで?」的「だって……美羽っていつも自然体で、どこか落ち着いてて、自分のペースっていうか雰囲気を持ってるじゃん」 「そういうの、羨ましいなって」村「えぇ〜?私なんか、今日も朝から焦って髪ボサボサで来たのに」的「それでも可愛いからずるいの!!」村「……え、今なんて言った?」的「……な、なんでもない!」一瞬の沈黙そして、美羽が分かりやすくニヤニヤしている村「今、可愛いって言ったよね?うわ〜、本人に言うなんて、勇気あるじゃん」的「わぁぁぁぁ!!忘れて!今の忘れて!」村「無理〜。私、一度聞いたことは忘れないタイプなんで♪」的「……くっそ、調子に乗りやがって……」村「でもありがと、美青」そう言って美羽がふっと微笑んだからかわれたはずなのに、なんだか嬉しかった村「ねぇ、美青」的「なに?」村「いつか、"美青のセンター、最高だった"って言われる日がくるよ。私も絶対言う。だから、ちゃんと前見て」私は数秒息を止めたーーーーその言葉を、昨日の私に聞かせたかった的「……じゃあ、私がセンターやってる間、隣にいてくれる?」村「当たり前じゃん。ずっと、ずーっといるよ」的「……そっか」素直に嬉しかったその後の練習も、撮影も、疲れたけど気持ちは前向きだったいつか、真ん中に立つことが"怖い"じゃなくて"誇らしい"って思えるようになりたいそれまでの間、隣で笑ってくれる誰かがいるならーーーー私は、まだまだ、頑張れる読んでいただいてありがとうございます‪꒰ঌ ໒꒱リクエストどんどんくださいhttps://marshmallow-qa.com/1715hj8wh3b2o8titiにマシュマロを投げる | マシュマロ匿名のメッセージを受け付けています。marshmallow-qa.com

  3. ★冒頭追記★昨夜藤原直哉さんの特別ライブ配信があったらしく起きて早朝に拝見しました。素晴らしかったのでシェアします先生がいま日本にきておられるアメリカの首脳部のかたに語りかけるように話されてるメッセージ。誰が日本を動かしているのかぜひごはん間違いましたwご覧になってみてください~追記終わり~冒頭にさんまさんのほんまでっかTVでおなじみの科学者武田先生のインタビュー(最後の方は妨害か?で無音になってますがその後まなびはさんのお話で話された内容はわかりますw)そして29分あたりから武田先生の応援演説。これがめちゃくちゃ素晴らしかったので他の国とくらべわかりやすく日本の異常さをお話くださり私たちが普段なかなか気づけない日本の政治の異常さにハッと気づけます投票する前に必見のお話です必要なかたに武田先生のこのお話が届きますようにわたしたちは騙され続けいいように搾取されてきたけどもう本気でNOを選挙でつきつけないと自由も権利もない本当の奴隷に堕ちていってしまう。選挙でしか政治家のリセットはできません。不正が行われやすいと言う期日前より投票日に選挙に行きましょうお付き合いをありがとうございました武田先生のお話もっと聴きたい~わたしたちの知らないところで増税が勝手にw決まっててその仕組みと具体的な説明をさとうさおり都議がわかりやすく具体的に解説してくれてます議員リセットしかありません最後にまた藤原先生の最近のお話を。いま世界で起こってるニュースになってるようなことは前記事にも書いたおまえはもう死んでいる、の事後処理で戦争になりそうにみえるけど後片付けなのだそうなのでそんな心配せずCOOLに観ていていいそうです

    誰が日本を動かしているのか。【一人ひとりが王】として選挙に行こう
  4. 裏コード通信294*記憶を起動するのは、非言語圧
  5. 及川氏もそうだけど、この状況で気持ち悪いくらい酸性党推しのインフルエンサーたち。本当にまじめにやってるなら、情弱にもほどがあるやろ?それともなにか?情報系インフルエンサー足るものが、だれもかれもみんなエコーチェンバーやらフィルターバブルに引っかかってましたとかいうの?田母神氏やら林千勝氏あたりは、そもそもの改憲からの核武装、戦争推進派だと判明しているから、もはや確信犯であるわけだけど、ごみそん、ウマヅラ、ねずみあたりも全員あたまおかしいというか、いくらなんでも情弱杉やろ、と。素人でもよっぽどバカでないかぎり、ふつうは気づけるレベルでおかしな情報が拡散しているわけで。たとえば、これまでみたいにグレーなうわさしかない状態。共産だろうが立憲だろうが酸性だろうが民民だろうが、決定的な証拠がないのであれば、そもそもここまで批判が集中するわけがないわけですよ。仮に共産と酸性が今連立がどうのこうので対立しあっているけど、こういった対立っていう面に関しても、普通であれば「どっちがいいのか」なんてのはわからんわけでしょ。どっちかが悪だという証明がないから。だから支持者は自分の支持する党を応援するし、外から支持する人は言動でどっちにつくか想像などで判断すると思うんですよ。でも、今回の酸性って、そもそもの「不正」とか「姑息」みたいな意味で、「そもそも信用できない」っていうことが判明しちゃったわけでしょ?たとえば「コロコロ政策を変える」「その場で適当にウケそうなことを言っておいて、あとで撤回する」「都合が悪くなったら他人のせいにして逃げる」など。さらにいえば「自分の会社にカネを流していた」とか「カネの不透明な運用」とか、そもそもの「統〇関連やマクヤとの関りがほぼ確定している証拠」まで出回ってしまっている。いわゆるイスの国とのつながり、戦争を起こそうとしていると考えられる情報、証拠など。普通に人間なら批判するはずだが、なぜかコロナ以降くらいから有名になったインフルエンサーたちは、こぞって酸性党を推している不自然さ。何も発信しないのならともかく、あきらかに「ここだ」ってところで酸性党に意識が向くように、さらに視聴者を誤誘導させているようなタイミングで、酸性党を推している。ごみそんも、ねずみも、ここってタイミングで不自然に外国人への敵対心を視聴者に植え付けてましたよね?平野雨竜も。排外主義思想への誘導がプロパガンダであったのは、僕の感覚ではもうほぼ間違いないと思ってるんだけど。だからごみそんやねずみなどが散々あおっていた外国人の脅威なんてのは、今の日本でも起こってはいないし、中国人の乗っ取りもぶっちゃけないと思っています。そう見えるのは、実際に少なからず中国人が入り込んでいることも事実だと思うし、その人たちが絶対に悪い人ではないとは言い切れないけど、逆にスパイかどうかもわからないはずで。平野雨竜は出てきた当時、2名ほど名指しで通名帰化人を暴露して、内部に大量の外国人が入り込んでいると煽っていました。そしてすぐに「帰化情報は90日まえまでしかさかのぼれなくなった」と言っていたわけですが、まずコレの事実確認ですよ。本当に平野氏の影響でそうなったのか。平野氏と自民が結託していて、あえて敵対しているように見せている演出の可能性はないか。など。ただ「帰化情報が90日前までしか遡れなくなった」というのは事実だと思うので、なぜこれが行われたのかっていうと、やはり「自民をはじめ、内部にそういう人がもっと何人かいた可能性」ってのは疑うべきです。一方で、今、排外主義を煽るプロパガンダが、保守界隈に仕掛けられていることだけは間違いなくて、それは中国乗っ取り計画についても同様です。これらのプロパガンダを流しているところの、ひとまず目先の目的はおそらく日本では改憲からの核武装だと思います。それ+排外主義を煽り、外国同士を敵対関係に陥らせる。そう考えたとき、僕は平野氏はあまり信用できないと思ってる側なので。ちなみに、平野氏が過去に語った2名の通名帰化議員を名指しで批判した動画がなんかなくなっているんですけど、消したってことですかね?消されたというよりは、消したんですよね?で、それ以降はこういった話は基本あまりしていないように見えるんですが、いっぽうでどこぞの街宣で「辻本清美氏と福島瑞穂氏が帰化人だ」という発言をしている動画を見ました。これはさすがにヤバいと思いますよ。このふたりは帰化人のうわさはあるものの、僕も最近そのせいでめっちゃ調べる羽目になったんですが、今のところそのような証拠はどこにもなく、本人がそもそも否定して起こっていたようで。上記、最初に名指しでバラした2名の暴露がインパクト強すぎて、みんなおかしくなってるのかもしれないけど、辻本清美氏や福島瑞穂氏を帰化人とかいうのっていわゆるネトウヨとやらの妄言でしょ?今んところ。どこをどう調べても、どこにも証拠ないんですけど?最終的にAIに聞いても、やっぱり彼女たちは帰化人という証拠はないと。辻本氏はよく知りませんが、福島氏については親とかそのまた親とかも、帰化人ではないみたいな話だったと思うんですが。最初の暴露がインパクト強すぎて、あとのほうも本当だと思ってしまっているのだとしたら、相当危ういですね。結局は最初に「国会内には大量の帰化人」と言っておきながら、2名しか暴露できず、さらにすぐに帰化情報の制限という状況になったわけですが。そもそも僕は計画的だったようにしか思えませんね。特に最近の戦争犯罪につなげるためのプロパガンダを行っているところは、リベラル思想を破壊し、共産主義という思想を完全に悪だとして排除したがっているようですので。それはビジネス保守が洗脳するために売っているプロパガンダ本の広告で一目瞭然ですが、結局のところ世界を戦争に向かわせるためには護憲派、リベラル思想、共産主義思考ってのは邪魔でしかないんですよ。まあ、僕も共産主義は考え物だと思いますが、はっきり言って世の中に「共産主義にしてください!」とか言える本当に無欲な人がどのくらいいるかってことを考えると、そもそもの共産党が政権与党になるとか不可能に近いと思うので、そう考えたときに、少なくとも共産党をふくめ、護憲派の政党が半数近くはいないと日本は似非保守に破壊され、国民は大虐〇されてしまうわけですよ。はっきり言いますけど、平野雨龍は危険だと思いますけどね。話がそれましたけど。こういうような戦争犯罪に加担するような立ち位置にいるインフルエンサー。僕は、だれもが人間である以上、勘違いや間違いもあるとは思っているんですけど、それに加担すると戦争になったり、人権がはく奪されることを知っていて、あえて扇動しているのだとすれば、「それは罪に問われないのか」ってことですよ。酸性党についてですけど、あれは他党と違って、現在さまざまな核心的な情報が拡散されてしまっています。もう映像もそうですが、音声なども。そもそもの被害にあった証人が何人もいて、訴えている状況ですよ?そんな政党を庇って、そういった闇の部分は隠し、なぜか叩かれているところだけ発信し、「これは支配層の妨害だ!酸性党を応援するべきだ!」とか言っちゃってるインフルエンサーたち。情弱杉だし、それ以前に、彼らが本当に自分で調べて過去の動画もしっかり発信していたのだとすれば、彼らが調べられないはずはないんですよ。でも調べてないように見えるし、発信していない。なぜか酸性党の件だけは、都合の悪い部分は調べられないようなんですよね。ねずみもウマヅラも。どういうとこですかね?まあ「平等な立ち位置の発信」ということで、「四方八方、全方向から、やたらと叩かれている!」という点について酸性党かわいそうとか気の毒だっていう発信をするのもいいけど、それだったら「過去の音声入手」やめた党員の証言とか、お金の不正な動き、とか宗教との関連性とか、そっちのほうも発信しないとウソですよね?特に後者のほうが目立ってるから、最近はあちこちから叩かれ始めたわけで。なにより総研ですよ。これの危険性は、アホでも基本的には理解できるし、だから大勢が止めようとしているのを、酸性側が叩かれているっていっているだけで、そんなことも気づかないなら、インフルエンサー失格だが?それから吉野氏の真正護憲論ってのも、それよりたちが悪いので、もっと影響力ある人には発信してほしいですね。下手をしたら酸性よりたちが悪い。あと一見、無害そうに見えている内海氏の無所属連合。ここも、実際にはちょっとやばい証拠が出てきました。内海氏、過去に真正護憲論を語っています。そしてグーミンだのあほんじんだのと言っています。ちなみに吉野が掲げている真正護憲論について、誰かがXでグロックに訪ねていました。https://x.com/i/grok/share/5Md9BRJI5vG1HhNvyRHvGCHDQほか、いくつかの懸念について語っているポスト。 直感で言ったけど、誠真会のホームページ見て唖然とした。 真正護憲論と謳っているけど、制定法としては大日本帝国憲法が正統なものであるという認識に立っているとあります。 これは戦前回帰です。 無所属連合は改憲されて権力者に好き勝手させない為に闘っているのです。 https://t.co/WiShZhZ6nj pic.twitter.com/7ybzHSMcYo— めぐろせいや (@megurin1147) July 16, 2025 祖国再生同盟にはお世話になった事が有るので書きにくいが誠心会の吉野(よしりん)が言ってる「日本国憲法無効論」は南出喜久治の祖国再生同盟が掲げる真正護憲論に根ざしている。私は当時の反ワク界隈で左翼では無いのが新鮮だったので一時活動を共にしたが、憲法論だけは納得が行かず、ついていけな… pic.twitter.com/jtc9ieSBfz— 新生民権党 塚口洋佑 (@shinseiminkento) May 28, 2025 12日の神真都デモ、支部の数は少ないもののまだやろうとしている。 今になってもデモをやる人は真正護憲論を唱える上清水に対し何も違和感を持たないんだろうか... #神真都Q pic.twitter.com/7rJwBKaalU— 反陰謀論・ねこなべ (@Simokitazawa02) February 4, 2023 そもそもテコ入れしているのが、🍊のアドバイザーされてる南出弁護士さんですから… つまり【創憲】🍊と似たような内容が【真正護憲論】かな?と。 ちょっとショックでしたよ〜私も😭— niko (@sii5088) July 10, 2025 あの吉野夫婦が立候補している日本誠真会のHPで喧伝されている「真正護憲論」を見て吐き気を催した。「大日本帝国憲法こそが真正憲法で、日本国憲法は占領憲法に過ぎない」という嘘八百が並んでいる。自民を見放すネトウヨの受け皿として改憲勢力に入れてもらうだけの寄生虫。https://t.co/Eo0Yah08L6— Yuji Kawakubo (@yujikawakubo711) June 19, 2025 同じく共闘を最初は願っておりました。 一方よしりんにはどうしても時々違和感を拭えず、途中から応援出来ずにいました。 本当に最近ですが改憲派と聞き、探してみましたら発言しているYouTubeがありました 真正護憲論=明治憲法復元(改憲)という事で残念に思っています— 川島和美(なまえ) (@meganetokan) July 9, 2025 真正護憲論ではなく創憲だから人民主権信者だからこの様な独裁体制ができるのである。  真正護憲論では國體主義は成り立ち、人民暴走を起こさせない。  何故創憲は人民暴走を起こすか、それは端的に言えば暴力なき革命であり、その流れを持ち権力を握った際に本性を現すからだ。 共産主義と同じだ。 https://t.co/xtkIMIb6Q6— 摂津國之臣民 (@KK19360226) March 27, 2025 で? そのなかで何人が『真正護憲論』を支持してる者がいるんです? そのなかで何人が『日米合同委や日米経済調和対話』に半旗を掲げる者がいるんです? https://t.co/k4P7DjVEct— はやぶさ@アジア主義 (@683kei4000_sub) March 25, 2025 現役神真都の人達はこれでいいのかな? もう違う組織になってないか。 逮捕歴のある右翼活動家を幹部にしたり、「真正護憲論」とかいう結成当初の緊急事態条項反対とは矛盾する理念を会の目標に掲げたり… https://t.co/OGUqNs7gOS— 乙1200 (@otz1200) January 3, 2023 真正護憲論と謳っていますが、大日本帝国憲法が正統なものであるという認識に立っているとホームページに明記してありますね。 これダメでしょう。 無所属連合は改憲されて大日本帝国憲法の時のような戦争を賛美する国になるのを阻止しようと頑張っているんですから。— めぐろせいや (@megurin1147) July 16, 2025 真正護憲論に簡単に誘導される人が 多過ぎるのも怖い……😭— honwakadream (@honwakadream) July 9, 2025はっきり言って、真正護憲論なんてのは、酸性のソウケン並みにやばい代物です。特に護憲という名前がついていることが問題。そして、これを称賛しているバカがいっぱいいるところが、酸性の信者と同じで、救いようのない部分。危機感を覚える。吉野氏は「元に戻す!」とかキャッチコピー出しているけど、「いったいどこまで戻す気だ!?」って思うんですよね。しかも、ここに神真都Qとか絡んでいるようで、もはやトランプつながりで、酸性と絶対に関係性ありますよね?そしてカ〇ト臭満載。酸性の支持者もどうかと思うが、ぶっちゃけそこよりも信者の質は悪そうというか、もはや最悪な思考停止が集まっていそうな党やな。。そして一度酸性に騙されて、離れて吉野のところにきて、この真正護憲論に疑問を持てないのは、もはや人として脳が機能していないんじゃないかとすら思う。まあ、いちばんしっくりくるのは、最初から神谷氏と共謀していて、けんか別れしたふりをし、ソウケンがバレた際に、ソウケンのやばさを知って酸性を離れた人を取り込むように待ち構えていた…ってやつですかね。最終的には、酸性と国会内で共謀して、戦前回帰を図る共謀者だと思いますけど。で。これ。内海氏の過去のポスト。 そーいえば児童相談所問題で協力している南出氏と真正護憲論派は、ものごっついカルト扱いされてるな。そりゃそうだ。なぜそれがカルト扱いされるのか、その真の理由をグーミンは知るはずもないからだ。— うつみさとる(神奈川選挙区 参議院議員候補) (@touyoui) February 12, 2013なぜ、この人が真正護憲論とかいうのを語っているのか?この文体から察するに、護憲派であるはずの内海氏の主張は「戦前回帰を図るこの真正護憲論とかいう改憲がカ〇ト扱いされる真の理由を、愚民が知るはずもないからだ」としている。どういうことだ??真の理由ってのも気になるが、それ以前に真正護憲論派をカ〇ト扱いすることを愚民と思っているようだけど?つまりは改憲派ってことじゃないの? やっぱりこの人。結局は嘘つき同士、吉野氏の仲間って感じ?そして吉野氏は神谷氏と喧嘩しているように見せかけて、実は共謀しているように見えるけど、吉野氏と内海氏は完全に仲間で、神谷氏はソウケンを掲げてはいるけど、吉野氏の真正護憲論とやらともかかわっているそうで。おそらく最初にソウケンをかかげた酸性党に人気、注目をさせて、何かに気づき始めた人を護憲の名のもとに吉野氏が刈り取るって感じですかね?さらには、それすらも回避した人間を、内海氏が誘い込むという。アホな保守層は、意地でも平和主義を左翼と決めつけて、自分たちで不幸の道を選んでいくからね。全部わかっていて、リベラル層の人間も、コロナとワクチン騒動と、USAIDの不祥事で、リベラルの印象を悪くして、リベラル派を保守思想へ洗脳して、それで保守界隈で上記のように改憲から逃れるように、別の保守政党を探していく護憲派の人を最後に刈り取るのが内海氏。まあ憲法や国の在り方の議論以前に「そもそも人としてどうなの?」って話。それにしても根本氏をはじめ、多くの人たちが調べてきた情報によれば、酸性の思想はナチ〇ムそのものということで、それは=統〇そのものともいえるらしく、そもそもの9条改憲は統〇のいちばんの悲願だったらしく、当時統〇に支配された自民党もそれを狙っていたようだが、これまでずっと守られてきたのは、おそらく共産党などの左派と呼ばれる抵抗勢力が、与党の改憲案に反対してくれていたからなんじゃないかと思ってしまう。それから、インフルエンサーの話に戻って。こいつ。最初は、「何も知らない好青年が政治に目覚めてくれた」と僕も期待していましたけど。彼も間違いなくあちこちから情報が送られているはずですよね?なのに酸性の闇を聞かされてないわけがないでしょう。ほかのインフルエンサーと同じですよ。それなのに酸性党のおかしなところは言わずに、あくまで被害を受けている体で語り、酸性党へ誘導する手口。まさか、こいつも雇われてんのか…??子供時代にユーチューバーをやっていたってことで、さすがにこいつがエ作員とかないだろ…と思って油断していたけども、逆にそこを売りにして魂を売って、あらたに売国ユーチューバーとして発信を始めた可能性も考えてしまうなぁ…。不自然なんだよ、この状況で酸性の暴露されているやばい情報をひとつも出さないばかりか、そんなもん知りませんとばかりに、叩かれていることへの批判しかしないインフルエンサー。どっちにしても、もはや政治系のインフルエンサーがほとんど機能してないし、信用できないことだけは確かになった。まあ証拠もないし、今のところそこまで追求する気もないけども、カネもらって戦争を起こそうとしているなら、本気でやべぇ奴だと思うんだけど。そんなやつしかおらんの?ユーチューバーって。

  6. *嵐妄想小説*大宮妄想小説*末ズ妄想小説*吸血鬼たちと少年たちの物語*登場人物等全てフィクションです*――――――愛しているなら、私を呼んで欲しい。どんなに遠くても、必ず会いに行くから。その愛に応えてあげるから。――――――「カズ? どこ?」まだ小さな男の子。大きな目とはっきりした眉が、この子を印象付けていた。一軒家の庭を一人で歩く。子供が左右を見渡すのと、風が吹き抜けるのは同時だった。風の吹いて来た方を見ても、誰もいない。今日は、母親と従兄弟の家へ遊びに来ていた。この子の同い年の従兄弟は、たまに一人でいなくなる。さっきまで、庭で一緒に遊んでいたのに。少しだけ、母親のいる居間へ行って戻ると消えていた。「あら、潤くん? カズと遊んでたんじゃないの?」「いないの……」カズという子の母親は困った風だが、心配してはいないよう。「部屋かしら? いつの間にか部屋にいることがあるのよね」誰にも気付かれず部屋へ入るのは難しいが、時々いなくなった後、子供は部屋にいるのだった。「部屋へ行ってみましょう? きっと、いるから」「うん」叔母に手を引かれて、家へ入る。でも。小さな男の子は、不安になる。いつか、消えてしまう。そんな気がした。――――――平日の昼間。なぜか、誰もいない薔薇のある公園のベンチ。ベンチに座るのは、カズと呼ばれる小さな男の子。その男の子の前には、美しい男性が立っていた。優しい眼差しの瞳は、澄んで美しく。動く所作は、優雅に上品で……音がしない。「ねえ」「なあに?」目尻を優しく下げて、男性は男の子の隣へ座った。「今日は、何して遊ぶ?」「もう帰る」「どうして? まだ早いよ?」「あのね、潤くんと、遊ぶお約束なの」「ふーん、俺、寂しいなあ」「寂しい? じゃあ、潤くんと3人で遊ぶ?」「うーん、お前と二人でしか……遊べないんだ」微笑んだ人は、男の子の首筋に唇をあてる。「ん……」首筋には、赤い痕が残る。微かに血の匂い。薔薇の香りと混ざると、独特な気分になって。帰ると言っていたことも忘れてしまった。「……抱っこして?」「いいよ」膝に乗せてもらって、抱いてもらうと眠くなる。親よりも、誰よりも、一緒にいたくなる。男の子は、ぎゅっと彼にしがみついた。「……可愛い。俺と一緒にいたい?」「うん」「ずっと?」「うん、ずっと」生まれる前から、知ってるみたい。「いつまでも、一緒にいようね……」美しく響く、優しい声が落ちて来たのを合図に……子供は眠ってしまった。――――――子供は急に目が覚めて、起き上がると自分の部屋だった。部屋のドアが開いて、誰かが飛び込んで来た音で目が覚めた。「カズっ」「潤くん……」「あら、一人で寝ちゃってたのね? ね? いたでしょう?」目の前には、母親と優しい従兄弟の男の子・潤がいた。さっきまで、優しい人の膝で眠っていたのに。「ずっと一緒って言ったのに……」寂しくて悲しくて、カズは泣き出してしまった。ポロポロと溢れる涙に、潤と母親も驚いてしまう。「い、一緒だよ? ボク一緒にいるよ?」「そうよ? みーんな一緒にいるわよ? どうしたの?」「いないの……さっきまで一緒だったのに……」「誰?」「えっ……あの」その時初めて気が付いた。自分は、あの愛しい美しい人の名前を知らない事に。「名前……」カズは、説明できなくて。ただ黙ってしまった。黙って泣くだけ。「カズ……?」潤は、どうしていいか分からずに、カズの手を握ってあげる事しか出来なかった。――――――一人きりでいると、あの人は会いに来てくれる。カズは、そのルールが分かるようになった。誰もいない、静かな時間。あの人は会いに来てくれる。一人でいると、寂しくて。でも、名前が分からないから呼び出せなかった。「カズ」優しく名前を呼ばれて、嬉しくなる。「寂しかった?」駆け寄るカズを抱き上げて、彼はいつも嬉しそう。でも、彼がどこの誰かは、しばらく知らなかった。漢字が読めるようになるのは、頭の良い子供のカズは早かった。国語の辞書が好きで、毎日一人で読む。百科事典も好きだった。その膨大な知識は、同じ年頃の子供とは、レベルが違っていった。「こんな難しい字が読めるの? 偉いねえ」大人に褒められたことも大きかった。体が弱くて心配をかけていたから、母親が褒めて喜んでくれるのが、嬉しかったからだ。「名前?」「うん、お名前……知らないから、教えて?」「名前かあ……何にしようかなあ」彼はちょっと考えて、楽しそうに微笑んだ。「なんでも良いけど。その辺に書いてある名前で良いよ」適当に彼が指さしたのは、たくさんの名前が刻まれた墓碑にも似た記念碑だった。「あきやま」「いいづか」「えもと」カズは、覚えていた知識でその名前を読んでいく。「おおの?」「それで良いよ」興味もなさそうに、彼が言う。「何でもいいの? 漢字……変えても良い?」「? いいよ? お前の好きにして」「うん」色んな漢字を思い浮かべた。何かで読んだ一文。寂しくて会いたいのに、彼と会えない日に読んだ。「会う」「逢う」は、人と対面するときに使う。 「会う」は、2人以上が集まるさまざまな場面で使うことができるが、「逢う」は親しい人・好ましい人と1対1で対面する場合など、使うシーンが限られる。 そして、「逢う」は常用漢字ではないので、「会う」と表記されることが多い。「逢野って書いてもいいの? 逢うって。漢字には意味があるから」「何でも良いんだよ? カズが呼んでくれたらさ」「おおの……さん」「ふふ……カズ、嬉しそう」「うん、嬉しい」「じゃあさ、お前にも名前つけて良い?」「うん」「ニノ……ニノって呼ぶ」「うん」彼が付けてくれたから、新しい友達に聞かれると言った。『ニノ』って呼んでねって。名前をあげたことも、名前を貰ったことも。なんだか楽しくて、嬉しかった。ただ、潤だけが拒否した。『カズって呼びたい』そう言って譲らなかった。何か、勘があったのだろう。カズは、まだ幼かったから。自分が付けた名前だなんて、すぐ忘れてしまったけれど。どうして、彼に名前が無いのか。そんな疑問すら、浮かばない。彼は、自分にとって特別な人。その彼の名前は、「おおの」になった。カズが、その漢字を使ったり見ることは無かったから。実際に、その漢字の名前を名乗っていたかは、分からない。ただ、愛おしい人の名前を呼ぶと嬉しくなるのは、どこかに残ったこの思い出のせい。自分の声に応えてくれる彼が、優しいせいだった。――――――私が好きなら。私を愛しているなら、呼んで欲しい。その愛に、私は応えてあげるから。その愛の為に、生きていけるから。名前を呼んで。その名前が、愛のしるし。それが吸血鬼……魔物に、愛されるということかもしれない。番外編・薔薇の名前<end>​​​​​​​

    番外編『薔薇の名前』
  7. 第4152回 秋の平島団地祭りの第2回目の会合のお話。        2025年7月18日金曜日の投稿です。2020年 平島団地分裂騒動顛末記 第1656話 【前話までの主なお話のあらすじ。】  岡山市役所が土地の登記を行っている土地に、建築基準法に違反した平島団地公民館を建設し、その後、そのまま放置されていたのですが、その平島団地公民館が出来た年の平島団地町内会の副会長がまだ生きていて、その人に当時の事について問い合わせしたのですが、本人は姿を現さず、妻のたんぽぽ婆さんが玄関に出て来て、「主人は、「わしゃぁ、何も知らんのんじゃ。」を繰り返すんです。」と、回答を繰り返したのでした。この当時は、まだ、この平島団地公民館の建物にいくらのお金が支払われたのかとか、一切、わからなかったのですが、その後、町内の世帯の協力を得て、複数回にわたって、約1800万円程度の現金が支払われ、そのうち、約1400万円ほどが、町内の仕事も一切行ていないと証言がある世帯に複数回送金されていたのがわかるのは、季節がそう、寒くなってから、平島団地の家柄が悪い世帯の集まりと言われている平島団地の4組の地域からもたらされるのでした。2019年9月の当時は、何もわからなかったのです。そう、昭和の頃の出来事で、30年以上過ぎていて、関係者が死んだり、ポケていたり、出来事が一切わからなかったのです。【前話 第4150回の続きより。】「奥さん、僕は早く資料を集めて、当時の出来事を知って、そのうえで、あの平島団地公民館が法律に基づいて取り壊しになるような事にならないようにしたいと思っています。」「それで、どないな些細な事でもよいので、耳にしたり、思い出したら、教えていただきたいのです。」「よろしくお願いします。」と言うと、タンポポ婆さんは、「ええっ、わかりました。」と答えたのです。そして、僕が、「実は、ここに来る前に民生委員のC2さんの家に呼ばれまして、お話を聞いたら、北居都神社にお金を渡したいそうなんです。「それから、10月の北居都神社の秋の例大祭の時に、神社の御神輿を動かす、岡山市消防団平島分団の人達に、ビールを1ダースと、お金を御祝儀と言う名目で渡したいらしいのです。」「その要望の説明他を来月の初旬、10月の第1週目の休日に行いたいと思っているのですが、奥さんはご都合はどうでしょうか。」「一緒に、10月の20日 日曜日に行われる予定の秋の平島団地祭りについての第2回目の会合についても、一緒に行いたいと思っています。」と尋ねたのを記憶しています。【次回に続く。】

    第4152回 秋の平島団地祭りの第2回目の会合のお話。
  8. お風呂上がりの足の指はグーになってて痛さが半端ないの💦病気でスリッパが履いてくれない私の足は床に吸い付いてなかなか前に進むのが難しい伝い歩きでよちよち掴まるモノに全ての信頼を寄せ一歩、一歩、前進したいけど思い通りに進まない不安は不安の2乗になり最悪の事態になってた😨❗「助けて、助けて、助けて💦」聞こえてても、直ぐには着てくれない…甘えてると思われてる様だ…もう…限界すれすれ…って時に「もう😠」怒りの心が顔に出てたけど…現れて神の手を貸してくれた嫌々だけど助けて貰った恩は沢山ポイントとして貯めておくねー ありがとう🩷🥹その言葉が頭を掠めるそしたら、今度は身体がぐらつきベットから落ちた❗😨悪い事は二度起こる怒りの沸点に達したムスメが言い放ってた…どうやら私はムスメの仕事の壁になってるみたいだ…母親にも重荷の対象…私の行く末は悲しい末路…無事に枕で横になり昨夜は今後の事を考えてしまっていた。昨夜のミッドライフクライシス(もう…中年期は過ぎ去ったけどね)今日もThankyou💋また明日お会いしましょ💕❣️おやすみなさい🥱😴😪🫶🌹

    足手まといになってる…私…✨エッセイ✨玉子✨
  9. セクハラです!店の大掃除、ご苦労さん─ こんなに掃除した事ないですよ。自分の部屋なんかだらしないなぁー 女の癖にぃーーそれ、セクハラです!スマン、スマンチマチマしてて、男らしくないと思います!!…それは、セクハラじゃ ないのか?◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆*Twitter(x)用のコンテンツとして作った「佰肆拾字のお話」をチャットノベル化したものです。m(_ _)m .chat-box { display: flex; flex-direction: column; max-width: 600px; margin: 20px auto; font-family: Arial, sans-serif; } .chat-message { display: flex; align-items:flex-start; margin-bottom: 15px; } .chat-message.left { justify-content: flex-start; } .chat-message.right { justify-content: flex-end; } .chat-bubble { max-width: 70%; padding: 10px 15px; border-radius: 15px; font-size: 14px; line-height: 1.5; position: relative; } .chat-bubble.left { background-color: #dcf8c6; color: #256029; } .chat-bubble.left::after { content: ''; position: absolute; top: 1px; left: -8px; width: 0; height: 0; border-style: solid; border-width: 10px 15px 10px 0; border-color: transparent #dcf8c6 transparent transparent; } .chat-bubble.right { background-color: #fff9c4; color: #f57f17; } .chat-bubble.right::after { content: ''; position: absolute; top: 1px; right: -8px; width: 0; height: 0; border-style: solid; border-width: 10px 0 10px 15px; border-color: transparent transparent transparent #fff9c4; } .chat-name { font-size: 12px; margin-bottom: 5px; color: #555; } .chat-icon { width: 80px; height: 80px; border-radius: 50%; margin: 0 10px; } .chat-icon img { width: 100%; height: 100%; border: 1px solid #aaa; border-radius: 10px; margin: 0; }

    佰肆拾字のお話(その47)
  10. またまたお久しぶりのながさんです((+_+))毎日暑いですが、皆様いかがお過ごしでしょうか…。最近知ったのですが、私の病気が2017年に難病指定されていたようです。ブログ内では緑内障と腎不全ということでこれまで色々と書いてきましたが…実は、私の眼には茶目(虹彩)が生まれつきありません。先天無虹彩という稀な疾患です。だから緑内障の方は、正確に言うと、先天無虹彩に合併した続発先天緑内障ということになります。無虹彩の子供は、茶目の根元部分の細胞(というか虹彩のなりそこない?)が隅角にべっとりと張り付いてしまい、その結果房水が流れなくなって緑内障になってしまうらしいです。そういえばながさん、眼圧の上がり方がいつも尋常ではないのです。一般的な緑内障では、眼圧が20~25MMhgで高眼圧とされ、手術とかレーザーなどが検討されるかと思いますが、ながさんの眼圧って、体調悪くなると、あっという間に40とか50とか言ってしまいます( ゚д゚)そりゃ隅角閉じてるんだからしょうがないよねぇ((+_+))で、腎臓病の方も、長らく原因不明かなぁって思ってたし、先生もよくわからんって言ってたけど、無虹彩の合併症に腎炎あるようです((+_+))いやいやいや、眼科の先生からも内科の先生からもなんにも言われなかったし( ゚д゚)うーん、出生10万人に一人の難病らしいから、先生も実のところよくわからなかったのかしらね。そういえば、小学生の頃からよく学校検尿でタンパク尿が出たりしてひっかかってはいたけどさー、それで要精検とか言われて小児科行っても、蛋白尿以外特に目立った以上もなく(血液検査も正常値だった)だからそのままうやむやになってはいたのよ…。んで大人になってから内科に言ったり、大学病院の腎臓内科も受診したけど、結局何だかよくわからないまま過ごしてたら、突然の透析になってしまったというわけでございますよ。なおこの病気が難病指定されたのは2017年、このブログをはじめた年、というか透析を導入した年でもあります。まぁ今更ですよ。今更難病指定されたところで私には何のメリットもないですが、難病指定されたことによって病気の認知度と向上と理解啓発につながることを切に願うばかりです。

  11. 2000/09/29 タイタンファイトの映像
  12. 「献金に疲れる」ブログを読んでいると、「献金に疲れている」というのを目にしました。統一教会のように、借金をしてまで献金をする。毎月その返済をしているというのは異常です。それは宗教団体ではなく、カルト団体です。神様はお金を必要としていません。お金を必要としているのは人間です。立派な教会堂も、神殿もいりません。私の十分の一献金に対しての考えを書きます。十分の一は、旧約の律法であり、新約には適用されません。旧約と新約の転換点はペンテコステにあると思います。ペンテコステ(五旬節)の日に聖霊が降ってきて、キリスト教会ができたからです。新約聖書の第二コリント9章6、7節にはこう書かれています。「私が伝えたいことは、こうです。 わずかだけ蒔く者はわずかだけ刈り入れ、 豊かに蒔く者は豊かに刈り入れます。 一人ひとり、いやいやながらでなく、強いられてでもなく、 心で決めたとおりにしなさい。 神は、喜んで与える人を愛してくださるのです。」10分の1というのは、経済的にゆとりのある人にとっては大した金額ではありませんが、日々の生活が精いっぱい。毎月赤字という人にとっては大変なことです。私の子供が私立の中学受験に合格したときに、喜んだのですが、中学・高校と6年間にかかる費用に愕然としました。大学に行かせるくらいのお金がかかるのです。理系で大学院まで行く予定なので、完全にアウトでした。12年間毎月赤字が続き、膨大な借金が残ります。私立に行かせることは不可能だったのです。現在の日本で子供を大学に行かせようとしたら、普通のサラリーマンだったら赤字続きだと思います。生活が苦しい時は、献金はそれなりがいちばんだと思います。神様は献げる金額ではなく、心を見られる方だと思います。「イエスは弟子たちを呼んで言われた。『この貧しいやもめは、献金箱に投げ入れている人々の中で、だれよりも多くを投げ入れました。』」                マルコ 12:43「この世界とその中にあるすべてのものをお造りになった神は、 天地の主ですから、手で造られた宮にお住みにはなりません。 また、何かが足りないかのように、 人の手によって仕えられる必要もありません。 神ご自身がすべての人に、 いのちと息と万物を与えておられるのですから。」                 使徒 17:24,25

  13. 前回の物語『群青と真紅 2【《⑬》戦地に足を踏み入れる】』前回の物語『群青と真紅 2【《⑫》キム公爵家に届いたもの】』🐻Dー6🐰Dー7テテの転役まで1週間切りましたねグクは丁度1週間ですよ🎉本物の二人にはゆっくりま…ameblo.jp物語の続きが始まります✨✨✨【ニールの優しい癒し】食事の召集がかかり、再度国王の部屋に向かう。部屋に到着すると既に食卓が用意され、給仕係が揃い待機しているところだった。大公とセオドラ卿は、既に席に着いて何やら話し込んでいた。テヒョンがテーブルに向かうと、デイビスが椅子を引いて座らせる。暫くして国王が戻って来た。皆が起立をして迎える。「待たせたな。少しだけ仕事を片付けようと思って執務室に戻ったが、ついつい時間を忘れてしまった。」「相変わらずお忙しそうですな。あまり根を詰められますと、またお倒れになってしまいますぞ。」大公が着席をしながら心配を口にした。「いやいや、叔父上やテヒョンや他の王族方が、いくつか公務を引き受けて下さったおかげて、だいぶ楽をさせて頂いてますよ。」「そうであれば宜しいのですが、空きが出来たといって、陛下は新しいお仕事を作ってしまいそうで心配です。」テヒョンが多少冗談めかして言った。「私はそれほど仕事の鬼ではないぞ・・さぁさぁこれ以上お小言が続かないよう、もう食事にしよう。」皆が笑った。国王が合図を出すと給仕が一斉に始まった。「私が申し上げるのも憚れますが、我が国の王と王族の方々が団結をされて、絆が深い事が分かりますので、国は安泰でございます。」セオドラ卿が王族三人のやり取りを見て安堵した表情で言った。このまま食事中も終始和やかに会話は続いた。食後の飲み物で一息つく。「そうだテヒョン、今日の予定は?」国王が訊ねた。「午後にニールとサンドリア侯爵とこの宮殿で会食の予定があるだけです。」「そうか、それまで時間はあるか?相談したい事がある。」「はい、分かりました。」「後で私の執務室に参れ。」「はい。」「叔父上もセオドラ卿も、まだゆっくりしていって下さい。」国王はそう言って先に部屋を出た。テヒョンは少し経ってから、国王の執務室に向かった。「入ってよいぞ。」侍従長が扉を開けて中に招き入れる。「そこに座ってくれ。」促されてソファに腰掛けた。国王はテヒョンの目の前の机に寄りかかり、話を始めた。「毎年開いているチャリティのポロ競技会があるだろう?」「はい。今年はジョングクもトーマスも不在で、チーム・クレッセントはどうするのかと思っておりました。」「そうなのだ。そこで今年は《競馬》を利用しようと思うのだが、どうだ?」「ああ、、なるほど、、、改めてメンバーを募ったり、新たに催事を作るのは時間と経費がかかりますからね。チャリティーの為に不必要な出費をしては意味がありません。」「やはり賢明な答えが返ってきたな。その通りだ。」「陛下、、、お褒め頂いて誠に嬉しいのですが、、、なぜだか裏があるような気がして寒気を感じるのは気のせいでしょうか?」国王はニヤリと笑うと、傍にあった椅子を掴んでテヒョンの前に置いて座った。「そこまで察するとは、さすがだな。」「無理ですよ、陛下。」「まだ何も言っていないではないか。」「いやいやいや、最終的には絶対私が首を縦に振りたくない内容でございますよね?」テヒョンが立ち上がろうとすると、国王は肩を押さえて制した。「まぁ待て、単刀直入に言うぞ。」テヒョンは取り敢えず抗うのを止めた。「キム公爵家は競走馬を飼育する厩舎を持っているであろう?そこの馬を出場させる。」「うちの厩舎の馬をですか?しかし、確か地方競馬にしか出したことはないと思いますが、、、」「いいのだ。今回は《大公子特別杯》と銘打ってチャリティ・ホース・レーシングを開催したい。」「ちょっと待って下さい、陛下。なぜ私の称号をお使いになるのですか?」「分からぬか?お前の人気にあやかってチャリティをするのだ。」テヒョンは国王があまりにもあからさまに、テヒョン自身を利用しようとする事に驚いて笑ってしまった。「陛下、今の私には婚約者がおります。もう人気なんぞあるはずがありませんよ。」「なんだ、お前は知らぬのか?今や大公子とチョン伯爵は、戦争のせいで結婚を先延ばしにした、悲恋のカップルとしてそのラブストーリーが広がって、貴婦人達のお前達に対する人気が更に高まっておるのだぞ。」「え?・・・・・全く存じておりませんが、、、」テヒョンは唖然とした。「テヒョンやジョングクの花嫁になる道は絶たれても、お前達の人気にはなんら影響がなかったのだ。それをチャリティに使わない手はないであろう?」国王の提案している内容に、もはや異論を挟む余地は無かった。「父上がなんと申しますか、、、」「その心配には及ばぬ。叔父上に先に打診したが、公爵家の事は全てテヒョンに継承したので、采配は現公爵である息子が取ることになっていると仰っていたぞ。」国王はニコニコしながら言った。「父上は私には何も申されませんでしたが。」「言わないで欲しいとお願いしたからな。しかし考えてもみろ、お前の名前で人助けが出来るのだぞ。、、、、それにこの収益は、この度の連合軍に出征して亡くなった兵士の遺族や、負傷を負った兵士達に見舞金として渡したい。」テヒョンはハッとした。「実際に亡くなった兵士は少なくない。遺族が路頭に迷うことがあってはならぬし、負傷した兵士の今後の生活の事もある。勿論、国からの恩給は支給されるが、守ってもらった国民からも、見舞う形として何か出来ないか考えて出した今回の策だ。」「分かりました。その策略が何であれ、戦争で実際に傷付いた人々の役に立てるのであれば、うちの馬を出しましょう。」「よく言ってくれた!」国王はテヒョンの肩を抱いて称えた。「それから、高額な掛け金を出してくれた紳士淑女達の特別席を設けるからな。当日は挨拶まわりを宜しく頼むぞ!」そう言って国王はバシバシと肩を叩いた。テヒョンは絶望的に口をあんぐりと開くと頭を抱えた。「今まではうまくすり抜けてきたのだろうが、今回ばかりは逃げたら許さんぞ。」国王は苦々しい顔のテヒョンの前に指を向けて釘を差した。テヒョンが自分の部屋へ戻ると、デイビスが待機していた。「お帰りなさいませ殿下。」迎えの言葉を掛けられても、何やらブツブツと呟きながらデイビスの前を素通りしていく。「先程大公殿下がお先にお帰りになりました。宮殿にお戻りにならないのでしたら、今日の会食でのお召し物は、こちらにありますご衣装で宜しいでしょうか?」「え?ああ、いいよ。すぐに用意出来るか?」「はい。数日前にこちらに一式移しておいたお衣装がございますので。」「そうか、良かった。ここに置いてあるものは、宮廷の儀礼的な衣装ばかりだからな。」デイビスは万が一の事を考えて公務の日程に合わせ、住まいの宮殿と公務先のテヒョンが使う部屋の両方には、事前に着用する衣装を選び準備していた。これはかなり前からデイビス自ら行っている仕事だった。『スミスが全部任せるようになったのが分かるな。』「はい?何でございますか?」「いいや、なんでもないよ。」テヒョンは笑いながら言うと、デイビスの仕事ぶりを暫く眺めた。「そうだ!ニューマーケットにある我が家の厩舎に至急連絡を取りたい。」「はい。」「調教師に、国王主催のチャリティ・ホース・レーシングにうちの馬を出すよう命令が出たと伝達をしてくれ。」「かしこまりました。」デイビスは部屋を出ると、急いで宮廷付きの通信係の所へ向かった。使いを出して部屋に一人になると、書き物机に座り胸元から封書を取り出した。それはジョングクに宛てる手紙だ。便箋を広げてそこに数行書き足し始めた。書いては手を止め、また書いては手を止めを繰り返す。想いを寄せている相手には、気持ちが溢れて、何かと沢山書きたいことが増えるもの。だがたった数枚の便箋に全て気持ちを込めるなど無理な事だ。テヒョンはこれ以上書き足すことはやめて、再び折り込むと封筒に入れて封蝋をする。そして封蝋に想いを託すように唇を当てた。「殿下、お時間になりますので起きて下さいませ。」テヒョンはデイビスに起こされて目を覚ました。知らない間にソファで眠っていたようだ。「・・・もう時間か?」「はい。今朝はお早いお出掛けでございましたから、無理もございませんね。」既に着替えの衣装が用意されていた。支度が済むと丁度侍従が呼びに来た。「失礼致します。大公子殿下皆様方お集まりでございます。」「うん。その前に、今陛下はどちらにいらっしゃる?」「はい、執務室にいらっしゃいます。」「では先に陛下の所に寄ってから参りたい。」「かしこまりました。」「デイビス行ってくるぞ。」「行ってらっしゃいませ。」ここから先は公務になる為、テヒョンの側には宮廷でのテヒョン専属の侍従が付くことになる。先に国王が居る執務室に立ち寄った。「失礼致します陛下。」「おお、入れ。」中に入ると国王は、机の上に積まれた沢山の書類に、承認のサインを書き入れていた。「お忙しい所失礼致します。陛下にこれを預かって頂きたく、持参致しました。」差し出された封書に目を向けると、笑顔でテヒョンの顔を見た。「ジョングクへの返信だな。」「はい。宜しくお願い致します。」「分かった。」国王は封書を受け取った。「では参ろう。」「はい。」国王の執務室を出て会食の会場に向かう。「大公子殿下のお成りでございます。」会場に入るとサンドリア侯爵やそのお供の者、そしてニールが起立をして迎えた。「待たせましたね。」「大公子殿下にはご機嫌麗しゅうございます。」「久しぶりですサンドリア侯爵。あなたもお元気でしたか?」「はい、おかげさまで。」テヒョンは侯爵と握手を交わす。次にぱっと視線を振ると、ニールが笑みを浮かべながら挨拶するのを待っていた。「やぁ、ニール。結婚おめでとう!」「お久しぶりでございます、大公子殿下。その節は私達の為に結婚のお祝いを下さり、恐れ多い事でございます。本当にありがとうございました。しかし、、、殿下やチョン伯爵が御結婚を延期されましたのに、心苦しく思います。」ニールは申し訳ないといった表情をした。「馬鹿を申せ!私とジョングクは公人だ。ヨーロッパが戦争の最中(さなか)なのに祝い事をやるわけにはいかぬ。しかし、お前達は別だ。世の中が戦争中であっても幸せを享受してよいのだ。」「はい、分かりました。こうして殿下のお元気な御姿を拝見できまして、うれしゅうございます。」「なんだか挨拶もしっかり紳士的になっているではないか。」テヒョンがからかうように言った。「どうかご勘弁を、、、」ニールは照れ隠しに頭を下げた。「さぁでは食事を始めましょう。」テヒョンが合図を出して着席すると、待機していた給仕係が動き出した。この日はかしこまった仕事の会食ではなく、用水路工事に関わる土地の所有者と責任者を招いて、労いの場を設けただけであった。しかし、今や工事のおかげで注目を集めているお互いの領地が観光名所にまでなってしまったので、それに伴う問題等今後の課題についてざっくばらんに会話が出来た。硬い会議の場より現状を把握する事が出来て、ある意味意義深かった。サンドリア侯爵自身も気さくなテヒョンの人柄に触れ、貴族の枠を出て素の自分としての言葉で話が出来るようになっていた。それは馴れ合いとは違い、敬意を保ったまま本音で話が出来るという事だ。「殿下、ニール殿は技術者としてだけでなく、人格者としても最高でございますな。」「そうですか。そう仰って下さるのはとても嬉しい。」「彼は自身の部下だけでなく、私どもの作業者達にも分け隔てなく接してくれます。工事に関する相談や問題点も親身に聞いてくれているし、アドバイスも的確です。それに、仕事を離れた時間も皆を誘って飲食を共にしてくれるようで、信頼が厚く工事が更に捗っているようです。」「ニールは元々面倒見がいいようですよ。現場でもそれが生かされているようで良かった。」「優秀な技術者と一緒に仕事が出来ることを皆喜んでおります。私もこの工事をきっかけに、殿下とこうしてお近付きになれましたので、誠に幸せでございます。」サンドリア侯爵は本当に喜んでいるようで、終始笑顔が絶えなかった。貴族に有りがちな傲慢さがない人柄で、テヒョンもそれが気に入っていた。和やかな時間が過ぎ、充分に労いの意味を果たした会食はお開きとなった。今回サンドリア侯爵はロンドンに嫁いだ娘の婚家に、数日滞在するようで久しぶりに娘や孫に会える事を楽しみに帰って行った。テヒョンはニールを誘って自室でワインを一緒に飲んだ。「サンドリア侯爵がしきりにお前の事を褒めていたぞ。」「そうでございますか?お褒め頂きましても、なにやら恥ずかしくて落ち着きません。」気恥ずかしそうに困った顔をした様子にテヒョンは笑った。「現場で働く者達に対し、分け隔てなく接している事に感謝しておった。」「それは、どこに所属しているかの違いだけで、働く者は皆同じですし仲間でございますから。」「やはりお前の良い所は、そのように懐が大きく仲間を作れる所だ。責任者としての素質というものは、実はそこにあるのかもしれぬな。」「今日はお褒めばかり頂けて、何やら怖い気も致します。」ニールは遠慮しがちに答えた。「素直に受け止めればよい。」テヒョンはそう言ってニールのグラスにワインを注いだ。「恐れ入ります。」「お前自身は仕事で不自由はしていないか?」「はい。今の所仕事そのものに問題はございませんし、職場の環境も良好でございます。」「ならよかった。」「あの、殿下は、、、?」「ん?」「失礼を承知でお訊き致しますが、婚約者でいらっしゃるチョン伯爵と離れられて、随分お辛いのではございませんか?」テヒョンは遠慮なく訊いてくるその言葉を聞いてニールの顔を見た。本当に心配そうな表情を向けられて、一瞬寄り掛かりたくなる雰囲気を感じた。「辛くないと言えば嘘になるな、、、。彼は戦場にいるわけだし、、、」「伯爵はきっと殿下をお守りする為に、戦場へお立ちになったのですね。」テヒョンはジョングクの思いを理解してくれているような言葉に、ぐっとこみ上げるものを感じた。「彼の気持ちが、、、分かるのか?」「私も殿下に忠誠をお誓い申し上げた身ですので分かります。チョン伯爵は殿下の一番お側近くにいらしたのですから、私もあの方の立場であれば、同じように行動したはずです。」「そうか、、、私は臣下に恵まれ過ぎているのだな。」テヒョンの目に光るものが見えた。「どうぞ。」ニールが空になったテヒョンのグラスワインを注いだ。満たされたグラスをニールのグラスへ傾けて、礼をするように当てた。「まさか私が、大公子殿下の私室で恐れ多くもこうしてお側近く、ワインをご馳走になるなど想像もつかなかった事でございます。」「私もだ。」二人は笑った。プロスペクトニーで初めて顔を合わせた頃には、お互いにとても想像がつかなかったであろう。「殿下、もう一つご報告したい事がございます。」「ん?なんだ?」「はい、、、実は、私も人の子の親になれそうなのです。」ニールは恥ずかしそうに言った。「おいおい、子が出来たのか?」「・・・はい。」「なんだ、めでたい話ではないか!なぜもっと早く言わないのだ。」「いや、、、なんとも、きっかけが、、、」「何を言っておる。お前らしくもない。」テヒョンはケラケラと笑った。ニールは誤魔化すようにワインをクイっと飲み干した。すかさずテヒョンはそこへ注ぎ足した。「おめでとう!今は大事な時だろう?夫人を大切にな。」「はい、ありがとうございます。」幸せそうなニールの顔を見て心が満たされる思いだった。お祝いだ、ということでシャンパンが追加された。こうしてテヒョンとニールは夜遅くまで飲み交わすことになった。ゲインズ家での新婚生活や、職場の部下達との交流の話で盛り上がる。だいぶボトルを空けた所で、ニールがそろそろ宿に戻るということになり席を立つ。テヒョンも立ち上がろうとしてよろけた。「危のうございます!」咄嗟にニールが支えて、そのまま優しく包みこんだ。「すまぬ、かなり酔ったな・・・・・・・・・ニール?」ニールは懐にテヒョンを留めたまま離そうとしないので声を掛けた。「ご無礼をお許し下さいませ。」その声には危うさは無く、逆に包みこまれる安心感にテヒョンは抗うことはしなかった。「私は大公子殿下のおかげで、道を誤ることはありませんでした。義父(ちち)や義母(はは)、優しい妻に恵まれ、、、子どもまで授かる事が出来て、今の私はこの上なく幸せでございます。」「私のおかげなどではない。それはみんなお前の人徳だぞ。」「それでも殿下がお導き下さったのですから・・・」「褒めすぎだ。」テヒョンはニールの背中を叩いた。すると今度は、少し力を込めてテヒョンを抱きしめた。「殿下、貴方様は私の理想であり、憧れでございます。ですから誰よりも幸せでいらっしゃらなければなりません。」「ハハハ、、、私はずっと幸せだ。」ニールは、今度は身体を離してテヒョンの手を取ると跪いた。「私は殿下がチョン伯爵と幸せな御結婚を迎えられますよう、、、心から願っております。お二人が仲睦まじくいつまでもお幸せである事を、、、」「・・・うん、ありがとう。」真剣な顔で自分とジョングクの幸せを願ってくれる姿に、胸が熱くなる。それに他人の幸せを心から願う事が出来るニールを誇らしく思った。「そう思ってくれているなら、まずはニール、お前達夫婦が今の幸せをずっと守っていてくれなければな。」ニールはにっこり笑って頷いた。「図々しくも大変失礼を致しました。それではデイビス殿を呼んで参ります。殿下はお座りになっていて下さいませ。」そう言ってテヒョンを椅子に座らせると部屋を出て行った。暫くするとデイビスがやってきた。「大丈夫でございますか?殿下。だいぶお飲みになられましたね。」「大丈夫だ。」「今夜はこのままこちらにお泊まり下さい。私はニール殿を送って参ります。」「あ、私は大丈夫です。一人で馬車留めまで行けますから。ですのでこのままこちらで失礼致します。」「恐れ入ります。どうぞお気を付けて。」「ニール、お前の《家族》に宜しくな。」「はい。ありがとうございます。ではまた。」ニールは深々とお辞儀をすると帰って行った。『あ、ジョングクの手紙にニールの事を書けばよかったな、、、』「はい、何でございましょう?」テヒョンの独り言にデイビスが反応した。「何でもないよ。さ、もう寝るぞ。今夜はよく眠れそうだ。」テヒョンは大きな欠伸をした。【戦場での偶然】D帝国国境付近_______D帝国軍は連合軍に追い詰められると、いとも簡単に白旗を上げるようになった。今回の戦闘に戦う意義を見出せなくなったことと、かなりの疲弊により戦意が失われつつあるようだ。ただ、皇帝の居住区付近はまだまだ鉄壁の城壁で、半ば捨て身の様相である為危険極まりない状態だった。ジョングク達特殊部隊はトーマス率いる部隊と共に、既にD帝国に入国していた。国境を越えた途端、目の前の激戦を繰り広げたであろう状況に唖然とする。あちこち砲弾を受けた傷跡が無残にも瓦礫化していて、爆撃を受ける前はどんな建物が連なっていたのか想像も出来ない。既に陥落したこの地域は連合軍の管理下に置かれ、一般人への保護救済が行われていた。瓦礫の中のあちらこちらでは、負傷者を担架で運び出す姿が見られた。焦げ臭い匂いが立ち込める街中を歩きながら、出撃までの待機が出来る場所を探した。ほとんど原型を留めない建物の中でも、頑丈である程度形を残していた銀行を見付けると中に入った。連合軍によって治安は守られてはいたが、それでも銀行は強奪を恐れて、既に通常業務は閉鎖されていた。ジョングク達はここを待機する所と決め、もぬけの殻になった場所に素早く設営を始めた。「国境を越えた途端に酷い有様だな。」アンジェロが荷物を降ろしながら言った。「これは連合軍の砲弾ではありませんね。」「聞けば、先の連合軍が進撃してきた所で、待機させていたD帝国軍の砲兵隊が、無差別で一斉に砲撃を始めたそうだ。」「それでは一般市民もろともではありませんか。」「連合軍側の負傷者よりも市民の被害の方が大きかっただろうな。敵側の大砲が旧式だった為、あっという間に迎撃により撃破され降参したようだ。」ジョングクは怒りで言葉を失った。平気で自国民を巻き添えにする主君を守る必要がどこにあるのか。捨て身の抗戦とは名ばかり。あっけなく白旗を上げるのは命を落としたくないからだ。戰場にいる兵士達の心は今揺れに揺れているのだろう。《何の為の戦いなのか》その自問自答に苦しんだはずだ。「あの!すみません!」特殊部隊と連合軍の連隊が設営を始めて暫く経った頃、誰かが慌てた様子でやって来た。トーマスがその者の前に立ちはだかり身分の確認をする。「あなたは?この国の方ですか?」「あ、、いいえ、私はドイツの連合軍に従軍しております看護師でございます。」説明をしながら首に掛けていた身分証を見せた。「分かりました。それでどうしました?」「こちらも連合軍の方々ですよね?お願いでございます!お手を貸しては頂けないでしょうか?」「どうした?」何事かとジョングクが奥からやってきた。「大佐、こちらの女性はドイツからの連合軍に従軍している看護師だそうで、何やら我々の手助けが必要らしいのです。」「私はこの隊の責任者、チョン・ジョングクと申します。何があったか聞かせてもらえますか?」「チョン、、、ジョングク様、、?あ!失礼致しました。実は妊婦が瓦礫に挟まっているのが見つかりまして、でも人手が足りずに助け出せないのです!」「なんですって!分かりましたすぐ行きます。案内して下さい。」ジョングクはそう言うとアンジェロに後の指揮を任せ、トーマスと数人の兵士を連れて外へ出た。シャベルやスコップ、担架の代わりになるようにテントの布等を持って、先導する看護師に付いて行く。暫くすると同じ白衣を着た看護師が二人、しゃがみ込んでいるのが見えた。そこには人の上半身が横向きで倒れていて、腰から下が瓦礫の下敷きになっている。幸いお腹には圧迫するものがなかった。ただ瓦礫の下にある下肢が圧迫されて、血の巡りが悪くなっていると思われた。「班長!」その場にいた二人が立ち上がって、ジョングク達と一緒に来た看護師を呼んだ。「助けの方々を連れて参りましたよ!」「もう大丈夫だ、今から出してやるからな、しっかりするんだぞ!」ジョングクは妊婦に声を掛けた。息は荒いが少し笑みを浮かべたので、意識はあるようだ。「よし、テントの布を広げて女性の上体の下に敷け。この上に引っ張り出したらそのまま担架にして運ぶからな。」兵士達は指示通りに動き始める。看護師達も手伝った。「腕力のある者は瓦礫を動かずぞ。衝撃がないように順々にどかすように。」ジョングク、トーマスと数人の兵士が瓦礫を取り除く方に回った。「はい、お水ですよ。少しづつ吸ってね。」班長と呼ばれていた看護師はガーゼに浸した水を妊婦の口元に持っていって含ませてやった。それから瓦礫を取り除く間は、仲間の二人と代わる代わる背中を擦って痛みを和らげたり、不安を少しでも取り除かせようと声を掛けるなど、ケアをして妊婦の体調を看ていた。ジョングクはその手際の良さに感心した。見ていなくても指示を出す声だけでそれがよく分かる。妊婦の下半身を覆っている瓦礫を慎重にかつ手際よく除けていく。「よし!これが最後だ。よいか、瓦礫を持ち上げたら、引き出せ!」ジョングクとトーマスと数人の兵士が瓦礫を掴む。他の数人は妊婦の上体の下に手を入れて引き出す体勢を整えた。「看護師のあなた方は女性を引き出す時に、痛がるようでしたらストップを掛けて下さい!」「はい!」揃って応えた。「ではこちらもいくぞ!・・・しっかり掴んだな。」「はい!」「引き上げろ!!」大きな板状の瓦礫が浮き上がった。「今だ!引き出せ!!」下肢のどこも引っ掛かる事なく、妊婦はスムーズに引き出された。「大佐、引き出しに成功しました!もう大丈夫です!」「よし、手を離せ。」その瞬間瓦礫は地面に落ちた。「さぁ救護所に運びますよ!体温が下がらないようにブランケットを掛けて。意識が落ちないように診て頂戴。」班長の看護師は仲間に素早く指示を出して、妊婦の看護にあたった。ジョングクとトーマスと数人の兵士が、テントの布を担架代わりに掴み上げた。「このまま我々が救護所まで運びます。」「ありがとうございます。誘導致します。」「あとの者は銀行の設営場所に戻って、大佐と我々が救護所へ被災者を運ぶと伝えよ。」トーマスが指示を出して残りの兵士達を返した。程なくして妊婦を救護所まで運ぶことが出来た。救護所は沢山の負傷者で溢れかえっていたが、妊婦は幸いすぐに医師から診察を受ける事が出来た。「瓦礫の下でよくこれだけ耐えられたものだ。・・・ただ片足の大腿骨だけにこれだけの腫れがあると、骨折があるかもしれない。」医師の所見を聞いていたジョングクは、妊婦の大腿骨あたりに手を当てて、「大変かもしれないが、お腹の子の為にもしっかり療養をするんだよ。」と声を掛けた。「・・本当に、、、ありがとうございました。」救出されてから意識がしっかりしてきた妊婦は、涙ながらに礼を言った。「私達からもお礼申し上げます。チョン大佐、、、で宜しかったでしょうか?」「はい。しかし礼には及びませんよ。ええと、、、あなたは何とおっしゃるのかな?」「申し遅れました。私は看護班長をしております、ナンシー・ファーガソンと申します。医師をしております夫と共に連合軍に従軍医師団として参りました。」「そうでしたか。ご苦労でしたファーガソンさん。」「ここでは皆ナンシーと呼びます。」「では我々もそう呼んでも?」「勿論ですわ。」ナンシーというその看護班長は、大事な任務を終えた安心感からか、やっと柔和な笑顔を見せた。その素顔は誰かの面影に似ている気がした。「あの、、、チョン大佐。」「はい。」ナンシーは考えながらジョングクに訊ねた。「貴方様は英国の連合軍の大佐でいらっしゃいますよね?」「はい、そうですが。」「・・・もしかして、大公子殿下でいらっしゃるキム・テヒョン公爵の婚約者のチョン・ジョングク伯爵でいらっしゃいますか?」「ええ、そうですよ。」ジョングクはにこやかに答えた。「そうでしたか。実は私はまだ10代の頃、キム公爵家で母と一緒に女中として働いていた事があるのです。」「え・・・?」ジョングクはその時《ナンシー》という名前で何かを思い出した。※ 画像お借りしました

    群青と真紅 2【《⑭》巡り合わせ】
  14. 櫻葉区分ですが、相櫻です(>_<)今後、BL的表現あり。これは素人が自己満足のために書く妄想小説です!!実際のものとは一切関係がありません汗。大丈夫な方のみ、前へお進みくださいm(_ _)m初めましての方はこちらへ。前の話はこちら。ずいぶんおひさしぶりですが、頑張ります✨️ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー何かあった時、説明するのがド下手なオレに、いつも的確にアドバイスをくれるカズくん。オレ自身が説明切れないこのモヤモヤも、もしかしたら何とかなるのかもって、思った。でも……一通り先輩とのことをオレが話し終わると、そのカズくんは顎に指を当て、しばらく考え込んでいた。「……まぁくんはさ、どーしたいの」カズくんが口を開いたのは、図書室から玄関にたどり着いたぐらいの時。何かしらのアドバイスをもらえると思っていたオレは思いっきり拍子抜けしてしまった。「え??どうしたいって??」ちょっと丸投げした感はあったと思うけど、そう言った途端、カズくんが眉を顰めた。「は?何も考えてないの?アナタのことでしょうよ」「いや、そう……だけど。でもオレどうしたらいいかわかんないし」「あのねぇ、アナタがどうしたいか言ってくれないと、ワタシも何も言えないんだけど」「う……」当たり前と言えば当たり前過ぎる言葉に、オレは膝から崩れ落ちるような気持ちだった。せっかく恥ずかしいのを堪えて告白したのに……言い損じゃんかぁ……オレの様子を見て、カズくんはため息をついた。「まぁくんはさ、翔さんが好きなんだよね?」「え?もちろんだよ!」「で、翔さんもアナタが好きだと」「……う、うん……」「いちいち照れてんじゃねぇよ」「あ、ご、ごめん!」カズくんから睨まれて、うっかり赤くした顔が自然と真っ青になった気がする。「翔さんはアナタの話を全く聞く気がないの?その、何も聞かずに自分のことを押し通す感じ?」「えーっと……」オレの様子に呆れたような感じだけど、カズくんがそう尋ねてきて、今度はオレが考え込むことになった。例えば、先週の話。(先輩、どこか行きたいとこないですか?)(いや?)(ホントにないですか?映画とか……)(相葉くんは何か観たいのがあるの?)(……いや、特に……)(じゃあ時間の無駄じゃん。観たいのないのに行くとか。お金だって勿体ないでしょ)全く話を聞いてくれないか、と言われればそうじゃない。オレの話を聞いて、それに対する自分の主張をしただけ。すごく真っ当な気はする。「あくまでワタシの考えだけど、翔さんは何の理由もなく、人の意見を無下にすることはないんじゃないかなって思うんだけど」「……うん。それは思う……」「で、意見を聞いて反対するにしても、理不尽な感じじゃないとも思う」「……うん」カズくんの言葉に、オレは頷くしかない。だって先輩は……誰から見たって気配りが上手くて、優しくて。(ねぇ、相葉くん。俺はね?下手にどこか出かけるより相葉くんとシたいって言ってるんだよ?何処の誰じゃなくて、相葉くんなの。それの何が不満なの?)意見が割れても、どうしてそう思うかってちゃんと説明してくれた。それに、片思いをしてた時には考えられないほど、嬉しい言葉をもらってる。映画にしても、買い物でも、ご飯でも。オレがちゃんと……先輩との過ごし方を思い描いていなかったのもあって、強く言い返すことなんて出来なかった。だから……先輩は。「……下手にどこか出かけるより、オレと一緒にゴロゴロしてる方がいいって……」「……じゃあ、単純にアナタと翔さんの休日の過ごし方の価値観が相違してるってことじゃないの?」「……そう……なのかも……」「はぁ……それならさ、アナタがもう少し世間一般のデートを勉強して、プレゼンしたらいいんじゃないの?」「え……」「こんなこと言うのもなんだけど……翔さんは今のところ、アナタとのセックスが一番好きなんだろうよ」「……カズくん顔真っ赤」「ぶっ飛ばすぞ」「すいませんでした」「はぁ……ったく。何で俺がこんな説明してんだよ」カズくんは顔をうっすら赤くしながら、自分の前髪をぐしゃぐしゃする。気を紛らわすみたいに。「想像するに翔さんって、きちんと色々決めてから出かけたい派なんじゃない?で、アナタはどっちかと言うと大雑把でしょ?翔さんは面倒くささとか効率とかを色々考えた結果、敢えて出かけるって選択肢を外してるだけなんじゃないの?」「……敢えて……」「でも、それがモヤモヤするなら、アナタがしたいことは楽しいことだって翔さんに説明したら、案外答えてくれるかもよ」「……そう……なのかな」「……これは個人の意見だけど、少なくともアナタ、セックスがつまらないとか言われてるんじゃないんでしょ?そこは自信持ったら?」「……」ずーっと悩んでいたことに、カズくんが簡単に答えを出してしまった。オレの悩みって、そんなに簡単なことだったの……?オレの主張が弱い。ただそれだけなんて、思ってなかった。(俺が好きな花はね……ホオズキだよ)オレが、悩み過ぎてたんだろうか。先輩の、あの瞳に惑わされてたんだろうか。(あの櫻井翔が、ただの綺麗な花だと思ったら大間違いだから気をつけて?)(特に……キミみたいな素直で真っ直ぐな子には……刺激が強すぎるんじゃないかな?)必要以上に、岡田さんの言葉を真に受けて。先輩に自信を持って、接せられないだけ……このモヤモヤは、ホントにオレがちゃんと主張をすることで、なくなるの……かな……わかんなくなってきた。「……もしかして、だけどさ」オレが黙ってしまったのが気になったのか、カズくんが言った。「ワタシが見てるのは、翔さんの表側の姿なのかもね」「表側?」「そ。ワタシみたいな一般人っていうの?そこからしたら翔さんはとびきりの優等生だけど、懐に入れた人には本当の姿を見せてるのかもね」「本当の……姿」「だって翔さんはすごく付き合いやすい人だって思ってたよ。少なくともまぁくんがそんなに悩むほど複雑な人だとは思ってなかった」「……」(ホオズキってさ、6月から8月に白い花が咲いて、そのあと真っ赤な袋みたいなのが出来るんだけど……それはがくの部分で、その中に出来る本来の実はめちゃくちゃ小さいの。見かけ倒しみたいな所から転じて『偽り』)ふいに、風間ぽんの言葉を思い出した。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーとりあえず書いてくぅ〜お話がごちゃつくかもしれませんがご容赦ください💦2/100

  15.  皆さんこんばんは。 今日のじい散歩は「小樽貴賓館 (旧青山別邸)」というところに行ってきました。目的は紫陽花(アジサイ)の写真を撮るためです。例によって、電動自転車をギーコギーコ漕ぎながらです。しかし、自転車って何歳くらいまで乗れるものでしょうか。80歳くらいまでいけるものでしょうか・・。 と書いておきながら、1枚めの写真がなぜか突然、豪華客船「ダイヤモンドプリンセス」号です。特に理由はありません。自転車に乗っていたら見えたので、せっかくだから撮っていこうとただそれだけです。ダイヤモンドプリンセス号は新型コロナ騒動の最初に、ヤラセを成功させた船でしたね。悪い意味でお見事でした。日本で建造された英国船籍の船だそうです。現在小樽には年に数回寄港しています。 下の写真が目的地である「小樽貴賓館(旧青山別邸)」になります。塀で囲まれた立派なお屋敷です。入り口の木の板には筆字で、「国登録有形文化財 2010年9月10日」などと書かれています。 ここが門になります。松がうねっていますね。北海道では函館で立派な松を見ることができますが、札幌付近になってくると、おそらく育ちにくいのだと思います。このような造作の松は滅多にお目にかかれません。 ところで、青山別邸というのは、"青山さんの別荘"というくらいの意味だそうです。大正時代に、鰊(ニシン)漁で儲けに儲けた、今でいえばというか、以前の堤義明みたいな人だったのでしょうか。よく知りませんが。 その青山さんが、金に糸目をつけずに贅を尽くして作ったのがこの別荘になります。約1500坪の敷地内に木造2階建てで建坪は190坪。家屋の中は6畳~15畳の部屋が18室ありますが、それぞれに趣が異なり、随所に彫刻や日本画のある絢爛豪華な豪邸だそうです。何でも、山形県酒田市にある本間邸が念頭にあっての建物だといいます。 入園料は300円でした。門を入ってすぐ左手に「石狩挽歌」の記念碑があります。なかにし礼作詞、浜圭介作曲(ともに北海道にゆかりあり)、北原ミレイ歌のお馴染みの曲です。ニシンをテーマにした歌ですので、ここに記念碑があってもいいのでしょう。1997年の建立だそうです。 下の建物は「文書蔵」と表示されています。格調高いですね。 「旧青山別邸」の正面玄関でしょう。 立派な庭が付随しています。 さて、いよいよ紫陽花(アジサイ)の写真になります。綺麗ですね。 下の写真が今回の中で、一番写りが良かったかもしれません。ちょうど日陰だったせいかもしれませんが、いい色が出ました。 白い紫陽花(アジサイ)です。 下の写真は花手水(はなちょうず)というのでしょうか。 以下、紫陽花の花が続きます。 これでもかというくらいたくさんです。 ちょっと薄紫色の紫陽花です。 これはピンクですね。 今度は紫色。 以上で紫陽花の写真は終了です。時期的にはちょうど良かったかもしれません。何年か前の6月下旬に、鎌倉市のアジサイ寺(長谷寺)に行ったことがあるのですが、時期的に遅くてあまり綺麗ではなかったのと、傘がいるようないらないような梅雨空で、おまけに人が多すぎて終始行列状態でした。規模的には長谷寺の方が何倍も大きいのですが、快適度は小樽の方が上でした。 帰り際に庭を見ると百合の花が咲いていたので、2枚パチリとしました。 こうしてみると、百合ってちょっとばかりケバケバしいですね。食われてしまいそうです。そういえば、百合子には百合には毒があると以前教えていただきましたが、見るからにそのような感じがします。人によって種類によって違うのでしょうけれど。 下の写真は、敷地内に併設されているレストランです。帰る前にクリームソーダでも飲んでいこうかと思ったのですが、団体予約が入っているので一般客は2時間後くらいになると言われ、あきらめました。 なんでも、このページの一番最初の写真、ダイヤモンドプリンセス号の団体客だそうです。何も考えずに撮った写真ですが、妙な関係ができました。 「そうか、ダイヤモンドプリンセス号で豪華客船の旅を楽しめる、金も暇もある人たちは、こんな高級レストランで食事ができるんだ。僕も大きくなったらこんな立派なレストランで食事をできるくらいにお金持ちになろうと心に決めました。」 というほどの高級レストランではありません。ファミレスよりはちょっと高いかな程度のものです。 以上ご紹介しました「小樽貴賓館(旧青山別邸)」はやや小高いところにあります。そこから距離で350mくらい坂を下ると海岸に出ます。そこで撮ったのが下の写真になります。 今日のじい散歩は以上でおしまいです。あ、撮影日時は7月14日の午前中です。天候晴れ、最高気温32.5(13:50)の暑い日でしたが、午前中は29℃くらいでしたから、そこまで暑さは感じませんでした。 ということで、ご覧いただきありがとうございました。

    コメントが盛り上がっています

    じい散歩 その10
  16. その①主人の広島のお友達から 宮崎の完熟マンゴーいただきました。息子のヤスくんが大好きな果物。その②お嫁ちゃんの妹さんから 滋賀県のタカミメロンいただきました。めちゃくちゃ甘くて美味しかったですメロンといえば小学生だったテルミを思い出す。学校の先生が、夏休み家族にイタズラをしてみましょう。といったので、テルミはスイカの赤い部分を包丁で落としてメロンが大好きな母に、冷蔵庫の中に入っているから食べてな と言ってイタズラした。そしてあとで、聞いてみた。母はそう言った。あの時は完全に騙せたと思っていたけど今考えると、メロンのはずがない。それに小学生が買えるものでもない。母は騙されたふりをしてくれたのだった。その3️⃣主人の三重県のお友達から三重県の有精卵いただきました。この卵、相変わらず美味しいです。その4️⃣妹からトマトが届いた。旦那さんが家庭菜園したものだ。丸いプチトマトとんがったプチトマトにんにくテルミは今年、初めて家庭菜園でプチトマトを作っている。おんなじ肥料を使っても酸っぱいのんしかできないし、葉は枯れている。大葉に至っては、いるのまにか虫が食べている。食べても大丈夫なように、お酢でできた殺虫剤を吹きかけても食べられるのだ。もーいやや。そんなわけで、今年で家庭菜園は終わりとすることにした。一度経験したと言うことで⭕️その⑤お嫁ちゃんが作ってくれた梅ジュース。今年もいただきました。美味しいし、夏バテに効くから嬉しい。ジャックも水分補充。   では、また。今日はジャックのお友達とドッグカフェに行ってきました。また、書きます。

    頂き物
  17. 【大判小判通信】
  18. 亡母~#今日のひとことブログ~