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  1. 今回はこういうお題でいきます。ふだんは、当ブログでは政治、経済、社会の話題は取り上げないようにしてるんですが、今回のコロナウイルス騒ぎにおける民放各社のワイドショーの番組内容があまりに惨状を呈してるので、一言書いておきたいと思いました。スルーされたほうがいいかもしれません。まず、ワイドショーとは何か。長時間枠の中で、ニュースや芸能情報など幅広く情報を紹介する番組のことですね。報道番組ではない、かといってバラエティとまでもいかない、まさにショー(見世物)なんです。こっからは箇条書きでいったほうがいいかな。・ワイドショーは視聴率至上主義である。まあ、ワイドショーにかぎらず民放のすべての番組がそうですが。スポンサーからお金をもらって番組を制作し放送する。ですから、どうしても視聴率が見込めるような煽り中心の番組内容になります。また、ワイドショーは民放各社にあり競争が激しい。落ち着いた番組内容など、最初から作れないんです。・ワイドショーにはスポンサータブーがある。上記したことと深い関係にありますが、ワイドショーでは番組のスポンサー企業や団体を批判することは絶対にできません。それは自分の首を自分で絞めるようなもんです。例えば、製薬会社がスポンサーについていた場合、その企業の薬の微妙な問題を取り上げることは不可能です。そういう意味では、大きな制約を背負った番組づくりになっているわけです。まあこれは、新聞なんかもそうなんですけどね。・ワイドショーには報道しない自由がある。上2つのまとめのようなものです。ワイドショーで取り上げる内容は、スポンサータブーに引っかからず、なおかつ視聴率が見込めるものにかぎられます。そして、煽るためには一方的に攻め立てたほうがいいので、反対意見が報道されることはほとんどありません。・ワイドショーの内容は浅く、舌足らずである。ワイドショーにはコメンテーターと称する人たちが出てきますが、多くの場合、その発言は30秒以内になっています。テレビという媒体の性格上、それ以上の深い話をしても視聴者の興味が続かないんですね。また、番組製作にかける時間も短いものです。・ワイドショーは視聴者の層に合わせた番組作りをしている。ふだん会社勤めをしている人がワイドショーを見ることはまずないですよね。その時間帯に見ている視聴者層は限定されているので、その人たちが興味を持つような番組づくりをしていますし、こう言ってはなんですが、その層のレベルに合わせているわけです。・ワイドショーのコメンテーターは放言をする。これ、重要な部分なんですが、コメンテーターの発言はあくまで個人のものというスタンスで、番組側が責任を負うことはまずありません。もちろん、番組全体でやらせなどを行った場合は、視聴者からの苦情を受けて番組全体としてペナルティを受け、なくなったりしますが、そういうことは稀です。そして、コメンテーターも自分の発言に責任を持つことはありません。たとえ間違ったことを言ったとしても、差別発言などは別として、その責任を取って番組を降りたり、所属団体を辞めたり、謝罪したりすることもありませんよね。無責任な放言、放談だと思って自分は見ています。昔から、公を批判する場合には、大きな覚悟が必要でした。武士であれば、陰腹を切ってから諫言をしたものです。しかし、ワイドショーのコメンテーターにはそんな気概は見られません。顔は出していますが、体は塀の陰で石を投げてるのと同んなじですよ。・コメンテーターは基本的に専門家ではない。ワイドショーではさまざまな問題を取り上げますが、それに対してコメンテーターは素人である場合がほとんど。素人が、底浅い意見を短い時間内で言う。それだけのものです。ただ、自分はワイドショーなんかなくなればいい、とまで言うつもりはありません。それはそれで面白いと思われてる方もいるからです。さてさて、ということで、ワイドショーについて書いてきました。もちろん情報というのは、すべてを受け入れる必要はありません。自分にとって必要な情報を取捨選択すればいいわけです。必要な情報を自分から必要な場所に求めに行くことが最も大切なのだと思います。では、今回はこのへんで。

    ワイドショーとは何か?
  2. 絹の糸
  3. いつもお付き合いくださり、ありがとうございます。歴史番組が好きです。特に、「英雄たちの選択」は録画して毎週見ているのですが、今回は、江戸時代、300年前の米暴落の時代を乗り越えた徳川吉宗の話。米の価格は幕府の財政にとても大切な要素。町民から取り上げるのはお金じゃなくて米。米の価格を決めていたのは、当時は大阪商人だったそうで、先物取引でめちゃめちゃ儲けていたり、ブランド米を流通させたとか、お金儲けとか、住民を守るとか、目的は様々ではありますが、商人たちも、地域行政も、米価は相当真剣に考えていたみたいです。今回のサブタイトルは、大阪商人vs暴れん坊将軍吉宗。吉宗の時代、米の高騰が続き、その対策として米の生産を増やしたものの、逆に米余り状態になり、米の値段がさがりすぎてしまって、一般庶民の貧困は更にひどくなるし、大名も生活が苦しくなってしまいますよね。吉宗の大失敗だったそうです。しかし、徳川吉宗は、米余り時には備蓄することでお米の値段を上げるようにしたり、大阪商人に米価を丸投げしたり、最低価格を幕府が決めたり、お米の価格に悩んで悩んで、一生懸命考えて苦労した将軍だったんですね。 つまり、ちゃんとした米対策を考えていた国のトップってことですよね。最後の磯田さんのコメントに、うん、その通り!!と思ったのですが、一般庶民が米の値段で苦労しているのに、政治のエリートは鈍過ぎる。政治のエリートがどれだけ市場価格に敏感であるかが大事なんだ。その鈍さが庶民から大きなしっぺ返しを受けるのは当然。フランス革命も然り。すべて、今までの歴史が物語っているんだ、と。政治のエリートという言葉、ちょっと面白いですよね。苦労を知らずに威張ってばかりの世襲議員への皮肉だったんだろうと思います。現代の政権に、そんな人は、皆無だと思われます。それに、吉宗の時代は、徳川幕府しかいないもんなあ。他の国の見えない誰かに操られていたわけじゃないもんなあ。日本の政治はどこかに乗っ取られてるもんなあ。ってことは、歴史を学んでも、昔は良かったなあって思うだけになるのか?いやいや、いろんなこと、もっと学びたいです

  4. 野のはな
  5. Luminance
  6. 7月5日の意味を冷静に考える みなさま、お元気ですか。私の気が付かないうちに、関東地方は10日に梅雨入りしていたようです。このごろぐずぐずした天気が続いています。 ぐずぐずしてすっきりしないのが、たつき諒氏の予言に関する問題ですね。それは7月5日に本当に津波が来るのかという問題になっています。 台湾では、地震が前提になっており、地震を機に中国が攻め入ってくるとうわさされており、緊急時用の医療器具や浄水器が入った防災セットが飛ぶように売れているそうです。 下に引用した報道記事によると、「たつき氏は25年7月5日にこの災害が起こるとあとがきで記している」となっていますが、これは誤りで、災害ではなく災難であると述べています。 災害と災難はどう違うのかというと、地震や津波などは大きな自然災害です。災難というものは、病気、事故、失業など、個人の不幸や困難な状況であり、人為的なニュアンスが強いです。ただはっきり区別されているわけではないので、ここでも何かもやもやしたものが残ります。たつき諒氏が予言しているのは津波であり、地震ではありません。 東海大学・静岡県立大学客員教授の長尾年恭氏によると、「予言が指定しているあたりの海域には火山活動もありませんし、プレートの境界もありません。また、東日本大震災の3倍の大きさの津波というのは、地震が起こせる規模を超えています。巨大隕石でも落下すればあり得ますが、それを正確に予測するのはNASAでも困難でしょう」という話です。 ミサイルや爆弾の爆発、隕石の落下、人工衛星の衝突など、普通の自然災害とは異なるかたちで、「災難」が発生するということになるのでしょうか。おそらく星のようなものが空から降ってくるということだと思われますが、それは人為的に発射された核弾頭かもしれず、中国が台湾を攻めるために仕掛けたものなのかもしれませんね。 どうせ、もしも津波が発生すれば、「それ!南海トラフだ!言ったとおりになった!」と叫び始める「地震予知学者」が増えるに決まっていますが、そこで騙されてはいけません。南海トラフなどというものは科学的には存在していません。実質のない、架空の命名にすぎません。またフィリピン沖の地震などは、学者のみなさまは、現在まで誰もなにも予知などしていません。 とにかくこれまで学者の誰も予知をしていないし、自分の利益になるようなうそに利用できない場所で、おそらく津波が起こり、それが各国に波及する中で、日本にも押し寄せてくるということなのでしょう。 この点は、はっきりさせておきたいところです。災害などが起こると、すぐにそれを利用して金儲けをしようとする輩が登場することが多いからです。とくに日本人はデマに騙されやすいですね。 本当にその日に津波が起きるのかどうかはわかりません。もともと予言が的中するかどうかはわかりません。ただ、日本という国は、いつ地震が起こってもおかしくないということ、いつ火山が噴火してもおかしくないということ、いつ津波が来てもおかしくないということを、しっかり認識しておくべきです。 下に引用した記事に関して、次のようなコメントがあったので引用します。コメント1こういうのって、世の中に広まれば広まるほど当たらないらしいので、どんどん広まってほしいなと思います。信じるか信じないかは人それぞれだと思います。東日本大震災の時、事前に知らせてくれた人のおかげで、備蓄出来てすごく助かりました。部屋はめちゃくちゃになったけど、食べ物があるってとても安心材料になりましたから。今回も、念のため色々用意しつつ標高の高い実家に帰るつもりです。コメント2>予言が指定しているあたりの海域には火山活動もありませんし、プレートの境界もありません。20年位前の福岡の地震、10年位前の御嶽山の噴火も、科学者は「まさか起こるとは」と言っていましたが。。全ての事象に科学的根拠を与えることはできないので、科学的根拠の有無だけで判断するのは危険。多くの人が言っているように、防災の意識を常に持つことが大切かと。 以上、引用です。こうしたコメントにある意見が、もっとも良識あるものであろうかと思います。 東日本大地震も、地震学者は全く予知できず、能登地震のときも、直前まで能登は安全だと言っていましたね。しかし彼らは全く責任は取らず、いまでも無駄になることがわかっている巨額の補助金の奪い合いをしているようです。彼らは、今までの歴史の中で、一度も地震を予知したことはありません。様々なデータを集めると、温暖化も、ワクチンも、南海トラフもみんな嘘だと考えた方がいいと思われます。政治家や御用学者の言うことを信じないほうがいいのではないでしょうか。彼らはいつも金の亡者であることが多いからです。金だけのために生きています。 過去に大騒ぎしていた首都直下地震も、いままで起こりませんでしたし、南海トラフ地震も起こりませんでした。ここをはっきりさせておきましょう。しかし、これから、どこかで地震は起こるでしょうし、その時、無能の学者や政府があてにならないことだけははっきりしています。 われわれにできることは、食料と水をある程度確保しておくこと、避難経路をしっかり認識しておくことでしょう。そうして、そのような心の準備が、一番必要なものでしょう。パニックにならないことです。夏なのでまず凍死はありませんし、高台に行けば津波は届きません。津波の水はだいたい1時間か2時間ですぐに引きます。 今年、社会が新しい段階に移るといわれており、物質よりも心を大切にする時代へと変わると考えられます。金の亡者たちは滅びて、心の時代になるということでしょう。それに対してこころの備えをしておくことが、重要であろうかと思われます。 津波が来ても来なくても、この7月5日を通り過ぎたあなたは、新しい段階に入り、別の人になっているのではないかと思います。それはとてもすごいことです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「7月5日に東日本大震災の3倍の津波が押し寄せる」予言で大混乱が… 台湾では「地震を機に中国が侵攻してくる」と防災グッズが爆売れ6/11(水) 12:18配信 デイリー新潮『私が見た未来 完全版』(飛鳥新社) 7月5日に大津波が日本を襲う――『私が見た未来 完全版』(飛鳥新社)というコミック本に掲載された“予言”がアジア各国で広まり、混乱を招いているという。【実際の画像】「日本列島が大津波に飲み込まれ……」 恐ろしい“予言”のナカミとは? ***突然海底がボコンと破裂して……「2021年に出版された『私が見た未来 完全版』は、今年5月下旬に累計発行部数100万部を突破し、異例の売れ行きを見せています。作者の女性・たつき諒氏(70)が“予知夢”を見た体験をマンガにしたオカルトチックな内容で、原著は1999年の出版。長らく絶版本でしたが、20年ごろ、表紙にある〈大災害は2011年3月〉との予知夢が東日本大震災を言い当てていると話題になり、22年ぶりに再編集された経緯があります」(出版業界関係者) 今になり同著が版を重ねているのは「完全版」で追加された新たな“予言”の日が近いからだという。「たつき氏は『完全版』の中で21年7月に見た夢に触れています。いわく〈突然、日本とフィリピンの中間あたりの海底がボコンと破裂〉し、日本の太平洋側などに〈東日本大震災の3倍〉ほどの巨大な波が押し寄せるというのです。夢の内容や見た日付を根拠に、たつき氏は25年7月5日にこの災害が起こるとあとがきで記しています」(同)「地震を機に中国が攻め入ってくる」 この“予言”にいち早く反応したのは香港の人々だった。「4月、香港のLCCグレーターベイ航空は仙台と徳島へ運航する香港との定期便を、それぞれ週1往復分減らすと発表しました。同社いわく2月に春季の予約が3割ほど減っていたため理由を調べたところ、香港で予言が流布していることが一因と突き止めたそうです。他にも米子空港で減便が検討されており、各県の知事は困惑しつつ会見でその影響を憂える言葉を述べました」(国交省担当記者) 実際に鳥取県と徳島県に影響について尋ねると、「予言を気にしてか、米子空港の香港定期便の搭乗率は4月に58.7%だったのに対し、5月は43.3%と大きく落ち込んでいます」(鳥取県観光戦略課)「4月に現地の旅行代理店に聞いたところ、訪日客が普段より2〜3割減っているそうです。全てが予言の影響なのか測りかねますが、困ったことには違いありません」(徳島県観光誘客課) と、どちらも頭を抱える。 台湾ではさらにわが身に引き寄せて予言を捉えているようだ。台湾在住のライター、広橋賢蔵氏が語る。「簡単に言えば、予言の“台湾有事”バージョンです。地震を機に中国が攻め入ってくるとうわさされています。予言の日の前日は米国の独立記念日にあたるため、そんな時に台湾まで米軍が助けに来てくれるはずもないと想像を膨らます人もいる。最近では緊急時用の医療器具や浄水器が入った防災セットが飛ぶように売れており、有事に備えようという空気が強いのです。台湾も地震は多いのですが、何よりいま念頭にあるのは中国の侵攻ですよ」NASAでも予測は困難 三者三様の広まり方を見せている予言だが、地震予知に詳しい東海大学・静岡県立大学客員教授の長尾年恭氏は「的中する可能性はまずない」と語る。「予言が指定しているあたりの海域には火山活動もありませんし、プレートの境界もありません。また、東日本大震災の3倍の大きさの津波というのは、地震が起こせる規模を超えています。巨大隕石でも落下すればあり得ますが、それを正確に予測するのはNASAでも困難でしょう」 当のたつき氏は「過度に振り回されず、専門家の意見を参考に適切な行動を」といったコメントを新聞などに寄せているが、各方面に悪影響が出ていることは事実。6月12日発売の「週刊新潮」では、中国、台湾にとどまらない“予言”の影響と、それが流布することになった背景について詳報する。「週刊新潮」2025年6月19日号 掲載皆様のご健康をお祈りいたします。   そして皆様に、すばらしい幸運や喜びがやってきますように。      いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。                     2025年6月12日

    7月5日の意味を冷静に考える
  7. 映画「国宝」を観たほうがいいよと勧めてくれた友人と以下のような会話を交わしたことがある。小津安二郎は召集されているのに黒澤明は召集されてない、なぜだろう?山中貞雄は召集されて戦死してるよな?そうなんだよ。兵役の規準も恣意的で無責任だったんじゃないの?そういうことかな、とにかくよくわからない。小津安二郎=1902年生まれ山中貞雄=1909年生まれ 日中戦争下、大陸で戦病死。(映画監督で、代表作は「人情紙風船」「丹下左膳 百万両の壺」など)黒澤明=1910年生まれ小津安二郎は1927年に予備役で召集。昭和2年で兵役とは早い。満州事変まえだからいわゆる外地に連れて行かれることはなく、三重県で訓練のために召集されているのだ。山中貞雄・黒澤明は同世代。作家でいえば大岡昇平・花田清輝・太宰治・埴谷雄高・松本清張が1909年生まれ。召集されたのは大岡・松本。埴谷は、結核の既往があり、主治医が診断書を書いてくれたために、赤紙から免かれた。太宰は兵役検査を受けて、やはり結核の既往を軍医に指摘されて不合格。花田清輝は、右翼の大物中野正剛が主宰していた「東方会」のメンバーだったので免除された可能性がある。国内で、戦争プロパガンダに励めということだろうか。花田清輝自身が、それを織り込んで「東方会」に紛れ込んだ可能性がある。太宰の不合格を怪しんでいたのは、中央線作家仲間の木山捷平。木山は、太宰が得意の道化、つまり一芝居打って軍医たちを騙したのではないかと疑ったのだ。そうだろうか?それより太宰の長兄は、津軽選出の議員である。そちらのほうから手を回して…と憶測するほうが当を得ている気がする。1906年生まれの坂口安吾は、ハッキリと兵役逃れのために国策映画会社に入ったと言明している。ここまでストレートに打ち明けるのが安吾らしい。吉行淳之介=1924年生まれ三島由紀夫=1925年生まれ三島由紀夫が兵役初日の身体検査で結核と誤診されて即日帰郷となったことは「仮面の告白」(=仮面すなわち素顔のことですよ、という意味のタイトル)に明かされている。吉行淳之介は岡山の連隊に、およそ1週間だけいた。教練の最中に鼻血が止まらなくなり、軍医の診断を仰ぐと、喘息の疑いがあるからすぐに東京に戻って検査してもらえといわれ、「生還」を果たした。三島由紀夫はヘボ軍医のおかげで、吉行淳之介は名医のおかげで娑婆に戻れたのである。三島は運動神経皆無、吉行は運動神経抜群だった。仮に三島由紀夫が「あんぱん」の嵩さん並に殴られていたら、ああいう無鉄砲な亡くなり方はしなかったろうとおもうと、苦い笑いが込み上げてくる。兵役体験も千差万別である。教練は学校教育にも取り入れられていた。巻いたゲートルがすぐ外れ、動きがとろいうえに、その不様さについニヤッと笑ってしまい、訓練指導者の将校から怒鳴られ、殴られていたのが麻生中学時代の北杜夫である。1927年生まれ。このエピソードは、高橋源一郎さんの「D Jヒロヒト」という小説にそのまま使われている。田沼則子さんをご存知だろうか?タヌマノリコさんではありませんよ。タヌマタダスと訓む。藝名を三木のり平という。昭和の名コメディアンにして演出家。1920年代前半生まれだったとおもう。実家は、日本橋浜町の小料理屋さんかなにか。軍人、官僚、財界人が贔屓にしていたら、ご両親が可愛い息子のために兵役逃れの裏技を教えてもらっていたとしても不思議はない。その三木のり平さんは役柄とは裏腹に異状に気難しいことで知られていた。NO WAR❗️

  8. これから俺たちは何を言われるんだろうと、和と一瞬目を合わせてから潤くんを見た。潤くんはというと、潤くんを見る俺を見て、和を見て、何を思ったのか急に。すっと、頭を下げた。ええ⁉︎何で⁉︎何何何何何⁉︎いきなりのことに、え、ちょ………って戸惑いの単語しか出て来なかった。「雅紀が、すごく優しそうな人たちだねって言ってました。さっき部屋に戻ってから。兄さんになってくれるって言われたのが嬉しかったみたいで………。ありがとうございます」雅紀を雅紀の部屋の連れて行ってから、少しの間潤くんはリビングに戻って来なかった。その間に、どうやら雅紀とそんなことを話していたらしく、まさかこんな大真面目に、こんな超真剣にありがとうございますなんて頭を下げられると思ってなかった俺は、めちゃくちゃ焦った。やめて下さいよって。「父が櫻井さんと再婚するのは反対してません。櫻井さんはとても良い方って思ってます。でも、おふたりも一緒に住むっていうのは、俺ら3人ともダメだろって思ってて」頭を上げた潤くんがぽつぽつとそこまで言ってから、隣に座る智くんに同意を求めるよう目配せをした。智くんは頷いて。「一緒に住むってことは、きみたちふたりを利用するのと同じことだからね。それはダメだって」相葉さんに、長男の智ですって紹介されて、長男の智ですって繰り返した後ずっと黙ってた智くんがここでやっと口を開いた。いや、潤くんもほとんど無言だったけどな。でも潤くんはしきりに雅紀のことを気にかけて雅紀に大丈夫か?とか言ってたからさ。智くんは心配そうな視線を雅紀に向けたり、それに気づいた雅紀が智くんを見て、大丈夫っていうみたいに笑うと、それに笑い返すって、本当それだけで、本当、全然しゃべらなかった。だからちょっと失礼なことに、おお、智くんがしゃべった。なんてことを思ったよ。俺は。「まーくんは?」「え?」「俺と翔ちゃんはいいよって言ったじゃん?まーくんのお兄ちゃんになるって、さっき。相葉家の兄さんたちが思ってることはとりあえず置いといてさ、その俺たちの言葉を聞いて、まーくんは何て?」おいおい、和くんや。今日初対面で、今初めてまともに話し始めた相手に向かってそんな。雅紀はまだ16だからいいとしても、智くんと潤くんは和より年上だぞ?口のききかたには注意しなさいよって、翔ちゃん何回も言ってたつもりだぞ?ってまあ、俺が何度言ったところで、和はこういう子だけどな。昔からな。相手が年上だろうと何だろうと、それが学校の先生だろうと病院の先生だろうと誰だろうと。潤くんが言うには、雅紀は自分の身体が弱いことをいつもごめんなさいって言ってて、今回の、俺たちを巻き込もうとしてのこのことは、特に気に病んでたらしい。体調を崩しまくるぐらいに。自分がこんなだから、自分のせいで全然関係ない人たちまでって。そんな雅紀が今日、体調不良なのに俺たちに会ったのは、再婚には賛成してる。でも自分の面倒は見なくて大丈夫。一緒に住まなくて大丈夫。だから反対しないでって言うため。今日は、どんなに体調が悪くても、ちゃんと自分の口で言うって聞かなかったらしい。ただ、雅紀がそれを口にする前に、和が思いがけずお兄ちゃんになるって言っちゃったもんだから。俺もそれに続いちゃったもんだから。いいのかな。でも嬉しい。でも僕は翔兄と和兄が思ってる以上に面倒くさい身体だしって。いやもう翔兄和兄って言っちゃってるじゃん‼︎ってツッコミは、どうやら俺だけじゃなくて潤くんも口にはしなかったけど、心の中でしたとか。ああ、ダメだ。かわいいだろ。かわいいしかないだろ、雅紀。あのうるうるの目で言ってたんだよな?ほっぺた赤くして言ってたんだよな?何だよそれ‼︎お前は庇護欲の塊じゃなくて化身か⁉︎「どうしようって」「どうしよう?何が?」「一緒に住まないつもりだったのに、僕は和兄が言ってた立派な引きこもりになれる技が気になるし、翔兄の面白い家事も見たい。でも、あのふたりは絶対優しい人たちだから迷惑はかけたくない。面倒って思われたくないって」面白い家事て。俺は真面目に、しかもちゃんとやれてるつもりなんだが。「へぇ。あの雅紀がねぇ」「そう。あの雅紀が」智くんがのんびりした口調で言って、潤くんが同意して。『あの』ってことは、珍しいんだろうな。何が、かは分からないけど。何かが。「でもさあ?それは本当の家族だって同じじゃん?」だからおいおい、和くんや。人さまのお宅でそんなふんぞり返って足を組むって。翔ちゃんは和をそんな子に育てた覚えはありませんよ?って意味を込めて和を見たのに、それはまったく和には伝わらず、ただニヤって笑われただけだった。今日もコメントお待ちしてます👏

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  9. 妄想小説です。BLの意味が分からない方&不快に感じる方はブラウザバックでお願いします。「強引ですね、アンタ」「ウルセー!とっくに居場所は掴んでたけど、こっちからアポを取ろうとしても完全スルーしやがって」「だって大切なゲームのイベントがあるんですよ!」「ゲームのイベントよりこっちが大切だろうが?!」室内に入ってもなおギャーギャーとやりあっていたが、連れてこられた男の方が智と翔の存在に気がついた。「へぇ・・・あんたがオーナーのO野智?この度は俺がデザインしたアンドロイドをお買い上げいただきありがとうございました」慇懃無礼とも取れる態度で深々と頭を下げたその人は、「俺の名前はN宮和也、【S -0125】のデザイナー。でも本業はゲームプログラマーね」正に翔の生みの親とも呼べる存在らしい。「・・・俺の本当のパパ?」「本当のって・・・他にもパパがいるんですか?」「うん、潤さんが俺のパパになって色々と教えてくれてるんだ」「・・・へぇ、こいつが」チラッと潤に視線を向けると、耳まで赤くなってそれから逃げた。が、内心「俺が今はパパだ」と変な対抗心を燃やしていたことを誰も知らない。「翔くん、コイツに意地悪とかされてませんか?」「全然、めちゃくちゃ優しくしてもらってる」「ふーん」「・・・なんだよ?!」「別に、なんでもありません」二宮はそこまで言ってから智へと視線を移動させて、「・・・いい子でしょ?」二宮がニッコリ笑ってみせると、「ええ、これ以上のアンドロイドはいません。あなたは素晴らしいデザイナーです。心からのオマージュを捧げたい」真顔で智が応えていて、「・・・もー」その様子をみていた潤が頭を抱えている。「でも売れないんですよね・・・販売から2年でやっと1体なんて」二宮は不本意そうに言い、「完璧だと思うんですけれど」翔に近づくと正面に立って優しい仕草で頭を撫でていた。けれど、「当たり前だろ?!」そんな2人の間に割って入ったのは潤だ。

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    スーツを着ないお姫様40【お山】
  10. 今日の窓ー「一億年前とは蟻のことなりし」(稲畑汀子)
  11. 山梨の句友から先週とうもろこしが届きましたとうもろこしは、おそらく私が最も好きな食べ物5選に入るものです去年は「甘甘娘」という糖度が18くらいあるとてつもなく甘いとうもろこしをいただきました今年は「ドルチェドリーム」という品種です「あいにく今年は甘甘娘ではなく…」と書いてありましたがこのドルチェドリームもかなりの甘さです段ボールに12本入っていましたがすぐに4本ずつ、3回に分けて蒸しすぐ食べる分を残して冷凍庫にしまいましたあまりのうれしさで勢いよく蒸して一気に後片付けしてしまったので写真もないのですが黄色と白の粒、どちらも甘く食感がしっかりしているのに芯離れのいいとうもろこしです食べながらお姉ちゃんが「とうもろこしって何科?」と聞いてきました私はとうもろこしは夏の野菜だと思っていましたが調べてみたら「イネ科」の「穀物」でしたただ、植物学(学術的)には穀物ですが栄養学・食品分類学的には野菜また、農業上・市場においても野菜扱いとのことなんかおもしろい!お姉ちゃんにとうもろこしは世界の三大穀物なんだってよと告げたら米や小麦ほどの需要があるのか?他の二つに比べたらしょぼくね?と言っていましたでもとうもろこしはデンプン(コーンスターチ)や油、バイオエタノールの原料としても重要視されているのですからなかなかの優等生ではないでしょうかこのまま技術が進んで冬でも美味しいとうもろこしが収穫できるといいなぁ

  12. 今は紫陽花は・・・人の心に・・・咲き誇る・・・一句、詠んでみた紫陽花は変化する所から移り気と言われていて人の才能や業績の一時期を咲き誇ると言う事があるよね誰の心にも移り気と言うモノはありそれを人は悪魔の誘惑とも言うのださて俳句美女を見ると3万の得らしいが万の次に付く言葉が無く得なのか疑問である(男性には眼福だと思うけどね)円ならば言葉のままでありアメリカ・ドルならば かなりの得でありジンバブエ・ドルなら 100兆で0.3円唯でさえ戦国時代の1文の価値は約120円で江戸時代は1文 約32円の価値だったらしいお金の価値は変わり・・・あっ彼女の価値も移り行くと言う意味を含むのか(その後、遊人の姿を見た者は・・・)閑話休題梅1枝が伸び乱れてる梅2左にある切り口は5月中旬の剪定ひと月も経っていないのに脇芽が伸び乱れてる模様竹1遊人邸の庭では筍が撮れます女竹は美味しいのかな竹2節から数本枝が出てるから矢竹ではなく女竹だぞ竹3まぁ、遊人邸では最終的に低く切り笹扱いしてるけど松1秋に葉を短く毟ると五七桐文ぽくなる桐の葉でなく松の葉ですが毟らないとムックになるのだちなみにムックとはガチャピンの相棒松2写真の真ん中にある新芽は枝の途中にある葉を見極め残したから出てきたモノでただ毟れば良いモノでは無いので注意紫陽花咲き誇る前梅雨は激しい雨らしく次は撮れないかと額紫陽花今年は普通の額紫陽花は咲かないみたいだ額紫陽花2上の写真右中段をアップするとドクダミの花がほんと こいつらは毟っても毟っても何処からか生えてくるのだ南天おまけで撮ってみたこれで梅雨のジメジメが少しは晴れたかと思いたいのだけれど油断召されるな梅雨入りとはこれから雨が多く降ると言う意味で梅雨明けとはこれから暑くなると言う意味なのだ遊人地方の予報では来週から真夏日(30℃以上)梅雨、一週間で終わるのかなみんな今年は ゆっくり暑くなって来てますが確り熱中症対策の準備をし倒れないように気をつけましょうただし塩分・糖分に注意しようね今回の報告は以上ですおわり

    初夏の松竹梅(2025)
  13. それから。それからなあ。色々あったんだよなあ。本当色々。「ん?どうしたの?翔兄。今日は僕、大丈夫だよ?」今の、19才の雅紀を見ながら、初めて会ったときのことを思い出していたら、雅紀が不思議そうに首を傾げた。「いや、雅紀も大きくなったなって、な」「えー?何それ。僕、翔兄と初めて会ったとき16だったよね?大きさってあんまり変わらなくない?」「そうだけど、そうじゃねぇんだよ」って、軽口を叩きながらまた洗濯物を畳む。変な翔兄って、笑いを含む声。うんうん。大きくなったよ、雅紀は。本当に。それはもちろん、身体の大きさを言っているんじゃなくて、成長、の意味で。初めてのご挨拶以降、時々俺らは相葉さんの家で一緒にご飯を食べるようになった。とりあえず、親が付き合ってるのとは別で、家族ぐるみのお付き合いをしようって。再婚したいのはどうやら母さんの方で、相葉さんはまだ迷ってたから。あと、うちが俺も和も全然同居オッケーなのが、相葉さん一家の戸惑いを大きくさせたから。なら、ちょっとずつ知っていこうよって。家族を。お互いを。それぞれを。もちろんその間、相葉さん一家が人手不足で困ることがあれば、俺らが手伝うからって。これがなかなか。最初がなかなかなあ。大変だったんだよなあ。雅紀は別に、持病があるというわけではない。ただただ本当に、ただただ虚弱体質。なんだけど、それが本当に本当に、俺らの想像以上に『超』虚弱体質で。俺らが行くとなると、雅紀はまず数日前からお腹を下し始める。睡眠不足に陥る。前日はもちろんほぼ眠れない。そして当日は熱を出す。最初の数回はそれで予定が流れた。これでは埒があかないと、とつってみたこともある。あ、雅紀に知らせなかっただけで、相葉さんや智くん潤くんには知らせててな。1回それでやってみようって、相葉さんの提案で。だから当日は普通に会えたんだけど、その日の夜、俺らが帰ってから、雅紀は嘔吐下痢発熱でかなり悲惨だったそうだ。後日雅紀以外の全員で謝り倒した。あれは本当申し訳ないことをした。大反省会だった。ならもう諦めて事前に知らせておき、当日少々体調が悪くても行こうってことにした。そうじゃないと一生無理だって、雅紀を含む全員が理解して。やっぱり同居なんて無理だよ。雅紀は言った。ごめんなさい。僕のせいだよ。雅紀は言った。僕、何でこんななの?こんな僕、僕は大っ嫌い。雅紀は言った。「まーくんはほんっと、面倒くさい子だねぇ」「だな。和といい勝負だ」その度に和と笑って、泣く雅紀の頭を撫でてやった。面倒なのは、最初から分かってるよ。だから気にすんな。俺らは長い長い時間をかけて、雅紀にそれを伝えた。そう。最初から分かってる。それでもいいって、雅紀だから思ったんだ。お前が大っ嫌いって言うお前だから。本当は、もう少し時間をかけたかったし、そのつもりだった。でも、人生ってのはなかなか思い通りにならないもので。俺たちは、初めて会ってから1年ほど経ったころに、相葉さんちで一緒に暮らすことになった。今日もコメントお待ちしてます👏

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  14. 自分の世界的には、この人無理だなないなと感じて、心で距離を取ってる相手が居るとしてでも、日常的な絡みを、スッパリ断つわけにはいかない状況みたいなことありませんか?俺はありますw しかも現時点で数名程度。お付き合いのカテゴリーも、お付き合いの長さ深さも、それぞれまちまちです。んで、今までは自分側の心に、相手との境界線を引くだけで済ましてたのですが絡み方によっちゃ、なんかそれだけでは不十分な感じもありまして。「不十分な感じ」というのは線を引いてるにも関わらず、俺がいちいち相手の言動に憤ったり、正誤や善悪で相手のものごとを測ろうとしたりそういう生産性のないループにハマりやすい状態を、自分で作って程よい距離感が保てなくなってるって感じですかね。それを経て昨日ふと気付きました。「あ、違う人なんだ」と。これは「相手は自分とは違う人」という意味ではなくですね(そもそも他人と自分の仕分けについてはそれなりマスターしてる俺)「違う世界の人なんだ」みたいな感じ。俺は、一度心を許した、自分の中で「親しい人」認定した相手を自分の世界に入れます。今回モヤモヤしてる数名も、ある程度俺の世界の住人だった人たちです。しかし色々思うところあった末に、境界線を引いてる時点でもうフィールドが違ってるはずなんですよね。俺の引いてる境界線は、同じ世界の同じフィールドに引かれたそれこそ、陸上とかで引くような、あのトラックの線くらいなもんです。同じグラウンドにお互いまだ佇んでる。いやもうそれ自体が違ったよな?違う世界のはずなんだ。同じグラウンドには居ないはずの。と思った時相手を上の方から見下ろす映像が浮かびまして。高さ的にはマンションの2階か3階くらいですかね。相手の後頭部と全身が、上の方から見えてる感じ。あ、コレええわと思ったので、書きたくなった次第ですwこれね、遠くとかだとダメなんですよ。こっちの視点を高く持つ、これがポイントなんだと思う。何も相手を見下すとかそういうのではなく、単純に「見下ろす」て感じ。それによって、「階層がそもそも違う」という前提を、自分の側に教え込むというのが目的なんだと思います。だから、俺の思ってる常識とか関わり方が通じない。とはいえ、相手を変えると見下ろす高さとか角度も、イメージ的に変わってくるから面白いです。なんかねー、この、線を引きたくなる・上の階層から見下ろしたくなる相手というのは俺と違って、フッ軽な方ばかりな気がします。あのね、俺的統計かもしれませんがフッ軽な人って、あちこち精力的に動く分雑なんですよwその雑さに、総じて嫌気がさしていますwんでも、フッ軽でも雑じゃない人も、もちろん居るんですよね。そういう人とは信頼関係がめちゃくちゃ長く続きやすいんですが・・・要は、相手側にフッ軽なことの、目的みたいなものがあってそこに、下心があるかないかが雑か丁寧かの分かれ道のような気がします。いや、もちろん自分の野心のためとか、ストレス発散のためとかでフッ軽になってくださる分にはいいんですけどね一個人としての、相手への尊重とかが、総じてうっすいというかww「自分が相手にどう思われるか」「それによって自分に生じるデメリットは何か」みたいなところばっかり考えてらっしゃる気がします。相手にどう思われるかを気にして相手を尊重しないなんて、矛盾はしてるんですがまぁ、俺にどう思われようがどうでもいいって、恐らく普段から思ってらっしゃることの表われでしょう、俺に対して雑なのはwもう面倒なので来ないでください!!という思いも込めて俺は上の階層に移ることにします。(どっちが人間的に上とか下とかそういう意味ではない)てゆーか、かなり分かりやすい塩対応してるから、気付いてないはずないんだけどどういう心境かさっぱり分からん。でも分からんで当然なんです、階層が違うからw べんりー♪

  15. たった1度だけの記録だが、川北事務長と中川佳恵がただならぬ関係にある事は間違い無いと考えていた。今、思えば喫茶Fで2人に会った時から、上司と部下であるにも関わらず妙な「距離感」が気になっていたところだ。栄養士の女性と、順番は逆になってしまったが、この収穫は狩野省吾弁護士に報告する上ではデカいと踏んで、私は心の中で小躍りしてしまう。「2人の会話は聞こえたのか? 」「勿論っすよ。ほれ… 」Yくんは得意げにスマホを出した。映像にはインターフォンの前に立つ、川北氏の後ろ姿が映り込んでいる。音声こそ今ひとつ聞き取りにくかったが、確かに短いやり取りが聞こえた。「はーい! 」「ただいま… 」「おかえり… 」まるでこなれた夫婦のやり取りだ。来訪者が映り込むカメラにYくんの姿が映り込んでしまってはいないかと心配もしたが、最初に帰ってきた中川佳恵がオートロックを開ける際に予めカメラの位置を確認していたらしい。しかも、運の良い事に、川北氏は何ら警戒する事無く、カメラの前に立ち塞がっていたので、モニターで確認したであろう中川佳恵にも、その姿は見えていない筈だとYくんは言う。「いい仕事したなぁ… 」「当たり前っすよ! 」そう言ってYくんは胸を張った。しかし、同時に気になる点も出てくる。犯人捜しを依頼してきた川北氏が、まさか自分と特別な関係にある中川佳恵本人が金銭盗だとは思いもしないだろう。勿論、Yくんのヘンテコな推理は別にして、彼女がそうだと断定出来ない点が厄介なのだが。「あの2人って…なんか臭くないっすか? 」Yくんがポツリと呟いた。「どうしてそう思う? 」「だってっすよ。里美ちゃんから見せてもらった映像の時間、おっさんは一体どこにいたっすかねぇ… 」「…まぁな」Yくんの疑問は、中川佳恵ありきの推測だが、確かにそこを飛び越えて考えれば、同じ疑問を抱かざるを得ない。穿った見方をすれば、彼の指示で管理栄養士の部屋に入り込んだと言われても仕方のない関係だ。北條病院の佇まいを想像した時、外から病院を眺めただけでは分からない闇を感じてしまう。しかし、そこから先は、起こった事実を纏めて狩野先生に託すのが我々の仕事だ。そう割り切ってこの現場を仕上げるしかないだろう。私達の仕事はいかにも「探偵」だが、テレビで見る様なそれとは全く違うのだ。「…Yくん、とりあえず川北事務長がここから離れるのか離れないのか分からないけど、暫く張り込もう」「仕方ないっすね」そうと決まれば、ここに長居する訳にもいかないので、エントランスの見える場所にカメラを仕込んで私達はマンションのある丘を下っていく。ずっとこの敷地内に留まれば、他の住民から不審がられる可能性があるからだ。明日は管理栄養士の女性を何とか見失う事なく尾行を完遂したい。そんな事を考えながら私は煙草に火を着けた。(続く)㈱OTS探偵社ホームページあいざわ調査室ネットショップ←(騙されたと思って押してみよう)にほんブログ村←(もう一度♡)にほんブログ村弊社は情報を管理する会社である都合上、上記のお話だけに限らずブログ内、全ての「グダグダ小説」は全て「フィクション」です。実在する人物、団体は、私を含むスタッフ以外、すべて架空の物です。弊社で行われた調査とは一切関係ございませんのでご了承のうえお楽しみ戴ければ幸いです!それからお話の途中で設定が「おかしいな??」と、感じる部分があっても所詮「ド素人小説」なのでくれぐれも気になさらないように♡読んで頂く皆様の「想像力」が全てです( ´艸`)

    新緑の頃(53)
  16. ​ディズニーは前泊で!家族でディズニーシーに行くかぁ。子どもの運動会の振替休日。貴重な平日休みということで、土日祝に行く気が起きないレジャーランキングNo.1のディズニーリゾートが候補にあがった。しかし最近のディズニーリゾート、ことさら今回行こうとしているディズニーシーは早朝の待機戦争が激化していると聞く。人気エリア、ファンタジースプリングスの影響が大きいのだろう。アナと雪の女王。塔の上のラプンツェル。この人気アトラクション二大巨頭の存在だ。少し前はエリアに入ることすら制限を設けていたが、最近その制限は撤廃され、誰でも自由にアトラクションを楽しむことができるようになった。それだけに、このアトラクションの待機列は凄まじく、開園早々に3桁分の待ち時間を叩き出す加熱っぷりである。そこにビジネスチャンスを見出したのがディズニープレミアアクセス、通称『DPA』である。パーク内で購入することができる、一昔前で言うファストパスだ。USJがファストパス課金制を導入したことで、ディズニーにもお金とっていいんだ!という口実を与えてしまった。(言い方)例えばアナと雪の女王では、1人2000円、4人家族では8000円お布施をすることで、150分程度の待ち時間を回避することができる。これを高いととるか、ある程度妥当であるととるかはパーク内での過ごし方、思い出の最低限をどの程度まで求めるか次第であると思う。私はこれをお土産代と捉えている。買って物として持ち帰るだけがお土産ではない。パーク内で過ごした時間、体験、思い出。それは十分にお土産と呼べる価値がある。そして私はその価値の基準を①アナ雪とラプンツェルを体験する②その上で他のアトラクションもこなすこの2点に定めて追求することにした。そうすると時間を買うことには意味がある。①だけならまだしも、②にも重きをおいているためだ。ただここで世知辛いのが、DPA自体が争奪戦になってしまっていることだ。行列を回避するために存在するDPAが行列に並ばないと手に入らないというジレンマ。しかし、パーク内で過ごす時間を充実させようと思うと、開園前のパーク外での頑張りは致し方ないということで、早朝の争奪戦が激化しているという構図である。ある程度の気合いが試されているわけだが、私も齢36…精神力だけで乗り切れる肉体年齢ではもはやない。楽しむということも加味すると、物理的な体力は残しておきたいところだ。早朝始動にビビりまくった私は近隣での前泊を決意した。日中待機を減らすための早朝待機。早朝待機を減らすための前日待機。時間はいくら買ってもキリがない。人間の欲深さが怖い。しかし、これは翌日の早朝待機を少しでも楽にするためだけのことであって、直接的にディズニーシーへの思い出に関わることではない。むしろ早朝出発という選択肢も取れた中で、2時間ほどの睡眠時間を買うということなので、贅沢という部類に入ることは自覚している。その上でこの贅沢は許してほしい。労働の対価、たまの贅沢としてこれは快く受け入れていこうではないか。ディズニーシーは前泊がハナマル。みんな自分にマルをあげていこう。ただ趣旨とはやや外れるささやかな贅沢なので、少しでもリーズナブルに収めたい。そんなあなたに今回宿泊した素晴らしいホテルを共有しよう!​星野リゾートなのにリーズナブル!今回前泊に選ばれたのがこちら!1955東京ベイ!星野リゾートが運営するこちらのホテル!以前は東京ベイ東急ホテルであったものを、星野リゾートがリブランドしたホテルで、当時の面影を残しつつリーズナブルでありながら、内装やホスピタリティでしっかりと星野リゾートを感じられるコスパ抜群ホテルだったのだ!今回は家族4人で宿泊して18,900円という破格。一人は未就学児なので、ベッドは3つだがそれでも十分すぎるコスパである。特に子連れには嬉しいサービスが充実していて…サービススペースには使い捨てのお皿やカトラリー類、ペーパータオルやおしぼりが提供されていたり。子ども用のルームウェアも多様なサイズで提供されていたり。オムツまで各種サイズ展開で提供されていて、子ども用歯ブラシやトイレ用品まで…どこまで子どもに寄り添ってくれるの?!Eテレですもう。(おかあさんといっしょ)とりあえずEテレつけとけば子どもは安心。とりあえず1955東京ベイ泊まっておけば子どもは安心。素晴らしいホスピタリティだけではなく、ここは星野リゾート…楽しませることも忘れない。1955東京ベイの目玉『2ndルーム』チェックイン前やチェックイン後にお部屋以外のサードプレイスとして用意されているこちらのコーナー。こんな個室スペースがいくつもあったり。こんなフォトスポットがいくつもあったり。食事をしたり休憩したり記念撮影したり遊んだり。いろいろな時間でいろいろな使い方ができる面白いスペースが用意されている。部屋以外にこういう場所があるのはワクワクする。寝静まった後にしっぽりここで一人お酒を楽しんでもいいし、グループでの旅行であればワイワイ語らってもいい。所々で気が利いているホテル。それが1955東京ベイだ。ショップも魅力的で…クラフトビールやちょっとオシャレなおつまみなど、旅行にアクセントを加えてくれるラインナップ。星野リゾートオリジナルグッズも可愛くて…ステッカーはもう全種買いました。(思考停止でステッカーを集める人)ルームキーデザインのステッカーが可愛すぎる。星野リゾートのステッカーもポップなものとシンプルなものでどちらもテイストが素敵。全部買ってしまうのも仕方がない。これは仕方がないのだ。(自分を納得させる作業)そしてお部屋のご紹介も。広さ十分のテーブル椅子付き。ベッドでぎっしり、でないのが嬉しい。18,900円でこれなら大当たりなのでは?しかも部屋からはこの景色だ。超オーシャンビュー!のどかな公園と海。一気に旅行感、非日常感を演出してくる。海でも見ながらビール飲んじゃおうかなー!と家族で私が一番はしゃいでいる。36歳男児の爆誕である。(キャッキャッ)そしてバスルームも子どもに優しい仕様で…独立型を採用…!ユニットバスの子ども対応の殺伐さと言ったら…洗い場で広々洗えて、浴槽も綺麗に使えるというのは嬉しい。そしてお部屋にはこんな冊子も。星野リゾート全集。(鈍器のような分厚さ)全国の星野リゾートが載っている図鑑がお持ち帰り可能となっている。『じゃあ今年行く星野リゾートを決めるぞー!』そうやってこの冊子をパッと開いて毎年旅行するんですよ!みたいなライフスタイルを送りたい。(心の余裕Lv.100)しかし言うまでもなく庶民of庶民なので、この前泊自体が贅沢であって、メリハリをつけられるところはしっかりと管理をしたい。そんなあなたに朗報です。1955東京ベイは近くにヤオコーがあります。大お惣菜パーティー開宴!!!結局こういうのが一番楽しい。1955東京ベイ唯一の欠点が食事のクオリティだと思う。一応カフェテリアは有しているのだが、そこで提供される食事が驚くほど低クオリティな印象な上、価格は驚くほど高クオリティである。この料理にこの値段出すならディズニーシーでDPA増枠出資した方がよっぽど納得感がある。そんな内容だ。一方でヤオコーの惣菜クオリティは卓越している。どれも美味そうでどれも美味い。こうなると先ほど紹介した2ndルームでお惣菜パーティーあたりがこのホテルを一番満喫できる形なのかもしれない。実際そうしている人を相当数目にするので、これは正攻法としていいと思う。そんな快適ステイで前泊の夜は更けていくのであった。次回はディズニーシー本編をお届けしようと思う。前泊の意義はあったのか?!争奪戦必至のDPAの行方は?!ディズニーシーのロールモデルの一つとしてお楽しみいただければ幸いだ。

    1955東京ベイで快適ステイ!
  17. 「まーくんの身体が弱いことや突然の体調不良を、大変って思うときだって、今日じゃなければって思うときだってそりゃあるよ。相葉の兄さんたちだって今まで1回もそう思ったことないなんて、ないでしょ?そんなのさ、本当の家族だからとか、途中からの家族だからとか、はっきり言って関係なくない?迷惑なんて、生きてりゃみんなかけるもんなんだから」だからなあ、和くんや。何回も言うけど、俺ら今日初対面よ?なのにお前というやつは、そんな本当のことをずばずばと。見てごらんなさいよ、ふたりを。見てごらんなさいよ、特に潤くんを‼︎ちーんってなっちゃってるだろ?ちーんって‼︎これ撃沈ってやつだろ?そうだろ?この撃沈は、雅紀を大事にしてるから。溺愛してるからこそ。雅紀は彼らにとって大事な大事な、かわいいかわいい弟。だから無条件で愛して、世話を焼きたいのに、時にそればかりじゃいられない。もう少し丈夫だったら。せめて今日じゃなかったら。それさ、まじそう思う瞬間ってあるんだよな。何で今日⁉︎何でこのタイミング⁉︎ってな。俺はこのふたりと同じ、世話をする側の人間だったから、すげぇよく分かるよ。分かっちゃうのよ。そして世話をされる側の本人が、それを一番悪いって、申し訳ないって思ってるってことも、すげぇ分かる。「そんな顔しないでよ。ただ、それが普通だよってこと。本当の家族だって、そう思うもんだよってこと。気にするとこそこじゃないよってこと」「………」「そう思うとさ?相葉さんちにとってお得じゃない?俺らって」「得?」「得。お得。だって俺らはある程度同じ境遇で、俺なんかは足が不自由な上に立派な引きこもりなわけじゃん?そんな俺がまーくんの兄ちゃんになるんだよ?しかも翔ちゃんは翔ちゃんで俺で免疫ついてるんだよ?」「免疫て、和」「ついてるでしょ?」「まあ、確かに。ついてるけども」退院して、やっと学校に通えるようになったのに、和は学校に行くことを拒んだ。そんな歩けないしって。だから俺が毎日車椅子押して送り迎えするよって、免許がとれる年になったら速攻免許とって車でするよって、家から出ようとしない和にどれだけ言ったか。時に言い合いにもなってな。あの頃は大変だったなあ。うちも。って、今は懐かしんでる場合じゃないか。「利用なんか、すりゃいいじゃん。迷惑なんかどうせかけるんだから、かけりゃいいじゃん」「なっ………」「いいよ。別に。ねぇ?翔ちゃん」「そうだな」「いいよって………そうだなって………何でそんな………」「だって俺ら、まーくんをかわいいなあって思っちゃったんだもん。理由があるとしたら、そんなよ。それだけ。そんな真面目な顔して深く考えなくていいって」「いやいやいや、だからってそんな軽くは………」「深く考えたら、答えなんて全部NOになるに決まってんじゃん。ほんとにさ、本当気にしなくていいんだって。ほっとけないんだって。俺らが、櫻井家の3人でさ。分かるから。翔ちゃんは兄さんたちの気持ちが。俺はまーくんの気持ちが。母さんは相葉父さんの気持ちが。だから、俺らでできることはやるよって、ただそんだけ」おいおい、和くんや。キミがそこまで言っちゃうと、全部言っちゃうと、翔ちゃんはもう何も言うことがないじゃないか。ここはいいとこ見せるとこなのに。「もちろん、じゃあ今日の明日でがっつり一緒に暮らして家族になりましょうなんて、そんなことは言いません。俺らもさすがにそこまでは。でも、とりあえず週に1回、こうやって顔を合わせましょうとか、そんなとこからやってみませんか?相葉さんとおふたりが仕事で遅くなるときに雅紀と留守番とかからでいい。これも何かのご縁です。家政婦さんがダメなら、俺らでどうかってことをやってみません?」追加があるとしたらそんなとこかな。真顔で聞いてる智くん。終始困惑しっぱなしの潤くん。まあ、確かにそんな反応になるよな。俺だって思ってるよ。おかしいなあって。俺らも利用されるなんてまっぴらだって思ったはずなのに、まさか自分たちから協力するなんてな。けど。雅紀を見たが最後。和で経験してきたことが役に立つだろうし、本当、これもご縁だ。「………ありがとうございます。父や雅紀と、もう1回相談してみます」潤くんの言葉に、俺と和は目を合わせて笑った。気分は晴れやかだった。今日もコメントお待ちしてます👏

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  18. 「国宝」を観に行くまえは、ドジャース対パドレスの試合を視ていた。ナショナル・リーグ西海岸の優勝を争う両チーム。ドジャースはきのうゲームを捨て、今日は勝ちに行って勝ち越した。大谷選手のホームランが出てないと書く意地悪メディアが少なくないが、今日は8回の表に三塁打を放ち、これが決勝点に繋がった。ロサンジェルスに戻ればまた打ち出すだろう。しかしパドレスの選手だって力は入る。この3日間、アドバイザーの野茂英雄さんがラフなスタイルで観戦、おまけにメモまで取っていた。野茂氏のアドバイザーはお飾りでなく、実質を備えている。今年からドジャースに入ったイェーツという投手は、リリーフ専門で、以前はストレートとスライダーという組立だった。いまはストレートとスプリットなのだが、アメリカのメディアには、「スプリットは、パドレス時代、NOM Oに教わった」と答えている。野茂のチームメイトだったデーブ・ロバーツ監督は、山本由伸投手が好投したあとの会見で、「今日のヤマモトはNOMOを思い出した。スプリットでカウントを稼げるところがね」と発言したことがあるが、JAPANメディアはほとんど取り上げない。野茂氏の映像使っても数字にならず、ビジネスにならないからである。が、そんなことに無頓着なのが野茂さんだ。今日もカメラで抜かれていることがわかると、不機嫌そうな三白眼で睨みつけていた。現役時代とおなじ愛想のなさが凄い。偉い。他の追随を許さぬ。マウンド以外で、あれだけ露出を嫌う野球選手も珍しい。今年の松井投手(パドレス)はスプリットを覚え、それで大谷選手からも三振を奪った。あれも野茂直伝ではないだろうか?パドレスがワールドシリーズに出て優勝したら、ごくごくごくごく短いNHKのインタビューに応じてくれるのだろうか?現役時代から、「最近はよくブレーブスやヤンキースのような強い球団破ってワールドシリーズで優勝してください、っていうファンレターをいただくんですよ」とコメントしていた。亡くなった友人のスポーツジャーナリストは、野茂英雄さんをキリスト教の伝道師に喩えるなら聖フランシスコだといっていた。教会内部で偉くなるのではなく、野に出て布教するという意味である。上手い比喩だねというと、いやあ石川淳の「至福千年」からのパクりだよと照れていた。でも、パードレは神父のことだ。聖フランシスコと見立てたところに彼の才気を感じている。野球朝っぱらから見て、そのまま映画見物かよ!けっこう毛だらけでござんすねえ…とはいえ、世間に対してこう厚顔でいられるのもあと5年あるか否か。健康寿命に到達しますからな…NO WAR❗️

  19. 写真は、景信山のイチヤクソウ