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  1. 7月6日日曜の朝 クロネコヤマトで お届け物が 届きました差出人を 見ると 妻の「おっちゃん(叔父)」でした義母のすぐしたの弟で 手紙を添えてありました品は「もち吉」の煎餅セットで それが なんと 泉大津店! 数日前から準備していた 泉大津市の南出市長の取り組みを紹介する記事を公開したのは その日の夜でしたということで シンクロニシティに驚いたわけですが 選曲:言海 調 協力:言海 六羽ところで 送り主の おっちゃんは 十年前に癌を発症しその時 妻が お祈りをさせてもらいます といって遠隔ヒーリングなどを おこなったことがありとても 感謝されていて3年前にも おばちゃんが (ワクチン接種後に)「癌にならはって さしてもらいますぅ~っていったらもう すごい感謝しはって お蔭様で おっちゃんは10年 おばちゃんは 3年たったけど 元気に暮らしてますと」(以上 妻の談話です)手紙には 「氣」にかけてくださり ありがとう とありこれは「氣」を送ってくれたと 受け取っているからだそうですおっちゃんは耳が遠いと 聞いているので 電話に出るとしたらおばちゃんが出ると思うで と妻の母親からいわれてましたが実際 おばちゃんが先に出てくれて おっちゃん耳遠いけど替わるね~ といって 替わってくれたそうです「ありがとうな~ しょうもないもんやけど」というから「いやいや そんなことないよ めちゃめちゃ おいしいおせんべいをありがとう 主人もすごい大好きで よろこんでます~」と応じると「また逢いたいね~ 逢うときは 楽しく逢おね~」で終りましたこの様子を妻は 母親に報告したところ「よう耳聞こえたなあ おっちゃんからLINEもろた」そういって そのときのやりとりをまた教えてくれたそうです「あんた耳遠いけど 聞こえたん?」と おっちゃんに訊いたら「『いや 気持ちで聞きました 心は通じたと思います』と(ご本人が)いってたわ」と いうことでしたそれを聞いて 妻は ジーンと 来た ということでしたしかも 全国展開する 業界4位の もち吉の セールスポイントは 国産米です(上位4社中で唯一)泉大津市長の 南出賢一氏は 実家が南出製粉所で  ご自身でも お米から作った 玄米お好み焼き粉や 乾燥餅を開発されていますが「何があっても食べていけるベーシックインコメ」をスローガンに医食同源 食育 身土不二 などをキーワードに 健康リテラシーを高める現代医学だけでなく 伝統医学までも含む 多様な選択肢がもてること をめざした 改革を 全国に先駆け行っていますもう何十年も逢ってない おっちゃんからの 命の恩人と思ってくれている妻への 感謝をこめた贈り物が まさかこのタイミングで わが家に届くとは想像の外であったことでした!  真ん中の粒は 亜鉛Znのサプリです国産米にこだわった もち吉の おせんべい🍘和菓子屋さん 餅菓子屋さんの 個人商店が どんどん消えてゆくのが残念ですが こういう 日本のお米を活かした 伝統産業が いつまでも続くことを祈っています南出賢一 - Wikipediaja.wikipedia.org『仁政の復活 南出市長の農業連携「四方よし」』 「仁医」という言葉がありますね。それから、「仁政」という言葉があります。 今の日本でそれらは生きているでしょうか。 いいえ。残念ながら、行政が責任を取…ameblo.jpしじまの時間アーカイブスより

    泉大津!から届いた品は-シンクロだぁ
  2. 2025/04/13 sun2025/07/07 tue前回の章『闇 237(ヤクザ攻略方法編)』2025/04/02 wed2025/07/08 tue前回の章『闇 236(二十三歳差とデート編)』2025/03/22 sta2025/07/08 tue…ameblo.jpまた四十を越えた老骨に鞭を打ってトレーニングをしたい。鶴田師匠、三沢さんはもういない。小橋さんは引退。田上さんも今年十二月に引退予定。川田さんはリングへ、もう戻らないだろう。共に汗を流したあの頃で、まだ元気なのは秋山さんぐらい。今日部屋にベンチプレス一式が届いた。また身体を鍛えてみようと思う。もう、誰一人、俺を邪魔できる人間はいない。できればもっと全盛期の時にそうでありたかったけど、過ぎてしまったものはしょうがない。ゆっくり半年ほど過ごせた今だからこそ、そんな心境になれたのかな……。二千十三年五月二十二日。トレーニング開始。大通り公園沿いを走っていると、北海道焦がし味噌ラーメンを発見する。札幌焼き味噌ラーメン みずき (伊勢佐木長者町/ラーメン)★★★☆☆3.56 ■予算(夜):¥1,000~¥1,999tabelog.com『札幌焼き味噌ラーメンみずき』といういかにも美味そうな看板。早速入ってみた。ドロッとしたタイプだけど、中々美味しい。多分ここには、また行くだろうなとと思う。五キロほど走り、ストレッチをして部屋へ戻る。待望のベンチプレスを始めた。重さは七十キロに設定し、何度も上げ下げを繰り返す。身体を動かす事自体かなりのブランクであるが、そこまで筋肉が落ちた感覚はない。俺は自身の肉体の耐久力を確認する上で、真上に放り投げ落下するバーベルを胸で受け止める。「グッ…、痛っ!」鈍い音と共に想定以上の重さと衝撃を受け、思わず声を出しながら身をよじる。変な受け方をしたせいで、胸から少し血が出ていた。トレーニング一日目、変に張り切り過ぎて無茶してしまい、胸から出血。今後バーベルを放り投げ、身体で受け止めるのだけはやめておこう。さて、このまま続けたらどうなるだろうか?以前ぎーたかへまたリングへ復帰すると格好つけたが、さすがにこの年になって復帰もクソも無い。大切なのは継続。日々の仕事、料理にトレーニングが加わった記念すべき日。トマトとレタスのサラダに、焼き鮭、コロッケに冷奴、茄子の素揚げ生姜醤油。たまには肉抜きの質素なオカズを数品作り、食べてみた。明日はピザでも食べようかな。二千十三年五月二十八日。下蔭さんは警察に対しての情報をかなり強く持っているようで、警戒して店自体を休みを取った。何でも数十年前のゲーム屋時代から、一度も警察の検挙を受けた事が無いらしい。インカジも賭博法違反ではあるので、違法ではある。正確な情報が入り、店を閉める事で捕まらないのなら、それに越した事はない。突然降って沸いた休み……。とりあえず部屋で一人しゃぶしゃぶをして、次の日は焼肉をしてみる。田村から電話があり飲みに誘われたが、あんなオヤジと時間を過ごすくらいなら自分一人のほうがマシだ。しかしさすがに退屈で人恋しくなり、横浜の飲み屋へ行く。飲んだついでに川越へ戻り、保険証の再交付でもしに行くか思った。中々こんな休みも無いだろう。途中池袋で途中下車をして『バラティエ』へ顔を出し、同じビルのキャバクラでまた飲む。川越着いてまた飲んでいると、さすがにちょっとだけ酔ったみたいだ。漫画喫茶で倒れ込むように寝て、昼に市役所へ向かう。窓口で身分証明書が無いから、保険証の再交付ができないと言われた。「どういう事だ、オラッ」と問い詰めると、蚊トンボみたいな市役所員は泣きそうになりながらも「規則でできないんですよ」と言うので勘弁してやる。ふむ…、どうやら最初に運転免許を先にしなければならないようだ。面倒なのでジミードーナツでミートソースを食べ、横浜へ帰る事にした。これじゃ酒飲んで、ただ無駄銭だけ使いに川越へ戻っただけだ。途中先輩の吉岡金物店に寄ると、夫婦でイチャイチャしていた。「あれ、相変わらずお熱いですねー」「テメー、智一郎! この馬鹿野郎! とっとと横浜へ帰れ! 変な事フェイスブックで書くなよな」吉岡さんに怒られ早々退散し、帰ったらこの事をフェイスブックに書いてやろうと固く心に誓う。帰り道商店街のクレアモールを歩いていると、声を掛けられる。「あれ、智ちゃん?」「ん? あ、一ちゃん!」「ちょうどジンバブエから日本に帰ってきててね」「何だか凄い偶然ですね!」実家の隣にあった『トンカツひろむ』の長男である一ちゃんは、岡部さんと同級生である。普段はジンバブエに住み仕事をしているが、たまたま地元川越へ帰ってきた時に、こんなタイミングで偶然出くわす。俺がまだ川越に住んでいたなら分かるが、こっちもたまたまの帰郷。もの凄い確率だ。こういうのをシンクロニシティとか言うんだっけ?不思議な気分のまま川越をあとにした。結局財布を落としてから二回目の帰郷も、何一つ目的を果たせず無駄足という結果に終わる。次来る時は警察署で免許証の再交付からだな。二日間の店休のあとの業務再開。閉まっていた影響か客入りは中々いい。あっという間に店内は満席になる。田村はどんなに忙しくても、相変わらずキャッシャー室から出てくる気配すらない。仕事初日からさすがに疲れた。しかも平田がまた遅刻。遅番に引き継ぎ翌日出勤すると、キッチンにグラスは洗わず放置のままで、ホール内はゴミが散らかし放題で掃除機を掛けた形跡すらない。遅番の最後で一旦店は閉めるのだから、忙しかったなんて言い訳は利かない。仕事なのに何故、俺しかちゃんとやってないの?掃除して店内を綺麗にするの当たり前でしょう?何で出勤時間前にちゃんと来れないの?お客さん第一でしょ?スタッフが偉いわけじゃないんだ。言いたい事はたくさんあるけれど、でも…、こんなどうでもいい事で頭に来たって何も意味なんてない。大事なのは相手がどうであれ、常に自身とどう向き合っていけるかだ。周りがどうだから俺はこう…、そんなんじゃなくて、まだこの先色々な経験をしながら生きていくのだから、今ってものを噛み締めて大切に生きていきたい。少なくとも俺だけは下蔭さんに世話になった恩を店を流行らせる事で返したいと思っている。身体を鍛えるようになって、ようやく細胞の一つ一つが少しずつだけど反応してくれているんだなあって感じるようになった。これまで何をして過ごしてきたのだろう。無駄銭を使い、余計な遊びを際限なく繰り返し…、その分俺は弱くなっていた。取り戻しなんて利かないかもしれないけど、やれるだけ頑張って、またトレーニング漬けの日々に戻りたい。言葉でどうのこうのいくら言ったところで、何の意味もない。あとは身体で見せるしかないんだ。さて、これまで裏切ってしまった細胞が、どれぐらい振り向いてくれるのだろう。仕事をして帰ったら料理。寝て空いた時間をトレーニングに当てた。横浜は広い場所がいくらでもある。横浜橋通商店街を出れば目の前にある大通り公園。そこを走り、丹念にストレッチと筋トレをした。部屋へ戻るとベンチプレス。またあの頃の感覚を思い出せ。細胞が研ぎ澄まされていくようなあの感覚を……。お風呂に浸かり、職場へ向かう。店で扱っているサイトのマイクロ。ヤクザ客の多くはポーカーをするが、どうも今月出方がおかしいと言いたいくらい出て、店は赤字経営になった。今月だけでロイヤルストレートフラッシュが八本出ている。一発二百万の役が八回も出たら、それだけで一千六百万の支出。オーナーサイドにしてみたら、溜まったものではない。他にも一度で四十万になるフォーカードが連続で出たり、異様な出方が続く。ゲーム屋のポーカーなら店で設定を調整できるが、インカジはそうもいかない。「客が入って回っているのに、あんなにOUTばかりされておかしいだろ!」オーナーの下蔭さんは痺れを切らし、ポイント屋へ文句を言ったよらしい。「あくまでもサイトの仕様であって設定はうちじゃないので。文句あるなら他所のポイント屋使えばいいじゃない」今使っているポイント屋からそう返された下蔭さんは、店に来て愚痴をこぼす。相手の言い方に対し、相当頭に来たようだ。インカジの仕組みがまったく分かっていない名義の隆と田村は何とも答えようがない。「さすがにポイントをわざわざそこ使って入れているのに、そんな言い草はないですよね」仕組みが分かる俺は、下蔭さんへそう話し掛ける。「ほんとそうなんだよ。設定がこっちでできないから、赤字になるって理屈は分かんだけどよー。それにしても言い方ってもんがあるだろ?」「そうですよね。こっちがポイント屋には金を払っている立場なんだから、もう少し言い方ってもんがあると思います」「岩上よ、どこか他にポイント屋知らねえか? 俺は頭来ちゃってよ。別にあるならそこへ代えてやりたいぐらいだ」そういえば新宿の酒井さんが、新しくポイント屋も始めたとか前に言っていたよな……。もし酒井さんのところのポイントを使えば、サイトはマイクロだけでなく、ブルーフラミンゴのポーカーも入れられるはず。横浜のヤクザ客は、基本ポーカーしかやらない。それが昔のゲーム屋仕様のポーカーだったら食い付きも悪くないだろう。「新宿になりますが、一軒知り合いのところありますよ」「お、本当か? ならよー、岩上。今度ポイントのほう聞いといてくれないか?」「ええ、近日中に聞いておきますね」この話が通るなら店的にも面白くなるだろうし、酒井さんに対しても顔が立つ。横浜の従業員である平田、坂本、田村は言い方は悪いがインカジを何も知らない素人集団である。名義社長をしている長谷川隆にも、それは同じ事が言える。まだポイント屋の件だけだが、オーナーである下蔭さんが俺に頼ってきた現実。仕事の件だが、ようやく少しだけ兆しが見えてきたような気がする。大いに店を流行らせて、世話になったオーナーを太らせてやりたい。俺じゃないとできない事というのを徐々に導入し、実権を早めに握らないと。新宿、池袋と名前は残してきたつもり。次は今いる横浜。機が熟しさえすれば、この地域で一番の店を作れるはず。これまでのコネクションも活かしつつ、今度は自身にも利益があるように交渉していきたいと思う。仕事を終えると部屋へ戻る。深夜三時過ぎ。酒井さんへ早くポイントの件で連絡をしたかったが、さすがに真夜中過ぎて失礼だ。着替えをしてから大通り公園へ向かう。疲れるまでトレーニングして、シャワーを浴びて寝るか。朝方まで身体を動かし、起きると昼過ぎ。酒井さんへポイントの件で連絡をしてみる。「岩上さん、近い内だといつ頃休み取れますか? 一度会って色々お話したいなあと思いまして」「休みがまだハッキリしていないので、今日職場行って休み決めたらまた連絡致しますね」何となく流れが、いい方向へ行き出したのを感じる。今日から六月に入った。もう少しで夏か。横浜へ来たのが冬だから、俺も半年ほどここで過ごした事になる。野菜をふんだんに使い、十八番のスープ料理、ミネストローネを作ってみた。店に行き、休みが取れないか聞くと、隆は嫌そうな顔をしてくる。「俺の代わりに早紀さん入れればいいじゃないですか」「彼女は修さんところのゲーム屋に入ったから、こっちのヘルプが難しいんだよ。岩ちゃん休むと、俺が入るようになるんだよなあ」たった一日現場に入るくらいいいじゃねえかと言いたかったが、この人と話をしても無駄なのは自覚している。酒井さんには店のシフト的に中々休みが取れない状況を伝え、悶々としながら日々を過ごす。仕事、トレーニング、料理。変わらないルーティンの中、少しだけ変化を感じたものがあった。五月二十三日からトレーニング開始したから、何だかんだで二週間ぐらいか?最近になって以前より筋肉がついてきたように感じる。力を込めると膨らむ筋肉。全盛期とはまだ程遠いが、少しだけ感覚が戻ってきたような気がした。下蔭さんがポイントの件で急かしてくる。先方と直に話したいが、隆が中々休みをくれないので話が進まない状況を伝えた。「何だ、そんなのは俺から隆に言っといてやる。早くポイント屋の件頼むよ」鼻っからオーナーと話をしていれば、もっとスムーズに進んだのか。こんな感じで酒井さんと予定を話し合い、二日後に新宿へ行く事が決定した。今日は仕事を終えてから新宿へ向かう予定。真夜中の内にトレーニングを済ませ、ゆっくり睡眠を取った。酒井さんとの話し合いの時間はそこまで掛からないだろう。あとで飲みに行く為、予め伊達に連絡をしておく。指定された待ち合わせ場所は、新宿花道通り沿いにある叙々苑游玄亭。叙々苑 | 店舗情報 | 游玄亭 新宿良質吟味、おいしさが最良のサービス・東京都内を中心に展開する高級焼肉店www.jojoen.co.jp「前に岩上さんが魚苦手なのを覚えていたので、ベタですが焼肉が良かったかなと。こんなところですみません」「何を言ってんですか。游玄亭へ招待されて文句言う人間などいませんよ」俺はインカジのポイントの話をして、サイトはマイクロ、そしてポーカーのブルーフラミンゴも入れる事を決める。百万円分の一万ポイントを買うのに二十五パーセント。つまり店用のクレジットを百万円買うとしたら、二十五万円になる。ブルーフラミンゴのパーセンテージは二十パーセント。こっちは百万円買うのに二十万円で済む。インカジはこのポイントを等価で客に流し賭博をさせる仕組みだ。客が五十万円負けると、店のポイントは五千減ってしまう。クレジットのストックが無いと、客のINすらできないので、予めある程度のポイントは必須となる。どの店も基本的に最低百万円前後のポイントはストックしておくものだ。そうでないと一人の客が初回INで一万ドル入れてきた場合、送る事すらできない。逆にOUTの場合は、店に客のポイントが入ってくるので増える。キャッシャーに入る人間は、本来その辺の匙加減でいつポイントを追加するか決めなければならないので、もっと店が流行っていたら田村のようなオヤジが務まる仕事ではないのだ。「では酒井さん、横浜のオーナーへこれから連絡しますね」下蔭さんへ電話で確認を取り、その場で契約を済ませた。「せっかくだから隣の『リュアーグ』でも寄って、ちょっと飲んで行きますか?」以前池袋の『バラティエ』が内装準備の間、世話になったキャバクラ『ルベス』が移転してできた店『リュアーグ』。LUIAGUE-リュアーグ 新宿|キャバキャバ60分 8,000円〜 圧倒的高級感、圧倒的集客力を誇る(LUIAGUE-リュアーグ)ワンランク上の上質な空間で優雅なひと時をお過ごしください。 ☆2フロアにわたる広々とした豪華な店内と最高レベルのキャスト陣がアナタの素敵な夜を演出してくれます。 ここでしか味わうことのできない極上の時間を是非ご堪能ください。今ならお得なクーポンも!www.caba2.net酒井さんの誘いに応じ、少し飲んでいく事にした。もちろん通されたのはビップルーム。俺の顔を見て、若い従業員の岡部と小林が駆け寄ってくる。「岩上さーん、お久しぶりです! 元気でしたか?」「今度休みの時、横浜へ遊びに行ってもいいですか?」まだ二十歳そこそこの二人は、キャバクラで頑張っていた。「今日は仕事の話で来ているから、また今度連絡するよ」他にも吉本など顔見知りの従業員たちが次々と笑顔で挨拶に来る。「随分岩上さんはここの男性スタッフたちから人気ありますねー」「まあ一ヶ月ほどですが、ここで働いていましたからね」ビップルームに詰め込まれた数名のキャバ嬢。酒井さんの飲み方は以前とまるで変わらず、終始俺との会話のみで他のキャバ嬢たちを相手にしていない。結局、叙々苑游玄亭とリュアーグ二つの店でご馳走になる形で別れる。用件は済んだが、せっかく新宿へ来たのだ。仕事終えた伊達から連絡があり、歌舞伎町で合流する。「伊達さん、どこか行きたい場所は?」「うーん、久しぶりに寿司でも食べたいですねー」元コマ劇場前のセントラル通り角にできた『きづな寿司』へ入ってみた。きづなすし | SFPブランド一覧 | SFPホールディングスマグロ赤身を十貫注文すると、店員が二度も「マグロ…、十貫でいいんですよね?」と確認してくる。寿司屋だとマグロの赤身しか食べらんないんだから、しょうがないじゃんかー。貸していた残りの金五万円を受け取ったので、きづな寿司の分はご馳走してあげた。明日の昼までに帰ればいいが、今日戻っておいたほうが後々楽だろう。伊達と別れ、終電近くの電車へ乗った。この日は部屋へ戻るとすぐ横になる。起きてからトレーニングをしよう。一通りのルーティンを済ませ、横浜橋商店街を通りながら歩いていると、以前生きたすっぽんを売っていた魚屋さんが今度は川蟹と沢蟹を売っている。川蟹は二匹で三百八十円。沢蟹は五匹で百円。本当この辺は何でも売っているので驚きを隠せない。まあ蟹など食べないので買う事は無いだろうが……。ポイント屋を酒井さんのところへ代え、マイクロ以外に新しく入ったサイトのブルーフラミンゴは、ヤクザ客たちにとって好評だった。キャッチ紹介で川崎から来たという五十代サラリーマン風の客が来店。遠藤さんといい話しやすく金も使ういい客である。いつもはうるさいヤクザたちが、その遠藤さんの姿を見るとギョッとし、コソコソ逃げるように帰っていく。イトカズまで大人しかったので、遠藤さんのいない時にこっそり聞いてみた。「横浜はうちらの組一色だけどよ、本家で力持っているのが川崎なんだよ。あの人はそこの組長さんなんだよ。あ、俺から聞いたとか言うなよな」完全な力社会であるヤクザ業界。まさかそんな大物がうちの店に来ているなど、思いも寄らない。しかし遠藤さんはバカラが強かった。百万円前後の勝負をして、七割は勝っていく。プレイヤーかバンカーかを当てるニコイチ博打のバカラ。遠藤さんの勝ち分は、気付けば五百万円以上になっていた。ギャンブルはいずれ客が負けていくものとはいえ、こうなってくるとオーナーの懐事情になる。「今日も従業員は二人?」「ええ」「じゃあこれ、取っといて」切符のいい遠藤さんは勝つ度その場にいる従業員に一万円ずつのチップをくれる。この一ヶ月だけで俺と田村のもらったチップは十五万円ほどになった。元々ヤクザ者は肩で風を切って格好つける生き物。何度もらえないと断ったところで「出したもん引っ込めるかい」と返され、強引にチップをもらう。「あんなに強いんじゃ、出入禁止も考えなきゃなー」遠藤さんが帰ると、キャッシャー室から田村が出てきて意味不明な台詞を言い出す。「え? ここで勝ち過ぎだから出禁って、それじゃ持っていかれた五百万はそのままじゃないですか」「いや、岩ちゃん…。普通のカジノならこんな勝ち方は無い。もっと店を守る事を考えなきゃ駄目だよ」インカジの鉄則として、かなりの金額を使う客が勝った場合、すぐ即金で払ってあげる。この当たり前にできる事があって初めて客は多額の金を使って安心して勝負できるのだ。以前歌舞伎町で『ゴールド』というインカジがあったが、一人の客が五百万円を出した事があった。通常ならすぐ払わなければならない金を『ゴールド』は無かったからか、分割で支払うと伝える。最初の一、二回は五十万ずつ払ったようだが、そのあとから払い渋った。当然納得のいかないその客は、知り合いのヤクザ者を呼び店を滅茶苦茶にされ、結果『ゴールド』はそれで潰れてしまう。インカジは長い目で見れば、ほぼ客は負けていく。田村の言う店を守るとは、ただ勝っているから勝ち出禁にしろと言っているだけなのだ。当然俺は反対したが、他の従業員たちの意見は遠藤さんを出入禁止にしようだった。結局大勢の意見を取り入れる形で遠藤さんは出禁となる。「何だよ、勝ち出禁かよ。ギャンブルの負けはギャンブルで取り戻せよ! まあ…、勝ち出禁なんて打ち手に取っちゃ名誉な事だよな」ゴネずに笑顔で了承してくれたのは救いだが、五百万円抜かれたままなのは痛い。「チップもらえなくなったのは残念だよなー」田村はそう溢していたが、このオヤジは自分の事しか考えられないのかと思う。俺一人浮いた形になった店。田村の分まで無償で弁当を作るのが阿呆らしくなり、近所にあるドミノピザを注文した。Lサイズのピザを頼んだが、三枚残してしまう。Mサイズにしとけばよかったなあ。俺も量を食べれなくなったものだ。仕事を終え、部屋に戻る。二千十三年六月十三日。ジャンボ鶴田師匠の命日からちょうど一ヶ月。この日は三沢光晴さんの命日。亡くなって、四年の月日が経った。ちょっと前に小橋さんも引退してしまったし、川田さんはラーメン屋を始めた。田上さんも今年十二月で引退をするという。全日本プロレス四天王時代を思い出す。ずっとその背中を見続けてきた。その人たちがすべてリングの上からいなくなる。でも時間が経つって、こういう事を指すのだろうな。三沢さん、今頃天国で何をしているのだろう……。俺はトレーニングウェアーに着替え、大通り公園を深夜黙々と走った。中学時代からの悪友岩崎努ことゴリから久しぶりに連絡があった。以前横浜へ来たのはまだ塚田めぐみと半同棲していた頃だから、一月初旬。半年ぶりにまたこっちへ来るらしい。あいつの来訪に合わせ、日曜日に休みを取った。従業員間の環境でストレスが溜まっている。仕事を終え、久しぶりに帰り道キャバクラへ寄った。どうせゴリが来るのは昼頃だろう。大好きなウイスキーのグレンリベット十二年のボトルを入れ、ストレートでグイグイ飲み出す。家じゃほとんど飲む事が無かったので、久しぶりの酒は美味い。真夜中の三時過ぎから気付けば朝方七時頃まで飲んでしまった。ボトルを二本空けたので、いい感じで酔っている。マンションまで千鳥足で何とか辿り着き、倒れるように寝てしまった。いい感じの心地良い深い眠り。耳元で何かの音楽が聞こえてくる。耳を澄まし音に集中するも、何故か途中で途切れた。何だよ、もっと聴いていたのに……。ん、そういえば何で同じ音楽が何度も鳴っているんだ?目を覚ます。聴こえていた音楽は、携帯電話の着信音だった。手に取ると凄い数の着信履歴。二十回ともすべてゴリからだ。何かあったのか?電話を掛けてみる。「あっ! やっと出やがった!」「何だよ、ゴリ。何度も着信あったみたいだけど」「こっちは昨日の夜から横浜に来ていたんだよ!」「はあ? 俺はいつも仕事終わるの夜中の三時過ぎだよって言ったじゃん」人の話をちゃんと聞かないゴリは、土曜の夜から横浜へ来ていたらしい。そんな事を知らない俺は仕事帰りキャバクラで豪遊し、朝まで飲んだ。「今どこにいるんだよ?」「日ノ出町って駅を出たところにDVD鑑賞の店あるから、そこに泊まったよ」「人の話をちゃんと聞かないから、そういう目に遭うんだ」「ふざけんじゃねえよ! 今何時だと思ってんだよ」「え……」時間を確認すると夕方の四時を過ぎていた。酔っていた俺は爆睡のあまり、長時間寝ていたようだ。「悪い悪い。昼ぐらいに来ると思っていたんだけど、もうこんな時間になったいたのか」「まったく岩上はよー……」「お詫びに美味いものでもご馳走するよ。タクシー代も出すからこっち来なよ」土曜の夜に来たのはゴリの勇み足だが、そのあとの行動は俺がさすがに悪い。半日以上、ゴリを待たせていた事になる。ブツブツ言いながらも、ゴリはこっちへ向かうと素っ気なく言って電話を切った。さて…、何か美味いものといってもこの辺の店を詳しい訳ではない。まだゴリが来るまで少し時間あるから、俺は横浜橋通商店街へ出掛けた。マンションからすぐ近くの肉屋へ入る。普段は安い値段で売られている豚トロや手羽元などを買うが、ゴリに悪い事をしたので奮発していい肉でも買ってみるか。百グラム三千五百円の牛肉が目に留まる。俺一人なら絶対に買わないだろう。こんなタイミングだし、たまにはいいよな。他の肉も購入し、会計一万円を超えた。八百屋で野菜も買い、魚屋を見て回る。以前坊主さん夫妻が来た時同様、部屋で焼肉の準備をした。先ほどの魚屋で生マグロを売っていたので買い、包丁で切り分け刺身にする。冷奴に野菜、焼肉にマグロの刺身。中々豪勢になった。ゴリが来てテーブルの上を見ると、驚いて大声を出す。「下手な店行くよりも、こっちのほうが良かったろ?」「結構いい肉なんじゃね?」「グラム三千五百円した」「ヤバいな!」三千五百円する肉は百五十グラムしか買っていない。その下にある肉はグラム五百円程度のものだ。多少大袈裟に伝えたが、味音痴のゴリは分からないだろう。「美味え! 何だ、この肉! こんなの食った事ねえよ」舌鼓を打ちながら肉を食らうゴリ。「当たり前だ。こんなものを高級焼肉屋で頼んだら、一人前一万円以上取られるぞ」「凄え肉だな。初めてだよ、こんないい肉は」結局ゴリは、五百グラムくらいあった肉をペロリと食べてしまう。「なあ智いっちゃん、俺の金出すから、この肉もっと買いに行かねえか?」「また今度来た時同じの出すから、足りなかったら商店街にある天丼食いに行こうよ」「えー、肉がいいなー」「結構食べたろ? せっかく横浜来たんだから、有名店連れてくよ」マンションから徒歩二分。横浜橋通商店街入口にある天ぷらの豊野へ連れて行く。焼肉のあとはアナゴ天丼を注文。「ここの天丼凄いな!」「来て良かったろ?」腹が膨れるとゴリの要望を聞く形でキャバクラへ。「おまえ、今日帰るのか?」「そうだなあ。ほんとなら昨日来て泊まったはずなのにな」「だから俺は仕事終わる夜中の三時過ぎなんだから、それは無理だって」終電間際まで飲み、関内駅まで見送る。川越まで行き方を丁重に伝え、ゴリは帰っていった。そういえば最近料理をしなくなったな。同僚の田村は弁当を作っていかないとブツブツ言っていたが、そもそも一円だってもらっていないのだ。文句を言われる筋合いなどまるでない。俺より十歳くらい年上なんだし、同じ給料をもらっているのだから、乞食根性はいい加減にしてほしい。料理を作る習慣が無くなると、その分トレーニングに没頭した。またドミノピザを注文する。最近ドミノピザを毎回半額以下にする方法を編み出した。インターネットで注文をし終わると、制限時間一分の難解クイズが出てくる。問題をマウスである程度囲いインターネットで検索を掛けると、その答えがすぐに出てくるのだ。正解すると五十パーセント割引クーポンをもらえるし、インターネットから頼むとそれだけで五パーセントオフ。次回から五十五パーセント割引でピザが頼める仕組みになっている。ただクーポンの期限が二週間なので、必然的にピザの注文率は上がった。さすがにピザばかりだと飽きてくる。また色々な店を回ってみようか。『闇 239(横浜でのストレス編)』2025/04/22 tue2025/07/09 wed前回の章『闇 238(三度トレーニング開始編)』2025/04/13 sun2025/07/07 tu…ameblo.jp

    闇 238(三度トレーニング開始編)
  3. ※妄想のお話です。私の妄想に全く合わない組み合わせで考えてみるのも楽しいかもしれない、と思い始めました。例えばS:オメガ O:ベータ M:オメガN:ベータ A:アルファおおお気持ち悪いな!!(笑)私の思想に一番反する形で配役してみたら、どういう話が出来るんだろうか。…とりあえず…ごめん、NOから始まった(笑)平和なカップル。からのAS・AMに流れつつのAN目指しだな~。N「アンタなんかに会いたくなかった。俺はずっとベータの智と平和にいられたのに。俺の世界にもう踏み込んでこないでくれよ!」A「でももう出会っちゃったから。それに世界は同じでしょう?ねぇ、そんなに大きなこと?属性なんて、関係ないよ。俺と一緒になって?ヒートはごめん、たえらんないけど、一生愛してるのはにのちゃんだけだから。お願いっ!」あれ、あいばさん軽いな…?(お前次第)そんでOM経由しつつのOS…うわ~やだなぁこの反対、楽しいなぁ←?M「アンタの子が欲しいから抱 いてくれ」S「あなたにだけフェロモンが効けばいいのに…あなたの番になりたかったのに…」O「…あの、ほんとその…二人とも、色気みたいなん、やめてくれ…俺、ベータなのに流されちゃう…。」ほぎゃ~~~~~~楽しい~~~~~~~(雑食でごめん★)【Side櫻井】「……お前とは縁を切ったはずだが。今更何の用だ。」もはや話し合いの場すら持てなさそうな雰囲気だったのに俺は今実家のリビングにいる。いつの間にかパソコンは直っていたらしい。兄貴が直してくれたのかと聞くと、おふくろは曖昧に胡麻化した。そんなおふくろが親父を説得してこの場を用意してくれたのだ。どういう心変わりなのかはわからないがこの千載一遇のチャンスは逃せない。「ようやく正気になってあのオメガを捨てたか?」「お父さん!」おふくろの声に、胸奥で沸騰しかけたものを何とか飲み込む。カッとしちゃいけない。大野さんの穏やかな顔を思い出し、静かに深呼吸をし、心を落ち着ける。お願い、と俺に頼ってきてくれたんだ。あの無欲で自分を押し殺してばかりのあの人が。こんな親なのに見捨てたくないと思ってくれてるんだ。俺が台無しにしちゃいけない。「…あなたにお願いがあってきました。」「お願いだぁ?」「…はい。あなたの力を借りたいので。」「は?…ハハハ、笑わせる!正気に戻ってあのオメガを捨ててからじゃないと話にならん。」…さっきから。オメガ、オメガって……。「…オメガ、は名前じゃない。大野智、だ。…それに大野さんとは、『捨てる』とかそういうんじゃないんだよ。」「どういうことだ?」親父の眉根が寄る。「俺はあの人を愛してる。だから番になったんだ。最初はアルファだと勝手に勘違いしてたけど…オメガって知ってから、ヒートじゃない状態で、同意の上噛んだ。ずっと拒んでたのは大野さんの方で、周囲の後押しと俺の説得でようやく受け入れてくれたんだ。俺はずっと『正気』なんだよ。」「…お前はまたわけのわからないっ…」「翔、お願いって何なの?」おふくろが親父の怒りを制するように早口で割り込む。そうだ、俺は口喧嘩しに来たんじゃない。「俺らは今ゲームを作ってる。そのゲームで属性の差別をなくしたいと思ってる。」「「………。」」もっと驚かれて根掘り葉掘り聞かれるかと思ったけど、二人は黙ったままだ。理由は分からないが好都合。そのまま話を進める。「本気で世界を変えたいって思って仲間と取り組んでる。ばかばかしいと思うかもしれないけど。それでも俺は本気なんだ。だけど…そのゲームを世間に宣伝しないといけない。金も伝手もなくて上手く宣伝する方法が思いつかないんだ。だから力を借りたい。…いえ。力を貸して下さい。お願いします。」立ち上がり頭を下げる。数秒後、バンッと机をたたく音が響く。顔を上げると当然親父で。「ふざけるのもいい加減にしろ!!!何が差別だ!下の者を下に扱う、当然のことだろう!!上は上らしく、アルファはアルファとして世間は回ってるんだ!世界を変えるだと?このままで何が悪い!!」やっぱり、そうだよな。この人は──昔の俺だ。こんな奴だったんだ、俺は。「…わかるよ。」小さく言うと、しんと冷たい家に染み込んでいく。大きくて立派な家だと大野さんが言ったけど俺は空っぽな家だと返した。まさにそれ。ここには何もない。温もりや、優しさや、安心感みたいなものは。ただ、冷たくて…虚しい。「俺もずっとそう思ってた。…その方が楽だよな。それにそういう態度が、思想が『正義』だとすら思ってた。子供の時から言われたことをそのまま鵜呑みにして、ずっと違う生き物だと思ってた。アルファは上で。出世は当然で。この世の全てはアルファのためにあって。オメガは真逆で…。だけど違うんだよ。努力はどの立場だって報われるし、世界は誰のためとかそういうものじゃないし、上司らしく振舞わない優しい上司に人は集まるんだ。アルファらしくしてれば人はついてくるかもしれないけど、それってただ『アルファ』に敬意を示してるだけだろ。その人を信頼してるわけじゃないんだよ。大野さんは理由があって属性をずっと黙ってた。オーラのせいで周りにはアルファと勘違いされたままだった。だけど…オメガだってわかって。誰も離れなかったんだ。むしろ、もっと部下と絆が深くなった。信頼が強固になった。…妬ける位に。あの人が親戚への恩返しとして歯食いしばって一人で孤独に頑張ってた時、意図せず築いてたものは…仕事の実績は勿論だけど、差別なくフラットに接する優しさと思いやりだったから。親父の部下は…親父がアルファじゃなかったらついてきてると思う?ある日突然オメガだと言ったら、軽蔑されないと思う?」「何を言ってる!俺はアルファだ、それは永遠に変わらないだろう!アルファじゃなかったら、なんてバカバカしい!」意識してることは、大野さんらしく。俺はすぐカッとなるから、大野さんだったらどう言うかを考えて…。優しい声色と笑顔を浮かべる。あの人は北風と太陽の太陽だから。「仮定の話は確かに馬鹿げてるけど。親父とおふくろが『オメガは悪』って決めつけてることの方が相当馬鹿げてると俺は思う。相手を知らずに嫌悪するのはただの怯えだろ。親父はオメガが怖いんだ。」「…な、にっ…!」「自分が自分でなくなる術を持つオメガが怖い。当然のことだよ。無知は恐怖、自然なことだ。だから知ればいい。知ろうとする気持ちだけでも十分だから、もっとよく見てやってくれよ。『人生狂わされたオメガ』や、『自分の生態に怯えて生きるオメガ』のこと。『当事者になれないベータ』だってそうだろ。泣いたり苦しんだり怯えたり死ぬほど後悔したりする、『同じ人間』だ。──死を覚悟してる奴らだっている。…彼らのそんな表情に、そんな行動に。心当たり、あるんじゃねぇの?」親父の目が泳いだり息を飲むのを、俺は見逃さない。「相手を知ろうとすることだけでもいいんだよ。その上で嫌うのなら仕方ない。けど。違う生き物だって切り捨てるのは違うだろ。」実際、彼らはまごうことなき『同じ人間』なんだから。それこそ猿でもわかる揺るぎない事実だ。「俺は…大野さんを諦めたくないってずっと思ってた。その為ならこの家に帰らないって決断も簡単に出来たよ。悪いけど、俺を形成してきたこの環境が『悪』だと認識してたから。でも。」反論される前に付け足した最後の二文字のおかげで親父からの攻撃はない。真っ直ぐ親父を見て続ける。「悪なんて存在しないんだ、って。大野さんが言ってたろ。オメガは確かに俺らにとってこの環境をぶち壊すだけの力を持ってる。だけど逆も然りだし、ベータだって愛する人に為す術もなく引き裂かれることもある。…わかんだろ。俺らが『誰かの大切なもの』を壊したことだって、これまであったんだろ?」心当たりがあるらしい。親父が眉根を寄せて目をそらす。おふくろはずっと下を向いている。「…それでも」親父は口を開く。「俺らにって害悪なのには変わらん。あのオメガだって、エリートな翔の人生を狂わせたじゃないか。オメガと結婚するだなんて恥ずかしい。」ああ、ダメなのか。この人を変えることは…出来ないのだろうか。「…じゃぁ何でオメガのとこ通ってるわけ?」「…っ、翔!!!」おふくろが叫ぶ声を無視し、「知らないとでも思ってた?」と笑う。我慢してた、ずっと思ってたことだ。「兄貴に聞いてたんだよ。しょっちゅう通ってる愛人がいるんだろ。それ、オメガのせいにしてねぇ?」「…いい加減に…っ!!!」親父が振りかざした手を止めたのは、おふくろだった。「あなた!!…もう、やめて。お願い。」おふくろが悲痛な声で制し、親父が我に返ったように震わせた手を下す。「…ごめん。」知らなかったのだろうか。おふくろに向かって謝ると、ううん、と返ってくる。「いいの。…わかってたから。」「………。」バレてないと思っていたらしい、親父はぐっとこぶしを握る。「翔、今日は帰りなさい。」「でも…」「頭を冷やしなさい。…あの婚約者のようにね。」何故、ここでおふくろの口から大野さんが?それに…『あのオメガ』、じゃなくて?訝し気な顔をした俺におふくろはくすっと笑う。「夫婦は似た者同士より両極端のが上手くいくわね。…属性もそうかもしれない。」「母さん!?!」親父が驚いて声を上げているが、そうしたいのは俺の方だ。何が起こってる?あれだけ大野さんのことを罵倒していたおふくろが…こんなことを言うなんて。「…別に。愛人がいたって、それがどんな属性だって、目をつむってきたのよ。仕方ないから。私だって他のオメガに流されたことだってあるわ。」おふくろが自嘲気味に笑う。「ただ…『仕方ない』って。本当にそうなのかって。あの子と話してると、疑問に思えてきちゃって。」あの子?誰のことだ。親父を見ると心当たりがある様子で押し黙っている。「そういう…属性の壁やら関係やらをひっくるめて乗り越えている人がいるって知ったら、悔しくなってきて。…私は乗り越えることじゃなくて、拒絶することを選んだけど。正直に言うわ。…私の身体には要らないものもあるわけで。だからあなたが誰と寝てもそこは責めないけど、通うのは違うんじゃないかと思ってる。」俺に似ている、とよく言われているおふくろの双眼が、親父を真っ直ぐ捉えている。「………。」何も言えない情けない親父に、はぁ、とため息を漏らす。やっぱりそうだ。親父は愛人の元に通っていて、それを隠すためにオメガのことをあんなに悪く言ってたんだ。単純に腹が立つ。その浅はかさと、酷く横暴で自分勝手な考えに。だけど。…おふくろの言う通り、俺は冷静になる必要がある。親父の権力を使わない手はない。「…とにかく。また来るから。その時には試作機も持ってくるから、ゲームをしてみてほしい、そして考えてみてほしい。俺がどういうことをしてるのか、見てほしい。…頼みます。」頭を下げると、数秒たっておふくろがふっと笑う。「その時はあの子も連れてきなさい。」「…あの子?」「頑固者のしつこい婚約者よ。」母さん!…と言いかけた親父は、結局押し黙ったまま背を向けて部屋を出て行った。

  4.  7月から、漢方薬が減った。 一時、漢方薬を勝手に中断していた。 数カ月後、病院に行く。 何か、症状などが再発したわけではないが、身体がボクに訴えていた。 血液検査。 基準値外が5つだったものが、10以上になっていた。 医師は、これくらいは許容範囲のような言い方をした。 帰るやいなや、漢方薬を注文した。 また、漢方薬をのみはじめた。 そして、食事、運動、サプリメントなどの見直しをした。 オルニチンも、ただ単にしじみエキスを抽出したものでなく、そこから極力鉄分を取り除いたものにかえたりした。 抗酸化作用のものも、見直した。 ベータカロチン、ビタミンEなどが蓄積されるとマイナスになることなども知った。 そして、今年の6月。 血液検査の結果、基準値外は3つまで減った。 今まで、ボクのやってきたことは、悪いことではなかったが、効果のあることでもなかったことが実証された。  結果を、漢方薬局に知らせ相談。 3つのうち、むくみ、腹水に関するもの、滋養強壮に関するものは、服用をやめてもいいと告げられた。 もう一つの、炎症を抑える薬は、1日3回、続けた方がいいというアドバイス。 ボクは、1日3回ではなく、2回にして、残りの2つを1日1回服用することを伝えた。 昼飲むことをやめたのには、いくつか理由があった。 仕事などの時には持ち歩かなくてはならず、飲むタイミングを考えなければならない。 そして、それが心の負担にもなっていた。 七万から、五万。 五万から三万。 経済的負担も減った。 身体全体にうっすらと筋肉をつけること。 意識して酸素を取り込むこと。 そして、それが自然に身につくこと。 少し考え方を変えてみた。 早速、便秘が改善された。 来年の6月の検診が楽しみになった。鳴門潮崎温泉 ベイリゾートホテル 鳴門海月楽天トラベル阿波の国・昴宿よしの楽天トラベル祖谷渓温泉 ホテル秘境の湯楽天トラベル峡谷の湯宿 大歩危峡まんなか楽天トラベル渓谷の隠れ宿 祖谷美人楽天トラベル 

    たくさん共感されています

    変身 3
  5. 25.0112「人になる方法どすか?……これは、確実かどうか分かりまへんけど、人間に名前を付けてもろたら、人になれるそうどす」少し言いにくそうに、女将は俺の質問に答えをくれた。「うちはその現場を見た訳やおまへんけど、このアクアリウムが出来てからでも、夜の間に消えた金魚の話は何遍かありました。それと警備員が消えた話も。そやけど、みんな金魚の噂話やさかい、どこまでほんまかうちには何とも分からんのどす」あまり確証の無い話は言いたく無いと、女将の口調はいつもと違い、とても慎重なものだった。だからこそ、俺は女将の意見を聞きたかったのだ。「ありがとう、女将。それで十分だよ。人間に名前を付けてくれだなんて、そんな事を頼む方法は分からないし、思いもつかないから……」思わず喉元まで込み上げた熱を、俺はグッと飲み込んだ。けれど溢れ出した涙は、誰にも気付かれる事なく一瞬で水に溶けて消えてしまう。この時ばかりは、自分が金魚で良かったと思えた。どんなに涙を流しても、この涙を鮮緑の彼に見られる事は無い。 「……ううっ、ひっく、う、っ、うわぁ」水草の影に隠れて、俺は声を殺しているつもりで、わあわあ泣いた。観客の多い時間帯なら、何とか誤魔化せるのではないかと思って。人間に名前を付けてもらうだなんて、到底無理な話だ。どう考えても一縷の望みも無い。つまり俺は、あの緑色の金魚とは、一生触れ合う事は出来ない……死んでも願いは叶わないんだ。目の前が霞んで、真っ白になって行く。 悔しい。もう終わりなのか?生まれて初めて、心寄せた鮮やかな緑の美しい君。どうか俺の事、忘れないで。やがて俺の意識は薄れ、闇に呑まれて行った。つづく

  6. *きもちはしょうじき*
  7. 早起きは三文の徳
  8. bigbossmanです。今回は時間がなく、短い話になります。ただし創作ではなく実話です。さて、自分の本業は占星術なんですが、実際のところは、収入の内訳はそれ以外のものが多くて、主に雑文書きですね。それと、このブログを始めてから、オカルト関係の仕事が増えるようになってきました。心霊スポットの探訪ルポとか、古い心霊関係の事件を掘り起こして書くとかです。霊能者と呼ばれる方とお会いすることもあり、これまでに約20人ほどの霊能者を訪問していて、その中には全国的に有名な方も、ある地方だけでやってる知られてない方もいます。で、そういうときには、自分はできるだけ霊視をしてもらってて、霊視には、前世、守護霊、霊障と、その霊能者によってさまざまに違いがあります。ただ、こう言ってはなんですが、霊能者には横のつながりがあって、情報が共有されてたりします。bigbossmanという占い師が〇〇誌の仕事でこの間来たので、こんなことを答えたという話が広まってしまうわけです。まあ本来、霊能者の能力を興味本位に試したりするのはよくないことかもしれませんが、謝礼は必ず多めに支払っていますし。それで、2週間前ですね、これもある雑誌の取材で、愛知県在住の霊能者を訪問しました。40代の女性の女性の方で、それなりに有名ですので、この手のことに詳しい方には誰のことかすぐにわかると思います。そのときには雑誌の編集部にお願いして、編集長にも同行してもらったんです。編集長は50代後半で、自分よりもかなり年上です。事前に聞いたところでは、幽霊や霊能はあまり信じてないということでした。まあ、それが普通ですよね。訪れたのは、霊能者の自宅で、住宅地にある一般的な一軒家でした。で、玄関でインターホンに呼びかけると、その方がドアを開けたんですが、2歳くらいの女の子がいっしょにいたんです。「お子さんですか?」と聞くと、「長女の娘、孫です」と言われて、これにはびっくりしました。40代でもう孫がいるんですね。で、応接間に通され、編集長も交えてあれこれお話を伺いました。これはインタビューという形です。その後、自分ではなく編集長のほうを霊視してもらい、もし何かあればお祓いもしてもらうことになりました。事前にそういう依頼をしてあったんです。それで通されたのが12畳以上はあろうという広い和室で、奥のほうに白木で組んだ祭壇があり、上から五色の布が下がってました。あ、書き忘れてましたが、その霊能者はある教派神道に所属していて、祭壇で祀っているのは国常立命(くにとこたちのみこと)ということでした。でね、このときまで、自分は高をくくっていたんです。今回視てもらうのは編集長で、さすがに情報は持ってないだろうから、おそらく当たり障りのないことしか言われないだろうと。15分ほどそこで待って、霊能者が和装、巫女さんのような装束で現れ、御幣を持って祭壇に向かいました。われわれ2人は、その後ろで正座する形です。ご祈祷は20分ほど続き、途中で祭壇に水のような液体を振りかけたりしてました。それからくるりと振り向き、編集長に向かって、静かな声で「小さな霊がまといついているようです」と言ったんですね。声をつくったりなどはしてませんでした。編集長は少し驚いた顔でしたが黙ってました。霊能者は、「あのときは熱かった、とても熱い、熱いがよく世話してくれた、誰もうらんではいないぞ」と続け、それから柔和な顔に戻って、「どうやら小さな赤ちゃんの霊がいるようです。ただ、今申し上げたとおり、悪いものではありません。一般に、幼少者の霊は自分の死を理解できず、なかなか消えることができないものです。でも、この霊はもうかなり薄らいできてるみたいですね」こう言ったので、編集長が「この後、どうすれば」と尋ねました。そしたら、「菩提寺で特に名をよんで供養してもらうとよい」ということだったんです。さっき書いたように、その霊能者は神道系だったんですが、仏教の法要でもかまわないということです。その後、われわれはお礼をし、霊能者宅を出て喫茶店に入りました。で、ここからは自分と編集長の会話です。「さっき驚いたような顔をしてましたが、小さい子の霊に心あたりあるんですか」  「いやそれが、あるんだよ。私には弟がいたんだが、0歳で亡くなってるんだ。それまで元気だったのが、夜中に急に熱を出してね」  「ははあ」「それで、当時は医者が往診で家に来てくれたりしてたんだが、夜中だしね、電話をかけても出なかった」  「うーん、救急車は呼ばなかったんですか」  「そうすればよかったんだろうけど、当時はね、今とは違って救急車の利用は珍しかったし、来ると近所中の人が出てきてね」「ははあ」  「それで、うちの両親が弟をタオルケットでくるんで、近くの別の内科医院に連れてったんだ。そのとき、私も起きてて車の後ろに乗ってた」  「それで?」  「うん、そこの診療所の先生は70歳近くだったんじゃないかな。起きてきてくれて、これは流行り風邪だろうと言って、大人用の注射をしたんだよ。そしたら、たしかに熱は下がったけど、弟はぐったりして意識がなくなり、そこにいるうちに死んでしまったんだよ」  「え、医療ミスですか」「うん、まあ、今になって考えればそうかもしれないが、当時は両親は訴えようなどとは考えてなかったね。診てくれたのはその先生だけだったし」「うーん、で?」  「2日後に親族だけで簡単な葬儀をしたよ。菩提寺には戒名はつけてもらった」  「じゃあ、さっき霊能者が言ってたのはその子の霊?」  「たぶんそうじゃないかな。いや、霊能なんて信じてなかったけど、今となってはこの話を知ってる人間は多くないんだ。当時の親戚は亡くなった人が多いし、うちの父親も他界してる。うちではその後、弟と妹が生まれたからね。両親もその子のことはあまり言わなかったし」  「さっき熱いって言ってたのは、熱があったからなんでしょうか」  「それもそうじゃないかな。いやあ、とにかく驚いたよ」・・・という顛末でした。この後、編集長は母親に話して、一族すべての物故者のための法要を開いたんだそうです。そのときに、幼くして死んだ弟の霊も念入りに供養してもらった。後で自分が、「その子の霊がいなくなったかどうか、もう一度行って視てもらいますか?」と聞いたら、編集長は「いや、いや、いいよ」と言ってました。画像と本文は関係ありません

  9. こんなのに放送局占拠【公式】 on Instagram: "◤占拠開始まで、あと4日。◢#瀧内公美 さん#ぐんぴぃ さん(#春とヒコーキ) がカウントダウン‼️ポーズの息もぴったり😆警視庁BCCTに出向した本庄&志摩の活躍をお楽しみに!👇TVerお気に入り登録もぜひ🩵https://bit.ly/dbs3_ntv_SNS_TVer#放送局占拠 📡7/12(土)よる9時スタート(初回10分拡大)#日テレ #土曜ドラマ #2025夏ドラマ"3,840 likes, 26 comments - hosokyokusenkyo_ntv on July 7, 2025: "◤占拠開始まで、あと4日。◢#瀧内公美 さん#ぐんぴぃ さん(#春とヒコーキ) がカウントダウン‼️ポーズの息もぴったり😆警視庁BCCTに出向した本庄&志摩の活躍をお楽しみに!👇TVerお気に入り登録も…www.instagram.comこんなのもきた。放送局占拠【公式】 on Instagram: "◤番組出演のお知らせ◢7月9日(水)よる8:00〜9:54📺『#クイズ国民一斉調査』#櫻井翔 さん #比嘉愛未 さん#ソニン さん #瀧内公美 さんが出演✨放送局占拠チームをぜひ応援してください📣※櫻井さんは前半パートのみ出演#放送局占拠 📡7/12(土)よる9時スタート(初回10分拡大)#日テレ #土曜ドラマ #2025夏ドラマ"2,522 likes, 23 comments - hosokyokusenkyo_ntv on July 7, 2025: "◤番組出演のお知らせ◢7月9日(水)よる8:00〜9:54📺『#クイズ国民一斉調査』#櫻井翔 さん #比嘉愛未 さん#ソニン さん #瀧内公美 さんが出演✨放送局占拠チームをぜひ応援してください📣※櫻井さん…www.instagram.com今度の番宣には瀧内さんもいるー占拠シリーズの女性陣では瀧内さん可愛らしくて好きやわ~(  ̄▽ ̄)♪

  10. 気象系の(山メイン)妄想小説です実在する人物・団体とは一切関係ありませんBL的表現(18禁)を含みますご理解のある方のみお進み下さいS sideカチャッ…バサッ…!『っ…櫻井さん…///!?』『ふはっ…///』出て来て直ぐに…大野さんに…バスローブを掛けた…///『すみません…待ち切れなくて…///』『へっ…ぁ…///』この場には居たものの…大野さんの裸を見てしまうと…///今直ぐにでも…と…制御がっ…///故に俺は…目を逸らしつつ…バスローブを目隠し代わりにした…///『部屋…こちらです…///』『ぅ…ん…///?』そして…寝室へと案内し…カチャッ…キィッ……『わ…ぁ…広っ…///!』『フフ…///』よし…此処なら…ゆっくり…誰にも邪魔されずに…///って…え…///?ギシッギシッ…!『んぁ…ふっかふかぁ〜っ///♪』『っ…///!』大野さんが…軽々とベッドへ飛び乗ると…ぴょんぴょん…ぴょんぴょん…///まるで…子供のようにはしゃいで…///しかも…///思い切り大の字で寝転んで…またもや…丸見えに…///いや…無邪気過ぎるだろ…っ…///ギシッ…『大野さん…///』『ぁ…///』俺は…ベッドへと腰掛けて…大野さんに声を掛けた…『あぁ…可愛いです…///』『へっ…///?』仕事場とのギャップが…堪らない…///こんな可愛い人…居るんだな…///グッ…『ぁ…///』『ハァッ…大野さんっ…///』俺は…大野さんに覆い被さりながら…両肩に手を置いた…///チュ…『んん…っ…///』そして…そのまま首筋に…唇を押し当てた…///チュ…チュ…そこから…徐々に下へ…ピチュッ…『ひゃ…っん…///!』『っ…///!』胸の突起を吸うと…またもや…可愛い声…///『ぁ…///』『大野さん…めちゃくちゃエロい…///』火照った身体…高揚した頬…潤んだ瞳…目が…釘付けになった…///すると…突然…大野さんが…両手で顔を隠し…///『っ…恥ず…ぃ…///』『それ…ワザと…ですか…///?』何故か…めちゃくちゃ照れだした…///明らかに…場馴れしてる筈なのに…『いつも…こんな感じなんですか…///?』『違…っ…///』チュ…手に唇を押し当てた…『顔…見たいです…///』『っ…///』まるで…初めての行為かのように…///これが素と言うならば…///ドクンッ…ドクンッ…ドクンッ…///『あぁ…めちゃくちゃ嫉妬するな…///』『へっ…///?』手を退けた大野さんの顔を…真っ直ぐに見つめた…///今までの見知らぬ相手に…こんなにも嫉妬心を抱くとは…///『あぁ…手加減出来そうも無いです…///』『櫻井…さん…///?』大野さんの…1番になりたい…///クチュクチュッ…!『んんーっ…///!?』想いをぶつけるように…深く…激しく…『ぁ…ふっ…///』大野さん…俺に…溺れてくれますか…?蒼皆さまの願いが叶いますように…(⁠*⁠˘⁠︶⁠˘⁠*⁠)⁠.⁠。⁠*⁠♡

    途中下車…177
  11. 「運のいいことに能登で地震」発言、鶴保参院議員「配慮足りず」謝罪「運のいいことに能登で地震」発言、鶴保参院議員「配慮足りず」謝罪(朝日新聞) - Yahoo!ニュース 自民党の鶴保庸介参院予算委員長は8日、和歌山市での参院選の自民候補の応援演説で、昨年1月の能登半島地震をあげて「運のいいことに能登で地震があった」と述べた。鶴保氏は9日に記者会見を開き、この発言にnews.yahoo.co.jp自民党の鶴保庸介参院予算委員長は8日、和歌山市での参院選の自民候補の応援演説で、昨年1月の能登半島地震をあげて「運のいいことに能登で地震があった」と述べた。鶴保氏は9日に記者会見を開き、この発言について「被災地への配慮が足りなかった」と謝罪し、発言を撤回するとした。 鶴保氏は8日の応援演説で、都市と地方に拠点を置く「二地域居住」について述べるなかで「運のいいことに能登で地震があった」と発言した。地震をきっかけに二地域居住が進展したという趣旨の説明だったとみられる。 二地域居住をめぐっては、地方への人の流れを生むことなどを目的として、昨年11月に「改正広域的地域活性化法(二地域居住促進法)」が施行された。 鶴保氏は9日の会見で、演説での発言は「被災地の利便向上を目的とした行政上の暫定支援措置が、二地域居住の促進のための複数住民登録への道筋となることを表現する」趣旨だったと釈明。「言葉足らずであったと同時に、被災地のご苦労を考えると例示として出すにも適当であったかどうか、深く考えなければならない。陳謝の上、撤回させていただきたい」と述べた。 議員辞職や離党については「現状、そこまでは考えていない」とした。 鶴保氏は8日深夜にも自身の発言についてのコメントを発表し、「能登地方が被災したことを運良くなどと思った発言ではない」「被災者への配慮が足りず、言葉足らずであったことを深く反省し、陳謝の上、撤回させていただきます」としていた。 鶴保氏は1998年の参院選に和歌山選挙区から初当選し、5期目。沖縄北方相などを歴任した。(松永和彦、榊原織和)◆参議院予算委員長の発言、物議を醸す産経新聞の報道によると、自民党の鶴保庸介参議院予算委員長は昨日、和歌山市で開かれた参議院選挙の自民党候補者を応援する集会で演説しました。その際、2つの拠点での居住推進の必要性を訴える中で、「運のいいことにで地震があった」と発言したといいます。この発言は、地震後に被災者が居住地外で住民票の写しを取得する手続きが容易になったという話題を引き合いに出す狙いだったと見られますが、軽率な発言として批判を招きそうです。この鶴保氏の発言に対し、森永さん「申し訳ないけど議員やめた方がいいんじゃないって話ですよね」と厳しく批判しています。この批判は特定の政党への攻撃ではなく、自民党支持者こそ怒るべき案件だと指摘しています。理由として、前総理(岸田文雄氏)が在任中に能登半島地震の被災地を訪問し、復興タスクフォースまで発足させていることを挙げ、「むしろこれは自民党の支持者こそ、怒るべき案件だと思います」鶴保氏には何らかの考えがあって発言したのだろう、「実際にこの地震でね、亡くなられてる方もいるわけだし、今もなお苦しんでる方いるわけですよね。で、それに対して運がいいっていうのは、もう議員っていうか、もう人として超えてはいけない一線を超えた発言だと私は思いますよ」「1人間として、決して言っちゃいけない」言葉であり、「それがわからないんだったら、議員なんかやる資格ないんで、やめた方がいい」鶴保氏は、国土の均衡維持と2拠点居住の推進について、「子供たちが関係人口として和歌山に行ったり来たりができるようにと思って居住ができるようにしてきた」また、総務省が前向きに取り組んだと述べ、これに加える形で「運のいいことにで地震があったでしょう」集会には石破茂総理大臣も出席していましたが、総理の到着は鶴保氏の演説終了後だったといいます。参議院選挙の候補者を応援する集会でのこの発言は、ただでさえ厳しいとされる選挙戦に、さらに悪影響を与えるものと見られています。森永さんは、鶴保氏の発言を「人としてダメすぎる発言」「トロイの木馬じゃないけど、なんかそういう意図があったんじゃないのっていうぐらい思わないと理解ができない発言」だと述べました。「政治家とかそういうの関係なく、あれだけ甚大な被害があったっていうのは別に日本人なら誰でも知ってるわけであって、そういうものが運が良かったっていう発言は、僕自身は被災者じゃないですけど、被災者じゃない僕だってむかつくわけですから、こんな当事者の方たちからしたらふざけんなって話ですし、これはもうただでさえ逆風が吹いてる中に、もう逆風をさらに吹かしたっていうことで、これはちょっと処分を自民党自身が考えないとして、そういう考えなんですかっていうことに、つながりかねないんじゃないかなと思いますね」

    「運のいいことに能登で地震」発言、鶴保参院議員「配慮足りず」謝罪
  12. 📝読みに来てくれてありがとうございます!このお話は👩‍🦰 義実家から脱出したワーママ・ふくこ👶 長男・そうた/👧 長女・花/👨‍🦱 ちょっとポンコツ夫・ひろし🏠叔母夫婦/ふくこの親戚・大家さん🧓 義実家クセつよ毒舌義母・トメコ👨‍🦲 空気な義父&弟3人とその嫁たち🌺椿会/ご近所のマダムたちふくこが義実家と決別するまでのストーリーです!※このお話は筆者の実体験をもとにしたフィクションです。登場人物・出来事は一部創作を交えて描いています。ひろし家の三男坊は、就職して他県に行ってからほとんど実家と音信不通。ひろしとはたまに連絡を取っていたみたいだったけど。お盆休みに突然、彼女を連れて帰省して「結婚する」と報告。式は挙げずに籍だけ入れるそうで、その帰りに私たちの家にも挨拶に来てくれた。年も近く、他の義兄弟の嫁よりも話しやすい三男嫁。すぐに打ち解けて、たまに電話で近況報告するくらい仲良くなった。赤ちゃんが生まれたときもお祝いを送ったりしてた。それから4年ほど経った頃、三男嫁から電話。「最近ケンカばかりで、あの人家に帰ってこない」と泣き声で相談される。ワンオペの大変さを思うと胸が痛んだけど、他県だし何もしてあげられず。ひろしにも話したら、三男に電話してみたけど「放っておいてくれ」と一方的に切られたらしい。少しして、三男嫁から「離婚する」と報告があった。そして翌年の夏。ひろしが「実家に三男が帰省してる。新しい嫁さん連れて。挨拶に来いって言われた」と。え、再婚??早くない…??と思いつつ義実家へ行くと…そこには三男、新しい嫁さんと思われるお腹の大きい女性、そして2歳くらいの女の子がいて。前の奥さんとの子も2歳だけど男の子だったし…お互い再婚同士で連れ子かな?と思っていたら…【付き合ってすぐ彼女が妊娠して、女の子が産まれ去年2人目妊娠したから前の奥さんとは離婚した】え??不倫ってこと???は??????……続きは次回

    【第41話】義実家、まさかの昼ドラ劇場
  13. 2025.0116人間になった雅紀には、金魚の時とはまた違って、例え様の無い美しさが備わっていた。物憂げな横顔。影を落とす伏せた長い睫毛。すらりと伸びた長い手足には、程良く筋肉が乗っていて、芸術的ですらある。優しく俺に微笑む深い焦茶色の瞳は、斜めに流した亜麻色の髪の下から俺を昂らせるように見つめ、そっと秘め事へと誘っている。 けれど俺は、両手で顔を覆って俯いていた。どんな顔をして彼を見つめればいいのか、動揺してよくわからなくなってしまったからだ。彼はそんな俺を上から包み込むように抱きしめ、無防備な首筋に舌を這わす。思わぬ刺激に、俺は素直に戸惑う声を上げた。「あっ!あ、だめっ!ちょっ、待って」思わず腰が引けて逃げ出しかけたら、雅紀は俺に口付けながら抱きしめ、逃げ道を塞いで尚口付けを深く求めて来る。焦っていると言うか、何かに追われていると言うか。そうか、俺達をせき立てているのは“時間”だ。今はまだお互い人の姿をしているが、いつ突然金魚に戻るかそれはわからない。「……雅紀、此処じゃあ落ち着かないから」暗に奥の寝室へ促すと、彼は俺を軽々抱き上げて運び、ふわりとベッドに寝かせると、俺の両脇に手を付いて見下ろす。何か言おうとしたけれど、気の利いた言葉が何も浮かばなくて、両手を彼の首裏に回してキスの続きを強請った。その合間に息継ぎを入れながら、互いの服を剥ぎながら。俺達は手探りで、お互いの形を胸に刻み込んで行く。なだらかに伸びた鎖骨も肩甲骨も、何もかもがとても素敵で、俺はそっと感嘆の吐息を漏らす。この人が自分の事を想ってくれているなんて、まだまるで夢のようだ。女将の配慮なのか、俺達はよく似た白いシャツとデニムで、慣れないボタンの扱いに苦戦し、もどかしさを募らせる。けれど、それすら楽しくて堪らなかった。俺達は心底互いを求めていて、ちゃんと繋がりたい。すごく恥ずかしいけれど、多分そんな熱量は、同じくらい大きかったんじゃないかと思う。ただひたすらに、目の前の想い人を追い掛け、夢中になっていいだなんて。まるで素敵な夢みたいだと、何処か頭の片隅で思った事が、泡(あぶく)みたいに儚く浮かんで消えた。つづく

  14. ㊟成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 ムン家の娘がイ家に嫁ぐという話は、瞬く間に両班の間に広まった。老論のものも小論のものも苦い顔をしている。他派閥の家同士の婚姻は、なかなかに珍しい。特に家格が大きければ大きいほど、同じ派閥内で縁談が降るほどあるのだから、わざわざ他派閥との縁を結ぶ必要はないわけだ。 しかしムン家は、現当主が他派閥の娘を妻にして、それはそれは睦まじくしているという前例を持っているので、イ家との当主同士の友人関係を知っている者たちは諦めもあったのだが、複雑な気持ちは隠せはしなかったざわつきなのだろう。 そんな周りの雑音など関係なく、婚儀は滞りなく行われた。何よりも、出仕して間もない現左議政の息子、婿本人が、婚儀前から本当に嬉しそうにしていたのを、皆は知っていた。そんなにうれしいのかと半分嫌みのように同輩が聞いてみたところ、素直に頷かれて返す言葉もなかったという。もう少し仲の良いものが聞くと、本当にかわいらしい人なのだ、と頬を染めて答えたのだ。 「今を時めく妓生のユンファよりもか?」 と聞いた同席していたものの質問には、首をかしげて終わったらしい。父親と同じで花街にとんと興味がない彼には、有名な妓生ユンファは容貌すら思い浮かばなかったようだ。 おかわいらしい、と婿本人が言っていても、周囲のものは父親のムン・ジェシン大監の厳つく大柄な様子や、その息子二人のがっちりした体躯と角ばった強そうな顔しか知らない。ムン・ジェシンの奥方の弟が大層美しい人だったと言っても、覚えているものはそれほど多くはなかったから、皆花嫁についての情報が分からずそわついていた。 婚儀の日、数々の疑問は払しょくされた。 花嫁衣装に覆われた新妻は、ムン家で行われた婚儀に招かれた人々の前にその姿を現した。婚儀ゆえの着飾った姿ではあったが、その素の美しさは誰にも一目でわかるほどだった。伏し目がちなのに大きいと分かる目、伏し目故分かる長いまつ毛、白粉のノリが良いのは肌自身が白く美しいからに他ならない。形よい鼻、丸みを帯びた、今日は紅をはっきりと差している小さな唇。手を取った花婿の顔を見上げたその横顔は、絵画のように列席者の目に映ったという。 婚儀を挙げるときには、花嫁は娘としての教育が行き届いていて、夫となる人をたて、支え、貞淑で大人しい、などとまことしやかに紹介される。だが、今回の花嫁は違った。一応娘らしい教育は身につけているが、才女の母親に似て大層頭が良く、兄たちの学ぶ場を好んでいた、字の美しさは母や母の弟である叔父譲りだ、などと付け加えられた。そんなものは女人には必要ないだろう、花婿に生意気な口を利くのではないか、などとひそやかに話がされているときに、花婿が笑った。 「夫婦で様々なことを話し合えるだろうことがうれしいのですよ。それに、俺は・・・学問ではなかなか誰にも引けはとらないと思うのです。」 皆黙った。花婿は父親と同様、小科大科とも壮元。天下の秀才として一つも二つも抜きんでている若者なのだ。 花婿の父として席についているイ・ソンジュンも笑顔だった。稀に見る、と言ってもいいほど。 「幼いころから挨拶に出てきてくれるかわいらしい娘ごが、素晴らしい女人だと思うムン家の奥方に育てられているのを見てきたのだ。ようやく婚儀に頷いていただいた。礼を言わねばならないのはこちらなのだよ、ムン家の宝物を頂いてしまった。」 お前は精進するのだ、と花婿に向かって言う左議政に、もう誰も何も文句は言えなかった。 「コロ~!寂しくなるなあ!」 国一の商人ク・ヨンハが絡んでいる。うるせえ、と祝いの酒を煽った花嫁の父は、に、と唇を片方上げた。 「寂しくはなるが、俺には妻がいるからな。」 惚気やがった!とヨンハが騒ぐ。笑い声がおこる。そのざわめきの中でジェシンが呟いたことを聞き取ったのは、傍にいた親友二人だけだっただろう。 花は種を残して咲き続けるんだ。ユニの想いを子供たちが繋いでいってくれる、今日は良き日だ。 いつの間にか花嫁は席から去っていた。これから三日。花婿はムン家に通う。そしてその数日後、イ家は花嫁を盛大に迎え入れるのだ。オシドリを絵にかいたような夫婦の娘が来てくれるのだ。若き次期当主に寄り添うことを誰よりも知っている娘だ。花嫁修業など関係ない事を証明してくれたのは、誰でもない花嫁の母親だ。ムン家が栄えたように、イ家も栄えるだろう。 現当主イ・ソンジュンが屋敷の者たちにそう訓示したのは縁談が決まったすぐ後。花嫁は望まれて望まれて嫁ぐのだ。 誰よりも、花婿が望んだ縁。またしばらくして花婿も席から去っていた。宴は夜通し続く。しみじみとソンジュンが杯を干す。ジェシンがその杯を満たした。ヨンハが隣でほほ笑む。 すべては彼女が・・・キム・ユニがつなげてくれた縁。その不思議と喜びを、三人は賑やかな宴の席で、ひっそりと交わした。にほんブログ村

  15. 昨夜は最後に機械を停止させることと、製品の変更に備えた「材料調整」をしなければいけないことを完全に〝失念〟しており、朝になってから大慌てで行動を開始しました。私たちの現場には必ず「工程表」が貼り出されており、どの機械が何の製品を作っていて、それがいつまで動くのかが一目で分かるようになっています。その為、私たちは毎朝(晩)ミーティングを終えて現場に降りると、まずはこの「工程表」を見て、自分が担当している機械が今、何を作っていて、一体いつまで動くのかをチェックします。日勤の保全の人たちが朝イチで製品の変更やメンテナンスを行おうとした際に、機械がそのままの状態で動いていたり、材料がタンクの中にごっそりと残っていると、その処理に追われてしまって、円滑に作業が進まなくなってしまうからです。そんな訳で、昨夜の私もちゃんと「工程表」を確認してから担当の機械に就いたのですが、恥ずかしながら、全く朝方の対応を理解していませんでした。よく見れば分かったはずなのに、きっと「普段通りだろう」と思い込んで、ササっとしか確認しなかったのでしょうね。従って、対応を〝失念〟したというよりは「そもそも認識していなかった」という方が正しいかと思います。もう2年目も後半に入っているのに、まるで新人のようなミスをしてしまいました。幸い、締め時間の直前に班長に言われて気付き、そこから〝超特急〟で対応を行ったので、何とか日勤の人たちが来るまでには、一通りのことは終わらせられました。最後は本当にバタバタしましたが、何とか日勤にバレずに上手く誤魔化せて良かったです。そして、こういうことになるから、最初の「工程表」の確認が大事なんですよね。「慣れた作業にこそ危険が潜む」と言いますから、うっかり見落としたり、思い込んでスルーしたりしないよう、改めて初心に帰って、最初の確認を「確実に」行っていきます。

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  16. この間のことです。ええと2週間くらい前、今夏休み中なんです。わたしと友だち2人とで、ショッピングに行ったんです。いつもは大型店に入ることが多いんですが、その日はネットで情報を仕入れて、ある商店街に出かけたんですよ。そこで2時間ばかりあちこちの店に寄って、正午近くなって「お昼食べて帰ろう」っことになりました。ところがその通りには、あんまりよさそうな店がなかったんです。ぶらぶら一本横の通りに入ったんですが、そこはすごく寂れた感じで、シャッターの閉まっている店も多かったんです。食堂も、ラーメン屋とか定食屋って感じの大衆的なお店ばっかりで・・・いえ、ラーメン屋が悪いということじゃなくて、ラーメン好きですが、せっかくおしゃれして来たんだからと思って。それで、よく行くショッピングモールまでバスで戻ろうって、相談がまとまりました。中華料理屋ですね・・・完全に閉まってて、表戸のガラスが割れてダンボールでふさいでるとこの横を通ったときです。店の中から「ギャーアアアッ」という悲鳴が聞こえたんです。もう3人とも背筋がゾッとして立ち止まるくらいの怖い声。「警察に通報したほうがいいんじゃないか」と思ったくらいです。でも悲鳴はそれっきりで、トタンから突きだしていた、クモの巣だらけのエアコンの室外機がブウンとうなって、わたしたちに生暖かい風を吹きつけてきたんです。そのとき、なぜかメロンのにおいがしたんです。わたしが、「あれ、今メロンのにおいしなかった」って言ったら、A美が、「えーメロン、ありえない。ドブのにおいがしたよ」と答えました。でも、たしかに少しほこり臭かったものの、強いメロンのにおいがしたんです。それで黙っていたB彩に「今、何のにおい感じた?」と聞いたんです。そしたらB彩はすごく顔が青ざめてて、「・・・悪魔のにおい」と、ぽつりと答えたんです。わたしとA美は顔を見合わせました。B彩がふざけてるのかと思ったんです。でも顔を見ると真剣だったし、唇が紫になって小刻みに震えてました。「悪魔のにおいって、どんな?」わたしが聞きましたが、B彩は首を振るばかりでした。A美が、「あれじゃない、悪魔って地獄の硫黄のにおいがするんじゃなかったっけ」得意げにこう言いましたが、B彩は下を見ていました。その足下にぽつんぽつんと涙が落ち始めたんですよ。悲鳴はさっきの1回しか聞こえなかったし、それどころじゃなくなったんで、2人で肩を抱くようにしてB彩をバス停まで連れてったんです。B彩はまったく口をきかず、ただ泣いているだけでしたが、家のある方向に向かうバスが来ると「わたしもう帰る」と言って、そのまま1人バスに乗り込んじゃったんです。それでわたしたちも一緒に乗って、B彩を家まで送り届けたんです。お母さんが出てきたので「具合が悪くなったみたいです」って言いました。それから、このあとどうしようかと相談しながらA美と歩いていると、突然塀側を歩いていたA美が前に突っぷして手を突きました。「いたーい」とA美が叫んだので、足もとを見ると、厚い、5cm以上もあるコンクリートの側溝のフタが真っ二つに割れて、A美の左足が中に落ち込んでいました。「えーだいじょぶ?」手を貸して立たせようとしたんですが、足を抜くときにふくらはぎに擦り傷ができてしまいました。A美の足はドブの色に染まってて、すごいドブ臭かったんですよ。それと足首もねんざしたみたいで、家はすぐ近くなのに、携帯でタクシーを呼ばなくてはなりませんでした。A美を送って、やれやれと思って家に入ったら、メロンのにおいがしたんです。母が台所で切ったばっかりのに、ハチミツと練乳をかけて持ってきてくれました。「北海道のおばさんから、さっき届いたばっかりなの。まだ冷えてないけど」母が言いました。ドブのにおい、メロンのにおい・・・あれあれ、とわたしは思ったんです。でも意味がわかりませんでした。夜になって、B彩の家から電話がかかってきました。「まだ家に帰ってこない、そちらにお邪魔してないか」って。メロンを食べた後に、A美とはメールのやりとりをしたんです。「これから整形外科に行く」となってました。B彩のは不通だったので、これも病院に出かけたものと思ってたんです。B彩のお母さんに「さっき家の前で会って、B彩と一緒に家に入りましたよね」と言ったんですが「そんなことはない、会っていない」という返事でした。ますますわけがわからなくなったんです。結局、B彩は12時近くなっても帰らず、警察に捜索願を出したみたいでした。翌日早くに警官が家に来て昨日のことを聞かれたんですが、「ショッピングの後で、具合が悪くなったから、バスで帰ってきて、家の前でお母さんに引きわたした」こう答えるしかなかったんです。これはA美も同じだったと言ってます。B彩のお母さんですか?ええ、それは小さい頃から何度も会ってるので、間違えるなんてありえないです。それから警察には何度か出かけましたが、同じことをくり返しただけで。それで、B彩はそれからずっと行方不明なんですよ・・・

  17. 玲「……要らないってば」ソファに座ったまま毛布にくるまっている玲ちゃんじとっとした目で保乃の事を見上げてくるほっぺたは少し赤く、声を少し鼻にかかっていて明らかに風邪それなのに、目の前に差し出された薬を頑なに拒否してる正直可愛すぎる普段、勉強も運動も比較的できて完璧な感じだから、薬が苦手ってギャップでしかないでも今はそんなこと言ってられなくて、子供のように駄々を捏ねている保「熱、あるんやろ?さっき測ったら38度あったやん」 「飲んだ方が楽になるで」声をかけるも、顔をぷいっと逸らす玲「やだ。薬嫌い」 「熱ないもん」「もん」って可愛すぎる本当に子供みたいだなー麗「なんか子供みたいだね〜」ふわっとした声が隣から聞こえてきた麗奈ちゃんが玲ちゃんの隣に座りながら、にこにこと笑っている麗「でもさ、玲ちゃん、いつも何でもできるのに薬だけは苦手なんだね」玲「……それ、言わないでって言った」玲ちゃんがじと目で麗奈ちゃんを見る麗奈ちゃんはその視線に全く動じず、嬉しそうに笑っている麗「でも可愛い〜。そんな玲ちゃん、初めて見たもん」玲「可愛くない!」保「いや、めっちゃ可愛いで、今の玲ちゃん」私も同調するまあ事実だし、うん保「玲ちゃん、お薬飲も?お薬飲んだら寝ててもいいから」玲「……やだ。寝たくない。お薬飲みたくない」んー困ったなどうすれば飲んでくれるかなっとその時ひょこっと天ちゃんが現れた天「……ぞの、薬飲まないの?」しゃがみこむように玲ちゃんに視線を合わせてぽつりと呟いたやっぱりこういう所は長女っぽい天「薬、飲まなきゃ。……治らないよ」玲「……天ちゃんまで」天「だって我慢してる顔してるもん。喉も痛いでしょ?」天ちゃんの言葉に玲ちゃんは唇を噛んだたぶん図星だ。でも……、玲「でも……苦いの、やだ」そう言ってまた顔を伏せてしまったこうなったらーー保「ねぇ、玲ちゃん。飲めたらご褒美あげる」玲「ご褒美……?」保「うん、何でも一つ、叶えたる」麗「私も〜」天「私も〜」麗奈ちゃんと天ちゃんも言ってくれた玲「……じゃあ、飲む」保「ほんとっ!?がんばれ」玲「ん、」薬を口にいれて水で流し込むちょっと苦そうな顔をしながらも、コップを机に置いた保「飲めたらやん!偉いな〜」麗「玲ちゃんすごーい」天「頑張ったな〜」玲「皆、過保護過ぎたよ」そう言って笑った玲ちゃんは、どこか嬉しそうだったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー読んでいただいてありがとうございます‪꒰ঌ ໒꒱リクエストどんどんくださいhttps://marshmallow-qa.com/1715hj8wh3b2o8titiにマシュマロを投げる | マシュマロ匿名のメッセージを受け付けています。marshmallow-qa.com

  18. メンバーのお名前や雰囲気をお借りしたお話です。一応、ニノさんハピバのつもり。*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。*俺の書いた記事はかなりの反響があったようで、編集長もご満悦だった。復帰した岡田さんからも「あの記事よかったよ。 きわどい題材なのにうまくまとめたな。」と褒められた。「ありがとうございます。 あの・・大野さんとはどういうお知り合いなんですか?」  「あ~、昔からの腐れ縁でな。   無愛想なやつだっただろう。」「いえ、写真まで撮っていただいてとても助かりました。 よろしくお伝えください。」  「そんなの直接伝えりゃいいだろ。」「あ・・そう・・ですね。」大野さんには記事が出る前に問題がないか目を通してもらったが、メールに添付して送ったので直接は会っていない。  「ん? どうした?   大野となんかあったのか?」岡田さんが大きな目でギロっと覗き込んでくる。「えっ? なんかって?」この人って目力強いんだよな。  「いや、俺はてっきり・・・   あ、え~っと、大野はお前に興味持つだろうなって思ったからさ。」「俺に興味ですか? そんなの全然でしたよ。」大野さんの態度は最初に会った時と全く変わっていない。変わったのは俺の方。もしまた大野さんに会ったら、それに気づかれてしまいそうで怖い。  「いいんじゃないか?   お前、考え込みすぎだからさ。   たまには自分を解放してやれよ。」「えっ? それってどういう・」  「じゃあな。とにかくありがとうな。」話を一方的に打ち切ると手をヒラヒラとさせながら行ってしまった。自分を解放? どういう意味?翌日、俺は縄セラピーを掲載した『心身一如』を持って大野さんを訪ねて行った。「あの、これでき上がったので一冊お持ちしました。」「ああ。」「あと、こちら取材のお礼に。」酒の箱の入った紙袋を差し出す。「あ? そんなのいいのに。」「あの記事とても評判よかったんです。 ほんとにありがとうございました。」「そうか? じゃあ・」袋の紐に伸ばした大野さんの手が俺の手に触れる。「あ・・・。」ドクン・・・咄嗟に手を引っ込めてしまい、「おっと、危ない。」落ちそうになった紙袋を大野さんが掴む。「どうした? 顔が赤いぞ。」「いえ・・何でもないです。 それじゃ失礼します。」慌ててて頭を下げて顔を隠すと大野さんに背を向ける。はしっ!瞬間、手首を掴まれる。「あっ・・なに?」掴まれた手首が熱い。その指に・・・「待て。」その声に・・・「・・・。」その眼差しに・・・囚われる。あれから俺は定期的に大野さんのセラピーを受けるようになった。今日は上半身はいつも通り後ろ手で、下半身は膝を曲げた状態で太腿と足首を固定されている。不安定な姿勢なので、俺の後ろに大野さんが座り背中を支えてくれている。目の前にはドレッサーの大きな鏡。大野さんの手が俺の膝をぐいっと割り広げる。「あっ・・やっ!」夕暮れ時のダークオレンジの光の下で、密やかな部分が露わになる。そう。今日は素肌に縄を纏っている。大野さんが俺の白い肌が赤く染まるのが好きだって言うから・・・。「綺麗だな・・・。」大野さんの視線が熱い。ドクン・・・熱が集まり昂ぶった物が、触れられてもいないのにふるふると震えて蜜をこぼす。自分のこんな浅ましい姿、恥ずかしくて直視できない。「目をそらすな。」長い指が俺の顎を捉え、くいっと正面へと向かされる。「あ・・・。」鏡越しに合う視線。その冴えた眼差しに囚われる。「自由になれ。」「んっ・・はぁっ!」縄に包まれ、大野さんに全てを委ねて・・・俺は解放される。≪おわり≫*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。*セラピーといいつつ、結局そっちにいっちゃったのかいっ!と自分で突っ込んどきます(笑)。限定にならないようにふんわり書いたけど、もっとがっつり書いた方がよかった?(笑)今日は生配信があるので前倒しでアップしてみました。「ニノさん」もあるので時間設定が難しい。私もお住まいはって言われると「横浜」って答えちゃいます(笑)。そしてマーロウの容器も昔はありました。まだマーロウが全国的に有名じゃなくて、葉山のお店じゃなくちゃ買えなかった頃。どんだけ昔って話ですが(笑)。葉山のお店って車じゃないと行けないのに、なぜかバーみたいになっててお酒がたくさん並んでたんですよね。誰が飲むんだろうってすっごく不思議でした。

    縄セラピー ⑦