15APR.
観戦記2964 UFC249 UFCライト級暫定王座決定戦 トニー・ファーガソンvsジャスティ
《本日のTV観賞》気がつけば那須川天心選手のバンタム級ランキングは、WBAは2位(1位は空位)WBCは1位、IBFは4位(1位、2位は空位、3位はホセ・サラス・レイエス)WBOが2位(1位はクリスチャン・メディナ)とWBAとWBCでは最上位にランクされている。WBC王者の中谷潤人選手は帝拳プロモートなので、直ぐにでも決まりそうだが挑戦しないだろう。WBA王者の堤聖也選手は、前WBA王者の井上拓真選手陣営がオプションを保有しているみたいなので再戦になるのかな!?しかし、WBAはバンタム級暫定王者にアントニオ・バルガスがいるので統一戦が普通だろう。アントニオ・バルガスは、2024年2月に当時のWBA王者井上拓真選手と指名挑戦が指令も5月にWBA1位の石田匠選手と防衛戦 『観戦記2794』 12月にWBA9位のウィストン・ゲレーロとWBAバンタム級暫定王座決定戦を行い暫定王座栄冠。堤選手とアントニオ・バルガスの統一戦は、4月25日までの交渉で合意しなければ入札という事になっている。そもそも暫定王者ではなく、WBA1位の指名挑戦者という事でいいのだが・・・・WBAらしい意味不明な暫定王者設置。いまやボクシングよりも圧倒的にPPVを売るUFCは、ほぼ暫定王者を置かないで王者の価値を保っている。たいていが王者が怪我による長期離脱の時に設定され、当たり前だが王者が復帰後は統一戦をする。そんな暫定王者がすくないUFCで、2度目のライト級暫定王座獲得を目指すという珍しい選手がトニー・ファーガソン!1984年2月にアメリカのカルフォルニア州で生まれたトニー・ファーガソンは、メキシコ系アメリカ人でイジメにあう。高校時代からレスリングで頭角をあらわし、大学ではオールアメリカンに2度選出~24歳の時に自分探しの旅に出てMMAを始める。2008年4月にCXFでデビューし、スティーブ・アバロスに2RにTKO勝ち~ローカル団体で戦績を積み、2010年9月にPureCombatウェルター級王座決定戦でブロック・ジャーディンを4RにTKOで降し王座獲得~2011年にThe Ultimate Fighter.13でブロック・レスナーのチームにウェルター級で参加~決勝でラムジー・ニジェムを1RにKOして優勝。9月のUFC135にライト級でUFCに初参戦しアーロン・ライリーを1R終了時にTKO勝ち~12月にイーブス・エドワーズに判定勝ちも、2012年5月のUFC on FOX.3でマイケル・ジョンソンに判定負け~2013年10月のUFC166でマイク・リオを鮮やかなダースチョークで1本取りサブミッション・オブ・・ザナイトを獲得~2014年5月のUFC173では、菊野克紀選手を1RでKO 『観戦記496』8月のUFC177ではダニー・カスティーリョに2-1の判定勝ち~その後もライト級9位のジョシュ・トンプソン~6位のエジソン・バルボーザを降し、2016年7月にランド・バンナータを2Rにダースチョークで降し8連勝~2016年11月のUFC Fight Night.98でライト級2位のハファエル・ドス・アンジョスに判定勝ち~そして、2017年10月のUFC216でライト級王者のコナー・マクレガーがフロイド・メイウェザーを追いかけていた為にライト級暫定王者決定戦をケビン・リーと争い3Rに1本勝ちして暫定王座を獲得 『観戦記1456』2018年4月のUFC223でライト級2位のハビブ・ヌルマゴメドフと防衛戦予定も、大会6日前のメディア対応中に転倒して負傷~暫定王座を剥奪される・・・・10月のUFC229で、ライト級8位のアンソニー・ペティスに2R終了時TKO勝ち 『観戦記1972』2019年6月のUFCニ238で、ライト級4位のドナルド・セラーニを2R終了時TKOで降す 『観戦記2456』4月開催予定だったUFC249でライト級王者ハビブ・ヌルマゴメドフに挑戦予定も、コロナウィルス蔓延で大会が延期~5月に無観客で開催が発表されるも、王者のハビブ・ヌルマゴメドフがロシア政府のウィルスの感染拡大策で出国が禁止される~アメリカ国内にいる選手と暫定王座決定戦となり、対戦するのはライト級4位のジャスティン・ゲイジー!1988年11月にアメリカのコロラド州で生まれた‘The Highlight‘ジャスティン・レイ・ゲイジーは 「やり過ぎゲイジー」 と呼ばれるほどのアグレッシブなファイトスタイルで、なんと1才かレスリング始めたらしく、高校時代は2度州の王者になる~大学ではディビジョン1で活躍しオールアメリカンに選出される。そして、その大学に多くのMMAファイターが出稽古にきていたことからMMAに興味を持ち大学卒業後の2011年8月にRing of Fire41でデビューしケヴィン・クルームを投げでKOする~10月にBTT MMA.2でジョー・ケルソを1RにKO~その後もRing of Fireで5連勝~2013年3月からはWSOFに参戦し、日本で大活躍しHEROS 2006年、2007年ミドル級王者のJZ・カルバンに1RでTKO勝ち~6月にブライアン・コッブを3RにローキックでKO~10月にダン・ローゾンを2RにKO~2014年1月にリチャード・パティシュノックとのWSOFライト級王座決定戦を1RにTKO勝ちし王座獲得~7月にニック・ニューウェルを2RにKOして初防衛に成功~2015年3月にルイス・パロミーノを3RにTKO勝ちし2度目の防衛に成功~9月にもルイス・パロミーノと3度目の防衛戦で対戦し2RにTKO勝ち~12月にはブライアン・フォスターをローキック連打で1RにKO~12月にはPRIDEにも参戦していたルイス・ブスカペ3R終了時にTKO勝ち~2017年7月にThe Ultimate Fighter.25でライト級5位のマイケル・ジョンソンをヒザ蹴りでKOしUFCデビューを飾りランキング入りする~そして12月のUFC218で元ライト級王者のエディ・アルバレスと対戦するも3RにTKO負け 『観戦記1481』2018年4月のUFC on FOX.29で、ライト級5位のダスティン・ポワリエに4RでTKO負け 『観戦記1704』8月のUFC Fight Night.135で、ジェームス・ビックを1RにKOする~2019年3月のUFC on ESPN.2では、ライト級8位のエジソン・バルボーザを1RにTKOで降す 『観戦記2283』2019年9月のUFC Fight Night.158では、ライト級4位のドナルド・セラーニを完膚無きTKOに降す 『観戦記2664』暫定王者になりながら、練習中ではない怪我で王座を手放したトニー・ファーガソンは12連勝中と満を持しての暫定王座決定戦に出場!試合20日前に急遽出場となったジャスティン・ゲイジーは 『トニー・ファーガソンの印象?僕は大のMMAファンなんだ。彼は最大の努力をしてケージに足を踏み入れているし、嵐のようなファイトをしたい。UFCの皆もこの試合のために懸命に仕事をしてくれた。トニーもえげつないファイトをしてきた。そういう試合を僕らはすることになるだろう。ケガは嫌だけど皆はそういう試合を臨んでいるからね。僕らもベスト尽くすだけさ。無観客試合?アリーナだろうが、ジムのなかだろうが構わない。試合は試合だ。ファンがいないから、相手の息遣いとか、コーチの支持もとか聞こえてくるだろう。もう1度言うと、僕はMMAのファンだから試合が楽しみでしょうがないんだ。だからファンをがっかりさせるようなことは絶対にしない』 と話す。2020年5月9日 UFC249 UFCライト級暫定王座決定戦 トニー・ファーガソンvsジャスティン・ゲイジートニー・ファーガソン 26勝3敗 ライト級1位ジャスティン・ゲイジー 21勝2敗 ライト級4位1R、ファーガソンは、スイッチを繰り返しながら動く~ゲイジーは、ゆったり前に出てカーフキックファーガソンは、三日月蹴りからスーパーマンパンチ~ゲイジーのローにアッパーを合わせるゲイジーもフックを振り回すが、かわしたファーガソンが左フック!さらにファーガソンが変則的なハイキック~右は相打ちか!?しかし、ゲイジーはファーガソンのパンチが見えているかカウンターを当てる2R、いきなりファーガソンがパンチで飛び込んでくるも、ゲイジーはカウンターを合わせる!ファーガソンはパンチで出ていくも、ゲイジーはカウンターを取る~ダイレクトの右!ゲイジーが力強いパンチを振っていく~カーフキックから右!距離が詰まってパンチの打ち合いだと、パワフルなゲイジーが押していくファーガソンはトリッキーな蹴りを出す~ゲイジーは左ヒジから右を振り落とす!パンチの打ち合いが続き、アッパーが交差するが先に当たったのはファーガソン!ゲイジーは倒れるも、ラウンド終了のブザーが鳴る3R、やはり、ファーガソンがパンチで前に出ていくゲイジーも廻りながら左フック~ゲイジーのパンチで、ファーガソンはカットと腫れが酷くなるファーガソンが動きながら蹴ってくるも、ゲイジーはカウンターの右!さらにゲイジーは、動き廻りながらカウンターの右!ファーガソン効いた!ゲイジーが右を中心に攻めるも、ファーガソンはスライディングしながらの蹴りでゲイジーの足を払う4R、ゲイジーは、距離を計りながらカーフキックを蹴るファーガソンはスイッチを繰り返しながら、トリッキーな打撃を出す~ゲイジーは細かくパンチを当てるさらにゲイジーが、パンチからカーフキック~ボディーへパンチを集めておいてから、右を振り落としていく!ファーガソンはフラついて下がる~ゲイジーも疲れで詰めれなく、ファーガソンが攻め返すもローブロー打撃の展開が続き、ゲイジーのローにファーガソンはバランスを崩す5R、ゲイジーがカーフキックを出しながら廻る~ゲイジーがジャブを当てファーガソンはヒジも、かわしたゲイジーの右フック!ゲイジーは深く踏み込めないが、ファーガソンのパンチをかわして右!左!さらにゲイジーが右ストレートで攻める~ファーガソンも返すが、かわしたゲイジーが左フック!ゲイジーのパンチばかり当たる~ファーガソンも打っていくが、ゲイジーの右ストレート!ファーガソンはダメージもあり、口から血も吐き出す~ゲイジーの左にフラつく血を吐き出し廻ったファーガソンに、レフリーはストップをかける!見事、最終ラウンドにTKO勝ちでジャティン・ゲイジーがUFCライト級暫定王座を獲得!ゲイジーらしい打撃戦となり、カウンターの上手さが光ったゲイジーがファーガソンを血まみれした。ゲイジーは 『まだ実感できるほどの時間が経っていないから、早く試合を見たくてたまらない。今日はすごく調子が良かった。自分のスキルを信じられたし、コーチも信頼できるし、最高の時間を過ごせたと思っている。とてつもないチャレンジだった。今は本当に嬉しい。家に帰って家族に会うのが待ち遠しいね。みんなをどれほど幸せにさせられたかと思うと、最高の気分だよ。試合に臨む瞬間は何も考えていなかった。とにかくベストを尽くそう、と。今日は良かったね。タイミングがバッチリで、コーチも最高、今日は俺も最高だった。俺はこのために生まれてきたし、これをするために育ってきた。人生は1度だけど、俺は最高にクレイジーな人生を歩んでいて、とても最高だ。本物が欲しい、ヌルマゴメドフと闘いたい。そのために全力を尽くすし、全てを賭けるつもりだ』 と話す。ファイトマネーはトニー・ファーガソンが50万$に、ジャスティンゲイジーが35万$だったが、この試合がファイト・オブ・ナイトにも選ばれ両者に5万$のボーナス、さらにジャスティン・ゲイジーはパファーマンス・ザ・ナイトにも選ばれ+5万$を獲得。タゲスタン共和国で観ていたらしい正規王者のハビブ・ヌルマゴメドフは 『このスポーツ、特にこの階級には背後を狙っているハングリーなライオンが常にいるし、リラックスしたら終わりだ。多少の出入りがあっても驚くことではない。だが俺は戦う前に転落することはない。俺たちは闘う』 とコメント。★トニー・ファーガソンは右目の眼窩底骨折をしての後退だった 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村
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