30SEP.
昭和57年名古屋場所14日目 千代の富士3連覇に王手
右差し得意の栃赤城に、十両天剛山が左おっつけ。横を向かせて手繰らせず押し出した。最高位に。十両5枚目が終わった天剛山だが、幕入り後に登場した取組は2戦2勝。幻の幕内勝率10割?力士。連日十両の負け越し力士と当たる王湖。この日は榛名富士に張り差しもらって左四つに組まれるが、右上手。なかなか出られなかったが、体をぶつけるように寄り切ってようやく2勝目。蔵玉錦が左上手取って攻勢をかけるが、命綱の右下手を掴んでいた栃光。堅牢なる右半身で構え、下手投げで逆転。天ノ山の突き押し食った佐田の海、回り込むところを押し倒されて9敗目。突き落としの奇襲はしのいだが、深々と左下手で懐に入られた東洋。抱え込むこともできず棒立ち、下手投げに転がされた。勝ち越しお預け。栃剣は懐に入って廻しを与えない巧さを発揮。二本入った高望山が鳳凰を圧倒。絶好調、10勝目。その場で立った青葉城が一瞬両差しになるが、多賀竜が右を浅く入れると、隙見て左も覗かせて寄って出た。右変化の神幸、上手を取ってそのまま巨砲を投げ捨てた。7勝7敗に持ち込み楽日へ。両手で突いて出た斉須。が、土俵際大錦が右から逆転突き落とし。手をついた斉須、悔しがる。好調で強気?当たって右四つ、左上手がかかるや否や、北天佑が上手投げで豪快に騏ノ嵐を転がした。7勝7敗とした。左上手を取りに行った魁輝。突き押しの舛田山を組み止めて、何もさせずに寄り切った。色々器用な力士である。上突っ張りからのはたきで闘竜を泳がせた若の富士。送り出して7勝7敗。ぶちかましから突っ張りを繰り出す麒麟児。しかし、よく堪えて両前ミツに食い付いた若島津が寄り切った。初の三役での二桁へあと1つ。立ち合い、慎重に立って張って出た高見山。かわそうとした黒瀬川を追い詰めて押し出し。筆頭で7勝7敗、千秋楽に三役復帰を賭ける。左前ミツ取って果敢に出た出羽の花。しかし上体が浮きがちで、右四つ得意の大寿山に残されがっちり右四つに組まれると、反撃に屈し吊り出され、7勝7敗。朝汐が突き押しで圧倒。引いて逃れる大潮を問題にせず、4連勝。今頃エンジン全開で勝ち越し決定。勝てば優勝の千代の富士。苦手隆の里相手に意表をつく両手突きを見せたが、空振りになって叩く。隆の里は右を差し、左も簡単には差させない。千代がようやく右を差すタイミングで左上手。十分の形を作ると、右四つ左上手引きつけての寄りで軽量横綱に力勝ち。これで千代の富士の綱取り場所から7場所連続勝利。まさに天敵。盟友の援護で自力優勝の可能性が復活した若乃花。楽日1差決戦に持ち込みたいところだったが、琴風が当たって左差し右で浅い上手。出足に任せて一気に走り、ガブって若乃花を圧倒した。3敗で粘っていた若乃花だがついに力尽き、この瞬間千代の富士の3連覇が決定した。
東日本新人王決勝 山内雄輔
10月スケジュール
那須川天心について・・・
昨日の試合、8回戦でありながらセミで行われた那須川天心に関してですが・・・。デビュー2戦目ということは除外して意見を言わせていただければ世界戦を差し置いてセミを張るレベルではないですね・・・。スピードはありましたし一発のパワーもまあまあではあったと思います。でも魅せるものがありませんね・・・。試合中リングサイドの前列に座るミニスカートの女性が気になっていました・・・。もちろん、中谷の試合の最中も、寺地の試合の最中も気になりませんでした・・・。あちこちでいろんな方が仰せですが私が一番気になったのは頭の位置が常に同じで動きがないように思えました。攻撃面でも一本調子で相手からすればすぐに慣れる、見るほうからすればすぐに飽きる・・・・知名度とマイクパフォーマンスで注目されていますが今のとこはそれだけですかね・・・。まあ、2戦目だしこれからのびしろがあるかでしょうから批判するのは酷であるとも思いますが村田も言うようにちょっと言葉が先行している気がして言ってしまいました・・・。まあ、これからどうなるかですね・・・。