
10JUN.
#サーカス座の一員だったらどのキャラ?
… 伊緒(1975~漫画家。1999年にデビュー。代表作は青春三部作である、『ストロボ・エッジ』が実写映画化。『アオハライド』、『思い、思われ、ふり、ふられ』が映画とアニメ化。現在、『ユメかウツツか』連載中。『アオハライド』(2014)OP 『世界は恋に落ちている』 CHiCO with HoneyWorks宮野 真守(1983~)声優、俳優、タレント、歌手。代表作に、『DEATH NOTE』(夜神月)、『機動戦士ガンダム00』(刹那・F・セイエイ)など。小学1年生から芸能活動を始め、子役時代は『3年B組金八先生』の生徒役で出演。2007年頃からアーティストとして歌手デビュー。オリコンでも1位を取る歌声でミュージックフェアーの常連。声優と歌手活動で今最もメディア露出している。ウルトラマンゼロの声優でもあります。『ウルトラマン列伝』(2012)OP6 『ULTRA FLY』 作詞・歌 - 宮野真守第6クールの主題歌。津田 美波(1989~)声優。2010年声優デビュー。どんな役でもできる声優で、アメーバブログ『津田さんは明日もがんばるよ。』に詳しい。恩師の紹介で知り合った声優の富沢美智恵にアドバイスを貰い青二塾のプロダクションに入った。人気アニメ『ゆるゆり』やアイマスで歌も歌います。ネコ好きのアレルギー持ち。2024年、声優の橘龍丸との結婚を報告した。『ゆゆ式』(2013)OP 『せーのっ!』 津田美波(一人で歌ったバージョン)ファンは泣いてますが、ご結婚おめでとうございます。以上です。今日もありがとうございました。

ディズニー、写真でもやらかす

結局、どこに行ってもぼっちな娘
【Y】Yet
【Y】Yet(それでも、幸せになっていい)窓辺に置かれたラジオから、午後の音楽番組が静かに流れていた。冬の陽射しが、小さな居間へ差し込んでいる。ニューヨークを離れて、もう四年が過ぎていた。兄夫婦の家に身を寄せてからの生活は、決して派手ではないけれど穏やかだった。最初の頃は何をする気力もなかった自分が、今では実家の家業を継ぐ兄を手伝い、庭へ出て花の世話をし、時折町へ買い物へ行くようになっている。人は、どれほど深い悲しみの中にいても、生きていくしかないのだと知った。その日も、ミセスマーロウはいつものように午後の紅茶を淹れていた。テーブルの上には、兄が町で買ってきた新聞が置かれている。何気なく手を伸ばして、そして、指先が止まる。《人気俳優テリュース・グレアム、アードレー家令嬢との結婚を公表》その見出しを見た瞬間、マーロウ夫人はしばらく息を忘れたように動かなかった。写真には、見覚えのある青年が写っていた。けれど、そこにいる彼は、かつて自分が知っていた“テリュース”とは少し違って見えた。穏やかな表情、肩の力が抜けていて、静かに笑っている。その隣には、金色の髪の女性。顔は隠されているが、彼女を見つめるテリュースの視線の優しさは隠しきれていなかった。ミセスマーロウは、そっと新聞へ指を滑らせた。結婚したのは一年半も前らしい。ただ、公にしていなかっただけなのだと記事は伝えていた。そう、と小さく息を吐く。そして不意に、胸の奥で何かがほどけるのを感じた。――ああ、この子は。やっと、自分の人生を生きられるようになったのね。その瞬間、はっきりと理解した。テリュース・グレアムは、スザナの恋人ではなかったのだと。もちろん、彼は誠実で優しかった。最期までスザナを支え続けた。けれどそれは、“愛し合う恋人”としてではなく、もっと別の――責任や罪悪感や、痛みの延長線上にあったものだったのだと、今になってようやくわかる。ミセスマーロウは静かに目を閉じ思い出す。娘を失うかもしれない恐怖に取り乱していた頃のことを。“あなたのせいだ”と、彼を責めた日のことを。スザナが不安定になるたび、彼へ縋っていた自分を。“この子をひとりにしないで”と、彼へ迫っていたことを。あの頃のテリュースは、まだ二十にも満たない青年だった。娘と、ほとんど変わらない年頃。本来なら、夢を追い、恋をし、自分の人生を生きていてよかったはずの若者だったのだ。なのに自分は、娘を救いたい一心で、その肩へ重すぎるものを乗せていた。ミセスマーロウは新聞を見つめたまま、小さく笑った。涙が滲んでいた。けれどそれは、四年前の涙とは違っていた。「……よかったわね、テリュース」その呟きは、光の中へ静かに溶けていく。スザナの怪我は、彼のせいではなかった。もちろん事故の日、そう思えなかったわけではない。わかっていたのだ。娘が、自ら彼を庇ったことだと。それでも、誰かを責めなければ立っていられなかった。あのときの自分は、あまりにも弱かった。けれど今なら思う。あの子を救いたかったように、彼もまた、救われなければならなかったのだと。記事の中のテリィは、穏やかに笑っていた。ミセスマーロウは胸の奥で静かに理解する。ああ、この子はようやく――“普通の幸せ”を手に入れたのだと。暖かな食卓。帰る場所。愛する人。そんな、誰にでも許されるはずの幸福を。そっと新聞を閉じた。風がカーテンを揺らした。「スザナ……」静かに娘の名を呼ぶ。もし今ここにあの子がいたなら、きっと泣きながら笑っただろうと思う。そして最後には、こう言う気がした。――よかったね、テリィ。ミセスマーロウは目を閉じる。その言葉を胸の中でそっと繰り返しながら、彼女もまた、小さく微笑んだ。人は、誰かを傷つけた記憶を抱えたままでも、過去を消せなくても、それでも幸せになっていいのだ。きっと、それが生きていくということなのだから。