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小説キャンディ♡キャンディファイナルストーリー二次小説【時の彼方で】
「でもテリィ!」「な……なんだ」ケビンはずんずん近づいてきて、腕を組んだ。「隠し事してるだろ?俺に」テリィは振り返る。「隠し事?」「そうだ!」ケビンは勢いよく指を突きつけた。「マイケル!お前もだ!」「俺も?なんで?」「お前たち最近、絶対おかしい!」「どこが」「まず、二人でこそこそ話してる!」「それは仕事の話だろ。同じチームなんだし」「違う!俺が近づくと終わる!」「そんなのたまたまだろ?」「それから!」まだあるのか、とテリィは苦笑する。「テリィが最近ずっと機嫌いい!」ケビンは両手を広げた。「最近、なんか雰囲気が違う!丸くなった!」「……丸く?」「前はもっとこう……近寄りがたい棘があった!」「もとからそんなのない」「いや、あった」ケビンが振り返る。「お前も共犯だ!」と、マイケルへも指を指す。マイケルは一瞬テリィを見た。テリィは肩をすくめる。「……別に隠してたつもりはないけど」ケビンが飛び上がった。「ほら!認めた!」「いや、そういう意味じゃなくて」「『隠してたつもりはない』ってことは、結果的には隠してたってことだろ!」マイケルは「あー……」と額に手を当てた。ケビンは勝ち誇る。「やっぱり何かあるんだな!」ケビンはソファへどさっと座り込んだ。「なんだよ……俺だけ仲間はずれなんだな……」「大げさだな」「大げさじゃない!」胸を押さえながら嘆く。「お前ら最近二人だけで話してるし、俺が行くと話終わるし……」「だから、それはタイミングが悪いだけだって」マイケルが笑いをこらえながら言う。「そんなに気になってたのか?」「当たり前だろ!」ケビンは立ち上がった。「俺たち仲間じゃないのか!」「仲間だよ」「じゃあ何で教えてくれない!」テリィとマイケルは顔を見合わせた。少し沈黙が流れる。やがてテリィが口を開く。「……話すタイミングがなかっただけだ」「ほらぁ!」ケビンはじっとテリィを見つめている。「もう2年前になるか。ホテルで偶然会ったという学生時代の友人のこともずっと聞きたいと思ってたけど、聞いちゃいけないと思って黙ってたのに……」その言葉に、テリィの動きがぴたりと止まる。ケビンは身を乗り出す。「劇場に女の人を連れてきたのなんて、お前、初めてだろ?しかも楽屋まで案内してた」「……」「学生時代の友人なんて説明したけど、絶対それだけじゃないと思った」沈黙が流れる。やがてテリィは小さく息をついた。そのやり取りを聞きながら、マイケルは苦笑している。「もう話してやれば?」「……そうだな」テリィは観念したようにソファへ腰を下ろした。「誰にも言うなよ」その一言で、ケビンの表情が引き締まる。「まだ公にはしたくないから」「分かってるって」テリィは少しだけ視線を落とした。それから静かに言う。「その人と……交際している」一瞬、楽屋が静まり返る。ケビンは瞬きを繰り返した。数秒の沈黙。次の瞬間だった。「えぇぇぇぇぇっ!?」楽屋中にケビンの声が響き渡る。「声が大きい」「だってテリィだぞ!?恋愛なんか芝居だけで十分みたいな顔してたお前が!?」「そんな顔してた覚えはない」ケビンは大げさに胸を押さえた。「うわぁ……当てずっぽうだったのに……」マイケルが笑いながら肩を叩く。「だから最近機嫌が良かったんだよ」「そういうことか……」ケビンはようやくすべてがつながったように何度も頷く。「だから雰囲気が柔らかくなってたのか」テリィは少し照れたように笑った。その表情を見たケビンは、ぽつりとつぶやく。「……本当に好きなんだな」その一言だけは、からかいではなかった。テリィも冗談では返さない。「ああ」短い返事。けれど、それだけで十分だった。ケビンはうれしそうに笑う。「よかったな、テリィ」「ありがとう」「今度会ったら、ちゃんと紹介してくれよ」ケビンは満足そうにしていた。テリィも苦笑しながら肩の力を抜く。「……これで、少しは楽になった」その横顔は、どこか晴れやかだった。
遡ること1月、雪の積もるブロードウェイ。ストラスフォード劇団本部棟の応接室で、テリュース・グレアムは久しぶりに劇団代表ロバートと向かい合っていた。ロンドンのSMTから帰国して、半年以上が経ち、サンクス公演『アントニーとクレオパトラ』の主演俳優として再び舞台に立ちながらも、テリィの胸には、ストラトフォードから温めていた一つの思いがあった。それはらSMTでの自分が経験してきたものを、次の世代へ伝えたいというもの。苦しかった下積みの日々。役を失い、それでも諦めず舞台へ戻ったこと。ブロードウェイで積み重ねた経験。そして、ロンドンで世界最高峰の舞台に立った一年。そのすべては、自分一人のものにして終わらせるには惜しいと思っていた。若い俳優たちが自分の力で答えを見つけられるよう、その「きっかけ」くらいは与えられるかもしれない。そんな思いを、テリィは帰国後、ロバートへそれとなく伝えていた。「いつか機会があれば、新人の指導にも携わってみたいと思っています」と。その言葉を、ロバートは忘れてはいなかった。「今日は、その話なんだ」ロバートが穏やかに切り出す。「君が以前話してくれたね、若手に経験を還元したい、と」テリィは静かに頷いた。「はい。機会がありましたら」「それをお願いしたいと思う」そう言って、一冊の台本を差し出す。「今年の新人公演の演目は『オズの魔法使い』。ドロシー役はエリス・マーシャルという二十歳の新人だ。彼女のことは知っているか?」「いえ」「期待の女優だ。うまくいけば君の相手役も務まるかもしれない。彼女には演出家がつくが、君の意見も言ってくれて構わない。ほかにも、ライオンやカカシ、ブリキ男たち、仲間役の若者たちも見てもらいたい」テリィは台本を受け取った。ページをめくるたび、若き日の自分がよみがえる。役をつかむことだけに必死だった頃。先輩たちの何気ない一言に救われた日。そして、自分もまた、多くの人に育てられてきたこと。「立ち稽古は、いつからですか」「三月からだ。週二回ほど顔を出してもらえれば十分だよ。答えを教える教師ではなく、若手が自分で答えを見つける手助けをしてやってほしい」その言葉に、テリィは小さく笑った。台本を閉じる。「わかりました。引き受けます」舞台で学び、舞台に育てられた俳優だからこそ、今度はその経験を次の世代へ渡していく。それもまた、舞台に生きる者の務めなのだと、テリィは信じていた。そして三月中旬の朝。まだ冷たい風は残っていたが、その中にどこか春の匂いが混じり始めていた。ストラスフォード劇場の稽古場に、続々と若手俳優たちが集まっていた。三年目未満の俳優たち。新人公演の舞台は、若手育成と社会貢献を兼ねた名誉ある催しだ。だが今年は少し特別だった。というのも…「マジで来るの? テリュースさんが?」「副団長が言ってたよ。“秋公演の前に指導してもらおうか”って」「でも確か“シェイクスピア朗読劇”の出演控えてるんじゃなかったっけ?」「演目一つ仕上げるよりは稽古期間短いから、いいらしいよ。SMT帰りを若手に還元したいと以前からテリュースさんが言ってたらしいから」「でも、緊張するよ…憧れの人が立ち稽古見てるとか」ざわめきが絶えない中、劇場の扉が静かに開いた。朝の光の中に立つ男。黒のロングコートをまとい、丁寧に整えられた栗色の髪。無駄のない立ち姿は。それだけで舞台に立つ俳優らしい品格を漂わせていた。その姿を見た瞬間、稽古場の空気が、変わった。「おはようございます」「おはようグレアム。好きな場所で見ててくれたまえ。必要あれば声をかけてくれ」「わかりました」テリィは稽古場の端に腰を下ろし、手にした立ち稽古台本に目を落とした。ただその佇まいは、誰よりも静かで、誰よりも強い“圧”を放っている。ざわめいていた若者たちが、次々に背筋を正していく。「じゃあ、グレアムに向けて自己紹介」と演出助手が声をかけ、キャストたちが順に名前を名乗った。「ドロシー役の、エリス・マーシャルです。よろしくお願いします」やや高めの澄んだ声に、栗色の髪を後ろで結い上げた、華奢で聡明そうな雰囲気の女性。まだあどけなさが残るが、凛とした眼差しをしていた。稽古が始まった。まずは軽い動きの確認と発声練習、そして立ち稽古へ。新人公演の演目『オズの魔法使い』は、誰もが知る明るい物語だが、その分、キャラクターの自然さが求められる。特に、ドロシーはただの少女ではない。迷子になりながらも、仲間を支え、物語を牽引する存在だ。「“家に帰りたい”って、どこに?」エリスが台詞を口にしたとき、静かだった稽古場に、低く響く声が落ちた。「帰りたい家は、どこにある?」その声に、場の空気が再び変わった。テリィが、台本を閉じ、彼女を見ていた。「ドロシーは、なぜ帰りたい? 君の中の“家”は、ちゃんと見えてるか?」問いかけに、エリスは一瞬、口を閉じた。そして。「…カンザス、です。乾いた風が吹く、平らな草原。そこに、小さな家があって、犬のトトがいて…叔父さんと叔母さんが、毎日同じ時間にごはんを作ってくれる」テリィは目を細めた。「その景色を思い出して言うんだ。“帰りたい”と。誰のためでもなく、自分のために」エリスは大きく息を吸い、再び台詞を口にする。「…私は、家に帰りたいの。どこにも行かなくていい、ただ、あの草原に帰りたい――」声が震えた。空気が動いた。他の俳優たちが思わず見入る。演出助手が小さく手を叩くと、まばらに拍手が起こった。テリィは何も言わず、再び台本を開いた。教えるわけはなく、答えも言わない。ただ、本人が気づく“きっかけ”を与える。それが、彼のやり方だった。
刀能京子 ベルサイユのばら2次創作小説&イラストのお部屋(&デザイナー・アーティスト)
Le Destin des Ailes(ル・デスタン・デ・ゼル)~運命の翼~第八話 『白薔薇の誓い』【帰るべき場所】🌹実際にフランス国にある、山岳救助隊です。オスカル、アンドレの配属先を、おさらいで書きますね。🌹※ フランスの山岳救助には、次のプロが中心になって行っている。① 国家憲兵隊の「高山憲兵隊(PGHM=Peloton de gendarmerie de haute montagne)」 ●オスカルが所属する部隊。オスカルは2026年1月から配属、山岳救助隊隊長●②国家警察の山岳部隊「CRS Montagne」 ③消防の山岳専門部隊「GMSP」 必要に応じてヘリコプター部隊、救急医(SAMU)など たとえばモンブランなどのアルプス山域では、PGHMがヘリ救助や捜索の中心的役割を担っている。※●アンドレが所属。元凄腕の軍人パイロットだったので、ヘリコプター部隊のチームリーダーとして配属● ※人数や体制 フランス全体では、専門の山岳救助に従事する職業救助者は1000名ほどとされています。山岳地帯をカバーする複数の基地や分隊があり、ヘリと連携して出動する体制になっている。※日本での救急救命トレンディドラマで有名なのは、「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」。大好きだった医療 救急救命ドラマを思い返しながら書きました。〜〜〜〜〜〜〜〜🌹〜〜〜〜〜〜 五月のベルサイユ。 宮殿の庭園は、色とりどりの花々に彩られ、新緑の並木道には爽やかな風が吹いていた。 その一角にある白薔薇園は、まだ朝早いこともあり、人影もまばらだった。 オスカルは、噴水の前でアンドレを待っていた。 白いシルクのフリルなブラウスに紺色のパンツスーツ。 仕事中の精悍な姿とは違い、柔らかな陽射しを受けた横顔は、一人の美しい女性そのものだった。 やがて、小道の向こうからアンドレが歩いてくる。アンドレは、淡い黄色のシャツに、ベージュのスラックスに革靴。 互いの姿を見つけると、自然に笑顔がこぼれた。「待たせたかな」「いや、私も今来たところだ」 そんな何気ない会話が、心地よい。 少し前なら、任務の話しかできなかった二人が、今では休日を一緒に過ごすことを当たり前のように感じ始めていた。 白薔薇園の中央には、小さな石碑が建っていた。 観光客の多くは気づかずに通り過ぎるが、オスカルはその前で立ち止まる。「ここへ来たかったんだ」 石碑には、小さくフランス語が刻まれている。À ceux qui ont consacré leur vie à protéger les autres.「他者を守るために人生を捧げた人々へ」 アンドレはその言葉を静かに読み上げた。「まるで⋯⋯」アンドレがオスカルに言う。「ああ」 オスカルがうなずく。「私たちのためにあるような言葉だ」 二人は顔を見合わせ、小さく笑った。 その時、一人の年配の庭師が近づいてきた。 白髪混じりの髪に、少し日に焼けた穏やかな顔。 どこか気品のある老人だった。「お二人とも、この石碑をご覧になるとは珍しい」庭師の老人が声を掛けてきた。 オスカルは丁寧に会釈する。「この場所が、なぜか気になりまして」そう笑って答える。 庭師は二人を見比べ、目を細めた。「そうでしょうとも⋯⋯あなた方は、よく似ておられますから」「⋯⋯誰にですか?」2人が尋ねた。 老人は石碑の向こうに広がる白薔薇園へ視線を向けた。「昔、この庭園で、毎日のように楽しく語り合っていた男女がおりました⋯⋯近衛隊長と、その従者です」「⋯⋯え⋯?」 オスカルとアンドレは、思わず息をのんだ。庭師の老人は庭園を眺めながら続けた。「その女性は、国よりも民を愛した方」「青年は、その方を命に代えても守ろうとした」「いつも、この白薔薇の前で約束を交わしておられました」 老人は、オスカルとアンドレの方を振り返ると、静かに微笑んだ。「『来世があるなら、また必ず会おう。』と」 その言葉を聞いた瞬間だった。 風が強く吹き抜ける。 白薔薇の花びらが舞い上がり、二人を包み込んだ。 視界が白く染まる。 ベルサイユ宮殿。 夕暮れの白薔薇園。 軍服姿の若きオスカルが立っている。 その前には、黒髪の青年。 青年は一輪の白薔薇を差し出し、優しく微笑んだ。 『オスカル』 『もし生まれ変わっても、俺必ずあなたを探すよ』 若きオスカルは涙を浮かべながら、その白薔薇を胸に抱く。 『私もだ、アンドレ。たとえ世界中を探すことになっても、お前を見つけ出そう』 そして二人は固く手を重ねる。 白薔薇が風に揺れる。 その光景は、まるで昨日の出来事のように鮮やかだった。目の前に二百数十年前の2人がいる。 「⋯⋯アンドレ!」 オスカルは思わず彼の腕をつかんだ。 アンドレも青ざめた顔で彼女を見つめている。「見たのか……?」 オスカルはゆっくりとうなずいた。「君も?」「ああ⋯⋯同じ景色を」 二人は言葉を失った。 あれは夢ではない。 想像でもない。 二人が同時に見た、同じ記憶。 胸の奥にあった懐かしさの理由が、少しずつ形になり始めていた。 庭師は何も驚く様子を見せず、ただ穏やかに二人を見守っていた。「ようやく、白薔薇があなた方を迎え入れましたな」 オスカルが尋ねる。「あなたは⋯⋯」 老人は少しだけ微笑み、帽子を取って一礼した。「私は、この庭を守る者です」「そして、二百年以上前から語り継がれてきた約束を見届ける者でもあります」 そう言うと、老人は静かに庭園の奥へ歩いていった。 白薔薇の間へ姿を消したその背中は、不思議なほど幻想的だった。 オスカルとアンドレは並んで立ち尽くす。 互いの手は、自然に重なっていた。 もう離そうとは思わなかった。【心が選んだ人⋯⋯】 白薔薇園に吹いていた風が、ゆっくりと静まっていく。 舞い上がっていた花びらが、二人の足元へ降り積もった。 オスカルはまだアンドレの手を握っていた。 その温もりは、夢から覚めた心を現実へ戻してくれるようだった。「アンドレ⋯⋯今、見たものは」 オスカルが静かに口を開く。「夢ではない」オスカルの声に アンドレもうなずく。「ああ⋯⋯俺も同じ景色を見た」 二人は白薔薇の咲く庭園を見つめた。 先ほどまで見えていた十八世紀の風景は消えていたが、不思議と悲しさはなかった。 まるで、長い旅を終えて帰るべき場所へ戻ってきたような安らぎが胸に満ちていた。 二人は庭園の奥にある、小さな東屋へ歩いていった。 木漏れ日が石畳を照らし、小鳥のさえずりだけが静かに響いている。 オスカルはベンチへ腰を下ろし、ゆっくりと息を吐いた。オスカルがアンドレに寄り添い、囁く。「ずっと、不思議だった⋯⋯初めて会った日から、君とは初対面ではないような気がしていた⋯⋯」 アンドレは微笑む。「俺もだ」「隊長だから尊敬しているだけじゃなかった」「気づけば、君が笑っているだけで嬉しくて⋯⋯君が危険な場所へ向かうたびに、胸が締めつけられていた」 オスカルは少し照れたように笑う。「私も、同じだ⋯⋯君のヘリの音が聞こえると、どんなに厳しい現場でも安心できた」「アンドレが無事に帰ってくる姿を見ると、それだけで肩の力が抜ける」 二人は顔を見合わせる。 その表情には、もう遠慮はなかった。 しばらく沈黙が流れた。 やがてアンドレが口を開く。「オスカル。一つだけ、はっきり言えることがある」「前世の記憶を見たから、オスカルを好きになったわけじゃない」 彼は真っすぐ彼女を見つめる。「救助現場で、命を懸けて人を守る君を見て、仲間を決して見捨てない強さを知って⋯⋯」「それでも、人前では見せない優しさに触れて⋯⋯そんな今の君に、惹かれた」 オスカルの青い瞳が揺れる。 胸が熱くなり、何も言えなくなる。 アンドレは続けた。「もし前世なんてなくても⋯俺はきっと、今の君を好きになっていた」 その言葉に、オスカルはゆっくりと目を閉じた。 彼女の瞳に、一筋の涙が頬を伝う。「ありがとう」 その一言を伝えるだけで精一杯だった。 しばらくして、オスカルは涙を拭き、穏やかに微笑んだ。「私も、君に伝えたい、アンドレ⋯」 彼女は立ち上がり、アンドレの前へ歩み寄る。「前世の記憶は、不思議な贈り物だ。でも、それ以上に⋯⋯」そう言うと、オスカルはアンドレをゆっくりと抱き締めた。「私は、今を生きるアンドレを愛おしく思っている」 その言葉に、アンドレは息をのんだ。オスカルは続けた。「操縦席で真剣な横顔」「救助した子どもに見せる優しい笑顔」「仲間を信じる強さ」「全部、今の君だから好きなんだ、アンドレ⋯⋯」 二人の間に、穏やかな風が吹き抜ける。 アンドレも、オスカルを抱き寄せる。アンドレの胸の中で、オスカルの呼吸が聞こえた。アンドレは抱き締めたまま、オスカルのブロンドの柔らかな髪に口づけし、こう告げた。「これから先も」「任務の時も⋯⋯休日も」「嬉しい時も、苦しい時も」「君の隣を歩いてもいいだろうか」 オスカルは迷うことなく、アンドレの手を握る。「ああ」「こちらこそ⋯⋯一緒に歩いてほしい⋯⋯」 どちらからともなく笑顔がこぼれた。 その約束は、どんな言葉よりも深い意味を持っていた。 その時、一羽の白い鳩が青空へ舞い上がる。 ベルサイユ宮殿の鐘が静かに鳴り響いた。 遠くから聞こえるその音に重なるように、二人の胸の奥で、十八世紀の記憶が優しくささやく。 「アンドレ⋯⋯ありがとう」 「オスカル⋯⋯また会えた」 しかし今、その言葉は過去の二人だけのものではない。 現代を生きるオスカルとアンドレ自身の想いとなって、静かに心へ刻まれていった。 その穏やかな時間を破るように、オスカルの携帯電話が鳴った。 画面には、山岳救助隊本部の番号。 ロザリーからの緊急連絡だった。『オスカル隊長!アルプス西壁で大規模な落石事故です!』『国際合同救助隊の出動要請が入りました!』 オスカルとアンドレは顔を見合わせる。 互いの手は、一瞬だけ強く握られた。 そして同時にうなずく。「行こう」「行こう」 恋を知った二人は、再び人々の命を守るため、同じ空へ向かって歩き始めた。【愛という名の翼】 ベルサイユ宮殿をあとにした二人は、それぞれの車でアルプス救助基地へ向かった。 夕暮れの高速道路を走りながらも、オスカルの胸には、白薔薇園で交わした言葉が何度もよみがえっていた。 「もし前世なんてなくても、俺はきっと、今の君を好きになっていた」 その言葉は、どんな勲章よりも誇らしく、どんな約束よりも温かかった。 一方、アンドレもまた、操縦席へ向かう足取りが少しだけ軽くなっていた。 守りたい人がいる。 その想いは、彼に新たな強さを与えていた。 基地では、すでにフランス、イタリア、スイスの合同救助隊が集結していた。 大型モニターには、アルプス西壁の地形図が映し出されている。 現場は三か国の国境にまたがる険しい岩壁。 落石によって登山ルートが完全に寸断され、複数の登山者が孤立していた。 国際合同本部の責任者が説明する。「現場では落石が続いています。地上からの接近は困難です」「航空隊と山岳隊の連携が成功の鍵になります」 オスカルは地図を見つめ、静かにうなずいた。「私たちが必ず全員を救出します」 その声には、確かな覚悟があった。 翌朝。 夜明けとともに救助活動が始まる。 アンドレの操縦する《エペルヴィエ》は、切り立った岩壁のわずかな空間で正確なホバリングを続ける。 ※ホバリングとは、ヘリコプターが空中の一点で静止する飛行技術で、山岳救助では極めて重要な操縦です。 地上では、オスカルが隊員たちを率いて狭い尾根を進んでいた。「全員、ロープ間隔を保て!」「焦るな。一歩ずつ確実に進む!」 彼女の声が、隊員たちの不安を静かに打ち消していく。 数時間後。 最後の孤立者をヘリへ収容した、その瞬間だった。 尾根の一部が大きく崩れた。 轟音が山々に響き渡る。 オスカルは隊員をかばいながら岩陰へ飛び込む。慣れた動作だ。 無線機からアンドレの叫び声が響いた。『オスカル!』「私は大丈夫だ!」『返事をするまで、生きた心地がしなかった⋯⋯⋯』 その一言に、オスカルは思わず笑みを浮かべた。「そんなに心配性だったか?」『君のことだけは、昔からそうだった気がする』 二人は一瞬、黙り込む。 "昔から"⋯⋯⋯。 その言葉には、前世の記憶と現代の想いが自然に重なっていた。 救助活動は夕方、無事に終了した。 孤立していた登山者全員が救助され、合同本部には安堵の拍手が響く。 各国の隊員たちは互いの健闘を称え合い、固く握手を交わした。 イタリア隊の女性隊長がオスカルに微笑む。「あなた方は最高のコンビですね」 オスカルは少し照れながらアンドレを見る。「そうだろうか」 アンドレは優しく笑う。「俺は、そう思っている」 その夜。 二人は基地近くの丘へ足を運んだ。 満天の星空。 冷たい風。 遠くに白く輝くモンブラン。 オスカルが静かにつぶやく。「前世で交わした約束が、本当にあったとしても」「今、私は新しい約束をしたい」 アンドレは彼女を見つめる。「どんな約束だ?」 オスカルはゆっくりと微笑んだ。「これから先の人生は、過去のためではなく⋯⋯今を生きる私たち自身の意志で歩こう」「苦しい任務の日も」「笑い合える休日も」「すべてを共に積み重ねていきたい」オスカルは、アンドレの大きな手を握った。 アンドレは静かにうなずいた。「ああ」「俺も同じ気持ちだ」 彼はポケットから、小さな銀のキーホルダーを取り出した。 白薔薇をかたどった、手のひらほどの小さなクリスタルチャームだった。「オスカル、これを見つけた時、君を思い出した」「お守り代わりに持っていてほしい」 オスカルは両手でそれを受け取る。 胸がいっぱいになり、言葉にならない。 代わりに彼女は、一歩近づいた。「ありがとう」 その声は、かすかに震えていた。 そして、そっとアンドレの肩に頭を預ける。 アンドレは驚きながらも、優しく彼女の肩を抱いた。 それは情熱的な抱擁ではなく、長い旅路をともに歩んできた二人だけが交わせる、静かで温かなぬくもりだった。 夜空では、一筋の流れ星が白い軌跡を描いて消えていく。 まるで二百年以上前、白薔薇園で交わした誓いを祝福するように。 そしてオスカルは、小さくつぶやいた。「アンドレ⋯⋯ありがとう」 アンドレも微笑み返す。「こちらこそ」「また君に会えて、本当に良かった」 二人は言葉を交わさなくても、同じ想いを抱いていた。 過去は二人を結びつけた。 しかし、未来は、今この瞬間から二人自身が選んで歩いていく。満天の夜空の下で、ふたつのシルエットが重なり。オスカルとアンドレは、初めて口付けを交わした⋯⋯⋯。 その夜、アルプスの空には、どこまでも美しい星々が輝いていた。第八話 〜 fin 〜🌹2026年8月7 日書き下ろし次回予告 第九話『運命のプロポーズ』ジャルジェ家に代々伝わる一冊の日記に、十八世紀のオスカルが最後に記した「未来への願い」が見つかる。その願いを知ったアンドレは、自分の想いを胸に秘めたまま、ある決意を固める。一方、二人には過去最大の山岳救助任務が命じられる。命と愛、そして未来への誓いが交差するとき、アンドレはオスカルへ、生涯忘れられない言葉を贈る⋯⋯。⚠️全10話と、番外編で終わります⚠️その後は、イベント参加に向けて、作業が色々ありますので、ブログ更新が遅れます。ご了承下さいませ。
結論 最初に結婚するのは誰だ?編集部で議論した結果は以下の通り。第1位 ケビン・マクグラス→ 突然恋に落ちて電撃結婚しそう。第2位 マイケル・アンダーソン→ 気付いたら周囲に結婚を勧められていそう。第3位 テリュース・グレアム→ 恋愛より舞台を優先しそう。だが、一度決めたら誰よりも早いかもしれない。果たして本誌の予想は当たるのだろうか。それとも三人とも独身街道を突き進むのだろうか。今後も目が離せない。――もっとも、当の本人たちは「大きなお世話だ」と笑うかもしれないが。特別アンケート企画、本誌では街角で簡単なアンケートも実施してみた。質問は一つだけ。「テリュース・グレアム、マイケル・アンダーソン、ケビン・マクグラス。この三人の中で一番一途そうなのは誰だと思いますか?」結果は意外なものだった。第3位 ケビン・マクグラス……女性票はそれなりに集まったものの「モテそうだから」「女性に優しそうだから逆に心配」「本人は一途そうだけど周囲が放っておかなそう」という意見が多かった。また男性票では、「恋愛より仲間を優先しそう」という声も目立った。第2位 マイケル・アンダーソン……こちらは予想以上に健闘。特に女性からの支持が高かった。「浮気しなさそう」「結婚したら家族を大切にしそう」「誠実そう」など好印象の意見が多数。ただし、「誰にでも優しいから勘違いしそう」という声もあり、一位には届かなかった。第1位 テリュース・グレアム……圧倒的だった。男女問わず票が集まった。理由を聞くと、「なんとなく」という答えが意外と多い。さらに、「あの人、一度好きになったらずっと好きそう」「恋愛の数は少なそう」「器用に恋愛できるタイプに見えない」「もし恋人がいたら十年でも待ちそう」など、妙に具体的な意見も目立った。また年配の観劇ファンからは、「あれは舞台の人間だよ。仕事も恋も一途な顔をしてる」という興味深い意見も。もちろん、実際の本人たちがどう考えているかはわからない。本誌はあくまで街角アンケートを紹介しただけである。「『なぜ彼らは独身なのか』」沈黙、そして数秒後。「「「大きなお世話だな」」」三人同時だった。その瞬間だけ完璧に息が合った。マイケルが吹き出す。ケビンが勝手に進める。「じゃあどんなのか、読んでみるぞ。……テリュース・グレアム。悲恋の王子は本当に恋を失ったのか」「やめろ」「いや続けて、おもしろそう」全く止まる気がない。ケビンは記事を朗読し始めた。「『恋愛より舞台を優先していると思われる』」「まあ、そこは合ってるか」マイケルが頷く。『何かを待っているようにも見える』なぜかマイケルが反応した。「おお」「おおじゃない」テリィが睨む。『好みの女性は堅実な職業に就いている女性』テリィは無表情で、「へぇ」と興味なさそうな返事をした。ただマイケルだけは、そんなテリィをチラッと横目で見た。さらに記事は続く。マイケルの項目。「『本人が気付いてないだけでモテている』」「それはそうだな」ケビンが即答した。「え?」「お前、気付いてないだろ」「何が?」「ほらな」ケビンが勝ち誇る。マイケルは本気でわかっていない。テリィも少し笑った。そしてケビンの項目。「『結婚したら奥さん一筋になりそう』」ケビンが胸を張る。「当たり前だろ。結婚したのに他見るやつの気持ちがわからん」「そこは同意する」テリィが珍しく即答した。マイケルも頷く。「それは俺も」そこだけ妙に真面目だった。最初に結婚するのは誰かという編集部予想。三人とも身を乗り出していた。「誰だと思う?」マイケルが聞く。ケビンが読む。「第一位ケビン」「よし」「第二位マイケル」「まあまあ」「第三位テリィ」沈黙、そして。「絶対違うと思う」なぜかマイケルが返事する。「そうなのか?」ケビンはマイケルを見る。テリィだけが咳払いした。嫌な予感しかしない。その時だった。ケビンがページをめくる。「あ、続きあるぞ」街角アンケート。『三人の中で一番一途そうなのは誰?』ケビンが読み始めた。そして結果を見た瞬間、吹き出した。「圧倒的一位テリィ!」マイケルも覗き込む。「ほんとだ」『十年でも待ちそう』その一文を読んだ瞬間だった。マイケルがぴたりと黙る。テリィも止まる。そしてマイケルはテリィを見る。知らないフリをしているが動揺してることをマイケルは知っている。「しかし街の人も鋭いな」ケビンが感心したように言う。「意外と見抜いてるんじゃないか」 「そうかもな」マイケルも頷く。テリィは大きくため息を吐いた。「お前ら暇なのか」「昼休みだからな」とマイケル。すると急に立ち上がるケビン。
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…★─☆。o゚。↓↓アニメ視聴予定↓↓『【夏アニメ視聴予定】2026夏はコレを見る!』2026夏アニメ視聴予定と期待度夏アニメは有名所の続編が勢揃いで人によっては大豊作間違いなし、新作が埋もれずに輝けると更に評価が高まりそうな予感(*ノω…ameblo.jp↓↓コチラもよろしく↓↓『【2026春アニメ評価】評価と採点の教室』ネタバレ注意2026年春アニメ 総合評価ヒナリが感じた感想と評価です!共感されると喜びます(●´ω`●)→アニメ評価記事の詳細説明※ タイトルの元ネタ…ameblo.jp『【2026春アニメ】ヒロインNo.1決定戦決勝(ヒロインランキング)』2026春アニメヒロインランキングヒナリの視聴作品の中のヒロインランキングです!→春アニメ総合評価全てヒナリの好みです、ご了承ください!★─☆。o゚…ameblo.jp 毎日19時に記事を更新中!いいね、コメントを頂けると嬉しいです!Powered by Ameba© 2012-2026 ☆金髪同盟☆アニメ語りブログ7
やすくんのブログ
爵位について、いま一度調べておこうと思います。アランは貴族だけど、称号は何なのかとか。まず、貴族とは何かを定義しないといけないですよね。貴族は、国によって時代によって定義がもちろん異なります。ここではもちろん革命前寸前のアンシャンレジームの時期、フランスでの話です。でもって、FRANCE WIKI (フランス語版ウィキペディア)で調べてみました。これは割と簡単で、1790年6月19日に世襲貴族制度を廃止する勅令に列挙されているそうです。それによれば、革命直前までにあった貴族の称号はprince プランス:王子duc デュック:公爵marquis マルキ:侯爵comte コント:伯爵vicomte ヴィコント:子爵vidame ヴィダム:日本語にいい訳語がないのですが、特定の修道院や司教区の保護者が用いる称号だそうです。子爵相当baron バロン:男爵chevalier シュバリエ:騎士messire メシール:領主 卿 閣下?écuyer エキュイエ:従士 noble ノーブル:貴族その他類似の称号だそうです。そもそも爵位は領地に対してつくもので、王に封土されて侯爵領なり伯爵領なりをもらうんですよね。男爵まではそういう実在の称号。王に公爵領、侯爵領、伯爵領、子爵領、男爵領に領地を昇格してもらわないといけない。それから下は、無名の称号なので領地はなくともよい。(あってもいいけど)実際にはポンパドール侯爵夫人のように儀礼称号もあったようです。また、ドーフィネ・ドーヴェルニュや「慣習的男爵領」のように、中世に起源を持ち、王室の介入なしに確立された正式な称号を持つ領主も存在したようです。シュバリエ以下の称号は封土や高位の領地の所有に基づくものではないそうです。個人称号と世襲称号があり、後者の場合は子孫に受け継がれます。アランの場合、貧乏貴族だからね。領地があるとは思えない。そりゃ、先祖が男爵だった可能性はあります。Soisson ソワソンっていう地名はあるんですよ。Google mapで引いてみて。パリの北東にあります。ここの出身なのか?アラン。でも少なくとも父が男爵だったわけではなさそう。でも、たぶん、父は世襲称号のシュバリエかメシール、エキュイエ、ノーブルのどれかを持っていて、アランはそれを受け継いでいるのですよね。ちなみにJarjayes ジャルジェも土地の名です。発音ジャルジャイユだけど。フランスの南の方にあります。なんもないよ。山だよ。勝手にここが領地だと決めました。ここがきっとジャルジェ家のもともとの伯爵領なのよ、きっと。でもって、ここはローマ帝国に侵されなかった地域なんでしょうね。サリカ法が適応されない地域。女伯が可能なところだから。(と勝手に思っている)以下はフランスウィキから抜粋です。結構、勝手やったりいろいろあるようです。フランス貴族の階級制度第一帝政以前は、貴族称号における唯一の階級制度は、公爵称号が他のすべての称号に勝るという点であった。称号そのものよりも、家系の年功序列、同盟関係、そして名声の方が重要視された。さらに、当時の貴族称号は個人ではなく、土地に付随するものであった。正式な称号は非常にまれで、しばしば最近の貴族の証であった。称号を持つ貴族は、貴族の家系出身者よりも、貴族に叙せられた家系出身者の方がはるかに多かったからである。[14] 後者は、領主の地位を男爵、子爵、伯爵、侯爵に昇格させる特許状を受け取ることを気にかけず、自分たちの古さがそのような権利を与えてくれると信じて、自らの意思で儀礼称号を流用したり、簒奪したりした。[15] そのため、1789年には、アンシャン・レジーム時代の正式な称号はフランスにわずか172個しか残っていなかった。[16] なお、アンシャン・レジーム時代には、固有名詞の後に付く「従者」や「騎士」は、称号ではなく貴族の資格であったことを付け加えておくべきである。[15] 土地に付随する貴族の称号は、この資格の後にのみ付与され、すべての貴族は従者か騎士のいずれかであった。 「騎士」という言葉が厳密な意味での貴族の称号となったのは、第一帝政以降になってからのことである。同様に、「領主」という言葉は封建的な身分を表すものであり、貴族の称号ではなかった。
劇場の一日が終わり、俳優やスタッフが次々と楽屋口から姿を現す。「お疲れさまでした!」「また明日」あちこちで挨拶が交わされる中、テリィもコートを羽織り、劇場を出ようとしていた。「グレアムさん」後ろから掛けられた声に足を止める。振り返ると、リリアン・フォスターが立っていた。今日は打ち合わせのため劇場を訪れていたらしい。「少しだけ、お時間をいただけますか」テリィは周囲を見渡した。スタッフや劇団員が行き交い、顔見知りが二人に軽く会釈をしながら通り過ぎていく。「ここででしたら」リリアンも小さく頷いた。「ありがとうございます」少しだけ沈黙が流れたあと、彼女は意を決したように口を開く。「あの日、ご一緒だった女性のことなんですが……」テリィは静かに耳を傾けた。「恋人では、ありませんよね」テリィは少しだけ目を伏せ、小さく息をつく。「ええ。あの方は恋人ではありません」リリアンは安堵したような表情を浮かべた。「やっぱり……」テリィは苦笑する。「あの日は、その場を失礼しなければならなかったので。偶然声を掛けてくれた知人に、一芝居付き合ってもらいました」リリアンは申し訳なさそうに笑った。「私が強引でしたものね。ご予定があったのに、引き止めてしまって……」テリィは首を横へ振る。「私も、もっと早くお断りすべきでした。曖昧な態度を取ってしまったのは、私の責任です」その言葉に、リリアンは改めて、この人の誠実さを感じた。だからこそ、もう一度だけ勇気を出した。「本当のところは……恋人はいらっしゃるんですか」迷うことなく、テリィは答えた。「はい。います」リリアンの表情が固まる。「そう……だったんですね」その返事を聞いてもなお、彼女は諦めきれなかった。「でも……お付き合いしている方がいても、食事くらいなら……」テリィは静かに首を横へ振った。「それは、できません」リリアンは唇を噛む。「私のこと、お嫌いですか」「そうではありません」テリィは否定した。その一言に、リリアンの胸は少しだけ高鳴る。「でしたら、一度くらい……」「フォスターさん」テリィは穏やかな声で遮った。周囲では劇団員たちが笑いながら通り過ぎていく。誰も二人の会話には耳を貸していない。「私は、その人を裏切るようなことはしません」リリアンは俯いた。それでも最後の望みを口にする。「私は……恋人でなくても構わないんです」テリィは静かに彼女を見つめた。「誰にも知られなくても。たまに会えるだけでも。あなたが寂しい夜だけでも……」その言葉を最後まで聞いて、テリィはゆっくりと首を横へ振った。「私が愛しているのは、その人だけです。だから、お気持ちには応えられません」長い沈黙が流れた。やがてリリアンは、小さく息をつく。「……記者が知ったら、大変な情報ですね」人気俳優テリュース・グレアムに、世間へ一切知られていない恋人がいる。新聞なら一面を飾る話だった。テリィは真っ直ぐリリアンを見た。その瞳に迷いはない。「そうかもしれませんね」静かな声だった。リリアンは少しためらいながら言う。「もし私が、誰かに話したら……」テリィは少しも表情を変えなかった。静かに言葉を結ぶ。「あなたがそんなことをする方ではないと、私は信じています」リリアンはふと、彼の住まいを知っている自分を思い出した。あの日、あとを追った末に知ってしまった場所だった。だが、そのことを誰かへ話すつもりはなかった。もちろん、彼に伝えるつもりもない。知ってしまったことと、それを利用することは違う。彼女の中には、その一線だけは越えてはならないという思いが残っていた。リリアンはしばらく何も言えなかった。やがて、苦く笑う。「……ずるい方ですね」テリィは首を傾げる。「そんなふうに信じられたら、誰にも話せなくなるじゃありませんか」その言葉に、テリィはようやく小さく笑った。「ありがとうございます」リリアンは静かに首を振る。「いいえ」少し空を見上げてから、穏やかに微笑んだ。「その方を、大切になさってください」「はい。もちろん」その返事には、一片の迷いもなかった。リリアンは軽く会釈すると、踵を返して歩き出す。その後ろ姿を見送りながら、テリィはふとキャサリンの言葉を思い出していた。――きちんと断るのも、優しさなのよ。あの日は、その意味を本当には理解できていなかった。だが今は分かる。曖昧な優しさは、時として相手を傷つける。誠実であるということは、自分の気持ちをごまかさず、相手にも誤解を残さないことなのだ。冬の風が劇場街を吹き抜ける。テリィはコートの襟を立てると、静かに帰路へと歩き出した。
行政書士タイホウのなぜベストを尽くさないのか
「バカな‼️なぜこの私が‼️」「私の名前は一松旬。財務省で10年に1人の大物官僚と呼ばれたエリートの中のエリートだ」「私が歩けば無能な部下どもが左右に分かれて私を讃える……そんな毎日だった。これからもそれが続くハズだった。そう、事務次官になるその日まで……」「それなのに……高市政権になって全てが狂ってしまった……」「私たちに従えないなら消えてもらうしかないじゃなぁい?」「あの恐竜女め……よりにもよって、この私を東京税関長に異動だと……ただの待機ポストではないか!!」「この私の成功しかない人生が‼️こんなところで躓くとはァァァァア‼️」「許さん……許さんぞ高市に片山……」「この私をコケにした罪、必ずや贖わせてやるぅぅぅぅう‼️」グッドスマイルカンパニー 東島丹三郎は仮面ライダーになりたい figma 岡田ユリコ(電波人間タックルVer.) プラスチック製 塗装済み可動フィギュア ノンスケール 専用台座付属 全高約140mmAmazon(アマゾン)グッドスマイルカンパニー 魔法少女にあこがれて figma マジアベーゼ プラスチック製 塗装済み可動フィギュア ノンスケール 専用台座付属 全高約140mmAmazon(アマゾン)グッドスマイルカンパニー[GOOD SMILE COMPANY] figma 劇場版「Fate/kaleid liner プリズマ イリヤ Licht 名前の無い少女」 イリヤスフィール フォン アインツベルンAmazon(アマゾン)
ムーディの応援隊ブログ
…洋二(実況):光部アニメ『MFゴースト』公式サイトSOCI…ameblo.jp『anime MFゴースト 3rd Season 第28話「2人のファーストキス」Bパート』緒方「うひゃあ」奥山広也「やはりタイヤか。 序盤に二速を失った事により、フロントタイヤを。 特に横方向のグリップを酷使したツケが、ここで来ている。 順位を死守…ameblo.jpアニメ MFゴースト 3rd Season 第28話「2人のファーストキス」を 観ました。MFゴースト 3rd Season「MFG第3戦・ザ・ペニンシュラ真鶴─直前に負ったヒジの怪我で2速が使えないまま決勝レースがスタートし、ライバルたちに続々と抜かれていく窮地に、カナタの中で眠っていた剥き出しの闘争心が目を覚ます!すべて抜き返さなきゃこのレースは終われない!!」オープニングテーマ「TIMELESS POWER feat. MOTSU」芹澤優エンディングテーマ「予感の途中 Prod. ☆Taku Takahashi (m-flo)」Himika Akaneya片桐夏向(かたぎり かなた)/カナタ・リヴィントン:内田雄馬 - 搭乗車…ZN6型 トヨタ・86(86号車)西園寺恋(さいおんじ れん):佐倉綾音 - カナタの下宿先である西園寺家のひとり娘。17歳の女子高生。相葉瞬(あいば しゅん):小野大輔 - 搭乗車…R35型 日産・GT-R NISMO 2017年式(9号車)ミハイル・ベッケンバウアー:神谷浩史 - 搭乗車…982J2型 ポルシェ・718ケイマンS(12号車)大石代吾:浪川大輔 - 搭乗車…ZFCSJ型 ランボルギーニ・ウラカン LP610-4(3号車)赤羽海人:諏訪部順一 - 搭乗車…F142B型 フェラーリ・488GTB(2号車)石神風神(いしがみ ふうじん):安元洋貴 - 搭乗車…991J3型 ポルシェ・911 GT3(1号車)沢渡光輝:逢坂良太 - 搭乗車…DFM5P型 アルピーヌ・A110(4号車)八潮翔(やしお かける):田邊幸輔 - 搭乗車…ロータス・エキシージ(シリーズ3)(16号車)北原望:芹澤優 - 八潮翔の異母妹。20歳。 搭乗車…96018型 アルファロメオ・4C(18号車)坂本雄大:櫻井トオル - 搭乗車…4SCSPD型 アウディ・R8 V10 Plus クーペ(5号車)大谷洋介:石川界人 - 搭乗車…C190型 メルセデスAMG・GT R(7号車)ジャクソン・テイラー:中村悠一 - 搭乗車…991J1型 ポルシェ・911カレラGTS(8号車)前園和宏:宮園拓夢 - 搭乗車…FK8型 ホンダ・シビックタイプR (13号車)→ NC1型 ホンダ・NSX コンセプト(13号車)柳田拓也:坂田将吾 - 搭乗車…LZ44M(F13)型 BMW・M6クーペ(6号車)E.ハンニネン:三宅健太 - 搭乗車…URZ100型 レクサス・LC500 “S package”(10号車)緒方:畠中祐 - 自動車整備工場「緒方自動車」を経営する自動車整備士。26歳奥山 広也(おくやま ひろや):阪口周平 - 相葉のGT-Rの調整を手がけているオートショップ「スパイラル・ゼロ」の経営者諸星瀬名:八代拓 - 搭乗車…DB22型 トヨタ・GRスープラ SZ-R(885号車)沢渡 光輝(さわたり こうき):逢坂良太 - 搭乗車…DFM5P型 アルピーヌ・A110(4号車)エマ・グリーン:相沢菜々子 - 搭乗車…AM6型 アストンマーティン・ヴァンテージ V8(624号車)リョウ・タカハシ(高橋 涼介):子安武人 - MFGのエグゼクティブ・オーガナイザー。高橋啓介:関智一 - TKマッハコーポレーションの代表取締役社長栗原 京子(くりはら きょうこ):飯田友子 - 恋のエンジェルスとしての先輩。佐藤 真美(さとう まみ):林鼓子 - 椅子から立ち上がる際に、故意にパンツを直さずに立ち上がることで尻の肉をはみ出させ、男性視聴者に露骨なアピールを行うことから、エンジェルスの間では「はみけつの真美」と渾名されている浜崎 萌絵(はまざき もえ)北原知奈 - ツインテールの髪型が特徴。愛嬌のよさで人気沢村 まりえ:鈴木杏奈 - MFGエンジェルスのナンバー8で、恋の同期。若葉:永井真里子 - 恋の友人のクラスメート西園寺真由子(恋の母):岡田恵 - カナタの亡母キャサリンとは美術大学のクラスメイトで親友だった西園寺恋の父:斉藤次郎上有 史浩(じょうゆう ふみひろ):細井治 - MFGの統括本部長。田中洋二(実況):光部樹小柏カイ:神奈延年上原:古島清孝 - MFGエンジェルスの総合マネージャーナレーション:三木眞一郎山谷:石黒史剛藤原拓海 - カナタの師匠沙奈(さな):千本木彩花 - 沢渡が現在付き合っている17歳の女子高生おばあちゃん:沢海陽子相葉SC:高口公介瀬名SC:高野憲太朗看護師:飯田友子秋山 渉:松本保典山谷:石黒史剛オーナー:竹内佳奈子ケンジ:高木渉樹:岩田光央池谷:矢尾一樹山下:星祐樹 - MFGの小田原チーフ。現場での配信やドローンの管理を担当している。アニメ版ではドライバーの出場受付も行っている。池田 竜次:中井和哉賢太:岡野浩介アグネス・ベッケンバウアー:井上麻里奈頭文字D後継のカーレース作品 アニメ MFゴースト。第28話「2人のファーストキス」「ケイマンとの激闘。しかしタイヤが消耗した86は再び先行を許す。そしてアルピーヌも交えた戦いはベッケンバウアーの勝利で幕を閉じた。初の2位表彰台に上がったカナタは、祝福のキスをするセブンが恋だと知って衝撃を受ける。相葉のセブンへの執心もあり、その複雑な困惑を緒方に打ち明けるカナタ。だが逆に恋への恋愛感情を問われ、赤面し答えに窮する。それは彼だけが自覚していない、恋への思慕の証だった。」奥山広也「先頭の2台との差が急速に詰まっている。 そうか、2台の並走はラインが制限されてしまうためにスピードが落ちる。 分からなくなってきたぞ、緒方くん」奥山広也「この並びはおもしろい」・・・おもしろい?緒方「と言うと」・・・緒方:畠中祐 - 自動車整備工場「緒方自動車」を経営する自動車整備士。26歳奥山広也「棚から、ぼた餅が 落ちてくるかもしれないって事さ」・・・奥山 広也(おくやま ひろや):阪口周平 - 相葉のGT-Rの調整を手がけているオートショップ「スパイラル・ゼロ」の経営者・・・ここでも、まだサイド・バイ・サイドなんだ!沢渡光輝「はっ、しまった。 ミハエルが わざわざ窮屈な外に廻り込んだ理由は、これだったのか」沢渡光輝「俺のスペースが無い。 そこに夏向が居る事が一世一代の大誤算だぜ」・・・沢渡光輝:逢坂良太 - 搭乗車…DFM5P型 アルピーヌ・A110(4号車)・・・夏向、漁夫の利、まさに棚ぼた!実況「ゴール直前。 再び、順位がひっくり返る。 先頭、ベッケンバウアー。 2位、片桐夏向。 沢渡光輝、3位後退。 あまりに衝撃的、なんという結末。 ファイナルラップで、これほど目まぐるしくトップが入れ替わるレースは前代未聞」・・・田中洋二(実況):光部樹・・・ミハイル・ベッケンバウアー:神谷浩史 - 搭乗車…982J2型 ポルシェ・718ケイマンS(12号車)・・・片桐夏向(かたぎり かなた)/カナタ・リヴィントン:内田雄馬 - 搭乗車…ZN6型 トヨタ・86(86号車)・・・ここって、単車線なんだね!実況「今、チェッカー。 王者 ミハエル・ベッケンバウアー、破竹の三連覇。 そして、ルーキー・片桐夏向が三戦目にして、ついに二位表彰台をゲット」西園寺恋「夏向が二位」 ・・・西園寺恋(さいおんじ れん):佐倉綾音 - カナタの下宿先である西園寺家のひとり娘。17歳の女子高生。緒方「やったー! やったやった、夏向がやってくれた。 夢でも見てんのか、俺は」実況「しかし、強い。 本当に強い。 ドイツ生まれのサイボーグ戦士。 死力を尽くして食い下がる4号車と86号車の執念を完膚なきまでに粉砕して見せました」諸星瀬名「2号車の背中が見える所まで来れた。 けど、片桐夏向は影も形も見えない。 初出場で5位完走。 決して悪くないリザルトのはずなのに。 なんなんだよ、この惨めな負けた感は」・・・諸星瀬名:八代拓 - 搭乗車…DB22型 トヨタ・GRスープラ SZ-R(885号車)実況「4位、2号車・赤羽。 5位、885号車・諸星が最終コーナーに向かう。 やや遅れて 6位、1号車・石神」相葉セコンド「スリップストリーム効いてるぞ、瞬。 勝負、掛けろ。 タイヤには、まだ余力があるぞ」・・・相葉SC:高口公介相葉瞬「がってん」・・・右サイドに出たら、沢渡の二の舞だぞ!・・・相葉瞬(あいば しゅん):小野大輔 - 搭乗車…R35型 日産・GT-R NISMO 2017年式(9号車)・・・坂本雄大:櫻井トオル - 搭乗車…4SCSPD型 アウディ・R8 V10 Plus クーペ(5号車)実況「次々と後続が来ます。 7位、3号車・大石。 さらに、6号車・柳田。 13号車・前園。 その後ろが、大変な事になっている。 ご覧ください。 二台並走で、トンネルを飛び出してくる。 5号車・坂本、9号車・相葉。 サイド・バイ・サイド。 この2台は、いつも際どい絡み方をするぞ」・・・坂本雄大:櫻井トオル - 搭乗車…4SCSPD型 アウディ・R8 V10 Plus クーペ(5号車)・・・相葉瞬(あいば しゅん):小野大輔 - 搭乗車…R35型 日産・GT-R NISMO 2017年式(9号車)男性ファンA「瞬、負けるな」男性ファンB「ビビんな、ふんでけ」実況「しかし、シーンには既視感があります。 右サイドにいる9号車の車線がない」・・・うわぁ、引かないと事故る!坂本雄大「バカめ。 ちっとは頭、使えや」・・・坂本雄大:櫻井トオル - 搭乗車…4SCSPD型 アウディ・R8 V10 Plus クーペ(5号車)相葉瞬「ちぃ、うぉぉぉ」実況「なんと単車線のスペースに、二台が同時に突っ込んでしまう」・・・ええっ、単車線だろ!先にゴールラインを駆け抜けたのは、9号車・相葉。 しかし、フラグです。 審議フラグが出ている。 秋山さん、どうなってしまうんでしょうか?」・・・流石、神風ヤンキ-の二つ名は伊達じゃない!秋山渉「考えられない事態ですね。 おそらく、協議委員会の誰もが想定していなかった運営上の事故ですよ。 あそこは、2台では行けないという大前提でコースの設定がされているんですが、現実に並んだまま抜けてしまいました。 これは、どのような裁定になるのか、本当に微妙です」・・・秋山 渉:松本保典MFGスタッフ「片桐選手、最終車検 終わりました。 2着完走、確定です。 おめでとうございます」MFGスタッフ「この後、セレモニーにも必ず出席してください。 祝福のキスがエンジェルスから送られますが、誰か指名はありますか?」片桐夏向「いえ、ありません。 僕は誰でも、いいです」・・・片桐夏向(かたぎり かなた)/カナタ・リヴィントン:内田雄馬 - 搭乗車…ZN6型 トヨタ・86(86号車)・・・西園寺恋(さいおんじ れん):佐倉綾音 - カナタの下宿先である西園寺家のひとり娘。17歳の女子高生・・・栗原 京子(くりはら きょうこ):飯田友子 - 恋のエンジェルスとしての先輩「いいね」を頂くと幸せます。コメントも お待ちしております。観に来てもろうて、ありがとあんした。好きなチャーハンの具材は? - 焼き豚が入っていたら嬉しい。▼本日限定!ブログスタンプ
Le Destin des Ailes(ル・デスタン・デ・ゼル)**~運命の翼~第七話 『約束のディナー』【二人だけの夜】おさらい↓です。🌹実際にフランス国にある、山岳救助隊です。オスカル、アンドレの配属先を、おさらいで書きますね。🌹※ フランスの山岳救助には、次のプロが中心になって行っている。① 国家憲兵隊の「高山憲兵隊(PGHM=Peloton de gendarmerie de haute montagne)」 ●オスカルが所属する部隊。オスカルは2026年1月から配属、山岳救助隊隊長●②国家警察の山岳部隊「CRS Montagne」 ③消防の山岳専門部隊「GMSP」 必要に応じてヘリコプター部隊、救急医(SAMU)など たとえばモンブランなどのアルプス山域では、PGHMがヘリ救助や捜索の中心的役割を担っている。※●アンドレが所属。元凄腕の軍人パイロットだったので、ヘリコプター部隊のチームリーダーとして配属● ※人数や体制 フランス全体では、専門の山岳救助に従事する職業救助者は1000名ほどとされています。山岳地帯をカバーする複数の基地や分隊があり、ヘリと連携して出動する体制になっている。※日本での救急救命トレンディドラマで有名なのは、「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」。大好きだった医療 救急救命ドラマを思い返しながら書きました。主題歌 ミスチルのHANABIを聴きながら⋯。ではどうぞ♥️〜〜〜〜〜〜〜〜〜🌹〜〜〜〜〜〜〜 春の夕暮れ。 パリの街は、オレンジ色の光に包まれていた。 石畳の道には街灯が一つ、また一つと灯り始め、カフェのテラスからは人々の笑い声が聞こえてくる。 アルプスの厳しい自然と向き合う日々とはまるで違う、穏やかな時間が流れていた。 午後七時。 オスカル・フランソワは、セーヌ川沿いの小さなレストランの前で足を止めた。 鏡に映る自分の姿を、ガラス越しにそっと見つめる。 淡いネイビーのロングドレスに、白いジャケット。 金色の髪はいつもより柔らかくまとめられ、耳元では小さな真珠のイヤリングが揺れている。 普段は山岳救助隊の隊長として、ヘルメットと防寒具、登山靴に身を包んでいる彼女だが、今日は違った。「⋯⋯⋯少し、緊張するな⋯⋯」 自分でも思わず笑みがこぼれる。 任務の前には感じない緊張だった。 その時、優しい声が聞こえた。「待たせたかな?」 振り向くと、黒のジャケットに白いシャツを着たアンドレが立っていた。 髪はいつもより整えられ、少し照れたような笑みを浮かべている。 二人は一瞬、言葉を失った。 任務服ではない互いの姿が、やはり新鮮だったからだ。「その⋯⋯⋯」 アンドレが少し視線を逸らす。「今日は、とても綺麗だ」 オスカルは思わず頬を赤らめた。「ありがとう⋯⋯君も、よく似合っている」 その言葉だけで、二人の距離は少しだけ縮まった。予約していた店内は、落ち着いた雰囲気で、窓からはライトアップされたセーヌ川が見える。 テーブルには1本の白薔薇が飾られていた。 案内された席に座ると、ウェイターが静かにメニューを差し出す。 オスカルは笑いながら言った。「こういう店は久しぶりだ」「山小屋の食事とは大違いだな」 アンドレも笑う。「山小屋のスープも好きだけどね」アンドレはそう言うと、オスカルとワイングラスを重ねた。「でも今日は、少し贅沢をしてもいい」オスカルもそう笑いながら言う。 二人は前菜を選び、温かなスープと魚料理を注文した。 料理を待つ間、自然と話は子どもの頃へ移った。「君は子どもの頃、どんな子だった?」 アンドレが尋ねる。 オスカルは少し考え、懐かしそうに笑う。「父に連れられて山へ行くのが好きだった」「女の子らしい遊びより、木登りや乗馬のほうが得意だったかな」意外そうな顔でアンドレは彼女を見つめた。「今も変わらないな」「そうかもしれない。」 オスカルは肩をすくめた。「アンドレは?」「俺は飛行機が好きだった⋯⋯空を見上げるたびに、誰かを迎えに行かなければいけない気がしていた」 その言葉を聞いたオスカルは、胸の奥が温かくなるのを感じた。「だから、ヘリのパイロットになったのか」「ああ」アンドレがワインを飲んで、続けた。「気づいたら、その道を選んでいたんだ」 二人は顔を見合わせ、穏やかに微笑む。 会話は途切れない。 任務の話、家族の話、好きな本、休日の過ごし方。 救助隊の勤務時間では知ることのできなかった、互いの一面を知るたびに、その存在がますます身近になっていく。 デザートと紅茶が運ばれてきた頃、アンドレが少し真剣な表情になった。「オスカル」「何だ?」「一つだけ、聞いてもいいか」 彼女は静かにうなずく。「もし、救助隊に入っていなかったら、君はどんな人生を歩んでいたと思う?」 オスカルはその問いに考えながら、窓の外のセーヌ川を見つめた。「分からない⋯⋯でも」 ゆっくりと視線をアンドレへ戻す。「きっと、誰かを守る仕事を選んでいた。それだけは、どんな人生でも変わらない気がする」 アンドレは優しく微笑んだ。「やっぱり君らしい」 そして、少し照れながら続ける。「だから、俺は君を心から尊敬している」 オスカルの青い瞳が揺れた。 その言葉は、これまで何度も隊員たちから聞いてきた。 しかし、アンドレの口から聞くと、まるで違う響きを持って胸に届いた。 彼の誠実な眼差しを見つめながら、オスカルは初めて思う。 この人の笑顔を、もっと見ていたい。 その願いに気づいた瞬間、彼女は自分の心が少しずつ変わり始めていることを知った。 その時だった。 アンドレの携帯電話が静かに震えた。 画面には、航空救助隊本部の番号が表示されている。 彼は申し訳なさそうにオスカルを見る。「ごめん⋯⋯また任務だ」 オスカルは小さく息をつき、微笑んだ。「分かっている⋯⋯私たちの仕事だからな」 しかし、電話に出たアンドレの表情は一瞬で引き締まった。「え?何?⋯⋯氷河が崩落?」 オスカルも立ち上がる。 穏やかな夜は終わりを告げようとしていた。 二人はテーブルに残された一輪の白薔薇を見つめ、互いにうなずく。 どんな時でも、命を守る。 それが二人の変わらぬ誓いだった。【君が待つ空へ】 レストランを出た二人は、夜風に吹かれながら駐車場へ急いだ。アンドレの愛車、赤いブガッティシロンにオスカルを乗せた。 さきほどまでの穏やかな時間は一転し、救助隊員としての表情へ戻っている。 アンドレは車を走らせながら、無線で状況を確認した。「こちら航空救助隊。詳細を」 無線の向こうから緊迫した声が返る。『モンブラン東側、メール・ド・グラス氷河で大規模な氷河崩落が発生』『観光客を含む登山グループが巻き込まれた可能性があります』『現在も落氷が続いており、二次災害の危険があります』 オスカルは隣で静かに聞いていた。 彼女はアンドレの横顔を見つめる。 その眼差しは迷いがなく、誰かを救うという強い意志だけを宿していた。⋯⋯⋯やはり、この男(ひと)は美しい。 ふと、そんな思いが胸をよぎる。 アンドレの整った顔立ちだけではない。 人の命を守ることを当然のように選ぶ、その心に惹かれているのだと、オスカルは初めて気づいた。 一時間後。 二人はそれぞれの基地で装備を整え、現場へ向かった。 ヘリが夜空へ飛び立つ。 機内では、アンドレが胸ポケットに何かが入っていることに気づいた。 手を入れると、小さな紙片が出てくる。 それは、レストランで会計を済ませたあと、オスカルがそっと手渡したメモだった。「今夜の続きを、必ずまた。オスカル」 アンドレは思わず微笑む。 短い一文。 それだけで胸が温かくなる。 「必ず」 彼は小さくつぶやき、紙を大切に胸ポケットへ戻した。 一方、オスカルも救助ヘリコプターの中で、窓の外を流れる夜景を眺めていた。 ウエストポーチの中には、レストランを出る際にアンドレがさりげなく包んでくれた、小さな白薔薇の栞が入っている。 古書店で見つけたという、押し花を樹脂で閉じ込めた手作りの栞だった。 「君は本を読むのが好きだと言っていただろう⋯⋯良かったら使ってほしい」 その優しい言葉を思い出す。 オスカルは栞をそっと手に取り、微笑んだ。 「ありがとう⋯⋯⋯アンドレ⋯⋯」 誰にも聞こえない小さな声だった。 現場では、巨大な氷河が崩れ落ちた跡が月明かりに照らされていた。 砕けた氷塊が谷を埋め尽くし、冷たい風が吹き抜ける。 オスカルは地図を確認する。「まだ救助要請の発信地点は特定できないのか?」 基地に居る、通信士ロザリーが答える。『GPSは氷河の崩落で乱れています!』『しかし、微弱な発信が一か所だけ残っています!』 アンドレのヘリが、現場上空へ到着した。「オスカル」『聞こえている』「霧はない」「今夜なら空から支援できる」 その声を聞くだけで、オスカルの表情が和らぐ。 彼がいる。 それだけで、不思議と勇気が湧いてくる。 突然、夜空を流れ星が横切った。 オスカルは思わず空を見上げる。 その瞬間、一瞬だけ世界が静まり返った。 遠い記憶。 ベルサイユ宮殿の庭園。 満天の星空の下、軍服姿の自分が誰かと肩を並べて夜空を見上げている。 隣には、黒髪のお仕着せを着た青年。 青年は静かに笑って言う。 「星は、離れていても同じ空にある」 「だから⋯⋯オスカル⋯⋯お前がどこへ行っても、俺は必ず見つけだすよ」過去世の場面なのかも知れない。 オスカルの胸が熱くなる。だが、 幻はすぐに消えた。 しかし、オスカルは無意識に無線機へ手を伸ばしていた。「アンドレ」『どうした?』「⋯⋯⋯何でもない⋯⋯」 少し笑う。「ただ、君の声が聞きたくなった。アンドレ⋯」 無線の向こうで、アンドレはしばらく黙っていた。 そして照れくさそうに笑う。『奇遇だな。俺も同じことを考えていた』 二人は離れた場所にいながら、同じ夜空を見上げる。 その心の距離は、もう出会った頃とは比べものにならないほど近づいていた。 任務はまだ終わらない。 しかし今、二人には確かな想いが芽生えていた。 それは、互いの無事を誰よりも願う気持ち。 そして、その願いがやがて愛へと変わっていくことを、運命だけが静かに知っていた。【君を失いたくない⋯⋯】 モンブラン東側、メール・ド・グラス氷河。 夜の静寂を破るように、救助ヘリ《エペルヴィエ》のローター音が響いていた。 上空からサーチライトが白銀の氷河を照らし出す。 アンドレは暗視カメラの映像を見つめながら、静かに操縦桿を握っていた。「熱源を確認!」 副操縦士ルイが叫ぶ。「北西方向、約三百メートル!」 アンドレはすぐに無線を入れる。「オスカル、聞こえるか?」オスカルは直ぐに返答した。『こちら山岳救助隊。聞こえている』アンドレは続けた。「生存者を発見した。座標を送る」『了解。向かう』オスカルは、静かに呟く。 短いやり取り。 だが、その声を聞くだけで互いの心は落ち着く。 二十分後。 岩陰に取り残されていた四人の登山者が発見された。 全員が低体温症だったが、意識はある。 オスカルは一人ひとりの肩に手を置き、穏やかに語りかける。「安心してください。必ず全員を家族のもとへ帰します」 その言葉に、年配の男性が涙ぐんだ。「ありがとう⋯⋯」 しかし、その直後。 山全体を揺るがすような轟音が響いた。 ゴゴゴゴゴ……。 アランが険しい表情で尾根を見上げる。「隊長!氷河が動いています!」 月明かりの中、巨大な氷塊に亀裂が走る。 氷河崩落の第二波だった。 アンドレは上空から状況を見て、息をのんだ。「オスカル!すぐ退避しろ!」 しかし、避難ルートの先には巨大な氷塊が崩れ落ち、退路を塞いでしまう。 隊員たちは立ち尽くいた。「隊長!」「逃げ道がありません!」 オスカルは冷静に周囲を見回す。 その時、目に入ったのは、岩壁の下にあるわずかな空洞だった。「全員、あそこへ!」 登山者を先に避難させ、最後に自分が入ろうとした、その瞬間。 足元の氷が砕けた。「オスカル!」 ヘリコプターから見下ろしていたアンドレの叫びが無線越しに響く。 オスカルの身体が傾く。 あと一歩で氷河の裂け目へ落ちる⋯⋯!! その瞬間、アランと隊員たちが彼女の腕をつかんだ。「隊長!」 力を合わせて引き上げる。 次の瞬間、足元の氷は大きな音を立てて崩れ落ちた。 もし一秒遅れていたら、助からなかった。 救助活動は夜明け前に終了した。 全員無事。 基地へ戻る頃には、東の空が淡い茜色に染まり始めていた。 救命救急基地のヘリポート。 アンドレは機体から降りると、そのままオスカルのもとへ歩いていった。 彼女の姿を見つけた瞬間、胸の奥で張りつめていたものが切れたように息をつく。「オスカル!」 彼女が振り返る。「無事だった。なんとか⋯⋯心配掛けた⋯」 その声を聞いた瞬間、アンドレは思わず彼女を抱き締めていた。「アンドレ⋯⋯」アンドレはオスカルを抱き締めたまま、呟いた。「さっき⋯⋯君が落ちるかと思った⋯⋯」 その声は、かすかに震えていた。 オスカルは初めて見るアンドレの動揺した表情に驚く。 いつも冷静な彼が、こんなにも取り乱している。「大丈夫だ。アンドレ⋯」 そう言って微笑もうとしたが、アンドレは首を横に振った。「違う。大丈夫じゃない」アンドレは少しだけオスカルの身体を離し、彼女の顔を見つめた。「オスカル⋯⋯もし君を失っていたら⋯⋯」 彼は言葉を飲み込んだ。 ようやく続ける。「俺は⋯⋯⋯。俺は、もう空を飛べなくなる」 その一言に、オスカルの胸が熱くなる。 彼は任務の相棒だからではない。 もっと深い理由で、自分を失いたくないと思ってくれている。 その気持ちが、痛いほど伝わってきた。 オスカルは静かにアンドレの手に自分の手を重ねる。「心配をかけてすまなかった⋯」 彼女は少し照れながら笑う。「でも、一つだけ約束する。もう少し、自分の命も大切にする」アンドレを安心させようとする柔らかな声。 アンドレは小さくうなずいた。「それだけで十分だ」 二人は夜明けのアルプスを見つめる。 山々は朝日に照らされ、雪が黄金色に輝いていた。 その光景を見ながら、オスカルは静かにつぶやく。「君がいてくれて、本当に良かった」 アンドレも微笑む。「それは、俺の言いたい言葉だ」 二人は見つめ合う。 その瞳には、もう迷いはなかった。 しかし。まだ「愛している」という言葉は口にしない。 けれど、お互いが人生に欠かせない存在になっていることだけは、はっきりと分かっていた。 遠く、ベルサイユ宮殿では朝日を浴びた白薔薇が風に揺れていた。 まるで二百年以上の時を越えて結ばれた二人を、静かに祝福しているかのように⋯⋯。第七話 〜 fin 〜🌹2026年8月5日書き下ろし次回予告 第八話『白き薔薇の誓い』休日の朝、オスカルはアンドレをベルサイユ宮殿の白薔薇園へ誘う。そこで二人は、十八世紀に交わされた一つの「誓い」の記録に触れる。そして、前世の記憶が初めて鮮明によみがえり、運命は大きく動き始める。二人は、自分たちの魂が時を超えて結ばれてきた理由を知ることになる⋯⋯。⚠️全10話と、番外編で終わります⚠️その後は、イベント参加に向けて、作業が色々ありますので、ブログ更新が遅れます。ご了承下さいませ。明日は、8月6日原爆が広島に落とされた日です。81年目のあの日です。81年前、私の沢山の親戚が原爆で亡くなりました。正確に言うと、数名は、溶けて燃え尽きて、消えてしまいました。父方の祖父が親戚を探しに広島に入り、残留放射能を浴びて、原爆から10年後、白血病になりもがき苦しみ、自ら生命を絶ちました。明日は仕事ですが、投下された8時15分どこかで祈りを捧げます。因みに、広島は、その時間路面電車も、バスも止まり、黙祷を、捧げます。明日は、アメブロをお休み致します🙇
今さら-でも*キャンディ♡キャンディ
…だった。「・・違う映画の仕事で来て、開戦で帰国できなくなっただけだ。久しぶりだな、マリア。どうしてた?」マスカラのついたまつ毛が重そうに伏せられた。「演劇は、やめました・・」「あんなデタラメな記事、気にすることはなかったのに」「私、スザナさんだと思っていたんです。だって婚約してたし」「・・スザナとは、婚約していなかった。報道はデマだ」「でも、結婚したんですよね?」少しだけ挑戦的に聞こえたのは、真っ赤な口紅のせいなのか。(・・何を聞きたいんだ?)テリィは眉を寄せた。「あなたのアパートの部屋には、スザナさんの写真なんて一枚もなかった。あるのは昔の手紙の束と、ロミオとジュリエットのポスター。・・そこに書かれた『キャンディのジュリエット』という文字・・手紙の女の筆跡。あの時に気づきました。あなたの心にいるのはこの人だと」言い当てられたことに、テリィは驚いた。それほどマリアの推理は見事だった。(・・俺の部屋に入ったなら、管理人さんじゃなくても気づくか・・)「でも、過去の人だと思ってました。婚約者のスザナさんが亡くなったなら、私の方を向いてもらえるんじゃないかと・・だってあなたは、とても優しい目で私を見てくれたから。でも、あの時――」瞬間、テリィの心臓はドキンと大きく波打った。――あの時、稽古が終わった劇場の出口付近で、ふいにその会話は始まった。『一周忌が過ぎました・・まだスザナさんを忘れられませんか?』『・・・その話は止めよう』『・・もしかして、あの人ですか?部屋のポスターに名前が書いてあった・・キャンディさん?』『――え、、』『スザナさんより前の人でしょ?そんな昔の女なんて、とっくに別の男と仲良くやってるわ!』『・・あいつが、どうであろうと、俺は――』『――!!彼女は何もしてくれないわっ!手紙もくれない、お芝居も観に来ない、でも、私なら――』マリアの腕がテリィの両肩に乗った瞬間、どこからかフラッシュがたかれた。「――翌日大々的に報道されて、私が、したたかな悪女のように報道されて、ショックでした。・・私は、気持ちを伝えただけなのに・・世間から叩かれて・・」マリアの声は震えていた。新聞を握っていたテリィの腕から力が抜け、膝の上に落ちた。瞳を揺らしているマリアに、どんな言葉を掛けるべきか、迷いが胸をかすめる。今更慰めるのも違う気がするし、謝る理由もない。テリィは無意識に結婚指輪を触っていた。マリアの視線が、その左手に注がれていることにも気づかずに。「あなたの結婚相手は・・・キャンディさん、じゃない・・ですよね?」テリィは思わずマリアの顔を見た。その質問を、不快に感じたのだ。「なぜキャンディじゃないと思うんだ?そこまで察しているのに」テリィの返事は、遠回しでもあり直球でもあった。「そう・・なんですか・・」水面を跳ねる噴水の音が、しばらくの間、一層寒々しく響き渡った。「――キスしてくれません?」唐突なセリフだった。「お芝居でいいんです。最後の記念に。稽古中、何度かしましたよね?」勝ち気な口調の中に混じる少しの戸惑い。「・・・キスシーンはしないと、妻と約束している。その手の役からは卒業した」その答えに、マリアは長いまつげをバサバサ揺らし「なにそれっ」と不意に立ち上がった。途端、ビターン!!テリィの頬がしびれた。あまりに意表を突く展開に、痛みより先に驚きが来る。「あ~!スッキリした。さようならっ!」テリィを残し、雪をかぶった木々を背にスタスタと去っていった。「どうしたんだ、その真っ赤な頬は?」1時間ほどで戻ってきたテリィの顔を、カールは心配そうにのぞき込んだ。「いや、、なんだかよくわからない・・・」数日後、雑誌に掲載された明暗を分けるような記事を見て、テリィの肩はガックリ落ちた。――野球界のヒーロー、ジョー・ディマジオ。ハリウッド女優と結婚!サンフランシスコは大騒ぎ!――演劇界の貴公子、テリュース・グレアム。 男女関係のもつれ!セントラルパークで大喧嘩!「叩かれたのは事実だが、俺は叩かれているのか・・」ブツブツ唱えるテリィ。「何をしたのか知らないけど、これは女の復讐だよ」知ったような口をきくカール。「だから、、、俺は何もしてないって」「それが罪深いってこともあるぜ?」いつの間にやら上から目線。「ビンタで良かったじゃん。キスだったら、総長にここを追い出されていたかも」(・・・キス?)「このアングルは限りなく仕込みだな。この女はカメラマンとグルだよ」ニューヨークは相も変わらず平常運転だった。⑤スキャンダル女優次へ。。。。。。。。。。。。。。。。。。ワンポイントアドバイス特にアドバイスはありません。テリィのようなイケメンは、思わせぶりな態度をとってはダメだと思います。コメントは承認制の為、反映されるまでタイムラグがあります
息するように好きなものの話をするブログ
…が出来たので読書☺電子書籍ありがたい。夜ご飯作りながら読み進められる。しかし漫画に夢中になって気づいたらナスが焦げていた。でも焦げてても上手い、大丈夫😋だんなさん、珍しく台所まできてなんの味もしないナスをつまみ食いしてたし。ロマンスは304号室のカギ【単行本版】【電子限定描き下ろし漫画付き】 (リキューレコミックス)Amazon(アマゾン)742円めちゃくちゃ良かった♥️上田にく先生の絵もお話も大好きです♡切ない設定のはずだけど、先生の優しい絵柄もあってどことなくずっとほわわんとしてて、コメディチックなので最後まで楽しく読了しました。ところどころにクスッと笑えるポイントが散りばめられてて楽しかった🤣一番好きだったのは、当て馬(にもならない優しい理解者)さんと3人で大阪の街を歩いてて、幼なじみである主人公の2人が言い争いのちわげんか(まだ両片思い)始めたときに、3人でクレープ屋さんに並ぶという展開wケンカしながらクレープの列に並んでクレープ食べながらもケンカしてる、みたいな感じ、見てる側からするといちゃついてるようにしか見えなくて可愛くて面白い♡本人たちは真剣に悩んでるんだけど、いいから早よくっつけwとしか思えない平和さ。面白かったです🥰夜は映画~~~❤やっぱり待てなかったw日曜も友達と行くけど、ひとりでゆっくりとレイトショー行ってきます😊ありがたやぽこあぽけもん追加コンテンツ!息子がパパと夢中なので、私がいなくても大丈夫そう☺️
映画館を出ると、シカゴの夜はすっかり深まっていた。街灯の明かりが濡れた石畳を照らし、行き交う人々の吐く白い息が夜へ溶けていく。しばらく二人は並んで歩いた。映画の余韻がまだ胸の中に残ったまま。「面白かったわ」キャンディがようやく口を開く。「最後まで騙された」「俺も」テリィは笑った。「でも、途中から犯人探しどころじゃなくなったけど」「あら、どうして?」「俳優の癖だな。表情とか間とか、そういうのばかり見てた」キャンディは思わず吹き出した。やっぱりテリィはテリィだった。やがて二人は大通り沿いに建つホテルへ入った。一階奥にあるラウンジは柔らかな照明に包まれている。磨かれた木の床に重厚な家具、暖炉の火。そして奥のステージではジャズバンドが演奏を始めていた。心地よい音色が店内へ流れていく。案内された席へ腰を下ろすと、キャンディは思わず周囲を見渡した。「素敵ね」「気に入ったか?」「うん」「それはよかった」「こんなお店、知ってたの?」「汽車を待ってるときに、駅にあった雑誌を見た」テリィは満足そうに笑った。食事が運ばれてくる。二人は食事をしながら話した。話題は尽きなかった。その時だった。「失礼いたします」穏やかな声が聞こえる。振り返ると黒い燕尾服を着た男性が立っていた。どうやらホテル専属の奇術師らしい。近くのテーブルでも歓声が上がっている。「少しお時間よろしいでしょうか?」キャンディが驚いたようにテリィを見る。テリィは面白そうに頷いた。奇術師はカードを取り出した。目にも止まらぬ手さばき。カードが消えてまた現れる。観客席から小さな歓声が上がる。キャンディも思わず拍手した。「どうなってるの?」テリィが苦笑する。さらに奇術師はコインを取り出した。キャンディの手のひらへ乗せる。確かにあったはずのコインが、次の瞬間には消えていた。「えっ!?」キャンディが本気で驚く。テリィが声を上げて笑った。「きみ、本当に騙されやすいな」「だって消えたのよ!」「俺も見てた」「笑い事じゃないわ」そのやり取りを見て奇術師も微笑む。そして最後に一枚のトランプを取り出した。「お二人に幸運を」そう言ってカードを裏返す。そこには赤いハートのエース。観客席から拍手が起きる。奇術師は優雅に一礼すると去っていった。奇術師が去ったあとも、キャンディはまだ不思議そうな顔をしていた。「あれ、どうなってたのかしら」グラスを手に取りながら首を傾げる。その様子が可笑しくて、テリィは笑った。「さっきのコイン。どこに消えたの?」「たぶん俺、わかるかも」その言葉にキャンディの目が輝く。「ほんと?教えて!」身を乗り出してくる。テリィは腕を組んだ。「どうしようかな」「えー」「教えたら俺に何かいいことあるのか?」キャンディは真剣な顔で考え込む。そして数秒後。「……デザートのチェリーあげる」テリィは吹き出した。「だって私の大事なチェリーよ?」「うーん、いらないかな」「じゃあ、もう一個パン食べる?」「ますますいらない」キャンディは不満そうに頬を膨らませた。その顔が可愛くて、テリィは笑いを堪える。「わかったよ。ご褒美はきみのチェリー(唇をちょんとする)でいいよ」「って、テリィ!」そう言うとポケットから硬貨を取り出した。25セント銀貨を、テーブルの上で軽く転がす。「たぶんこうだ」そう言いながら一度だけ手元へ視線を落とす。キャンディには見えないように何かを確認する。そして硬貨を指先で摘まんだ。「いいか?」キャンディは真剣な顔になる。テリィは硬貨を右手へ移して握る。反対の手で軽く叩く。そして、ぱっと手を開いた。硬貨は消えていた。「えっ!?」キャンディが目を丸くする。テリィは平然としている。「ちょ、ちょっと待って!」キャンディはテリィの両手を覗き込む。どこにもない。「今のと同じだった!」「たぶんな」「だからどうやったの?」テリィは肩をすくめる。「だから教えたじゃないか」「教わってない!」キャンディは本気で抗議した。するとテリィは堪え切れず声を上げて笑う。「見てただろ?しかもかなりの至近距離だ」「そうだけど!」「じゃあ考えてみて」「もうっ意地悪!」その言葉にテリィはますます楽しそうに笑った。結局その夜、キャンディは何度も種明かしを迫ったが、テリィは最後まで教えなかった。「もうそろそろ観念したらどうだ」「えーだって、気になるもの」「俺は別のことが気になるけど」「ん?何?」テリィは少しだけ笑った。暖炉の火が青灰色の瞳に映る。「楽しそうに笑ってるきみ」キャンディは一瞬言葉を失った。そして頬を赤くする。「もう……」「本当だ」ジャズが流れている。暖炉が燃えている。グラスの音が遠くで響いている。そのどれもが心地よかった。だがテリィにとっては、向かいに座るキャンディの笑顔以上に目を引くものはなかった。再会してまだ数時間。それなのに、もう明後日には別れが来る。そんなことを考えてしまう。だからだろうか。こうして向かい合っている時間が、ひどく愛おしかった。キャンディも同じだった。話しても話しても足りない。見ても見ても見足りない。シカゴの冬の夜。ジャズの音色に包まれながら、二人は静かに同じ時間を重ねていった。
…眺めている。「あら映画のオファーね。しかも主役」「なぬ!?」そうと聞いては花形役者の血が騒ぐ。ジャスティンはカットスイカを頬張りながらキャンディとは反対側から首をのばした。「――お前にしか頼めない役だとよ」「よほど難しい役なのかしら?」「開始早々、天に召されるって書いてあるな」「そこから回想が始まるパターンなの?」両サイドから矢継ぎ早に入る茶々に、テリィは苦笑気味に言った。「セリフは無いが、ラストまで出ずっぱりのようだ」今や映画監督として身を立てているアルフレッド。その作品はいつも斬新で、手紙だけでは映画の全容がつかめない。「セリフが無い役って、難しいわよね。ママが昔言ってたもの。『たとえ死体の役でも一瞬でも気が抜けない。最も難しい演技』だって」絶対にそんなことは言ってないだろう・・と疑いの目で妻を見る。「そうそう、最難関の演技力が必要だって、エレノア・ベーカーが」合いの手を打つ俳優は相変わらず調子がいい。(それが最難関なら、舞台でしゃべりながら動き回っている役者はどうなる)決めかねているテリィは「To be or not to be:that is the question」ハムレットのセリフを無意識に口にした。「やれよ。やらなくて後悔するより、やって後悔した方が学びがある。後悔の経験は次につながるが、やらないと、何の学びも得られない」「・・たしかに」ジャスティンの前向きな姿勢を見習った方が良いかな、と思った時、キャンディが不意に言った。「・・・実は私、15歳の時、アルフレッドさんに助けてもらったことがあるの。ニューヨークの駅で」テリィはパッと顔を上げた。その年齢と場所には、殊更敏感にならざるを得ない。「シカゴまでの切符を譲ってくれたのよ。『間違えて買っちゃったからどうぞ』って立ち去った男性がいたの。私、誰にも話してなかったのに、パティからの手紙にそのことが書いてあって」「本当か!?」「シカゴまで帰り着けたのは、アルフレッドさんのおかげよ。どんなに感謝してもしきれないわ・・」あの雪の夜の出来事なのだと知ったテリィは、にわかに心を決めた。「アルフレッドに結婚祝いを届けてくれや」ジャスティンは親指を立てた。「そうね、私もまだ贈ってないわ」キャンディは嬉しそうに手を合わせる。「行くか、アメリカ」降参するテリィの表情は柔らかい。家族全員で、というのが本音だったが、「もう子供たちの夏休みも終わるから、私たちは残るわ」と残念そうに言われては、受け入れざるを得ないのが一家の主。「ただいま〜」バットを肩に担いだ長男がリビングに入って来た。土まみれの金髪に、瞬間ツノを出したキャンディだったが、「こんにちは、ジャスティンさん」と長男は逃げるように客人に笑顔を向けた。「おう、アンディ。活躍できたか?」「MVPだよ!――あれ?これナイルさんの畑の?」湖のような青い目は、さっそくテーブルのスイカを発見した。「ああ。午前中、収穫を手伝ってね」ジャスティンがカットスイカを渡すと、アンディはおそるおそる口にする。「―――甘いっ!!」大げさなリアクションには理由があった。その声に、長女アイリスは思わず鍵盤から指を離し、次男ジュリアンは作りかけの模型を床に置いた。「今年は、甘いの・・?」姉と弟が同じセリフを言いながら、疑惑の目を向けている。アンディは苦笑気味に伝えた。「美味しいよ。去年の四角いスイカは、、、鑑賞用としては面白かったよね」「なぜ四角い箱で育てると、甘くならないのかしら?」アイリスはピアノに背を向け分析を始めた。ジュリアンはいつの間にか模型をスイカに持ち替えていた。「ホントだ、甘いや。去年はスイカというよりキュウリだった」率直な弟に、兄は生産者への思いやりを忘れない。「スイカだと思うからそう感じるだけで、キュウリだと思えばイケてたよ」「スイカは分類的には野菜よ。この際、スイカはキュウリってことでいいんじゃない?」遠慮の無い会話にジャスティンもたじたじだ。「お〜、お前ら言ってくれるじゃないか。・・・ナイルも悩んでたよ」グレアム一家に訴える。「どうやってスイカ農家を弟に押し付けようかって!」「・・それ、悩み?作戦段階に入ってない?」キャンディの一言に、リビングは笑いに包まれた。家族と友人と過ごす夏の午後。この平穏が、ずっと続くものだと思っていた。ドイツの動向は頭に入っていたものの、きっと大丈夫だと思ってしまった。テリィが船に乗り込もうとした時、変調の予兆は既に現れていた。「クイーン・メリー号が欠航?代わりにこの客船で?」同じ船会社とはいえ、明らかに速度が遅い客船。エンジンの不具合という理由で、大型客船に乗ることが出来なかった。次の異変は、船内での最初の食事の時だ。「ソ連はドイツと手を組んだのか」「イギリスやフランスと、敵対するってこと?」船内新聞を手にした夫婦の声が、隣の席から聞こえてきた。――ドイツとソ連、不可侵条約締結!大きな見出しが目に入る。「ソ連がドイツと協定を?・・ソ連はドイツと手を結ぶ方を選んだのか?」思わず独り言をつぶやく。お互いの国を侵略しないという独ソ不可侵条約。それが何を意味するのか。「ヨーロッパの政治はよく分からん」「アメリカは関わりたくないわ」この時はまだ、その夫婦だけでなく、多くの人は分かっていなかった。ニューヨークの港にようやく着いた頃、街は号外を刷り始めていたが、テリィの目にその文字が映ることはなかった。ドイツ軍が隣国ポーランドの国境を越えた!港からほど近いニューヨーク、マンハッタンのタウンハウス。ウォークアップ式のその住居は中流層の証だ。「よく来てくれた、テリュース!!」「船が何日も遅れて、今朝着いたんだ。早い時間にすまない」ますます丸みを帯びたアルフレッドの頬には、幸せの印ピーナッツバターが付いている。どうやら朝食のお邪魔をしたようだ。テリィは申し訳なさそうに「脚本と原作本だけもらえるかな」と伝えたが、「イギリスからわざわざ呼び寄せたのは僕の方だ。さぁ、中へ」とアルフレッドの手がテリィの背中に回った。その時、奥から眼鏡の女性がゆっくり歩いてきた。「お久しぶりです、テリィ」「やあ、ミセス・パトリシア・コックス」言いながらテリィは気が付いた。(この服の膨らみは、、、)そんなテリィの違和感は直ぐに解決した。「もうすぐ生まれるんです」パティは頬を染めながら上目遣いで夫を見た。遠距離恋愛だった二人の恋の成就には歳月が必要で、懐妊は奇跡とも言える年齢だ。妻になった女性の肩を抱くアルフレッドの腕には、映画監督としてようやく認められてきたという充実感があふれていた。案内された部屋には、食事が用意されていた。「お口に合えばよろしいのですが・・」湯気を上げている皿にはラム肉の塊が見える。パティのアイリッシュシチューは、見慣れた色とは違っていた。(乳白色じゃない・・)それぞれ家庭の味がある・・いつの間にかキャンディが基準になっている自分に可笑しさを覚えながら、デミグラス色のシチューを新鮮な気持ちで味わった。お茶の準備にパティが席を立ったタイミングで「これが原作本なんだ」とアルフレッドは本を差し出した。「君しか頼れる人がいなくてね、、みんな、やりたくないらしくて」アルフレッドは申し訳なさそうに頭をかいた。(そんな役をやるのか、俺は・・)なんとなくそうだと思っていたテリィは、心の隅で息をつく。「故郷のイギリスでも上演されるのが目標だけど、たぶんこの映画は、イギリスでは公開されないから・・・だから、君なら大丈夫!イメージダウンにはならないよ」それはよかった――とは思えないが、妻の恩人には寛容を貫く。「最近は演出や脚本の仕事も多くて、役者業は久しぶりなんだ。アルフレッド監督の手腕、とくと拝見させてもらうよ」パラパラとページをめくるテリィの手が、ものの数秒で場所を忘れたように入り込む。そんな姿を見て、アルフレッドはおもむろにラジオをつけた。読書のBGM、のつもりだったが、いつものチャンネルから流れて来たのはジャズではなく何故かニュース。テリィの手が一瞬止まった。「・・・いま、何て言ってた?」聞き違いかとアルフレッドに確認したが、アルフレッドの目は既に焦点が合っていない。「アルフレッド、今のニュース!!」爆竹のようなテリィの声で、アルフレッドは慌てて音量ダイヤルを回した。――イギリスは戦争状態に突入します「まさか・・・」突然のことに、二人の頭は「戦争」という言葉を処理できない。そうこうしている内に、イギリスのチェンバレン首相の声が重苦しく流れた。「ポーランドから撤退するよう、ドイツに最後通告を手渡しました。国民のみなさん、残念ながらドイツ政府から回答は得られませんでした。したがってイギリスは、戦争状態に突入します。イギリス国民に呼び掛けます。徴兵法に基づき、対象者は速やかに出頭してください!」その瞬間、ガシャン!!意思を見失ったパティの手からトレイが落下した。紅茶がこぼれ、投げ出されたスコーンが床を跳ねる。「徴兵・・?いや、いやよ」青ざめた顔で夫の肩にしがみつく。「イヤっ!行かないで――!!」天を突き抜ける嗚咽と共に、眼鏡の奥の瞳から涙が噴き出した。1939年9月3日、第二次世界大戦、開戦――①開戦次へ。。。。。。。。。。。。。。。。。。ワンポイントアドバイス※ゲルマン民族ヨーロッパの祖先。ドイツ、イギリス、フランスなど北欧周辺を起源とする部族。表紙絵はロミジュリさんです今作の世界観を見事に表現してくださり、私自身、何度お礼を言っても言い尽くせないほど感激しています。ロミジュリさんのインスタに、読者さまの感想や感謝などを届けて頂けたら、作者としても嬉しく思います♪ロミジュリさんのインスタはこちらです⤵InstagramCreate an account or log in to Instagram - Share what you're into with the people who get you.www.instagram.com「愛の夢」の音源はこちらコメントは承認制の為、反映するまでにタイムラグがあります。
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ゆるゆるオタクの日常生活
…ブリパークに、ジブ映画「風の谷のナウシカ」の世界観を表現した屋内施設を整備すると発表した。2022年の...www.chunichi.co.jpあ、あと夜間営業の情報出ましたねうーん🤔とても気になるけど、11月頃にはとある出費が予定されてるし。10月はたぬきさんの誕生月だし。11月はまーちゃんの誕生月だし。今年はすでに2回行けてるし。諦め来年は行けるといいな好きなチャーハンの具材は?▼本日限定!ブログスタンプ
映画館の中は思った以上に混み合っていた。夕方の上映ということもあるのだろう。ホールには多くの観客が集まり、上映開始を待ちながら思い思いに席へ着いている。テリィとキャンディも中央より少し後ろの席へ腰を下ろした。館内の灯りはまだ落ちていない。周囲では映画の評判を語る声が聞こえる。「最後がすごいらしいわ」「誰が犯人なのか全然わからないんですって」「エレノアの演技が素晴らしいらしいわよ」そんな言葉があちこちから聞こえてきた。テリィは苦笑する。どうやら本当に評判の作品らしい。その横でキャンディはパンフレットを開いていた。作品紹介を読んでいる。その真剣な横顔を見ていると、テリィは自然と笑みが浮かんだ。「何?」視線に気付いたキャンディが顔を上げる。「いや」「また見てたでしょ」「見てない」「嘘」即座に返される。そのやり取りが可笑しくて、二人は小さく笑った。やがて館内の照明がゆっくりと落ちていく。ざわめきも静まり、スクリーンだけが白く浮かび上がる。そして『霧の館』が始まった。物語は海辺の古い館から始まる。十年前に失踪した夫ら残された妻。そしてある嵐の夜、突然帰ってくる男。だが本当に夫なのか。それとも別人なのか。館の中では次々と奇妙な出来事が起こる。誰もが何かを隠している。誰もが怪しい。物語は静かに進んでいった。キャンディはすぐに引き込まれた。目の前の出来事に集中している。登場人物の一言、視線、その全てが伏線のように思えてくる。そして何よりエレノア・ベーカーの演技が素晴らしかった。夫を信じたい。けれど信じ切れない。愛情と疑念の間で揺れる女性。言葉よりも表情で語る演技。観客たちも完全に引き込まれていた。ある場面では客席のあちこちから息を呑む音が聞こえる。またある場面では誰かが小さく悲鳴を上げる。スクリーンの中の館は霧に包まれ、真実は見えない。誰が味方で誰が敵なのか。最後までわからない。キャンディも夢中だった。気付けば身を乗り出している。犯人は誰なのだろう。あの人物だろうか。それとも別の誰かなのだろうか。緊張する。胸が苦しくなるほど。そして物語が終盤へ差しかかった頃だった。暗い廊下。閉ざされた扉。秘密が明かされそうになる場面。キャンディは思わず息を止めた。その瞬間だった。自分の右手へ何かが触れる。驚いて見るとテリィの手だった。何も言わず、スクリーンから視線も外していない。けれど自然な仕草でキャンディの手を包み込んでいた。まるで最初からそうしていたかのように。キャンディは一瞬だけ目を瞬く。そして少し笑った。自分がどれだけ映画へ入り込んでいるか、きっと伝わってしまったのだろう。テリィは相変わらず前を向いたままだった。けれど、その手は温かかった。安心する温もりだった。キャンディもそっと握り返す。するとテリィの指が少しだけ動いた。応えるように。それだけで胸が温かくなる。スクリーンではついに真相が明かされる。館を覆っていた霧が晴れるように。全ての謎が繋がっていく。客席のあちこちから驚きの声が漏れた。「まさか……」そんな囁きまで聞こえてくる。キャンディも思わず目を見開いていた。予想していた人物ではなかった。完全に騙されていた。そしてラストシーン。ようやく訪れる安堵。エレノア演じる主人公の穏やかな微笑み。そこで映画は終わった。館内が暗闇から現実へ戻ってくる。照明がゆっくり灯る。しばらく誰も立ち上がらなかった。余韻が残りそしてやがて拍手が起きた。誰かが始めたわけではなく、良い作品を観た時に起きる拍手だった。キャンディも拍手を送る。そして隣を見る。テリィも拍手していた。その表情はどこか静かだった。俳優として観ていたのか。息子として観ていたのか。あるいはその両方なのか。キャンディにはわからない。ただ一つだけわかったことは、上映中、スクリーンへ向けられていたテリィの視線は、とても優しかった。それだけは確かだった。そして映画館を出る頃には、シカゴの街はすっかり夜の灯りに包まれていた。
「私の名前は一松旬」『財務省のエース、飛ばされる』「バカな‼️なぜこの私が‼️」「私の名前は一松旬。財務省で10年に1人の大物官僚と呼ばれたエリートの中のエリートだ」「私が歩けば無能な部下どもが左右に分かれ…ameblo.jp「現政権の愚か極まる消費減税に反対したが為に東京税関長に左遷された10年に1人のエリートだ」「東京税関長は今はアガリのポスト。余程の奇跡がない限り私には最早事務次官の可能性はない。許されざる暴挙を働いた高市と片山に反撃するには……クーデターか……」「だがそれは容易なコトではない。十数年前、外務事務次官だった岸越伊知郎が支那と図りクーデターを起こした」「強大な戦力に加えて星の生命エネルギーである魔晄の力を手に入れたコトでクーデターは成功したかに見えたが……裏公安の元リーダーである死神と正体不明の女子高生剣士の前に最後は敗北を喫したそうだ」「外務事務次官として霞ヶ関の利権をフルに使ってもクーデターは成功しなかった。ましてや私は霞ヶ関を追われた身……今のままでは道は開けん」「力が欲しい……強大なる組織を作りたい。私はこんなところで終わってよい人間ではないのだ。その為に必要なモノは……」「金だ‼️」ユニオンクリエイティブ(UNION CREATIVE) 『オーバーロード』アルベド so-bin Ver.(再販) ノンスケール PVC&ABS製 塗装済み 完成品フィギュア 黒 全高約270mm 4589642713869Amazon(アマゾン)To LOVEる とらぶる ダークネス GLITTER&GLAMOURS 金色の闇 ストリートver. フィギュアAmazon(アマゾン)BLACK LAGOON Vivitフィギュア レヴィAmazon(アマゾン)
まず。最初に。昨日2026年7月28日九州で、また大きな地震が発生致しました。被害に遭われた皆様へ、心よりのお見舞い申し上げます。私も、友人やフォロワー様が数名、熊本やその近隣にいます。夕方から連絡をして、中々繋がらず夜10時過ぎに全員の安否を確認できました。被害の映像を見る度に、胸が痛みます。10年前も、同じ気持ちでした。国の手厚い支援を望み、また、消防隊の皆様、救命救急隊員の皆様に感謝申し上げます。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜Le Destin des Ailes(ル・デスタン・デ・ゼル)~運命の翼~第四話 『鏡の間に響く約束』🌹実際にフランス国にある、山岳救助隊です。オスカル、アンドレの配属先を、おさらいで書きますね。🌹※ フランスの山岳救助には、次のプロが中心になって行っている。① 国家憲兵隊の「高山憲兵隊(PGHM=Peloton de gendarmerie de haute montagne)」 ●オスカルが所属する部隊。オスカルは2026年1月から配属、山岳救助隊隊長●②国家警察の山岳部隊「CRS Montagne」 ③消防の山岳専門部隊「GMSP」 必要に応じてヘリコプター部隊、救急医(SAMU)など たとえばモンブランなどのアルプス山域では、PGHMがヘリ救助や捜索の中心的役割を担っている。※●アンドレが所属。元凄腕の軍人パイロットだったので、ヘリコプター部隊のチームリーダーとして配属● ※人数や体制 フランス全体では、専門の山岳救助に従事する職業救助者は1000名ほどとされています。山岳地帯をカバーする複数の基地や分隊があり、ヘリと連携して出動する体制になっている。※日本での救急救命トレンディドラマで有名なのは、「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」。大好きだった医療 救急救命ドラマを思い返しながら書きました。🔴ベルサイユ宮殿で出逢った二人のパターンを、少し変えてみました🌹🔴 休日の朝。 冬の柔らかな陽射しが、ベルサイユ宮殿の黄金の門を優しく照らしていた。 観光客の楽しげな笑い声が聞こえる中、オスカルは、一人静かに宮殿の石畳を歩いていた。 この場所へ来ると、心が不思議と落ち着く。 救えなかった命への悔しさも、救えた命への安堵も、ここでは静かに胸の奥へ溶けていく。 まるで、この宮殿そのものが、自分を受け入れてくれているようだった。 鏡の間へ足を踏み入れる。 幾百枚もの鏡が冬の日差しを受けて輝き、シャンデリアの光と重なって幻想的な世界を作り出している。 オスカルは目を閉じた。 すると、どこからともなく靴音が聞こえた気がした。 コツ……コツ……。 軍靴の音。 誰かが剣を帯び、長い回廊を歩いてくる。 『隊長、おはようございます』 若い男性の声。 『本日の衛兵交代は滞りなく終わりました』 オスカルは思わず振り返る。 しかし、そこには観光客しかいない。「⋯また⋯⋯だ⋯⋯」 最近、このような幻聴にも似た感覚が増えていた。 夢ではない。 現実でもない。 それでも、どこか懐かしい。「ジャルジェ隊長」 穏やかな声が聞こえた。 振り返ると、少し驚いた表情のアンドレが立っていた。 黒いコートをまとい、手にはベルサイユ宮殿の案内パンフレット。 オスカルは思わず笑う。「まさか、君まで来るとは」「自分でも驚いている」 アンドレは苦笑した。「休日くらい家で休むつもりだったんだ。⋯⋯それが気づいたら、車に乗っていた」 二人は顔を見合わせ、自然に笑みをこぼした。「奇遇だな」「本当に」 少しの沈黙。 そしてアンドレが照れくさそうに言う。「⋯⋯もし迷惑でなければ、一緒に歩いてもいいか」 オスカルは穏やかにうなずいた。「ああ、もちろんだ」 二人は鏡の間をゆっくりと歩き始めた。 観光客のざわめきが遠ざかる。 窓の向こうには、冬の庭園が広がっていた。「ここへ来ると、不思議な気持ちになる」 アンドレがつぶやく。「初めて来たはずなのに……帰ってきたような気がする」 オスカルは足を止めた。「君もか」「え?」「私も同じだ」 二人は互いの顔を見つめる。 その時だった。 窓から一枚の白薔薇の花びらが風に乗って舞い込み、オスカルの肩へ静かに落ちた。 アンドレはその花びらをそっと摘み上げる。「白薔薇⋯⋯⋯」 その瞬間。 頭の中へ、一瞬だけ鮮烈な映像が走る。 黄金色の髪。 青い軍服。 笑顔。 涙。『アンドレ⋯⋯』甘く少しハスキーな声。『私は、お前を信じている』「⋯⋯っ!」 激しい頭痛に襲われ、アンドレは思わず膝をついた。「アンドレ!?」 オスカルが慌てて肩を支える。「大丈夫か!?」「⋯⋯平気だ」 そう答えながらも、鼓動は激しく高鳴っていた。 今の声。 今の女性。 なぜあれほど胸が締めつけられるのか。 分からない。 だが一つだけ確かなことがある。 あの声は、オスカルによく似ていた。 その頃。 アルプス山岳救助隊基地では、緊急警報が鳴り響いていた。「モンブラン南壁で大規模雪崩発生!」「外国人登山ツアー20名が孤立!」「負傷者多数!」 基地中が緊張に包まれる。 通信士ロザリーはすぐにオスカルの携帯電話へ連絡を入れた。 電話が鳴る。 オスカルは画面を見る。 『緊急出動』 その二文字だけで、表情が隊長の顔へ戻った。「アンドレ、任務だ」 アンドレも静かにうなずく。「行こう」 二人はベルサイユ宮殿をあとにし、冬空の下を駆け出した。 白薔薇の花びらが風に舞い、まるで二人を見送るように青空へ吸い込まれていく。 その花びらを見つめながら、一人の老庭師が小さく微笑んだ。「⋯⋯ようやく、お帰りになられましたか⋯⋯⋯」 誰に向けた言葉だったのか。 それを知る者は、まだ誰もいなかった。【―試される絆―】 ベルサイユ宮殿をあとにした二人は、それぞれの車で基地へ向かった。 冬の青空は、先ほどまでの穏やかさが嘘のように、灰色の雲に覆われ始めている。 オスカルは車窓から空を見上げ、小さくつぶやいた。「山が⋯⋯呼んでいる」 その言葉は誰に聞かせるものでもなかった。 しかし、その胸には隊長としての責任が静かに燃え始めていた。 基地へ到着すると、作戦室にはすでに緊迫した空気が流れていた。 大型モニターにはモンブラン南壁の地図が映し出されている。 ロザリーが状況を説明する。「外国人ツアー20名が雪崩に巻き込まれました」「現在確認できている負傷者は七名」「残る十三名の安否は不明です」 アランが険しい表情で地図を指さした。「現場は氷河地帯です」「クレバス(※氷河にできる深い裂け目)が多く、地上からの接近は極めて危険です」 オスカルは静かにうなずく。「航空救助隊との合同作戦にする。ヘリで負傷者を搬送し、我々が地上で捜索を行う」「はい!」 その頃、航空救助隊基地。 アンドレも同じ地図を見つめていた。 機長ルネが腕を組む。「風速三十五メートル。午後には四十メートルを超える予報だ」 副操縦士が顔を曇らせる。「通常なら飛行中止です」 アンドレは静かに答えた。「だが、山では待ってくれない」 誰かが助けを待っている限り、飛ぶ。「出動する」 それが自分たちの使命だった。 一時間後。 二機の救助ヘリがモンブラン南壁へ向かって飛び立つ。 眼下には、どこまでも続く白銀の世界。 しかし、その美しさとは裏腹に、現場は想像を超える惨状だった。 雪崩は巨大な帯となって谷を埋め尽くし、登山道は跡形もなく消えている。「こちら航空救助隊」 アンドレが無線を入れる。「現場到着」 オスカルの声が返る。『こちら山岳救助隊。地上より接近を開始する』 短いやり取り。 もう説明はいらない。 二人は互いの役割を理解していた。 雪を踏みしめながら、オスカル隊は慎重に進む。 その時だった。「隊長!」 アランが声を上げる。「人影です!」 雪の中から、手が見えている。「急げ!」 隊員たちは一斉に掘削を始めた。 数分後、若い女性登山者が救出される。 呼吸はある。 しかし足を骨折していた。「航空救助隊!」 オスカルが空へ向かって合図を送る。 赤いヘリがゆっくりと降下してくる。 ローターの風で雪が舞い上がる。 ウインチが降ろされ、救助員が負傷者を固定する。 その様子を見守るオスカルとアンドレの視線が、一瞬だけ交わった。 言葉はない。 だが、 「次も必ず助けよう」 そんな想いだけが互いに伝わった。 しかし、その時。 山の奥から低い地鳴りが響く。 ゴゴゴゴ……。 アンドレの顔色が変わる。「隊長!」 無線へ向かって叫ぶ。「上を見ろ!」 オスカルが振り向く。 尾根の雪面に、大きな亀裂が走っていた。 それはゆっくりと広がり、やがて⋯⋯⋯。 轟音とともに崩れ始める。「雪崩だ!」 アランの叫びが谷へ響く。 オスカルは即座に隊員へ命じた。「全員退避!」 しかし、一人の若い隊員が転倒し、足を岩に挟まれて動けなくなってしまう。「隊長⋯⋯!」 雪崩は、もう目前まで迫っていた。 オスカルは迷わず、その隊員へ向かって駆け出す。 上空のアンドレは息をのんだ。「オスカル!」 彼女の姿が、白い雪煙の中へ消えていく。 迫る雪崩。 残された時間は、あとわずかだった⋯⋯。【二百年を越える誓い―】 「隊長!」 アランの叫びが吹雪に消える。 若い隊員の右足は、崩れた岩に深く挟まれていた。 その背後から、雪崩が轟音を響かせながら迫ってくる。 オスカルは迷わなかった。「工具を貸せ!」 アイスアックスを岩の隙間へ差し込み、全身の力を込める。 ※アイスアックスとは、雪山で歩行や確保、救助に使われるピッケル状の道具である。「隊長! もう間に合いません!」 ロザリーが悲鳴のような声を上げる。「まだだ!」 岩がわずかに動く。 若い隊員は歯を食いしばる。「隊長だけでも逃げてください!」「そんな命令は聞かん」 オスカルはきっぱりと言い切った。「私の隊は、誰一人置いていかない」 その言葉に、アランたちも再び力を込める。「せーの!」 ゴンッ!! 岩が外れた。「走れ!」 オスカルは隊員の肩を抱え、一斉に岩陰へ飛び込む。 その瞬間。 ドォォォォォン!! 巨大な雪崩が、さっきまで彼らがいた場所を飲み込んだ。 雪煙が空高く舞い上がる。 上空ではアンドレが機体を安定させながら、その様子を見つめていた。「間に合った⋯⋯⋯」 思わず安堵の息が漏れる。 副操縦士も胸をなで下ろした。「ジャルジェ隊長は、本当に命知らずですね」 アンドレは静かに首を振る。「違う」「彼女は、自分の命より仲間の命を優先する人なんだ」 その言葉を口にした瞬間だった。 頭の奥に、再び光景がよみがえる。 燃え上がる街。 銃声。 白馬。 金色の髪をなびかせ、剣を抜く一人の女性。 『アンドレ!!』 『最後まで、生きろ』「⋯⋯⋯!」 激しい頭痛に襲われ、アンドレは額を押さえた。 それは夢ではない。 誰かの記憶だった。 救助活動は夜まで続いた。 二十名全員の所在が確認され、重傷者はいたものの、全員が命を取り留めた。 基地へ戻ると、隊員たちから自然と拍手が起こる。 オスカルはヘルメットを外し、深く息をついた。 その時、アンドレが温かいコーヒーを二つ持って近づいてくる。「隊長、今日は冷えただろう」「ありがとう」コーヒーカップを受け取ると、 二人は格納庫の外へ出た。 夜空には無数の星が瞬いている。 アルプスの夜は、吸い込まれるほど美しかった。 しばらく無言で星を眺める。 やがてアンドレが静かに言った。「今日、君が隊員を助けに戻った時⋯⋯正直、怖かった」 オスカルは少し驚いたように彼を見る。「怖かった?」「ああ」「もう二度と……君に会えなくなる気がした。」 オスカルは返事ができなかった。 その言葉は、不思議なくらい胸の奥へ染み込んでいく。 やがて彼女は、小さく微笑んだ。「安心しろ。私は簡単には死なん」「約束だ」 アンドレも微笑む。「ああ」「約束だぞ、本当に⋯」「もちろんだ、アンドレ」 二人は固く握手を交わした。 その瞬間。 夜空を一筋の流れ星が横切った。 同時に、二人の脳裏へ同じ情景が走る。 ベルサイユ宮殿。 月明かりの庭園。 白薔薇。 互いに手を取り合う男女。 しかし、次の瞬間には消えてしまう。 二人は顔を見合わせた。「今⋯⋯⋯」アンドレが呟く。「何か見えたか?」 オスカルが尋ねる。 アンドレは静かにうなずく。「白薔薇が⋯⋯」 オスカルも小さく息をのんだ。「私もだ」 二人はそれ以上、何も言わなかった。 まだ説明できることではない。 それでも心の奥では、確かに何かが動き始めていた。 その頃。 ベルサイユ宮殿の庭園では、昼間二人を見送った老庭師が、一輪の白薔薇を見つめながら静かに微笑んでいた。「運命の歯車は、ようやく再び回り始めましたな⋯⋯⋯」 冬風が白薔薇を揺らす。 その花びらは夜空へ舞い上がり、アルプスの方角へと運ばれていった。 第四話 〜 fin 〜🌹2026年7月29日書き下ろしオスカル 休日のオフショット♥️次回予告 第五話『白薔薇が導く道』休日を利用し、オスカルはジャルジェ家に伝わる古い資料を調べ始める。そこには、十八世紀の「オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ」と「アンドレ・グランディエ」の名が記された日記の断片が残されていた。一方、アルプスでは、濃霧の峡谷で通信が完全に途絶えた救助要請が入り、オスカルとアンドレは、これまでで最も過酷な任務へ向かうことになる。
(ほぼ)キャラクターしか載せま専!
…景品が多いのでそこオススメポイントです私が欲しい景品だけピックアップ後で1ロットあたり1本しかないと知って愕然とした…②クロスライナーファミリーマート号特大ぬいぐるみ抱き枕としてモフりたいけど、私のくじ運では撃沈確定私の行ったファミマでは店頭に置いてくれてなくて全貌を拝めなくてご説明出来なくて残念です公式に全長何cmとかも書いてなくて想像も出来ないので「特大」と公言する以上は書いといて欲しいです下位賞だと⑥プラレールミニバスケット(2個組)が欲しいセットなので甥っ子2人のおもちゃを運ぶときにこれに入れて運んでもらえば…と、夢が膨らんだぜぇただ、特大ぬいと同じく1ロットあたりの個数が少ない景品ですくじ引き後で気付いた今回のくじ…全体的に私限定鬼畜設定でした欲しいのが当たる確率低すぎーこれが欲しくて最後まで買う人続出しそうなラスト賞クロスライナーファミリーマート号(クリア仕様)私も欲しいけど今月のくじ予算を使い果たしたので後で見に行くのもやめとこうかなクリアなのに中の部品が見えてもキレイに仕上がってて制作の試行錯誤が伺える作品鉄ヲタなら入手出来たら歓喜か実物のクリア具合見たかったねぇそして私はプラレールくじ、人気が出ると予想してたもののちいかわくじの後に出遅れて行くもフルロットからでした過去のトミカくじの方が人気あったぞ2回引いて恐らく上位賞が出たこのメンツだと甥っ子たちにあげようかな私よりヘビロテしてくれそうだ③ファミリーマートコンテナ&トミカ搭載貨車セットこれは甥っ子ドンピシャ商品なんですよね荷台のあるおもちゃ大好きなんでたくさん遊んで欲しいな普通にあげるには勿体ないので誕生日やクリスマスの時にあげる予定ですお子さんへのプレゼントにも向く今回のくじですあげる物なので内袋は開封しませんが全貌が見えましたかねトミカを乗せられるのが売りの景品です乗せるトミカやレールは別売ですのでお持ちのおもちゃと組み合わせて遊びたいですね⑧プラレールミニシール容器(2個組)「シール容器」とは何ぞやシールでも入れるんか耐熱温度とか記載してあったので普通に食材入れても大丈夫だけどなフタを取り外してレンチン出来ますこれも甥っ子の弁当のお供にしてもらおうかなちっちゃいおにぎりやお惣菜などの小分けに向いてます味が移りやすいおかずはこれに入れたいですね ここまで読んでいただきありがとうございましたこの前生まれてから初めて会った姪っ子を抱っこさせてもらいましたがやっぱり抱っこが下手くそで前世でも子ども抱っこしたことないのかと、自分に憤慨してました抱っこレベルが−100ですそんな人いるのかな子ども好きだからホントに悲しいです
ばらカフェ ベルサイユのばらの二次創作漫画してます
…しく散るの意味とはアニメ主題歌と本物の薔薇の散り方を徹底解説 あと一枚・・・。よとしくお付き合いください 🌹 「バラは美しく散る?」──桜とバラの散り時の違いと、アニメ表現の話 アニメの主題歌に 「バラらは~美しく散る~」 ってありますよね。 あれ、すごく印象的です。 でも実は、植物として見ると バラって桜みたいに“いちばん美しい時”には散らないんです。 桜は、花がみずみずしくて、 「今がピーク!」という瞬間に散っていきます。 一方で薔薇は、 枯れるか、枯れかかる前に散る という、まったく別のタイミングで散ります。 なぜ? 桜は、花粉を風で飛ばすために散るようにできています。 花弁が軽い 離れやすい 枯れる前に散る だから、 一番きれいな瞬間に散る という特別な散り方をします。 日本ではこの散り方が「儚さ」「青春」と結びついて、 文学やアニメでもよく使われています。 じゃあバラは? バラは虫を呼ぶために、できるだけ長く咲き続ける必要があります。 そのため、桜のように 「満開の瞬間に散る」 ということはありません。 散るのは、 花弁の水分が抜けてきた頃 色が少し鈍ってきた頃 花弁の縁が乾いてきた頃 つまり、 美が終わりかけたタイミングです。 じゃあ、バラが散るってどういうメタファーなの? ヨーロッパの文学や絵画には、散るバラがよく登場します。 でもそこにあるのは、桜のような 「一瞬の儚さ」ではありません。 バラは、 美の衰え 愛の終わり 成熟の終わり 失われていく美しさ こうした“終わりの美”と結びついています。 ギリシャ神話でも、バラはアドニスの血や アフロディーテの涙から生まれたとされていて、 「愛は永遠じゃない」というイメージが強い花です。 アニメの主題歌の「バラは美しく散る」って? アニメで描かれる散るバラは、 ヨーロッパの“成熟の終わり”ではなく、 日本の桜の散り方に近い演出になっているんじゃないかな・・。 つまり、 愛が花ひらいた瞬間に散る=桜の散り方 恋の終わりではなく、 愛のピークの象徴として散るバラとしての象徴。 アニメ版「ベルばら」で散る薔薇は、 実は「薔薇」というより、 桜の美学を背負った薔薇だからこそ切なく美しい。 進捗状況 ネーム・・・忙しくて終わらせらんないけど、出会った時の話 8pをまとめてました ラフイメージを描いてみました。 友達になれた瞬間・・・描きたいな~と妄想してました。 シャムロック - baraneko - BOOTHpixivで一部公開させていただいた『シャムロック』完成しました。😉 164ページ…長かったです〜読んでいただけたら嬉しいです♥️ 感想をきかせていただけたら励みになります🙏 164ページあると、薄い本なのに立つんですよ(笑)baraneko.booth.pm ベルばら聖地巡り~メゾン・ラフィット城~ - baraneko - BOOTH2019年にフランス旅行した際に、ファンの間でジャルジェ家のモデルとされているメゾンラビット城に行ってまいりました。 お城のパンフレットを買ってきたので、スマホのアプリで読んでまとめてみました。 ☆そのまま訳したものではありません 他の資料(建築史、通史)と合わせて漫画化したものですbaraneko.booth.pm