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  1. ロミオ役の発表から三日が過ぎていた。だが、テリィにはその三日が一週間にも一か月にも感じられた。主演が決まった瞬間は確かにうれしかった。けれど、その喜びは長く続かなかった。翌朝から待っていたのは祝福ではなく、現実だった。ロミオは作品の中心に立つ。それはつまり、誰よりも多くを求められるということだった。「違う」演出家の声が飛ぶ。テリィは動きを止めた。バルコニーシーンの稽古中だった。ジュリエット役の女優へ向かっていた視線が途中で遮られる。「今のロミオは何を見ていた?」テリィは答えられない。演出家は台本を閉じた。「君は台詞を言おうとしていた」静かな声だった。「だがロミオは台詞を言おうとはしない」稽古場は静まり返る。「彼はジュリエットを見ている」演出家は中央へ歩いてくる。「恋に落ちた男は次の台詞など考えない」その言葉は鋭かった。「彼女しか見えないんだ」やり直し。再び最初から。もう何度目かわからない。テリィは深く息を吸った。ロミオを理解したつもりだった。主演に選ばれたことで、どこか安心していたのかもしれない。だが現実は違った。ロミオはまだ遠い。掴んだと思った瞬間に指の隙間から零れ落ちていくそんな感覚だった。稽古が終わった頃には日が傾いていた。俳優たちが帰り支度を始める。エドワードも代役として稽古に参加している。主演を逃した悔しさを見せることなく、誰より真剣にロミオと向き合っていた。その姿を見るたびにテリィは気を引き締められる。もし自分が少しでも立ち止まれば、すぐ後ろにはエドワードがいる。それが悪い意味ではなく、俳優としての誇りだった。「随分やられてるな」声がした。振り返るとエドワードだった。稽古場にはもう二人しか残っていない。「そう見えるか?」「見える」即答だった。エドワードは苦笑する。「主演になると皆そうなる」そして舞台の中央を見た。「選ばれるまでは役を追いかける。選ばれた瞬間から、役に追いかけられる」その言葉にテリィは黙った。確かにそうだった。ロミオを手に入れたはずなのに、今はロミオの方が自分を追い詰めてくる。もっと理解しろ。もっと深く潜れ。そう迫ってくる。「なあ」エドワードが不意に言った。「君はどうしてそんなに必死なんだ?」テリィは顔を上げる。エドワードは笑っていない。純粋な疑問だった。「主演になったんだ。普通なら少しくらい安心する」テリィはしばらく考えた。だが答えは案外簡単だった。「まだ足りないからだ」エドワードが眉を上げる。「何が?」「全部」思わずそう答えていた。演技も、技術も、経験も、理解も。何もかも足りない。ニューヨークで主役を務め、評価もされてきた。だが、ここへ来て思い知らされた。上には上がいる。芝居には終わりがない。それが怖くもあり、同時にうれしくもあった。エドワードはしばらく黙っていたが、やがて吹き出した。「なるほど」肩を揺らしながら笑う。「演出家が気に入るわけだ」「どういう意味だ」「さあ」エドワードは肩を竦める。「普通の俳優は役を手に入れたら満足する」そして真っ直ぐテリィを見る。「君は違う」その声には不思議と悔しさがなかった。「君は役を手に入れても、その先を見ている」その夜、宿へ戻ったテリィは珍しく机に向かった。書きかけの便箋が置かれている。ニューヨークへ送るつもりの手紙だった。ロミオ役に決まったこと。ストラトフォードでの暮らし。稽古の日々。伝えたいことはいくらでもある。だがペンを持ったまま手が止まる。誰に書くのか。団長か。エレノアか。それとも――。ふと浮かんだ金色の髪に、テリィは苦笑した。結局、便箋を閉じる。今はまだ書けない。本当に書きたいことは、もっと先にある気がした。窓の外では夜のストラトフォードが静かに眠っていた。遠くで教会の鐘が鳴る。その音を聞きながら、テリィはゆっくり目を閉じる。挑戦は終わっていない。むしろ始まったばかりだ。ロミオという役を、自分のものにするために。そして、その先にある何かを掴むために。テリィは再び台本を開いた。ページをめくる音だけが、静かな部屋に響いていた。

  2. #ホタテの日
  3. ロンドンの朝は慌ただしかった。議会記事の校正や外交面の確認。昼の会見準備に政治部記者の仕事は相変わらず忙しい。そんな中、アレクサンダー・ウォレスは机の上へ置かれた新聞を何気なく手に取った。政治面を流し読みし、経済欄をめくる。そのまま無意識に文化面へ視線を落とした時だった。彼の手が止まる。大きな見出し。SMT次回公演『ロミオとジュリエット』主演決定・テリュース・グレアムその下には写真が掲載されていた。アレクサンダーは思わず記事を見返した。一度、二度、そして三度。「……まさか」小さく呟く。写真の男は二十代後半になっていた。少年時代の面影は薄れている。だが見間違えるはずがない。セントポール学院で同じ時代を過ごした男。教師たちを困らせ、上流階級の常識を嫌い、そしてある日突然学院を去った男。テリュース・G・グランチェスター。グランチェスター公爵家の長男だった。アレクサンダーは記事を読み込んだ。ブロードウェイで活躍、ニューヨークで主演経験多数ありSMTオーディションを突破しロミオ役を獲得した。そこに書かれている内容はどれも事実なのだろう。だが彼の興味を引いたのは別の部分だった。『テリュース・グレアム』その名前だった。「グレアム、か……」思わず苦笑する。アメリカへ渡ったという話は聞いていた。俳優になったという噂も。だが、その後の足取りは知らない。いつしか名前を聞かなくなり、記憶の奥へ沈んでいた。それが今になって突然、英国演劇界の中心へ現れた。しかもSMTの主演として。アレクサンダーは椅子へ深く座り直した。興味が湧いた。誰に頼まれたわけでもない。記事にするつもりもない。ただ純粋に知りたくなった。あの問題児が、どうやってここまで来たのか。それから数日。政治部の仕事の合間を縫って調べ始めた。ニューヨークの記事や劇評。演劇誌、過去の新聞。そしてブロードウェイ関係者への問い合わせ。調べれば調べるほど驚かされる。決して公爵家の名前を利用していない。むしろ隠しているとさえ思える。どの記事にもグランチェスターの名は出てこない。そこにあったのは、ただ一人の俳優の経歴だった。「まさか役者になるとは」思わず漏れる。学院時代からシェイクスピアに興味があったことは、知っていた。だが誰も俳優になるとは思っていなかった。そしてまさかのSMTの主演だ。数日後。アレクサンダーはある人物を訪ねていた。SMT理事会とも繋がりのある旧知の友人だった。同じく貴族の子息で演劇界にも顔が利く男である。「珍しいな」友人が笑う。「政治部の君が文化の話とは」アレクサンダーは新聞の切り抜きを机へ置いた。ロミオ役決定の記事だった。「この男を知っているか?」友人は写真を見る。「ああ。今話題のアメリカ人俳優だろう」その答えにアレクサンダーは小さく笑った。「アメリカ人ではないがな」そして静かに続ける。「これは、テリュース・G・グランチェスターだ」部屋の空気が変わる。友人の表情が固まった。「……なんだって?」「グランチェスター公爵家の長男」沈黙。そして友人は再び写真を見た。「本当なのか?」「間違いない」アレクサンダーは答える。「我々の同級生だ」その日から、ごく限られた範囲で噂が動き始める。SMTが選んだロミオ。ブロードウェイから来た俳優。そして誰も知らなかった出自。グランチェスター公爵家の名前。その名が、少しずつ英国演劇界の水面下で囁かれ始めていた。一方その頃。その中心人物であるテリィ本人は、演出家に何度もロミオの解釈をやり直させられながら、そんな噂など知る由もなかった。

  4. ポニーの丘には夏の風が吹いていた。草を揺らし、木々の葉を鳴らしながら、どこまでも続く青空へ流れていく。キャンディは丘の上へ腰を下ろし、膝の上に広げた新聞へ目を落とした。紙面の中央には大きな写真が載っている。イギリス、SMT次回公演『ロミオとジュリエット』主演決定・テリュース・グレアムその文字を見た瞬間、思わず笑みが零れた。「本当にやったのね……」小さく呟く。驚きはなかった。いや、正確には違う。驚きより先に、納得があった。あの日、ニューヨークで再会した時から、なんとなくそんな気がしていたのだ。偶然の再会、テリィが案内してくれた劇場。舞台の上で語る時の真剣な横顔。ストラトフォードの話をする時の目。三人に残ったと聞いた時の、静かな決意。キャンディは思い出す。あの時テリィは言っていた。ここまで来た以上、挑戦したいのだと。まだ自分に何が足りないのか知りたいのだと。その言葉の意味は完全には分からなかった。けれど、本気なのだということだけは分かった。誰よりも。新聞へ目を戻す。記事にはオーディションのことが書かれている。ロンドンの有力俳優たちとの競争。最終選考。主演決定。短い文章だった。だがキャンディには分かる。その数行の裏に、どれほどの時間があったのか。どれほどの努力があったのか。そして、どれほど苦しんだのか。記事には書かれていない。けれど分かる。テリィだから。「おめでとう」そっと呟く。風がその言葉をさらっていく。本当にうれしかった、心から。まるで自分のことのように。いや、自分のこと以上かもしれない。だってあの人は、ずっとそこを目指していたのだから。けれどうれしさだけではなかった。キャンディは新聞を抱えたまま空を見上げる。あの日、劇場を案内してもらった時、舞台へ立つテリィを見ながら思ったことがある。遠くへ行ってしまう。そんな予感だった。もちろん今さらだ。彼はずっと前から遠い場所にいた。ニューヨークの舞台俳優で、自分はインディアナの看護婦で、住む世界は違う。それは分かっている。けれど再会してしまったから。声を聞いてしまったから、笑う顔を見てしまったから余計に感じてしまう。今頃テリィはストラトフォードにいる。シェイクスピアの故郷で、ロミオとして、きっと稽古に追われている。演出家に怒られているかもしれない。悩んでいるかもしれない。そんな姿まで想像できてしまう。キャンディは苦笑した。会わなければ、こんなこと考えなかったのに。けれど、それでも、再会できて良かったと思う。あの時会えたからこそ、今こうして新聞を見ながら喜べる。ただ遠いスターのニュースではない。自分が知っている人のニュースなのだ。少し意地悪で、でも誰より優しくて、夢を追い続けている人の。キャンディはもう一度写真を見る。そして今度は少しだけ胸を張った。「やっぱりテリィだわ」そう言って笑う。誇らしかった。少し寂しかった。でも、それ以上にうれしかった。あの日見送った挑戦が、確かに実を結んだのだから。ポニーの丘を渡る風は、どこまでも穏やかだった。

  5. アードレー家にとって、ブラックストーン鉱山事故が残した傷は、想像していたよりもはるかに深かった。負傷者への補償、操業停止による損失、新聞各紙が連日のように掲げる厳しい見出しに加え、やがて街では、アードレー家は鉱山の危険を知りながら無理に操業を続けていたのではないか、という噂まで囁かれ始めていた。はじめは鉱山町の酒場や市場の片隅で交わされていた声が、シカゴの取引所へ、銀行の窓口へ、馬車の行き交う大通りへと広がっていくにつれ、アードレーという名は、古い名門を示す響きではなく、冬の空の下でひび割れを深くしていく石の塔のように、人々の目に映り始めていた。銀行は融資の返事を引き延ばし、取引先はこれまでの親しげな態度を急によそよそしいものへ変え、株主たちは補償金の支払いよりも先に、責任の所在を明らかにせよと詰め寄った。さらに悪いことに、アードレー家の経営する銀行では、預金を払い戻そうとする市民が朝早くから列をつくり、その列を見た別の人々がまた不安に駆られて並び始めるという、冷たい風が冷たい風を呼ぶような流れが生まれていた。シカゴのアードレー本邸でも、使用人たちの足音はいつもより控えめになり、廊下で交わされる声も自然と低くなっていた。銀器は変わらず磨かれ、食卓には花が飾られ、暖炉にはいつものように火が入っていたが、そのどれもが、どこか薄い膜をかぶったように見え、窓辺に差す午後の光さえ、屋敷の奥まで届く前に力を失ってしまうようだった。同じ頃、事故の影はコーンウェル家にも届いていた。夕食の席で、アーチーの父であるコーンウェル氏は、新聞を静かに折り畳みながら、しばらく食卓の上へ視線を落としていた。燭台の火が銀のナイフとフォークに細く揺れ、その光の中で、新聞の黒い見出しだけが妙にはっきりと浮かび上がっている。「アードレー家は、危ないな」低く告げられた言葉に、向かいに座っていたアーチーの指が、ほんのわずかに止まった。「だったら、父さん、どうかアードレー家に……」声を上げかけたアーチーに、コーンウェル氏は新聞から目を離さないまま言った。「お前は口を出すな」怒鳴り声ではなかった。けれど、その静けさの中には、食卓の空気を一瞬で固くしてしまうだけの重さがあった。「今は、情で動く時ではない。関われば、こちらまで巻き込まれる」アーチーは言い返しかけた。けれど、口を開いたまま、言葉を飲み込んだ。コーンウェル家はアードレー家に連なる名門であり、親族であるからこそ、軽々しく動けば身内のかばい合いだと見られる。家を守る者は、助けたい相手がいる時ほど、感情だけで手を伸ばしてはならない。そんな理屈は、幼い頃から何度も聞かされてきたし、今の父の言葉がただ冷たいだけのものではないことも、アーチーにはわかっていた。それでも、理屈だけでは収まらないものが、胸の奥に熱く残った。アルバートさんが、今どれだけのものを受け止めていると思っているんだ。喉元まで上がってきたその言葉は、父の前では声にならなかった。アーチーは膝の上で指を握りしめ、やがて何事もなかったように水のグラスを取った。その夜、アーチーは遅くまで自室の机に向かっていた。読みかけの本は開かれたまま、頁の上にはランプの光が静かに落ちていた。窓の外では冬の霧が庭をゆっくりと覆い、刈り込まれた植え込みも、石畳の小径も、夜の中へ沈んでいく。けれど彼の目は、文字を追わなかった。――今は、情で動く時ではない。夕食の席で父から告げられた言葉が、静まり返った部屋の中ではかえって大きく響くようだった。アーチーは椅子から立ち上がり、窓辺へ歩み寄った。夜気に曇った硝子へそっと手を添えると、遠くの通りに揺れるガス灯が、霧の向こうで滲んで見えた。「……一度言われたくらいで、終わるものか」誰に聞かせるでもなく呟いた声は、静かな部屋へ吸い込まれていった。翌日の午後、アーチーはもう一度、父の書斎を訪ねた。重いオーク材の扉の前に立った時、廊下の奥から聞こえてくる時計の音が、いつもよりゆっくり響いているように思えた。扉を叩くと、しばらくして中から短く返事があり、アーチーは帽子を手にしたまま部屋へ入った。書斎には、暖炉の火が静かに揺れていた。父は大きな机の前に座り、広げられた書類へ目を落としている。机の上には新聞だけでなく、取引先からの手紙や、金融機関の報告書らしい紙がいくつも重なっていた。「父さん、アードレー家ですが……」「また、その話か」顔も上げずに言われても、アーチーは引き返さなかった。「はい」コーンウェル氏の万年筆が止まる。「何度言われても答えは変わらん」「それでも、お願いします」その声に、父はようやく顔を上げた。しばらく二人は黙って向かい合った。暖炉の火がはぜる音だけが、重い机と書棚に囲まれた部屋の中で小さく響いている。「今、コーンウェル家がアードレー家を公然と支えれば、世間はどう見る?」「身内のかばい合いだと……」「そうだ。信用を失うのはアードレー家だけではない。コーンウェル家まで巻き込まれる。そうなれば、助けられる者まで助けられなくなる」アーチーは黙って聞いていた。父の言葉は間違っていない。だからこそ苦しかった。間違っている相手なら反発できる。けれど父は、冷たさだけで拒んでいるのではなく、家を守る者として一つ一つの危険を見ている。そのことがわかるから、アーチーの胸にある言葉は、ただ勢いだけでは前へ出ていかなかった。けれど、そのまま飲み込むこともできなかった。「ですが、アルバートさんは逃げていません」静かな声だった。コーンウェル氏の眉がわずかに動く。「誰かの後ろに隠れることも、責任を別の者へ押しつけることもしていません。鉱山へ行き、遺族の前に立ち、新聞にも答え、銀行にも頭を下げている。そんな人を、親族である僕たちが最初に見捨てることだけは、僕にはできません」父は何も言わなかった。アーチーは一歩だけ机へ近づいた。「子どもの頃から父さんは、家名より先に、人として正しいことを忘れるなと教えてくれました」暖炉の火が、父の横顔を赤く照らしていた。「だから僕は、今、その教えに従っています」長い沈黙が流れた。コーンウェル氏は息子を見ていた。幼い頃から、アーチーは無茶をしない子どもだった。大人の顔色を読むのが早く、場の空気を崩さず、きちんと笑い、きちんと退くことを覚えていた。その息子が今、父の前で退かずに立っている。やがてコーンウェル氏は深く息を吐き、椅子の背にもたれた。「……本当に、お前は変わったな」アーチーは答えなかった。「昔のお前なら、私が反対した時点で諦めていただろう」父の声は、夕食の席で聞いた時よりも少しだけ低く、少しだけ遠かった。アーチーは帽子のつばを握る手に力を込めたまま、まっすぐ父を見ていた。しばらくして、コーンウェル氏は机の引き出しを開け、古い革表紙の手帳を取り出した。そこには、銀行家、鉄道会社の重役、鉱山機械を扱う実業家、長年コーンウェル家と取引のある商人たちの名が、細かな筆跡で書き込まれていた。「表立った融資はできん」その言葉に、アーチーの肩がわずかに落ちる。しかし父は、すぐに続けた。「だが、だからといって、何もしないとは言っておらん」アーチーは顔を上げた。「私個人の資金を動かそう。それだけでは足りん。付き合いのある銀行頭取や実業家にも話をしてみる。支払い期限の延長、取引の継続、必要ならば融資団も組む」アーチーは息を呑んだ。「父さん……」「ただし」 コーンウェル氏の眼差しは鋭かった。「コーンウェル家の名は一切表へ出さない。すべて水面下で動かす。誰にも話すな。アードレー家にも、こちらから恩を売るような真似はしない」「はい」「これは美談ではないぞ」父は静かに立ち上がり、暖炉の前へ歩いた。「アードレー家が倒れれば、鉱山だけでは済まん。鉄道、銀行、商社、街の雇用、そこに預金している市民まで揺れる。今、誰もが怖がって一斉に手を引けば、火は消えるどころか、別の場所へ燃え移る」アーチーは、父の背中を見つめた。夕食の席で聞いた声と同じ人の声なのに、そこには別の響きがあった。切り捨てるためではなく、どうすれば表に見えないところで支えられるかを測っている声だった。「それでも」コーンウェル氏は振り返らずに言った。「お前が来なければ、私は動かなかったかもしれん」アーチーの喉が詰まった。「ありがとうございます」父は小さく首を振る。「礼を言うのはまだ早い。人を動かすには、金よりも先に信用がいる。今夜から忙しくなるぞ」その日から数日間、コーンウェル氏は表には一切姿を見せなかった。新聞には、相変わらずアードレー家を責める見出しが並び、シカゴの街角では人々の不安げな声が途切れることなく流れていた。けれど、その冷たい流れの下で、目には見えない別の流れが静かに動き始めていた。コーンウェル氏は、長年築き上げてきた人脈をたどり、銀行家と会い、鉄道会社の重役を訪ね、鉱山機械を扱う実業家へ手紙を書き、自ら馬車に乗って協力を求めた。「今は切り捨てる時ではない」その一言を、彼は何度も使った。慌てて距離を取ろうとしていた取引先には、支払い期限の猶予を促し、融資を渋っていた銀行には、アードレー家の銀行を一度に追い詰めれば、かえって市民の不安を煽ることになると説いた。預金を引き出そうとしていた有力者には、少なくとも今月中は動かずにいてほしいと頼み、鉱山町へ必要な医薬品や資材を運ぶ業者には、代金の一部を別口で保証する話までつけた。それは、新聞の一面を飾るような支援ではなかった。誰かが大声で称えるような出来事でもなかった。ただ、朝には冷え切っていた扉が、午後になるとわずかに開き、昨日まで断られていた返事が、今日には保留へ変わり、諦めかけていた交渉の席に、もう一度だけ人が戻ってくる。そんな小さな変化が、アードレー家の周囲で少しずつ起こり始めていた。その頃、アーチーはブライトン家を訪ねていた。応接間の大きな窓から冬の淡い陽射しが差し込み、磨き上げられた床へ柔らかな光を落としている。外の庭では、葉を落とした枝が風に揺れ、その影がレースのカーテンに細く映っていた。「アーチー?」アニーは彼の顔を見るなり、小さく首をかしげた。いつもなら冗談を言いながら部屋へ入ってくる彼が、その日は帽子を手にしたまま、しばらく窓辺へ視線を向けていたからだった。「父さんに、何度も頼んだよ」ようやく口を開いた声は穏やかだったが、どこか力が抜けていた。「最初は、今はアードレー家に関わるなと言われた。けれど、もう一度行って、また話したんだ」アニーは何も言わず、静かに耳を傾けた。アーチーは少しだけ笑う。「表には出せないそうだ。コーンウェル家の名を出せば、身内のかばい合いだと見られて、かえってアルバートさんを苦しめるかもしれないから」その笑みは明るく見せようとしていたけれど、指先は帽子のつばを無意識になぞり続けていた。「でも、父さんは動いてくれる。銀行や取引先に話をしてくれるって。支払いの猶予も、融資の道も、できるかぎり探してみると」アニーの目が大きく揺れた。「アーチー……」「僕ができたことなんて、父さんの書斎へ押しかけて、頼み込んだだけだよ」「それだけじゃないわ」アニーは小さく首を振った。「あなたが諦めなかったから、お父様は動いてくださったのよ」アーチーは返事をしなかった。窓の外では、冬の光がゆっくり傾き始めていた。応接間の中は静かで、遠くの部屋から使用人の足音がかすかに聞こえる。アニーは、その横顔を見つめながら、以前コーンウェル夫人が話していたことを思い出していた。小さい頃から、アーチーは無茶をしない良い子だったの。私たちの言うことをよく聞いて、周りの空気に合わせるのが上手でね。アリステアの方がよほど頑固で型破りだったわ。むしろ心配だったのは、いつもアリステアの方だったのよ。その時、夫人は懐かしそうに笑っていた。けれど今、目の前にいるアーチーは違って見えた。周囲に合わせることを覚えてきた人だからこそ、大切なものだけは譲れないと決めた時、その一歩は誰よりも重いのかもしれない。アニーは膝の上で重ねていた手に、そっと力を込めた。自分もまた、ブライトン家へ迎えられた日から、迷惑をかけてはいけない、この家にふさわしい娘にならなければならないと、いつも心のどこかで自分に言い聞かせてきた。綺麗なドレスを着せてもらい、上品な言葉を教えられ、誰からも穏やかに微笑まれる場所に立つたび、そこにいることを許されるためには、決してわがままを言ってはいけないのだと思ってきた。けれど、目の前のアーチーは、父の前で退かなかった。そのことが、アニーの胸の奥で、長いあいだ閉じていた小さな扉を静かに押した。「私も」アニーは顔を上げた。アーチーが彼女を見る。「私も、お父様とお母様に話してみるわ」「アニー?」「ブライトン家にできることが、何かあるかもしれないもの」アーチーは一瞬、何かを言いかけたが、アニーの表情を見て、その言葉を飲み込んだ。いつもなら、心配が先に立って止めていただろう。無理をしなくていいと言ったかもしれない。けれど、今のアニーの目は、誰かの後ろへ隠れようとする少女のものではなかった。「……ああ」アーチーは静かに頷いた。「君なら、きっと伝えられる」その言葉に、アニーは少しだけ微笑んだ。夕暮れの光が応接間の床に長く伸び、二人の足元を淡く染めていた。外では風が枝を揺らし、窓硝子がかすかに鳴ったが、アニーはもう、その音に肩を震わせることはなかった。その夜、アニーは意を決してブライトン夫妻の部屋を訪ねた。廊下はすでに静まり返り、壁に掛けられた時計の音だけが遠くから響いていた。扉の前に立ったアニーは、一度だけ胸に手を当て、小さく息を吸った。それから、震えそうになる指で扉を叩いた。「アニー?」扉を開けた父は、こんな時間に娘が訪ねてきたことに驚いた顔をした。「どうしたんだ、こんな時間に」アニーは敷居の前で足を止め、父と母の顔を順に見た。暖炉の火が部屋の奥で静かに燃え、母の膝の上には読みかけの本が伏せられていた。「お願いがあります」そう言って、アニーは深く頭を下げた。ブライトン夫妻の表情が変わる。「アードレー家に、融資をしていただけませんか」部屋の空気が、ふっと音を失った。父の顔が一瞬で険しくなる。「何を言っている。今アードレー家に関わるのが、どれほど危険なことかわかっているのか?」「はい」「ならば、なぜそんなことを言う?」父の声は厳しかった。ブライトン家の財政が決して楽ではないことを、アニーは知っていた。華やかな屋敷の暮らしの奥で、父がどれほど慎重に家計を動かしているかも、母がいくつかの予定を何気なく取りやめていることも、知らないふりをしていただけで、本当は気づいていた。それでも、アニーは顔を上げた。「私のために用意してくださっている結婚式の費用を、融資に回していただけませんか?」母が息を呑んだ。父は信じられないものを見るように娘を見た。「アニー、それがどういう意味かわかっているのか?」「わかっています」「お前の結婚式だぞ」「はい」アニーの声は小さかったが、引かなかった。「盛大な式でなくてもいいんです。ドレスも、花もなくていい。融資は少しでもいいんです。今、誰かがアードレー家へ手を差し伸べなければ、きっと取り返しがつかなくなります」父は黙った。アニーは、胸の前で握っていた手に少しだけ力を込める。「アルバートさんも、アーチーも、逃げていません」静かな声だった。「苦しくても、自分だけ助かろうとはしていません。誰かに責任を押しつけることもなく、できることを探しています。だから、私も逃げたくないんです」母の目がわずかに揺れた。アニーはまっすぐ父を見た。「私はずっと、ブライトン家にふさわしい娘にならなければと思っていました。正しい選択をしなければ、お父さまにもお母さまにも恥をかかせてしまうと思っていました。でも、今は少しだけ違う気がするんです」暖炉の薪が小さくはぜた。「正しい選択というのは、ただ守られて、何も失わない場所にいることではないと思いました」父は何も言わない。アニーの声は、少しだけ震えた。「今ここでアードレー家を見捨てたら、私は一生、アーチーの隣で笑えないんです」長い沈黙が落ちた。時計の針が一つ進む音が、妙にはっきりと聞こえた。やがてブライトン氏は、ゆっくりと椅子の背にもたれ、娘を見た。その目は、泣き虫だった小さな少女を見る目ではなく、一人の女性の決意を前にした目だった。「……アニー」低い声だった。「あんなに泣き虫だった我々の娘が、こんな顔をするようになったのだな」アニーは唇を結んだまま、何も言わなかった。父はしばらく黙っていたが、やがて静かに言った。「正式な、表立った支援はできない」アニーの肩がわずかに沈む。「だが、ブライトン家個人の名義でなら、動かせる金はある」アニーの目が大きく揺れた。母がそっと微笑む。「あなたのお父様は、昔から娘には弱いのよ」その瞬間、アニーは泣き出しそうになるのを必死に堪え、もう一度深く頭を下げた。「ありがとうございます。本当にありがとうございます」翌日、アードレー家本社には、ブライトン家から一通の封書が届けられた。その頃、アルバートは執務室で、銀行から戻された書類と鉱山町からの報告書に目を通していた。机の上には、開かれた封筒、署名を待つ契約書、負傷者の名簿、未亡人となった女性たちの住所を書きつけた紙が幾重にも重なっていたが、彼は一枚ずつ丁寧に読み、必要な箇所へ万年筆を走らせていた。やがてジョルジュが静かに部屋へ入り、一通の封書を差し出した。「ブライトン家より、お手紙でございます」アルバートは封を開き、便箋へ静かに目を落とした。そこには、ブライトン氏自らの筆跡で、個人として可能な範囲ではあるものの、当面の資金を融資したいという申し出が綴られていた。その額は、アードレー家の危機を一度に救えるほど大きなものではなかった。それでも、この状況で手を差し伸べることがどれほど難しいかは、便箋の端に残るわずかな筆圧の乱れからも伝わってくるようだった。アルバートは便箋を静かに机へ置き、小さく息をついた。「……ブライトン家らしい」その言葉のあと、彼はしばらく便箋を見つめていた。そこへ、ジョルジュがもう一歩近づいた。「それから、ウィリアム様」アルバートが顔を上げる。「この数日、いくつかの銀行と取引先の態度が変わり始めております。支払い猶予に応じる会社が増え、融資の話も、再び席につくという返答がございました」アルバートの指が、机の上で止まった。「急にか?」「はい」ジョルジュは声を落とした。「表向きには、どこも独自の判断という形を取っております。ですが、調べましたところ、どうやらコーンウェル様が水面下で動いておられるようでございます」書斎の窓の外では、冬の薄い光が曇った硝子に滲んでいた。アルバートはしばらく何も言わなかった。やがて、机の上に置かれたブライトン家の便箋と、ジョルジュが差し出した取引先の返答を並べるように見た。「……そうか」短い言葉だった。けれど、その声は、書類の山の中へ静かに落ち、暖炉の火がアルバートの横顔をかすかに照らした。その時、応接室へ続く扉がノックされた。ジョルジュが応じると、アーチーとアニーが姿を現した。アーチーはいつものように洒落た身なりをしていたが、その目元には、何日も父の書斎へ通い続けた疲れが残っていた。隣に立つアニーも緊張していたものの、もう誰かの後ろへ隠れようとはしなかった。アルバートは二人の前まで歩み寄った。「この申し出は……」視線をアニーへ向けると、彼女は少し照れたように微笑んだ。「お父様とお母様が、私の話を最後まで聞いてくれたんです」アルバートは静かに頷いた。「アニー、ありがとう」その一言に、アニーの睫毛が揺れた。その横でアーチーが、少し肩をすくめる。「僕の方は、父さんにずいぶん手こずりました」いつもの調子に近づけようとした声だったが、笑みの端にはまだ緊張が残っていた。「でも、最後は動いてくれました。コーンウェル家の名は絶対に出すなと言われていますが、銀行にも、取引先にも、鉱山町へ物資を運ぶ業者にも、できる限り話をつけてくれるそうです」アルバートはアーチーを見た。アーチーは照れたように少しだけ視線をそらし、帽子のつばを指でなぞった。「父さんは、恩に着せるつもりはないと言っていました。むしろ、知られたら困る顔をすると思います」アルバートの口元に、わずかな笑みが浮かんだ。「では、知らないふりをしておこう」その言葉に、アーチーがようやく息をつくように笑った。「そうしていただけると助かります」書斎の中に、久しぶりにほんの少しだけ柔らかな空気が戻った。アルバートは何も大げさなことを言わなかった。ただ、二人の前で静かに頭を下げた。「ふたりとも、来てくれてありがとう」その声に、アニーは胸の前で手を重ね、アーチーは困ったように笑いながらも、ほんの少しだけ背筋を伸ばした。ブラックストーン鉱山事故から二週間が過ぎても、近くの病院にはまだ事故の影が残っていた。雨の降る夕方、重症患者用病棟の奥へ、新しい患者が運び込まれてきた。廊下の窓には灰色の雨が斜めに流れ、遠くでは馬車の車輪が濡れた道を軋ませている。ストレッチャーを押していた医師は、疲れの滲む顔でキャンディを見るなり、短く告げた。「ブラックストーンの生存者だ。爆発が最も激しかった坑道で見つかった。左腕の傷が化膿し始めているし、熱も高い。またあとでくる。それまで頼む」キャンディは思わず足を止めた。運ばれてきた男は、四十代半ばほどに見えた。顔には火傷の痕が残り、左腕には厚く包帯が巻かれている。呼吸は荒く、胸は苦しそうに上下していたが、わずかに開いた目だけは、病室の薄い灯りの下でぎらりと強く光っていた。生き延びた安堵の目ではなかった。何かを失い、その失ったものだけにまだ身体を繋ぎ止められているような目だった。キャンディはカルテを受け取り、小さく名前を読んだ。「ジョー・マッケン……」鉱山労働者。事故当時、第三坑道にいた。妻と幼い息子がいる。そして、同じ現場にいた兄は、すでに遺体となって発見されていた。キャンディは静かにベッド脇へ立った。「傷の確認をしますね」最初、男は動かなかったが、キャンディが包帯に触れようとした瞬間、突然腕を振り払った。「触るな!」怒声が病室に響き、近くにいた若い看護師がびくりと肩を震わせる。男は荒い息のままキャンディを睨みつけた。「お前、アードレー家の養女だそうだな」キャンディの手が止まる。男の目には、隠そうともしない憎しみがあった。「アードレー家の人間が、俺たちを殺しておいて、今さら何しに来た」激しく咳き込みながらも、ジョーは視線を逸らさなかった。「出ていけ!」若い看護師が慌ててキャンディのそばへ寄る。「キャンディ、別の人に担当を代わってもらった方が……」「いいえ」キャンディは静かに言った。「私が担当します」看護師が目を見開く。ベッドの上で、ジョーは低く笑った。「偽善者が」キャンディは答えなかった。ただ、床に落ちかけた包帯を拾い、清潔な布を用意し直した。「熱が上がっています。傷も悪くなっているわ」「知るか」「治療しなければ、腕が使えなくなるかもしれない」「だったら、そうなればいい」その声は荒かったが、最後の音だけが、ひどく掠れていた。キャンディはその目を見た。言葉を選ぼうとして、やめた。励ましも、慰めも、今はこの人の傷口に粗い布を押し当てるようなものになる気がした。翌日、キャンディが再び病室を訪れると、ジョーは窓の外を見ていた。雨は雪に変わりかけ、ガラスの向こうで白い粒が冷たい風に流されている。「薬を替えるわ」返事はなかった。キャンディが包帯をほどこうとすると、ジョーはまた手を払った。「来るなと言っただろう」「傷が悪くなっているの」「俺はアードレー家の人間なんぞに治されたくない」キャンディは包帯を持ったまま、静かに答えた。「私は看護師よ」ジョーが睨む。「どっちでも同じだ」「違うわ」キャンディはまっすぐ言った。「アードレー家の名前とは関係なく、私はあなたを助けたいの」ジョーは鼻で笑った。「助ける?」その目が激しく揺れた。「だったら、兄貴を返せよ!」叫びは病室の壁にぶつかり、すぐに重い沈黙となって落ちた。ジョーの拳が震えていた。「坑道が崩れた時、兄貴は俺を押し出したんだ。俺だけ、外へ出された」キャンディは何も言えなかった。窓の外で、雪になりきれない雨が硝子を叩いている。ジョーは顔をそむけ、苦しげに息を吐いた。「なんで俺なんだよ」キャンディは椅子を引き、ベッドのそばへ静かに腰を下ろした。ジョーが眉を寄せる。「お前、何をしてる?」「ここにいるの」「は?」「怒っていてもいいわ」キャンディは静かに言った。「でも、治療はするから」ジョーは呆れたように彼女を見た。「俺が怖くないのか。アードレーのお嬢様は、俺たちみたいな人間と話すこともないだろう?」「あるわ」キャンディは少しだけ口元を緩めた。「銃を持ったあなたよりもっと怖い人を治療したこともあるわ」その言葉に、ジョーの目がわずかに動いた。キャンディの脳裏には、レオンと知り合うきっかけになった日のことがよみがえっていた。撃たれた男の傷を手当てしながら、少しでも不審な動きをすれば本当に撃たれるかもしれないと、息を殺したあの日。けれど、そんなことを長々と話すつもりはなかった。ジョーはしばらく彼女を見ていたが、やがて低く呟いた。「変な女だな」「それ、よく言われるわ」キャンディが言うと、張り詰めていた病室の空気が、ほんのわずかにほどけた。それからもキャンディは毎日、ジョーの病室へ通った。罵声を浴びる日もあれば、最初から最後まで一言も口をきいてもらえない日もあった。消毒液を見ただけで顔を背けられ、食事の盆を押し返され、包帯を交換するたびに嫌味を言われることもあった。それでもキャンディは、決まった時間に病室へ入り、窓を少し開けて空気を入れ替え、熱を測り、傷を洗い、薬を替えた。ある日の午後、ジョーは窓の外を見たまま、ぼそりと言った。「なんで来るんだ?」キャンディは手を止めなかった。「患者だからよ」「俺はアードレー家を憎んでいる」「よく知ってるわ」「お前も憎い」「ええ」「なのに来るのか?」キャンディは包帯を結び終え、少しだけ考えたあと、彼を見た。「あなた、まだ食事を残しているけれど、水は飲んでいるわ。痛い時は顔を背けるけれど、手当ての邪魔はしなくなった。夜中に熱が上がった時も、呼び鈴を押したでしょう」ジョーは黙った。「だったら、私は来るわ」それ以上、キャンディは何も言わなかった。窓の外では、雪が静かに降り始めていた。その数日後の夕方、病院の廊下には雪混じりの冷たい雨の音が満ちていた。キャンディは別の病室の回診を終え、カルテを胸に抱えながら歩いていたが、ジョーの病室の前まで来た時、扉の向こうから聞こえてきた低い声に足を止めた。聞き覚えのある声だった。そっと扉の隙間から中を見る。ベッドの傍らには、黒いコートをまとったアルバートが立っていた。帽子を手に持ち、濡れた髪をそのままにしているところを見ると、外からまっすぐ病院へ来たのだろう。肩には雨の名残があり、コートの裾はわずかに重そうだった。ジョーはベッドの上で身体を起こし、鋭い目で彼を見ていた。「……何の用だ?」アルバートは椅子を引き、静かに腰を下ろした。「熱が下がったと聞いた」「だからなんだ?祝いにでも来たのか?」皮肉な声だった。アルバートは首を振る。「仕事の話をしに来た」ジョーの表情がわずかに変わった。アルバートは書類入れから一通の封筒を取り出し、ベッド脇の机へ置いた。「救済基金から、当面の生活費を出す手続きを済ませた。銀行への返済も、君が働けるようになるまで猶予をつけるよう進めている」ジョーは封筒を睨んだ。「施しか」「いや、違う」アルバートの返事は静かだった。「働いて返してもらうつもりだ」ジョーが顔を上げる。「鉱山は、しばらく閉じる。けれど、いつか再開できる日が来たら、その時はまた力を貸してほしい」ジョーは乾いた笑いを漏らした。「まだ再開できると思ってるのか?」「思っている」迷いのない声だった。「ただし、その前に直さなければならないものが山ほどある」アルバートはジョーの包帯が巻かれた腕を見た。「坑道も、人の暮らしも、信用も」ジョーは何も言わなかった。アルバートは立ち上がり、帽子を手に取った。そして扉へ向かう前に、一度だけ足を止める。「君のお兄さんのことは、一生忘れない」その声は低く、病室の奥へ静かに沈んだ。ジョーは顔をそむけた。アルバートはそれ以上何も言わず、扉を開けて廊下へ出てきた。キャンディは思わず身を引いたが、アルバートは彼女がそこにいたことに気づくと、少しだけ目を細めた。「キャンディ」「アルバートさん……」言いたいことはいくつもあった。どうして一人で来たのか。雨の中、どれほどの場所を回っているのか。なぜ少しも休まないのか。けれど、そのどれも声にならなかった。アルバートはキャンディの腕の中のカルテを見て、静かに言った。「彼を頼む」たったそれだけだった。キャンディが頷くと、アルバートはわずかに微笑み、また長い廊下を歩き出した。黒いコートの背中が、ランプの明かりを受けながら遠ざかっていく。その姿は雨に濡れ、肩のあたりにかすかな疲れを滲ませていたのに、足取りだけは乱れなかった。キャンディはしばらく、その背中を見送っていた。病室の中では、ジョーが机の上の封筒を見つめていた。やがて彼は右手を伸ばし、その封筒をゆっくりと引き寄せた。「……変な旦那だ」小さな声だった。それは誰かを許す言葉ではなかったけれど、初めて憎しみだけではない何かが、そこに混じっていた。キャンディは扉の前で静かに息をついた。廊下の窓の外では、雨がいつの間にか雪へ変わり始めていた。街も、病院も、鉱山も、まだ深い冬の中にあった。それでも、消えそうになっていた灯りが、どこかで一つずつ守られていくような気がした。キャンディは胸の中で、そっとその名を呼んだ。アルバートさん。その声は誰にも届かなかったが、遠ざかっていく背中を、いつまでも見送っていた。みなさまの貴重なお時間の中で、拙い私の物語を読んで下さり、ありがとうございます💕深く深く感謝しています💕さて。着地点を先に決めたがゆえ、「キャンディにはテリィ派」の私にとっても不本意?なストーリー展開になっております💦😆いやね、書きはじめた時は、そんなに感じなかったのですが、アルバートさんを書いていくと、これがすっごい良い男で、困る〜💦アルバートさん、テリィの最強のライバルだと思うんです。花男の花沢類くらい。なんせ、私は花沢類派なので💕で、ですね。最近、同志のCさまとテリィとアルバートさんの懐具合を語り合っておりまして、チラッと調べてみました♡題して、どっちがお金持ち?コーナー✨️✨️パチパチ👏リアルなところを探ってみました♡【1920年代の資産比較(現代日本円換算の目安)】アルバートさんの懐具合を想定。↓■ロックフェラー家総資産:約100兆~200兆円年間収入:約5兆~10兆円■フォード家総資産:約80兆~150兆円年間収入:約3兆~8兆円■メロン家総資産:約50兆~100兆円年間収入:約2兆~5兆円上記から想定するとアードレー家のアルバートさんの年間収入は、3兆円くらいから10兆円くらい?✨️✨️テリィの懐具合を想定。↓■イギリス最大級の公爵家(ウェストミンスター公爵家クラス)総資産:約10兆~20兆円年間収入:約1,000億~3,000億円■イギリスの大公爵家(一般)総資産:約3兆~10兆円年間収入:約300億~1,500億円プラス。テリィには、ロイヤルシェイクスピアシアターのスター俳優としての年収も加算されるので。★看板スター俳優年収:£3,000~5,000現在日本円の価値:約3,700万円~6,200万円相当★英国最高峰の国民的スター年収:£5,000~10,000以上現在日本円の価値:約6,200万円~1億2,500万円以上相当テリィは、約1,000億~3,000億円 +約3,700万円~6,200万円相当くらい?なんか、凄すぎてよくわかんない💦(笑)😆年収だけ比べれば、アルバートさんに軍配が上がるけど、そもそも年間一億円ですら使い切れませんよね??プライベートジェットで、世界中のアマンに泊まって、エステ三昧して、各都市で、お買い物しても使い切れない(笑)😆そもそも、テリィとアルバートさんって、大谷翔平とマイケル・ジョーダンの年収を比べるようなもの。どっちも凄すぎて選べない💦もう、これはキャンディに選んでもらうしかない😆となると。テリィ派の私としては、涙を飲んで、アルバートさんに諦めてもらうしかない💧でもいい男なのよ。アルバートさん。おしいわ〜💦爽やかで優しくて包容力があって、権力もあって、それなのに、お金がなくてもやっていけるしなやかさ。家事もこなせるし、ペットも面倒みれるんだから、イクメン間違いなし!キャンディにアルバートさんが、フラれたら、わたし、仲人おばちゃんになるわ✨️✨️「なになに?金髪に緑の目が好み?金髪はわりといるけど、緑の目はちょっと珍しいわね。それから?年は若い方がいいって?いくつくらい若いのがいいの?ひと回りくらい?あ、そう、若い子希望、と。あとは?学歴は問わない、仕事をしている女性希望……共働き希望なの?あ、そう。あなた、年収高いんだから、家にいてもらってもいいんじゃない?ダメ?働く女性が好きなのね。じゃあ、あなた家事は分担できる?得意なの?あら、それならいいわ。あと何か希望ある?ちょっと厳しめの叔母さんと同居希望?まぁ、ちょっとそれがネックよね。そこはね、イマドキの女の子には敬遠されるかもしれないわ。でもあなた、年収高いし、見た目もいいんだし、どんどん色んな女の子とお見合いしていきましょう!」みたいな〜(笑)😆全国のアルバート派のみなさま、ごめんなさいm(_ _;)mアルバートさんで遊んで💦みなさまが穏やかで幸せな時間をお過ごしでありますように💕ジゼル次のお話は↓『永遠のジュリエットvol.65〈キャンディキャンディ二次小説〉』ジョー・マッケンが、初めてキャンディの前で「ありがとう」と口にしたのは、ブラックストーン鉱山事故から二十日ほどが過ぎた、夕暮れの病室だった。それは感謝を伝えよ…ameblo.jp

    永遠のジュリエットvol.64〈キャンディキャンディ二次小説〉
  6. 夜勤のフォロワーの皆様、お疲れ様です。暑い中、ご苦労様です✨そして、こちらも沢山のリクエストをありがとうございました。2025年8月29日書き下ろし「愛する貴方の故郷へ⋯」2025年9月1日「ラヴェンダー畑で掴まえて⋯」AI挿し絵を新たに製作し、追加して、アップ致しました。ではどうぞ♥️①『愛する貴方の故郷へ⋯。ベルばら2次創作小説 書き下ろし小説 超R18』アンドレは、どこの出身なんだろう?最初に小説を書き始めた時に、疑問に思いました。向日葵のイメージだから黄色。アンドレのカラーは黄色⋯。明るく、誠実。(表向きは…ameblo.jp②『ラベンダー畑でつかまえて⋯⋯ ベルばら2次創作小説 書き下ろし』先日、アップしたラベンダー🪻のドライフラワーを嗅ぎながらイチャイチャした2人のお話ほんのショートストーリーですが、翌年の春に、休暇を兼ねて2人でみた、いや、オ…ameblo.jp追記↓AI挿し絵の失敗例💦指示を少しでも間違えると、これ、だれ?となります💦↓アンドレ子供みたいだし、オスカルの服も、だれ?となります(笑)

    リクエストありがとうございますベルばら2次創作小説超R18 ラベンダー畑で掴まえて⋯
  7. 初日の朝は驚くほど静かだった。空は高く晴れ渡り、ストラトフォードの街はいつもと変わらない一日を始めている。だが、その静けさとは裏腹に、劇場の中は朝から慌ただしかった。大道具の最終確認、衣装の点検。照明合わせ。舞台監督の声が飛び交う。誰もが落ち着かない。それは俳優たちも同じだった。楽屋の鏡の前で、テリィは黙って衣装を整えていた。ロミオの衣装。何度も袖を通したはずなのに、今日は少し違って見える。本番だからだろうか。だが不思議と緊張はなかった。もちろん平静ではない。胸の奥には静かな熱があるが震えるような恐怖ではなかった。むしろ、ようやくここまで来たという感覚に近かった。「あなたは静かなのね」声がして顔を上げる。ジュリエット役の女優だった。彼女も衣装姿だ。いつもより少し緊張しているように見える。「うるさい方がよかったか?」「いいえ」彼女は笑う。「その方が怖いもの」思わず二人で笑った。その笑いだけで少し肩の力が抜ける。開演一時間前。舞台袖には独特の空気が漂っていた。誰もが自分の役と向き合っている。台詞を確認する者。目を閉じて集中する者。落ち着かず歩き回る者など様々だった。そんな中で、演出家がゆっくり姿を現した。自然と全員が集まる。最後の挨拶だった。演出家は俳優たちを見渡した。一人ひとりの顔を見る。そして静かに言った。「ここまでよく来た」誰も口を開かない。「もう私の仕事は終わりだ」その言葉に何人かが顔を上げる。演出家は小さく笑った。「今日からは君たちの作品になる」舞台袖が静まり返る。「失敗してもいい」誰も予想していなかった言葉だった。「台詞を噛んでもいい」少し笑いが起こる。「転んでもいい」さらに笑いが広がる。だが次の言葉で空気が変わった。「ただ、ヴェローナを生きろ」演出家は静かに続けた。「ロミオとして」「ジュリエットとして」「それぞれの役として」その声にはこれまでの全てが込められていた。何週間もの稽古、何百回ものやり直し、積み重ねてきた時間。すべてがその一言に集約されていた。「以上だ」演出家はそう言うと下がった。拍手もなく、大げさな激励もない。だが、それで十分だった。俳優たちは静かに散っていく。自分の場所へ。自分の役へ。客席では観客が席に着き始めていた。ロンドンから来た演劇関係者、評論家。地元の観客。そして学院時代の同級生たち。アレクサンダーもその中にいた。劇場は満員だった。ざわめきが天井へ昇っていく。誰もが期待している。新しいロミオを。ブロードウェイから来た俳優を。そして、どんな舞台になるのかを。舞台袖。開演間近。テリィは一人で立っていた。衣装の感触、舞台の匂い。遠くから聞こえる観客のざわめき。その全てを感じながら静かに目を閉じる。不思議だった。ここへ来るまでのことが次々と思い出される。ニューヨーク。オーディション最終選考。演出家の怒鳴り声。エドワードとの競争。アレクサンダーとの再会。ふと、ある光景が浮かぶ。ニューヨークのホテルでの偶然の再会。劇場案内の一日そして別れ際。「頑張ってね」そう言って笑った金色の髪。テリィは小さく息を吐いた。遠い場所からでも応援してくれている気がした。そんな気がした。「五分前!」舞台監督の声が飛ぶ。全員の表情が変わる。いよいよだ。「一分前!」劇場の照明が落ちる。客席のざわめきが静まっていく。世界が変わる瞬間だった。テリィは舞台袖から客席を見た。満員の観客。息を潜める空気。期待と緊張。その全てが伝わってくる。だが不思議と怖くなかった。ロミオはもうそこにいた。何週間も追い続けた役。ようやく自分の中へ入ってきた役。あとは生きるだけだった。序曲が始まる。舞台監督が最後の合図を送る。俳優たちが動き出す。そして――Shakespeare Memorial theater版『ロミオとジュリエット』の幕が上がった。

  8. 花粉の季節だ◆●最映画「ゴジラ-0.0」が早くも「S.H.MonsterArts」で商品化!7月21日から予約受付開始。11月発送。「S.H.MonsterArts ゴジラ (2026)」の価格は14,850円。●「マジンカイザー」がリボルテック アメイジング・ヤマグチで商品化決定。ズババン!ズババン!●今日のおやつ●ローソンのバターチキンカレーのナン、旨い。●今日の夕飯●天ぷら。●「ルパン三世」の初代・峰不二子役を務めた声優で俳優の二階堂有希子さんが3日に死去。ご冥福をお祈りいたします。さて、今日の誕生日紹介その2です。青島 幸男(1932~2006)作家、作詞家、タレント、俳優、放送作家、監督、政治家。元東京都知事。ナベプロの番組構成作家をしながら自身も出演。クレージーキャッツの名曲を作詞とマルチに活躍。小説処女作、『人間万事塞翁が丙午』が直木賞を受賞する。1968年、参議院に当選してから何度もタレントと行ったり来たり。青島の提案で政見放送が始まってます。1995年に都知事に。政界を辞めてからM1の審査員など好きな事をしてました。長女の青島美幸は顔が似てましたね。『意地悪ばあさん』(1981)「意地悪ばあさんのテーマ」 スラップスティック自分の記憶にあるのがフジのこのドラマです、1967年の日テレ版は知りません。『おらぁグズラだど』(1967)『おらぁグズラだど』 谷啓作詞 - 青島幸男 /作曲・編曲 - 馬渡誠一デビッド・マイケル・ハッセルホフ(1952~)米国の俳優、タレント、実業家、映画プロデューサー。10代からモデルとして活動。1970年代からTVや映画に出演。1982年、『ナイトライダー』が人気を呼び、一躍スターの座を獲得。ロングランの人気シリーズとなった。1989年からは『ベイウォッチ』に主演し、これも長寿シリーズとなった。(海が舞台の海難救助隊)両方日本でも人気がありました。結婚は3回、中には共演者と結婚していた時期も。『ベイウォッチ』(1989)『ナイトライダー』(1982)神坂 一(1964~)ライトノベル作家。ファンタジー・SF作品を主に執筆。サラリーマンをしていたが、発作的に「第1回ファンタジア長編小説大賞」に応募。『スレイヤーズ!』が準入選して、1989年に作家デビュー。代表作の『スレイヤーズ』は2000年に一旦完結したが、2018年に新作を発表。1995年、『スレイヤーズ』アニメ化(4回も)、映画化、OVA化。1998年、『ロスト・ユニバース』もアニメ化。アニメを放映中は長者番付の作家部門上位だった。『スレイヤーズ NEXT』(1996)OP 『Give a reason』 林原めぐみ杉山 清貴(1959~)歌手・シンガーソングライター1983年、『杉山清貴&オメガトライブ』でデビュー。シティポップを代表するシンガーの一人。1986年からソロ活動。『風のLONELY WAY』などヒット曲がありました。『さよならのオーシャン』(1986)作詞ー大津あきら / 作曲・歌ー杉山清貴 / 編曲:ー佐藤準缶コーヒーのCM曲。『火曜サスペンス劇場』(1988)主題歌6 『風のLONELY WAY』 作曲・歌ー杉山清貴水谷豊主演の『浅見光彦ミステリー』回。以上です。今日もありがとうございました。

    #春になると思うこと
  9. ット読者の皆さんの感想、ぜひインスタのコメントに寄せていただけると嬉しいですロミジュリさんのインスタはこちらです⤵ この投稿をInstagramで見る ロミジュリ(@romi_ju_ri)がシェアした投稿↑加筆おわりさて、今回の物語ですが、世に溢れるテリィ系の二次小説の、「その先の物語」に位置します。心の隅で、なんとなく思っていました。「〜こうして、テリィとキャンディは結ばれ、いつまでも幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし」そこでキャンディキャンディの物語は終わらないよね?とというのも、原作者の名木田先生が、ファイルストーリーのあとがきで、世界情勢の不穏な空気に触れているからです。私(名木田先生)の至福の趣味は書き終えた物語の"その後"を思い描き、登場人物たちと心の中で会話することなのです。――中略――キャンディたちと繰り返し対話し、近況(!)を聞いていました。その時、悩める私の前に現れてくれたのが、その後の――第二次世界大戦を目前にした頃のキャンディだったのです。(心だけの続編ではそれが終章になります。)小説キャンディキャンディfinal Story下巻335頁より名木田先生の脳内にある「終章」ってどんなの?界隈を見渡しても、その時代を扱ったものは皆無で、まっさらな雪原のようにひっそり残されているようです。「その先の物語」など、興味がない方もいらっしゃると思いますが、仮にあのひとがテリィなら、リアリティのあるストーリーかもしれません。以前の物語とは違う、新しい情景が展開されます。堅苦しい時代背景ですが、イメージしやすい、ストレスフリーの文章を目指しました※あくまで文章の理解という面で※物語におけるストレスは、その限りではありません次の行でテリィはどうなるのか次のページで物語はどこへ行くのか目まぐるしく動く「次を」追いながら、最後まで読んで頂けると嬉しいです。「え〜!」「ギゃー」「うそ、」「サドっ」など一言でも、感想を頂けると励みになります全話書き終えているので、順次更新いたします。でも、年齢的に毎日は無理なので(笑)、無理のない程度の間隔で投稿したいと思っています。1話あたりの文字数は、少な目です。※第1話は少し多いですスピンオフ「伝説の森」の11ヶ月後から始まります。『伝説の森 【本編後⑦】スピンオフ』※ソネット本編終了後のお話です。時系列では、スピンオフ「おめでとう2」の次です。復習されてからの方が理解が深まります。11年目のSONNETスピンオフ伝…ameblo.jp当二次小説のおさらい絶賛二次小説チャンプルの方は、一読して頂けると嬉しいです。NYの別れから10年後。テリィから手紙が届き、キャンディはNYに会いに行くも列車が脱線。すれ違いが続く中、なんとか再会。テリィの代役公演の都合で、キャンディをさらうように渡英。強引に結婚式を挙げ、ゴールイン!イギリス、ストラスフォードの公爵家ゆかりの家で、いろいろあっても幸せに暮らしている。ざつなまとめだなあらすじより、登場人物の呼び起こしの方が重要かな、と思います。今回関係してきそうな人物をまとめました。登場人物※画像は脳内イメージですテリィ・・ロイヤルシェークスピアカンパニー(RSC)の役者。映画にも出演。監督業や脚本も手掛けるようになる。キャンディ・・近所の総合病院に勤務。出産後は育児に専念。アルバート・・シカゴ銀行の頭取り。医療系の会社を買収し、NYに医療財団を設立した。アーチー・・理系の大学院を卒業。専攻は有機化学。アニーと結婚。アルバートさんの右腕としてアードレー家の事業を支えている。列車に事故に巻き込まれた黒人の少年・・アードレー財団に勤務している。今回は、名前付きで登場します。子供長女アイリス・・テリィ似。しっかり者。首席でセントポール学院に入学長男アンディ・・アンソニー系の面持ち。優しい。アイリスとは双子。セントポール学院に入学次男ジュリアン・・テリィ似。プラモデルが趣味。ちゃっかりさん。役者関係ジャスティン・・RSCの花形役者。テリィのライバル&親友。ナイル・・RSCの役者。口が悪い。スイカ農家の長男。クリオ・・RSCの研修生。品行方正なセントポール学院の卒業生。アルフレッド・・テリィの元同僚。ぽっちゃりさん。キャンディとテリィの別れの真相を知っている。映像の勉強の為アメリカへ渡った。パティに恋心がある。グランチェスター家公爵・・テリィの父。第一次世界大戦の際に病に倒れ、足の自由が利かなくなる。リハビリの末、回復。テイラー・・公爵家の執事。緊張感がない。ボリス・・公爵の主治医。神経質で太っている。パッカード・・公爵家の顧問弁護士。冷静沈着。テリィの義弟は伝染病で死去し、義理の母(公爵夫人)は、娘二人を連れて離婚しています。したがって当二次小説では、テリィは公爵家の跡取りです。もろもろの画像は、あくまでブログ主の脳内イメージです※Geminiにて作成その他の登場人物ジョージ6世・・国王。テリィとは親戚で幼馴染。吃音に悩んでいる。その他、前作に登場の機会がなかった原作キャラも多数登場します・・・・・・・・・今回の連載は、年号、時刻、年齢は数字表記にいたします。漢字と数字が混ざる文になってしまいますが、読み易さを優先しましたので、ご了承ください。誤字脱字などを発見しましたら、お気軽にご指摘ください。コメントは承認制の為「非承認でOKです」など添えて頂ければ、対応いたします。ご質問などがあれば、お気軽にどうぞ♪

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    新連載にあたり(7月16日・更に追記あり)
  10. 国王と王太后の退席を合図に、大広間の奥の扉が開かれた。侍従たちの案内のもと、列席者たちは隣接する迎賓室へと順に進み、宮殿の夜は次の歓談のひとときへと移っていった。高い天井から吊るされた幾つものシャンデリアは変わらぬ光を降り注いでいたが、張りつめていた空気は少しずつほどけ、弦楽四重奏の穏やかな調べに重なるように、グラスの触れ合う澄んだ音や人々の談笑が、夜の宮殿へ再び華やぎを取り戻していた。それでも、その夜の視線が集まる先は一つしかなかった。王自らその名を呼び、グランチェスターの名を公に認めた、新たなRSCプリンシパル。テリュース・グレアム・グランチェスター。迎賓室へ姿を現した彼のもとへ、人の流れは吸い寄せられるように集まっていく。「テリュース様、プリンシパル就任おめでとうございます。お目にかかれて光栄です」「本日の陛下のお言葉、胸が熱くなりました」「『ハムレット』を拝見して以来、ずっとお会いしたいと思っておりました」劇場関係者は惜しみない賛辞を送り、貴族たちは競うように紹介を求め、夫人たちは娘の背中をそっと押して前へ送り出した。「娘は幼い頃からシェイクスピアが好きなのです」「ぜひ一度、我が家へもお越しくださいませ」「夏には領地で音楽会を開いておりますの。お時間が許しましたら、ぜひ」テリュースは一人ひとりの顔を見て丁寧に一礼し、相手の言葉へ静かに耳を傾けながら、穏やかな笑みを崩さなかった。「ありがとうございます」「そのように言っていただけると励みになります」「お招きいただき、光栄です」どの相手にも礼を尽くし、誰一人おろそかにはしない。ようやく一人との挨拶が終わったと思えば、すぐに次の紹介が待ち、その後ろにはさらに新しい人影が控えている。舞台の上なら、最後の台詞を語り終えれば幕が下りる。鳴り止まぬ拍手に応え、客席へ一礼を返せば、その夜の役目は終わる。けれど社交の場には幕がなかった。祝福へ礼を返せば新しい会話が始まり、その会話が終われば、また別の笑顔が待っている。相手が変わっても、微笑みを絶やすことはできない。その穏やかな応対を続けることのほうが、何幕もの芝居を演じ抜くより骨が折れると、テリュースは内心で小さく苦笑した。その様子を遠巻きに眺めながら、夫人たちは囁き合う。「実物のほうが、舞台よりずっと素敵ですわ」「なんて品のある方でしょう」「陛下がお認めになるのも分かります」「グランチェスター家のご子息でありながら、少しも驕ったところがありませんのね」その声は決して大きくない。それでも、迎賓室のあちこちで同じような囁きが交わされ、テリュースという一人の青年を中心に、人の輪はゆるやかに広がり続けていた。そんな賑わいから少し離れた大理石の柱の陰で、一人の男がグラスを片手に、その光景を黙って眺めていた。レオン・ビアンカリエリだった。王宮の礼装も、彼は何ひとつ乱すことなく着こなしている。黒の燕尾服は身体によく馴染み、白いピケのベストも蝶ネクタイも隙なく整えられ、その立ち姿には育ちの良い紳士と変わらぬ落ち着きがあった。初めて彼を見る者なら、由緒ある家柄の若い貴族だと思ったに違いない。物腰は穏やかで、侍従へ礼を返す所作も自然であり、誰かと言葉を交わせば、その受け答えにも無駄がない。長い歳月の中で、必要とあらばどんな場所にも溶け込み、どんな相手とも渡り合える術を、レオンは身につけてきた。だからこそ、この華やかな迎賓室にいても、彼だけが場違いに見えることはなかった。その一方で、人の流れを追う鋭い視線の動きだけは、華やかな社交界よりも、もっと別の世界を知る男であることを静かに物語っていた。レオンは夫人や令嬢たちに囲まれるテリュースから、視線を外さなかった。王に認められた男。RSCのプリンシパル。グランチェスター公爵家の名を正式に継ぐ名門貴族であり、RSCの俳優。迎賓室に集う人々は、その肩書きに惜しみない賛辞を送っている。だが、レオンの目に映っていたのは、そんなものではなかった。祝福の言葉へ穏やかに微笑み、相手の話に耳を傾け、途切れることなく差し出される手を一つひとつ受け止めていく。その笑顔は誰に対しても変わらない。それでも、次の相手へ向き直るほんのわずかな間だけ、肩から静かに力が抜けるのを、レオンは見逃さなかった。「……相変わらずだな」弦楽四重奏の音色に紛れるほど小さな独り言だった。人に囲まれることも、拍手を浴びることも、同じだった。それでも、多くの人々の中心へ立っている時ほど、どこか一人きりに見えてしまうところまで、何ひとつ変わっていない。レオンは胸元へ手をやり、いつもの癖で煙草を探しかける。指先が空を切ると、小さく苦笑した。ここは王宮だった。煙草をくわえるような場所ではない。静かに手を下ろし、グラスの残りを一口だけ飲み干す。その視線はなおもテリュースを追っていた。燕尾服の内ポケットには、一枚の折り畳まれた新聞が入っていた。 その紙片だけが、今夜ここへ来た理由を静かに物語っているようだった。レオンは空になったグラスを近くのテーブルへ静かに置いた。その仕草に迷いはなかった。ゆっくりと歩き出す。向かう先は、夫人や令嬢たちの輪の中心。そこには、礼儀正しい微笑みを崩さぬまま、終わりの見えない社交へ応じ続けるテリュースの姿があった。夫人や令嬢たちの輪の外から、レオンが静かに歩み寄る。「失礼」 低く落ち着いた声だった。それだけで、人々の視線が自然とその男へ集まる。レオン・ビアンカリエリは穏やかな笑みを浮かべ、夫人たちへゆるやかに一礼した。「楽しいお時間を遮るご無礼を、お許しください」その所作には少しも気負いがない。王宮の華やかな空気にも自然と溶け込み、初めて目にする者なら、古くから社交界に名を連ねる家の紳士だと思ったことだろう。一人の夫人が扇を口元へ寄せ、微笑んだ。「どのようなご用件で?」レオンは穏やかに微笑み、視線だけをテリュースへ向ける。「淑女のみなさま、五分だけ、この方をお借りしても?」夫人たちの間から、小さな笑い声がこぼれた。「まあ」「今夜の主役を、ですの?」「皆様が順番をお待ちになっていることは承知しております」レオンはそう言って一拍置き、柔らかな笑みを浮かべた。「ですが、紳士にも、ときには勇気を出して割り込まねばならない夜がございます」夫人たちは顔を見合わせ、くすりと笑う。「ずるいお方」「その言い方では、お断りできませんわ」「五分だけですことよ」レオンは胸へ軽く手を当てた。「ええ。その五分を、生涯の恩にいたします」また一つ笑いが広がる。「本当にお上手」「テリュース様を必ずお返しくださいませね」「もちろんです」レオンは胸に手を当て優雅に一礼すると、ようやくテリュースへ向き直った。「少し、お時間をいただけますか」テリュースは一瞬だけレオンを見つめ、その意図を量るように静かな間を置く。やがて夫人たちへ向き直り、ゆるやかに一礼した。「失礼いたします」短い一言だった。その声にも、立ち去る背中にも少しの気負いはない。「五分では戻っていらっしゃらないかもしれませんわね」誰かが冗談めかしてそう囁くと、夫人たちの間に忍び笑いが広がった。二人は並んで歩き出す。黒の燕尾服をまとった二つの背中は、不思議なほどよく調和していた。「本当に絵になりますこと……」誰かが思わず漏らした囁きに、隣の夫人が静かに頷く。「ええ。けれど、まったく違う魅力のお二人ですわね」その言葉を背に、レオンとテリュースは迎賓室の喧騒を離れ、夜風の待つバルコニーへ向かって歩いていった。硝子扉が静かに閉じる。迎賓室から漏れてくる弦楽四重奏も、人々の笑い声も、一枚の扉を隔てただけで遠い世界の出来事のようだった。夜風が二人の燕尾服の裾をゆるやかに揺らす。ロンドンの街には無数の灯りが瞬き、その向こうを薄い霧が静かに流れていた。テリュースは欄干の前まで歩くと、夜空を見上げ、小さく息をついた。レオンは少し遅れて隣へ並ぶ。互いに言葉はない。沈黙を埋める必要のない時間だけが流れていく。やがてレオンが懐へ手を入れ、銀の煙草入れを取り出しかけた。指先が止まる。「……そうだった」苦笑しながら煙草入れを戻す。「ここじゃ追い出される」テリュースの口元が、ごくわずかに緩んだ。「王宮だからな」それだけだった。けれど、それで十分だった。再び沈黙が訪れる。夜風だけが二人の間を静かに吹き抜けていく。しばらくロンドンの灯を眺めていたレオンが、ゆっくりと口を開いた。「キャンディは、アルバートと結婚する」テリュースの指先が、欄干の上でぴくりと止まった。レオンは続ける。「あいつはアルバートを信頼してる。アルバートも、あいつを幸せにする男だ。めでたし、めでたしだ」そう言ったあと、レオンは自分で小さく笑った。「そう思えりゃ、俺も楽だった」レオンはゆっくりとテリュースを見る。「俺は、あの日のキャンディの顔を知ってる。シーナ・センチュリオン号の事故に巻き込まれたお前に会いに行こうと、俺の船に乗せてくれと頼みに来た時だ」短い沈黙。 「だから、俺はここへ来た」そう言うと、レオンは燕尾服の内ポケットから折り畳まれた新聞を取り出し、テリュースに静かに差し出す。「見ろ」テリュースは何も言わず、それを受け取った。紙を開く音だけが、静かな夜へ小さく響いた。広げた新聞を持つテリュースの手は、最後まで揺れなかった。長い沈黙が流れる。遠くで時計塔の鐘がゆっくりと時を告げ、その余韻が夜のロンドンへ溶けていく。やがてテリュースは、静かに新聞を閉じた。「キャンディが………婚約………」テリュースが口にしたのはそれだけだった。レオンは欄干へ身を預けたまま、ロンドンの灯を見つめている。「最初は、放っておくつもりだった」低い声が、夜風に乗って流れた。「アルバートなら、あいつを泣かせるようなことは絶対にしねぇ。だから、それでいいと思おうとした。何度もな」テリュースは何も言わない。「それでも俺は、あいつが働いている病院に行って、仲間から様子を聞いたし、こっそり、あいつの様子も見た」テリュースへ視線を戻す。「……あいつは……キャンディは笑ってた」その一言だけが、静かな夜へ落ちる。「誰が見ても、幸せそうに見えた」再び長い沈黙が流れた。やがてレオンは、ゆっくりと息を吐く。「だけどな」その声は低く、率直だった。「俺には、無理をしてるようにしか見えなかった。あいつは、笑う時ほど本音を隠す」その言葉に、テリュースの指先が、折り畳まれた新聞の端を強く押さえた。レオンはその小さな変化を見つめ、静かに続ける。「だから来たんだ。お前に、この新聞を渡すために」バルコニーを渡る風だけが、二人の燕尾服の裾を静かに揺らしていた。やがてレオンは、まっすぐテリュースを見た。「教えたからな。どうするかはお前が自分で決めろ」テリュースは答えない。ただ、ゆっくりと新聞を胸元へしまい込む。その動作は静かで、少しの乱れもなかった。夜空を見上げるブルーグレーの瞳の奥には、ロンドンの灯ではなく、海の向こうにいる一人の少女の面影だけが、静かに揺れていた。ストラトフォードアポンエイヴォンの夜は、いつになく静かだった。終演を告げる拍手も、楽屋に飛び交う祝福の声も、劇場を出た瞬間には遠い世界の出来事のように思えた。テリュースは、誰とも言葉を交わさず宿へ戻った。部屋へ入ると、上着も脱がないまま椅子へ腰を下ろし、テーブルに置いてあったレオンに渡された新聞をゆっくりと開く。新聞の見出しは何度見ても何一つ変わらない。「アードレー家当主、ウィリアム・アルバート・アードレーが、キャンディス・ホワイト・アードレーと婚約!」その下には、穏やかに微笑むキャンディの写真があった。幸せそうだった。そう見えた。だからこそ、自分は祝福しなければならない。それが、彼女を愛した男として最後にできることなのだと、テリュースは何度も自分へ言い聞かせる。「……よかったじゃないか」声に出してみても、その言葉は誰か別の人間が口にしたもののように空虚だった。新聞を閉じても、彼女の笑顔は消えない。窓の外では、街が眠りにつこうとしている。だが、テリュースだけは眠れなかった。目を閉じれば浮かぶのは、劇場でも、観客でもない。聖ポール学院のにせポニーの丘を駆け回る少女。怒って頬を膨らませる顔。笑いながら振り返る横顔。NYの別れ。あの日、サウザンプトンの病室で交わした約束。「もうおしまいなんだよな?キャンディ」プリンシパルになれば、王太后に邪魔をされずにキャンディを迎えにいける。そう願い続けてきたのに。国王によって承認された夜に知ったキャンディの婚約。もう今はキャンディの幸せを願い、その人生から静かに身を引くことこそ、自分にできる唯一の愛なのだとも思う。だから、舞台だけを見つめ、シェイクスピアの言葉に自分を預け、役を生きることで、過去を埋められると思った。しかし、人は役にはなれても、自分自身から逃げることはできない。その夜、机の上には『ハムレット』の台本が開かれたままだった。ページをめくることもなく、ただ一節だけが目に映る。――To be, or not to be.生きるべきか、消えるべきか。それは王子だけの問いではなかった。愛する人を諦めるとは、どういうことなのか。相手の幸せを願うとは、本当に自分が姿を消すことなのか。答えはどこにも書かれていない。夜明け近くになってようやく立ち上がったテリュースは、窓辺へ歩み寄り、薄明るくなり始めたストラトフォード・アポン・エイヴォンの空を見つめた。眠れなかった。いや、眠ろうとしなかったのかもしれない。終わりにしなければと思う心のどこかで、まだ終わってはいないと、自分自身が囁き続けていたからだった。その朝、稽古場にはいつもと変わらぬ熱気が満ちていた。俳優たちはそれぞれ台本を片手に立ち位置を確認し、演出助手が舞台装置の変更を指示している。その中心で、テリュースはハムレットを演じていた。台詞は一言も乱れない。歩幅も、呼吸も、視線も完璧だった。誰もが見惚れるほどの舞台だった。それでも、ローレンスだけは首を横に振った。稽古が終わると、彼は静かに皆を外へ出し、広い舞台にはテリュース、客席にはローレンス、二人だけが残った。「もう一度やってみろ」テリュースは黙って頷き、再び台詞を語り始める。低く、深く、悲しみを湛えたハムレット。最後まで演じ終えると、劇場は静寂に包まれた。ローレンスはしばらく何も言わなかった。やがて客席から立ち上がり、ゆっくり舞台へ近づく。「見事だった」その一言に、テリュースはわずかに息をつく。しかし、次の言葉は予想もしないものだった。「だが、お前は今日、一度もハムレットになっていない」テリュースの表情が、揺れる。「お前が演じていたのは、悲しみに耐えている一人の男だ」ローレンスは静かに続けた。「観客は騙せる。仲間も騙せる。だが、お前を見てきた私は騙せない。」沈黙だけが二人の間を流れる。「テリュース、何があった?」テリュースは答えない。答えられなかった。代わりにポケットから一枚の新聞を取り出し、黙って差し出す。ローレンスは見出しを読み終えると、何も言わず新聞を畳んだ。「なるほど。それが理由か」その言葉には、すべてを理解した響きがあった。悲しみに耐えているテリュースを見て新聞を見れば、事情を知らなくてもローレンスには理由がよくわかった。「諦めたつもりか」「……そうするしかなかった」「本当にそうか?」テリュースは目を伏せる。「彼女が幸せなら、それでいい」ローレンスは静かに笑った。「その台詞を、お前は何度、自分に言い聞かせたんだ?」返事はない。「テリュース」その呼びかけは、演出家ではなく、一人の人生の先輩としての声だった。「役者は、人の人生を演じる。だが、自分の人生まで誰かに譲るために舞台へ立つわけじゃない」テリュースはゆっくり顔を上げる。「まだ間に合うと思うなら行け。もし彼女が本当に自分の意思で別の道を選ぶなら、その時に初めて諦めればいい」ローレンスは穏やかな笑みを浮かべた。「逃げたまま終われば、その後どれほど名優になっても、お前は一生、自分自身を許せない」長い沈黙の末、テリュースは拳を静かに握り締めた。その瞳には、ハムレットではなく、テリュース・グレアム・グランチェスター自身の光が戻り始めていた。みなさまの貴重なお時間の中で、拙い私の物語を読んで下さり、ありがとうございます💕深く深く感謝しています💕レオンのおかげで、キャンディがアルバートさんと婚約をしたことをテリィが知りました♡私はテリィ派であることを公言しておりますので、アルバートさんとキャンディがどれほど近づこうと、何があろうとテリィエンドは変わりありません。だから、アルバートさんにとっては辛い物語になります。ごめんなさい💦アルバート派のみなさま💧実は。いくつか、ファイナルストーリーの中から「回収」と言いますか、その内容に着地するように書いたところがあって、その中のひとつが、ファイナルストーリー上巻P.233 「今は、なによりいつもわたしが近くにいることを望んでいるあのひとのそばをわたしも離れたくない」という文章です。本当はもっとポニー先生の役に立ちたいのだけど、あのひとの望みを叶えてあげたいからポニーの家に行けていない、そんなキャンディの気持ちが書いてあります。ここは、あのひとはテリィ✨️だと思える大切な文章なのですが、ではなぜあのひとはキャンディが近くにいることを望んでいるのか?もちろん、キャンディとテリィは別れ別れになったこともあるので、そうテリィが思ったとしても不思議はありません。でも、それだけで、ポニーの家に行くことすら嫌がり?キャンディがいつもそばにいることを望むでしょうか?普通なら、「アメリカに帰省しておいで」そう言って、キャンディをアメリカに帰省させてあげるのではないでしょうか?ではなぜ、あのひとは、そう言えないのか??その理由を回収した(つもり)のが、次回永遠のジュリエットvol.72です♡テリィが、キャンディをアメリカにひとりで行かせたくない理由です♡アルバートさんには厳しい結末になりますが、そういった意図がありますことをご理解くださいませ💦って、アルバートさん、ごめんなさい💦みなさまが穏やかで幸せな時間をお過ごしでありますように♡ジゼル次のお話は↓『永遠のジュリエットvol.72 〈キャンディキャンディ二次小説〉』五月のシカゴ。教会の控室へ初夏を思わせるやわらかな陽光が差し込み、窓の向こうでは色とりどりの花々が陽射しを浴びて美しく輝いていた。開け放たれた窓からは、咲き誇…ameblo.jp

    永遠のジュリエットvol.71〈キャンディキャンディ二次小説〉
  11. ットで見て気になっ漫画を買った障害児と支援スクールの話。あまり深くは知らなかったダウン症や名前すら知らなかった稀な障害を持つ子も出てきます。で、発達障害の子も出てくるんだけどその子はすぐキレて暴れるタイプだからまんまうちの弟だなと(いわゆるパワー型池沼)。だから母上にも漫画貸したら本当に弟と同じだねって納得してた。中学から支援学級のある学校に移って別人のように大人しくなり今は障害者雇用で働いてるから今なら仲は悪くないんだけど、小学校の頃は自分きょうだい児にさせられたし心の底から死んでくれって思ってた。漫画の子は聴覚過敏もあるからこれは自分も当てはまった。市はIQは91だから知的障害には当てはまらないけどADHDと自閉症は診断されてます。で、もう聴覚過敏あって本当に困ってる。サイゼみたいながやがやうるさい場所では目の前の人の声も聞き取れなくなるし(一緒にいる人の声もモブの声も同じ声量に聞こえる)、学校の運動会ではピストルの音が嫌でずーっと耳をふさいでた。なのに当時クソ遅れた日本では配慮なんて1ミリも無かったから周りの奴らにもおかしいって言われた。今の学校は電子ピストルとか使ってるみたいで良かったて思う。赤ちゃんの泣き声は大丈夫なんだけど2歳以上の子供が出すキンキン声もダメだしサイレンの音も大嫌い。ライブハウスは大丈夫だけどあんまりうるさ過ぎる時はちょっと良い耳栓を使ってます。それから協調運動についても出てきてあーなるほどと。市の場合は運動神経がゴミカス死ねで走れないレベルなんだけどダンスならまあまあできる。それとは対照的に双子がダンスまったくダメ。コスパフォ練習の時に何度キレたことか。見本の動きを見せても同じようにできないのは協調運動が苦手だからなんだろうなと。ちなみに友人で知的障害持ちの子(会話は問題なくできる)も陸上部で賞を取ったくらいの運動神経なのにダンスは苦手と聞いてビックリした。昔はねー支援学級に入れたのはそれこそ重度知的障害みたいな明らかにわかりやすい子だけだったんですよ。だから発達障害や軽度知的障害の子供は無理して普通学級に通い先公共からクズ認定されるしかなかった。つかそもそも学校の求める「普通」の基準が高過ぎんだよ!漢字完璧に覚えろ、計算即やれ、何でもかんでも一回で暗記しろ、運動もやれ、集団行動もやれ、がやがやしたうるさい場所でも人の声聞き取れ、授業中に意識飛ばすな、あれもこれもぜーんぶ我慢しろってそれぜーんぶこなすのにIQいくついりますかねー?答えろや全国の先公共🖕ガキの頃は漫画描くのが好きで音楽も得意だったけどそんなことは1ミリも評価されないから役に立たなかったvocal cover【奇子~Unknown Child】- YouTubeYouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。youtu.be

    福祉しっかりしやがれ
  12. 夕方の病棟には、長い一日を終えようとする静かな時間が流れていた。薬の時間を告げる看護師の足音も、家族を見送る患者たちの声も、雪解けの湿った空気に溶けるようにやわらかく響き、人々の疲れをそっと包み込んでいた。キャンディは熱の下がらない患者へ水を飲ませ、枕の高さを少しだけ直して病室を出た。廊下を歩くたび、開いた扉の向こうには、それぞれ違う時間が流れている。眠る夫の手を握ったまま窓の外を見つめる若い妻もいれば、退院を明日に控え、孫の描いた絵を何度も見返している老人もいる。病院という場所には痛みだけではなく、誰かを待つ時間や、誰かの帰りを信じる時間も静かに息づいていた。キャンディは薬の盆を抱えたまま、廊下の窓辺で足を止めた。窓硝子には白衣姿の自分が淡く映り、その向こうには冬の終わりを迎えようとする空が広がっていた。キャンディは、そっと目を閉じた。瞼の裏に広がる闇の向こうから、一人の姿がゆっくりと浮かび上がる。風に揺れる栗色の髪、ブルーグレーの瞳が、まっすぐに自分を見つめていた。その眼差しは、いたずらを思いついた少年のように無邪気な笑みを浮かべることもあれば、誰にも見せまいとする寂しさを胸の奥深くへそっとしまい込み、ふと遠くへ視線を漂わせることもあった。そして、本当に大切なことを伝える時だけは、何ひとつ飾ることなく、ただ真っ直ぐにキャンディだけを見つめていた。「すべてを捨てて、二人で遠いところへ行こう」あの日の言葉が、今も耳の奥に静かによみがえる。差し出された手の温もりも、その声も、昨日のことのようにはっきりと思い出せた。何があったのかは分からない。けれど、テリュースには、どうすることもできない事情があったのだと、キャンディは今でも信じていた。もし、今、会いに行ったら?ふいに、そんな想いが胸をかすめた。劇場を訪ね、舞台を終えたテリュースの前に立ったなら、どんな顔をするのだろう。驚くだろうか。笑ってくれるだろうか。それとも、困ったように黙り込んでしまうのだろうか。会いたい。テリィ。その願いは、少しも変わってはいない。けれど、自分が現れたことで、ようやく前を向いて歩き始めたテリュースを、再び苦しめてしまうのではないかと思うと、キャンディの足は一歩も前へ踏み出せなかった。愛していても、運命がそれを許さない。近づこうとすればするほど、お互いを傷つけてしまう、そんな巡り合わせが、この世にはあるのかもしれない。そんなことを考えながら、キャンディは静かに息をついた。あの空の下で、あのひとは今ごろ何をしているのだろう。稽古をしているのだろうか。楽屋で台本を読んでいるのだろうか。それとも誰もいない舞台にひとり立ち、静かに客席を見つめているのだろうか。そう思い描くだけで、胸の奥には、懐かしさにも似たあたたかな痛みが、ゆっくりと広がっていく。忘れたいわけではない。忘れるつもりもない。けれど、会わない。その言葉を胸の奥で静かに受け入れた時、涙は一粒もこぼれなかった。ただ、ずっと抱き続けてきた大切な想いを壊さないよう、そっと両手で包み込み、胸のいちばん深い場所へ戻していくような、穏やかな静けさだけが残っていた。その時、廊下の奥から看護師を呼ぶ声が聞こえた。「看護師さん!ちょっと来て!」キャンディは、はっと目を開いた。「今行きます!」返事をすると、薬の盆を抱え直し、窓の外へもう一度だけ目を向けた。夕暮れの空は静かに街を包んでいた。キャンディは白衣の裾を翻し、待っている患者のもとへ足早に歩き出した。夜が深まる頃、病棟の騒がしさはようやく収まった。夕方まで人の出入りが絶えなかった廊下には、夜勤の看護師たちの足音だけが規則正しく響き、病室の扉の隙間からは、眠りの浅い患者の咳がかすかに漏れていた。キャンディは休憩室で、冷めかけた紅茶を両手で包んでいた。指先に伝わる温もりはもう頼りないほど薄くなっていたが、それでもカップを離す気にはなれなかった。その時、休憩室の扉がそっと開いた。「キャンディ」若い看護師が顔をのぞかせた。「アードレー家から差し入れが届いたわよ」「差し入れ?」キャンディはカップを置いて立ち上がった。廊下へ出ると、受付の机の上には大きな籠が置かれていた。厚手の布をめくると、湯気の残る壺と、柔らかなパンが丁寧に包まれている。傍らには小さなカードが添えられていた。『夜勤の皆さんへ。少しでも温かいうちに』名前はなかった。けれど、キャンディには分かった。その字を見つめた瞬間、胸の奥に、低く穏やかな声が戻ってくるようだった。『帰りたいと思う理由ができたんだ』キャンディはカードの端をそっと押さえた。看護師たちは嬉しそうに籠を囲み、看護師長もめずらしく口元を緩めている。疲れた顔をした夜勤の者たちが、壺から注がれる温かなスープを受け取るたび、白い湯気がそれぞれの頬をやわらかく包んだ。「ありがたいわね」誰かが小さく言った。キャンディは器を配りながら、ただ微笑んだ。スープの湯気は、薬品の匂いが漂う夜の病棟に、家の台所を思わせるような温もりを運んでいた。キャンディは最後に自分の分の器を受け取り、両手で包んだ。遠い人を思う胸の痛みと、近くに届いた温かいスープの匂いが、同じ夜の中にある。そのことを思うと、少しだけ胸がつまった。どちらかを消さなければ、前へ進めないのだろうか。キャンディは、まだ分からなかった。キャンディはそっとスープをひと口飲んだ。優しい温もりが冷えた身体へゆっくりと広がり、張りつめていた心をほんの少しだけ和らげてくれる。受付の机には、あのカードがまだ置かれていた。差出人の名はなくても、その短い言葉に込められた誰かの温かな想いだけは、夜の病院の静かな灯りの中で、変わらずそこに息づいていた。翌朝、病院の窓の外は、雨に濡れた赤煉瓦の壁から細い雫が落ち続け、中庭の石畳には朝の光が淡く広がっていた。昨日の雪はところどころに白く残っていたが、冬が少しずつ遠のいていく気配があった。キャンディは仮眠室でほんの短い眠りを取ったあと、まだ少し重いまぶたをこすりながら、担当の患者を順番に回り、最後にジョーの病室へ向かった。扉を軽く叩く。「ジョー、入るわよ」返事はない。キャンディは眉を寄せ、そっと扉を開けた。ジョーはベッドの上にいた。枕を背にして上半身を起こし、膝の上に広げた新聞へ視線を落としている。包帯の巻かれた腕はシーツの上へ投げ出され、読む姿勢だけを見れば大人しくしているように見えたが、ベッド脇に寄せられた靴の位置が、ほんの少しだけ怪しかった。キャンディは黙って靴を見て、それからジョーを見た。ジョーは新聞から目を上げない。 「……何だよ」「歩こうとしたでしょう?」「してねえよ」 「その靴が証拠よ。前にあった場所から移動しているもの」 「それなら、きっと靴が勝手に逃げたんだな」「便利な靴ね。勝手にうごくなんて」キャンディはしゃがみ込み、靴をベッドからさらに遠ざけた。「おい」「言うことを聞かないなら、靴は没収です」「横暴な看護師だな」「今歩くと危ないの。だから、患者さんを守るために仕方なく、ね」ジョーは新聞を畳んでため息をついた。「俺を子ども扱いしやがって」「子どものほうが、もう少し言うことを聞くわ」ジョーはチェッと言いながら、肩をすくめる。「……痛みは?」「ねえよ」キャンディは黙って見つめる。「……少しだ」「最初からそう言えばいいのに、素直じゃないんだから」キャンディがぶつくさ言うと、その時、廊下から穏やかな足音が近づいた。「おはよう」アルバートがそう言って病室へ入ってくると、キャンディの表情がぱっと明るくなった。「アルバートさん」「様子を見に来たよ」ジョーが肩をすくめる。 「総長まで見張りですか」「見張りじゃないよ。応援かな」「アルバートさん、ジョーが、また歩こうとしてたの」「まだ歩いてねえ!」「"まだ"って言ったわね」アルバートは吹き出した。「ジョー、今日はキャンディに従ったほうがよさそうだ」   「総長までそっち側か」「キャンディには、勝てる気がしないからね」キャンディが首をかしげる。「私、そんなに怖い?」アルバートは笑いながら首を振った。「怖くはないよ。でも、キャンディに勝てる人は、なかなかいない」そう言って、アルバートは革鞄を小机へ置き、紐で綴じられた書類を取り出す。「さて、本題に入ろうか。これは補償手続きの書類だよ。今すぐ読まなくてもいい。あとで担当者が来て、必要なところだけ説明してくれる」  ジョーは書類へ目を向けた。「読まなくていいって言われると、読みたくなるな」アルバートは笑みを浮かべた。「じゃあ、キャンディに預けておこうか」「それだけは勘弁してください」病室に穏やかな笑いが広がった。その時、病室の外から遠慮がちな声がした。「キャンディ?」振り向くと、アニーが小さな包みを抱えて立っていた。雨上がりの街を歩いてきたのだろう、淡い色の外套の裾には細かな雫が残り、頬も少しだけ冷たい空気に染まっている。「アニー!」キャンディはぱっと顔を輝かせ、すぐに駆け寄った。 「来てくれたの?」「ええ。パティから預かったものがあって……それに、少しだけあなたの顔が見たくなって」  キャンディは嬉しそうに包みを受け取ると、笑顔のまま言った。「ちょうど休憩時間なの。一緒にお茶を飲みましょう」「ええ」その時、新聞の向こうからジョーが顔を上げた。「ちゃんと戻って来いよ、看護師」「戻ります」「俺を置いて逃げるな」「逃げません」そのやり取りに、アルバートが小さく笑った。「さあ、行きましょう、アニー」キャンディが袖を軽く引く。「ええ」アニーは微笑み、小さく頷いた。病室を出ると、中からジョーとアルバートの話し声がかすかに聞こえ、それも廊下を歩くうちに少しずつ遠ざかっていった。休憩室へ向かう廊下には朝の光が差し込んでいる。いつものように少し早足で歩くキャンディの後ろ姿を見つめながら、アニーは胸の中で、まだ言葉にならない想いをそっと抱きしめていた。休憩室は、やわらかな光に包まれていた。キャンディは戸棚から二つのカップを取り出すと、温めておいたティーポットへ熱い湯を静かに注ぎ、茶葉がゆっくりと開くのを待った。キャンディはそれを一杯ずつ丁寧にカップへ満たす。「熱いから気をつけてね」「ありがとう」アニーはカップを受け取ると、両手で包み込むように持った。しばらくは他愛もない話が続いた。パティのこと。アーチーのこと。コーンウェル家の庭に咲き始めた花のこと。冬が終われば、またみんなで出かけたいという話。笑い声が小さく重なるたび、窓の外の空も少しずつ明るくなっていくようだった。やがて紅茶を一口飲んだアニーが、ふとキャンディを見つめた。「ねえ、キャンディ」「なあに?」 キャンディは首をかしげる。「さっきね、病室で見ていて、少し羨ましくなっちゃった」「え?」キャンディは目を丸くした。「何が?」「キャンディとアルバートさん」思いがけない名前に、キャンディは小さく瞬きをした。「私たち?」「うん」アニーは照れたように笑う。「キャンディ、アルバートさんには何でも言えるでしょう?」「そうかしら」「そうよ」アニーは迷いなく頷いた。「心配したら心配って言うし、叱りたくなったら叱るし、思ったことをそのまま口にしてしまうでしょう」キャンディは少し考えてから、困ったように笑った。「そうなのかな」「そうよ。さっきだって、ジョーさんよりアルバートさんのほうを叱っているみたいだったもの」キャンディは思い出して吹き出した。「だって、アルバートさんが私を怖いみたいに言うんだもの」「ほら、そういうところ」アニーは嬉しそうに笑った後、少しだけ視線を落とした。「私ね……アーチーのことは大好きなの」キャンディは黙って頷いた。「でも、好きだからこそ、こんなことを言ったら困らせるかしら、とか、嫌われたらどうしよう、とか、つい考えてしまうの。本当は言いたいことがあっても、飲み込んでしまうことがあるの」休憩室に静かな沈黙が流れた。「アーチーは、そんな人じゃないって分かっているのよ」アニーは少し照れくさそうに笑う。「それでも、そう思ってしまうの」カップから立ちのぼる湯気が、二人の間をゆっくりと流れていった。「でもね」アニーは顔を上げる。「キャンディは違うでしょう。自分では気づいていないかもしれないけれど、アルバートさんの前では、いい子でいようとしていないわ。笑って、泣いて、怒って、また笑っている。自然にね」病室でのやり取りが、ふとキャンディの胸によみがえる。「見ていて思ったの」アニーは窓の外を眺めながら、小さな声で言った。「本当の家族みたいだなって」その言葉に、キャンディは思わず息を止めた。「家族……」無意識にその言葉を口の中で繰り返す。家族。それはずっと、ポニーの家やアニーや、みんなと過ごした時間のことだと思っていた。けれど、病室でアルバートと交わした何気ない言葉を思い返すと、そこには気を遣う苦しさも、いい人でいようとする緊張もなかった。怒って、笑って、心配して、また笑う。そんな当たり前のやり取りを、自分はいつから、あんなに自然にできるようになっていたのだろう。キャンディは何も言えないまま、静かにカップを口元へ運んだ。紅茶の温もりが喉を通り過ぎても、アニーの言葉だけは、胸の奥に静かに残り続けていた。午後の病棟には、昼食を終えたあとの穏やかな時間が流れていた。射し込む陽射しは朝よりも少しだけやわらかくなり、雨に洗われた中庭の木々は、濡れた枝先を光らせながら静かな風に揺れている。廊下を行き交う人の足音も朝ほど慌ただしくはなく、病室のあちこちでは退院の支度を始める患者の姿が見え始めていた。キャンディは看護師長に呼ばれ、行くように言われた一人の老婦人の病室へ向かった。窓際の椅子には、小さな旅行鞄が置かれている。ベッドの上にはきれいに畳まれた入院着。退院の日だった。「ミス・キャンディ」老婦人は穏やかに笑った。「本当にお世話になりました」「こちらこそ、お元気になられてよかったです」キャンディは荷物をまとめる手伝いをしながら微笑み返した。老婦人は、ふと窓の向こうの空を眺めながらぽつりと言った。「家へ帰るのが、なんだか照れくさいんですよ」「照れくさい?」「ええ。主人がね、毎日来てくれたものですから」キャンディは思わず笑みを浮かべた。「とても仲がよろしいんですね」「若い頃は、そうでもありませんでしたよ」思いがけない言葉だった。老婦人はゆっくりと鞄の留め金を閉じる。「喧嘩もたくさんしましたし、腹も立ちました。一週間くらい口をきかなかったこともあります」キャンディは目を丸くした。老婦人は声を立てて笑った。「でもね、今思えば、それも一緒に暮らしていたからできたことなんですね」キャンディは黙って耳を傾けていた。「若い頃。結婚前は、この人が運命の人なのかしら、とか、本当にこの人でいいのかしら、とか、そんなことばかり考えていました。でも、人は案外、そういうことだけで夫婦になるわけではないのかもしれません」老婦人は窓辺へ目を向けたまま続けた。「悲しい日も、嬉しい日も、何もない日も、同じ家で時間を重ねていくうちに、いつの間にか、その人のいる場所へ帰りたくなるんです」その言葉は静かだった。けれど、不思議なくらい胸へ沁みてきた。「私は若い頃、主人より先に別の人を好きだったこともありました」キャンディは息をのんだ。老婦人は少し照れくさそうに笑う。「主人も知っています。隠しませんでしたから」キャンディは何も言えなかった。老婦人は窓の外を見つめながら、穏やかな声で続ける。「昔好きだった人を思い出す日は、今でもありますよ。でもね、そういう日ほど、不思議と主人の帰りを待ってしまうんです」病室に沈黙が落ちた。廊下の向こうで誰かが笑い、その声が遠ざかっていく。「忘れようとしたことは、一度もなかったと思います。でも、年を取ると分かるんですよ。胸の奥にしまってあるものと、今日の夕食を一緒に食べたい人とは、同じ場所にいなくてもいいんだって」キャンディは窓の外へ目を向けた。雨上がりの空はどこまでも澄み、白い雲がゆっくり流れている。胸の奥で、テリィの笑顔が静かによみがえった。栗色の髪。ブルーグレーの瞳。「すべてを捨てて、二人で遠いところへ行こう」あの日の声は、今も少しも色褪せていない。それでも、その記憶の隣に、ふと別の光景が浮かんだ。「キャンディには、勝てる気がしないからね」 そう言って笑った穏やかな横顔。キャンディは、その二つの景色を胸の中で並べたまま、しばらく動くことができなかった。翌日の午後。コン、コン。静かなアードレー家本社の執務室に、控えめなノックの音が響いた。机いっぱいに広げられた書類へ目を落としていたアルバートは、万年筆を置き、顔を上げる。「どうぞ」扉がゆっくりと開いた。「失礼します」姿を現したのは、キャンディだった。病院から直接来たのだろう、淡い色のコートをまとい、帽子を両手で抱えている。その姿を見た瞬間、アルバートは少しだけ目を見開いた。「キャンディ」穏やかな声だった。けれど、その声には思いがけない人を迎えた時だけに生まれる小さな驚きが混じっていた。キャンディは静かに扉を閉め、部屋の中央まで歩いてくる。大きな窓から午後の光が差し込み、執務机の上には鉱山事故の補償書類や決裁を待つ書類が整然と積まれていた。アルバートは椅子から立ち上がる。「どうしたんだい?」キャンディは小さく息を吸った。胸の鼓動が聞こえてしまいそうだった。それでも視線を逸らさず、まっすぐアルバートを見つめる。「アルバートさん」短い沈黙が落ちた。「……お返事をしに来ました」アルバートは何も言わなかった。急がせることも、答えを促すこともなく、ただ静かに待っている。その沈黙に背中を押されるように、キャンディはゆっくりと言葉を続けた。「私の心には、テリィがいます」その名前が部屋に落ちても、アルバートの表情は変わらなかった。ただ静かに耳を傾けている。キャンディは続けた。「忘れようとしたことはありません。忘れられるとも思っていません」窓の外では、雲の切れ間から射した光が、街の屋根を静かに照らしていた。アルバートはゆっくりと頷いた。それだけだった。その頷きが、続きを話してもいいと言ってくれているようだった。キャンディは両手を胸の前でそっと重ねた。「でも、病院でね……退院していくご夫婦を見ていたんです」アルバートは黙って聞いていた。「ご主人が毎日お見舞いに来ていて、奥さんは、退院して家へ帰るのが照れくさいって笑っていました。若い頃はたくさん喧嘩もしたし、奥さんは昔、別の人を好きだったこともあったって。でも、それでも今は、ご主人のいる家へ帰りたいんだって」アルバートの青い瞳が静かに揺れた。「それを聞いた時、私……少しだけ分かった気がしたんです」病院の廊下。患者たち。アニーの微笑み。退院していった老婦人。一つひとつの景色が胸に浮かび、静かに通り過ぎていく。「何でもない一日を、一緒に重ねていくことって……あんなにあたたかいものなんですね」アルバートは何も言わなかった。キャンディは少しだけ笑った。「病院であったことを話して、笑って、叱って……また笑って。私、アルバートさんの前では、いつもの私でいられるんです」アルバートはかすかに息を止めた。「怒っても、泣いても、笑っても、失敗しても……アルバートさんは、ちゃんとそこにいてくれるから」キャンディの声が少し震えた。「私、それがどれほど大切なことなのか、今まで分かっていたようで、分かっていなかったのかもしれない」部屋は静まり返っていた。時計の針だけが、小さく時を刻んでいる。キャンディは深く息を吸った。「私の心には、これからもテリィがいます。それでも……」キャンディはまっすぐアルバートを見つめた。「明日のことを話したくなるのは、アルバートさんなんです」そして、もう一度、静かに言った。「アルバートさんと、一緒に歩いていきたいと思っています」その言葉を言い終えると、胸の奥にあった長い緊張が静かにほどけていった。アルバートはしばらく何も言えなかった。窓の外へ一度だけ目を向け、小さく息をつく。それからキャンディへ視線を戻した。その瞳には、長いあいだ胸の奥へしまい続けてきたものが、ようやく光の当たる静かな場所へたどり着いたような穏やかさが宿っていた。「……それを、返事として受け取っていいのかな」キャンディはまっすぐアルバートを見つめた。そして、小さく微笑んだ。「はい」アルバートは目を伏せ、ほんの少しだけ笑った。「……よかった」その声は、とても低く、静かだった。けれど、その一言の中には、長い時間待ち続けた人だけが持つ深い安堵があった。キャンディが黙ってアルバートを見つめると、アルバートはキャンディの視線を受けたままゆっくりと言った。「君がそう言ってくれる日を、ずっと待っていた」キャンディの胸が、少しだけ痛んだ。「でも、待つことしかできなかった。君が自分で選ばないかぎり、僕がどれほど願っても、それは君の幸せにはならないから」その声はあまりにも穏やかで、優しくて、キャンディは目の奥が熱くなるのを感じた。アルバートは続けた。「話してくれてありがとう、キャンディ」キャンディは小さく首を振った。「こちらこそ」「君が今日話してくれたことは、一つも忘れない」キャンディは静かに頷いた。その時、午後の陽射しが雲の間から大きく差し込み、執務室いっぱいをやわらかな光で満たした。キャンディはその光の中を、一歩だけアルバートの隣へ歩いた。 その歩幅は小さかったけれど、誰にも強いられず、自分で選んだ未来へ向かう、最初の一歩だった。みなさまの貴重なお時間の中で、私の拙い物語を読んで下さり、ありがとうございます💕深く深く感謝しています💕さて。今回の物語は、お叱りを受ける覚悟はできております💧😆ですが、もうしばらく温かい目で見守ってくださいませ♡それから♡ブログお友達もCさまとtさまとお話をしていて、私の文章能力が足りず、お伝えできていないかも〜💧と思う点がありましたので、教科書ガイドならぬ、永遠のジュリエットガイドを下に書いておきます。Cさまtさまありがとうございます😊💋*スザナのお墓参りの時、テリィがすぐそばにいて、アルバートさんがそれに気づいていたにも関わらず、キャンディに教えず、わざとふたりを再会させなかったのは、それはアルバートさんは、テリィがキャンディを置き去りにしたと思っているからです。海を超えてテリィに会いに行ったキャンディを捨てた💢とアルバートさんは思っています。テリィが王太后に「言うことを聞いてグランチェスター公爵家におとなしく戻らないなら、キャンディの命はない」と脅迫されていたことをアルバートさんが知らないのです。だから、アルバートさんは自分がキャンディを守る!と思っています♡*テリィがキャンディを積極的に探せないのも同じ理由。キャンディの命が危ないからです。*ではなぜ王太后がテリィを脅してまでグランチェスター公爵家に連れ戻したのは、自分の姪とテリィを結婚させ、権力を不動のものにするためです。説明しちゃうなんて、恥ずかしいけど、これで理解していただけるところが増えるはず♡あと1話キャンディアルバート編があり、次はテリィ編になります♡最後まで読んでいただけたら、嬉しいです💕みなさまが穏やかで幸せな時間をお過ごしでありますように💕ジゼル次のお話は↓『永遠のジュリエットvol.69 〈キャンディキャンディ二次小説〉』病院の玄関を出ると、赤煉瓦の壁は傾き始めた陽を受けて淡い茜色に染まり、車寄せの石畳には長く伸びた影が静かに重なっている。病院の扉を一枚隔てただけで、薬品の匂い…ameblo.jp

    永遠のジュリエットvol.68 〈キャンディキャンディ二次小説〉
  13. 来事の途中あたりか原作では正確な日付は書かれていなくって、その後にオスカルとアンドレが相思相愛になった日付も諸説あるし、(以前検証してみたが、確証は得られなかった)そのあたりのことはふわっとしています🎈オスカルとアンドレが相思相愛になったその日のうちに2人はベルナールに会いに行って、その後に衛兵隊員たちが釈放され、その後にオスカルはアントワネットを訪問その後ジャルジェ将軍がオスカルをアンドレに託すシーンがあって、同時にアンドレは初めて両目とも視力を失う経験をし、オスカルが画のモデルになるために準備に行く途中で人生で初めて血を吐いて、アンドレと廊下でラブラブして💕そして同じ時期スウェーデンにいたフェルゼンは、王妃さまの愛の為に家族を捨ててフランスへ向かいます🐎このあたりの下りは全部、6月末~7月10日あたりの2週間ほどのこと。その後ようやく日時が確定しているナレーションが登場☆それがこれ👇【ベルサイユのばら 電子版 8巻】7月10日までに国王の軍隊がパリへ集結🐎そして国王の軍隊の撤退を国王に願い出たネッケルが国王により大蔵大臣を罷免され、ベルナールの演説が7月11日になります。本日はまだこちらの日付で7月10日☆せっかくなのでオンタイムでこの先を読んでいきたいので、今回はこのあたりの個所について書きます...ということで久しぶりに、衛兵隊員たちが釈放された後にオスカルが王妃さまに会いに言ったシーンから読んでみましたこのあたりのことも以前がっつりと書いているのですが、細かいことはいろいろとまた思うところはありました。...で、今回書きたいと思った箇所が…オスカルとアンドレが廊下でラブラブ💕しているシーンまあこのあたりも以前書いているですが、今回はその中でも特に書きたくなったのが…オスカルとアンドレがキスして、アンドレが去って行った後の、オスカルのモノローグ2人が廊下でがっつりとキスした後、アンドレがあっさりと去って行くのですが^_^;その後ろ姿を見ながらオスカルがアンドレへの想いを大爆発🌋その後のモノローグ☆はい、これです👇【ベルサイユのばら 電子版 8巻】アンドレの何が今のオスカルの心に刺さっているのか、そのあたりのことを語っているオスカルですが、その内容が…🍷 黒ぶどうの髪🍷 黒曜石のぬれてきらめくただひとつの瞳🍷 なつかしい香りと、五感で感じるような感覚な話をしています今回これを読んで初めて気づいたのですが、これにそっくりなこと言っているシーンが…はい、ドドーン!(・ω・)ノ👇【ベルサイユのばら 電子版 5巻】アンドレのオスカルへの大告白劇場このアンドレの語っていた内容がものすごーく感覚的な話をしていたのですが、よく読んでみると、オスカルのアンドレへのときめきポイントとアンドレのオスカルへのときめきポイントが、ものすごくかぶってます^_^; ブロンドの髪が鼻先をかすめて...(髪について言及) 冬のオリオンをうかべる瞳(瞳について言及) 生きたかぐわしい吐息(匂いについて言及)|ω・)めちゃくちゃ内容がかぶってます2人の間には親密な関係性の歴史がありますが、オスカルのモノローグで言われていることはそんなことじゃなくて、もっと本能的なものお互い本能的に惹かれているようです❤そしてもひとつ感じたのが、オスカルは、「こんなにも思いのたけをこめて人を恋する日がこようとは…」って言ってますけど、オスカルがこのとき流している涙はいろいろな意味があるんでしょうけど、その中の一つに、人を恋するという人間の基本的な感情を初めて制限なく自分で受け入れて味わうことが出来ている、そんな幸せの涙なのかも💕と大妄想このシーンの数年前までオスカルは、長年のフェルゼンへの片思いに苦しんでいましたが、確かに、実ることのない恋💔と言った点で苦しかったと思うのですが、それ以上に、好き❤という気持ちを相手に伝えられないそれ以前に、その気持ちを簡単には自分で認めることも受け入れることもできないそんな苦しみの中にオスカルはいたんじゃないかと思います以前のオスカルのモノローグ👇【ベルサイユのばら 電子版 6巻】「堪えることしかゆるされなかったはじめての恋」オスカルの場合、恋するフェルゼンに思い人がいるそれだけじゃなくて、オスカルは軍人として生きていて、フェルゼンはオスカルのことを女性だと認識していますが、関係性は男友達的な感じです。それまでのフェルゼンとの親密な関係を崩さないためにもフェルゼンへの想いを彼に伝えるわけにもいかないし、自分の彼への気持ちを自分で認めてしまったら、自分が苦しくなってしまうだけ...だから一人で必死にフェルゼンへの気持ちを封印しようとして生きて来たんじゃないかと今回妄想してみたのですが、うーん...それは苦しいですね…でもオスカルはアンドレへの恋心はこのシーンで心の底から自分で受け入れて認めてます🌸自分の心の奥の気持ちと頭で考えていることが一致している世界🌸それってものすごく幸せなことなのかもこの構図ってアンドレも一緒で、アンドレも身分違いの恋ゆえに自分のオスカルへの想いはオスカルに告げることはできなかったと想像できます。でもアンドレの場合は、自分の気持ちは自分でしっかりと受け入れて自分の中では大切にしていたみたいですけどね。相手への恋心を自分の中で封印し、その想いを否定するあまり苦しんでいるのって、きっとこのシーンのあたりでは、あの人が一番つらかったのかも…あの人👇【ベルサイユのばら 電子版 8巻】はい、アントワネットですアントワネットはオスカルと対面したときに、今自分が生きているのは、愛する子どもたちと女王としての誇りと廷臣たちのため(ん? 夫のルイ16世は?)と、王妃の模範解答的な答えをしていたのですが、それをオスカルがいきなり食い下がって【ベルサイユのばら 電子版 8巻】アントワネットはオスカルに対して自分の本心を絞り出すように語り出します以前このあたりを読んでいて、オスカルがいきなり真っ青になって食い下がってるのを見て、💦と、わけわからなかったのですが、きっとオスカルは、王妃さまがフェルゼンのことを深いレベルで愛しているのにその想いを隠そうとしている、いや隠そうとしているどころか自分で自分の気持ちに蓋をしてやり過ごそうとしている姿に、それまでの自分の姿や自分の心の苦しみをダブらせて、いてもたってもいられなかったのかもと妄想してみました。このシーンの冒頭ではオスカルとアントワネットは女王と廷臣の関係性で、【ベルサイユのばら 電子版 8巻】上下関係がしっかり描かれていましたが、その後の2人の姿は...【ベルサイユのばら 電子版 8巻】なんだか対等です🌸オスカルがアントワネットのことを対等な立ち位置で支えているような構図です。アントワネットは王妃👑で国王の妃で、この時点では王妃としての力も失いつつあって、フェルゼンに愛しているから自分の側に来てほしいって言えないらしい...アントワネットはフェルゼンへの想いを一人で胸に秘めて、でも一人で胸に秘めるのってきっと苦し過ぎて、それでフェルゼンのことは自分の頭から消し去ろうと必死に戦っていて、似たような状況を経験したことあるオスカルがそのことを感づいて、それでこんなに必死な形相でアントワネットに食い下がったのかもしれないわと、妄想が広がってしまいました尋常でない食い下がりを見せるオスカル👇【ベルサイユのばら 電子版 8巻】おびえる王妃さま(笑)アントワネットもまさかそのポイントでオスカルが食い下がって来るとは夢にも思っていなっかのでは?と思います^_^;みんな愛に苦しんでいる…そういえばTVアニメのベルばらは、そのあたりのテーマをしっかりとらえていたような描かれ方だったかも(・ω・)ノと、なぜだかアニばら🌹を思い出すわたしオスカルとアンドレは結ばれてすぐにこの世を去ってしまい、相思相愛になった時間の短さで言ったら悲劇の恋の物語💔にも見えるかもしれませんが、でも最後にはオスカルもアンドレも自分の愛する人への想いを自分の中でしっかりと認められて、そしてその愛を相手に表現できて、それも言葉だけじゃなくて、大人な見方をすると、体で表現することもできて❤あの旧体制の世界の中での身分違いの恋愛としては、最高の結末を迎えたと言っても過言ではないのかもいやはや...いろいろと考えさせられます、ベルばらは......と、久しぶりにオスカルの恋愛について大妄想してみましたが、ふ~…フランス革命記念日へのカウントダウンですねおまけわたしのYouTubeチャンネルSparks of Light Music Welcome to Sparks of Light Music!✨ This channel will post my music videos that combine my baroque-style compositions with beautiful images depicting the noble life in 18th-centur…www.youtube.comBaRock Fantasia Welcome to BaRock Fantasia!✨ This is a sub-channel of the Sparks of Light Music Channel. This channel will post my compositions that blend baroque and modern music, such as roc…www.youtube.com最新作『時代を超えて』編曲バージョン👇ピアノ交響曲🎹👇お暇な方、お聴きください【コミック】ベルサイユのばら(全14巻)Amazon(アマゾン)7,500〜7,843円ベルサイユのばら 完全版 全9巻セットAmazon(アマゾン)The Rose of Versailles Volume 1Amazon(アマゾン)The Rose of Versailles Volume 2 (2)Amazon(アマゾン)The Rose of Versailles Volume 3 (3)Amazon(アマゾン)The Rose of Versailles Volume 4 (4)Amazon(アマゾン)

    恋するオスカル❤
  14. 差し替えて、水曜日サンデー記事は第1話~第3話のリンクを載せました。ーーーーーーーーーコナンカフェ池袋会場にキャストの皆様のサインが展示されています https://t.co/Tq5iLsxg0W pic.twitter.com/LAEAk894GF— 【公式】名探偵コナンカフェ (@CONAN_CAFE_2026) July 15, 2026この写真だと見えてないけど、岡村明美さんが初めて蘭ちゃんとしてサインを書かれています。今年の京まふの詳細が公開されました 🌟\\#京まふ ステージプログラム公開//🌟 今年は、過去最多全27のステージプログラムを実施🎤✨ 「名探偵コナン」やTVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』、「Fate/Grand Order」など人気作品が勢揃い! ステージプログラム詳細はこちら🔗https://t.co/pMASjQMQj0#京まふ2026 pic.twitter.com/mEuIpilCO1— 【公式】京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ) (@kyomaf) July 16, 20269月19日(土)のTVアニメ「名探偵コナン」30周年ステージに行きたすぎる堀川りょうさんと宮村優子さんが登壇されます。鳥取のコナンまつりも羨ましいけど、京まふも羨ましいでも、大阪より京都の方が近いから行こうと思えば行けなくもない気がします。 / ハルカス300×名探偵コナン 衝空の晴天台 イベント開始まで1週間📢 \ いよいよイベント開始まで1週間!! オリジナルA5クリアファイル付きチケットは好評販売中です👓 名探偵コナンとのコラボレーションをお楽しみに✨ イベント詳細は下記サイトからご確認ください📢https://t.co/VYMnxzXpHp… pic.twitter.com/NHYGh3zOJQ— ハルカス300(展望台) (@harukas300_ob) July 17, 2026 森島寛晃さん&影山優佳さん アフレコ映像が到着🎥ˎˊ˗⭒  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ⚽7/18(土) よる6️⃣時放送 「Jリーグ 開幕の警笛(ホイッスル)」 ゲスト声優として出演する お二人のアフレコの様子をお届け📺 ▷動画はこちら🔎https://t.co/rl7nXiDRFv#名探偵コナン #アニメコナン30周年— アニメ名探偵コナン【公式】⚽️ (@conan_anime1000) July 17, 2026 🍛コナンズキッチン☕ 🍦New design    Coming soon...🩵 pic.twitter.com/2l82TtXsYF— コナン探偵社 (@conanst_airport) July 17, 2026 またまた追加情報公開!今年のテーマは、、? 今すぐサイトをチェックしてみてね♪ 🔗 https://t.co/AnfdUrOnx7 https://t.co/yOz48I4Ydf— カタログギフトのリンベル (@ringbell_gift) July 15, 2026 /  #名探偵コナン コラボレーション  追加予約開始! \ オンラインストア限定! 「名探偵コナン」コレクションの一部が追加予約開始! ※ご注文後のキャンセルはお受けできません。 期間:7/14(火)~7/21(火)正午まで 🔗予約はこちらhttps://t.co/ATpVoXTRcq pic.twitter.com/qOlQazEdos— グラニフ (@graniph_updates) July 14, 2026 【JR東海「推し旅」×『#名探偵コナン』 キャンペーン開催決定!】 TVアニメ「名探偵コナン」が推し旅に初登場! 「名探偵コナンゼミ」からの謎解きに挑戦! JR東海「推し旅」×『名探偵コナン』 ~東海道を翔ける謎解き新幹線(ブレットトレイン)~ 公式サイト⬇️https://t.co/oTFmnbaDHM… pic.twitter.com/SMQ3vLeO94— 【公式】少年サンデー編集部 (@shonen_sunday) July 14, 2026 【メガハウスより『#名探偵コナン』の新商品が多数登場!】 メガハウスの人気シリーズに『名探偵コナン』のキャラたちが新商品で続々登場! 販売サイト⬇️https://t.co/Rft0evYdof 発売予定日:2026年12月下旬 主な取扱店:全国のホビーショップ/Web通販サイト/プレミアムバンダイ… pic.twitter.com/t3VUBn7V8B— 【公式】少年サンデー編集部 (@shonen_sunday) July 14, 2026 『名探偵コナン』キック力増強シューズを再現! 「瞬足」ブランドのプロデュース商品販売 ⠀ つい「いっけーー!」とボールを蹴りたくなるhttps://t.co/fx0RKspMjG ⠀ 作中登場・阿笠博士の発明品を再現。キック力は実際には増強されないものの、側面のダイヤルパーツは回すとキリキリと音が出る。… pic.twitter.com/tKMCBXPkt9— オリコンニュース【アニメ】 (@oricon_anime_) July 14, 2026 【名探偵コナン 次回掲載号訂正のお知らせ】 7/15発売「少年サンデー33号」掲載 『名探偵コナン』において、次回掲載を 【第41号につづく】と記載いたしましたが、 正しくは9/16発売の【少年サンデー第42・43合併号】になります。 ご愛読の皆様には誠に申し訳ございません。 少年サンデー編集部— 江戸川コナン (@conan_file) July 14, 2026水曜日に更新したサンデー記事にも書いてますが、次回再開号の訂正ポストです。こんな風に公式が訂正したから目立ってしまったのか、2ヶ月間の休載がまるで初めてのことのようにあちこちでニュースになっていて驚きました。 『名探偵コナン』サンデー2ヶ月休載 次話の掲載は【9/16】発売号https://t.co/xdWJNiy9rM pic.twitter.com/V6Ke7FkN3s— オリコンニュース【アニメ】 (@oricon_anime_) July 15, 2026再開が待ち遠しいですねでは~

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  15. やこれやが載りますネタバレ見たくない方は自衛でお願いします🙇『②もののけの里からロタンダとお散歩』パーク内の写真や大倉庫の新作のあれやこれやが載ります。ネタバレ見たくない方は自衛でお願いします🙇『インパ①出発から魔女の谷』本日よりジブリパークインパの内容…ameblo.jpついに今回の大本命❗ジブリの大倉庫に入りました階段降りると目の前に🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟両方いい!ってかパノラマボックス展のポスター可愛いこれ、これだけじゃわからなかったの…実際行くとすごくわかるの‼️後々の記事でネタバレしますんで‼️まずは冒険飛行団に行ってジャーナルノートをゲットしに行きました聞いてくだせぇ🥺ジャーナルノート、調べた結果ジブリパークではラピュタ、魔女宅、紅の豚、もののけ姫、千と千尋、ハウルの6種が確認されてました。(Googleさんに聞くと、実際海外ではトトロ、ポニョ、アリエッティもありそうですが)はラピュタ、もののけ姫、千と千尋、ハウルはマストに買うつもりで。魔女宅だけ悩んでて…って感じでした。紅の豚はこのラインナップだとの中の優先順位が低めなのでお金あったら❗でした(笑)そして冒険飛行団には魔女宅とハウル以外が売ってるはずなので、必死に向かいまして‼️たぬきさんがすぐ探してくれて、持ってきたのがラピュタのみ…え「他も欲しいのよぉ〜?」って言ったら「これと紅の豚しか無かった」って…えスタッフさんに聞いてみたら売り切れちゃったみたいって…😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭代行してくれるって言ってた友達にお願いしてたら、昨日ならあったのかもしれない😭😭😭ってLINEしたら「昨日もその2つは無かったんです!」って。また行った時に見てくれるってもののけと千と千尋…おまいらそんな人気か…人気だよな…とても欲しかったのよわたしも…落ち込みすぎて紅の豚は置いてきました(笑)そしてどこから見よっかな〜?ってしてたらたぬきさんがズンズン進んでって新作短編映画【魔女の谷の夜】を観ることに。再掲そしてここからネタバレ込みの感想行くんですんごい細かく書いたりしないけど…ふわふわ書いちゃうから!いいですか?行きますよ?とっっってもよかった!ジェシーとアイナ、そりゃ声優とは違って浮くけどさ。2人だなーって思わない!主役がスタッフさんなので、スタッフさん目線、スタッフさんしか見ないようなところも出てくるののがいい!絵柄はそんな好みじゃないんですわ。でもそんなん関係ないぐらい、話が好きそうであったら楽しい‼️って思ったし、ここだけなの?とも思ったし、ここだけじゃなかったの!?とも思ったし(笑)何度も見てるジブリパーク、魔女の谷。そこで当たり前だけど知ってるものが写ったりあーしたりこーしたりがあるのめちゃくちゃ楽しい😆🌟ハッター帽子店の杖は、ソフィーがおばあちゃんになって最初は杖ついてたから?ハッター帽子店はソフィーのお店だものね!キクエさん、大人〜😄新人くん、めっちゃ若々しい(笑)基本的に魔女の谷がメインなんですよ。メインのはずなんです。途中から、アレ?(笑)そっちがメインかな?ってなるんですけどね🤣ここに関しては、なんでアレもそうしたのか、なぜ他のもあるのにそっちはならなかったのか。が気になります!あの短編を観た後に、また魔女の谷、そして青春の丘にいきたくなるな❗って思いましたこれ観た人にはわかるのよ。この日ここの写真を撮ったことに運命を感じた理由。あー!!!次はこの短編を観てから、ジブリパーク周りたいなぁジブリパークを作った人から見たジブリパークってこんな世界なんだジブリパークを日々作ってくれてる、守ってくれてる人たちから見たジブリパークの世界は、モノはこうなんだこうかもしれないって思えるんだ!そう思う作品でした。また観たいけど、9月ぐらいまでしか確約されてないから。他のも同じように順番にまわるんだよね?タイミングか😂健康のために始めたこと教えて!▼本日限定!ブログスタンプ

    ③新作短編映画 【魔女の谷の夜】
  16. こんにちは😃今年も残り半分になってしまいましたね。早い部分もありますし、なんだか不思議ですね。そんな私ですがまた喉がやれてしまいました。はあ…情け無いし、仕事で本当に忙しくてクレームは入るから対応しないといけないので頑張りすぎましたね。幸い日曜日なのに病院が見つかって薬頂いたので治します。のんびりと過ごす様にします。話は変わりますが先月の27日に東京体育館で開催されたNCTJNJM_DUALITY#JAPANに当選しまして行ってきました!実は言うと妹2人と母がシズニでして127のペンやテンちゃんのペンでした。(2番目の妹はどよち🐰の強化ペンでペンライト貸してくれましたー!ありがとう😊)櫻坂46の国立競技場以来のLIVEでしたし、また同じ場所に行くとは…思っていませんでした。不思議な現象だなあって思ったし、近くにあるとは思ってなかったので櫻坂の時はでも近くにあるって事はなんかある!というのも感じたし、当たる訳ないかーって本当に思っていましたので当選するとは…((( ゚д゚ ;)))何かあれば起きるですね…。席も意外にも見える場所で2人共可愛くてほわほわしていて面白くて楽しいトークで久しぶりに心から楽しかった!って思えた時間でした🐶🐰ジェミンのコメントがすごく良くて自分自身に少し優しくしてくださいって言ってたから毎日自分自身に少し優しくしようと思える様になりました。(その後仕事で忙しかったから今の状態に…)LIVEではウサハナちゃんを連れているシズニが沢山いましたが私もその1人でした。最近になってサンリオのガチャポンをやる時にウサハナちゃんが入っている商品をやると必ずウサハナちゃんが当たるんです。運命過ぎるて推す!って決めてまさかの引き寄せですよ…。最高の引き寄せなのでありがとうね😊後日談として…翌日ガチャポンをやったらこの通り…ジェミンに会っても効果大でした。今度の休みの日にウサハナちゃんにお礼を言いたくてピューロランドに行く予定です。次回はピューロランドブログかな?よろしくお願いします🙇また書きます!それでは!

    運命って本当にあるんだね。
  17. 2026年夏アニメのうち、7月9日深夜に録画して7月10日に視聴した作品は以下の8タイトルでした。スーパーの裏でヤニ吸うふたり第1話を観ました。この作品は月刊コミックガンガンで連載中の漫画原作であり、ヒューマンドラマだそうです。小さな商事会社の支社で主任を務める、仕事は出来るが冴えない中年サラリーマンの佐々木が地元のスーパーのレジ打ち店員の山田の笑顔を心の支えとしており、ある日、スーパーに寄ると山田の姿が無かったので外で煙草を吸おうとするが通行人の目が気になって路上では吸いづらい。するとスーパーの裏にある従業員用の喫煙所から派手な印象の私服の女性店員が声をかけてきて、一緒に喫煙所で煙草を吸わせてもらえた。彼女は田山といい、佐々木が山田を狙っているのではないかと疑っていた。それで佐々木がただ笑顔を心の支えにしているだけだと説明すると田山は安心したようで、佐々木のことを信頼してくれた。だが実は田山はオフ時の山田の姿であったのだが、そのことに佐々木は気付いていない。そういう感じの第1話だったんですが、なんだか「おっさんの日常系」という感じで、あんまり興味が湧かなかった。そういうわけで1話切りさせていただくことにします。BanG Dream! ゆめ∞みた第4話を観ました。今回はまず、あられとののかのコラボが決定し、ミュータイプのバンド練習にもあられは前向きになり、あられにとっては全てが上手くいき始めたように思えてきた。そんな中、ユノは先日出会ったクレマチスが中学時代にあられと何かがあったっぽいのであられに話を聞いてみようとするが、結局は躊躇ってやめてしまう。そして独自にあられやクレマチスが中学の時に所属していたグループ「ららららガールズ」の炎上騒動について調べ始めます。そうしてあられの唄ってみた動画が久しぶりにアップロードされて、ののかのギターとのコラボが披露されると、それを聴いたクレマチスこと「峰月律」はショックを受ける。ここから律の回想シーンとなる。律があられと出会ったのは小学4年生の時で、大人しかった律は明るく元気なあられに憧れて仲良くなった。律にとってあられはいつも眩しくて光であった。しかし中学は別々になってしまい律は寂しく思っていたが、あられが「唄ってみた動画」を「えれあ」という名前で上げていることに気付いて連絡をとり、「ららららガールズ」という動画配信のグループにあられが誘われてると聞き、自分も変わりたいと思って一緒に参加することにした。ただ律は唄うのは苦手だったのでギターで参加することになり「クレマチス」というハンドルネームでららららガールズで活動することになった。そして、ららららガールズは人気が出て事務所にも所属するようになったが、リーダーだった高校生の歌美は、あられ、律、そしてビオラという3人の中学生メンバーが芸能人みたいに振る舞ってトラブルに巻き込まれるのを避けるためにファンと接するのを制限したり、動画の数もあまり増やそうとはしなかった。そうした歌美の方針にビオラは不満そうであったが、その後、突然に歌美がららららガールズを脱退し、ビオラが新リーダーとなり、事務所の方針に沿ってどんどん動画を上げていくようになった。そしてビオラはファンが喜ぶようにメンバーのキャラ付けを明確化していき、例えばあられは「天然おバカさん」で、律は「優等生」ということで売り出していくことになった。だが、あられはその方針にはあまり従わずあくまで自然体に振る舞っていたのでビオラはあられのことを邪魔に想うようになった。そうして突然にあられの炎上騒動が起きた。あられの身勝手な言動の動画が拡散されたのだが、それらは本来はあられが何の問題も無い会話をしている映像素材を意図的に編集して身勝手なことを言っているように見せるフェイク動画であった。しかも公開されていない素材も使われており、内部の者による犯行も疑わしかった。おそらくビオラの仕業なのだろうけど、ビオラはまるで自分たちがあられのせいで被害を受けたかのように狼狽し、暗にあられを責めるような態度をとったので、あられは責任を感じてららららガールズを去っていった。律はビオラの仕業だと疑っていたにもかかわらず、「優等生」というキャラ付けが無ければ無個性な自分には何も残らないとビオラに恫喝されてあられを見捨ててしまった。その後、ビオラはららららガールズを解散して、新たなグループを作り、律もそれについていった。そんな自分をクズだと律は思っている。でもユノに出会って励まされてから、出来ればあられに謝ってもう一度一緒にやりたいと思うようになっていた。そんな時、偶然に路上であられと再会した律は「あの時、助けられなくてごめんなさい」と泣きそうな顔で謝るが、あられは自分が律に迷惑をかけて申し訳ないと思っているので、どうして律の方が申し訳なさそうにしているのか分からず混乱し、律の差し出した手を「もう無理だよ!」と払いのけて逃げ出してしまう。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。メビウス・ダスト第1話を観ました。この作品はオリジナルアニメなんですが、あの「プロジェクト・アニマ」の企画の第3弾なのだそうです。「サクガン」と「魔法使いになれなかった女の子の話」という悪名高い作品を送り出したあの企画です。あんまりそういうカテゴライズで最初から偏見の目で見るのは好きじゃないんですけど、やっぱり気になってしまう。それで1話を見てみたんですけど、隕石の落下によって特殊能力を得た少年少女たちが街中でゲーム感覚でバトルを繰り広げるという感じの話でした。動画工房のバトルアニメというので作画的にもちょっと期待していたんですが、バトルはショボいし、動画工房なのにキャラデザが全然良くない。話も微妙だし、普通にCランク評価でいいんじゃないかとも思ったが、やっぱり「アニマ」企画ということで、この先も期待は出来ないだろうと思えて、もう別に1話切りでいいんじゃないかと思いました。ワールド イズ ダンシング第2話を観ました。今回は鬼夜叉が物思いに耽る場面から始まります。前回のラストであばら家で何か得体の知れない者の舞を見て以来、鬼夜叉は数日そのことに心を奪われていた。あの舞を舞っていた者は得体の知れない妖怪のように見えたが、その形は人間の形であった。そして、その舞を見て鬼夜叉は「良い」と思った。それが問題なのだ。鬼夜叉は幼少時から父親の観阿弥から厳しい舞の指導を受けていた。世に猿楽師は多いが、観阿弥はもともと滑稽な芸は主体の猿楽に舞の要素を多く採り入れる独自の工夫を凝らしており、特に舞は厳しく指導する。それゆえ息子の鬼夜叉も幼少時から厳しい舞の稽古を受けているが、それがあまりに厳しいこともあり、またそのお蔭で父親に肉親らしい愛情を注いでもらった記憶も無いことから、舞が嫌いであった。それゆえ自分の舞のことも好きになれず、上手く踊れている気もしない。そんな嫌々踊っているのだから実際あまり良い舞ではなかったのであろう。父に舞を褒めてもらったこともない。だからますます嫌いになる。そんな悪循環を繰り返すうちに鬼夜叉は「そもそも人間には舞は向いていないのだ」という奇妙な考え方に至った。父はやたらと舞の形をしっかりするようにと指導するのだから、つまり「良い舞というのは形の良い舞のことなのだろう」と鬼夜叉は考えた。魚は泳ぐための形をしているから上手く泳げるし、馬は駆けるための形をしているから上手く駆けることが出来る。だが人間は舞うための形をしていない。だから上手く舞えるわけがないのだ。そう考えて「だから自分が上手く舞えないのは仕方のないことなのだ」と鬼夜叉は自分を慰めた。しかし、そうなると新たな疑問が生じる。「舞うための形をしていないのに、どうして人は舞おうとするのだろうか?」という疑問です。魚は駆けようとしないし、馬は泳ごうとしない。でも人間は舞おうとするし、人間の舞いを見て楽しもうとする。だから父も猿楽で舞うし、息子の鬼夜叉に舞を教えようとするのだ。この疑問の答えを見つけなければ鬼夜叉の悩みは終わらない。そんな時に先日のあの得体の知れない者の舞を見た。それを鬼夜叉は「良い」と思った。舞うための形をしないはずの者の舞を見て「良い」と感じたということは、「良い舞というのは形の良い舞である」という考え方は間違っていたのではないかと鬼夜叉は気付いた。「形」は重要ではないのだ。「形」ではない何か別の要素が「良い」と思わせたのであり、それが何なのか答えを見出すことが出来れば、「人はなぜ舞うのか?」という疑問への答えにも辿り着けるかもしれない。そして、もしかしたら自分の舞も「良い」ものになるかもしれない。そう鬼夜叉は考えた。そこで「形の良くない者でも良い舞を踊れるのかもしれない」と思って、足が悪くて踊れない石也や道行く人々に適当に声をかけて舞ってもらったりしたが、「良い」と思える舞を見ることは出来なかった。こうなったら再びあのあばら家に行くしかないと思い、思い切って石也やコガネと一緒にあばら家を訪ねると、そこに居たのは妖怪ではなく、ただの白拍子の女であった。白拍子は不健康そうな様子であり、この時代の白拍子の多くがそうであったように遊女も兼業しており男性相手に身体を売って生計を立てていたが、客の程度も低く、支払いもお金ではなく野菜なんかでの支払いのようだった。かなりドン底の暮らしをしている様子であったが、鬼夜叉に頼まれると舞を舞ってみてくれた。しかしあの日見た時のようには鬼夜叉はそれを見て「良い」とは感じられなかった。それで毎日のように白拍子のもとに通っては舞を見せてもらったが、やはりあの時のように「良い」と思えることはなかった。彼女の舞は確かに上手いとは思えたが、体力が無いためかだいぶ不安定であったし、何よりあの日見た舞とは根本的に違っていたのだ。このままでは「良い」というのが何なのか分からないままとなってしまい、自分の舞も「良い」ものとならないと思い、鬼夜叉は焦った。一方、ここでその白拍子の心の内が描かれる。彼女の部屋の床に置いてある器には白い百合の花が生けてある。その白い百合を見つめて彼女は以前の出来事を思い出す。それは白拍子の仲間が「将軍様の前で舞うことになった」と報告に来た時のことだ。彼女も健康ならば一緒に舞えたはずであった。しかし既に結核の病に罹っていた彼女は仲間と一緒に将軍様の前で舞うことはなく、遊女としてつまらない男たちの慰み者にされる日々を送っている。もちろん仲間達とて、一度将軍様の前で舞うことが出来たからといって栄耀栄華が約束されるわけでもない。苦しい生活は変わらないだろう。でも一度でもそのような晴れ舞台を経験することが出来たことは誇りとなるだろう。一方で彼女はそのような晴れ舞台を経験することなく病で朽ち果てていこうとしている。そんな仲間達と自分の格差を考えると彼女の心はやりきれなくなっていく。ここで彼女の回想シーンで仲間の白拍子たちは手に白い百合の花を持っている。実際に持っていたのであろうから、彼女も器の中の白い百合を見てそのことを思い出したのであろうけど、これは象徴的意味合いの演出です。白い百合の花言葉は「純潔」「無垢」「栄華」「誇り」など。まぁ純粋に美しいものというイメージです。一方で、そうした仲間達のことを思い出し羨ましく思い、自分の惨めな境遇を想って彼女が流した血の涙が器の白い百合に流れ落ちて、その花びらを赤く染めていき、赤い百合へと変えていく。それは彼女が結核で喀血した血とイメージが重なります。赤い百合の花言葉は「虚栄心」です。つまり赤い百合は彼女の「私も晴れの舞台で舞いたかった」「虚栄心が満たされないまま朽ちていくのが口惜しい」というどうしようもない状況におけるやるせない執着心を表している。そんな彼女が鬼夜叉が1人で訪ねてきた際に「今日はあんたの舞を見せてほしい」と言ったところ、鬼夜叉は「私には才能が無い」「私は私の舞を良いと思えない」と言って断り、「良い」というものが何なのかも、人が舞う理由さえ分からないと愚痴る。そして白拍子の舞を見た時に一度だけ「良い」と思えたので、あの舞をもう一度見られれば「良い」というものが何なのか分かるような気がするのだと、心の内を明かす。すると白拍子は鬼夜叉の言葉を聞き、「私には何も無い」と鼻で笑う。「良い」といえるものなど自分には何も無い。自分の舞にもそんな価値など無いことは彼女も分かっている。だから鬼夜叉が言ってることはワケが分からなかった。ただ、何も無いからこそ得られるものはあると彼女は言う。ここで彼女は床に落ちた赤い百合の花びらを握りしめて「人として生きるために舞う」「私たち芸人にはそれしか道がないから」と叫ぶ。「何も無い」という絶望的な人生のどうしようもなく満たされないやるせない気持ち、そういう執着心こそが人間として生きることそのものであり、それを吐き出すために自分は舞うのだと彼女は言う。それが「良い」などとは彼女は思わない。ただ、それこそが芸人として生きてきた自分がこの世で得たものなのだと彼女はこの時、自覚したのだ。そして彼女は鬼夜叉に向かって「才能が無いなんて笑わせるな!」「あんたには身体があるじゃないか!」と怒鳴る。人間の身体は確かに舞うために最適の形をしているわけではない。それでも人間は舞う。人間だけが舞う。そんなことは当たり前なのであり、人間は舞う形をしているから舞うのではない。舞う才能があるから舞うのではない。人間だけが「心」があるから舞うのだ。もっと厳密には「執着心」「煩悩」と言うべきか、つまり「心」があるゆえに「苦しみ」が生じる。その苦しみを発散するためには「舞うしかない」のだ。そのために身体を使うだけのことなのだ。死んで身体を失えば煩悩の苦しみからも解き放たれるのかもしれない。しかし生きて身体を持っている間は、苦しみはつきまとい、その苦しみを発散させるために身体を使って舞うしかないのだ。それが「人はなぜ舞うのか」の答えでした。そうして白拍子は激しく咳き込みながら鬼夜叉をあばら家から追い出し、1人であばら家の中で赤い花びらと共に鬼気迫る舞を踊る。それを鬼夜叉は外から覗きながら目を奪われる。それは鬼夜叉が以前に「良い」と思った舞そのものであった。あの時も彼女は日々の苦しさの中でやるせない気持ちに突き動かされ、その苦しみを舞にぶつけていたのだ。それをたまたま鬼夜叉が見たのだが、改めて鬼夜叉がやってきて「舞ってみてほしい」と言われた際には彼女も普通に白拍子としての舞を披露していただけだったので、そうした「魂のダンス」のようなものは見せていなかったし、そもそも彼女もそんな舞は無意識に踊っていたものだったのでしょう。今回は鬼夜叉との問答でどうしようもなくやるせない気持ちになったので1人で舞にその感情をぶつけ、それを再び鬼夜叉が見ることになったといえる。その結果、鬼夜叉の舞は変わった。人は舞は形や才能で踊るものではなく、心にある想いを身体を使って表現するのだと理解した結果でした。そうして父の観阿弥にも初めて舞を「良いぞ」と褒めてもらえた。そこで石也に「お礼を言いに行きましょう」と言われて鬼夜叉は白拍子の家に行くことにした。あの日以降、白拍子を怒らせてしまったと気がひけて鬼夜叉は白拍子の家に行けていなかったが、行くことにした。だが途中で団子屋でご機嫌の白拍子と出会い、事情を聞くと、観阿弥から鬼夜叉に舞を教えたお礼のお金を貰ったのだという。観阿弥は鬼夜叉が白拍子の家に通っていることを把握しており、舞について学ぶためになると思い黙認していたようです。そうして鬼夜叉の舞が見違えるほど良くなったので、お礼の金を払ったようです。しかし、そうして満ち足りた顔をしている白拍子を見て鬼夜叉は我を失ってしまった。彼女は「何も無い」という苦しさがあったからこそ「良い」舞を踊ることが出来た。しかし満ち足りてしまうと、もう「良い」舞が踊れなくなってしまうのではないか。そうなれば、もう「良い」が分からなくなってしまうのではないか。そんなふうに鬼夜叉は焦ってしまったのだ。それで鬼夜叉は白拍子から金の入った袋を奪い、家に駆け戻ると観阿弥にその金を叩きつけて非難する。すると観阿弥は「お前は白拍子を舞わせたのだろう」「芸には代価を払え!」と怒鳴りつけ、暴れる鬼夜叉は倉に叩き込まれてしまい、その後ようやく我に返って、白拍子に酷いことをしてしまったと反省するが、そこにコガネがやってきて白拍子が死んだことを知らされる。おそらく死期がちょうど来ただけであり、鬼夜叉に金を奪われたので死んだというわけではないのでしょうけど、鬼夜叉のお蔭で最悪の気分で死んだのだとは思われる。鬼夜叉は自分のせいで白拍子が死んだと思い大いに悔やみ、白拍子のために何かを償いをしなければならないと苦悩する。そして白拍子が「一度だけでも華やかな舞台で舞えたなら」「一輪だけでもそんな花が私にあったなら」と言っていたことを思い出し、自分が白拍子の代わりに舞おうと決意する。人間にとっての舞とは「自分の苦しみを身体を使って表現するもの」である。だが、ここで鬼夜叉は「自分の身体を使って白拍子の苦しみを代わりに表現して舞おう」と考えたのだ。ここで白拍子が言っている「そんな花」というのは「赤い花」ではなく「白い花」であり、「華やかな舞台」というのは仲間達が舞ったという「将軍様の前」ということです。つまり「苦しみを吐き出すために1人で踊る」のではなく「将軍様の前で純粋な美を披露する」ということになる。鬼夜叉は自分がその白拍子の願いを代わりに叶えてやることで白拍子のこの世への未練を解消して魂を浄化、鎮魂して、白拍子があの世で幸せになれるようにしてやろうとしている。そのために来る観世座の熊野での将軍の御前での猿楽能の場で、自分の見た白拍子の舞を披露しようとしているのだ。だからこれは単純に「将軍様の前で綺麗な舞を披露する」というのとは意味が違う。あの白拍子の「赤い花」に象徴される「苦しみ」や「執着」に満ちた舞のエッセンスを、鬼夜叉の身体を使って舞うことによって「白い花」に象徴される「純粋な美」に昇華させるということなのです。実際、ここで鬼夜叉は白拍子の遺体の前でその約束をしながら舞ってみせているが、それは白拍子の舞とはまた少し異なっており、白拍子が「赤い花」と共に舞っていたのとは対照的に、この場面では鬼夜叉は「白い花」と共に舞っている。ここでやたら「花」が象徴的に使われているのは、おそらく鬼夜叉、つまり世阿弥が後に著述した芸能論「風姿花伝」において「観客を感動させる力」を「花」と表現し、その「花」について詳細に述べているからです。そしてまた、この鬼夜叉のやろうとしている「死んだ者の想いを自分の身体を使って舞うことで表現して鎮魂とする」という手法こそが、後に世阿弥によって創始される「夢幻能」というものの原型となっているという描写になっているのが素晴らしい構成といえる。「夢幻能」というのは主役が死者の霊として登場して、その人物や神霊の想いを表現することで鎮魂とするという能のジャンルであり、この形式の能はかなり多い。世阿弥といえば夢幻能といえるほどであり、その世阿弥の原点ともいえる夢幻能の起源を白拍子との物語に落とし込み、そして次回描かれるのであろう世阿弥が歴史の表舞台に初めて登場する「新熊野神社の猿楽能で足利義満将軍と邂逅する場面」に繋げるという構成は完璧であったといえるでしょう。LV999の村人第2話を観ました。今回は浩二と出会って結婚してほしいと言った魔族の少女アリスが実は魔王の娘だったということが分かる。魔王が病気で弱っているので聖剣を持った者が襲ってきたら倒されてしまうと心配して、それで聖剣の持ち主である浩二と結婚したいと言い出したようです。アリスは人間と魔族の共存を目指しているのだそうだが、浩二は魔族の角から出る魔力がモンスターを生み出す以上、それは無理だと言う。魔族も人間と変わりない存在であることは浩二も分かっているのだが、世界の仕組みが間違っているのだとのこと。また父の魔王の病気を治すために精霊の加護薬を買いたいというアリスの願いを聞いて、浩二はアリスの角から魔力が出ないように特殊な布を角に巻いてやり、一緒に薬を買いに行ってやることにする。そうして薬を買って仲間の武闘家のタカコと一緒にアリスを魔王のもとに送り届けてやることになった。しかし、町に魔族の軍勢が襲ってきて勇者レックス達も応戦しますが、浩二は魔族の指揮官と話をすると言い出し、指揮官のもとに行く。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す第1話を観ました。この作品はなろう系ラノベが原作で、サンチェス公爵家の姉妹にうち、優秀な姉フローラは才色兼備な聖女候補であり、妹のカロリーナは地味な落ちこぼれであり、カロリーナは姉フローラに無能だとイビられていたという話。カロリーナを産んだ時に母が死んだのでフローラはカロリーナを恨んでおり、カロリーナも罪悪感を植え付けられ、父や周囲の人たちも自分のことを憎んでいると思って縮こまって生きてきた。そんな中、隣国の第二王子との間に起きたトラブルを収めるために、有力な家の娘を嫁に差し出す必要が生じたので、カロリーナがその役目を命じられる。カロリーナは自分が自国の役に立つのはそれぐらいしかないと思ってその役目を受け入れるが、その時初めて父親が自分を大切に想っていたことを知り、満足して嫁ぐことが出来た。そういう感じの第1話でしたが、いかにも女性視聴者向けの作品という感じで、自分には合わないと思えたので1話切りさせていただくことにしました。サンダー3第1話を観ました。この作品は「月刊少年マガジン」で連載していた漫画原作です。中学生のぴょんたろうには幼い妹のふたばがいる。ふたばはぴょんたろうを慕っていてやたらとくっついてくるが、ぴょんたろうは鬱陶しく思っている。だが、ある日、ぴょんたろうがオカルト好きの担任教師のドクが「ムー」の通販で買った「異次元と繋がるディスク」を借りて帰ってきて、自宅で仲間のひろしとつばめと一緒に再生してみることにした。どうせインチキだと思ってそれを再生してみると画面に風景が映り、ぴょんたろう達が席を外している間にふたばが画面の向こうの異次元の世界に入っていってしまった。その異次元の世界はぴょんたろう達の居る世界とは絵柄が違っていて、リアル寄りの作画になっており、ふたばは通行人たちに「漫画みたいなのが居る」と驚かれる。その中にはどういうわけかエイリアンみたいな奴もいて、更に上空には宇宙船の大群みたいなのも出現し、ふたばのことを機械を使って解析する。すると何か危険な反応を検知したようで、彼らは慌ててふたばにミサイルを発射する。一方でぴょんたろう達もふたばが急に居なくなったので困惑し、画面の向こうに行ったのだと気付いて後を追いかける。だが、ふたばがエイリアンみたいな連中に宇宙船で連れ去られてしまい、ぴょんたろうは慌てて追いかけるが、なんと大ジャンプして飛び去る宇宙船に飛び乗ってしまう。また宇宙船が発射したミサイルがひろしとつばめに直撃するが、2人とも無傷であった。そもそもふたばもミサイルの直撃を受けたのに無傷で連れ去られた。ぴょんたろうも宇宙船から振り落とされて地上に激突したが無傷だった。どうやらこの異世界ではぴょんたろう達は無敵っぽい。そこで自分たちならこの世界でふたばを奪還出来ると思い、3人は頑張ろうと思う。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。盗掘王第1話を観ました。この作品は世界各地に謎の遺跡が出現して、そこで発見される遺物によって特殊能力を得るという世界観の話。主人公の剛力遼河は雇われて遺物の収集をする仕事をしていたが、その能力を恐れた雇い主に遺跡で罠に嵌められて死にそうになる。だが遺物の力でタイムスリップして15年前に世界中に遺跡が出現し始めた時期に15年後の記憶を残したまま戻ってしまい、更に15年間積み上げた能力もそのまま引き継いでいたので、遼河は未来の記憶を使って世界中の遺物を奪い取ってやろうと考える。そういう感じの第1話でしたけど、こういう異能バトルものは苦手で、しかも主人公が未来人のアドバンテージを利用するとか、まず基本的に主人公の性格が悪いし、どうも好みの作風ではないので1話切りさせていただくことにします。

    2026夏アニメ 7月10日視聴分
  18. いいねを下さった方感想やお褒めの言葉をコメントやメールで下さった方、読んで下さった方、みなさまに励まされ、なんとか完結まで書き上げることができました。 書きはじめた時から「見えていたラストシーン」が、前回のvol.72とこのエピローグです。そしてそのラストシーンのテリィの台詞からとったのが、「永遠のジュリエット」というタイトルなんです♡そうだったのか!なるほど!!そんな風に思っていただけたらすごく嬉しいです♡でも。拙い私の文章能力で、書きたかったことをすべて、ひとつの物語にすることができませんでした。ポニー先生、レイン先生、マーチン先生、ニールたち、キャンディのそばにいる大切な人たちが、今どうしているのか?書きたかったのに。またいつか、30代になったキャンディとテリィや、アルバートさんのその後、ポニー先生たちなど、外伝として書けたら……と思っています♡本当にいつか………ですが。その時にはまず。イギリス行きの船に乗ったキャンディとテリィのその夜を1番に書きたいな♡なんて思います。どうなんだろ〜♡って想像しています♡いつも通り「ターザンそばかすなんて失礼しちゃうわ、ぷん💢」な雰囲気なのか、甘〜い雰囲気になるのか??決める時は決める男、テリュース・G・グランチェスターさまですから、そりゃあ♡♡ですよね。きゃっ💕💕またいつの日か、外伝でお会いできますように♡愛と感謝を込めて♡2026年7月13日 ジゼル

    コメントが盛り上がっています

    永遠のジュリエット エピローグ〈キャンディキャンディ二次小説〉
  19. たオリジナルです。ネタバレ注意】この記事には第2話の内容を含みます。未視聴の方はご注意ください。公開日:2026年7月18日/最終更新日:2026年7月18日【麦茶を注いだグラスの汗が、テーブルに輪染みを作る夜に。】先に結論を言っておく。『領民0人スタートの辺境領主様』第2話は、ディアスが「誰と暮らし、誰を信じるか」を選んだ回だ。アルナーとの婚約、妊娠したメーアを守る決断、王女ディアーネからの要請の拒絶、そして元戦友クラウスを最初の領民として迎え入れる判断。そのすべてに、地位や利益ではなく、目の前の命と縁を大切にするディアスの生き方が表れていた。この記事を読めば、ドラゴンの素材が井戸や厠に変わった意味、結納が急に進んだ背景、王女とクラウスの決定的な違いが分かる。現場で32年、人と設備を見てきた俺の目から、第2話に描かれた「祝いの直後から始まる本当の暮らし」を、今夜もあんたと一緒に考えていきたい。[data-toc]{background:#ffffffd9;border:1px solid var(--color-border-medium-emphasis,#08121a4d);border-radius:8px;display:flex;flex-direction:column;gap:8px;padding:12px 16px}[data-toc] h2,[data-toc] ol,[data-toc] p{margin:0}[data-toc] .toc-header{align-items:center;display:flex;font-weight:700;gap:12px}:is([data-toc] .toc-header) h2{color:var(--color-text-medium-emphasis,#08121abd);font-size:.875em}[data-toc] .toc-empty-message{color:var(--color-text-low-emphasis,#08121a9c);font-weight:400}:is([data-toc] .toc-empty-message) p{font-size:.75em}[data-toc] 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a{border:none}:is([contenteditable=true],.no-js,#no-js) [data-toc] .collapse{display:revert!important}目次 井戸と厠、祝いの翌朝に選んだもの 結納話が突然進んだ背景(族長モールの言葉から) 15歳と35歳、婚約という落としどころ メーアの妊娠が突きつけた判断 王女ディアーネの来訪と、魂鑑定が示した色 最初の領民クラウス — 王女と対照的な来訪者 第2話は「誰と暮らすか」を選んだ回だった 執筆後記 あらすじ(折りたたみ) ① 素材の対価 ② 結納と年齢差 ③ モンスター戦と妊娠 ④ 王女ディアーネの来訪 ⑤ クラウスの決意 参考・出典 作品データ・キャスト・音楽情報 【作品情報】 【本編で登場した主なキャラクター】 生活基盤づくりと「誰と暮らすか」の決断から第2話を読み解くレビュー。井戸と厠、祝いの翌朝に選んだものアースドラゴンの素材を鬼人族の村へ持ち込んだディアスが手にしたのは、金銀財宝ではなかった。井戸、厠、ユルトの資材、倉庫用のユルト、食料と薬草。本編でモールは、素材があまりに高価で村側では持て余すため大半を返すと語り、対価として生活基盤の整備を提供する(出典:TVアニメ『領民0人スタートの辺境領主様』第2話 本編)。俺がガスの現場にいた頃、新しい設備を入れるとき最初に確認したのは見栄えではなく、水回りと排気だ。暮らしが回るかどうか、まずそこを見る。ディアスがこの順序で動けたのは、領主としての勘が正しく働いている証拠だと感じた。あんたも、新しい生活や仕事を始めるとき、見栄えより先に土台を整えたことはないだろうか。結納話が突然進んだ背景(族長モールの言葉から)作中の事実として、モールは生活基盤の話をまとめた直後に結納を切り出す。族長モールの言葉を手がかりに、結納話が急展開した理由を読み解く。本編でモールは、ドラゴンを殺すほどの隣人となった以上「深い縁でも結ばないと恐ろしい」という趣旨を語り、さらに前の領主が無能で最近病死した旨にも触れる(出典:同上)。公式サイトのキャラクター紹介でも、モールは鬼人族の村をまとめる族長として説明されている(出典:TVアニメ『領民0人スタートの辺境領主様』公式サイト)。ここから先は俺の解釈だ。モールの言葉には、アルナーとディアスを応援したい気持ちと、村を守るための現実的な判断が同時に含まれている可能性がある。丁寧な世話焼きに見える申し出でも、共同体の将来を計算に入れた提案であることは、現場の付き合いでも珍しくない。親切の裏に「もう一つの理由」を感じ取ることは、人生のある時期からは自然な読み方になる。あんたも、誰かの好意の後ろに、静かな計算を感じたことはないだろうか。15歳と35歳、婚約という落としどころ本編で年齢差が話題に上ると、アルナーは15歳、ディアスは35歳と明かされる。王国で結婚が認められるのは18歳からのため、3年間は婚約状態で過ごすことになった(出典:同第2話 本編)。この落としどころに、俺は好感を持った。35年ほど前、初めて相手の親御さんの前へ挨拶に出向いた夜のことを覚えている。こちらの心の準備とは無関係に話が段取りよく進み、部屋の空気が薄くなるような緊張感があった。父親の湯呑みの持ち方一つで、話が転がる方向を測る。ディアスがここで動じつつも「婚約」に切り替えたのは、勢いに呑まれない冷静さがあったからだと思う。すぐに夫婦になるのではなく、時間をかけて関係を育てる。婚姻届を出せば夫婦になる法律の世界と、日々の暮らしで実質的な夫婦になっていく生活の世界は別物だ。配管も、施工した瞬間より、通水して数か月経った頃に本当の性能が出る。人の縁も、同じような時間軸で育っていく。あんたにも、周りに急かされながら、自分のペースで関係を育てた経験はないだろうか。メーアの妊娠が突きつけた判断作中の事実として、メーアのフランシスが妊娠していることが判明する。涙を流す羊と男性が草原で抱き合う、温かく感動的な再会の場面。本編ではアルナーが、メーアは知能が高く恐怖に敏感で、妊娠中は特にそれが強まる、恐怖に追い詰められて命を落とすこともある、と説明する(出典:同第2話 本編)。そのため群れで最も強いディアスが、そばに寄り添う役目を担うことになった。ここから俺の受け取り方だ。ユルトが汚れ、臭いが残ることを嫌がる者もいると聞かされて、ディアスは迷わずフランシスもフランソワも大事な家族だと答える。ガス業界にいた頃、油や汗の臭いが染みついた作業着のまま家へ戻り、嫌な顔をされる夜が何度もあった。現場の臭いは、命や暮らしを守った証拠でもある。ディアスが汚れより命を優先したのは、優しさというより、守る側の腹の据わり方だ。王女ディアーネの来訪と、魂鑑定が示した色作中の事実として、東から現れた第三王女ディアーネ一行は、王国で高まる戦乱に備えた派兵と協力を要請し、報酬として王女本人あるいはプリネシア、ミラルダとの婚姻を提示する(出典:同第2話 本編)。公式サイトのキャラクター紹介によれば、ディアーネは王位継承争いの渦中にあり、自らの立場を確かなものにするためディアスの力を求めて訪れたと説明されている(出典:TVアニメ『領民0人スタートの辺境領主様』公式サイト)。ディアスはこれを拒否し、王女一行が去った後、アルナーの魂鑑定によって護衛のほとんどが敵意を示す「赤」であったことが明かされる。本編でアルナーは、自身の魂鑑定はあくまで自分とディアスへの敵意の有無を映すものだと補足している(出典:同第2話 本編)。 王女側の言い分(作中) ディアスが受けた現実(作中) 国王から多額の報奨金が出た 銅貨一枚も受け取っていない 支度金が与えられた 水も食料も渡されていない 屋敷と使用人がいるはず 自作のユルトしかない ここから俺の解釈だ。表向きは丁寧な要請だった。だが内側では、英雄を婚姻で取り込み再び戦場へ送り出すという目的が動いていた可能性が高い。現場で働いていた頃、丁寧な言葉を使いながら無理な発注を押し通そうとする相手を何度も見た。言葉だけを聞けば礼儀正しい。だが、声の調子や視線の落ち着きどころを見ていれば、本心は別のところにあると気付く。魂鑑定という魔法がなくても、長く人と接していれば、愛想笑いの奥にあるものは伝わってくる。あんたも、言葉の丁寧さではなく、態度の温度で相手の本音を測ったことはないだろうか。最初の領民クラウス — 王女と対照的な来訪者数日後、鎧も剣も持たないクラウスが単身現れる。力を求める王女ではなく、未来のために力を差し出すクラウスを選んだ決断。本編でクラウスは、戦争が始まれば自分は最前線に送られるとわかっていたため、わざとクビになるよう仕向けたと語り、ディアスの領民として働きたいと申し出る(出典:同第2話 本編)。ディアスは、孤児出身の自分を差別しなかった過去、戦場で背中を預けた実績、魂鑑定でずっと青のままだった事実を踏まえ、アルナーにも意見を求めた上で受け入れた。「初めての来訪者」というタイトルは、表面上は王女一行を指している。だが、第2話でディアスの領地に未来を運んだ来訪者は、クラウスの方だったのではないか。同じ王都から来た人物でも、持ち込んだものは正反対だった。▼ 図解:同じ王都から来た二人の対比▶ 王女ディアーネディアスの力を 外へ持ち出そうとした(派兵の要請・婚姻の提示)⇅▶ 元戦友クラウス自分の力を 領地へ差し出した(自らクビとなり、領民として志願)同じ王都から来た者でも、運んできたものは正反対だった。ディアスが受け入れたのは、力を吸い上げに来た側ではなく、自らの力を差し出しに来た側だった。クラウスが領民になってから10日後、二人は新しいユルトを組み立て、ディアスはアースドラゴンの素材で作られた槍と鎧をクラウスに与える。領民を迎えるとは、頭数を一人増やすだけではない。住む場所を用意し、道具を渡し、仲間として信頼し、役割を託すことだ。領民0人だった土地に、これから何がどう芽吹くのか。クラウスが領地をどう変えていくかが、次の見どころになる。第2話は「誰と暮らすか」を選んだ回だった第2話でディアスがしていたのは、名誉と暮らしのどちらを選ぶかではない。目の前の相手と、どう縁を結ぶかの判断だ。アルナーとは時間をかけて関係を育てる方を選び、メーアたちは家族として受け入れ、王女の婚姻は断り、クラウスは仲間として迎えた。 相手の身分ではなく、これから一緒に暮らす関係になれるかで判断する。 それが、第2話でディアスが示した領主の選び方だ。執筆後記夜が明ける前の札幌は、まだ網戸の向こうが暗い。麦茶のグラスはとっくに空になった。隣の部屋からは規則正しい寝息だけが聞こえている。ディアスが「誰と暮らすか」を選んだ回を、俺は誰かの気配を気にしながら書いていた。あんたにも、今夜のこの回が届けば幸いだ。あらすじ(折りたたみ)▶ 詳細なあらすじを開く(第2話 全編)① 素材の対価アースドラゴンの素材を鬼人族の村へ運んだディアスとアルナー。素材が高価すぎて村側では受け取り切れず、大半はディアスへ返却され、対価として井戸、厠、ユルトの資材、倉庫用のユルト、食料と薬草が提供された。② 結納と年齢差族長モールが唐突に結納を切り出し、アルナーはすでに両親へ結婚の意思を伝えていた。アルナー15歳、ディアス35歳という年齢差から、王国で結婚可能な18歳になるまでの3年間は婚約状態で過ごすことになった。③ モンスター戦と妊娠北から接近した小型モンスターを二人で撃退。翌日、メーアのフランシスの妊娠が判明し、群れで最も強いディアスがそばに寄り添う役目を任された。④ 王女ディアーネの来訪元戦友クラウスに案内された第三王女ディアーネが、派兵と協力を要請。報酬は婚姻だったが、ディアスは拒否。王女一行が去った後、アルナーの魂鑑定によって護衛のほとんどが敵意を示す色だったことが判明する。⑤ クラウスの決意数日後、兵士をわざとクビになったクラウスが現れ、領民として働きたいと申し出る。ディアスはアルナーにも意見を求めた上で受け入れ、領民0人だった領地に最初の領民が加わった。参考・出典 TVアニメ『領民0人スタートの辺境領主様』公式サイト(キャラクター紹介・作品概要) 同 ON AIR ページ(BS朝日 毎週日曜23:00〜ほか放送情報) Prime Video『領民0人スタートの辺境領主様』作品ページ(Amazon検索) TVアニメ『領民0人スタートの辺境領主様』第2話「辺境領主様と初めての来訪者」本編(放送内容)Ⓒ風楼/アース・スター エンターテイメント/領民0人スタートの辺境領主様製作委員会■ 親父のひとりごと配管の世界には「耐圧限界」という言葉がある。どれだけ立派に見える配管でも、限界を超える圧力がかかれば、いつか必ず破裂する。逆に言えば、限界の手前で「無理です」と言い切れる現場ほど、長く安全に使い続けられる。ディアスが王女の要求を断り、クラウスは受け入れた場面を並べて見ると、この耐圧限界の話が重なって浮かんだ。誰の圧力に応じるか、誰の重みなら支えられるか。領主というのは、その見極めを毎日やり続ける仕事だ。32年の現場で、無理な依頼に曖昧な返事をして後で痛い目を見た若手を何人も見てきた。断る勇気は、逃げではない。受け止められる仲間を見つける目と、両輪でしか働かない力だ。あんたは最近、断るべき相手と、迎え入れるべき相手を、ちゃんと見分けられただろうか。1『「辺境領主様と蒼角の乙女」』3『「辺境領主様と奇妙な行商人」』▼ 次に見届けたいのは、クラウスが領地をどう変えていくか第3話のレビューは、放送・公開後にこちらへ追記します。領民0人だった土地に最初の一人が加わったこと。それが暮らしと領地経営をどう動かしていくか、放送後にゆっくり考察していきたい。今夜も最後まで付き合ってくれて、ありがとう。作品データ・キャスト・音楽情報【作品情報】 タイトル:領民0人スタートの辺境領主様 放送話数:第2話「辺境領主様と初めての来訪者」 放送局:TOKYO MX(毎週金曜22:30〜)、MBS、BS朝日(毎週日曜23:00〜)、AT-X ほか 配信:Amazon Prime Video 独占配信【本編で登場した主なキャラクター】 ディアス:救国の英雄。辺境ネッツロースの領主 アルナー:鬼人族の少女。魂鑑定を扱う モール(CV:くじら):鬼人族の村をまとめる族長 第三王女ディアーネ:王位継承争いの渦中にある王女 クラウス:ディアスの元戦友。第2話で最初の領民となるこの記事を書いたのは、健一(櫻田泰憲)。札幌在住、元LPGオートガス充填所の現場技術者として32年、高圧ガス製造保安責任者資格を保持。現在は家族の介護をしながら、アニメレビューと音楽制作を続けている。長文のエッセイはnote(keniti26)で。◀ 前話レビュー | 第3話レビュー(公開後にリンク追加) | お品書き・記事一覧オリジナル楽曲(健一&Yuri)も配信中:楽曲ページへPR毎日の麦茶に使う水を、少しだけ整えるディアスがアースドラゴンの素材と引き換えに選んだのは、金銀ではなく井戸と厠だった。暮らしを支えるのは、派手な宝より、毎日使う水回りだということなのだろう。配管と水回りに32年携わってきた俺も、記事を書き終えて空になった麦茶のグラスを見ながら、そんなことを考えた。クリンスイのCP012W-WTは、水を入れて待つだけのポット型浄水器だ。大がかりな取り付け工事は必要なく、冷蔵庫のドアポケットにも収まりやすい。いつもの麦茶や飲み水を、無理なく浄水に替えられる。正直に言えば、ろ過水容量は0.9Lなので、家族全員の料理にたっぷり使いたい人には小さめだ。だが、一人分の飲み水や麦茶を冷やしておくには扱いやすく、片手でも注ぎやすい。PFOS・PFOA除去試験済みで、カートリッジも計2個入りだから、交換分をすぐ買い足す手間も抑えられる。大がかりな浄水器まではいらない。でも、毎日口にする麦茶の水は少し見直したい。そんなあんたには、ちょうどいい選択肢だと思う。クリンスイ 浄水器 ポット型【メーカー純正品 日本製】カートリッジ計2個入り [本体CP012W-WT] ろ過水容量: 0.9L 全容量:1.35L コンパクトモデル CPC5Z-AZ PFOS/PFOA 有機フッ素化合物 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    領民0人スタートの辺境領主様2話|"誰と暮らすか"を選んだ回
  20. HG 1/144 ZGMF-X2000 グフイグナイテッド(ハイネ・ヴェステンフルス専用機)