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19MAY.
「高学歴ニート」と聞くと、受験親は少し複雑
東大や早慶を出ても、就職しない。あるいは就職してもすぐ辞める。昔なら特殊な存在だった気がするが、最近は「新しい生き方」として語られることも増えた。親の立場からすると、「せっかくここまで頑張ったのに…」「まだ自分探しをしているのか…」そんな気持ちになる人も多いだろう。「会社が合わなかった」と言って、就職してすぐ辞める人もいる。最近は、単なる脱落ではなく「自分らしい生き方探し」として語る空気も。もちろん、本当に合わない職場というのはあるだろう。ただ、実際に働き続けてみたら「思っていたほど悪い世界ではなかった」と後から言う人も結構いる。学生時代には、「会社員になる=自由を失う」と感じる人もいる。しかし実際には、働き始めてから初めて見える景色もある。外から想像している社会と、中に入って実際に経験する社会は、案外違う。受験やキャリア形成で成功してきた人ほど、「正しい選択」「失敗しない選択」「自分に最適な選択」を求め続けるところがある気がする。「ここまで間違えずに来た」という感覚が強いのだろう。少しでも違和感があると、「これは本当に自分に合っているのか」「もっと別の道があるのでは」と考え始める。それ自体は悪いことではない。ただ、部屋の中で考えているだけで自分というものがわかるだろうか。仕事で嫌な上司に出会って、自分の価値観がわかる。組織の中で板挟みになって、自分の優先順位が見える。子育てで、自分の忍耐力のなさを知る。実際には「やってみて初めてわかる」こともかなり多い。むしろ「最初から天職だった」みたいな人のほうが少数派かもしれない。成り行きで引き受けた仕事。逃げられず続けた役割。なんとなく始まった縁。そういうものが、後から人生の軸になったりする。受験は、「最適解を選ぶゲーム」に見えやすい。しかし社会に出ると、急に「正解のない問題」ばかりになる。しかも優秀な人ほど「正解を探し続けようとする」。高学歴ニートと言われる人たちは、能力が高い一方で、失敗耐性が低かったり、意味のある仕事を求めすぎたりする面もあるのだろう。親や周囲も「優秀なんだから、もっといい場所があるはず」と期待してしまう。ただ、人生は意外と「走りながら考える」くらいでちょうどいいのかもしれない。受験では、「間違えないこと」が強く求められる。しかし大人になると、「完全に納得してから動く」より「少し迷いながらでも、とりあえず一歩出る力」のほうが大事になる場面が多い気がする。

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