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21MAY.
【情◯大陸】 新人No.9 栗本浬
静かな水面に、わずかな波紋が広がる。オールが水を捉える音だけが、茨戸に規則正しく響く。その男、栗本浬(クリモトカイリ)、20歳、漕手。和歌山県立桐蔭高校ボート部出身。総合文系の新入生にして、今年度の新入部員第一号。誰よりも早く、そして迷いなく、この場所に戻ってきた。だが、その決断は決して勢いによるものではない。むしろ、遠回りの果てに辿り着いた、ひとつの「答え」だった...(♫ 『情◯大陸』)高校卒業後、彼は2年間、ボートから離れていた。理由は、メンタルの崩壊。多くを語らないその言葉の裏に、決して軽くはない時間があったことは想像に難くない。自宅浪人という形で過ごした日々は、言い換えれば「止まった時間」だったのかもしれない。だが彼は言う。これ以上苦しいものは、そうそうない——と。皮肉にも、その停滞が彼を強くした。急激な環境の変化にも動じない、しなやかな耐性を身につけたのだ。一方で、彼らしい“理屈”も健在だ。「二浪だけど、一浪目は受験してないので実質一浪なんです。一浪は現役と言っていいので、つまり僕は実質現役合格なんですよ。」冗談のようでいて、どこか本気。その目は笑っていない。過去を振り返ると、決して順風満帆な競技人生ではなかった。入部当初はエルゴ最弱、レースでは補助に回る日々。ようやく掴んだ出場機会も、決して圧倒的な実力によるものではなかった。それでも彼は、2年時に四国IH。3年時には北海道IHへと駒を進める。だが、結果は振るわなかった。最後の舞台では、思いもよらぬミスであっけなく敗退。その瞬間、彼のボート人生は終わった——はずだった。「正直、もう続ける気はありませんでした。」そう語る彼の言葉に、迷いはない。満足していたのだ。実力以上の舞台を経験し、楽しみきった3年間。それは彼にとって、一つの「完結」だった。しかし——物語は、そこで終わらなかった。転機は、止まった時間の中にあった。誰にも急かされない日々。自分と向き合うしかない環境。そこで初めて、彼は「過去」を掘り返した。浮かび上がったのは、後悔だった。全国の舞台で感じた、圧倒的な差。そして、自分は本当に「努力した」と言えるのかという疑問。「井の中の蛙だった。だから、勝てなかった。」その言葉は、他人ではなく、自分自身に向けられている。さらに彼は、自分の中に“余白”を見出していた。追い込んだ記憶がない。まだまだ強くなれる。そして何より——ボートが、好きだった。だから、戻ってきた。今度は、楽しむためではない。超えるために、勝つために。「考えることを大事にしたい。誰よりも全力で取り組みたい。」静かだが、揺るがない決意。かつて“ゴール”だと思ってしまった場所に、もう一度立つ。その意味を、彼は誰よりも理解している。そして今、彼はスタートラインに立っている。だがその表情には、わずかな焦りも見え隠れする。迫る、新人TT。「正直、負けそうでかなり焦っています。」その言葉は、本音だろう。だが同時に、それはかつての彼にはなかった感情でもある。勝ちたい——いや、“証明したい”。経験者としての意地を。そして、自分が選び直したこの道が、間違いではなかったということを。水面は、嘘をつかない。漕いだ分だけ、前に進む。止まれば、置いていかれる。シンプルで、残酷で、だからこそ美しい世界。その中で、栗本浬はもう一度、自分の限界と向き合おうとしている。遅れてきた挑戦者。その一漕ぎ一漕ぎが、過去を塗り替えていく。(♫『エト◯リカ』)

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