9OCT.
中東情勢
近頃、中東情勢がどんどん悪化し、拡大の傾向にあり心配しております。アラブの国の不思議さに惹かれて、シリア、レバノン ヨルダン イラン エジプト トルコ と一回で行ったわけではありませんが、これらの国を訪ねたことがありました。もちろん観光のツアーでです。これらの国々は、国にもよりますが、あまり自由に観光できるところではありませんでした。ニュースでイスラエルがレバノンへ地上侵攻したと言うニュースを聞いた時、ほんの少し垣間見ただけの国だったのですが、その時の様子が浮かんでくるのです。このレバノンのベイルートの、ローマ時代の港の遺跡を見に行ったのです。その一時的ではありましたが、もう観光客が行くようになった頃ですら、街のビルの壁には弾丸の跡が残されていてかなり痛々しい感じでした。戦争が起こる前はヨーロッパから中東のパリと言われて、観光客がリゾートに来る街だったようです。街並みはなんだかヨーロッパ風な感じでした。それにベイルートへ行くまで確かバスで陸路で行ったように思うのですが、あのレバノン国旗の真ん中に描かれている レバノン杉が、今は1本しかないとのことで、「これがその杉です」と紹介された時です。かなりびっくりいたしました。きっとこんな大きな杉の木が、その昔は林となって立っていたのだと思うのですが。この大きな杉が船や色々なものに利用されるために、乱獲されてしまったようです。エジプトのピラミッドの近くに埋められていた「太陽の船」も確か、レバノン杉で作られていたのだと思います。その一本残っていたレバノン杉は今はどうしているのでしょう。国旗に描かれるほどなのですから、レバノンの人たちの誇りでもあるのだと思います。レバノンへ地上侵攻したと言うニュースを聞くと、あの蜂の巣のようになっていたビルの壁とただ一本残っていた杉を思い出すのです。このレバノンへ行った時には、他に、シリア、ヨルダンへも行った時だったと思います。先日《かディッシュ Kaddish》という歌について書いた時、その歌詞がアラム語なのだということを知りましたが、そのアラム語をいまだに使っている地方の修道院にいったように思います。(キリストが話していたことばがアラム語のようです)そんな聖書の世界や、イスラムの教えが今も脈々と暮らしの中に生きているそんな国々へ行って経験したことが、今の時代に根こそぎ壊されていってしまうような危機感を覚えます。どうしてこんなことになってしまうのだろう。最近(と言ってもちょっと前ですが……)この国がニュースになったのは、あの カルロス・ゴーン氏がレバノン国籍を持っていて、ベイルートに大きなお屋敷があると言うことがニュースになった時でした。ベイルートが空爆されたと言うことですが、大金持ちのゴーン氏はどうしたのでしょう?自家用ジェットでとっとと逃亡したのでしょうか?一応、どこの国でも良いと言うことではないと思うのですが。イランと日本は友好国とのことでビザなしで行き来できるのだということを今回初めて知りました。そういえばイランへ行った時にビザは取らなかったのでしたっけ?「おしん」が日本の代名詞のようになっていて、日本人というと「おしん」と言われたように思います。もっともその頃のイランの方は「チャングムの誓い」という韓国製のテレビドラマに夢中になっていたようです。実際テレビで放映されているのを見ました。「艱難汝を玉にす」と言う物語がお好きだったようにも思います。色々な制約の中、それなりの楽しみを見つけていくことができる国民性のように思いました。その旅行の主な目的であった、「ペルセポリス」を見ることよりも心に残ったのはそこに暮らす人たちの国民性だったように思うのです。ニュースに出てくる都度にそう行った記憶の断片が頭の中を巡るのです。
リッキーに会ったう◯こな夜。
武満徹⭐️『今朝の秋』✨✨ギターに静かに癒される✨✨
ブロムシュテット 97歳
ようおいでんさったな!彼の生指揮を正視する勇気が湧かない。ひたすらご無事を祈るだけだ。サヴァリッシュのN響愛を 確実に越えている。桂冠名誉指揮者ではなく 永久名誉指揮者の 称号を!ついでと言っては何だが? 大勲位菊花大綬章 をお土産に。