
28APR.
短編集『命のバトン』 ①ラムレイの家訓
注意⚠️今回はマリアの夫ザカライアスの独白と言う形式でお送りします、急な一人称での文章になりますが、ご了承お願い致します画像が殆ど出てきません登場人物紹介ザカライアス・ラムレイ:ハイティーンの新婚、まだ子どもの時分に父から後事を託され、母を支える為に忍耐を覚えたため忍耐強い。マリア・ラムレイ:ザカライアスの妻でアラサー、第1子妊娠中。元旅人で現在は騎兵選抜トーナメントに応募中、飾らない性格。・本編196年22日の果実収穫日、妻マリアの様子がいつもと違う事に気付いた妻の腹に新しい命が宿った事が分かった嬉し過ぎて1日小躍りしていた気がする予定日はいつだろう?とカレンダーを確認すると…「嘘だろう……16日?」指が止まったのは赤子マークが押印された日付カレンダーの数字が滲んで見えた兄貴達の誕生日に沸いた高揚感、父を失った静寂と妻にプロポーズした時の緊張感が同居する、我が家で最も忘れられない1日俺達の第1子となる予定の胎児は、わざわざその日を選んでやって来ようとしている…誰にも話せない複雑な感情を抱えたまま、震える手で妻の腹や背に触れ続け、腹に語りかけ続けた妻の腹が膨らみ出産間近となった夏至の日両親と妻の誕生日、ふと父の事を思い出した根っからの自由人で思い立ったら直ぐ何処かへ行ってしまう…更に周りも巻き込んでしまう父だった「今日は仕事(牧場)をサボってピクニックだ!」「もう、相変わらずね」と笑う母、「お父さんはああ言う人だから」と鷹揚に応える長兄と、「いや、俺は用事が有るから」とデートを口実に上手く断る次兄…母と俺達兄弟は毎度父の突拍子も無い遠出に巻き込まれていたが、今となっては良い思い出だ父自身が自由に生きたからこそ、俺達兄弟が「のんびり」していようと「内気」だろうと、父の遊びに辛抱強く付き合おうと、一切口出しせず「それがお前の良さだ」と笑っていた父は何処か掴み所の無い人だったけど、その馬鹿でかい笑い声だけは家中に響いていたそんな父が真面目な顔で話をした日の事が今でも忘れられない、母や既に成人していた兄達には事前に伝えられていたらしいが、俺にはギリギリまで知らされなかった朝から黒い天使を肩に乗せて、プリンを2口だけ食べてベッドと寝室を行き来するだけになった父外で遊べと言われても集中できなかった昼に様子を見に帰った時、小康状態になっていた父から言われた事…「好きなように生きろ、だが横にいる奴の手だけは離すな」それが臨終前の最後の言葉になった夕方から容態が急変し、夜一刻母、離れて住む兄達、神官と俺は、父を囲むようにして臨終に立ち会った「思い残す事は無い………みんなが…幸せで…いてくれれば……」そして父は「父の『横にいる奴』」…「母」の手を離れ呼び掛けにも応じなくなった「父さんは最後までそんな調子だったが、母さんが毎日笑っていたから、あれで正解だったんだ」と今なら思えるそんな父との思い出を振り返るうちに、ふと気持ちが軽くなった腹に宿った我が子が16日を選んだ理由…それは「命日より誕生日に思い出される方が嬉しいに決まっている!俺が死んだと言う随分前の出来事をいつまでも引き摺るのは辞めて、悲しみを喜びに塗り替えなさい」と言う亡父の思い故なのだ…と。その日から葛藤は無くなった「(悲しい日を、この子が変えてくれるんだ)」漸く前を向く事が出来たお腹にいる我が子が、一層愛おしく感じられたそして迎えた出産予定日午前中は小康状態で「暫くは大丈夫だから出掛けても良いよ」と言っていた妻、夕方様子を見に帰宅するとベッドから起き上がれなくなっていた時々「そこじゃない!もっと下!」と怒られながら背中と腰を交互にさすり続けること数刻、漸く巫女が来た巫女が来てからも、いきむ事を我慢させられる妻「う………痛い!…まだ……?」出会ってから一度も見た事の無い苦しげな表情に、心臓が今にも弾けそうになった無事に産まれて、早く彼女が陣痛の苦しみから解放されて欲しい…俺は妻の額から噴き出した汗を拭いながら心の中でそう願うしか無かったいつもは騎士隊の制服に身を包み、凛とした表情で剣を振る彼女が、今は髪を振り乱して必死に新しい命を産み落とそうとしているどんな魔獣に立ち向かう時よりも勇敢で尊い姿だった「もう少し!頑張って…!俺が付いてるから……」平静を装うが、心臓の鼓動は早く大きく動き…長く握り続け汗が滲む妻の握り拳を両手で包み、ひたすらシズニの神々に祈り続けそして…泣き声が響いた瞬間、俺の中の「あの日の記憶」が鮮やかに塗り替えられていく心地がした「可愛い赤ちゃん……」激しい呼吸が続く中、妻が言葉を搾り出した「お母さん、頑張りましたね。元気な女の子ですよ」「あら?この子は神から特別な才能を授かったようですね…おめでとうございます!」巫女の言葉が漸く頭の中に入ってきた巫女が言う「特別な才能」とはエレクの翼を指していた…娘には、俺が亡父から引き継いだエレク因子と妻が義母から引き継いだらしいエレク因子が、組合せ確率25%で引き継がれたのだ「すごいよ…可愛いなぁ…」感動で震えるあまり、自分でも驚くほど頼りない声が出た…だけど、娘の暖かな身体を抱き小さな指が胸板に触れた瞬間、胸の中の蟠りは消え去り雨上がりの翌日の晴天のように澄み渡っていった「早くも親バカだね」そう言いつつ、満更でも無い表情の妻安堵の感情が見て取れたあれから2年の月日が流れ去り、翌年には娘アビーの入学を控えている娘が話しかけてきたので採掘する手を止め、ニヴの丘で暫し涼む「やりたいようにやれば良い、ただしお前を大切にしてくれる人の手を離してはいけないよ」我が家の家訓は形を変えながら、これからも親から子へ確実に受け継がれていくだろう…
コウペンちゃんたちの田植え
こんにちは。昨日、YouTubeで視聴したテレビアニメ・コウペンちゃんの感想。今回は皆で田植え作業のお話。苗に優しい言葉をかけるコウペンちゃんが尊い。田んぼに落ちて、まるでチョコレート大福みたいに泥だらけになる邪エナガさんが可愛い。そして、アデリーさんの高速オラオラ田植えに笑いました。コウペンちゃんたちが作ったお米、食べたいわ。

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