
10JUN.
櫻葉❤真昼の花 20
櫻葉❤(大宮)ご理解ある方のみおすすみください☆**************************************************:Side S久しぶりにゆっくり起きた。今日は昼から店を開ける。時計を見ればもう9時を過ぎている。軽くシャワーを浴びてコーヒーを淹れた。ニノはちゃんと行ったのかな・・と、ふっと思った。今朝、店を開けなかったのは別段、予定があったからじゃない。智くんに、今日の収録現場にニノに花を届けさせたいと頼まれたからだ。ニノの家は生花の卸しとしてはとても有名だった。そしてニノが気に入った店にしか自分で花を届けには行かないことも有名だった。ニノが直接花を届ける店舗は必ず有名になると言われている。ニノがなにを基準に直接行く店を決めているのかはわからない。ただ、俺と潤はどうやらそのテストには合格したようで、基本的にはニノが直接、花を届けに来てくれている。あの日。智くんに頼まれたのは今朝の現場で花を使うことが決まっていてどうしてもニノに直接来てもらいたいから、午前中、店を休めないかって言う相談。もちろん二つ返事でオーケーした。どうして智くんがそんなことを言うのかはわからない。確かに花屋の世界ではニノの存在は大きい。でもそれとモデル業界とはどうしてもリンクできない気がした。おまけに俺が店を閉めたからってニノが現場に届けに行くのかはわからなかった。・・まぁでも。とにかく。智くんの頼まれごとには出来る限りのことをするって決めてる。気づけば携帯が点滅してる。きっと雅紀だ。【しょうちゃんおはよ!今日何時にお店にいる?バイト終わるのお昼ぐらいだから終わったら店行っていい?】携帯を開けばやっぱり。そこには雅紀のメッセージが来ていた。ここ最近の・・雅紀の言葉を思い出す。【しょうちゃん家に行きたい】【しょうちゃんとお花屋さん。一緒にやりたいって言ったら?ダメ?】もともと男のくせに可愛らしかった顔立ちの雅紀はモデルをはじめてどんどん・・・キレイになったと思う。店にアイツがいると花が負けてる気がすることがある。携帯の画面を見ながら雅紀は・・この先いったい、どうするつもりなんだろうと思う。大学4年の一年間なんて本当にあっという間に終わる。先が見えていないアイツが少し心配だった。それに・・・いったい、どうしてやるのが正解だろう?雅紀・・お前はいったい、どうしたいわけ?一度、携帯を置いた。どう返事をしようか・・・熱いコーヒーを飲みながらしばらく考えた。2018年5月25日
櫻葉❤真昼の花 18
櫻葉❤(大宮)ご理解ある方のみおすすみください☆**************************************************:Side A「おはよーございまーす」「あ、相葉ちゃんおはよ」今日は朝からバイト。授業はない。結局きのうはひとりで泣いて泣き疲れて風呂も入らず寝てしまった。朝、シャワーを浴びてるときにも気づいてたけど、目の腫れがなかなか引かない・・・もっといえば、顔全体がちょっとむくんでる。「あれ。相葉ちゃん目ぇ腫れてない?」大野さんに言われてドキッとした。「ぁっと~・・あ、玉ねぎ切ってて・・昨日夜に・・」苦し紛れにそんなことを言えば、大野さんはいつものようにふわっと笑った。「え?それでなの?」「え・・へへ・・」少し赤く腫れた瞼を隠すようにして笑う。どうにかごまかせたかな・・自分があまりウソをつくのが上手くないことをちゃんと自分でもわかってるつもり。慌てて大野さんから離れて衣装合わせに入った。今日の撮影は遅くともお昼までには終わるだろうから、お昼を買ってしょうちゃんのところに行こうと決めている。昨日はたくさん泣いたから、少し気分が落ち着いたみたいだ。どうせしょうちゃんを想う気持ちはなくならない。だから今朝、今日はちゃんと仕事して、やっぱりしょうちゃんには会いたいから。バイト終わりはいつも通り、しょうちゃんに会いに行こうって決めたのだ。しょうちゃんはきっと今日もあの笑顔で迎えてくれるだろう。「あれ、ちょっと目、腫れてますか?」メイクさんにも気づかれてしまった。「あ~すみません。やっぱわかっちゃうかな・・」不安になって鏡越しにメイクさんをうかがう。「ん~、ちょっと待ってくださいね」あわただしく出ていってしまうと鏡の中の自分を見つめた。だめだ。みんなに迷惑かけてる・・これからは泣く日も決めとかなきゃ・・なんてことを思って、ひとりで笑えてきた。そんなこと、出来るわけないじゃん。オレはいったい、何を考えてんだろう。「相葉さん、すみません、衣装チェンジで」「え?」目のまわりが少し赤い。顔もまだむくみがとれてない。そんないまのオレをそのまま活かせるようにって、衣装からチェンジすることになった。2018年5月23日

【感謝祭:舞賀家⑩】
櫻葉❤真昼の花 19
櫻葉❤(大宮)ご理解ある方のみおすすみください☆**************************************************:Side A「あれ?なんでいんの?」「・・よぉ」衣装をチェンジしてヘアメイクも変えてもらってスタジオに入ったらまさかのそこにニノがいた。「ってかお前誰だよ」「え?」「すげーかっこ・・」「ああ・・」言われてちょっとはずかしい。腫れた瞼を隠すため・・ではあったみたいだけど衣装とメイクがいつもより・・・「わぁ~相葉ちゃん可愛い!」「え?」振り向けば、さっき来ていた衣装とはちがった、相変わらずかっこいい大野さんがそこにいた。「あれ?もしかして大野さんも衣装変わった?」「うん。なんか変更になったみたい」瞼の赤みを活かすメイクに合わせて突然、衣装チェンジした。そして、現れた大野さんもなぜかさっきとは違う衣装に変更されていた。大野さんが身に着けているのは黒いシフォンで覆われた少しフワっとした丈の長いジャケット。そこにキレイな光沢のかかったスラックス。オレのはまったく逆で全身が真っ白。「相葉ちゃん白、似合う」「そ・・そう?」「髪型もメイクも。なんか可愛い。ね、二宮くん」とつぜん、ニノにふった。「はぁ・・」明らかにめんどくさそうにこたえるとそっぽを向く。そんなニノに構わず「似合ってる。ホントに」大野さんはまた、そう言ってくれた。「ありがと」大野さんは髪型はふわっとしてるけどはっきりとしたかっこいいメイク。とくに目が。オレは少し伸びてきてた髪を横に分けて少ないほうは耳にかけてピンでとめて片方はふわっとなびかせた感じに。そして・・・全体的にちょっとピンクがかったメイク。ぶっちゃけなんだか、ちょっと恥ずかしいかも・・って思ってたけど。「目がちょっと腫れてたから」「そっか。それでなんだ。でも可愛い。天使みたい」・・そうなの?それはちょっと・・・嬉しいかも・・なんて。「・・逆だろ」とつぜんニノがボソッと言った。「え?なに?」逆ってどういう・・するとふっと大野さんが笑った。「やっぱり二宮君はすごいね」ん??なにがすごいんだろう?二人を前にしてオレは話しが見えなかった。それに・・・「ニノ、なんでいんの?」ここはスタジオでこれまでニノがいたことはないしましてやニノにはなんにも関係がある場所とは思えない。「呼ばれたんだよ。花もってこいって」「花?」確かに今日の撮影で花が使われるのはわかってる。とはいえ・・「えっと・・ニノが持ってきたの?」ニノが・・わざわざ?「・・・そうだよ」明らかに不機嫌そうに言った。確かにニノは花の卸しをしてる。しょうちゃんのとこも潤のトコもニノのところの花を使ってると聞いている。だけど。「もしかして、アンタが呼んだの?」不機嫌なままニノは大野さんを睨むようにして言った。2018年5月24日