18SEP.
能登半島地震 輪島支援 特別上映『幻の光』/名古屋でシネマ⑦
…も通りにこの月前半映画鑑賞のまとめです。9月前半に見た劇場鑑賞の映画は以下の12本の作品。そして本日のブログ記事は、是枝裕和の映画監督デビュー作『幻の光』(1995年)です。デジタルリマスター版での今回のリバイバル公開は、本編の舞台であり映画のロケ地にもなった石川県輪島市を支援するためという趣旨のようです。伏見ミリオン座(シニア会員1,200円)。 @ミッドランドスクエアシネマ2『ソウルの春』(2023年、監督/キム・ソンス)『愛に乱暴』(2024年、監督/森ガキ侑大)『ラストマイル』(2024年、監督/塚原あゆ子)『箱男』(2024年、監督/石井岳龍)『ランサム 非公式作戦』(2023年、監督/キム・ソンフン) @ウィルホール <あいち国際女性映画祭2024> 『盛夏の聲』(2024年、監督/チャン・ユーディ)『ジンセン・ボーイ』(2023年、監督/チョ・ハンビョル) @ミッドランドスクエアシネマ『夏目アラタの結婚』(2024年、監督/堤幸彦)『男たちの挽歌』(1987年、監督/ジョン・ウー) @シネマスコーレ 『沈黙の自叙伝』(2022年、監督/マクバル・ムバラク) @伏見ミリオン座『幻の光』(1995年、監督/是枝裕和)『ボストン1947』(2023年、監督/カン・ジェギュ)能登半島地震 輪島支援 特別上映『幻の光』公式サイト能登の雄大な自然を背景に、ひとりの女性の喪失と再生を描いたヒューマンドラマ。独立系制作プロダクション「テレビマンユニオン」のドキュメンタリーディレクターとして活躍してきた是枝裕和の映画監督デビュー作で、原作は宮本輝の同名小説。12歳の時に祖母が失踪したゆみ子は、祖母を引き止められなかったことをずっと悔いていた。大人になり幼馴染みと結婚し、息子の勇一を授かり、幸せに暮らしていたゆみ子(江角マキコ)だったが、ある日、動機がわからないまま夫の郁夫(浅野忠信)が自殺してしまう。再び愛する者を引き止められず、失うことになるゆみ子。悔恨の思いを胸に秘めながら、やがて縁を取り持つ人があって日本海に面する奥能登の小さな村に住む民雄(内藤剛志)と再婚する。先妻に先立たれた民雄には娘がいたが、勇一とも仲良く、ゆみ子は新しい家族と再び平穏な日々を過ごし始めます。能登の暮らしにも次第に慣れ、この土地に暮らす心優しい人たちに囲まれ、民雄と家族の暮らしも落ち着きのあるものですが、時折ゆみ子は不安げな様子を垣間見せる。彼女の心の内には、郁夫が自殺したわだかまりがなお根強く残っているのです。是枝監督の劇場映画デビュー作であり、江角マキコの映画デビュー作でもある本編。夫を原因不明の自殺で失った女性の複雑な内面、その“グリーフワーク”をドキュメンタリー映画のような静かなタッチで綴ります。ヴェネツィア国際映画祭で撮影賞を受賞し高い評価を得るのは、家族の暮らす能登の風景も大きな要因と思います。海のない岐阜県で生まれ育った私は、海の波音を聞きながら眠りにつく生活というのは想像できませんが、ゆみ子の家族が暮らす家は本当に海が近い。ロケ地に選んだ場所や建物は、おそらく正月の地震で甚大な被害を受けているのだろう…そんなことを思いながらスクリーン鑑賞した本編は、”喪失と再生”がテーマでもあります。(1995年、監督/是枝裕和、脚本/荻田芳久、原作/宮本輝、企画・プロデューサー/合津直枝、撮影/中堀正夫、美術/部谷京子、編集/大島ともよ、音楽/陳明章)にほんブログ
アメリカの国内情勢がマズイ…
君ゆき:20話(大作は…
考察・日本史に与えた火縄銃の影響