
26MAY.
隣国の「誰得」分断ビジネス
…骨&筋肉は夫ですよ。韓国スタバの件について。518(光州事件)の記念日に合わせたプロモーションのやり方で、またヤバい韓国の黒歴史に触れて大炎上していますね。事件を神格化するためにも、タンブラーを割るなどの過剰行動も現政権は止めないでしょうね。現政権(革新系)にとって、光州事件は「韓国民主主義の正統性の根幹」であり、それを守り記憶することは極めて重要な政治的アイデンティティですもの。すぐカッとなってモノを壊す国民性は頭の痛いところですが、それを止めてしまうとダブルスタンダード的にも見えるし、難しいところでしょう。ただですよ、韓国スタバは、フランチャイズで、新世界Gが経営していますから、叩くのはスタバではなく、新世界Gなんですよね。本来は。ただあそこは、経営陣の思想やバックボーン(あるいは特定の宗教的・思想的つながり)が、時に政界や外交の裏カードになっている部分もありまして……。宗教絡むのでこの辺で止めときますが、そういう理由で、Eマートで買い物しないという知り合いもいます(笑)。なぜここまで拗れるのか?「韓国の東西問題」もう一つは、この問題がここまで燃え上がるのは、光州事件についての考え方が国民によって国民(特に地域)によって180度違うという点にあります。韓国特有の根深い歴史的背景、いわゆる「東西問題(地域対立)」。 よく「昔の百済(西)と新羅(東)の時代からの因縁だ」なんて言われますが、現代のリアルな感情はそんなロマンのあるものではありません。元々うっすらあった地域差の中に、1960年代以降の政権がガソリンを注ぎ続けた結果が、今の今まで尾を引いている方が有力説かと。光州事件を、大っぴらに掲げる、あるいはアイデンティティとして強く意識する傾向があるのは主に全羅道(湖南地方)側です。一方で、慶尚道(嶺南地方)は、歴代の軍事政権(朴正煕、全斗煥、盧泰愚など)の出身大統領を多く輩出してきており、政治的には保守派の強固な地盤となっています(ただし最近のバラマキで、働きたくない人たちは革新系に寄っている)。慶尚道の側からすると、光州事件の聖域化やそれを背景とした革新系の言説に対しては、むしろ冷ややかな視線や反発の感情が向けられるケースが一般的です。この対立が決定的になった歴史を少し振り返ってみます。経済格差と、仕組まれた地域煽り経済的に、朴正煕時代(1960年~)に、プサン、ウルサン、ポハンなどを始めとする、慶尚道地域での、最貧国から脱却し、重化学工業国へ成長するためのインフラの集中投資が行われたため、さまざまな開発が優先されてきました。つまり逆の全羅道は取り残された未開発の農業地域となり下がるわけです。そして、1970年前半、大統領選挙で朴正煕VS金大中の選挙戦で地域煽りが始まり、選挙結果は東西を分ける露骨なものとなりました。野党指導者である金大中が目障りな当時の政権(つまりは朴正煕)がKCIAを使って起こした「金大中拉致事件」は単なる拉致事件ではなく、「殺人未遂」と、現在、公式調査の結果で位置付けられています。その後1979年KCIAによる朴正煕暗殺、続いて暫定的操り人形大統領の崔ギュハの背後で、全斗煥が権力を握り、1980年光州でなされた市民運動を軍事力で弾圧し、多数の死者を出したのがこの光州事件です。これにより全羅道民の「慶尚道軍事政権」に対する怒りと、慶尚道側の「光州=不穏な地域」という偏見が決定的となります。慶尚道出身の夫と私慶尚道の人は、平気で、全羅道の人を差別します。うちの夫は普段は職業差別をすることもないし、学歴差別もしない、困っている人に手を差し伸べる優しい人です。それでも、全羅道はとにかく嫌いだと言います。「うそつき、裏切り者、政治的に頭がおかしい。」最後は食べ物の悪口まで(笑)。私は、母方の家族が慶尚道で、日本で育ち教育を受けていますからそんな感情はありませんが、母にはやっぱりあるんですよね。でも、これには彼らなりの(集団心理の中で植え付けられた)理由があります。母あたりの年代であれば、軍事政権下の隠蔽と歪曲によって、「光州事件は市民の暴徒化を軍が鎮圧した事件だ」と教え込まれてきた世代にとって、全羅道の人たちのイメージは最初から最悪の状態で刷り込まれているのです。東京の人が大阪の人を嫌う、といったようなポップなものでは決してありません。そして、オッパや私たちの年齢の人が以上の感情としては以下のことが一番大きいと思います。決定打となった「1997年 IMF通貨危機」の逆転劇1997年11月のIMF通貨危機であり当時の大統領は慶尚道出身の金泳三。経済対策の失態を起こしたことに対し、大ブーイングを浴びます。そしてタイミングが良いのか悪いのか、同年12月大統領選挙となり、保守派の経済政策失敗という真っただ中で勝てるわけもなく、全羅道の悲願であった金大中が大統領に当選しました。さて、金大中が大統領になり、国家の経済の立て直し、地域による経済格差解消のために、慶尚道だけでなく他の地域のインフラ整備や企業誘致が行われました。そして、慶尚道のプライドを粉々に砕く「財閥再編」という名の復讐劇(慶尚道側から見れば)が始まります。韓国経済を牛耳っていた「慶尚道由来の財閥」を次々と解体・再編していったのです。例えば、大邱発祥の巨大財閥大宇は解体され、重工業や自動車などがバラバラに切り売りされます。現HD現代、ハンファオーシャン、韓国GMなどがそれです。韓宝Gは政治腐敗の象徴となり製鉄所は現在は現代製鉄に。慶尚道の象徴だった巨大工場や利権が、北朝鮮出身の創業者率いる現代G、忠清道のハンファ、ソウルのドゥーサン、そして一時的には全羅道のクムホアシアナGなどの傘下に次々と書き換えられていく。こうなると、慶尚道の人々からしてみれば、「自分たちの誇りであり、国策の重工業と共に発展してきた地元企業を解体させられ、経済的にも陥れられた。全羅道の政権によって、慶尚道の力を削ぐために財閥再編が仕組まれたんだ」という凄まじい焦燥感と被害意識が、地域感情を最悪の形で刺激しました。逆転した勝者への嫉妬と、閉鎖空間での増幅反面、冷遇されていた全羅道ルーツの財閥企業が、政治的な追い風を受けて一気に存在感を高めていきました。代表的企業は、錦湖アシアナG。まさに光州の会社です。元々タクシー会社であったところに、国が鉄道やインフラを作ってくれないからこそ路線バス事業で巨大化し、タイヤ製造、石油化学へと上り詰めたド根性企業です。アシアナ航空は、「1国にもう1つの航空会社が必要」という声から、大韓航空が慶尚道側であることや、全羅道へのご機嫌とり、不満の解消のため権利を与えられたものがスタートです。しかし、政権が金大中に変わったのち、大韓航空の事故や不祥事を理由にし、増便枠や新路線が優先的にアシアナ航空に配分されていき、大きな会社へと成長していきます。他にも大宇自動車と同じように起亜自動車がIMF時に倒産しましたが、この工場が光州にあり、これを潰すと雇用確保ができなくなるため、政府主導で現代自動車が買収します。また、全羅道のインフラ整備については、地元ゼネコンに請け負わせるようにし、中堅企業も潤うようになりました。極めつけは、銀行の頭取や決裁権のある人物たちを、全羅道出身者を多く置き揃えたことで、「全羅道には融資をし、慶尚道から貸しはがす」というように慶尚道側からの怒りを爆発させます。本来、全国平準の理念の基行われた、「遅れているところへの投資」も、慶尚道側には旨味のない政策です。そもそもが、通貨危機による産業衰退だったとしても、そこに覆いかぶさった政権交代に寄る経済政策の変化は、自分達の生活レベルを落とされ、なかなか復活できない要因が自助努力によるものでは到底無理な状態であれば、人間は他者のせいにしたくなる防衛本能が働きます。それが地域単位の集団心理となった結果、「全羅道が嫌い!!」と強烈な感情になったのです。今は知りませんけれど、軍隊に行けば全羅道の人たちはそれを露骨に表出すことをされています。軍隊という一般社会と違う閉鎖的な空間で権力構造が生まれ、自分より学歴があっても、親がお金持ちでも、一般社会ならないけど、軍隊だから上下関係がまかり通るためそうなりがちなのもありますし、私達30代には子どものころに、「地元経済が衰退していく」のを目の当たりにしており、だからこそ、大人たちのあの生々しい「焦燥感と怒り」が地域感情のベースにあるのだと、今振り返ると思うのです。このように、慶尚道側が「奪われた不満と焦燥感」から全羅道を嫌うのに対し、全羅道(特に光州をはじめとする全南)の側は「命を脅かされた恐怖と何十年もの孤独な差別」から慶尚道を警戒するという、あまりにも非対称で根深い構造がここにはあります。(ちなみに面白いことに、同じ全羅道でも、全州や益山といった「全北」エリアに入ると、王朝のプライドや現代自動車というリッチな経済基盤、高い教育水準があるため、またガラリと違うフラットな空気感を持っていたりするのですが……このグラデーションについては長くなるのでまた別の機会に。)いまの日本から見れば、なぜ民間企業であるスタバのプロモーション一つでここまで社会全体が感情的に燃え上がるのか、不思議に思う方も多いかもしれません。しかし、一歩引いて韓国という国の足元を見つめ直せば、そこには私たちが想像する以上に過酷な現実が今も地続きで流れています。現在も北朝鮮と休戦状態(戦争中)であり、国家保安法が厳然と存在する韓国において、「共産主義者(アカ)」というレッテルは今なお現役の、人生を狂わせかねない社会的凶器です。かつてその刃をダイレクトに突きつけられ、身内の命や未来を奪われた人々にとって、この歴史は決して「過去の終わった話」ではないのです。だからこそ、この問題に対して、私たちが安易にどちらか一方の肩を持ったり、ネットのノリで揶揄したりすることは、一番やってはいけないことなのだと思います。大切なのは、表面的な激しいぶつかり合いだけを見て「これだから韓国は……」と善悪の二元論で片付けるのではなく、その裏にある血の滲むような歴史認識や、被害に遭われた方々への静かな敬意とご冥福を祈る姿勢を忘れないこと。激動の歴史とイデオロギーの狭間で、今なお二つに引き裂かれた痛みを抱える隣国だからこそ、その背景にある「重み」を正しく理解し、決して面白半分に扱わないこと。それこそが、外側にいる私たちがこの痛ましい歴史と向き合うための、最も誠実で正しいスタンスなのではないでしょうか。私自身、日韓ハーフとして生まれ、中学生くらいから色々な本を読んだり、韓国関連の話を聞く機会や研究の成果を知る機会に恵まれてきました。そんな中で知った知識を、今回なんとなくこうしてまとめてみたわけですが、そこから見えてくる「現代の韓国政治」は、昔とはまた違う歪みを抱えています。金大中以降、つまり軍事政権が終わり、いまの韓国の政治は、大統領が必ずしも「出身地と派閥」が一致しなくなりました。実際、現在の政府の机の上に並んでいるのは、「少子化」「ソウル不動産バブル」「地方の消滅」「AI時代の半導体覇権」という、文字通り国が生き残るかどうかの冷酷なタスクばかりです。もう、どこかの地域を国策で優遇して企業城下町にして……みたいな時代ではありません。お金も人も、集まるところはすべてソウル近郊(首都圏)です。しかし、社会の主役がソウルのITや若者層に切り替わっていく中で、自己承認を「過去の地域感情や差別」でしかできない人たちも、当然のように取り残されています。 そういう人たちが、いま動画投稿サイトの政治チャンネルに集まり、悪口で盛り上がっては自己肯定感を高め、スパチャを投げまくり、口座へ直接入金を繰り返しているのです。彼ら(カモ)のリアルな姿は、実に切ないものです。 40代後半〜50代での事実上の早い定年やリストラ、ソウルの住宅バブルに完全に乗り遅れた激しい焦燥感、子どもの猛烈な教育費に出費しまくって自分たちの老後資金はゼロ。家族には実質無視され、毎日自宅のソファーで背中を丸めてスマホの画面を眺める生活……。そんな行き場のない孤独な現役世代が、夜な夜なスマホを開いて熱狂しています。 慶尚道ルーツの40・50代: 「自分たちがこんなに苦しいのは、左派政権のバラマキのせいで地元の経済や財閥がめちゃくちゃにされたからだ!」と保守系YouTuberにスパチャを投げる。 全羅道ルーツの40・50代: 「やっぱり世の中が生きづらいのは、既得権益を握り潰している保守派や検察・公安の奴らがのさばっているからだ!」と革新系YouTuberにスパチャを投げる。画面の向こうで敵を罵倒するYouTuberに投げ銭をすれば、数万人の前で自分の名前を呼ばれ、「熱い応援ありがとうございます!」と存在を肯定してもらえる。さて、ここで一番の勝者は誰でしょうか?凄惨な歴史のトラウマでも、高潔な愛国心でもない。 彼らの孤独と怒りを燃料にして、裏で高級外車を乗り回し、自室アパートの窓辺から漢江を見て笑っている「ビジネス右派」や「ビジネス左派」の集金システム(YouTuberたち)です。誰得な構造が、まさかこんなところでも存在していたなんて。……と、ドロドロした大人の闇が見えたところで、そろそろやめとこ(笑)。――と、ここまで書いてふと思ったのですが、この「スパチャ(投げ銭)」をめぐる奇妙な熱狂、なにも政治の世界だけではないんですよね。TikTokを見ていると、あの有名俳優の朴シフ氏が「朝から晩まで、どころか24時間ずっと待機してるんじゃないか?」というレベルでライブ配信の画面に張り付いているんです。別に何か面白いトークをするわけでもありません。 画面に向かって「〇〇さん、カムサハムニダ〜」と微笑み、例の親指と人差し指を交差させる指ハート(💛)を繰り出すだけ。驚くことに、それだけで月に5億ウォン(約5500万円)以上の収益を叩き出しているのだそうです。彼は現在、50歳。 そんなアラフィフの男性が、連日徹夜同然で画面の前に座っている。普通なら「この人、寝ないで大丈夫? 目の下がシワだらけになるよ……」と心配したくなりますが、がっつり白塗りファンデで心配ご無用!。彼を支えているファン層を想像すると、すべてが繋がります。きっと、その画面の向こうでなけなしのお金を注ぎ込んでいるファンたちもまた、彼と同世代の40〜60代の女性たちなのでしょう。政治系YouTuberに怒りのスパチャを投げる、家庭に居場所のない40・50代の男たち。 そして、TikTokの画面で指ハートを作るスターに、一瞬のときめきを求めて投げ銭をする同世代の女たち。イデオロギーであれ、芸能人であれ、本質は全く同じ。 ここにあるのは、激動の時代を駆け抜け、気づけば社会の主役から外されてしまった**「虚無感世代」の孤独と、そのお金の行き所をハイエナのように狙う、狡猾な集金システム**の姿です。……と、ドロドロした大人の闇が全方位に見えたところで、今度こそ本当にそろそろやめとこ(笑)。あれ?リビングと寝室で、それぞれ夫婦で違う人にスパチャ投げてたりしてね(笑)。そもそも家庭内で分断しちゃってるじゃん(笑)。参りました(笑)。

日韓の文化の違いにタジタジ…引っ越し直後の我が家に起きた大騒動

韓国旅行の話①1日目ソクチョ

釜山から一番近い日本へ1泊2日の対馬旅行①