15APR.
THE JNR LEGEND(1199)
仙台と石巻を結ぶJR仙石線にE131系電車が導入されるというニュースが入っています。仙石東北ラインのHB-E210系もそうだと言えばそうなんでしょうけど、あれはあくまで気動車。そういう意味で仙石線に“純な” 新型電車が入るのは今回が初めてではないでしょうか? 旧形国電、103系、205系・・とどれもこれも首都圏等々で活躍した車両のお下がりを譲り受けていたのが現状で、「ようやく仙石線も東京並みに扱ってくれるんだ」という仙台の人々の声が聞こえてきそうです。そんな仙石線ですが、比較的近年まで旧形国電が走っていた線区として特筆されます。仙台への通勤輸送が主な使命だったことから、旧形といえど、4扉の車両が主な陣容でした。その中で忘れちゃならないのがいわゆる「アコモ改造車」ですよね。72/73系の足回りに103系のようなボディを被せて新車に見せかけた “詐欺行為” も今では懐かしい思い出。まさかその後、ホントに103系になるとは思いませんでしたけどね。私は旧形国電に関しては全然詳しくないんですけど、仙石線の旧国といえばうぐいす色というイメージが付きまといます。さっきのアコモ改造車も竣工当初はうぐいす色でしたが、後に中古の103系が仙石線に入線した際、アコモ改造車も103系に倣ってスカイブルーにしたのは有名な史実・・・だったと記憶しています。画像のようにうぐいす色1色もあれば、関西本線の101系みたいに前面部に黄色の警戒色を入れた例もあり、一部の例外を除いて「旧形国電=茶色」という図式が成り立つ中で、うぐいす色というのもまた映えたりします。さて、この画像ですが、4扉が目立つ仙石線の旧国にあって、特異な存在の3扉車。クハ68060ではないかと思われます。3扉セミクロスシートの51系電車の制御車であるクハ68は、オリジナルの他に40系の制御車であるクハ55からの改造車もあり、折妻、半流、切妻といった前頭部形状など、そのバリエーションは多岐に渡ります。クハ68060はそのクハ55からの改造で、旧番号はクハ55013。仙石線に来るまでは岡山にいたそうで、山陽本線か宇野線か赤穂線かで活躍してたと思われます。さらにその前は関西で代用急電に使用されるなど、華やかな時代もありました。クハ55であればロングシートをそのまま活用出来るんですが、クハ68に改造したのでセミクロスシートになっています。それも仙石線では珍しい存在だったようです。仙石線は通勤路線ではあるけど、沿線には日本三景の松島もあり、セミクロスシートなら風光明媚な松島湾を眺められるということから、今になって思えば103系や205系のようなロングシート車よりも113系や115系といった近郊形車両の方が仙石線にはうってつけだったかもしれません。もし昭和の世に仙石東北ラインが存在したとしたら、415系や417系といった交直両用の近郊形車両がそのポテンシャルを遺憾なく発揮したとも思いますしね。クハ68060は昭和51年に廃車になっています。東日本大震災から14年。まだまだ彼方此方に被災の傷跡が残る仙石線ですが、E131系投入で新たな一歩を踏み出すことになります。【画像提供】ウ様【参考文献・引用】ウィキペディア(国鉄40系電車、同51系電車、仙石線、仙石東北ラインなど)クハ68060を扱った各サイト
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