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21JUN.
早川のダムを訪ねて奈良田まで&グルメ旅
今回の旅は山梨県早川町です。せんだって山梨6ダムというシリーズで全部巡った時に、一覧表に西山ダムも書いてあった。6ダムは県土木部管轄で、西山ダムは企業局管轄とのこと。気になるので改めて行ってみようと思った。ところで、西山ダムってどこにあるの? それはまさに奈良田温泉のすぐそばなのでした。計画を組み立てていくと、西山ダムにとどまらず驚くべきインフラツーリズムが浮かび上がってきたのです。なにはともあれ、早川町へ!【2026年6月16日】まず早川町入口の七面山登山口にある南アルプスプラザ総合案内所へ、6:50に到着。まだ開いてないけれど、今回はここから始まるという気持ちで空気を吸い込んでいきます。ここは南アルプス邑(むら)、と体感できるかどうかはその人次第である。目の前には早川が広大な河原の中に一筋流れている。早川は富士川の支流で、上流では野呂川と名前を変える。その源流は北岳~間ノ岳の西面である。白峰南嶺東面の水も全部この川が呑み込んでいく。だから水力発電と砂防堰堤が絡み合って、話をややこしくしているのである。①大金不動滝と早川尾白上流砂防堰堤群(早川町保)ダムの話をしているのに滝から始めます。グーグルマップを開いたら、早川町のあちこちに滝を見出すことができる。いわゆる沢登りの滝ではなくて、観光的な滝です。保集落に入る手前のロックシェッド手前の小沢にある。100m先の左手の作業道入口に駐車。残念ながら木が茂りすぎて、滝はほとんど見えなかった。この滝の上に金山の坑道がいくつもあるというのは本当だろうか。見栄え的には期待を裏切られた感あり。Pへ戻る途中にもう1本小沢があり、早川尾白上流砂防堰堤群がある。地形図で見る限り、15基もの砂防堰堤が築かれている。笊ヶ岳ランカン尾根の末端で崩壊地が多いようである。こういう支流のものも含めると、早川流域には数百基の砂防堰堤が存在する。堰堤を見上げる路傍に祠があって、石仏が2体。右は山の神のようだ。②時雨不動滝(早川町黒桂)黒桂集落を北へ抜けて、早川を左岸へ渡るとすぐに2箇所の駐車スペースがある。昨今はリニア中央新幹線工事のため、ダンプの往来が非常に激しい。県道南アルプス街道は異次元の世界のようですらある。対岸にわずかに見えるのだが、落差はなんと25mあるらしい。ここも期待にそぐわなかった。③早川町郷土資料館と大塩の滝(早川町大原野)ほんの少し北へ進むと郷土資料館がある。常駐していないので管理先へ電話してみたが誰もでなかった。定休日だったらしい。資料館の横の小沢を遊歩道で10分進むと、大塩の滝に行けるという。しかし5分ほど登ったら桟橋が朽ちて斜面は崩壊していて、それ以上は不可能だった。道路まで戻ってきたら、シューズにヒルがたくさんくっついていた。かかとの中にも入ってました。ほとんど期待を裏切られてますが、予定通りにたどっていくこと自体が楽しい。④新倉断層と内河内川不動滝(早川町新倉)次は新倉で、集落北側のトンネルをくぐって橋を渡るとすぐ左にジオ訪問者用の駐車スペースがある。ここは伝付峠登山口でもある。ここに下山してきたこともある。しかしこの奥の林道にもリニアのダンプがたくさん往来しているのは、どういうことなんだろう? あとでパンフレットの地図を広げてみたら、中央新幹線は新倉の少し北から伝付峠下を貫通していく。その途中から広河原斜坑というものが派生していて、そこからズリ出しをしているのだった。ダンプが通過するたびに道脇に避けながら、新倉露頭の見える所まで行ってみた。まあここは三度目になるけれど。今日はその奥の滝が目的なので。展望するスポットには石のモニュメントが置かれていた。2つに分かれているのは、断層を表現しているのだろうか。今日は少し違う角度でも眺めてみた。これがどうということもないのですが。さらに林道を登ります。やがて対岸に細い一条の滝が見えてくる。しかし頼りなげである。不動滝と呼ぶのも寂しいし、大量の土砂が河原に積み上げられていて絵にはなり難かった。⑤早川第一発電所取水堰(早川町新倉)このへんで何かインパクトがほしい。新倉断層の駐車場に停めたまま、小之島トンネル外側の旧道を歩いていくと早川第三発電所が見えてくる。山側を見ると発電用の導水管が3本あった。これは上流の下湯島の早川第三発電所取水堰から導水しているものだった。そしてすぐ下流に早川第一発電所取水堰がある。早川第一発電所はずっと下流にあって、それは明日遠望することになる。とても複雑でこんがらがりそうです。まもなく取水堰が見えてくるが、木がじゃまだ。吊り橋があって、どうやら通行できそうである。吊り橋からは越流堤を挟んで右に取水口と除塵装置・洪水吐、左には魚道が見える。さらに左には東京電力田代川第一発電所があるのだが、この水は二軒小屋から大井川の水を導水しているのである。転付峠の下を導水管が通っている。リニアよりもはるか昔にだ。早川の水の話は奥深くてきりがない。お魚さんの道はヘアピンカーブの斜路だった。こんな形のものは初めて見た。⑥琴路の滝(早川町新倉)新倉断層を後にして二つのトンネルをくぐると、次のトンネルの手前両側に駐車場がある。悲恋の物語を沈める滝であるが。滝がどこにあるのかは判らない。琴路トンネルの旧道の先に、濡れた護岸の上にあるのだろう。ちゃんと見に行けるように、トンネルと一体化して整備すべきであった。このようにして早川町の観光資源は埋もれていくのだ。⑦下湯島橋(早川町湯島)早川に懸かる、ワンパーソンオンリーの吊り橋である。対岸に渡ったからといって、どこかへ行ける訳ではない。ゆらゆらしながら、きれいな河原を眺めてみるのも一興なのです。真ん中までしか行きませんでしたけど。⑧湯島の大杉と西山発電所(早川町湯島)境内まで上がってみたが、どれが大杉だか分からなかった。後でよく調べたら、石段途中から右へ伸びる木道を入ると斜面に生えているとのこと。それを現地に書いてくれないとダメです。大杉の向かいの橋を渡ると、西山発電所がある。この案内板からあと少し上流が奈良田温泉と、奈良田第一発電所である。ど真ん中の谷が農鳥岳の大門沢登山道。西山発電所を外から眺める。これから行く西山ダムから導水し、ここで落として発電している。左岸に戻って県道を下っていくと、早川第三発電所取水口の施設群が見られる。ここからの取水は2系統に分けて導水している。複雑でよく分からないけれど。⑨西山ダム(早川町奈良田)いよいよ西山ダムへやってきました。まず監視所を訪ねて、ダムカードをもらいます。第二・第三発電所は、白峰南嶺の笹山・大籠岳の支流から取水しているが、これも複雑。奈良田湖は土砂の堆積が激しくて、とても湖とはいえない状態だった。クレストゲートの右手に小さく細長く見えるのがドロップローラーゲートだった。高い位置で調整放流を行う仕組。ダム湖というよりも、やっと川が流れている感じだ。堤高40.6m・堤頂長112.3m、重力式コンクリートダム。ローラーゲート3門・ドロップローラーゲート1門。1957年完成。鹿島建設が施工。ダム下へ行けるルートもあったかもしれない。今回は詳細不明につき、ここから眺めるにとどまった。⑩奈良田第一発電所ここはマイカーで行ける最奥部である。バス停があって、大門沢から下山してきたらバスで奈良田へ出るのである。いずれにしても帰宅するまでは遠い道のりである。この発電所は見学できるという情報が飛び交っていたので、事前に電話してみた。すると、管理事務所が竜王に移転したので対応できないとのこと。まあそれは仕方ないが、外観くらいはじっくり眺めていこうと思って専用駐車場に停めた。するとすぐに工事の警備員が近づいてきて「ここには一般の駐車場はないので」、の一点張りだった。瞬時もとどまることを許さない雰囲気だった。その隙に家内が撮った一枚である。ここは来る必要もないだろう。では何故こんな奥にまでリニアのダンプが入るのか、と疑問に思った。その答えは、現在奈良田と芦安を結ぶバイパストンネルを工事中で、リニアトンネルの残土をこちらに盛土して利用するということだ。そんな計画があるとは本当にびっくりである。しかし開通予定は2033年度とのこと。さて戻り道です。奈良田橋を渡っていくと左岸のガレ沢に新しい砂防堰堤と護岸工事が施されていた。木挽崩沢砂防堰堤という。平成20年に完成している。⑪奈良田の里にて奈良田温泉まで戻ってきました。ここでランチを食べるのです。奈良田へはもう10回近く来ているが、温泉に入ってバスを待つか車で帰るかの選択肢しかなかった。今日は細い坂道を上がって、古民家カフェ「鍵屋」をめざします。築200年以上という古民家をリノベーションした、カフェ&レストランです。私はロースト鹿肉カレー。ナンが付いている。女房は、鹿肉のパスタです。ゆったりと流れる時間とともに。食後は白籏史朗記念館と早川町歴史民俗資料館を見学していく。今日は温泉には浸からずに、奈良田を後にした。そして、雨畑湖へ向かいます。午後の部に今日のクライマックスがあった。つづく

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