
19MAR.
堂上げ
今朝、浅草神社にお詣りし、浅草寺御示現宮神輿堂上げの特別御朱印を授与いただきました。明日は、浅草寺御示現宮神輿堂下げ特別御朱印の授与日なので、明日も参拝しよう。それと、被官稲荷神社の例大祭の日でもあるので、被官稲荷神社の御朱印も拝受したい。
【検察修習編5】はじめての事件処理―検察修習の裏側をフィクションで再現してみた③〈取調べ編〉
〇本文の前に 私は、78期の司法修習生です。 分野別実務修習の中身についてもお伝えできればと思ったんですが、個別的なことを話せば話すほど守秘義務と抵触する危険が高まり、抽象的なことを話せば当たり障りのないつまらない話になってしまうので、フィクションの小説スタイルで分野別実務修習の中身を見ていただけたらなと思います。 おそらく私の個人的な経験を聞きたいというよりも、分野別実務修習で何をやっているのか知りたいという人の方が多いと思うので、適当にあることないこと創作してみようと思います。 ベースは実体験や、他の修習生から見聞きした内容なので、分野別実務修習でどんなことをやっているのか知るには良いんじゃないかと思います。本文※これはフィクションです。具体的な事件のようなものが出てきますが、これは完全な創作です。あくまでも検察修習で何をしているのか感じるための素材としてお考えください。いよいよ取調べが始まった。被疑事実を読み上げている途中、ふと気づいた。取調べで何を聞くかは考えてきたが、何を最初に問いかけるのか全く決めてなかった。被疑事実を読み上げ終わったら何を聞く。少し汗がにじむ。少し焦って出てきた言葉だった。「意味は分かりましたか。」これはいい。いきなり中身に踏み込まず、読み上げた被疑事実の意味を理解したかを聞く。あの状況で最初に聞く質問は、ベストだったろう。しかし被疑者は、「はい」と短く答えるのみである。そりゃそうだ。何も難しいことを伝えているわけではないし、そもそも初めて聞く話でもない。警察に連れられている時点で自分が何をしてそうなっているのか、被疑者はよく分かっている。多少小難しく伝えたところで、何のことかは被疑者には分かる。さぁ次に何を聞こうか、「今やったことは間違いないですか。」や「今読み上げた事実について何か言いたいことはありますか。」といった質問が考えられる。前者は刑事ドラマでよくみるやつ、後者は刑事裁判でよく見るやつだ。前者だとやったことを前提とするようでどこか違和感があるし、後者だと特にありませんと言われたときにどうするかが問題となる。結局「違います」と言ってくれれば事足りるので、前者の問いをした。「間違いありません。」被疑者は、短く返した。心の中でホッとする。警察で認めていても検察に来たとたん否認する被疑者や、警察の取調べで脅されたなどという被疑者もいるだろう。これでこの事件は、ただの認め事件となる。ここまでは予定通りだ。ここからは淡々と一通りのことを聞いていく。動機、当日の行動、被害者を選択した理由、撮影機材の用意方法、撮影に使用したアプリケーション、今の反省状況について聞いていく。問答の時間は40分程度で終わった。難関はここからだ。取調べはインタビューではない。真相を解明する機会であるとともに、証拠を作成する機会でもあるからだ。そう供述調書を作成しなければならない。供述調書は、面前口授の方法によって行う。面前口授とは、検察官(役の修習生)が調書にする内容を口述し、それを事務官(役の修習生)がパソコンにタイプしていくものだ。事務官の席にパソコンがあり、検察官の席にはモニターが置かれているだけだ。入力は事務官が行い、検察官は読み上げながらモニターを確認して正確に入力されているかを吟味していく。なぜ面前口授の方法によるのだろうか。説明を受けたことはないが、検察官調書が、面前口授の方法により作成されることで、検察官が被疑者の認識を確かめながら作業を進める状況とし、その言い分を踏まえて適宜修正しながら調書の表現を決めることができるから任意性を高めることにつながるからではないかと考えている。面前口授以外には、例えば検察官で調書を作っておいて、被疑者にはそれに署名押印してもらうだけにするとか、なんなら調書を郵送して被疑者には家で署名押印してもらいそれを返送してもらうというのも考えられる。この方法を取ると、被疑者が調書の内容をよく見ずに、検察官が署名押印しろというので署名押印しました。中身については全く知りませんという言い逃れを許すことになりかねない。せっかく伝聞法則で被告人の面前調書が採用されても、中身を全く知らずに署名押印したことがあり得る状況で作成されたものは、特信性がないと判断されかねない。面前口授の方法では、調書を入力する場面で読み上げるとともに、それを印刷したものを被疑者に示しつつ、再度読み聞かせを行う。被疑者は調書の内容を二度確認することができる。録音録画を実施する事件であれば、この様子も録音録画されている。それこそが任意性や特信性を高める事情となるのである。大事なことはよくわかっている。でも大変なんだ。取調べ前には、事務官役の修習生と2人で口授リハーサルをした。適当な事件を頭の中で想像して、その内容に基づき口授して、入力してもらう。私の思い通りに進む空想の事件の調書でさえ、すらすらと言葉が出てこない。初めての修習生がやるには、なかなかヘビーな作業だ。それを一定の速さでやらなければならない。そりゃちんたらやってれば誰でもできるだろう。しかしあまりにちんたらしてるとアポイントの時間を過ぎてしまうし、取調室の予約時間が過ぎてしまい後ろに迷惑をかけるかもしれない。また被疑者の集中力を削ぎ、「疲れており早く家に帰りたかったから署名押印した」と言わせかねない。被疑者のぐったりとした様子が録音録画されれば、任意性も飛びかねないだろう。消費カロリーは、訴状起案や判決起案より重い。「今、検察官が読み上げた事実に間違いありません。私は、〇月〇日、△△駅で、~~な女性のスカートの中を撮影しました。」というように続けていく。ここでハプニングが起きた。パソコンが固まるのだ。以前、パソコンの起動がとんでもなく遅かったという話をした。修習生室のパソコンと取調室のパソコンは違うとはいえ、取調室になった途端、急にハイスペックになるわけではない。操作が悪かったのかたまたまタイミングが悪かったのかわからないが、パソコンが時々固まる。普通だったら、忙しいときに何をちんたらやってるんだという話になると思う。このブログを書いているときに時々固まったらたまったものではない。しかし何を口授するのか考えながら話しており、思考時間が足りなかった私には、この間延びした時間は絶好の思考チャンスだった。そんなトラブルがあって無事調書を作成できた。これで私の仕事は、ほとんど終わりだ。あとは指導検事が足りないところを、聞いたり、その内容を調書に落とし込んだりして、署名押印してもらい完成だ。もはや私が口授したものと面影がなくなるほどの大工事がなされたらどうしようと思ったが、少しずつ加除修正がされるだけですんだ。とはいえページ数にすると3ページ弱は増えていたので、だいぶ詳しく、わかりやすくなった。指導検事からパスを受け、読み聞かせを行い、署名押印してもらい帰宅してもらった。この事件の終局処分が近づいてきた。待つのはいよいよ決裁だ。

”「陰口はハラスメントになるの!?【令和の職場を考える】」”

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