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  1. そして・・・。後は映画を観て下さいね。これ、私は原作を読んでいないのですが、岡崎京子さんの作品なので、雰囲気は解りました。うん、こんな感じですよね。青春時代に、どうしようもない社会との関わりが生まれながらも、まだ高校生という子供の部分を残したこの年代の彼女達の、この何とも言えない心の拠り所というか、ふわふわ浮いてしまいそうな自分を、この地に縛り付けてくれる死体というものに愛情を抱いてしまう、その気持ちが良く描かれていて、良かったなぁと思いました。なんか、文字で書くのは難しいのよね。こういう気持ちって。誰もが、この気持ち、若い頃は持っていたと思うんです。それにしても河岸の死体が転がっていて、それが見つからないというのが、何とも、私たちの若い頃の時代の作品だなぁと感じてしまいました。現代だったら、直ぐに、公共事業で掃除をされちゃったりして、見つかっちゃうでしょ。昔って、結構、こんな事、あったと思うんですよ。ちょっと懐かしい気持ちがしました。今の若い人には、この雰囲気は解らないだろうなぁ。だって、動物の死体とか骨なんて、河岸に沢山あったもんね。時々、驚くようなモノ(下着とかエッチなものとか)も落ちていて、本当に酷い時代だったんです。親たちは近づくなと言っていたけど、ダメと言われれば行きたくなるのが子供じゃないですか。色々な危ない事がありました。そんな時代に書かれたこの漫画、映画になると、ちょっと生々しいですね。人物が多いので、2時間では、ちょっと描き切れていない気もしますが、まぁ、こんなもんでしょ。雰囲気は伝わってきたと思います。私は面白いと思いました。ハルナ役の二階堂さん、やっぱり上手いですね。この淡々としている感じが、とっても岡崎さんの漫画の雰囲気に合っていました。古い時代の話だからタバコをバンバン吸っていましたが、今時、高校生でこんなヘビースモーカーだとハブにされるよぉ。どこ行ってもタバコを吸えない時代ですもんね。時代を感じました。確かに、この時代にゲイとかレズって、告白出来ない時代だったよね。うんうん、時代は変わったなぁ。吉沢さん、あまり表情が無い子だよね。今度はコメディとかで、アホな役もやって欲しいな。こんなキレイな顔で、無茶ぶりされて笑っている顔を見たいです。うん、笑っている顔が今回、ほとんど無かったので、寂しかったな。私は、この映画、お薦めしたいと思います。淡々とした、若者たちの群像劇なので、賛否は分れるとは思いますが、岡崎京子先生の作品って、こういうのが多いんです。ヘルタースケルターもそうですが、ハッピーエンドでスッキリというような作品では無いので、ハッピーエンドで温かくなりたいという方には、ちょっと薦められないかな。でも、作品としては、とても面白い作品だと思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。ぜひ、楽しんできてくださいね。・リバーズ・エッジ|映画情報のぴあ映画生活 リバーズ・エッジ オリジナル復刻版 Amazon ヘルタースケルター (Feelコミックス) Amazon 岡崎京子 戦場のガールズ・ライフ Amazon

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  2. のには・・・。後は映画を観て下さいね。この映画、すっごく面白いのですが、夢枕獏ファンの私は「陰陽師」の中国版だねぇと思いました。空海が清明、白楽天が源博雅、なんですよ。西洋風に言えば、空海がホームズ、白楽天がワトソンです。でね、この映画、中国の歴史を知らないと、話が50年分、バンバン飛ぶので、解からないと思います。空海が遣唐使として渡った時代と、玄宗皇帝の時代を勉強してから観る事をお薦めいたします。という訳で、簡単に説明すると、空海は、どっちかというと引き籠りっぽくて、あまり人と一緒に勉強などが出来ない奴で遣唐使に選ばれなかったのですが、叔父に頼み込み、無理矢理、裏から最後の最後で遣唐使の末席くらいに潜り込みました。その時に一番上は最澄ですね。で、無事、唐に着いて、直ぐに仏教を勉強し、直ぐに帰るぞってなった時に、密教を知って、空海は唐に残るんです。で、密教を勉強して日本に帰って、高野山を開きます。最澄は比叡山ね。これで、仏教と密教が分れる訳です。この映画では、遣唐使として仏教を学び終え、次に密教を学ぼうかという時の空海が描かれています。玄宗皇帝についてですが、素晴らしい皇帝で唐の絶頂期を治めていたのですが、楊貴妃を寵愛し、彼女の親族を朝廷の重要部分に配置して、彼らの好き勝手にさせてしまったので、それまで玄宗皇帝を支えていた安禄山一族が反乱を起こし、世の中を乱したとして楊貴妃の死を兵士たちが願い出て、玄宗はそれに応じるしかなくなり、楊貴妃を殺し、皇太子に皇位も取られてしまいます。この話は、中国では誰でも知っている話なので、映画の中では詳しく描かれません。チェン・カイコー監督なので、誰もが判っているモノとして描いていて、日本人の私は、全く判らず、付いて行くのに苦労をしました。私、勉強を全然しなかったので、知らないんですよ。お恥ずかしい。(笑)もう一つ、阿倍仲麻呂は、中期の頃の遣唐使として唐に渡り、唐の国家試験に受かって唐の役人になりました。何度も日本に帰りたいと思い船に乗るのですが、何度日本に向かっても、転覆したり嵐にあったりして唐に戻ってしまい、諦めて、唐で人生を終えた人物です。空海は最後の遣唐使なので、50年くらいのタイムラグがあるんです。これ位の情報を入れて行けば、映画を観ても解かるかなぁと思います。素のまま観ると、え?さっきは50年前で、今は現代かなとか、話が飛ぶので、このベースの人物関係を覚えておけば、この人が出ているから昔の話なのねとか、理解出来ると思います。映画としては、私は、とても面白かったと思います。まぁ、私は、夢枕獏ファンなので、彼の小説が元々好きと言う事もあり、楽しめたのかも知れませんが、普通に、清明と博雅(陰陽師コンビ)、ホームズとワトソンと思って観ていれば、とっても楽しいんですよ。何故、化け猫が出てきたのか。何故、今更、玄宗皇帝の時代の話が掘り返されているのか、何故、楊貴妃なのかと言うことが、段々と解かって行くところが面白いんです。でも、中国の歴史の基本が判っていないと、話している事が理解出来ないので、付いて行けなくなると思います。なんたって、日本で言う織田や豊臣の歴史と同じ位、中国では有名な話なので、説明もしてくれないし、役職などの解説も無いんです。だから、出来れば、予備知識を入れてから観に行って欲しいと思いました。そうすると、楊貴妃という人がどんな女性だったのか、彼女が愛した世界はどうなったのか、彼女を愛した人々は彼女の最後をどうしたのか、そして、結局、楊貴妃は、死んだのか、それとも・・・という所に行き着くんです。映像はとても美しかったですよ。さすがにチェン・カイコー監督という色使いがされていて、あの色は、普通の日本映画では観られないものだと思いました。素晴らしいです。私は好きです。幻想的な映像は、観ていて、一体、何が起こっているのかと夢の様で、堪能出来ました。空海の人物像は、染谷さんでとても合っていたと思います。空海って、こんな人ですよね、きっと。凄く解かるなぁと思いました。白楽天という人物をあまり知らないので、合っているかは分かりませんが、この二人のコンビは良かったと思います。袈裟を着ているのに、嫌に早く走るので、ちょっと笑っちゃいました。吹替版で観たのですが、これ、字幕版ってあるのかなぁ。だって、エンディングに、既に吹替キャストも載っていたんです。これは、吹替の方が良いと思いますよ。何故なら、映像を追う事で精一杯になるので、文字まで読んでいたら内容が頭に入りません。耳で理解して、映像を目で追ってという作業が出来る方が良いと思いました。私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。あまり評判が良くないようですが、私は、夢枕作品は好きなんですよ。ゴメンナサイ。ま、4巻もある小説を1作にしたんだから、無理は承知の上なんですけどね。それに、歴史が分れば、とても楽しめると思うんですよ。まぁ、日本人キャストは、染谷さん以外は、あまり動きませんがね。だけど、この話、私は好きなの。やっと原作を読み始めました。早く先が読みたいです。ぜひ、観に行ってみて下さい。ぜひ、楽しんできてくださいね。P.S : ところでこの映画邦画になるの?洋画になるの?(笑)・空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎|映画情報のぴあ映画生活 沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉 (徳間文庫) Amazon 私の空海の知識は「ねこねこ日本史」と「阿吽」くらいのものです。面白いから読んでみてね。 ねこねこ日本史(2) (コンペイトウ書房) Amazon 阿・吽 1-6巻セット Amazon

    たくさん共感されています

    「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」この大作を堪能するには中国の歴史の基本を知ってから観るべし
  3. 面白い映画には愛を捧げそうでない映画には鉄槌を下すたいむぽっかんの新・ぶっちゃけシネトーク!『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』  60点STAR WARS:THE LAST JEDI監督・脚本:ライアン・ジョンソン 撮影:スティーヴ・イェドリン 音楽:ジョン・ウィリアムズ出演:デイジー・リドリー/マーク・ハミル/キャリー・フィッシャー/アダム・ドライヴァー/ジョン・ボイエガ/オスカー・アイザック/アンディ・サーキス/ケリー・マリー・トラン/ドーナル・グリーソン/ルピタ・ニョンゴ/ローラ・ダーン/ベニチオ・デル・トロ2017年米/ウォルト・ディズニー・スタジオ/152分/スコープサイズ/ウォルト・ディズニー・ジャパン配給(2017年12月15日公開)●ストーリーレイア将軍率いるレジスタンスはファースト・オーダーの猛攻に晒され、基地を手放し決死の脱出を図る。その頃、レイは伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーを連れ戻そうと説得を試みていた。あるトラウマから心を閉ざし、ジェダイの訓練を請うレイに対しても頑なな態度を崩そうとしないルークだったが…。(all cinemaより)※ネタバレ全開しています『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が絶賛されているおもなポイントディズニー傘下が『スター・ウォーズ』という巨大コンテンツを手に入れて、1年に1回『スター・ウォーズ』映画が楽しめるようになったのは『SW』ファンとしても喜ばしい。子供の頃、親に映画を連れてってもらう前日のあのドキドキワクワク感が大人になっても味わえるのは、今や『SW』シリーズか、『インディ・ジョーンズ』シリーズか、『ハワード・ザ・ダック2』ぐらいしかないだろう。さらに有難いのは、日米同時公開だということだ。あちらの評判がほとんど伝わってこないから余計な情報を入れないまま『SW』に臨める。好きな映画を観る場合、ロッテントマトが高評価だったら「ヨカッタ、絶賛されてるんだ、傑作に違いない」と胸をなで下ろし、逆に低評価だった場合「自分の目で確かめるまで信じない。こいつら(批評家)は私の感性と全く合わない一個人の感想屋に過ぎん!」と都合のいい思考回路が働く。しかしそんなにイイ作品でもないのに「彼らは一体何を見てこんなに高い評価を付けてるんだろうか」と疑問を投げかけたくなる妙なケースもある。まず、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(以下『EP8』)で絶賛派がおもにホメてる(であろう)そのポイントを挙げたい。・自分が一体何者なのか、主人公レイが出自を探るそのストーリーの深いヒューマンなドラマに心が震えた・父親を殺めたことでダークサイドに転落したベン・ソロ=カイロ・レンの葛藤が前作以上に複雑に描かれ、悲哀性を帯びたキャラクター描写は必見である・ファースト・オーダーとレジスタンスの追撃接近戦による攻防はスリルが増し、『帝国の逆襲』を想起させる展開に最後まで目が離せなかった・レイア姫のメッセージ映像やヨーダの再登場といった、ファンサービスの数々に嬉しくなった・すっかり落ちぶれた老人となったルークの再起に胸が熱くなった。彼が二つの太陽を眺めながら姿を消していくラストは『SW』シリーズ史に残る名場面であり、美しくも儚い最高のエンディングである他にもごく少数だが、こういう絶賛派もいたようなので紹介しておこう。・カイロ・レンの肉体美を見て「今すぐ抱かれたい」と思った(腐女子)・フォースチャットがあれば彼女にエロい写真をメールで送らせる手間が省けていいのになあと思った(変態男子諸君)・レイを見て、ポッチャリまではいかないけど、二の腕に肉のついた女性がセクシーでたまらなかった(フェチな男子諸君)・ルークがミルクを飲んでる場面を観ておっぱいが恋しくなった(全男性諸君)・『ハリー・ポッター』に出てきそうなクリーチャーに胸キュンした(ポッタリアン)・その日の帰りにケンタッキーフライドチキンに寄った・その日の帰りに天童よしみのCDを買った  などなど。そもそも『SW』は新作が公開されるたびに称賛派と否定派に分かれ、そのたびにSNSや5chで熱い議論が交わされていた。前作『フォースの覚醒』でも「ボクらのSWが帰ってきた!」「新キャラも最高!」という声もあれば、「こんなのSWじゃない」「なんか違う」と賛否分かれた。『新たなる希望』だって「この作品の影響でハリウッド映画の幼稚化が始まった」と作品内容とはあまり関係のないところで叩かれたぐらいだ。すべてのファンを満たしている完璧な『SW』映画なんて実は1本もないのだ。本編では描かれていない部分をファン同士で「あの場面にはこういう意味がある」と熱く語り、『SW』ルールを破る変則的な場面が出てくると「こんな展開にしたらもうなんでもありだろ」と容赦なく斬る。『SW』本編よりも「ファン同士による外側の盛り上がり」のほうが面白いという人も多い。『SW』愛を世間にアピる人の多いことよ(私がそうである)。それが『SW』シリーズの魅力でもあるのだ。世間では賛否真っ二つに分かれている『EP8』だが、薄れゆく記憶を必死に掘り起こして挙げただけでもこれだけの絶賛ポイントがある。だから『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は間違いなくシリーズ最高傑作なのである。  おしまい。・・・・・で終わらせるわけにはいかない。※ここからは批判が大半を占めるので『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』大好き!な方は精神衛生上、あまり読まないほうがいいかもですレジスタンスってこんなにアンポンタンな連中だったっけ?今回の『EP8』は3回観た。たったの3回である。『フォースの覚醒』でさえ7回、『ローグ・ワン』だって4回観ている。99年の『EP1』以降では間違いなくシリーズ最少回数だ。『SW』新作の初回鑑賞時は、尋常でない期待感に押しつぶされた状態で観ているため鑑賞眼が正常に働いていない。「面白かった」のか「つまらなかった」のかさえ分からないまま劇場を後にしている。だから『SW』は最低でも3回は観る。3回目で冷静な視点で観ることが出来るからだ。違った角度から観ることで新たな発見があり、私の『SW』愛がより高まっていき「『最後のジェダイ』もやっぱりイイよね!」と考え直すとが出来ると思ったが、観れば観るほどダメダメな部分が気になってしまい、これ以上観続けると『SW』が嫌いになってしまう恐れがあるため、3回目で止めた。「欠点だらけの映画でもその作品のイイところ見つけてあげる」淀川長治さんにはなれない。いや、イイところは確かにある。先述したルークの最期のシーンでは涙したし(初回のみ)、ローズの姉ちゃんは綺麗だったし、ポーグは美味しそうに見えた。お願い、食べないで・・・・・まず、気になったのはオープニングロール。そういう作りなんだからしゃーないんだけど、話が全然進んでおらず前作とほとんど同じ内容を読まされてる。ここでまず大きな疑問が。ファースト・オーダーの兵力ってどんだけスゴイの?というナゾである。前作のラストで惑星型巨大兵器スターキラーを破壊されているのに全くビクともしてない。帝国軍の残党で作った組織なのに帝国軍以上に強大なのだ。幼い頃に『帝国の逆襲』を観た時に感じた「なんでデス・スターを破壊して勝利した反乱軍が弱いの?」を思い出した。しかし『新たなる希望』と『帝国の逆襲』の間は物語上、3年の隔たりがあるから、帝国軍が兵力を再び保持するための時間としては十分だったと言える。『EP8』は『フォースの覚醒』の直後の話である。おそらくポーらレジスタンスの兵士たちがスターキラーを破壊して祝杯をあげる間もなかったぐらいの「直後」である。「ファースト・オーダーは銀河中の武器商人から武器を買い漁ってるので兵力が落ちることがない」では説明がつかない。全く弱くなってくれないファースト・オーダー一方、スターキラーを破壊したことで逆にファースト・オーダーに惑星ティカーの秘密基地がバレてしまい、悪戦苦闘してるレジスタンス。前作での“頑張り”が全く報われていないのだ。オープニングの宇宙戦では、ファースト・オーダーのドレッドノートを破壊するのに超絶的にノロい爆撃機で応戦するも、言うまでもなく次々に撃ち落とされていく。そりゃそうなるわな。ローズの姉ちゃんの命懸けの戦いを感傷浸り系な演出で見せられても、レジスタンスの無謀な作戦による犠牲にしか映らないから胸に迫るものがない。ご愁傷様である。そもそもドレッドノート1機を破壊したところでファースト・オーダーはビクともしてないのだ。大量の爆弾が無重力の宇宙でなんで落下するんだとかそんな微々たるツッコミはどうでもよく、それよりブッたまげたのは、騒然となったレイアの空中遊泳だ。キャリー・フィッシャーの急死で世界中のファンが深い悲しみに包まれ、「これがレイアの最期の場面になるのか」と泣く覚悟で観ていたら、なんと電撃復活。言われてみれば、レイアってこれまで一度もフォースを発動させたことがなかった。彼女の秘めた力をここで見せる絶好のチャンスとばかりに、ライアン・ジョンソン監督は過去のフォース・ルールなんか完全無視し、レイアに禁断の空中遊泳をやらせた。ここで私は初めて「なんか嫌な予感がする・・・」を発動させ、「え? そんなことまで出来ちゃうの?」とフォースの知られざるパワーを何度も目撃することになる(そういえば今回はお約束セリフ「嫌な予感がする」が出てきてないが監督によるとBB-8が言ってるんだそうな。なんやそれ)。OPの宇宙戦からレジスタンスの無能っぷりがバレちゃったり「今回のレイアはチョー無敵なんだよ。ヘヘっ」(監督)しかし、今回のレジスタンスのあまりのお粗末な一連の行動は一体何なんだろうか。ポーがリーダー気取りの勇み足野郎に成り下がっていたのも若干気になったし、新キャラのホルドのオバサンに至ってはちゃんと作戦を立てられないどころか、ポーに作戦を伝えなかったことでくだらない謀反騒ぎを引き起こした張本人でもある。この能無しオバサンのせいで一体何人の仲間が犠牲になったことか。今作では戦士たちの自己犠牲や犠牲を顧みない戦いの愚かさを問うような描写がある。これまでの『SW』ではあまり描かれず、スピンオフ『ローグ・ワン』で初めて踏み込んだ「名もなき戦士たちのバックグラウンド」の部分を継承しているとも言える。“戦争”というリアルな側面を切り取って観客に訴えかけるその意図は分かるのだが、それ以前に全く頼りにならないリーダーの稚拙な作戦のせいで大勢がただ死ぬだけなので、全く心に響いてこない。まるでスラップスティックコメディみたいに人がバタバタと死んでいく。「これ以上、犠牲を出すことは許しません!」。しかし犠牲者はどんどん増えていくのであった「あなたは命令に従っていればいいのよ」。その結果、犠牲者がどんどん増えていくのであったハイパースペースを追跡できるスター・デストロイヤーから燃料切れるまで逃げるのよ! → ダメでした → 母船を捨てて脱出用クルーザーでバレないように逃げるのよ! → 敵にバレてました → 秘密基地のある惑星に逃げるのよ! → 敵も知ってました・・・・・なんやコレ? 能無し集団のすったもんだを延々と見せつけられるこの苦行。しかも、ファンが愛してやまないアクバー提督はセリフだけで故人にされてしまう酷い扱いに怒りまで加わる始末。犠牲者を多く出した無能オバサンがカミカゼアタックして代償を払ったつもりか。それこそアクバーに捨て身で戦わせ、最期の花を持たせるべきだったのではないか。このハイパードライブ“カミカゼ”アタックもファンの間ではすこぶる評判が悪い。これをアリとするなら、特攻隊員を1人用意してデス・スターに突っ込ませたら戦いは5分で終わるのだ。この監督、『SW』でやっちゃいけない禁じ手に手を出してしまった。このあたりのグダグダ追いかけっこのエピソードは「全然分かってないわあ」感の連続で、なぜこんな穴だらけの脚本でOKが出たのか謎である。J・J・エイブラムスもキャスリーン・ケネディもちゃんと脚本を読んだのだろうか?「私の出番はないんかーーーい!」嫌われ者ローズは描き方によっては魅力あるキャラになれたのにその“ぜい肉エピソード”はレジスタンスの逃亡劇だけにとどまらない。ファースト・オーダーのハイパージャンプ追跡装置のコードを破壊するため、それが出来るコードブレイカーを捜すため、別の惑星に向かうという超絶的に回りくどい行動に出るフィン&ローズ編に至っては、すべてのシーンが全部無駄だったという絶望的な展開を見せられる。新たなる苦行である。「そうだ!ハイパースペースの追跡装置を切ればいいのよ!」と口を揃えてはしゃぐ2人。フィンは元ストームトルーパーだから分かるが、ただの整備士がなんで敵戦艦の内部事情に詳しいのかが謎である(ファースト・オーダーの内情に詳しい元ストームトルーパーのオレ様なら忍び込めるぜ!のこの展開、またですか)。そこでも感じた「嫌な予感」がまんまと的中する。カジノの惑星でコードブレイカーを見つけたよ! → でも駐車違反で捕まりました(はあ?) → 同じ牢屋にたまたま別のコードブレイカーがいたよ! → 3人でスター・デストロイヤーに潜入したよ! → でもコードブレイカーが裏切りました → 作戦が全部バレました・・・・・。この約30分の話は一体何だったんだ? この時、すっかり死んだ目になっている私。それどころかローズはカジノ惑星で『ハリー・ポッター』の出来損ないのようなクリーチャーに乗って「キャッホー!」とノンキに喜んでいるのである。この間にもレジスタンスの戦士が次々に命を落としているというのに。欲に目がくらんだ武器商人どものいるカジノの街をメチャクチャにして「私たちのやったことに意味があったわ」とドヤ顔で言うもんだから、またイラっとさせてくれる。こいつらの行動によってレジスタンスにさらなる犠牲者を出してしまうのだ。いっそあの崖からそのまま落ちてくれてたら、レジスタンスの逃亡作戦は成功していたかもしれない。カジノ惑星でのクリーチャーたちも新味に欠けるし、ここは『SW』ファンを喜ばせるキャラの1つや2つぐらい出してもよかろうに。君らのせいでどんだけの仲間が死んだと思ってんねん!と突っ込んだ人、多数SWの世界でもギャンブルはこんな感じになるんですね出る映画、間違ってませんか?きっとワケありなキャラだと思ったら、全然そうじゃなかったこの拍子抜け感ローズという新キャラ、『SW』ファンからはジャー・ジャー・ビンクス級に嫌われているが、ジャー・ジャーはバトルドロイドの大軍と戦って役に立ってただけまだマシだ。『SW』にアジア系キャラを出すことは反対じゃない。むしろもっと出てもいい。しかし『SW』の世界観にそぐわないキャラとなると話は別である。個人的にはローズの美人なほうの姉ペイジか、敵の攻撃で死んじゃうX-ウイングの美人女性パイロットをフィンのパートナーにしたほうが良かったんじゃないか。ローズは描きようによってはもっと厚みのあるキャラに出来たはず。姉の死によって「命を投げ出して戦う正義」に対して彼女は葛藤を抱えていて、同じように捨て身で攻撃しようとするフィンを見て「仲間を救うことが正義」であることに気づき、あの行動に出た・・・・と勝手に解釈しているのだが、如何せん、そこまでキャラが掘り下げられていないため、そういうテーマ的な部分の効果も薄い。結果、ローズは仲間を危険に晒してばかりなので著しく好感度の低いキャラになってしまった。「フィン、あなたを救うためなのよ」チュッじゃねーよ、ったく。人物配置を見誤ってキャラを上手く転がすことができず、ローズを魅力的に描けていない監督の責任は重い。「私だって一生懸命頑張ってるのよ! 悪いのは監督よ!」個人的にはこっちのほうがタイプですでもこっちのほうがもっとタイプですレイの行動心理が今ひとつ掴みにくい一方、レイはついにルークと感動のご対面。かと思いきや、ルークにライトセーバーを手渡した前作の感動的なエンディングをいきなり“ポイ”しちゃう場面を見せられる。かつて父親アナキンを救い、光を取り戻したジェダイ騎士の面影はここにはない。ルークはあまりにも廃れた偏屈ジジイになっていた。オビ=ワンだって、ヨーダだって、ピンチになると隠遁生活を始める。そう、ジェダイは自分の立場が危うくなると身を隠す習性があるのだ。仕事の締め切りに追われる危機が迫るとすぐ布団に入ってしまう私みたいに。ルークが隠遁している理由も何かあるはずと思っていると、ただ傷心してやさぐれていただけだった(ジェダイ寺院の再建とか、ジェダイ聖典の保護・監視など他にも理由はあったのかもしれない)。しかしジェダイだっていつまでもスネてるわけではあるまい。彼らがその苦境からどう乗り越えて“ライズ”していくのか、そこに『SW』シリーズの本来のカタルシスがある。アナキンがベイダーになってしまうバッドエンディングの『シスの復讐』でさえ、希望に満ちた二つの太陽で素晴らしく“ライズ”していたではないか。『フォースの覚醒』のエンディングの感動を返してくださいすっかり世捨て人になってしまったルークルーク専用のミルク製造機レイ、ジェダイの聖典を借りパクしてましたでもフォースを覚醒しすぎてるレイに聖典は要らないんじゃね?とか思ったりそんな落ちぶれたルークの前に現れたジェダイの希望の星、レイ。“自分探し”をする彼女はルークに再び光を与える役目を担って現れた・・・・と思っていたら、全然そうじゃなかった。『帝国の逆襲』のようなルークとヨーダの関係を築けないまま、レイは大したジェダイ・トレーニングを受けないまま「だって私はもう覚醒しちゃってるから!」と言わんばかりに、惑星オク=トーからスタコラサッサとファルコン号で飛び立ってしまう。この女はあろうことか“フォースチャット”でベンとイチャイチャし始め、迷走してる彼を救って味方につければ銀河の平和が取り戻せると勝手に考え出し、肩入れしてしまうのだ。甥で弟子のベンを殺そうとしたルークの真意を知ってレイ、ブチギレ。この展開、新しい。師匠が捨て身で戦う最期の姿も見届けず、ルークの教えの3つ目に気づく様子もない。なのにジェダイの聖典だけはしっかりと持ち去っているレイ(ファルコン号内にちらりとそれらしき物が映る)。随分、自分勝手な女になったもんである。ラストでルークの死に気づいて感傷に浸っていたが、彼女がどういう心境でいるのか観ている方にはよく分からないままなので、感情移入しにくい。前作『フォースの覚醒』でもハン・ソロを父親のような存在だと感じていたレイが目の前で彼が殺されてひどく嘆いていたが、2人の間に“擬似親子関係”に至るまでの描写が希薄なため「そんなに泣き崩れるような関係じゃないだろ」というあの違和感にも似ている。実際、レイはハン・ソロやルークと一緒にいた時間はせいぜい1、2日ぐらい。アナキンとオビ=ワンは10年以上も苦楽を共にしてきた関係だったから、『EP3』での決別シーンに胸を締めつけられるのだ。フォースでチャットなんか出来んのかい!と呆れてる人もいるが、『帝国の逆襲』でもルークとベイダー、ルークとレイアが交信してたからここはOKでしょ。コチョコチョコチョ。「アハン、マスター・ルーク、感じますっ!」マスターにライトセーバーを向けるレイ。今回の彼女は随分身勝手な女になっちゃってます本当はルークの娘ではと噂されていたレイの出自について「親は飲み代のために娘を売るようなどうしようもない輩」だったというアンサーに拍子抜けしたという意見もあるが、コレはコレでありかもしれない。すべての設定に必ずしも“理由”を用意する必要はないと思う。銀河は果てしなく広いのだ。強力なフォースを持っているからといって特別な血縁関係だとは限らない。ただし、これはレンが一方的にレイに語ったものであり、真実かどうかは疑わしい。なにせ、彼女がなぜこれほどまで強いフォースを持っていたのかという謎はほったらしになったままだ。ミディ=クロリアン値が異常に高かった、ではファンは納得しない(ていうか怒るだろう)。それよりもレイが一体何のために戦っているのかがいまだによく分からず、そもそもファースト・オーダーと戦う理由がない。レジスタンスへの憧れ? ハン・ソロを目の前で殺されたから? フォースが正義を呼び覚ましたから? いずれもそれだけでは理由が弱い(前作でBB-8を匿ったせいでファースト・オーダーに狙われて仕方なく戦いに巻き込まれたという一応の理由はあるが)。銀河の平和なんかよりも、アイデンティティーを確立させることのほうが重要にも感じている(らしい)レイの素性はまだまだ謎が多い。そこはレイというキャラクターを生んだJ・J・エイブラムスが次回作でなにかアンサーを用意してくれることに期待したいところだ。「私は誰? ここはどこ?」「私はなぜ戦ってるの? 誰か教えて~~っ!!!!」後編に続く

    シネトーク『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』●次回作に期待・・・いや、救済を求めたくなる問題作
  4. 打ち解け始め……。シネマトゥデイより引用)実話を基にしたロマコメ。クメイル役をご本人が演じてたんですね(^_^;)ほとんど予備知識なく観たので、エンドロール前の映像で知りました。ネタバレあるといけないので、これから観る方はご注意を!売れないコメディアン・クメイルと大学院生エミリー。2人の恋には人種と宗教の壁が立ちはだかります。クメイルの両親が厳格なイスラム教徒で、息子にパキスタン女性とのお見合いを強要、何度も何度も勝手に連れてくる始末。クメイルは、ステージを観に来ていたエミリーと恋に落ちるものの、そんな両親に白人の恋人がいるとは言い出せず… 2人の仲がぎくしゃくする中、突然エミリーが原因不明の昏睡状態に!彼女が昏睡状態の間、クメイルはエミリーの両親と初対面。そして一緒にエミリーの病状を見守る中で生まれる不思議な関係がいい。爆笑するようなことはないんですが、やんわりと笑いのツボを突いてくるんですよ。映画ネタも結構ありましたし、エミリーが大変な時にこの人たちは大丈夫なの?っていうシーンもあったりします。9.11やISISなどをギャグにしちゃうところは、さすがアメリカですね(^-^; ちょっぴり苦笑い。はたして、クメイル&エミリーは、異文化の壁を乗り越えて幸せをつかむことができるのか! 久々にこの手のロマコメを映画館で観たんですが、とても新鮮で可愛らしい映画でした♡原題である「THE BIG SICK」はエミリーの病気だけでなく、現在のアメリカが抱える問題も表してるんでしょうね。こんな私にも理解できたし、重くならず恋あり笑いありで表現してるところはすごいと思います。良かった!(画像はすべてお借りしました)主役のクメイル・ナンジアニが、ご自身の物語なので脚本・製作も務めてるようです(石原良純にしか見えない…)。そして、アカデミー賞脚本賞にノミネートされてるとか!エミリー役のゾーイ・カザンが可愛いんですよー。彼女の映画を劇場で観るのは多分初めてなんですが、DVDではついついチェックして観てしまいます。エミリーの母親役のホリー・ハンターも久々ですが、父親役の方との仲良いんだか悪いんだか分からない掛け合いも面白いですし、お互いの両親が娘・息子を思う気持ちも伝わってきました。そうそう、ジャド・アパトーが製作に携わっているんでした。彼の映画はちょっと下品なところもあるけど好きです。『40歳の童貞男』をはじめレンタルで色々観てますが、下ネタ満載だけど元気がもらえる作品が多い気がします(*'▽') (苦手な人もいるかな)彼女が寝てる間に…っていうので思い出した↓ 寝てる彼が彼女のこと何も知らないから、ちょっと違うけど^^; あなたが寝てる間に… [DVD] Amazon 異教徒間の恋愛…っていうので思い出した↓ ケン・ローチ監督作でこちらは真っすぐなヒューマンドラマ。 やさしくキスをして [DVD] 4,104円 Amazon 昔の恋愛映画は劇場では観れてませんが、レンタルでかなり観てます(;^ω^) P.S.昨日仕事が終わってから『ビッグ・シック』観て、今日は『あなたの旅立ち、綴ります』を観てきました。感想は後日^^

    ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ
  5. 情が芽生えていく。感想1983年の第二次スーダン内戦によって孤児となり、数年かけて難民キャンプにたどり着いた彼らがアメリカに渡り新しい生活に馴染むまでを描いた作品。この移住プロジェクトは2000年、アメリカ政府とスーダン政府の協力のもと行われた事実であり、本作はその事実に基づき製作されたフィクションである。内戦で難民となったアフリカ人が苦難の末にアメリカへ渡る、テーマからして重苦しい雰囲気だが観てみると案外そうでもなかった。それはおそらく目を覆うような本格的な残酷シーンがないから、かも?マメールが暮らす村は何もない小さな村だが、村人たちには家族がいて、音楽があって、家畜の牛がいて、友達がいて、のびのび過ごし、時には学び、きっとそれだけで十分に幸せを感じていたであろうに。それが一瞬にして奪われてしまう。…というところから始まって、両親を失い住む所もなくした子供たちが助け合い励まし合いながらエチオピアを目指すことで物語が展開していく。バスや電車などはないから、もちろん徒歩。山越え谷超え、大きい子は小さい子を守りながら只ひたすら歩く。方角は朝日を頼りに、時間は満月の数をかぞえることで測る。文明の利器など何もない。あるのは、彼らの精神を支える一冊の聖書だけ(彼らはキリスト教徒らしい)。そう、彼らの生活は思いのほか原始的であった。スーダンという国名は知っていても私は何も知らないに等しい…。ただこれは 1980年代の話であって、スーダンは2005年に内戦を終結させているから、今はもうすこし豊かなのかもしれない。けど、不景気だなんだの言っていても日本は十分豊かだし、平和ボケと言われても仕方ないわ〜とは思ったね。生き抜くために、仕留めた獲物を貪るチーターを命がけで追い払ったり、喉を潤すために排尿して兄弟たちに飲ませたり、彼らに降りかかった災難というのは、先進諸国の中でも軍隊を持たないゆえに特に平和ボケしてそうな日本人には到底耐えられない過酷なものだろう。死体がプカプカ浮かび下流へと流れていく様子を見ながら、兵士の容赦ない銃弾から身を守るために川を渡るなんて、深いトラウマになりそうだもんなー。しかしながら(さっきも書いたように)本作にはそれほど厳しい描写はないし、全体的にダイジェスト?と思えるザックリ感のため重苦しさは感じなかった。アメリカに来てからの、彼らのカルチャーショックやそれによるアメリカ人の反応も笑うべきじゃないけど笑っちゃうし。過去からタイムスリップしてきた人たちの驚きどころではないぞよ、と。まぁこの軽さは作り手の意図かもしれんし、そこが本作の良さでもあるのかな。ただ物足りなさの原因にもなってる気はする。あとタイトル(原題)がね。珍しく邦題じゃなくて原題なんだけど、このタイトルの意味ってのが最後の最後で分かるんだけど「なんでこれにしたの?」と個人的にはどうしても謎でした。公式サイトのあらすじに「キャリー(リース・ウィザースプーン)の信じ難い決断とは?」とあるんだけど、いやいや彼らに寄り添う優しさが芽生えたんだからそこは別に信じ難くはないでしょ?と思うのとたしかに嘘をつくシーンはあるけど、タイトルにはもっと違う何かがあったんじゃないの?と思うのと加えて、邦題の余計なサブタイトルとトンチンカンに思えてしまうキャッチコピーで、何かがしっくり来ない感じが大いに残りました。感動もらえるし、テーマも良いとは思うんだけどね〜。*第二次スーダン内戦とは1983年、当時のヌメイリ政権がイスラム法を導入したことにより、南部で反政府組織スーダン人民解放運動SPLMが結成された。SPLMはエチオピアの支援を受けてゲリラ闘争を拡大。この内戦は22年間続き、約190万人が死亡、ディンカ族やヌエル族など南部に住んでいた約2万人の子供たちが村を襲われ孤児となり、やがて難民生活を強いられた。難民は「スーダンのロストボーイズ(ロストガールズ)」と呼ばれた。スーダン南部にある小さな村バハル・アル・ガザールで暮らす少年マメールと兄弟たち。ある日村が襲撃され両親を失い孤児となる。ほのぼの暮らしていたマメールたちだったが…突然の襲撃に、両親と住む家を失ってしまう。残された幼い兄弟たちは、つねづね、村の長老から「何かあったらエチオピアへ行け!」と言われていたことを思い出し、エチオピアを目指すことにする。もちろん徒歩で、山あり谷ありの途方もない旅。その途中、エチオピア方面から戻ってきたと思われる人の群れと遭遇する。どういうことかと尋ねると、エチオピアの手前まで行ったものの兵士がいたため引き返してきたのだという。その群れにいたジェレマイア&ポール兄弟と出会ったマメールたちは、いつしか行動を共にするようになる。やがて彼らは群れから離れ、自力でケニアのカクマ難民キャンプを目指す。そんなある日、疲れ切ったマメールの提案で、高い草に囲まれた地面で夜を過ごすことになった。そして朝。久し振りにぐっすりと眠り、気持ちよく立ち上がったマメールは二人の兵士の姿を目にして慌てて草むらに隠れる。だが兵士たちはマメールを見逃さず、容赦なく銃弾を浴びせるのだった。すると、とっさに兄のテオが身代わりとなって立ち上がり、兵士たちに連れていかれてしまう。仲間とはぐれたんです!テオを失ったマメールは自分を責めるが、それでも彼らは歩き続け、ついにケニアのカクマ難民キャンプにたどり着く。みんなの、責めているような視線が痛い…だが、それでも歩き続け彼らはついに難民キャンプへとたどり着く。そして13年後、マメール、ジェレマイア、ポール、アビタル(テオの妹、マメールの姉)は、アメリカ移住の権利を得て渡米する。やったー!難民キャンプから出られるんだー!そんな彼らをカンザスシティ空港で出迎えたのは、職業紹介所に勤めるキャリー(リース・ウィザースプーン)だった。ところで、ポールが夜も眠れないほど爆笑していた「ニワトリはなぜ道を横切ったの?」「それは反対側へ行くためさ!」というアメリカンジョークの面白さがど〜〜〜〜しても分からない。この面白さがわかる方、居りましたらどうか分かりやすいよう教えてくださいませ m(_ _)m■お気に入りのキャラなし■個人的評価★★★(3.5)グッド・ライ~いちばん優しい嘘~ [DVD]4,104円Amazonグッド・ライ~いちばん優しい嘘~ [Blu-ray]5,076円Amazonご訪問ありがとうございます

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  6. ロンテが書いた不朽名作。英国文学史を語る上でこれは絶対に外せない十八番です。こちらはずいぶん前に見たのですが、今見てもとても新鮮でした。フランス映画に精通している方はおや?と思ったかもしれません。そう、シャルロット・ゲーンズブールはあのアヴァンギャルドな詩人、セルジュ・ゲーンズブールと女優ジェーン・バーキンの娘です。シャルロット・ゲーンズブール(Charlotte Gainsbourg)父セルジュ・ゲーンズブールと母ジェーン・バーキン日本ではジェーン・バーキンはあのエルメスの“バーキン”を最初に特別注文したお方で有名(笑)ジェーン・バーキン(Jane Birkin)そういえば、ジェーン・バーキンって英国人だったのですよね。フランスで主に活動しているので、フランス人かと思っていましたが。。。どうりでフランス語が完璧じゃない訳です。ま、彼女が普通に“Le table”(ほんとはLa table)って言っても許せちゃいますけどね-。あれってわざとなんでしょうか。。。シャルロット。決して整った美人ではありませんが、しっかり母バーキンの“ナチュラルセクシー”と父セルジュのマルチタレントぶりを受け継いでいる気がします。さて、話を本題に戻します。ジェイン・エアは英国では誰もが知っているシンデレラストーリーです。もう何度もいろんなバージョンでリメイクされている定番です。女性の身分が低く、地位や財産で女の一生が決まる時代に、ジェイン・エアは二人の男性にプロポーズされ、財産目的ではなく、あくまで自分が最も愛する男性を選ぶのです。当時としてはとてもセンセーショナルなお話です。なので、当時この本は著者シャルロット・ブロンテではなく、架空の“男性名”で出版されました。物語の舞台はヴィクトリア時代のヨークシャー。イギリスに住んでいた時に、ブロンテ姉妹のゆかりの場所(ハワース)を訪れたことがあります。ハワースにはブロンテ博物館とういのがあって、そこは当時のブロンテ姉妹の生活を再現していました。とにかくものすごーーく質素です。しかも、洋服もココ・シャネル以前ですから(笑)、当然コルセット必須のウェストをギュッと締めたドレスが普段着です。あの荒涼とした寒い場所に、質素な生活、その上苦しいコルセット。そして女性の社会進出なんかあり得ない時代。ブロンテ姉妹がすごく短命だったのは想像に難くないでしょう。ところで、シャルロット・ゲーンズブール演じるジェイン・エアですが、私的にはなかなか良かったと思います。決して美人ではなく、痩せこけて、幸薄そうで、今にも朽ちて枯れそうだけど、それでいて意志がとてもしっかりして強い感じ。主人公ジェイン・エアの人物像をしっかり捕らえています。ただ、発音に関しては、ヨークシャー訛りがなかったのが残念!母国語がフランス語だからしょうがないですね。そして、肝心のロチェスター卿を演じるのはウィリアム・ハート。個人的にはロチェスターは2006年度版のBBCテレビシリーズのジェイン・エアのトビー・スティーブンス(マギー・スミスの息子)がかっこよくて良かったなぁ。右 トビー・スティーブンス(2006年度BBC版ジェイン・エアにて)寄宿学校の冷酷な教師役スカッチャード役にはジェラルディン・チャップリン(チャップリンの娘)でした。そして特筆すべきは、幼少期のジェインを演じたアンナ・パキン。素晴らしい演技でした。ストーリー:舞台は19世紀の英国北部、ヨークシャー。両親を幼くして亡くしたジェイン・エアが伯父の家(リード家)へ引き取られます。かわいがってくれていた伯父は亡くなり、ジェインは叔母のリード夫人やその子供たちに邪魔者にされ、ほぼ虐待に近い仕打ちを受けます。この頃の悲惨な体験から、ジェインは冷静に自分の置かれた立場を理解し、自ずと強く生きるために「知識と教養」で困難を乗り越えていこうと強く決心したのではないでしょうか。10歳になったジェインは孤児のための慈善寄宿学校ローウッドに預けられます。そこには厳しい規律と過酷な体罰が待っていました。ヴィクトリア時代のイギリスって劣悪な寄宿学校すごく多かったんじゃないでしょうか。ディケンズのオリバーとかもそんな感じですよね?ジェインはここで心の友ヘレンと、寛容で心優しいテンプル先生に出会います。寄宿学校の環境は劣悪で、チフスが大流行。これで多くの生徒が命を落としました。なかでも最もショックなのは、親友ヘレンの死でした。辛い学校生活を耐え忍び、ジェインはテンプル先生の指導のもと立派に成長し、家庭教師としてロチェスター家の所有するソーンフィールド邸で新しい人生を歩みはじめます。屋敷の主、ロチェスター卿は常に留守で、家政婦のフェアファックス夫人がジェインを手厚く迎えます。悲惨な体験を沢山味わってきたジェインですが、ここで思わぬ好待遇を受け感動します。ジェインはロチェスター卿が溺愛する養女アデルの家庭教師として日々充実した生活をおくるのでした。ソーンフィールドの生活も数ヶ月が経った頃、ジェインは初めてロチェスターと出会います。偶然、ロチェスターが馬で屋敷に帰ってきたところにジェインは出くわすのですが、この辺はきっとどのバージョンでも十八番なんだなぁって思います。白馬に乗ったカッコイイ王子様的な登場か?と思いきや、ロチェスター卿は落馬して怪我をしたところをジェインに介抱されるのです。なんて現実的!ロチェスター卿は口下手でいかつい顔をした偏屈な男でした。しかし、ロチェスターって案外優しいかも!と徐々に心を寄せていくジェインなのでした。第一印象が悪い男性ってすごく得ですよね~(笑)不良男子がちらっと良いところ見せると女ってイチコロなんですよ!!なんて単純~。一方、ロチェスターも、金持ちで派手な貴婦人たちにはない、一見すごく地味で静かで飾り気のないジェインの類い希な聡明さと教養に惹かれてゆくのです。。。人間だれしも光あるところに影があり、同時に、影があるから光があるのです。ロチェスターの影の中に光を見つけたジェインなのでした。Remember, the shadows are just as important as the light.いいこと?影は光と同じように大事な物なのよ結局人間って生き物は完璧ではないからこそすごく魅力的なのですよね!このソーンフィールドの屋敷はどこか怪しいんです。夜中に女性の狂ったような笑い声が聞こえたり。。。フェアファックス夫人はその声は老女グレイスだと言いますが、どこか納得のいかないジェインなのでした。ある夜、老女グレイスがロチェスターの部屋に放火し、ジェインがそれを発見してロチェスターをたたき起こします。ジェインは危機一髪でロチェスターの命を救ったのです。これを機に、一気に二人の距離が縮まります。とにかく、このロチェスター卿ってすごくサディスティックです!!ジェインに嫌って言うほど、“やきもち”を焼かせるんですよね。例えば、普段パーティなんか開かないくせに、財産だけが目当ての頭悪そうなご令嬢たちや貴婦人を屋敷に呼んで盛大にパーティを主催します。そこにわざわざ内向的なジェインを呼びつけて一緒に参加しろと命令します。ひどいですよね?ジェインは社交場なんてまったく興味が無いのに。極めつけはジェインの前でわざと、令嬢イングラムとダンスするんですよね。ジェインはげんなりします。自分にとってそんな華やかな世界は縁遠いんだと。。。令嬢イングラムその後、リードおばさんが重篤だという知らせを受け、ジェインはソーンフィールドを一時去ります。あれだけ幼いジェインにひどい仕打ちをしたリード夫人。ちょっとは悪いと思っているのか?と思いきや。ジェインの伯父が残した財産に関する手紙をジェインに知らせず何年も隠していたのです!伯父にはジェインは行方不明と伝えたと。なんという鬼婆~(笑)今回、自分の死期を悟った夫人がその話をするためにジェインを呼び寄せたのです。それでも、リード夫人は死の淵までジェインに冷たくあたるのでした。ジェインは最後にリード夫人に吐き捨てます。“Love me, then, or hate me, as you will,”私を愛そうが憎もうがどうぞお好きに“you have my full and free forgiveness”私は完全に貴方を許します。その後ジェインは約束通りソーンフィールドに戻ります。可愛いアデルと愛しいロチェスターの待つソーンフィールドへ。しかし!ロチェスターはまたもサディスティックにジェインに言います。アデルはフランスの寄宿学校に預けると。え?それじゃジェインのすることがなくなってしまうではないですか。当然家庭教師としては何故 WHY???です。(これはロチェスターがジェインの自分への愛を確認するためなのです。しかし面倒くさい男ですねぇ・・・)そして、ロチェスターは“結婚するから”と言います。相手はパーティで一緒に過ごしたあのご令嬢“イングラム”だと伝えます。内心、ムカムカしてくるジェイン。そして当然ジェインはソーンフィールドを去ることを伝えます。しかし!あまりにも感極まったジェインは言います。“Do you think I can stay to become nothing to you?貴方にとって私がなんでもない存在で我慢できるとお思いですか?Do you think I am an automaton?—a machine without feelings?私は感情のない機械とでもお思いですか?Do you think, because I am poor, obscure, plain, and little, I am soulless and heartless?私が貧乏で、暗くて、小柄で、退屈で、無情だからとお思いですか?You think wrong!—貴方は間違っています!I have as much soul as you,— and full as much heart!私は貴方と同じように魂があります。もちろん心もあります。And if God had gifted me with some beauty and much wealth, I should have made it as hard for you to leave me, as it is now for me to leave you.もしも神様がそこそこの美貌と沢山の富を私に与えて下さっていたら、私は貴方を私のもとから離れないようにしたと思います。今私が貴方のもとを離れるのが辛いのと同じように。そして、当然ロチェスターは確信するのです。ジェインの愛は本物だと。。。。“You — you strange — you almost unearthly thing! — I love as my own flesh. You — poor and obscure, and small and plain as you are — I entreat to accept me as a husband.”君というのは。。。風変わりで、この世の物とは思えない!君を我が身のように心の底から愛している。貧乏で暗い君。小さくて無情な君へ、 僕がそんな君の夫となることを願う遂に、ジェインはロチェスターからの熱烈なプロポーズを承諾して二人は結婚することに。ウェディングドレスを着て、意気揚々と教会に向かうジェイン。これで一件落着と思いきや。。。。二人の式の途中で突然弁護士が飛び込んで来ます。なんと、ロチェスターには精神を病んだ妻がいて、発狂したので館の一室に幽閉され、グレイスが彼女の面倒をみていたことがわかります。真夜中に聞こえた薄気味悪い笑い声やあの放火は、狂ったロチェスターの妻バーサの仕業だったのでした!!あまりの衝撃でジェインは屋敷を飛び出します。ショックのあまり倒れそうになったジェインを救ったのは牧師のセント・ジョンとその妹たちでした。そして、牧師ジョンの元で再び教鞭を執ります。ある日ジェインの元に手紙が届きます。それは伯父ジョン・エアが亡くなったという知らせでした。と共に二万ポンドの遺産を受け取る内容でした。そして、セント・ジョンと彼の妹たちが、ジェーンの父方の従兄弟であることがわかります。ジェインはは遺産を4等分にして、3人にそれぞれ分けることにしました。これでジェインは、3人の従兄弟たちと暮らし、幸せな日々を送り始めます。セント・ジョンはついにジェインに求婚します。ジェインは彼には親友としての情を抱いていましたが、やはりジェインの思いはロチェスターだけでした。その時、ジェーンの脳裏にロチェスターの苦しんだ顔が浮かびます。不吉な予感!ジェインはソーンフィールドへ向かいます。着いてみると、ソーンフィールド屋敷は荒れた廃墟でした。どうやらロチェスターの妻バーサが放火して屋敷は火事で焼け崩れ、バーサはその火事で亡くったとの事。そして、ロチェスターはバーサを助けようと火の中に飛び込み失明した上に左腕を失っていました。何もかも失っても、本物の愛は障害を超越します。ジェインは永遠にロチェスターと一緒になることを決めるのです。そして、アデルを自分たちの娘として正式に迎え、さらに息子を授かり、幸せに暮らしましたとさ。They lived happily ever after...最後に映画とはまったく関係ないですがシャルロット・ゲーンズブールのお父さんとお母さんの有名なデュオ超エロチックな歌詞の内容で放送禁止になったあの曲で締めくくります。どこがエロチックかというと。。。。私にはとても言えません(><)Je T'aime, Moi Non Plus Serge Gainsbourg etJane BirkinÀ bientôt!

    ジェイン・エア(1996年)
  7. 好きな映画 19
  8. です!!今回批評す映画はこちら!!「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」(C)2017 New Classic Media,KadokawaCorporation,Emperor Motion Pictures,Shengkai Filmはい、なんか最近日中合同作がよく公開されてますね。つい最近も「マンハント」で福山雅治さんとジョン・ウー監督がタッグを組んでましたし、、、中華料理大好き&中国大好きな私としては、日本と中国が映画で共作するってのは微笑ましいものです。が、「空前絶後のスケール」という文言がちょっと気になってしまう。まさかスケールがデカいだけじゃないよな!?ちゃんと物語があるんだろうな!?スケールのデカい中国映画は少し心配でございます。上手くいくかなぁ、、、、 それでは「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」批評、いってみよーーーー!!![あらすじ・見どころ] ・弘法大師としても知られる真言宗の開祖・空海が遣唐使として中国に渡った若き日の姿を描く、日中合作の歴史スペクタクル大作。 ・夢枕獏の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を原作に、「さらば、わが愛 覇王別姫」「始皇帝暗殺」の名匠チェン・カイコーがメガホンをとり、主人公の空海を海外作品初挑戦となる染谷将太が演じた。 ・8世紀、遣唐使として日本から唐へやってきた若き僧侶の空海が、詩人・白楽天とともに首都・長安を揺るがす巨大な謎に迫っていく。 ・空海の相棒となる白楽天を中国の人気俳優ホアン・シュアン、物語の鍵を握る楊貴妃を台湾出身のチャン・ロンロンが演じるほか、日本から阿部寛、松坂慶子らが参加している。http://eiga.com/movie/85836/はい、主演を演じるのは染谷将太さん! 最近ミニシアター系が多いなぁと思ってました。2017年のMachinakaランキングでは3位に挙げた「Parks」や園子温映画などに主演されてました!よくよく調べてみたら、商業映画で主演って「寄生獣」以来じゃないの!? 久しぶりに染谷くんの顔面どアップが見れるのか? ただ見れたとしても坊主なんですけどwまた、「阿倍」仲麻呂を「阿部」寛ってこれはギャグなのかwそして白玲を松坂慶子さんが演じる!そしてなんたって、、、HINNO☆SHOHEI!!!火野正平さん!芸能界で一番のプレイボーイと言われており、抱いた女は数知れず、、、 私的には「混浴露天風呂連続殺人」シリーズo0320024011736786004.jpgが大好きでww まぁ、中1の頃に見てた番組なので、いろいろ察してくださいよw土曜の昼にやっててね、昼も早よから景気良くオパーイワーイヽ(゚∀゚ヽ 三 ノ゚∀゚)ノワーイって青春ですな!!! お願いだからもう一度放送してほしい神なドラマ番組でございました。。。 そこで主演を貼っていた火野正平さん。絶対出演してた子を、、、もうやめておきましょうw火野正平さんが出るということで異常にテンションが上がっております!!!!!キター Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!また、中国俳優はホアン・シュアン、チャン・ロンロン、その他基本的には中国のキャストでやっております。非常に楽しみです!!!!それでは映画感想でっす!!!![映画感想]<一言感想>ニャんとも壮大なメロドラマにゃ!!!中国のCGのクオリティすごいにゃ!きれいにゃ!!!!!プラス、長安のセットもすごいにゃ!博物館にしたら良いニャ!!!空海・楊貴妃・李白。壮大な話ニャのにメロドラマ風の恋愛増劇だニャ!!美しい映像と愛の物語にひれ伏すニャ!!!!!でも、会話ばっかで飽きるのはダメだったニャ!何より、染谷将太さんが5ヶ月にも及ぶロケで頑張った中国語を聞きたかったニャ!!! なぜすべて日本語吹き替えなんだニャ!!怒るニャ!!!!!!!!!<ざっくり解説>はい、映画を見終えたMachinakaでございます。まずほめておきたいのは、美しい映像、この一言につきます。具体的には、エキストラ一人一人にも長安時代を髣髴とさせる赤・白を貴重とした美しい衣装を準備してくれたこと、なんたって楊貴妃の赤いドレス(のような衣装)の美しさは圧巻で、、、世界の3大美女と呼ばれる楊貴妃の美しさを最大限表現していたと思います。加えて、デザインに2年、施工に4年も掛かったといわれている長安の実物大のセットを作ってるんですよ・・・・ これ本気ですよwどんだけお金掛けてるのww 青暗い夜景に黄色の弱い光がポツポツと、完璧な色のコントロールのおかげで一枚一枚の画が絵画のようでした。こんな壮大なセットを実際につくって存分に見せてくれるだけでもじゅううううぶん見る価値の映画でございます! これ、映画のためだけじゃなくて博物館にしたほうがいいですね。かなり人来ると思いますし  残念なのは、凄すぎてCGに思えてくるってことですかねw なんでもCGで作れる時代だからこそ、実際にセットを作ることも大事なのかもしれません。実際に行ってみたい!と思える映画セットも珍しいです。これ、中国の紅白歌合戦とかで使われるのかなぁ、、歴史大作モノには欠かせない壮大なセットを、日本ではとてもできないスケールで見せてくれたことに感謝です。なんですが、、、非常に問題点も多い!多すぎる!!!!まずですね、台詞が多すぎて画が止まっているシーンが多すぎる!!! 染谷翔太・ホアン・シュアンとネコの三つ巴合戦があまりにも多い。ちょっとねぇ、、画が止まって見えるんですよ。せっかくセットを作ったのであれば、夜の長安の街を歩きながら話すとか、工夫をしてほしかった。だって、ずーと暗い地下洞みたいな場所でウダウダ喋っているんですよ!勿体無い!!あと、染谷翔太さんの台詞がですね、中国語ではなく吹き替えなんですよ。で、吹き替えの染谷さん、言っちゃ悪いけどメッチャ下手で。。。 あまり感情が乗ってない。呼吸の音だったり間を作ったりするのも、吹き替え版だと出来てない。実はですね、染谷さんは中国語で話されているので、日本で公開する時は日本人の染谷さんも日本語吹き替えで見るしかないんですね。ずっと日本語吹き替えで貫いてくれればよかったのですが、長安に住む日本人と話すシーンがあって、ここだけ吹き替えじゃない染谷さんの声がはじめて聞こえてくるんですけど、そのときの染谷さんの台詞がまぁ上手くて!! ミステリアスでどっしり構えた名探偵のような空海の台詞を見事に演じていて!今までの日本語吹き替えはなんだったんだ、、、と思えてしまったんですよね。ていうかね、せっかく染谷さんが中国語頑張っているのに、なんで字幕版が一つもないんだよ!!!! 中国に行って字幕版を見たくて見たくて仕方がない!!!!!! もう少しねぇ、バランス考えてほしいですよ、映画館は。。。少しくらい字幕版があってもいいじゃない!! なぜ吹き替えしかないんだ<誰がドリーマーなのか?>ラッドウィンプスが今回主題歌を歌っているのですが、そこのサビに出てくる「I'm a dreamer」という歌。ラッドは凄いねぇ、この主題歌もドハマりしてますよ。このI'm a dreamerは、だれに歌ったものなのか?個人的には、この映画の製作総指揮、角川歴彦氏や原作の夢枕獏氏に捧げたものではないか、と思ってしまいました。こんな壮大なセット、売れるかどうかも分からない映画にお金を投じて、まさしく夢追人の角川会長。監督のカイコさんも10年前の約束を覚えて、実行した。また、原作の夢枕さんのまさしく夢物語があってこそのこの映画。うーん、結末はメロドラマ的だけども、なんとも壮大な「夢物語」が入っていて非常に面白い作品でございました。皆さん、映像を見るだけでも大満足するはずです。長安の壮大なセットに打ちのめされてください!!!以上! 超オススメです!!!読者登録で私の映画レビューをすぐにお届け!「気になる映画が公開されたけど、面白いか不安。。。」そんな時は私のブログへGO!  新規に公開された映画を後悔せず見よう!なんちゃって。。

    映画「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」ネタバレなし感想解説 ニャんとも壮大なメロドラマにゃ!
  9. ト 中川晃教さん◎感想ミュージカルだけではなくドラマや声優としても大活躍をされている橋本さとしさん、石井一孝さん、岸 祐二さんの3人がミュージカル『三銃士』での共演をきっかけに結成したユニット『Mon STARS』皆さんロックが大好きで楽屋でずっとその話をしていたとかそれだけ趣味が合うのなら3人で何かしようということで始まったMon STARSのコンサートは今回で3回目そして初めてゲストさんを迎えたのは3人曰く「オーチャードホールにゲストさんの力を借りてお客様を集める」という他力本願効果を狙ってのことだそうですが最終目標は某武道の聖地らしいですちなみに某プリンス達のユニット名と似ていますがもちろんパクリです(笑)ワタシは今回初参加だったのですが観劇友のデリちゃんから「めっちゃ楽しいよ!」と聞いていたのと半分以上ゲストさん目当てでかなり気合いを入れてチケット取りをしたのですがまさかの全公演取れてビックリ!😱特に2日目はよく取れたなと思いました😅デリちゃんありがとう🎵曲の感想は明日じっくりと書きますがミュージカルの曲を中心に洋楽や昭和のJ・POPやジャニーズアイドルまでアラフィフが身体を張って歌って踊って早着替えやコント(?)までこなして頑張る頑張る(笑)皆さん当然実力があるだけでなく歌うことが好きでサービス精神が旺盛でファンを大切にしてくださる方々オープニングからもう一気に引き込まれましたというより最初からクライマックス(笑)かと思ったら4曲目ですでに号泣😭あっという間に化粧は落ちるし笑いすぎでシワが元に戻らなくなるしで大変😌ファンの皆さんもよく知っていてアイドルグッズのような4色ペンライトを振りまくってはしゃぎまくりちゃんとメンバーカラーもあってさとしさんがレッドかずさんがブルー岸さんがイエローそしてゲストさんがホワイトそれぞれのソロにはそれぞれの色のペンライトを振って楽しむでもアイドルと違うのは歌っている人が異常に上手いのとファンが座っていること(笑)まぁメンバーがアラフィフでゲストさんがアラフォーそしてファンも年齢的に変わらないかそれ以上なので仕方がありませんでも最終日は曲によっては立ってましたけどねちゃんとゲストさんをいじることも忘れないしボケることも忘れないしサービス精神いっぱいの約2時間お忙しい皆さんなのでスケジュールを合わせるのが大変かと思いますがあっ、でも事務所も一緒だから大丈夫か😁またやって欲しい!お待ちしてます💝

    Cube三銃士『Mon STARS Consert~Again~』
  10. 定勲脚本:瀬戸山美原作:岡崎京子音楽:世武裕子主題歌:小沢健二「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」二階堂ふみ、吉沢亮、上杉柊平、SUMIRE、土居志央梨、森川葵①1994年の物語1995年というのが一つの境目であるという言い方はあちこちでされていて。阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件の年ですね。天災とテロ。今日に続く、何事かが始まった年。原作漫画「リバーズ・エッジ」の連載が1993年から94年。田島カンナも視聴した小沢健二のソロデビュー作「犬は吠えるがキャラバンは進む」が1993年。大ブレイク作「LIFE」が1994年。カート・コバーンが死んだのも1994年ですね。アイルトン・セナも。携帯電話のない世界と、ある世界。ブラウン管テレビの世界と、薄型テレビの世界。インターネットのない世界と、ある世界。バブルはもうちょっと前に弾けていて、昭和も終わっている。でもちょうどこの辺りを境目にして、確かに何かが終わり、移り変わっている。そんな気にさせられるのも、リバーズ・エッジというコンテンツが醸し出す幽霊のような気分なんだろうけれど。自分のことを言うと、ちょうどその辺りを境目にして、僕は学生から社会人になっています。子供と大人。いや、もちろんそんなズバッと切り替わるわけじゃなくて、今でもグダグダではありますが。そんなふうにいろいろと、様々な物語がまとわりついてきて、様々な物語を考えさせられる。「リバーズ・エッジ」はそんな映画です。岡崎京子の物語。小沢健二と小山田圭吾と嶺川貴子の物語。そして、あの頃の自分自身の物語。映画を観ながら、いろんなことを考える。それもまた、映画の楽しみの一つだと思うんですよね。②画面サイズとインタビューマキセリホとかウゴウゴルーガとか、オリジナルラブとか小沢くんとか、90年代の記号は散りばめてあるけど控えめで、過剰に時代っぽさを出すことはしていません。でも、らしさを全体で際立てているのが、スタンダードサイズの画面ですね。昔懐かしい、ブラウン管テレビのサイズ。この枠の中に入ることで、一気に空間が現代とは違う向こう側に変質しています。逆に考えると、テレビでもスマホでも、いかに横長の画面に慣れ親しんでいるかと言うことだと思います。映画は二階堂ふみへのインタビューで始まります。役柄の若草ハルナへのインタビューという形式を取っていますが、その内容は多分にアドリブであるようで、俳優の素顔が覗き見えています。この後も、物語の要所要所で各キャラクターへのインタビューが挿入されていきます。同じ岡崎京子作品では「チワワちゃん」がこの仕掛けだったけれど、あちらは殺人事件の取材という枠組があったので必然でした。「リバーズ・エッジ」では彼らへのインタビューは物語内の必然ではないし、それどころか未来や過去の時間から物語を俯瞰して語ったりするので、「映画を撮っている」という構造が透けて見えてきます。物語への没入をあえて弱めるようなこの仕掛けも、「リバーズ・エッジ」という物語が初めからいろんな物語をまとっていることを意識したものであるように思えます。インタビューシーンによって、一歩引いたところから「リバーズ・エッジ」の物語を見ている、批評的な視点が生まれている。ただ漫画の「リバーズ・エッジ」を再現したというだけにとどまらず、「リバーズ・エッジ」についての物語になっています。リバーズ・エッジの高校生たちはセックス!ドラッグ!ロックンロール!って感じだけどもちろんいくら90年代でもそんなの一般的な若者の姿ではなくて、相当に誇張されています。その時代には、あんなふうな退廃的・刹那的な若者たちを描くのがカッコよかったということですね。少女マンガがこんなにも赤裸々な…という、先鋭を狙った確信犯的な部分もある。だから、それを今の時代に、そのまま正直に映画にしてしまうと、たぶんどこか嘘っぽくなる。作り物めいた見え方になってしまうと思うのです。インタビューシーンを繰り返すことで、物語がフィクションであることを意識させています。物語の嘘をあえてさらけ出している。しかし、その物語について登場人物たちに真剣に考えさせることによって、そこに嘘はなくなる。半分焦げたクマを抱いてふわりとニュートラルでいるハルナ。家族を語る観音崎の寂しげな笑い。本当のことを言っているように見えない山田。言葉に詰まってもずっとニコニコ笑い続ける田島カンナ。みんなリアルです。漫画の中のキャラクターが確かに肉体を得ている。本当にいる、1994年に17歳だったかもしれない、本物の人間に見えてきます。嘘を晒すことによって、逆に本当らしさを獲得している。この仕掛けによって、物語がきっちりと胸に届くようになっているのだと思います。③素晴らしい俳優たち俳優たちは本当に素晴らしいです。特に二階堂ふみ。若いメンバーの中で、既にベテランめいた安定感すら感じさせます。彼女は原作に惚れ込んで、自ら映画化を推し進めたんですよね。その強い決意が、映画の中にあふれています。どこかふわっとした存在感のハルナを、原作通りにゆるく、でも常に緊張感を持続させた物腰と表情で、見事に演じ切っています。彼女以外のみんなも、本当に自然に役になりきっていてしらけるところがない。漫画原作にありがちな、不自然で引いてしまうような場面がまったくないのは凄いなと思います。田島カンナ、いいですね。水族館が好きで、クラゲが好きで。水族館に着いた途端に、もう次の水族館の話してる。不安でしょうがないから、ずーっと喋り続けてる。そうして、山田がどんどんイラついていくという。これは私見というか、あまり根拠のない感じに過ぎないんだけど、映画原作より、ほんのちょっとだけ田島カンナに優しいように思うんですよ。それは女性である岡崎京子と、男性である行定勲監督の違いなんじゃないかと思うんだけど。いや、描かれてることは原作通りで、何も違ってはいないんだけど。でも何か、どこかあったかい視線が残っているように感じたんですね。そこがなんとなく、救われたような気がして。だって、かわいそうじゃないですか。田島カンナ。④そして魔法のトンネルの先完全に原作通りに映画化されています。でも、原作よりほんの少しだけ優しい。田島カンナだけじゃなくみんなに対して、ほんの僅かずつ優しい視線があって、それがラストの小さな、でも力強いカタルシスに繋がっている。そんなふうに感じました。それは…なんだろう。作り手の、登場人物への愛情を感じるから、でしょうか。二階堂ふみの、ハルナへの愛情。俳優たちみんなの、それぞれのキャラクターたちへの愛情。監督はじめ作り手たちみんなが作品に込めている愛情。誕生から長い年月を経たコンテンツならではの。自然と多くの物語をまとうように、多くの人から愛情を注がれてきているんですよね。原作者一人の創作物だった時との、それが大きな違いと言えるんじゃないでしょうか。たとえ不慮の事故にあって、もう作品を生み出すことができなくなったとしても。生み出された作品は死なない。多くの読者を得て、多くの愛情を注がれ、子供のように多くの物語を生み出していく。小沢健二が歌っているように、作品は魔法のトンネルなんですね。遠くにいる人と人とを繋いでいく。映画の終わりで軽快な「アルペジオ」が流れて、同時にずっとスタンダードサイズだった画面が横長に広がる。懐かしの、じゃなく、今のオザケンの歌が流れて、一気に時がジャンプする。1994年から、2018年へ。24年! 当時17歳だったハルナたちは、41歳か。アラフォーですね。みんな一緒に、歳をとる。みんなどうしているんでしょうね。閉塞感を抜けて、とても開けたエンディングになっています。決して暗くて辛いだけじゃない、ちゃんと力をくれる映画になっていると思います。 リバーズ・エッジ オリジナル復刻版 Amazon 岡崎京子の原作漫画 アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)(完全生産限定盤) 1,296円 Amazon 小沢健二の書き下ろし主題歌 二階堂ふみと吉沢亮も参加

    リバーズ・エッジ という物語についての物語 ネタバレなし
  11. ちょっと前に映画「青春残酷物語」のコメントで、映画通のgonzalezさんから、他の大島作品を紹介されまして、今回は鑑賞した2本をご紹介します(なかなかすごい作品でした。ご紹介ありがとうございます)映画「絞首刑}1968年 117分<監督>大島渚<キャスト>R:尹隆道(このかた昨年の12月2日にお亡くなりになっております。74歳。映画出演の後の経歴みたらすごかったです。青年会中央本部初代会長、民団中央本部で組織2局長、民団神奈川本部で副団長、議長を歴任など。)拘置所長:佐藤慶、教育部長:渡辺文雄、教誨師:石堂淑朗、保安課長:足立正生(このかた日本赤軍にも合流したことがあり、国際手配レバノンで逮捕されている経歴があります!!すごすぎ^^;)、医務官:戸浦六宏、検事:小松方正、検事事務官:松田政男、女性:小山明子、ナレーター:大島渚<内容>在日朝鮮人死刑囚"R"は強姦致死の罪で絞首刑に処せられた。しかし信じられないことに絞縄にぶら下がったRの脈はいつまで経っても停止せず、処刑は失敗する。縄を解かれたRは刑務官たちの努力の末に漸く意識を取り戻すが、処刑の衝撃で記憶を失い心神喪失となっていた。刑事訴訟法により、刑の言い渡しを受けた者が心神喪失状態にあるときには執行を停止しなければならない。刑務官たちは再執行のために彼に記憶と罪の意識を取り戻させようと躍起になるが、Rの無垢な問いかけは彼らの矛盾を鋭く抉ってゆく。忠実に再現したという死刑場を舞台に蜿蜒と続くやりとりは、死刑制度の原理的な問題から在日朝鮮人差別の問題、さらには貧困を背景とした犯罪心理にも及ぶ。Rは1958年の小松川事件の犯人、金子鎮宇(李珍宇)をモデルにしている。(ウィッキペディアより)****************************この作品は、革新的で、パーソナルな映画娯楽性なんかくそくらえ!この映画も怒れる男、大島渚しか撮れないでしょうしまた、万人受けはしない映画でしょう!!死刑制度存廃と在日朝鮮人問題をテーマにした映画です!!作品の冒頭では、いきなり拘置所の片隅の死刑場が映され、ナレーションで執行の説明。死刑執行の場所を、忠実に再現したセットで撮られた作品ということだったので、どんなシュールな物語になっているのだろうと興味津々ではありました。モノクロ作品だったことが、より緊張感を伝えてくれますね。しかし、死刑執行後のRの心神喪失状態から、R自身記憶を呼び戻すために現場の関係者それぞれが努力していくのですが、シリアスな感じの冒頭からコメディーの世界に変わっていき、SFの世界とも思わせるような感じに展開していきます。ガンガン大島自身の持論を役者を経て吐き出していきます。一言で言うと、小松川事件をモチーフに、朝鮮人への差別問題、死刑執行制度、国家と個のありかたなどブラックユーモアをまじえながらシニカルに包み込まれた、寸劇?ドタバタ劇でしょうか。ほとんどが、忠実に作られた死刑執行部屋のセットの中で繰り広げられています。やはりメッセージ性が強い映画になっていますね。SFの世界とも書きましたが、突然いるはずがないRの姉と称する女性(小山明子)が登場したりもします。その女性最初は現場で見える人が数人という設定、そしてだんだんその存在が他の物にも見えてきます。なにかぶっ飛んでいるんですよね。総ては大島の手の内の範疇になってはいるのでしょうが!特に、教育部長演じる渡辺文雄がとにかくコミカルに演じています。まるで一人芝居のように・・その演技本当にぶっ飛びます。劇団大島の?実験的な映画でもあるのでしょうね。軽い言葉で言えば「コント死刑執行!」しかし、モチーフは実在の小松川事件です。渡辺文雄さん、おどけた演技セリフから、だんだん誰でも持っているだろう、もしかするとRと共通するかの心の声も発していきます。しかし、シリアスな感じでなく、コミカルに進行するのです。Rの犯罪を犯した記憶と、罪の意識を取り戻させようとするその場の死刑執行する関係者たちが酒盛りをしはじめます。70年代安保闘争時の、若者のたちの集会を思わせます。また渡辺文雄が、春歌(しゅんか)を歌って踊っていたりww(春歌っていってもわかるかな?:よ~かチンチン♪よかチンチン♪なんてw)最後は、記憶が戻ったとされるRに再死刑執行されるのですが、カメラが首に縄を巻かれ落ちた先を映し出します。首に巻いたロープの先にはRの姿がないのです。いつの間にか裁かれる側と裁く側が逆になったりしている。ラストは、この映画を観ているものにまで、死刑執行の是非を問います私には回答は出せませんが・・・。話はずれますが、この映画の中で個人的にちょっと胸打たれるようなシーンがありました。Rが看守などを兄弟に見立てて、自分の過去を回想するするシーンがあります。兄弟が遠足に連れて行ってと話す。Rが目を閉じてごらん、どこへ行こうか、どこでも行けるよ!と空想しながら楽しい様子を兄弟に話すシーンはなかなか良かった。現実では得られない世界、しかし空想することで実現できる楽しいひと時!そのシーンはなぜかほほえましく、この映画の中でもホットする一場面でした。36年間の日本の支配懺悔、後半途中「ユンボギの日記」(今回アップしたもう一つの作品)のように写真(静止画像)&ナレーションがでてきます。それは戦時下に起こったことを意味する、モンタージューでしょうか。死刑を行う側も殺人にはならないのか?このセリフも印象に残るセルフでした。とにかく、この作品も大島色が濃い実験的な映画でしたね。これまたけっして万人受けする映画ではないですが、興味のある方はみて損はないかとwww5点満点中3.3★写真をモンタージューした作品。映画「ユンボギの日記」 1965年 24分 <監督>大島渚<原作>イ・ユンボギ<語り>小松方正<内容>小学校4年生のユンボギは、母が父との不仲で家を出てしまい、父は病気のため仕事ができず、妹2人と弟1人の面倒を見ながら物乞い同然の生活を送っている。ユンボギは、いつも母が帰って来てほしいと願いながら、日記を綴る。貧しさに苦しみながらも担任の先生や同級生の同情に感謝し、非行に走らず、懸命に生きている。ある日、妹のスンナが貧しさに耐えかねて家出してしまい、ユンボギは更に孤独を感じ、いつか母とスンナを探しに行きたいと望む。(ユンボギの日記:ウィッキペディアより)*************************小学校4年生(遅れて入学したようなので年齢が13歳くらいだったようです)のユンボギ少年が1963年6月~1964年1月までに書いた日記をもとに制作された映画です。イ・ユンボギ。君は10歳の少年・・・イ・ユンボギ。君は10歳の韓国少年・・という小松方正の癖になるナレーションで進んでいきます。韓国の貧しい少年少女の写真に、本作の朗読と音楽を加えた実験的なドキュメンタリー映画になっています。私はこの本の事は全く知りませんでした。もちろんこの作品も今回が初観です。この原作は一般的な書物として日本語に訳された初めての朝鮮文学作品のようですね。また子供向けの翻訳として出版されたようで、韓国でも日本でも大ヒットロングセラーの本のようです。国家の都合によって貧困にさせられてしまった者たちへの共感そのほか、支配してきたことへの日本人としてどのように考えるのかのかなどやはり当時としての、大島監督の何かを訴えようとするエネルギーが感じられます。最後まで静止画像にナレーションした状態が続くのですが、ドヤ街に大型重機がはいり込み、そこをサラ地にするがごとく、心にドカンドカンとその振動が響いてきます。ちょっと日記の内容を書いておきます:韓国・大邱(テグ)市に住むユンボギ少年は、たいへん貧しい家に育ち、家といえないような場所で暮らし、チューインガムを売って生計を立てていました。ガムが売れない時は、収入がありませんから、他人の家へ空き缶を持って『おもらい』に行き、ご飯を分けてもらうのです・・・・・・・。機会があればこの日記も読んでみたいものです。5点満点中3・6★大島作品は、「戦場のメリークリスマス」や「愛のコリーダ」くらいしか観ていませんでしたが、それじゃ絶対足りませんw他の作品をみないと駄目ですね。まだ数本しかみていませんが、すさまじい作品がけっこうありそうです、やはり大島渚はただものではなかったと、改めて知ったしだいでした^^;

    大島渚作品 映画「絞首刑」「ユンボギの日記」
  12. 約締結40周年記念映画上映会「チェン・カイコー特集」に招待されて行ってきました。今回私が見た映画は、1998年に製作された「始皇帝暗殺」です。しかも何とチェン・カイコ―監督の挨拶付きでした。チェン監督からは、この映画を撮影するために、浙江省の横店に映画村をこしらえ、映画を撮影せず建築現場監督ばかりやっていた話をお伺いしました。横店は現在では中国のハリウッドと言われ、この20年間で映画やテレビドラマを数百本撮影し、町の一大産業に成長しています。その基礎を作ったのがチェン・カイコ―監督です。チェン監督は、「中国の歴史には四季があり、私はその四季を撮りたい。秦の時代は一種狂気の時代だったが、歴史的には実りある時代だったともいえる。四季の中で私は秦を通して中国の春を描こうとした」とコメントされていたました。《荆轲刺秦王》は、司馬遷の《史記》に記載された史実の通りでしたが、チェン・カイコ―監督が料理すればこうなるのかと、その解釈の仕方に唸ってしまいました。最近チェン・カイコー監督が製作した映画《赵氏孤儿》、《搜索》や《道士下山》などは、莫大な投資回収の責任があることも関連するのでしょうが、観客に気に入られようとする作り方がとても気になっていました。しかし20年前に製作した《荆轲刺秦王》は、一切その様な妥協はなく、監督が自分が思うがまま撮った映画でした。気の小さい人間的な秦王 政を演じた李雪健、自分なりに愛に生きる趙姫を演じた巩俐、死の無常を悟った荊軻を演じた张丰毅、偽宦官の嫪毐(ろうあい)を演じた王志文、政に眼を掛ける宰相の呂不韋を演じた陳凱歌など、個性的な俳優が目白押しでした。(周迅や趙本山も出演していました)教科書を読んで頭の中で理解していると思っていた歴史ですが、画像で見て物凄いショックを受けました。陳凱歌監督によると、「現在はインフレの時代なので、昔と同じ金額の資金を用意しても、同じ規模の映画はもう撮影できないだろう」と話をされていました。現代の中国で好まれるタイプの映画ではありませんが、50年後にも名を残す中国を代表する歴史大作だと思います。20年前にこのレベルの映画を製作したことに“甘拜下风”です。私はDVDディスクを持っていますが、今回映画館の大きな画面で作品を見ることが出来て本当に幸運だったと思いました。なにせ迫力が全然違いますから。

    ▼508作目▼陈凯歌导演《荆轲刺秦王》(始皇帝暗殺)
  13. 彎曲し火傷し平坦な戦場のマラソン
  14. エール・ラグランジ原作:マーク・ミラー、デイブ・ギボンズ脚本:ジェーン・ゴールドマン撮影:ジョージ・リッチモンド美術:ダーレン・ギルフォード衣装:アリアンヌ・フィリップス編集:エディ・ハミルトン音楽:ヘンリー・ジャックマン、マシュー・マージソン出演:コリン・ファース、ジュリアン・ムーア、タロン・エガートン、マーク・ストロング、ハル・ベリー、エルトン・ジョン、チャニング・テイタム、ジェフ・ブリッジス、ソフィー・クックソン、ペドロ・パスカル、エドワード・ホルクロフト、ハンナ・アルストロム、ブルース・グリーンウッド、エミリー・ワトソン、マイケル・ガンボンパンフレット:★★★★(720円/超良い出来なんだけど、ティルデ王女の紹介記事もほしかった…)(あらすじ)イギリスのスパイ機関キングスマンの拠点が、謎の組織ゴールデン・サークルの攻撃を受けて壊滅した。残されたのは、一流エージェントに成長したエグジーと教官兼メカ担当のマーリンのみ。2人は同盟関係にあるアメリカのスパイ機関ステイツマンに協力を求めるが、彼らは英国文化に強い影響を受けたキングスマンとは正反対の、コテコテにアメリカンなチームで……。(以上、映画.comより)予告編はこんな感じ↓70点※今回の記事は、「ローガン・ラッキー」のネタバレに少し触れているんですが、結知りたくない人は読んじゃダメ!1作目は大好きだったものの、「アメリカが舞台でカウボーイが出てくる」なんて話を聞いても、微妙に盛り上がらなくて。とは言え、劇場で何度も予告編を観るうちに、それなりには楽しみになってきたので、公開から2周目の1月中旬、超忙しい仕事の合間を縫って、TOHOシネマズ新宿で1ヵ月フリーパスを使って鑑賞いたしました。それなりに面白かったです (・∀・) スキヨ3番スクリーン、土曜の深夜の割には結構混んでいたと思います。数日後、ハードロックカフェでポピーバーガーを食べてみました。なかなか美味でしたぞ (o^-')b ウマイ!お話を雑に書いておくと、舞台は前作の1年後。カンボジアの麻薬王ポピー(ジュリアン・ムーア)の手下になった“元キングスマン候補生”チャーリー(エドワード・ホルクロフト)が「片腕サイボーグ」と化して襲ってきたので、エグジー(タロン・エガートン)は「Let's Go Crazy」をBGMに何とか退けるも、彼の“機械の片腕”がキングスマンのアジトをハッキング→エグジーとマーリン(マーク・ストロング)以外は全滅しちゃいましてね。復讐するために、アメリカにある従兄弟的組織「ステイツマン」を頼ってみれば、死んだハズのハリー(コリン・ファース)がステイツマンの超技術「アルファ・ジェル」により生きてたから口がアングリですよ (▽∀▼) イキテマスタ冒頭、チャーリーとのバトルシーンは、なかなか良い感じだったり。キングスマンが壊滅したので、アメリカに行ってみれば、死んだハズのハリーが生きていたからビックリ。それは、撃たれた直後に「アルファ・ジェル」で処置されたから。さすがに無理がある気がしないでもない (`Δ´;) ヌゥでも20年以上前、「魁!!男塾」では剣桃太郎によって真っ二つになった藤堂兵衛が…。アッサリ復活しているワケですから、今の時代、頭部を撃たれたぐらいじゃ死なないのかもしれません。ポピーが違法薬物に毒を混入→解毒剤の提供を持ちかけることでアメリカ大統領(ブルース・グリーンウッド)に違法薬物の合法化を迫ったり、アルファ・ジェルの後遺症でハリーが記憶障害になってたり、ステイツマンのスゴ腕エージェント・ウイスキー(ペドロ・パスカル)の「敵じゃないか疑惑」(もしくは「ハリーはおかしくなっている疑惑」)が持ち上がったりと、すったもんだがありました (▽∀▽) フルイ で、最終的にはポピーがいるアジトに乗り込んで、マーリンを地雷で失いながらも、何とか彼女の野望を挫くんですけれども。実は麻薬中毒者に妻を殺されていたウイスキーと1vs2で戦うことになって、ハリー&エグジーが見事勝利!ヽ(▽Д▽)人(▽Д▼)ノ ウォォォォォッ! 死にかけていた麻薬使用者たちは解毒剤で助かって、彼らを見捨てようとした大統領は逮捕されて、エグジーは恋人のティルデ王女(ハンナ・アルストロム)と結婚しましてね。最後は、再建されたキングスマンのお店にステイツマンのテキーラ(チャニング・テイタム)がスーツ姿で訪れて終わってたんじゃないかしらん。なかなか考えさせられる主張をするポピーでしたが…。ハリーとエグジーがアジトに乗り込んできて、薬物を過剰投与されて死亡!だがしかし、ラスボスはステイツマンのウイスキーでして。彼を倒して、解毒剤が無事届けられたというね。この場面、予告で観た時はドローンを使った攻撃かと思ってた。僕が親しくさせていただいている映画仲間の評判がすこぶる悪かったので、失礼な文章になりますが(汗)、まったく期待していなかった分、「あら、面白いじゃん (・∀・)」って感じでスムースに楽しめました。つーか、本作を観る前にあらためて鑑賞したんですけど、1作目の出来がスゲー良くて。それと比較しちゃうと、本作は良くも悪くも“普通のB級アクション”になった感は否めないんじゃないかと(特に脚本は前作の方が段違いに良かったと思う)。ただ、僕的には“普通のB級アクション”で十分というか。「機械の片腕に気付かずハッキングされるマヌケさ」とか「あっさり死んじゃうロキシー(ソフィー・クックソン)の扱い」とか「存在感が薄いステイツマンたち」とか「取って付けた感が全開のマーリンの死(同じ「Take Me Home, Country Roads」の歌唱シーンでも「ローガン・ラッキー」の方が全然良かった)」とか「いくら自白効果を強めていたとしても、ポピーがパスワードを話す前に死んじゃったらどうするつもりだったのよ?」とか「前作の『教会殺戮シーン』を超えるアクションはなかったなぁ…」とかとか、些末な不満はあるんですが、しかし。ロキシーはそんなに好きなキャラじゃなかったけど、あの退場はちょっと… (´・ω・`) カワイソウチャニング・テイタムを始め、ステイツマンはあまり活躍しなかったですな。あと、このロボット犬、そんなに怖く見えなかったなぁ。それでも相変わらずアクションのクオリティは高かったし、「人肉バーガー」シーンはまぁまぁグロかったし、電磁式投げ縄は超カッコ良かったし、エルトン・ジョンが無駄に活躍していたのは愉快だったし、“前作限りのヒロイン”っぽかったティルデ王女とエグジーがちゃんと付き合って結婚にまで至ったのも好感が持てたし、違法薬物について考えさせられる内容だったのも面白かったし(映画評論家の町山智浩さんが好きそうな話だな〜と思ったら、パンフにコラムが載ってて笑った)、「これはこれで良し!m9・∀・) ビシッ」と思った次第。エグジーがティルダ王女と付き合ってたのは、結構うれしかったです。バトルシーンは全体的に良い出来でしたね〜。コリン・ファース演じるハリーも相変わらず素敵でした (〃∇〃) ウフフでも、どうしても納得いかなかったのは、「アメリカ人がカウボーイ姿で戦うのって意外性ゼロじゃね?」ということ以上に、日本が舞台じゃなかったこと。マシュー・ヴォーン監督ったら、前作の公開時は「日本を舞台にした大きなシーンがある」なんて言ってたくせに、すっかり裏切られたというか、「あなたと腕を組んで祭壇に上がる夢を見ていた私を!川TДT)ノ キィィィッ!」気分。ふふ、あたしって本当にバカね…(遠い目)。ずっと、ずっと、「キングスマン」の2作目は、日本を舞台にして、忍者ベースの敵集団「ニンジャマン」と、「ニンジャマン」と、「ニンジャマン」と戦うって信じてたYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァァン!ということで聞いてください、「忍者マン一平」より「あつまれ!ゆかいな忍者たち」↓(ラジオパーソナリティ風に)「“キングス”や“ステイツ”の代わりに“ニンジャ”って違う気がするし、そもそも忍“者”と“マン”って意味が被ってるよね?(゚⊿゚) ネェネェ」なんてツッコミには耳を塞ぐとして。何はともあれ、そりゃあ微妙に感じるところもあったけど、アクションは素晴らしかったし、普通に楽しかったですヨ (・∀・) ヨカッタ! 確実に作られるであろう3作目こそ日本を舞台にして、忍者や侍やヤクザと戦ってほしいですな〜。スゲーよく出来てた1作目。僕の感想はこんな感じ。デジタル盤のサントラ。輸入盤もあります。ノベライズが出てました。竹書房、偉いぞ!(偉そうに)

    キングスマン ゴールデン・サークル(字幕版)(ネタバレ)
  15. ン主演のミュージカ映画といえばすぐに『レ・ミゼラブル』が思い浮かびますが、主人公が貧しい生活からの「成り上がり」であるところなどもちょっと似てますね。あれから5年。久しぶりにヒュー・ジャックマンの歌声が聴けました。“レミゼ”ではジャックマンは踊らなかったけど、この『グレイテスト~』では軽やかにダンスをしてみせる。長身の彼が踊ると『X-MEN』のウルヴァリンで見せていたアクション場面とはまた違った迫力がある(ちなみに、『LOGAN/ローガン』の監督ジェームズ・マンゴールドが本作品の製作総指揮を務めている)。去年のちょうど同じぐらいの時期に『ラ・ラ・ランド』が公開されて話題になったし(『ラ・ラ・ランド』が“ミュージカル映画”かどうかは意見が分かれるところかもしれませんが、一応ミュージカルシーンはあるので)、それから『美女と野獣』もあったしどちらも好きな作品ですが、結論を先に言っちゃうと僕はあの2本をさらに上回るぐらいこの映画にハマりましたね。よかった!!1回目を観終わったあとにすぐ次の回のチケット買ってました。楽曲は『ラ・ラ・ランド』で作詞を担当したベンジ・パセックとジャスティン・ポール。共同脚本は『美女と野獣』の監督ビル・コンドン。才能が結集してますね。ヒュー・ジャックマンが演じる主人公のP・T・バーナムは実在の人物で、実際にサーカスを設立した興行師。ただし映画では彼の人生はかなり脚色されているので、映画を観終わったあとにWikipediaでその実人生と比べてみると違いがなかなか面白いです。どっかの本かなんかで読んだ記憶があるんだけど、確かバーナムは『キングコング』の主人公カール・デナムのモデルなんじゃなかったっけ(違ってたらゴメンナサイ)。おそらくご本人はギャンブル好きの山師的な人物だったのではないかと。果たして映画の彼ほど純粋で善良だったかどうか^_^;劇中でも「イカサマ王子」と呼ばれたりもするけど、ヒュー・ジャックマンが演じることでバーナムからはそういう胡散臭さよりもひたすら「無数の夢に懸ける熱い男」という印象の方を強く受ける。というか、この映画ではそのように名声や人々からの喝采を求めずにはいられない人物のメンタリティを、彼がそれまで生きてきた苛酷な環境によって積もり積もった劣等感、ルサンチマン、満たされない状態が原因、と解釈している。このあたりも『レ・ミゼラブル』で主人公の影的な存在だったジャヴェール警部(ラッセル・クロウ)のキャラクターと通じるものがある。レベッカ・ファーガソン演じるスウェーデン人の歌姫ジェニー・リンド(彼女もまた実在の歌手)も、婚外子だったために疎まれて育ったという設定。愛されなかったという思いが、のちに愛を求めて彷徨い続けることに繋がる。ジェニーがバーナムに「懸けた」のは彼女が求めてやまない「愛」だったが、すでに彼女自身が唄う歌(“NEVER ENOUGH”)の歌詞によって彼女が求めるものはけっして手に入らない、あるいは何を得ても彼女はけっして満ち足りることができないことを予感させる。バーナムとジェニーは似た者同士として描かれているんですね。まぁ、実際の二人の間には映画のようなロマンティックな関係はなかったようですが。バーナムとのアメリカ公演を途中で降りて以降、ジェニーは映画の中から姿を消すが、あのあと彼女がどうなったのか気になる。劇中で唄うジェニーはセリーヌ・ディオンやアデルをイメージして描かれているそうで、確かにオペラ歌手という設定だけど唄ってるのはオペラじゃなくていかにもセリーヌ・ディオンが唄いそうな感じの歌。19世紀が舞台なんだけどまるで現代と繋がってるように見える。レベッカ・ファーガソンは『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』で戦うヒロインを演じてましたが(今年公開の最新作にも出演するようで)、あの映画ではオペラハウスで敵と戦ってたのが今回は唄ってるというのがw もっとも歌は吹き替え(歌:ローレン・オルレッド)だそうですが。バーナムの妻チャリティ役のミシェル・ウィリアムズ、空中ブランコ乗りのアン役のゼンデイヤ、そして髭の歌姫レティ役のキアラ・セトルと、それぞれに見せ場がしっかりとある。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』ではツラい役だったミシェル・ウィリアムズは今回は笑顔の多い役で救われるけど、夢を追いかけてともすると家族を置いてけぼりにしがちな夫を愛しながら時折不安げな表情を見せるところなど、その確かな受けの演技が作品を支えていた。もう一人の主人公ともいえるフィリップ役のザック・エフロンも、僕は彼の出演作はこれまでに人前でキャンタマ晒してた『ネイバーズ2』しか観たことがなかったので^_^;バカ演技を一切封印して一途なイケメンに徹してるのが新鮮でした。結構ミュージカルやってる人だったのね。バーナムがフィリップをクドく場面のヒュー・ジャックマンとエフロンのデュエットはちょっと萌え要素あるよね。フィリップはビジネス・パートナーになったのに、いつの間にかバーナムからサーカスのメンバーたちの世話を丸投げされてるのがなんだか可笑しいですが。フィリップは上流階級の出なのでいろんなところにコネがあるし、バーナムが求める社交界に取り入る方法を提供してるわけだけど、次第にバーナムと立場が逆になっていく。フィリップとアンの恋はバーナムとチャリティの夫婦の描写と対になっていて、普段恋愛ドラマにまるっきり興味のない僕でもかなりもってかれました。ロープを使ったミュージカルシーンはほんとに綺麗で胸がキュ~ンとなってしまった。 肌の色や社会的地位、身分の違いによる恋の障害って古典的ではあるけれど、今それらに妙なリアリティを感じてしまうのは、現実のこの社会が不寛容で差別に満ちているからでしょうか。ミュージカルって人の感情を劇的に描くので、普通のラヴストーリーなら「どーでもええわ」と思ってしまいそうな男女(男女以外でも)の気持ちの交感が不純物を取り除いた状態でダイレクトに伝わってきて、僕は通常のドラマよりも入り込みやすいんです。ゼンデイヤは『スパイダーマン:ホームカミング』ではすっぴんに近くて飾り気のない地味系女子を演じていたので、この『グレイテスト~』での恋したりカモシカのような長い足で空中で回転するヒロインはギャップがあって大いに魅了されました。本職の歌手だけど俳優としてもずっとやってるから、屈辱を感じた時の曇った顔やふと見せる笑顔、涙を流しながら唄うところなど表情の変化で見せる演技が本当に素晴らしかった。あと、『スパイダーマン』の時にはわかんなかったけど、結構背が高いのね(180cm)。並ぶとザック・エフロンよりデカい。出演者はみんな素敵だったけど、僕はこの映画では特にゼンデイヤが一番強く印象に残りました。『スパイダーマン』でもそうだったように、ゼンデイヤはマイノリティという立場のヒロイン役に説得力と魅力をもたらしてますね。彼女の主演映画を観たい。僕はこの映画、登場人物たちの描写が見事だと思ったんですよね。『レ・ミゼラブル』がそうだったようにミュージカル映画で登場人物を一人ひとり丁寧に描写してると結構な長時間になりがちだけど、この映画は105分というタイトな上映時間で主要キャラクターたちにとって必要な場面が手際よく入れられていて、ストーリーに起伏もあるしクド過ぎず物足りなさも感じない。とてもバランスよく構成されてると思いました。僕が2回続けて観てもしんどくなかったのも、この短めの上映時間と観やすい構成のおかげ。舞台劇の映画化ではなくて、完全なオリジナルのシナリオだそうで。今度舞台化されるみたいですが。この映画のいくつもの感動的なシーンの中でもとりわけ涙が出そうになるのは、レティとユニークな仲間たちがバーナムに上流階級の人間たちがいる部屋から閉め出されたあとにサーカスで唄い踊る場面。レティさんは髭よりもド迫力のおっぱいと二の腕に目がいってしまうんですがコスチュームを身につけた彼らの姿が僕にはアメコミヒーローたちのように見えたんです。『ウォッチメン』で描かれていたスーパーヒーローたちの出で立ちにソックリだったから。アメコミヒーローのデザインのルーツって、きっと寄席や大道芸の人々なんだろうし。ニックネームをつけたり、彼らを差別する街の住人たちと戦う時に軽業を駆使したり、それぞれの得意技を使ってたのもいかにもだった。彼らは歌の通り「戦士」なのだ。レティが唄う「言葉の刃で傷つけるなら、洪水を起こして溺れさせる」という歌詞。この「洪水」というのはなんのことだろうか。溢れる涙か。それとも観客たちから湧き上がる拍手と歓声のことだろうか。アンのことを侮辱するフィリップの両親やサーカスの団員たちを蔑みの目で見つめる上流社会の者たち、サーカスに押しかけて彼らを罵り排斥しようとする街のならず者たち(放火する直前に客席の中に入り込んでいたということは、わざわざ金を払って文句言いにきたんだろうか。彼らの姿には明らかに現代のレイシストたちが重ねられている)。私たちを傷つける者たちを、私たちがこの世界で堂々と生きていくことで見返してやる、ということ。まるで奇面組みたいな異能の持ち主であるサーカスの面々は個性豊かだけど、彼らはずっと世間の片隅で生きてきた。バーナムは無意識にか、そういう虐げられている人々への共感があったんでしょう。少年時代に『レ・ミゼラブル』のジャン・ヴァルジャンのようにパンを盗もうとしてあえなく捕まってしまった彼に優しくリンゴを差し出した、顔に障害を持つ女性のことを忘れずにいたのだ。自分は社会のはぐれ者だ、という意識。ヒュー・ジャックマンにはアウトサイダーというイメージがないから(ウルヴァリンはまさにそういう存在だったわけですが)、バーナムが銀行でたまたま見かけた小人症の青年チャールズ・ストラットン(サム・ハンフリー)を誘ってサーカス団を作ろうとする展開が唐突に感じられもするんだけど、そこは「ミュージカル補正」で美化されてるってことでwサーカスというと思い出す映画が何本かありますが(チャップリンの『サーカス』や『ライムライト』など)、ティム・バートン監督の『バットマン リターンズ』ではそのサーカス団が悪役として描かれていた。両手の指に障害があったために金持ちの両親に捨てられたオズワルド・コブルポット(ダニー・デヴィート)は、“ペンギン”と呼ばれてサーカス団とともに地下に潜伏する。そして自分を捨てたゴッサム・シティ(『グレイテスト・ショーマン』の舞台となるニューヨークがモデル)の住人たちに復讐しようとする。ペンギンは『グレイテスト・ショーマン』のP・T・バーナムの“ネガ”なんですよね。バーナムという成功者は、シルクハットを被った怪人ペンギンが夢見た自らの姿なんじゃないか。そういえば、『レ・ミゼラブル』で名前を替えたジャン・ヴァルジャンは市長になっていたっけ。ペンギンもゴッサムの市長を目指していた(実在のP・T・バーナムもその後、故郷であるコネティカット州の最大の街ブリッジポートの市長を務めている)。チビ・デブ・ハゲという三拍子揃ったダニー・デヴィートと190cm近い長身のダンディなヒュー・ジャックマンは、もう見事なまでに対照的だ。バーナムには彼を愛し続ける妻チャリティと2人の子どもたちもいる。ペンギンは上流階級の人間になることに失敗してバットマンに倒される。バーナムは上流階級の人間たちと同じ目線で仲間たちを見下し無視して彼らの信頼を裏切り、そして財産も失った。ジェニー・リンドのことも「出し物」として扱ったバーナムは、自分とショーだけを愛して「人を大切にしなかった」。しかし、独りぼっちになったバーナムを励まし救ったのは、彼が見捨てかけたサーカスのみんなだった。彼らに居場所を、“家族”を与えたバーナムが、今度は彼らに後押しされて失いかけていた家族を取り戻す(バレエを踊るお姉ちゃんの舞台で“木の役”を演じている妹ちゃんが可愛い)。過ちとそこからの復活。『バットマン リターンズ』は悲劇だったが、『グレイテスト・ショーマン』では最後に人々は自分の帰る場所を得る。バットマンと同じアメコミヒーローであるウルヴァリンを“卒業”したヒュー・ジャックマンから、映画の最後に若きフィリップに手渡されたステッキ。「道を譲るよ。Show must go on.(幕は開いてるぞ)」『LOGAN/ローガン』に涙したあとだから、彼の言葉がいっそう深い意味を持って胸に迫ってくる。みんながそれぞれに愛する家族のもとへ。かつて少年フィニアスが夢見たものはそこにあった。「もっとも崇高な芸術は、人を幸せにすることです」 ── P・T・バーナムいつも暗い顔をしている演劇評論家のベネット(ポール・スパークス)に、バーナムは「最近腹を抱えて笑いました?」と尋ねる。バーナムのベネットに対する辛辣な物言いは、クリエイターや表現者たちの評論家に対する皮肉に聞こえる。ベネットがバーナムたちのショーを批評で「バカ騒ぎ(circus)」と表現したことから、それを気に入ったバーナムは自ら「サーカス」と称するようになる。「バカ騒ぎ」で上等。人を楽しませられるなら。この映画の中で、何度も「偽物」という表現が使われる。バレエやオペラは「本物」の芸術で、サーカスは「偽物」だと。今現在、サーカスのことを偽物などと言う人はいないように、たとえ「ピーナッツ(成り上がり)」だって“本物”になれるのだ。「映画」だってそう。また、「ユニークな人々」であるサーカスの団員たちは上流階級の人間や街の無法者たちから「本物の人間」扱いされない。チャリティの金持ちの父親(フレドリック・レーン)が「所詮、仕立て屋の息子だな」と最後までバーナムのことを認めなかったように。貧しい家庭の出身だったり、外見が他の人と異なっていたり、社会の不適合者だと思われている人々を「偽物」呼ばわりする者たちに、「これが私」と力強く告げること。先ほどの評論家ベネットは「私は嫌いだったが」と言いながらも、バーナムが作ったさまざまな人々が集い多様性溢れるサーカスを「人類の祝祭」と呼んだ。マイノリティたちの魂の叫びを描くこの映画には“今”が宿っている。大勢の人たちに観てもらいたいです。関連記事『ザッツ・エンタテインメント』『バンド・ワゴン』『ザ・ウォーク』 グレイテスト・ショーマン(サウンドトラック) 2,138円 Amazon 地上最大のショウ [DVD] 1,500円 Amazon フリークス [DVD] 4,104円 Amazon サーカス (2枚組) [DVD] 4,104円 Amazon 興行師たちの映画史 エクスプロイテーション・フィルム全史 Amazon  

    『グレイテスト・ショーマン』 地上最大のショー
  16. が現れ・・・。後は映画を観て下さいね。この映画、TVアニメの総集編なので、いまさらあらすじを書くのも、と思ったのですが、私のように、TVを全く観ていなかった人も居るのではないかと思い、書きました。蛇足かも知れませんが、すみません。うーん、これは中盤なので、ちょっと話が、ブツブツ切れている感じが否めませんでした。きっと、TVアニメを全部観ていた方には、問題が無いと思うのですが、これだけ観ると、どーも、全ての理解が難しいかなと思いました。だって、C.C.については、ある程度解ったけど、V.V.については、ほとんど解説が無いまま、シャルルのお兄さんだったという情報くらいで、あっという間に消えてしまったので、何とも難しかったです。でも、話自体は面白かったと思います。V.V.以外の事は理解出来たし、凄い展開に驚きながらも楽しみました。こんなお話だったんですね。日本人の虐殺とか言われて、ちょっとゾッとしましたが、まぁ、それはそれで、展開としては面白いと思いました。いやぁ、感想と言われても、なんたって、3部作の中盤なので、感想が書きにくいというか、書けないんですよ。終わってもいないし、既に話は進んできてしまっているし、何ともなぁ。最初、ロボットアニメかと思っていたのですが、ほとんどロボットの交戦場面が無くて、帝国の王位奪還という話が中心になっているので、少女漫画的な部分が強く出ているのかなぁと思います。やっぱり私は、ガンダム的な、生々しい戦争の話とか、ロボットの技術的な話が好きなので、イマイチ、入り込めないんです。とはいうモノの、面白いですよ。このギアスでどう戦って行くのか、楽しみです。王位奪還して、あるところに行き着くのだと思いますが(まぁ、知っていますが。)、映画版では、どのように行き着くのか、楽しみです。上手くまとめてくれるかなぁ。最後の「皇道」を楽しみにしています。ごめんなさい、どーも良い感想が書けませんでした。3部作最後の感想で、ゆっくり書きたいと思います。という訳で、私は、この映画、お薦めしたいと思います。話は面白いですが、映画だけを観ている私には、少しブツブツ飛び飛びっぽい感がしました。でも、話が分からない訳ではありません。大丈夫です。細かい事は気にしないですっ飛ばして観ましょう。ぜひ、観に行ってみて下さい。ぜひ、楽しんできてくださいね。・コードギアス 反逆のルルーシュII 叛道|映画情報のぴあ映画生活 コードギアス 反逆のルルーシュ I 興道 (特装限定版) [Blu-ray] 8,424円 Amazon コードギアス 反逆のルルーシュ 全8巻完結セット (あすかコミックスDX) Amazon

    「コードギアス 反逆のルルーシュII 叛道」3部作の中盤に内容を目一杯詰め込んでありました。
  17. アメリカ入国拒否のチャーリーヒートン『ストレンジャーシングス』3に出演決定!
  18. は赤ん坊を殺した DVD] 4,212円 Amazon お互いハミゴ同士で、仕方なくつるんでいた女の子たち。ある日赤ちゃんが泣いているのを見つけたはいいけれど、彼女らに何が出来るわけもなく赤ん坊は死亡。苦難の道が始まった…。アリスはくるくるヘアの女の子。ママから、ロニーと仲良くしなさいと言われるけれど、実は彼女が好きじゃない。アリスもロニーも、集団の仲間に馴染めない(浮いてる)ので必然的に二人で過ごすことに。友人のバースディパーティでやらかしたロニーは追い出され、とばっちりを食ったアリスも追い返される。帰宅途中で赤ちゃん(オリビア)を見つけたロニーは、「やめなよ」と制止するアリスを無視して赤ん坊を連れて行ってしまった。結局赤ん坊は死亡し、ロニーとアリスはその罪で逮捕されてしまった。7年後。出所したアリスは相変わらず家でブラブラしている。母親は、働くようにすすめるが、アリスは「いいところが見つかったら働く!今探してる」ダメ人間。「デブだから、雇われにくい」…この子アカン子や。母親は教育関係者で、厄介そうな人。ただアリスには甘い。アリスは、ロニーに引きずり込まれて無実の罪で刑務所に入ってたと言い続けていた。一方ロニーは、刑務所から出てきて、ベーグル屋でバイトをしてはる。そんなおり、家具店で親が眼を離した隙に、ブリタニーという女児が行方不明になってしまった。オリビア誘拐時に活躍した女刑事が、また事件を担当。ロニーが女刑事を見て逃げ出すやん!怪しすぎるがな!オリビアちゃんの母親はこの誘拐事件を知り、心がざわついている。女刑事がアリスを訪ねてくるが「やましいことは何一つ無い!」というアリスは自分から警察に行くことに。「ロニーが誘拐した」「私は巻き込まれただけ」「無実」オリビアちゃんの遺体遺棄現場にあった、アリスの名の入った空き缶についても「誰かがやった、私は行ってない」の一点張り。ロニーが見つかる。ロニーはオリビアを連れ去ったのは泣いていたからで、アリスから「私がママであんたはパパなんだから食べるものをもってこい」と言われ家からも行ってきたプリンを食べさせたらオリビアの具合が悪くなったこと。大人に知らせようと言ってもアリスが「怒られるやん」と立ち去ったこと…などを話す。食い違う供述。アリスは、見知らぬ男の車でご帰還する。「仕事を見つけた、デブでも出来る仕事を」その仕事がなんなのかに思い至り、母は苦悩しはる。刑事たちは収監されていた時の二人の記録を入手。ロニーはロンリーぼっち。アリスは監獄で妊娠していた事が発覚。そしてその子を里子に出していたことも…。アリスは自分が産んだ赤ん坊に執着した。母親が「夢物語」を作ってアリスに語る。アリスの心を守るためという名目で。「いいところに貰われて、幸せになってはる。背中に星型の痣がある…」乙女脳なアリスはその母の作り話を信じ込み、自分の子を探し求める。偶然ブリタニーを見つけた時「この子、ウチの子や!」と思ってしまったのだ。ブリタニーは無事に帰ってきた。アリスは司法取引で無罪になる。「私は無実だった。刑務所で無理やり手篭めにされ、子供を産んだ(本当は大恋愛してた)」犠牲者としてマスコミに出るアリス…。アリスはテレビに映る自分を見て、ニンマリしている。7年前、ロニーは罪の意識におののき、アリスの母にすべてを打ち明けた。アリスの母は、アリスの空き缶をロニーに渡し、現場においておけ、公平に罰を受ければいいと告げたのだ。本当の犯罪者はアリスだったのに。マスコミに取り囲まれ悲劇のヒロインになっているアリスを見て、刑事は「恐ろしい子」と言う。だが本当に恐ろしいのは…。ロニーでもアリスでもなく…。      おしまい━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─母親の愛というのは、加減を超えると恐ろしい。アリスという、自己中女。自分は絶対間違っていない、自分は被害者、自分はかわいそう!そういう思考の娘。肥大した自意識。現実との乖離に適合できない。そんな娘を良き方向に示唆するのが母親なのではないかと思うけれど。母親は「娘の理解者である自分」「娘を愛している自分」に自信満々。その一方で、ロニーと言う美しく絵の才能を持っているけれど、社交的でない少女にも理解者である家のように振る舞う。アリスは言う。ロニーはアタシの友人じゃなくママの友人だと。初見から、アリスという娘に嫌悪感を抱く人は多いと思う。それはデブだからとかそういうことじゃなく。なんだろう…歪なんだよ、この母娘が。男の人は、ホントにチョイ役で。アリスとロニーと、その母親と刑事の女で話が進んでいきます。ミステリなんですが、「そうきましたかーーー」なんていう爽快なオチはどこへやら。ロニーとアリスという少女の運命を変えてしまった母親の罪深さ。アリスという夢見る乙女の痛々しさ…。そのモンスターズに翻弄されるロニー。良い作品なんだろうと思うけど、心をガーッと持っていかれるかと言われたら、マダムはアリスとそのオカンに苛ついて、それどころちゃうわ!…ってなりましたと、お伝えしておこうと思います。 あの日、少女たちは赤ん坊を殺した (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon 原作未読です。評価はあまり高くないみたいですね。翻訳ものはやっぱ、翻訳一つで読みづらくなるし、生活や環境が違うので、なかなか理解に及ばない部分もあったりして。自己顕示欲の強いアリス。自分を過大評価して、それと同じだけ劣等感もあるアリス。認めて欲しい、必要として欲しい!が強いアリス。アリスの歪みまくった性格…。人としての、危うさを感じる。この子はもう…後戻りできないよ。良い作品だとは思うけど、オススメはしないかなぁ。もっとサスペンスフルな内容かと思ってたのに。観ていてたいへん苦しくなりました…ポチ      ↓にほんブログ村

    シークレット・デイ あの日、少女たちは赤ん坊を殺した(ネタバレ)
  19. が主演したアクショホラーコメディ。伝説の寿司職人を父にもつケイコは日夜寿司職人の達人となるべく父親より武術と寿司の厳しい稽古を課せられていた。そんな毎日に嫌気が差した彼女は家出をする。遠い山奥の老舗旅館で新人仲居として雇われたケイコは嫌みな若女将や先輩たちの嫌がらせに挫けそうになりながらも旅館で20年雑用をしている澤田の励ましに応えようと頑張っていた。そんなある日、旅館の上客である製薬会社の一行が慰安旅行でやってくる。裏では不倫関係の若女将と料理長である土田はグルメを気取る社長以下会社員たちに究極の料理として寿司を提供するのだが、そのあまりにも寿司への心がない土田の腕に苛立ちを隠せなくなったケイコはつい、本気の寿司道を語ってしまう。社長たちのエセグルメぶりも糾弾し、逆ギレを起こした土田たちを反射的に空手でのしてしまったケイコ。宴会が大混乱となる中でかつて社長の小松のもとで薬品開発のリーダーとして働いていたという山田が侵入し、小松を人質にしようと襲いかかるが、彼は旅館の支配人がたまたま持っていた拳銃で撃たれる。断末魔の間際、自身が開発した『死んだ物を蘇生される薬品』を取り出した山田は持ってきた生イカの死体に薬を注入、すると死んでいたはずのイカが動きだし、空中を飛んで次々と寿司に薬を感染させ、甦った寿司ネタたちは次々と宿泊客を襲い出す。騒ぎの中で恥をかかされた秘書の村田に襲われ、人を襲い出した寿司に追いかけられ、倉庫部屋に閉じこめられてしまったケイコはそこで隠れていた澤田と再会する。そこで同じく薬に感染した玉子に襲われるが、元来弱気な性格の玉子はケイコに味方し、玉子の酸でドアを破壊すると二人を脱出させる。その頃、騒動の責任をとる形で小松らを秘密の部屋へと案内した土田たちは仲居を使った『女体盛り』ショーや若女将の一芸などの乱痴気騒ぎでもてなすが、既に感染していた女体盛りの刺身がゾンビ化し仲居たちを食い荒らしていく。そして混乱に駆けつけたケイコを追ってくるように襲いかかってきたゾンビ寿司の大群により土田も殺されてしまう。飛び交うゾンビ寿司相手に奮闘するケイコだが多勢に無勢。すると小松の会社のNo.2のイケメン、野坂の華麗な銃さばきに助けられる。一行は旅館内を逃げ惑うのだが、出口前には死んだはずの山田の姿が。小松に復讐したい一念で復活した彼は自ら薬を注入させた寿司をたいらげて魚の怪物と化す。残忍な正体を現した野坂によっておいてけぼりをくらった小松は怪物化した山田に追いかけられた末に大斧で首を刈られて死亡する。一方、生き残った面々は澤田がかつて伝説の寿司職人として修行したという小屋へ向かうのだが、襲いかかる寿司の群れに次々と殺されていき、ようやく小屋にたどり着くも体内に寿司が入った若女将も死亡。そしてゾンビ寿司に殺された人々は口から酢飯を吐き出す『寿司ゾンビ』と化して、ケイコたちに襲いかかる。意を決してゾンビ寿司に立ち向かうケイコと澤田。偶然澤田の衝撃波を伴うシャウトでゾンビ化が無効化することを発見した澤田はそれを駆使して襲いかかるゾンビ寿司を次々と普通の寿司に変えていき、ケイコは寿司ネタを使ったヌンチャクで寿司ゾンビたちを次々と倒していく。しかしそこに最強の怪物と化した山田が立ち塞がる。野坂も殺され、圧倒的なパワーで迫り来る山田を相手にケイコは寿司職人としての気持ちを奮いただし、最後の戦いに挑むのだが…寿司がゾンビ化するという破天荒な企画で話題を呼んだアクションホラーコメディ作品。普通に考えればどう考えてもホラーにはなりにくい設定ではあるが、それをコメディ風味が強いながらもちゃんとホラーという設定に仕立てあげたことにまず脱帽である。本作の監督を務めたのは井口昇で、ホラーとしてのビジュアルデザインは『ミートボールマシーン』や『東京残酷警察』などで新たなJ スプラッターホラーシーンをリードする西村喜廣が担当。バカバカしさ全開なキャラクターながら飛んできたイカで首チョンパするなど過剰なまでのスプラッター描写は西村らしい見せ所である。とはいえ根底には歯の生えた寿司が人間を貪り喰うというどうあがいてもギャグとなる設定があり、基本、登場人物もシリアスなキャラクターはほとんどいない。ただただうるさい松崎しげるはそのうるさい大声が実は寿司を普通に戻す特効薬だったり、若女将役の亜沙美のエロ面白いコメディエンヌぶりやゲスな下ネタなどとにかく偏差値の低そうな内容が目白押し。残酷度高い描写もなぜかコメディに見えてくるあたりは狙っているのか分からないがとにかく血が噴き出すわりにはほとんど怖さがない(笑)主演は『ハイキックガールズ』で鮮烈な空手アクションを見せてデビューした武田梨奈ということでアクションの見所は彼女の格闘シーンに集約されている。おぼこい田舎娘みたいな清純派を基本としつつもいざアクションとなると随一のアクションセンスをみせ、鮮やかなキックのコンビネーションなどを見せている。またクライマックスでは寿司ネタを模したヌンチャクを手にして華麗なヌンチャクさばきをみせ、一瞬ながら見せる対亜沙美戦は数少ない格闘シーンにおいても見せ所のひとつ。ただ最後の魚男との対決はもはや特撮ヒーロー的なノリでアクションとしてはリアリティは薄れやり過ぎ感が出てしまっている。そして演技派として覚醒する前の彼女なので普通のセリフ回しは恥ずかしいと感じつつやっている感が前面に出ている。もちろんそんな彼女の演技はわざとらしくも初々しく映るのだが(^-^;過剰なまでのスプラッター描写でホラーとしてもみれるのだが、題材や作品自体の空気感からスラプスティックなコメディとしての要素が強く、アクションとしても武田梨奈がみせているだけでしかも流すような感じであるため、イマイチ盛り上がり感には欠ける作品。寿司ネタの玉子がまるで『グレムリン』のギズモのように可愛さを狙っている点もあざとく、それを愛でる武田梨奈がブリブリのアイドル顔負けの可愛い光線を振りまいていて、いつものクールビューティーな感じの彼女しか見ていない人には思わず萌えてしまいそうになることだろう。本作はスプラッターホラーの味付けをした武田梨奈のアイドル映画という見方もできるかもしれない(^-^;評価…★★★(終始恥ずかしそうな感じの武田梨奈。萌えと感じるか、駄作と観るかはその人次第(^ω^))

    いわしアクション映画日記VOL. 591『デッド寿司』
  20. 単独アメコミヒーロ映画としては偉業達成とも言うべきモーレツな大ヒットとなっている『ブラックパンサー』旋風が止まらない。公開4日間の興収は2億4215万ドルに達し、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』がもつ2億4156万ドルの記録を塗り替えた。現在までの累計米国興収は2億6301万ドルで、『最後のジェダイ』を上回るペースで数字を上げている。先日、3日間のオープニング興収は1億9200万ドルと報じられていたが、実は2億ドル突破の2億200万ドルだったことが判明し、修正された。オープニング3日間での2億ドル突破としては、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』『ジュラシック・ワールド』『アベンジャーズ』に次いで歴代5位。2月公開作品のオープニング興収では『デッドプール』を大きく引き離し、堂々の歴代1位に輝いている。世界興収では既に4億6221万ドルに到達した。関係者の予想を上回る『ブラックパンサー』の米国での熱狂ぶりが、3月1日公開の日本でも追い風となるか注目。こちらは『ブラックパンサー』の中国版ポスター『ボンド25』の監督有力候補はダニー・ボイルか『007』シリーズ第25作の監督有力候補としてダニー・ボイルの名前が挙がっている。ボイルによると007映画の次回作についてアイデアがあるようで、彼が監督に起用された場合、『トレインスポッティング』シリーズの脚本家ジョン・ホッジと共に考えたストーリー案が採用される可能性が高い。2012年のロンドンオリンピック開会式では、ダニエル・クレイグとエリザベス女王の豪華共演で「007」スタイルの演出を手掛けて世界中を沸かせたボイル。彼のストーリー案が採用された場合、ニール・パーヴィスとロバート・ウェイドによる『ボンド25』の脚本は見送られることになるという。これまで監督候補にドゥニ・ヴィルヌーヴ、デヴィッド・マッケンジー、ヤン・ドマンジュの名前が挙がり、クリストファー・ノーランも有力候補監督として噂されたが、ノーランは「今は監督はしない」と否定している。米国公開は2019年11月8日予定で、スケジュール的に夏には撮影に入らないと厳しくなるため、急ピッチで監督の選定に入りそうだ。続報に期待しよう。映画小ネタNEWSイッキだし! 『ジュラシック・ワールド』第3弾の米国公開日が2021年6月21日に決まったと米ユニバーサルが発表した。世界興収16億7171万ドルの特大ヒットとなった『ジュラシック・ワールド』で『ジュラシック』シリーズが見事に復活し、続編『ジュラシック・ワールド/炎の王国』のヒットも期待されている。当初から3部作が決まっており、次回作が最終章となる。1作目の監督で『炎の王国』でも製作総指揮と脚本を兼任しているコリン・トレヴォロウが3作目の脚本も担当。『パシフィック・リム:アップライジング』のエミリー・カーマイケルも共同で執筆する。もちろんシリーズの生みの親であるスティーヴン・スピルバーグも製作総指揮に携わる。 スティーヴン・キングによる原作の後半部分を映画化する『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の第2章にジェシカ・チャスティンが出演オファーされている。続編は殺人ピエロのペニーワイズと果敢に戦った子供たちの27年後が描かれ、チャスティンはグループの紅一点、ベバリー役を演じる。アンディ・ムスキエティ監督が再びメガホンを取るが、監督とチャスティンは2013年のホラー映画『MAMA』でもタッグを組んでいる仲。ペニーワイズ役はビル・スカルスガルドが続投。早ければ6月から撮影開始、2019年9月6日米国公開予定。 米パラマウント&ハズブロ製作による『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の監督に『レゴバットマン ザ・ムービー』のクリス・マッケイがオファーされている。マッケイはDC映画『ナイトウィング』も任されており、どちらを先に手掛けるかは不明。『ダンジョンズ~』は2021年7月23日米国公開予定。 ディズニーファンタジーの実写映画『ピノキオ』の監督は『パディントン』シリーズのポール・キングに決まった。キング監督はつい先日『チャーリーとチョコレート工場』新作の監督をオファー中と伝えられたばかりで、今や引っ張りだこの人気監督だ。『ピノキオ』はサム・メンデス監督に決まっていたが昨年降板している。 ベストセラーの映画化『フィフティ・シェイズ』3部作の最終章『フィフティ・シェイズ・フリード』の日本公開が今秋に決まった。現在まで米国興収は8023万ドル、世界興収は2億7443万ドルの大ヒットとなっている。 2013年のボストンマラソン爆弾テロ事件で両足を失うも犯人特定に貢献し“ボストンのヒーロー”として脚光を浴びたジェフ・ボーマンの実話をジェイク・ギレンホール主演で描いた『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』の日本公開が5月11日に決まった。 『ペテン師とサギ師 だまされてリビエラ』の女性版リメイク『Nasty Women』のタイトルが『The Hustle』に変更。さらに米国公開日が8月10日から6月29日に繰り上がった。アン・ハサウェイ&レベル・ウィルソン主演。 セガの人気ゲーム『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』のCG&実写混合映画の米国公開日が2019年11月15日に決まった。『デッドプール』のティム・ミラーが製作総指揮を手掛ける。 先日、スピンオフ『バンブルビー』を最後に『トランスフォーマー』シリーズを仕切り直してリブートすると一部の米メディアが報じた件について、ハズブロのブランドマネージャーはNYのトイフェアで「心配しないでほしい。聞いたことは信じないでください」と意味深なコメントを残した。リブートするかどうかについては明言しておらず、何について「信じないでください」と言っているのか発言の真意は不明。今後の『トランスフォーマー』計画についての続報を待ちたい。スタローン、「俺は死んでないぜ!」先日、シルヴェスター・スタローン死亡という悪質なフェイクニュースがネットで流れた件について、スタローン本人はInstagramで「俺は元気だ。楽しく健康に生きているぜ! まだまだ元気にパンチしてるぞ!」と“生存”をアピール。弟のフランク・スタローンは「こんなデマを流す精神がおかしい奴は社会で生きる資格はない!」と猛烈に批判している。こういうアホはランボーの爆弾仕込みの弓矢で爆殺されてほしいですな。 Please ignore this stupidity… Alive and well and happy and healthy… Still punching! Sly Stalloneさん(@officialslystallone)がシェアした投稿 - 2月 19, 2018 at 8:51午前 PSTホアキン・フェニックス主演の新作スリラー『You Were Never Really Here』ポスター大杉漣さん、死去日本を代表する名バイプレーヤーとして映画やドラマで活躍してきた俳優の大杉漣さんが21日午前3時53分、急性心不全のためにお亡くなりになりました。66歳。テレビ東京の人気ドラマ『バイプレイヤーズ もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活した』の関東近郊でのロケ撮影を終えてホテルに戻った後、体調不良を訴えたとのことです。共演者(田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一)にLINEで知らせた後、松重さんと一緒にタクシーで最寄りの病院に向かうもそのまま帰らぬ人となりました。訃報が報じられた時、私はちょうどこのドラマの録画を観ていたので「まさか、嘘でしょ・・・」と言葉を失いました。映画やドラマで見ない日はないというぐらい“いつも当たり前のようにいる”という俳優さんでしたので、突然いなくなってしまうこの喪失感の大きさは計り知れません。あまりにも早すぎる別れ。心よりご冥福をお祈りします。

    『ブラックパンサー』大ヒット!/『ボンド25』監督にD・ボイル?/『ジュラワー3』2021年公開