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  1. 夫が貰ってきたおみやげ、他コンビニスイーツ
  2. 映京都制作。VHSDVD化作品ですが有料動画配信は行われていません。尚、今月の東映ch「ミッドナイトシアター」の枠内の一作品として本日以降、12/20(金)26:00~27:30・12/28(土)24:00~25:30の二回放映されます(HD放映)。※KINENOTEの作品案内は此方から※東映chの作品案内・放映日時案内は此方から廃業した東京の老舗スッポン料理屋の二女で「本業・ストリッパー兼バニーガールの偽女子大生」(ストリッパーとしての芸名は「三条さゆり」引退した一条さゆりの後継者との設定。尚、KINENOTE/東映ch等々の作品情報には一条さゆりが出演となっていますが未出演でした)杉本美樹が、喧嘩別れの後に交通事故死した実姉・松村康代の借金を弁済する為に芸者となるのですが、観光ポスターのモデルにも起用された事から絶大な人気を得た上に「未熟児で出生した美樹様に亡き父親はミルク代わりにスッポンの血を飲ませていたのが理由」なのかは解らないのですが「食いついたら離さず、極楽に手引きをする名器の持ち主」であった為に更に名声を得る結果に!ところが、温泉街を訪れた「スッポン料理屋の娘」美樹様に「銭亀屋の娘」城恵美が対抗心を剥き出しにし、美樹様に惚れていた金子信雄が率いる化粧品会社の御曹司・成瀬正孝の争奪戦に加え「数年前に交尾中ベッドから転落してから勃起が収まらないネコさんを恵美さんが元に戻す→しかし今度は陰萎となり、美樹様の「スッポン名器」で元に戻ったかと思いきや…極楽極楽の言葉と共に天国に導かれ「遠くへ行きたい」が流れる中で葬式の場面!」となってしまい「ネコさんを死に導いた張本人ではあるものの美樹様を忘れられない成瀬さん」は「美樹様のダッチワイフ」を作り始め、今度は「美樹様のダッチワイフVS生身の恵美さんの恋愛対決」に移行!余談ですが、ネコさんの片腕を務める大泉滉の役名は「木持与三郎(キモチヨサブロウ)」!そして「ダッチワイフVS生身の女性の恋愛争奪戦」なんて…双方共に世界中で東映しか思い付かず、東映しか遣らない志向と演出ですが「甘過ぎて奇麗過ぎる、人間の温かさが感じられない表向きの優しさだけの恋愛物語に惹かれる方々」には「卑猥や大馬鹿の中で描かれる恋愛模様には人間の温盛等々が込められている事を知って貰う意味で目を向けて貰いたい場面」です!その一方で「全国の温泉街の芸者衆を抜群の性技で手籠めにし、高額の移籍料を得ている」交尾の流派・無限精流の「竿師団平」名和宏と配下の大下哲矢・岡部正純が「人体改造研究に余念が無い」戦友の山城新伍と手を組み温泉街に入り込み、三原葉子・松井康子・女屋実和子・衣麻遼子・潤まり子(後の潤ますみ)等々の芸者達を次々と陥落した上に人体改造を施し温泉街は大混乱!そして、松村さんの借金を清算したばかりであった美樹様は無限精流側から1000万円の現金を賭けた交尾勝負を挑まれたものの(更に「極致に立たされた温泉組合からの賞金」200万円が加算され合計1200万円)「今後は自分の為だけに生きたい!」と固辞しましたが「今は無きスッポン屋の元・従業員で、美樹様の父親に戦災孤児であった所を救われた恩を抱き続けて生きる」通称「スッポンきちがい」菅貫太郎の将来の為に勝負を受ける決心をします。軍歌「暁に祈る」を合唱する新伍ちゃん達を目の前に繰り広げられる「美樹様VS名和センセイの交尾勝負」果たしてどの様な結末が待っているのか?出演者全員、そして関係者全員が徹底的に「卑猥と大馬鹿」に徹している為に「周囲に何と言われようとも愛さずにはいられない思い」が沸き上がりますし、内容はこの様であっても「絶対に曲げる事の出来ないソクブン監督の信念」は生きており「硬を貫きながらも観客目線に応えるべき所は其方を最優先した姿勢」も好感が持てます。しかも「捻りの全く無い直球の卑猥・大馬鹿演出」だから此方にもガツンと響き大笑い出来る!先々月「新規で書き直した再紹介作品」として取り上げ「号泣必至!東映史上最強クラスの娯楽映画!」と言わせて貰った「温泉みみず芸者」(「温泉芸者シリーズ」第四弾。昭和46年7月3日公開・掛札昌裕/鈴木則文の共同脚本・鈴木則文監督・池玲子主演/杉本美樹助演でお二方のデビュー作品・東映京都制作。VHS/DVD化作品ですが有料動画配信は行われていません)を完全に凌駕してしまった当作品は「東映史上最高峰の一つに挙げられる大馬鹿娯楽映画」と言ってもいい!「観客評価の高かった、自らが演出を手掛けた作品の続篇で更にそれを凌駕する力量を持った監督」この様な方はそう多くは居られませんし「関東テキヤ一家シリーズ」「トラック野郎シリーズ」等々でも同様の力量を見せ付けたソクブン監督は今以上に評価されてもいい!名和センセイの「竿師段平」の安定感に「勃起しっ放しと陰萎双方に見舞われ最後は「イクと逝くの合わせ技」となったネコさんの起用」が加わったのは大きかった!そして「芸者姿で250㏄の単車を乗り回す美樹様!」「美樹様とそっくりの、ダッチワイフ製杉本美樹!」「美樹様の陰毛を大切に保管し卑猥に舐める由利徹!」(ソクブン監督が由利ちゃんを重用した最大の理由は…宴会が盛り上がるから!後述の田中小実昌の起用理由も同じです)「田中小実昌(野球拳で全裸の憂き目に遭う上に、交尾中に芸者の小便を舐める羽目となっています)・殿山泰司(美樹様の名器に襲われ膣痙攣を起こします!ツルッパゲにキスマークを付けたまま…)・福地泡介(ますみさんに「そっちの徹マン(徹夜麻雀)じゃなくこっちの徹マン(徹夜交尾)を!」と催促されます)・団鬼六(サドマゾの遼子姐御に「可愛がってあげるわよ!」と言われながらも形成逆転で縄を片手に攻めています)に留まらず、地回りのやくざとして東映京都制作「木枯し紋次郎」(劇場版)の原作者の笹沢左保・監督で「東映ピラニア軍団・村長」兼「東映京都撮影所ゲリラ部隊・本隊隊長」の中島貞夫・主演でソクブン監督とは昵懇の菅原文太が登場!」(中島村長・文太さんはノンクレジット出演。「笹沢先生は突然の出演交渉かつ、時間が無い中で出演を快諾して下さり、京都滞在最終日に帰京の新幹線乗車前数時間の合間を縫って参加してくれた」と、ソクブン監督が自著内でお話をされています)「看護婦姿に女装する新伍ちゃん!」「無限精流の性技の名称の馬鹿馬鹿しい面白さ!」(佐渡渡り・笛吹童子・鉄火巻・梯子段・後家殺し等々)「甲羅に白い印を押されたスッポンの大量発生!」「七年間男性を断っていた未亡人の葉子さんが名和センセイを倒す為に乗り込んだはいいが…木乃伊が木乃伊取りとなり淫乱金髪女性に改造!しかも愛液が止まらぬ事態に!」(この事に対し名和センセイ・新伍ちゃんが「こんな年増を改造しても何にもならん!」と言い放つのですから更に大爆笑!葉子さんはノリにのって「マイダーリン段平…これからも富子(葉子さんの役名)ちゃんを離さないでね!」とウインク迄決める始末…)「膣痙攣を治療する医者が岡八郎」「美樹様が注目される切欠を作ったカメラマンが月亭可朝!」「ストリップ劇場の司会として「拓ボン」こと川谷拓三が登場し、作品の口火を切る!」等々、書き切れない程の卑猥と大馬鹿を過積載!そして「東映ピンキーバイオレンス作品群」では何方かと言えば「陰」の印象が強い美樹様・遼子姐御が際立った可愛らしさを見せている点も「作品の魅力の一つ」となっています。

    卑猥と大馬鹿、此処に極まる!涙腺崩壊ポルノ映画・東映京都「温泉スッポン芸者」杉本美樹/名和宏
  3. そして・・・。後は映画を観てくださいね。この映画、ストーリーは面白そうなんだけど、イマイチでしたねぇ。盛り上がりそうになるのに、どーも、今一歩盛り上がらないというのは、どういうことなのかしら。面白くない訳じゃないんですよ。でもね、何かが起こった後のスピード感が無いのよねぇ。もったりしていて、緊迫感に欠ける気がしました。色々なピンチはあるのですが、NY市警の警察官が取引先に化けて現れて、ピートに見抜かれて殺されてしまう場面とかは、え?と思ったら、直ぐに仲間が殺しちゃうのよ。もう少し、ピートが止めようとしたりする場面があって、盛り上がって殺すなら、何となく大変な事をしてしまった感が漂うのに、それが、あーあ、殺しちゃったって感じで、盛り上がらないんです。ここをもう少し盛り上げておけば、この出来事で、FBIとの事も、全てが失敗に転じてしまったという感覚が生まれるのですが、結構、簡単にスルーだったので、盛り上がらないんだよなぁ。この場面、重要だったと思うんだけどね。で、それほど重要でない、家族との場面がイヤに勿体ぶって長くなり、そんなにコミュニケーションを取っていたなら、もっと家族も動きようがあったでしょって思うのよ。簡単に組織に捕まっちゃったり、凄い、足手纏いなの。こういう状況なら、直ぐに警察に保護してもらえば良いでしょ。もー、奥さん可愛いのに、頭が軽いのかしら。FBIは、本当に汚いやり口で、ピートは追い詰められていくんですが、NY市警の刑事は、結構、人道的で良さそうな人でした。早く、こっちの人に助けを求めていれば、上手く行ったんじゃないかしら。ピートはイケメンで、カッコ良かったですよ。ドジな事をしながらも、最後に逆転するところは良かったなぁ。FBIの悪役が、またもクライヴ・オーウェンで、最近、悪役ばっかりだなぁと残念に思っています。以前は、正義のヒーローで主役を張っていたのに、もっと良い人役をして欲しいです。ロザムンド・パイクのウィルコックス役は、FBIで権限を持っているのに上司に逆らえず言いなりのくせに、ピートに対しては上から目線で、ムカつく女性役でした。この映画、もう少し、演出に気を付ければ、もっと面白かったんじゃないかなぁと思いました。クライマックスも、もう少し何かやり方があったような気がして、とても残念です。「羊たちの沈黙」では、レクター教授は他人の顔の皮をはがして自分に被せて逃げたでしょ。それくらい、頭を使って欲しいのよ。どう考えても、あのクライマックスだと、逃げおおせるのは難しいと思いました。私は、この映画、お薦めしたいと思います。文句も書きましたが、ストーリー的には面白いです。演出がちょっと残念だけど、話としては面白いので、楽しめると思いますよ。ぜひ、観に行ってみてください。ぜひ、楽しんできてくださいね。・THE INFORMER/三秒間の死角|映画情報のぴあ映画生活 三秒間の死角 上 (角川文庫) 924円 Amazon 三秒間の死角 下 (角川文庫) 924円 Amazon 制裁 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 1,056円 Amazon ボックス21 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 1,166円 Amazon 死刑囚 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 1,210円 Amazon 地下道の少女 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 1,276円 Amazon

    「THE INFORMER 三秒間の死角」ストーリーは面白いのに演出がイマイチだったかな。
  4. キューブリック監督映画「シャイニング」(1980)について、解釈と解説を試みる記事です。従って最後までネタバレしています。ご注意ください。「シャイニング」に関しては、熱心なファンがいっぱいいて、多数の解釈・解説が世に溢れています。とっくに指摘済みのところ、浅いところ、間違ってるところも多々あると思いますが、ご容赦ください。また、本記事は基本的に「キューブリック監督の解釈したシャイニング」について書くつもりです。原作では違う解釈になっている!という部分も多々あるかと思いますが、そこは映画原作は違う前提で書いています。シャイニングにはいくつかのバージョンがあります。最初に公開されたのは、146分のプレミア公開版。これは現存しておらず、今は一切観ることができません。プレミア公開版からラストシーンほかいくつかのシーンを削除したのが、143分の北米公開版。これがシャイニングのもっとも基本的なバージョンと思います。そこから更にシーンがカットされ、119分まで縮められたのが国際版です。アメリカ以外の国では、このバージョンが公開されています。DVDなどのソフトは基本的に北米公開版が出ていたのですが、いつの頃からか、国際版のソフトしか流通しなくなってしまっていました。2019年になって北米公開版が4K Ultra HDとブルーレイをセットにしたソフトでリリースされ、現状それが唯一北米公開版が観られるソフトになっています。本記事は北米公開版を基本に、国際版でカットされたシーンについてはその解説を入れています。コロラドオープニング、急峻な山に沿った道を行く空撮映像。設定ではコロラドということになっていますが、ヘリコプターによる撮影が行われたのはモンタナ州のグレイシャー国立公園です。印象的に登場する湖は、セントメアリー湖。湖の中央に小さな島があります。道路は、湖の西に沿って走る“ゴーイングトゥザサン”・ロードです。走っていくのは黄色いフォルクスワーゲン・ビートル。ジャック・トランスの見かけに似合わない小ぶりな愛車です。ジャックの車がビートルなのは原作も同じですが、原作では「赤いかぶとむし」になっています。この空撮映像は、「ブレードランナー」(1982)のラストシーンで流用されています。試写の反応が芳しくなく、急遽ハッピーエンド・シーンを付け加えることになって、リドリー・スコットは「シャイニング」の空撮シーンのフィルムの借り出しを要請しました。キューブリックは、映画に使わなかった部分を使うという条件で貸し出しを了承します。送られてきたフィルムは3万フィート分もあったそうです。ちなみに、「ブレードランナー」でこの空撮シーンが見られるのは劇場初公開版だけです。「ディレクターズ・カット」以降のバージョンではハッピーエンドはカットされているので、「シャイニング」の流用シーンも見られません。オーバールック・ホテルの外観は、オレゴン州フットリヴァーに位置するティンバーレイク・ロッジが使われています。ただし、映画に登場するホテルのほとんどはイギリスのエルストリー・スタジオに作られた大規模なセットです。迷路を含むホテルの前庭、玄関側の建物も、大きなセットが作られています。原作もオーバールック・ホテルはコロラドに位置していますが、これは原作者であるスティーヴン・キングが1973年に滞在し、影響を受けたホテルがコロラド州エステスパークに位置するスタンレー・ホテルだったからです。キューブリックの映画の何もかもが気に入らないキングは、映画のオーバールック・ホテルも気に入らなかったようで、自身の脚本で製作したテレビ版ではスタンレー・ホテルでロケを行っています。THE INTERVIEW/採用面接オーバールック・ホテルの支配人スチュアート・アルマンは、原作映画でずいぶん印象の違う人物です。原作はジャック・トランスのアルマンへの(心の中の)罵詈雑言から始まっているくらいで、アルマンは「鼻持ちならん気取り屋のゲス野郎」と描写されています。プライドが高いジャックは面接で見下されること自体我慢ならなかったことでしょう。映画では、少なくとも表面上は、ジャックとアルマンは友好的です。アルマンに不快な性格の描写も特にありません。アルマンはジャックにビル・ワトソンを紹介します。ワトソンはホテルの裏方仕事を取り仕切る人物で、原作ではそれなりに出番があるのですが、映画ではほとんど存在感がありません。原作では、オーバールック・ホテルを建てたのはワトソンの祖父であるということになっています。シーンが一旦ボールダーのウェンディとダニーの描写に移った後、もう一度面接シーンに戻ってくるのですが、戻ってからしばらくのシーンは「国際版」ではカットされています。ジャックが元教師であること、現在は作家(自称)であることがここで説明されています。また、ホテルが11月から5月まで閉鎖されること、冬季期間中はボイラーで毎日違う場所を暖める必要があることもここで説明されます。ジャックの経歴は彼の人となりを語る大事な情報ですが、キューブリックは不要と判断したようです。ホテルの管理人に応募する身でありながら、自分を作家だと名乗るのは、ジャックの高いプライドを感じさせるところです。また、ボイラーの件は原作ではラストのための非常に重要な伏線になるのですが、映画ではその展開はないので確かに不要な情報ではあります。(映画でもウェンディがボイラーを操作するシーンはあります)アルマンが「1970年の冬の悲劇」について語るシーンは、国際版でもカットされずに残っています。冬季管理人だったチャールズ・グレイディという男が、妻と2人の娘を斧で惨殺し、自らは猟銃をくわえて自殺しました。その原因は「キャビン・フィーバー」と説明されています。キャビン・フィーバーは閉所恐怖症と訳されることが多い症状です。「屋内に長期間閉じ込められることによるストレス、発熱」です。アルマンは「チャールズ」・グレイディと言っているのですが、原作では「デルバート」・グレイディです。また、後で映画に登場するグレイディもデルバート・グレイディです。ここでのチャールズ・グレイディという言及が、単なる脚本上のミスなのか、それともキューブリックの意図的な謎かけなのか、様々な議論が行われています。ジャック・トランスのフルネームは原作に登場していて、ジョン・ダニエル・エドワルド・トランス。ジャックはジョンの愛称です。ダニーの名前が父親から貰ったものであることが分かります。ジャック・トランスを演じたジャック・ニコルソンは2010年を最後に俳優業は休止状態。現在82歳ですが、既に俳優は引退した認識であるようです。スチュアート・アルマンを演じたバリー・ネルソンは、1954年のテレビドラマ版「カジノ・ロワイヤル」でジェームズ・ボンドを演じていて、ショーン・コネリーより先にボンドを演じた俳優ということになるそうです。ボールダー1974年、スティーヴン・キングはコロラド州ボールダーに移り住み、そこで1年間暮らしています。「シャイニング」はそこで執筆されました。ボールダーはキングの(シャイニングに続く次作)「ザ・スタンド」でも、重要な拠点として登場しています。ダニー・トランスは「トニー」と対話しています。対話が「鏡を覗き込む」という形で行われることからも、トニーがダニーのもう一人の人格であることが分かります。トニーはオーバールック・ホテルに行くことを嫌がっています。なぜ嫌なのか尋ねるダニーに、トニーは「エレベーターから流れ出す血」「双子の少女」のイメージを見せます。ビジョンを見たことで引きつけを起こしたダニーが、女医の診察を受けるシーン。トニーの存在とその起源について語られる重要な説明シーンですが、国際版ではここも潔くバッサリ切られています。「僕の口の中に住んでいる」とダニーが言うトニーは、ダニーのイマジナリー・フレンドだと女医は説明します。ウェンディは女医に、ボールダーに引っ越して3ヶ月になること、その前はバーモントで教師をしていたこと、ジャックがトニーと話し出したのは「保育園の頃」からで、ジャックに怪我をさせられた「事故」がきっかけだったことを話します。ダニーは父親の書類を散らかしてしまい、酔っ払って帰ったジャックは癇癪を爆発させてしまいます。「止めようと手を引っ張って」「つい力が入り過ぎた」「二度と酒は飲まないと夫は誓った」「この5ヶ月飲んでいない」と聞かれてもないのに語るウェンディは、夫のしでかしたことの言い訳を言うのに慣れているようです。ジャックがダニーに怪我をさせたのは、後のジャックのロイドへの告白によれば3年前のことです。禁酒は5ヶ月前。ダニーに怪我をさせた後も、ジャックは酒をやめることはなかったんですね。ちなみに、原作に出てくるダニーのフルネームはダニエル・アンソニー・トランス。トニーはアンソニーの愛称です。すなわち、トニーの名前の由来はダニー自身の名前ですね。ダニーは過去や未来を見る超知覚を持った少年なのですが、まだ幼いダニーが自分の中にある制御できない知覚を扱うために、無意識に作り出したのがもう一つの人格「トニー」であると言えるでしょう。ダニーを演じたのはダニー・ロイド。1973年1月1日生まれなので、公開時7歳。撮影時は6歳でしょうか。彼が役柄と同じ名前なのは、現場でやり取りするのに便利だったそうです。完全主義者のキューブリックはダニーにもテイクの繰り返しを要求しましたが、ホラー要素が少年のトラウマにならないよう気は使っていたようです。ダニーはホームドラマの撮影だと思っていたとか。ダニー・ロイドは俳優業は続けず、今は生物学の教授になっているそうですが、「ドクター・スリープ」にカメオ出演しています。少年野球のシーンの父兄役だそうです。ウェンディ・トランスのシェリー・デュバルは1949年生まれ。公開時31歳。「シャイニング」と同年の1980年には、ロビン・ウィリアムス主演の「ポパイ」でオリーブ・オイルを演じています。シェリー・デュバルも2002年を最後に女優業からは遠ざかっており、近年は精神疾患に悩んでいるというショッキングなニュースが伝えられました。CLOSING DAY/ホテル閉鎖の日ビートルに今度は3人が乗って、トランス一家は再びホテルへ向かいます。車の中で、ドナー隊が話題になっています。ドナー隊は、1846年にアメリカの東部から西部を目指して出発した開拓民の幌馬車隊です。冬のシエラネバダ山脈を越えることが出来ず、1846年から47年の冬を雪山で過ごさざるを得なくなり、深刻な食糧難に陥って、力尽きた仲間たちの肉を食べて生き延びました。アメリカの西部開拓時代の代表的な伝説であり、ホラーストーリーであると言えます。10月末、ホテルが冬季閉鎖に入る最後の日です。皆が片付け作業をしているのを、ウェンディは幽霊船みたいと例えています。着いて早々、ダニーは遊戯室で双子の少女を見ます。アルマンがトランス一家を案内し、ホテルの様々な場所が紹介されていきます。フロントのあるロビーから、コロラド・ラウンジ、管理人の居住室、庭の生け垣迷路、舞踏会が開かれる「ゴールド・ボール・ルーム」などです。ホテルの内装は、ヨセミテ国立公園にあるアワニー・ホテルを参考にして作られています。移動する人々と同じスピードで、カメラが滑らかに動いていく。ステディカムの面目躍如と言えるシーンです。ブレのない滑らかな移動撮影を実現したステディカムは、1973年にギャレット・ブラウンによって開発され、1976年の映画「ウディ・ガスリー/わが心のふるさと」で初めて実用化されました。開発者であるギャレット・ブラウンは自らオペレーターとしてステディカムを操作し、「ロッキー」(1976)のトレーニング・シーンなどを撮影。「シャイニング」では、ステディカムによる本格的な長回しに挑んでいます。その後も「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」(1983)では、スピーダーバイクのチェイスシーンを撮影しています。キューブリックにとっては、自身の「突撃」(1957)で行った塹壕シーンの移動撮影を、更に発展させた試みとも言えます。このシーンでは、一行があるはずのない通路を通っていたり、部屋と部屋の位置関係が後の描写と矛盾していたりします。例えば管理人の居住室は、ここでは2面に窓があって角部屋のように見えていますが、後にジャックに追われたダニーが窓から逃げ出すシーンではホテル正面の中央付近に位置していて、角部屋ではなくなっています。キューブリックはあえてホテルの間取りを分かりにくくすることで、ホテル全体を迷路のように見せています。観客も登場人物と一緒にホテルという迷路の中に放り込まれた感覚を味わうことになります。アルマンは、ホテルが1907年に着工されその2年後に完成したと語っています。ホテルが建てられた土地は「インディアンの墓地」であり、工事中も度々襲撃を受けたとアルマンはサラッと語っています。そのこともあってか、オーバールック・ホテルの内装はインディアンの意匠が多数取り入れられています。「ナバホとアパッチがモチーフだ」とアルマンは言っています。コロラド州には、ナバホ族、アパッチ族の他、シャイアン族、アラバホー族、バンノック族、コマンチ族など多くのインディアン部族が先住していました。1864年11月29日には、米軍が無抵抗のシャイアン族とアラバホー族の村を襲撃し、女子供を含む500人にのぼるインディアンを虐殺する「サンドクリークの虐殺」が起こっています。インディアンの墓地の上にホテルが建てられているというのは、そうした多くの殺戮行為の上にアメリカの繁栄が築かれていることの象徴でもあります。ホテルに呪いが染みついているのも、無理のないことと言えるでしょう。ただ、キューブリックは基本的に神や悪霊のような神秘的存在を信じない人です。そこがキングをイラつかせるところなんですが。この「インディアンの呪い」にしても、悪霊の意思が存在するような描かれ方はしていないと思います。あくまでも、過去の悪い波動が残響として残り、現在に悪い影響を及ぼしている…というような描き方になっています。ディック・ハローランゴールド・ボール・ルームのバー・カウンターが紹介され、アルマンが「酒はすべて撤去されている」と話し、ジャックがすかさず「酒はやりません」と答える。このシーンも、国際版ではカットされています。ここで黒人コックのディック・ハローランが紹介され、ウェンディとダニーをキッチンに案内します。冷凍庫と通常倉庫の、2種類の食糧倉庫が紹介されます。後者は後に重要な場所になります。ハローランがダニーを「ドック」と呼び、ウェンディがいぶかしみますが、ハローランは「漫画に出てくる」とごまかします。カートゥーンの「ルーニー・チューンズ」に出てくるバッグス・バニーの口ぐせが「What’s up, Doc?」(どったの、センセー?)です。ダニーと二人きりになったハローランは、ダニーに超能力について語ります。ハローランは、「おばあちゃんと口を動かさずに話をすることができ」ました。彼はそれを「シャイニング(かがやき)」と呼んでいました。キングは、ジョン・レノンの1970年の楽曲「インスタント・カーマ」の歌詞(we all shine on)にインスパイアされて、当初超能力の名称(そして作品のタイトル)を「The Shine」と考えていました。後に「The Shine」が黒人への蔑称となるスラングであることが分かり、「シャイニング」に変更しています。キングが引用したのは歌詞だけのようですが、カルマといえば業、前世の悪行の報いが生まれ変わりの生に影響するといった意味です。キングが忌み嫌ったキューブリックの映画のオチが、まさしく「生まれ変わり」と「前世の業」になるわけで、不思議とぐるっと回って同じところにリンクしているようですね。キューブリックは完全主義者で、執拗にテイクを繰り返すことで有名ですが、ハローランがダニーにシャイニングについて語るこのシーンは実に148テイクにも及んだそうです。演じたスキャットマン・クローザースは1910年生まれ。70歳でしたが容赦ないですね。スキャットマン・クローザースはミュージシャンとしてキャリアをスタートさせました。ジェリー・ルイスのミュージカルなどで活躍した後、ジャック・ニコルソンと親交を持ち、「カッコーの巣の上で」(1975)など、ニコルソンの出演映画に共演。「シャイニング」もその流れにある作品ですね。「トワイライト・ゾーン/超次元の体験」(1983)の、スピルバーグ監督の第2話で主演を演じています。「この場所が怖い?」と聞くダニーに、ハローランは「何かあるとその跡が残るものだ」と言います。怖いものが見えたとしても、それはあくまでも過去に何かが起こった痕跡であって、怖がる必要はないのだ…ということですね。映画版の幽霊の捉え方は、基本的にこれですね。いわゆる「レコーディング」のような考え方。強い感情が発せられた場所に、その感情の痕跡が、テープに音が録音されるようにして記録される。それが幽霊であるという考え方。だから、それはあくまでも過去にあった感情の「残響」であり、邪悪な意志などは存在しない。ダニーの予知のように、超自然的要素を描きはするんだけど、そこに神や悪魔、死後の世界のような、既存の宗教的な神秘主義を持ち込まない。というのがキューブリックの基本的な立場だと思います。「2001年宇宙の旅」で、キューブリックは「神」を科学の文法で記述しようとしました。それに続いて、「幽霊」を科学の文法で記述しようとするのが「シャイニング」なんだと思います。キングは死後の世界や悪霊の邪悪な意志(そしてそれに対抗する神)が存在するという大前提で創作をしていますからね。基本的な立場の部分で、ものすごく大きな違いがある。後々もめるのも無理はない感じです。その2に続きます! シャイニング 4K ULTRA HD & HD デジタル・リマスター 北米公開版 (2枚組) ... 5,594円 Amazon 143分の北米公開版が観られる現在のところ唯一のソフト。 シャイニング [Blu-ray] 983円 Amazon それ以外のソフトはすべて119分の国際版です。安いんだけど。 ブレードランナー クロニクル [Blu-ray] 900円 Amazon 「シャイニング」のオープニング流用シーン入りの劇場公開版が観られるソフトです インスタント・カーマ 250円 Amazon タイトルの元になったジョン・レノンの「インスタント・カーマ」 新装版 シャイニング (上) (文春文庫) 979円 Amazon シャイニング(上) (文春文庫) Amazon スティーヴン・キングの原作本。

    「シャイニング」その1 ネタバレ解説、謎の解釈とメイキング オープニングからホテルまで
  5. ル・ヨーらが出演。シネマトゥデイより抜粋)                                                                   本作は、何処にでもあるラヴコメと思って見ていたら…、不覚にも泣いてしまった…。                                                  子供の頃に、「天使の様な歌声」を披露し、将来の夢は歌手だったケイト。                           けれども、10数年後…。ロンドンのクリスマスショップで、バイト生活をしながら、今尚歌手の夢を諦めずにオーディションを受けまくるケイト。                                                             全くオーディションには受からず、仕事にも身が入らず、生活の方も乱れがち。                                                          そんなある日、ちょっと風変わりな青年トムと何度も遭遇する。                                 彼はその度に、落ち込んだり問題に直面したりしているケイトをいろいろな方法で元気づけてくれるのだった。                            そんなトムに、いつしか心惹かれていくケイトだったのだが…。                                                         ↑ケイトが働く、クリスマスショップは、年中クリスマス。  でも、何気に可愛いんですけど。ケイトはの仕事着は「エルフ」。                                           オーナーは、「サンタ」と呼ぶ、ミシェル・ヨー氏。 何時もは、姉御肌の強い御方ですが本作では、結構3枚目で、お茶目なお方でありました。(周りの方は、かなり笑っていましたわ。 私も付け睫毛では笑ってしまった)                      最初はトムから声をかけてきたのだけれど…。 「一緒に散歩に行かない?」斬新なナンパテク。  モチのロン、ケイトは気持ち悪がって断っていたけれど。                 彼は何時も言うんだよね。  「上を見てごらん」って。  何故でしょうか?                                                   彼女を紹介する時はつい「ゲーム・オブ・スローンズ」のドラゴンママって言っちゃうんだけど。やっぱ印象強しだからね。  でも、現代劇では結構キュートなお嬢さんって感じなのよね。                 大きな口を開けて、ガハハって笑うからかな?  変顔も好きだな。  「世界一キライなあなたに」の時も、凄く可愛かったしな。  結構コメディもお似合いだと思う。                   背が小さいからか、若く見えがちですが、意外と33歳って驚き。                       そんなケイトは、結構な「ビッチ」であります。実家暮らしだけれど、母親が過干渉で、一時さえも自由にしてくれない。               なので、バーで知り合った男にお持ち帰りされて、その日実家には帰らない…。母親の電話にも、LINEにも絶対に出ない…。  でも、其れを続けると姉にママから心配の電話が。で、姉が困ってケイトに文句を言いに来るって言うサイクルが、日常。                     彼女は、ビッチであり、超自己中でもある。  そして泊めてくれる友人もいなくなってしまう。                      なんだけれど、なんかね嫌な女の子じゃないのよ。サンタも、「その超いい加減な態度をやめなさい」って注意するけれど。                   「ラスト・クリスマス」でも歌ってるよね。 「1度きりの人生…」って。                                             トムさん役の「ヘンリー・ゴールディング」氏は「クレイジー・リッチ!」で人気者になったお方。(見てないんだよね。  見ねばかな?)                  爽やかで、優しくて、良い人。  自己中のビッチなケイトには、勿体ないぐらい。                 でも、携帯も持たずに棚に入れたままっていうし。いざ、逢いたいと思っても、なかなか会えなかったり。                                        凄く素敵な関係にもなるけれど、「君の事は良く知らないから」って、一緒のベッドでも寝てくれない。                      トムにどうしても会いたいケイトは、彼がボランティアをしているという場所に行ってみるけれど。どんな風に彼女が変わっていくのかは、お楽しみに。                                   我慢出来ずにケイトがトムに聞くのよ。「ゲイなの?」 「既婚者?」 ……。   答えを知った貴方様は、きっと泣いちゃいますよね。                                           何とも懐かしい「ワム!」の曲が聞けるけれど、全然古臭く感じない。え?クリスマスは「山下達郎」ってか?  そうなのか?  まぁ、其れも好きだが…。                                            イギリス産のスウィートコメディは、ちょっぴりビターに仕上がっております。                               如何ですか。  本作はカップルで見ても良いよ。(どうやら、脚本も書いたエマ・トンプソン氏の実体験も混ざってるらしい…、何処かは分からん)                                                                                                                                                      ←このバナーより、是非とも1日1回ポチッとなが欲しいので御座います。にほんブログ村 世界一キライなあなたに [DVD] 725円 Amazon クレイジー・リッチ! [DVD] 960円 Amazon

    ラスト・クリスマス
  6. オープニング♪飾りじゃないのよ 涙は / King Gnu 井上陽水トリビュートアルバムから。Today’s Music Recommendedテーマは、アーティストからアーティストへ受け継がれる、トリビュート&カバー作品。♪さすらい / スピッツ 「奥田民生・カバーズ」♪楓 / 松任谷由実 「一期一会 Sweets for my SPITZ」♪翳りゆく部屋 / 椎名林檎「Dear Yuming~荒井由実/松任谷由実カバー・コレクション~」♪丸の内サディスティック / 宇多田ヒカル&小袋成彬 「アダムとイブの林檎」♪SAKURAドロップス / 井上陽水 「宇多田ヒカルのうた -13組の音楽家による13の解釈について」*カバー曲を歌っているアーティストの曲のカバー曲、という風にリレー方式でつないでいく構成が素晴らしいなと思いました。歌っている方の個性で、カバーって曲が新しく生まれ変わったようになるのがいいですね♪♪ No Promises / Cheat Codesこの日は、福山雅治さんからのスペシャルメッセージがあり、12月に開催予定の男性限定ライブの告知や井上陽水さんとの交流エピソードについてお話してくれました。福山さんのコメントに反応する店長と吉田店員の笑い声も流してくれて、楽しい。そして福山さんの陽水さんの物まねが秀逸でした。♪リバーサイドホテル / 福山雅治Tokyo Mapゲストはコラムニストの泉麻人さん。吾郎店長とは初対面ですが、原宿のお店「オー バカナル」で見かけたことがあるそうです。大人数だったと聞いてその時のことを覚えている店長も凄い。そして、懐かしい東京の話。新宿育ちの泉さんが良く行ったのは新宿・中野、学生時代は渋谷だそう。前回の東京オリンピックの頃は小学2年生で、6年生はオリンピックに行けたのだとか。当時は東京でも外国人が珍しくて、サインをねだったりしたこともあったそうです。「1964 前の東京オリンピックの頃を回想してみた」表紙の写真に写っているビルは、なんと吾郎店長のお母様が働いていた所らしい。当時のアイドルは吉永小百合さんで、「明星」や「平凡」の表紙を毎月のように飾っていたそうです。明星の表紙といえば、吾郎店長もその昔登場していましたね。初めて表紙を撮った時は嬉しかったそうで、でも浅香唯さんと隣なのに、実は一緒の撮影じゃなくて残念だったのだとか。そして当時子供たちの間での流行は忍者もので、その前は軍もの。「コンバット」を知っている店長、凄い。お父様と一緒に見ていたそう。泉さんのリクエスト:♪ 抱きしめたい / THE BEATLES♪ BEAT IT / FALL OUT BOY feat.JOHN MAYERエンディング♪ 夜空ノムコウ / スガシカオ*1999年リリースのこの曲についてのエピソードを話す吾郎店長が嬉しそう(^-^)照れ臭くなったのか、最後に陽水さんの物まねしちゃうし(╹◡╹)上手でしたけど。この時吾郎店長が「僕らスマップ」と言ったのがネットニュースになって、ざわざわしていましたが、今までも吾郎さんはグループ当時の話を度々しているし、ことさら騒いだりするのはどうなのかなぁと思ってしまいました。THE TRADホームページ

    THE TRAD 12/3
  7. の若い男女が出て来邦画作品(特に恋愛系)にはあまり近づかないようにしている。それにしても若手俳優ってどんどん湧いて出て来るのだね。邦画やドラマをあまり観ないせいかまったくついていけない。…なんてダルそうな前置きはこのくらいにして、何の情報も見てないまんまの、個人的な感想をとりとめなく書いてみます(盛り上がってる作品に水を差すくらいなら何も書かない方がいいので、なるべく好意的に)。何にも興味が持てない高校生活を送る留年生・小坂れい(間宮祥太朗)は、リストカット常習犯なのに教室で殺されてゴミ箱に捨てられていた蜂を埋葬しようとする鹿野なな(桜井日菜子)に関心を持つ。それから2人は一緒にいることが当たり前になっていくのだが…原作は、Twitterで人気の世紀末による4コマ漫画。観た後でちょっとチェックしてみたら、雰囲気は合ってる感じ。当然ながら場内には女子高生が来ていて、やー、私も女子高生だったらもっと浸れたかもしれない(苦笑)。この映画は、主人公2人だけでなく、地味子ときゃぴ子という幼馴染や、撫子ちゃんと八千代くん、イケメンくん、サイコキラーくん…といった人物たちが織り成す青春群像劇の構成になっている。そして、それぞれが自分自身や他者との関係性に不安を感じ、偏った言動で防衛/攻撃しながら生きていたりする。…で、前半と後半がまったく異なる展開だ。前半はとにかくゆるゆるとした高校生ライフが描かれていて、心なしかカメラワークもそんな感じで、それぞれの男女たちの恋愛模様が繰り広げられる。この時点で「あ~、もう帰ってしまおうかな」モードになったりもするのだが(私は)、主人公2人は常に「死ね!」「殺すぞ!」「死ぬ!」「殺して!」なツンデレカップルでロマンティックじゃないし、他も、やたら愛されたがるきゃぴ子(貧相な部屋をお姫様ルームのように飾り立てていたりする)や、毎日そっけなくされながらも告白し続ける撫子ちゃんを見ていると、何となく微妙に病んでいるような感じさえ透けてくる。そんな現代性と普遍性が入り混じった日常の前半から、ある事件をきっかけに後半がらりと世界が様変わりする。一気にバラバラだった話が回収され繋がり、意味を成していく。エモーショナル装置にスイッチ。すごくよくわかるのだ、そのきっかけになる事件が起こる直前の不吉な伏線も。そして、これは映画だから、観終わった直後は多少違和感があったとしても、しばらくすると、ほわほわした切ない余韻に満たされたりもする。…そんな不思議な魅力のある映画。喪失は人を大人にするのかもしれない。というか、大人にならざるをえないのかもしれない。そうやって喪失を積み重ねながら生きていく…死ぬまでは。「未来の話をしましょう」とか言いながら。監督:小林啓一原作:世紀末出演:間宮祥太朗、桜井日奈子、恒松祐里、堀田真由、籔内夢菜、ゆうたろう、金子大地、中尾暢樹、佐津川愛美、森口瑤子…2019年/日本/123分映画『殺さない彼と死なない彼女』公式サイトBon Voyage★

    『殺さない彼と死なない彼女』
  8. 8年制作の アメリ映画  です。 (97分)インディペンデント系 低予算のSF映画の本作。 設定はSF作品ではありますが、過去のゴールドラッシュ時代を描いた 「黄金」 や 「黄金狂時代」 にも通じる所が多く、西部劇的なエッセンスも散りばめられた作品です。  宇宙船に繋がれた一台の小型ポッドがある惑星へ向けて離脱します。 ポッドに乗っているのは父 デイモンと娘の シー。 彼らは貧困生活から逃れる為、一攫千金を狙って希少な宝石が眠っている、汚染された惑星へと向かっていました。 その惑星は有害な物質が漂う森に覆われていました。 到着した二人は林の奥深くへと入り込んでいき希少な宝石を見つけますがより多くの石が眠っているという 「女王の巣」 と言われる場所へ向かうと告げる父。 仕方なく従う娘のシーでしたが、その道中で二人の怪しげな男に出くわします。 無理な要求をする男達に反撥した父は一人を殺しますが、自らも命を落としてしまいます。 シーはポッドに逃げ帰りますが、着地時に故障したポッドは動かず途方に暮れます。 父を殺した男 エズラが訪れ、「女王の巣」の宝石と、帰還するポッド という交換条件で行動を共にする事になるのでした、、。 本作はSF映画ですが、クリチャー的なエイリアンは登場しませんし、いつの時代なのかという設定や、そもそも地球というワードも登場しない不思議な世界観です。反面、作品の魅力の多くが70年代を思わせるヴィジュアルデザインとそのディティールで、ポッドの中の機械類やディスプレイ、モニターに映されるグラフィックもかなりアナログ的。 彼等の着る宇宙服もかなり使用感があり、呼吸器のフィルターを掃除したり、共同で使用する為、互いの宇宙服をチューブで繋いであったりします。 銃一つとってもオリジナルなデザインですが、レーザー銃ではなく、手入れをして弾を込めるという凝りようで、   そういった細かなディティールの積み重ねと、ほとんど多くの場面が実際の森の中で撮影されている事で、不思議なリアリティーを生みだしています。 B級的な面白さこそありますが、意外と安っぽさは感じない画に仕上がっています。物語の多くは父を殺したエズラとシーが 「女王の巣」 へと向かう道程がメインとなり、その過程での二人の心の交流や、極限状態に置かれた事によって明らかになっていく人間性と変化が緩やかに描かれています。  傍に居ながらシーの本質を理解せず、自己中心的な行動をとっていた父と、保身の為とはいえその父を殺したエズラの方がシーを理解しようとし、彼女の夢や言葉に耳を貸すという皮肉な展開が、この単純な物語に奥行きを持たしています。そして最も重要なのが主人公となる二人の魅力です。 シーを演じるソフィー・タッチャーという少女。 本作しか情報はありませんが、幼くして辺鄙な惑星に一人残された少女の絶望と、生きて故郷へ帰ろうとする力強さを見事に演じきっています。その彼女の父を殺してしまうエズラを演じるのが 「キングスマン: ゴールデン・サークル」等のペドロ・パスカル。 最初はただの悪役の荒くれ者のようなキャラクターでしたが、徐々に人間性が明らかになり、中盤からは父性を感じさせるような存在に変化していく様は彼のルックスも相まって、とても人間的な魅力を感じさせてくれます。基本はSF映画ですが、ロードムービーであり、バディムービーでもあり、少女の成長の物語でもあります。 派手なSFアクションを期待すると裏切られるかも知れませんが、静かなテンポで、胞子が浮遊する緑深い森の中を歩く映像は、どこか 宮崎駿 の映画を思わせるものがあります。 ストーリー自体にSF感はさほど感じませんが、SF映画のもう一つの魅力である機械や装備、文字に至るまでのディティールのこだわりは、それだけでも見て楽しむ事が出来ますし、主人公二人も魅力的です。 そんな訳で、いつもと違ったSF映画をご覧になりたいという方には興味深い作品ですので、機会があまりしたらご覧になってみて下さいませ、です。  では、また。 

    たくさん共感されています

    PROSPECT
  9. かされ・・・。後は映画を観てくださいね。プロレス一家に生まれたサラヤが、人気レスラーになっていくサクセスストーリーです。スポ根もので、まぁ、良くあるストーリーではありますが、やっぱり、このスポ根は、つい感動してしまうんですよね。解ってはいても、うんうんって、感動しちゃうんです。プロレスの団体とか、私は全く分からないのですが、サラヤはイギリスで、家族でやっている小さなプロレス興行主の家に生まれ、子供の頃からプロレスを身近に感じてきたんです。そんな彼女が、アメリカのプロレス団体のトライアウト(入団試験)を受けて合格します。で、デビューに向けて特訓に突入するのですが、凄い大変そうでした。でも、サラヤ以外の女性たちは、結構、モデルのような体形だったので、女子プロレスって、やっぱりシナリオがあってその通りに勝ち負けも決まっているのかなぁと最初は思いました。でも、その内、重いタイヤを持ち上げたり、激しい訓練が続いて、全員がそれをやっていたので、やっぱり力勝負なのかなとも思いました。どーも、相手が技をかけてくるのを、わざわざ待ってあげているように見えたりするので、本当のところは解りません。でも、女子プロレスラーが、沢山の訓練をして、身体を鍛えて試合に挑んでいるんだという事は、よく解りました。なんか、ちょっと違和感があったのが、兄のザックがトライアウトに落ちて、落ち込んで酒浸りになるくだりがあるのですが、妹が受かって、自分が受からなかったという事で、こんなにも落ち込むのかなと思いました。だって、男性と女性のプロレスって全く違うでしょ。妹が受かったからって、落ち込む必要は無いように思うんだけど。女子のレベルが低かったから妹は受かって、男性のレベルは高かったのでザックは落ちたんだから、自分と妹を比べて落ち込むのはおかしいなぁと思いました。まぁ、私はプロレスの事を全く知らないので、もっと難しいことがあるのかしら。プロレスってルールがよく解らず、映画を観ていたら、肩がリングに3秒間、付いていたら負けなのかな?押さえつければ勝ちってことなのかしら。そんな事もよく解らずに観ていたので、ちょっと理解が他の方よりも私は薄いかもしれません。この映画、ロック様=ドウェイン・ジョンソンが出演しているって聞いて、観に行ったのですが、ロック様が出ているのは、ほんのちょっとでした。まぁ、「ジュマンジ」で観れるから良いけど、もっとロック様が出ているのかと思っていたので、ちょっと残念でした。私は、この映画、お薦めしたいと思います。きっと、私のようにプロレス音痴の人間よりも、プロレスがある程度分かっている方は、もっと感動すると思います。これ、実話を元にした伝記映画なので、本当のサラヤ=ペイジを知っている方もいらっしゃると思います。なので、何も知らない私でさえ感動したので、知っている方なら、もっと感動するのではと思います。ぜひ、観に行ってみてください。ぜひ、楽しんできてくださいね。・ファイティング・ファミリー|映画情報のぴあ映画生活 WWE フォールズ・カウント・エニウェア(3枚組) [DVD] 9,500円 Amazon WWE レッスルマニア29(3枚組) [DVD] Amazon リングサイド プロレスから見えるアメリカ文化の真実 1,980円 Amazon

    「ファイティング・ファミリー」女子プロレスラーの実話を映画に。サクセスストーリーです。
  10. 取っているシリーズ新作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』予告編第1弾が公開!『ゴーストバスターズ』1、2作目に続くシリーズ第3作として製作された本作は、シングルマザーの2人の子供(マッケナ・グレイス、フィン・ウォルフハード)が納屋に隠されていた“あの車”を発見するところから物語が動き出す。予告編では見覚えのある“アイテム”が映し出されるが・・・・。『アントマン』のポール・ラッドも教師役として出演。今回のティーザートレーラーでは出てきていないが、復帰が決まっているオリジナルキャストのビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、アーニー・ハドソン、シガニー・ウィーバー、アニー・ポッツが物語にどのように関わってくるのか、ファンとして大いに気になるところ。実は『ゴーストバスターズ2』に子役としてちょっとだけ出ているジェイソン・ライトマン監督。撮影前に「これは『ゴーストバスターズ』へのラブレターなんだ。僕はこのシリーズを観て育ってきた最初のファンなんだよ。だから『ゴーストバスターズ』ファンのために作りたい」と自信たっぷりに語っていた。はたして『ゴーストバスターズ』へのラブレターに仕上がっているんでしょうか。7月10日米国公開!●関連記事『ゴーストバスターズ2020』改め『ゴーストバスターズ:アフターライフ』ティーザーポスター!!!続編第3弾『ゴーストバスターズ2020』にピーター・ベンクマンも帰ってくる!オリジナルメンバーがカムバックする『ゴーストバスターズ』第3弾、撮影スタート!!!!『ゴーストバスターズ』第3弾の超最速ティーザートレーラーがもう解禁!!!!オリジナル版『ゴーストバスターズ』が2020年夏にカムバック! 新作はファンのための続編に!? ゴーストバスターズ 1&2パック [Blu-ray] 1,587円 Amazon ゴーストバスターズ 公開35周年アニバーサリー・エディション [Blu-ray] 2,609円 Amazon ゴーストバスターズ 4K ULTRA HD & ブルーレイセット [4K ULTRA HD +... 2,609円 Amazon ゴーストバスターズ2 4K ULTRA HD & ブルーレイセット [4K ULTRA HD ... 2,609円 Amazon

    新たなバスターズは子供たち!?『ゴーストバスターズ/アフターライフ』予告編&初出しフォト!!!
  11. 武蔵 一乗寺の決斗映画 トーキー 128分  イーストマンカラー 白黒映像あり 東映スコープ 昭和三十九年(1964年)一月一日公開 製作国  日本 制作   東映京都 製作   大川博 企画   辻野公晴        小川貴也        翁長孝雄  原作   吉川英治 脚本   鈴木尚之       内田吐夢 撮影   吉田貞次 照明   和多田弘 録音   渡部芳史 美術   鈴木孝俊 音楽   小杉太一郎 編集   宮本信太郎 助監督 鎌田房夫 記録   国定淑孝 装置   館清士 装飾   宮川俊夫 美粧   林政信 結髪   桜井文子 衣裳   三上剛 擬斗   足立伶二郎  進行主任 神先頌尚 出演 中村錦之助(宮本武蔵)  入江若葉(お通) 河原崎長一郎(林吉次郎) 浪花千栄子(お杉) 佐藤慶(太田黒兵助) 織田政雄(木賃宿の親父) 香川良介(植田良平) 鈴木金哉(御池十郎左衛門) 国一太郎   監督 内田吐夢 ☆☆☆ 小川貴也=小川三喜雄=初代中村獅童=小川三喜雄 中村錦之助=初代中村錦之助         =小川矜一郎→初代萬屋錦之介         =小川錦一 香川良介=香川遼 河原崎長一郎の役名は一部資料では林吉次郎と書かれている。 ☆☆☆ 画像・台詞出典 『宮本武蔵 一乗寺の決斗』DVD ☆☆☆ 台詞の引用・シークエンスの考察は、研究・学習の為です。  東映様にはおかれましては、ご理解・ご寛恕を賜りますようお願い申し上げます。☆☆☆ 平成十一年(1999年)九月十一日福原国際東映 平成十二年(2000年)九月八日高槻松竹 平成十五年(2003年)五月二十二日京都文化博物館 にて鑑賞☆☆☆関連記事宮本武蔵 一乗寺の決斗 昭和三十九年一月一日公開 内田吐夢監督作品(一)宮本武蔵 一乗寺の決斗(二)「怖い人」宮本武蔵 一乗寺の決斗(三)涙の尺八宮本武蔵 一乗寺の決斗(四)墨絵を見る宮本武蔵 一乗寺の決斗(五)町人のたつき宮本武蔵 一乗寺の決斗(六)兄と弟宮本武蔵 一乗寺の決斗(七)誘われた剣士 宮本武蔵 一乗寺の決斗(八)「お案じなさいますな」宮本武蔵 一乗寺の決斗(九)果たし状https://ameblo.jp/ameblojp-blog777/entry-12416099713.html宮本武蔵 一乗寺の決斗(十)酒席の剣士 本日萬屋錦之介八十六歳誕生日宮本武蔵 一乗寺の決斗(十一)両雄出立 本日平幹二朗八十五歳誕生日宮本武蔵 一乗寺の決斗(十二)雪の三十三間堂https://ameblo.jp/ameblojp-blog777/entry-12428123568.html宮本武蔵 一乗寺の決斗(十三)緋牡丹の一片https://ameblo.jp/ameblojp-blog777/entry-12428218336.html宮本武蔵 一乗寺の決斗(十五)牡丹を焚くhttps://ameblo.jp/ameblojp-blog777/entry-12428670488.html宮本武蔵 一乗寺の決斗(十六)「夜が明け次第」https://ameblo.jp/ameblojp-blog777/entry-12429333303.html宮本武蔵 一乗寺の決斗(十七)「自身の油断を戒めている」https://ameblo.jp/ameblojp-blog777/entry-12429820725.html宮本武蔵 一乗寺の決斗(十八)琵琶の音色https://ameblo.jp/ameblojp-blog777/entry-12445623486.html?frm=theme宮本武蔵 一乗寺の決斗(十九)小袖と手紙https://ameblo.jp/ameblojp-blog777/entry-12454844176.html宮本武蔵 一乗寺の決斗(二十)親子の絆https://ameblo.jp/ameblojp-blog777/entry-12455076621.html宮本武蔵 一乗寺の決斗(二十一)少女の呼び声https://ameblo.jp/ameblojp-blog777/entry-12456641992.html宮本武蔵 一乗寺の決斗(二十二)伽羅の香宮本武蔵 一乗寺の決斗(二十三)文を結ぶ 内田吐夢百二十一歳誕生日宮本武蔵 一乗寺の決斗(二十四)ただ一つの門宮本武蔵 一乗寺の決斗(二十五)武士の仕度宮本武蔵 一乗寺の決斗(二十六)武士の代表宮本武蔵 一乗寺の決斗(二十七)戦地決定宮本武蔵 一乗寺の決斗(二十八)戦地へ お通は空を見上げる。目には疲労が滲んでいる。病との戦いもあるが、愛しい武蔵に伝えたい事があった。 武蔵は宿に帰ってくる。その後を吉岡一門から破門された林彦次郎が追う。遅くなってしまったことを武蔵が詫びる。木賃宿の親父は二日間お帰りがなかったので心配しておりましたと気持ちを述べる。 武蔵は土産の山芋を渡し、「山芋汁を作ってくれ。二人で少し飲みたい」と気持ちを伝える。親父は腕を振るって拵えましょうと答えた。武蔵は注文しいた品について問う。親父は鉢巻・下着・腹巻全て出来ておりますと返答する。 自室で武蔵は親父が用意してくれた品物を見届け布を破って決戦に臨む。 吉岡一門道場では重鎮の植田良平と若き剣士太田黒兵助の両名が、一門の剣士を結集し、決死の作戦を伝えようとしていた。中央には決起の為に酒樽と木刀が置かれている。   植田「いよいよ最後の弔い合戦に挑む。こうな       った以上、恥も外聞も無い。卑怯と言わ      れようと、何と言われようと、武蔵を叩き      殺す事以外に我々の生きる道はないの      だ。壬生の御老人でさえ、可愛いご子息を      名目人に立てられた。一人一太刀という      功名心はかなぐり捨てて十人一太刀の      必死の戦法。百人一太刀、武蔵を葬る事      は必ず出来る!」 植田は作戦を述べ、太田黒を一瞥する。太田黒は中央に進み、木刀で酒樽を叩いた。 夜明け。武蔵は裸になり水垢離をする。 その時お通は覚醒していた。横でお杉が熟睡している。  武蔵が衣服を整え仕度をしていると、宿に林彦次郎が訪ねてきた。    林「宮本氏。某は殺意があって参った者ではご      ざらん。」    武蔵「吉岡の門弟衆!」    林「否、某はもう吉岡の門弟ではござらん。破門      の身です。」    武蔵「破門?破門の貴殿が何用で?」    林「失礼ながらお考えを得たい事がある。」    武蔵「申されよ。」    林「では一つ。貴殿は何の意趣遺恨があって、か      程迄に吉岡一門を仇とされるのか?」    武蔵「倣いです。」    林「倣い?」 武蔵はもう一度「倣いです」と強調する。林は悲痛さと憤りをこめて問う。    林「然らば武門の倣いという言葉一つで縁も所      縁も無い多くの命が失われても良いという訳      か?その訳をお聞かせ頂きたい。貴殿も又、      その命を断とうとしている。何の為です!何故      黙っておられる?一言御言葉有りたい!」    武蔵「知らん!」    林「知らん?」    武蔵「先程より屁理屈を並べ立てこの武蔵の口か       ら何を引き出されようとされているのか?その       訳を知らぬと申した迄」    林「では承る。貴殿はその一剣に身を託して一体      何を求めようとして居られるのか?名利か?そ      れとも栄達か?」    武蔵「名利?栄達?拙者から貴殿に申したい言葉       は剣は絶対絶命。敢えて言うならば剣は最高       のものを望んでいる。これ以上の問答無用!」 武蔵は歩み始める。林は「武蔵殿!」と呼ぶ。「くどい」と武蔵は厳しく叱って去って行く。  小舟が並び、上に板が置かれている。武蔵は板を踏み歩き河を渡り、林に入って行く。霧がたちこめていた。 ☆剣の問答☆ 入江若葉が視線に厳しさを見せる。お通は武蔵の無事のみを祈っている。その心なのだが、若葉の眼力の凄まじさに圧倒される。 初代中村錦之助の宮本武蔵は笑顔で木賃宿に帰ってくる。織田政雄の木賃宿の親父が渋い。『宮本武蔵 般若坂の決斗』においても政雄の木賃宿親父は出ている。五部作のレギュラーである。 武蔵が土産の山芋を出して山芋汁を望み、二人で一杯飲みたいと語るシーンは暖かさが溢れる。「親父が腕を振るって拵えましょう」の政雄の台詞回しも優しさがある。 大決戦を前に世話になった親父と芋汁と酒で交流を暖める。武蔵の感謝の表明でもある。この食事前の錦之助が笑顔であることも重要である。武蔵は戦いへの意志が明確である。注文していた鉢巻・下着・腹巻をじっくりと見聞する時は厳しい表情になっている。大決戦に挑む闘志は熱い。 吉岡一門は大人数で集まり、決起の酒を前に何としても大敵武蔵を叩き殺そうという戦意で団結している。 香川良介が追い詰められた植田良平の悲壮な心を重厚に伝える。切なさと言うよりも、剣ヶ峰で抵抗を試みる悲壮さである。「百人一太刀」で卑怯と言われても武蔵を圧殺しようという大人数の殺害計画なのだが、吐夢は勢いが武蔵にあることを静かに語っている。追いこまれているのは、やはり、吉岡方なのだ。武門・名門の意地と誇りを守らねばならないという重圧が、「負けられない」というプレッシャーになっている。   植田「恥も外聞も無い。卑怯と言われようと、何と言わ      れようと、武蔵を叩き殺す事以外に我々の生きる      道はないのだ。」 植田の言葉には、何か悲痛な心がこめられている。血で血を洗う報復戦を選んでしまった以上後戻りはできない。百人(実際には七十三人だが)の大人数でただ一人の敵武蔵を殺さなければ、名門吉岡の名誉回復は無い。「武蔵を叩き殺す事以外に我々の生きる道はない」の台詞を、吐夢・鈴木尚之は書いた。香川良介が深くこの言葉を語る。この台詞は『宮本武蔵 一乗寺の決斗』の重要な主題を明かしている。 即ち、吉岡一門と武蔵の戦いは、殺し合いなのだ。「殺さなければ殺される」場に吉岡一門と武蔵は立たされている。 一方を是・他方を非としていない。内田吐夢は、武蔵も吉岡一門全員も、共に殺し合いを余儀なくされている存在と見て、深い悲しみを覚えているのだ。  夜明けに武蔵が褌一つの服装で裸で水垢離をする。このシーンは大相撲の力士を想起する。武蔵は一乗寺の大決戦に挑もうとしている。 その時恋人お通は目覚める。このシーンの若葉も迫力豊かだ。横で眠るお杉婆。浪花千栄子は睡眠シーンも凄みがある。 武蔵の元へ林彦次郎(林吉次郎)が訪ねてくる。武蔵は彼を「吉岡の門弟衆」と記憶していたが、林は破門の身ですと自己確認する。 剣を巡って林と武蔵は問答を語り合う。この問答も本作の重要な山場である。『宮本武蔵 一乗寺の決斗』は白黒映像におけるクライマックスの大決斗シーンに話題が集中する。 それは勿論察する。七十三対一の大決戦の大殺陣、凄惨な殺し合い、痛ましい流血が映る。そこに議論が交わされる事も大事である。だが、この吐夢の深い教えには、他の場面にも見逃し・聞き逃してはならぬ大事な所が多い事を、拙ブログでは強調したいのだ。 林は吉岡一門門弟衆を叩き伏せ、清十郎に重傷を負わせ、伝七郎と弟子達を斬殺した武蔵に問う。彼は吉岡一門に勝ったにも関わらず、新たに一乗寺で血を流そうとしている。    林「貴殿は何の意趣遺恨があって、か      程迄に吉岡一門を仇とされるのか?」 この台詞は重い。林は吉岡一門と戦い続ける武蔵が一門を敵視していると映る。吉岡を破門されても、優しい林はかつての仲間達を想い、戦いを回避して欲しいと双方に感じている。 だが、武蔵にとって一乗寺決戦を中止することは剣士として逃げたと言われることになる。剣士が汚名を着る訳には行かない。清十郎・伝七郎の報復戦を吉岡一門が挑んできた以上、勝者である武蔵は受けざるを得ない。吉岡方が卑怯な戦術で大人数の組織で戦いを挑んでくることも武蔵は読んでいる。 吉岡一門を憎悪しているのではない。戦いを挑まれたら受けねばならない。    「倣いです」 初代中村錦之助は明確な口跡でこの台詞を語る。武蔵は武門の倣いに生きている。「殺すか殺されるか」の瀬戸際・剣ヶ峰の厳しさである。初代錦之助の眼は澄み切っていて美しい。 この純粋で美しい目で大決戦に臨もうとしている事にも、吐夢の演出の鋭さがある。   林「武門の倣いという言葉一つで縁も所     縁も無い多くの命が失われても良い     という訳か?その訳をお聞かせ頂き     たい。貴殿も又、その命を断とうとし     ている。何の為です!」 林の問は深くて重くて厳しい。「武門の倣い」という言葉一つで殺し合いが為され、武蔵にとって縁も所縁も無い剣士達が斬られ殺される。屍の山が築かれる。武門の倣いの為に武蔵は、吉岡一門の剣士達を斬り殺すことは間違いない。尊い命が奪われようとしている。何としても止めたい。 河原崎長一郎が熱く林の平和への願いを語る。 吉川英治は、昭和十年(1935年)八月二十三日から昭和十四年(1939年)七月十一日にかけて朝日新聞に連載小説として『宮本武蔵』を発表した。 内田吐夢は、『宮本武蔵』を昭和三十六年(1961年)から四十年(1965年)にかけて全五部作で映画化することを明かした。 DVD特典のブックレットの岡田茂の言葉によると、英治は『宮本武蔵』五部作により、長篇小説のほぼ全体を映画化してくれる事に喜んでいたそうである。 英治は内田吐夢・鈴木尚之の相談に乗り、映画企画に協力していた。『宮本武蔵』第一作においては撮影の見学もしている。 しかし、第二部『宮本武蔵 般若坂の決斗』の公開前の昭和三十七年(1962年)九月七日に英治は七十歳で癌で死去した。 吐夢・尚之は、『宮本武蔵』映画版五部作において、原作小説を忠実に映像化する場面と大きく変えるシーンの両方を明示している。 「原作に忠実」という事は、原作に対する崇敬の念が篤く表明されているという精神において確かめられる事柄である。「原作を大きく改変する」という事においては、原作を敬う精神が確かめられるならば、それは許される事柄であるし、大きな問題提起でもある。 林彦次郎(林吉次郎)は小説『宮本武蔵』に登場しない。内田吐夢は、『宮本武蔵』映画版全五部作の二・三・四・五の計四作にこの人物を登場させた。剣に生きて血を流してでも剣を極めようとする武蔵に、「殺しは酷い」という問題を突きつける存在として林を書き描いた。 河原崎長一郎(かわらざき・ちょういちろう)は昭和十四年(1939年)一月十一日に東京府に誕生した。本名を河原崎統一(かわらざき・とういち)と申し上げる。父は四代目河原崎長十郎、母は河原崎しづ江(山岸しづ江)である。 前進座の大名優夫婦の長男として誕生した長一郎は早稲田大学在学中に東映と契約し、数々の作品に出演し二十代前半で名演を明かしている。 松竹歌舞伎出身の初代中村錦之助後の初代萬屋錦之介。前進座出身の河原崎長一郎。宮本武蔵役と林彦次郎(林吉次郎)役を勤める二人が、剣について議論を戦わす。 内田吐夢は明らかに準主人公として林を位置付け、河原崎長一郎の平和祈念・殺し合い中止の言葉を語ってもらっている。 剣を取って殺し合いの場に行く武蔵と、剣は血を流す事を強調し殺し合いを止めるように説く林。どちらが良い訳もどちらが悪い訳でもない。  吉川英治の小説に登場しない林を出して、吐夢は戦闘の悲しみと空しさを伝えてもらおうとする。 『宮本武蔵 一乗寺の決斗』を反戦映画とする意見がある。私はそれを否定しない。否定しないが、それのみではないと申したい。戦争だけでなく、一切の戦いと殺し合いと暴力に対する悲しみが語られているというべきではないか? 殺し合いの戦いを選び取った武蔵にとって、林の鋭い問いも所詮は屁理屈でしかない。林は剣に全てを賭ける宮本氏が目指す者は名利・栄達かと問いかける。 武蔵は名利・栄達を完全否定する。剣は絶体絶命である。強いて言うならば、剣は最高のものを望んでいる。武蔵は剣に命を確かめて、剣に生きている。剣に生きる武蔵にとって、自己の生き方を誠実に極めていくことは、血を流さなければならなくなる。彼は自己の意志でその殺戮を選び取る。憎くない相手を斬らねばならない。武蔵が確認する「剣は命」の生き方は血を流す事であった。必死に武蔵を諌める林だが、一乗寺の決戦を見た彼は、武蔵に対して刀を抜く。ここにも深い悲しみがある。 繰り返しなるが、内田吐夢は、剣を命とする武蔵が血を流す事も、林が何故剣で血を流すかと問う事も両方否定せず、両者共に敬っているのである。剣が命を奪う事を悲しみ痛みを覚えている。 初代中村錦之助の武蔵と河原崎長一郎の林の激論に、「剣は絶対絶命」という深い問題が明かされ、その問いは観客の胸にずしりと迫ってくる。 武門の倣いは血を流し命を奪う。 武蔵はその倣いに命を賭けている。吐夢は誠実で純粋な生き方が、他の命を奪い殺してしまう事に深い悲しみを覚え感じる。 『宮本武蔵 一乗寺の決斗』は答えを出していない。剣を問う映画なのだ。                       文中敬称略             令和元年(2019年)十二月九日                            合掌                      南無阿弥陀仏                          セブン                                

    宮本武蔵 一乗寺の決斗(二十九)「剣は絶体絶命」
  12. 映画 「アイリッシュマン」 令和元年11月27日配信開始 ★★★★☆原作本 「アイリッシュマン(上・下)」 チャールズ・ブラント 早川文庫(英語 字幕翻訳 不明)1975年、全米トラック運転組合「チームスター」のリーダーであるジミー・ホッファが忽然と姿を消した。その失踪事件に関与した疑いをかけられたのは、伝説的マフィアのラッセル・バッファリーノに仕えていた殺し屋“アイリッシュマン”ことフランク・シーランだった。第二次世界大戦後の混沌としたアメリカ裏社会を背景に、シーランの数十年にわたる物語が描かれる。                                                    (ムービー・ウォーカー)Netflixのお試し会員になりました。(もちろんそのまま会員になるつもり)とにかく月額800円からで観られるラインナップがすごい!配信で映画を観るなんて邪道!というスタンスは変えるつもりないけれど、これはもうスルーはできないですよ。「アイリッシュマン」と「ルディ・レイ・ムーア」はすでに配信されていたので即「マイリスト」へ。   これでいつでも見られます。「マリッジ・ストーリー」も金曜日には配信されるとか。「アイリッシュマン」は劇場公開もされていますが、スクリーン数は少ないし、それ以上に3時間半はなかなかきついですよ。(近くのシネコンだと終了時間23時すぎ)それを家に居ながらに観られるのは、映画館好きな私にも魅力的。それに比べたら、WOWOWの2,530円は高いよなぁ・・・・夫が錦織目当てに入会したものの、ずっと試合に出てないから、今では、私が土曜日の夜に「BULL3」を観てるだけで、12月の番組表でも観たい番組ほとんどないし・・・・それをいったら、NHKBSなんて、内容からいったら許せない価格ですよね!映画館には今まで通り行くけれど、WOWOWかDVDの宅配レンタルを辞めてこっちにシフトしようかと思っている今日この頃です。前置きが長くなりましたが、「アイリッシュマン」です。3時間半の長尺なので、ストーリーを書いていく元気はないですが、概略だけ・・・老人となったアイルランド系の元殺し屋、フランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)が自分の半生を語る形で物語は始まります。(現代シーンは2000年くらい?)そのあと、70年代→50年代と、一気に半世紀くらい遡ります。つまり30代くらいのフランクを70代のデニーロが演じるという無茶をやっております。CGでしわは消えてましたけど、体形や身のこなしはいじってないようで、ちょっと30代には見えなかったけど(笑)主要人物だけでこんなにいますけど、要になるのは3人① フランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)  1920年~2003年 (83歳で死亡)② ラッセル・ブファリーノ(ジョー・ペシ)     1903年~1994年 (91歳で死亡)③ ジミー・ホッファ(アル・パチーノ)       1913年~1975年 (62歳で死亡)フランクはトラックで肉の塊を運んでいた若い時、イタリアンマフィアのラッセルと知り合い、いろいろ便宜を図ってもらう一方、汚れ仕事を一手に引き受けることになります。原作本の原題でもある「家のペンキを塗る」というのが「人を殺す」という意味らしいです。その後、ラッセルから全米トラック運転手組合のジミーを手助けするようにいわれ、彼からも信頼されるように。ジミーはマフィアではないけれど、大きな権力をもっていて、怖いもの知らず。トニーという気の強いマフィアに「イタ公」と言ったことをとがめられても、平然としています。これがだんだん大ごとになって、フランクは和解するように何度も説得するも、聞く耳持たず。結局はラッセルの指示で彼を射殺することになるのです。ジミーの遺体は見つからず、行方不明のまま。その後、ラッセルとフランクは別の罪で収監され、刑務所内で高齢のラッセルが亡くなり、当時を知る人はみんな死んでしまいました。80歳を超えたフランクにFBIや神父が尋ねるも、彼は何も語らず・・・・ (あらすじ 終わり)ちょっと省略しすぎましたが、こんな流れです。メインの3人をロバート・デ・ニーロ(実年齢76歳) アル・パチーノ(実年齢79歳) ジョー・ペシ(実年齢76歳)という3人の大物カリスマが演じるのですが、登場人物自体は同年代ではなく、デニーロの7歳上がパチーノ、さらにその10歳上がペシ。アル・パチーノ演じるジミーは62歳で殺されてしまうので、本来なら50代くらいの俳優がやる役なんでしょうけど、全然違和感なかったですよ。むしろ、豪快でスピーチが上手く、偏屈だけれど人を惹きつけ、父にも心を許さないフランクの娘のペギーにまで好かれるジミーという人物像にぴったりでした。小柄なのに頼りになり、存在感たっぷりのラッセルもとっても良かったです。デ・ニーロが30代で幼い子のいる設定のシーンはちょっと厳しかった気もしましたが、本作で描かれるフランクは、義理人情に篤く、温厚な家族思いの男なんだけど、大事な人のため、と思うと、いきなり狂暴スイッチが入って、何もいとわずやってしまう人物。でも結局はいつも板挟みになって悩む不器用な人間。これはやっぱりデ・ニーロのための役なんでしょうね。雇用確保や労働者の地位向上に寄与したと思っていた組合がマフィアとズブズブの関係だったとか、ジミーたちがケネディ大統領の暗殺にもかかわっていたのでは?とか、キューバ危機がでてきたり、ニクソンが登場したり、戦後のアメリカ史を裏社会からみられる作品にもなっていると思いました。上映時間長くても、配信だから、いつでも中断できるのに、一気に見てしまいました。王道のマフィア映画でしたが、エンタメ性もたっぷり、ためにもなるし、ものすごく贅沢な時間を過ごせた気がします。そもそもこの作品、お金がかかりすぎて映画会社が撤退したのをNetflixが引き継いだんですってね。今はそういう時代なのか・・・・「アイリッシュマン」こそ、本来、劇場公開されるべき作品なのにね。それも、今上映されているような(設備の貧弱な)ミニシアターやシネコンのおかしな時間帯ではなく(「ジョーカー」と同レベルで)音響も座席も最高にいいスクリーンをたくさん確保すべきなのに・・・・映画会社は頑張れ!って思うばかりです。

    アイリッシュマン
  13. ーブリックがキング原作を大幅に変更し、結末までも変えてしまって、キングの逆鱗に触れたのは有名な話。怒りのあまり?キングはその後自らプロデュースしてテレビドラマ版の『シャイニング』を製作しています。どちらが名作かは別として、原作者プロデュースのテレビ版のほうが原作のテーマを忠実に反映していることは言うまでもないでしょう。個人的な印象では、今回の『ドクター・スリープ』は、キューブリック版よりもテレビドラマ版のテイストを継承してる気がします。もっとも、迷路庭園や、このホテルのいわゆる開かずの間として登場する237号室(原作では217号室)をはじめ映画版のキーアイテム・キーワードはしっかり盛り込まれてはいるのですが・・・最近作品に対してネガティブな書き方になってしまった記事が多くて自分でも気分が悪いので、『ドクター・スリープ』は記事にしないことにしました。代わりに、さんざん語りつくされた作品ですがキューブリックの『シャイニング』のほうを。あらすじ(ネタバレ)コロラド州の山岳地帯にあるオーバールック・ホテルは、夏は富裕層の避暑地としてにぎわいますが、雪に閉ざされる長い冬の間は閉鎖され、誰も近寄ることがない陸の孤島になります。このホテルの住み込みの管理人は、冬の間家族以外の誰とも接することができず、春まで孤独に耐えなければならない過酷な仕事。過去には、精神に破綻をきたし、家族を惨殺して自らも命を絶った管理人もいたとか。そんないわくつきの仕事に妻と5歳になる息子を連れて応募してきたジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)は、彼自身もどうやらいろいろといわくがありそうな男。戯曲を執筆しているけれどどうも書くのは久しぶりのようだし、過去に子供に暴力を振るったことも・・・ホテルの支配人から過去の忌まわしい事件の話を聞かされたものの、ゴージャスなホテルで執筆活動に没頭しながら報酬が得られることに魅力を感じたジャックは、管理人の職に就くことを決意。一方、ジャックの息子・ダニーは超能力の持ち主で、ホテルのただならない気配に気づいています。何か、いる。ただ、ほかに職の無い父親のために避けられない選択だということも理解していたダニーは、ホテルの忌まわしい「住人」たちは「絵本の中の絵」のようなもので、自分たちに手出しはできないと自分を納得させていました。しかし、いよいよジャック一家以外の人々がホテルを去り、ホテルが雪に閉ざされ始めた頃、父親ジャックに異変が起き始めます。さらに、手出しできないと思っていた「住人」たちがこちら側の世界を侵食し始めて・・・スタンリー・キューブリックの唯一のホラー映画、と書いてみて、あれ?でも一番怖い映画ではないなとふと思いました。考えてみるとキューブリックの映画はほとんどが或る意味ホラーなのかもしれないですね。原作はちょっと複雑なホラー&ヒューマンドラマ(スティーヴン・キングがプロデュースしたテレビドラマ版『シャイニング』(1997))私は原作を読んでいませんが、スティーヴン・キングがプロデュースしたドラマ版を見る限り、原作の『シャイニング』にはいくつもの要素が複雑に絡み合っています。実はこの作品、ちょっとゴチャッとした話なんですよね。まずひとつは、ゴシックホラーとしての要素。歴史あるホテルというのは、往々にして長い営みの間にさまざまな出来事を経験してきたもの。中には血にまみれたいまわしい事件もあったでしょう。実際、どうやらこのホテルでは、殺人事件も何度かあったようです。そういう事件の被害者たちの怨念が、誰も訪れる客のない冬の間ホテルを闊歩し、まるでホテルの主のようにふるまってる。そして、冬の間の唯一の住人である管理人一家にわるさを仕掛けてくるんです。誰もいない古めかしい建物、それも無数に部屋がある大きな建物の中で、誰もがふっと感じる寒気みたいなものが、この物語のベースになっています。2つ目は、家族という、良くも悪くも強い絆が生み出すホラー。夫の暴力に苦しみながらも、生活や子供のために別れられないという女性は、世の中にはたくさんいるんじゃないでしょうか。親の暴力から逃れられず命を落としてしまう子供の悲劇も、現実に毎年後を絶ちません。ましてや、家族で雪に閉ざされ、陸の孤島のような山の上のホテルに住んでいたとしたら、そんな孤立無援の状態で父親のアル中の発作がぶり返し、暴力三昧が始まったら・・・これは物凄い恐怖です。3つ目は、サイキックものという要素。ジャックの息子ダニーはサイキックで、ホテルの「住人」の存在に気づいています。一方、ホテルの「住人」たちも彼の能力に気づいていて、脅威を感じ、彼を狙ってる。小さな子供が大人には見えないものを見る怖さ、また、子供が狙われる怖さが本作のホラー要素を構成しています。そしてもうひとつストーリーの軸になっているのが、父親と息子の確執。精神分析にも登場するテーマですね。ジャックはサイキックである息子の能力に戸惑い、また、何事も息子を最優先に考えようとする妻ウェンディに対して不満を感じています。あからさまな嫉妬ではないにしろ、自分が家の「管理者」であり、家族は父親最優先、なにごとも自分の意向に従うものだと思ってる。そんな父ジャックが発する邪気が、ホテルの「住人」たちの付け入る隙となり、ジャックは住人たちに支配されていく・・・父親と息子の対立という永遠のテーマが、物語に巧みに取り入れられているんです。父と息子の和解の場面を削り取ったキューブリックの真意キューブリック版は、多分キングが原作の中の「人間ドラマ」として最も重視していたはずの、父親と息子の和解、最後に父は家族を守る使命に回帰するという展開を根こそぎ削って、父子対決で息子が勝利する顛末にまとめ上げています。キングが怒るのも無理はありません。何故こういう改変になったのか?ひとつには、上に書いたように原作は複雑な要素が絡み合う作品で、2時間の映画にまとめ上げるにはもっと話をスッキリさせる必要があったということでしょう。でも、そもそもキューブリックの映画は基本的に性悪説で、原作の『シャイニング』のようなヒューマンドラマの要素はキューブリック作品とはとことん相容れないもの。やはりそれが最大の要因じゃないか?という気がしてきます。キューブリックの中では、父と息子は和解できない存在、父性が子供を救うのではなく、子供が自力で父親の呪縛を脱するというのが、あるべき結末だったのかもしれないですね。実際、キューブリック版の父親ジャックは、自分の仕事が進まないのは子供や妻のせいだと考えていて、家族を重荷に感じているように見えます。子供のことなど気にせずに、酒を飲み、浮気もしたい。父である以前に「男」でありたい人間なんですよね。キューブリックにしてみれば、父性を失った父親こそがリアルなホラーだったのかもしれない、そのためのジャック・ニコルソンというキャスティングだったのかもしれません。当時ジャック・ニコルソンは40代で、5歳のダニーの父親を演じるには年配だし、なによりも圧倒的に狂気が似合う人ですから。映像に仕込まれた「迷宮」ただ、キューブリックはジャック・ニコルソンの渾身のホラー顔に頼り切っていたわけではありません。彼は原作のヒューマンドラマの要素を薄めて、ゴシックホラーの要素にフィーチャーしたのではないかと。そのあたりは、凝りに凝った映像に色濃く表現されています。最も印象的なのは、この建物の異様な「気」に気づいているダニーが、フロアで三輪車を乗り回すシーン。三輪車に乗った子供の眼の高さで見たホテルは異様に大きく、整然と客室のドアが並ぶシンメトリーの配置が異様さを醸し出して見えます。特に異様に感じるのが、ハチの巣のような六角形が並ぶカーペット。キューブリックは原作を読んでいることを前提で、この柄を持ってきたに違いありません。原作で、父ジャックが殺虫剤で皆殺しにしたハチの巣を自慢げにダニーに与えるシーンがあります。ジャックにとっては武勇伝ですが、そのハチの巣はいわばハチの墓場。ハチの怨念が詰まっているわけです。ハチの巣のエピソードを彷彿とさせるカーペットは、映像に不吉な空気を立ち上らせています。しかも、よく見るとその柄は迷路を構成していて、クライマックスの舞台となるホテル前庭の迷路庭園とあいまって、このホテルが魔の迷宮であることを暗示しているのです。ホテルの開かずの間のルームナンバーを原作の217から237に変更したのも意味深。237は各位の数字を全て足すと2+3+7=12になります。12は月が地球の周りを1年に12回回ることから、1年は12カ月、12支、時計・・・と、あらゆる循環の終点=始点にこの数が用いられています。12はもっとも迷宮にふさわしい数と言えるかもしれません。そういえば、ホテルのアマチュア無線のコールサインも、KDK12でしたよね。惨事が繰り返されていくのも、このホテルでは時間が閉じていて、永遠に循環していくせいなんでしょう。それから双子の少女!!少女の亡霊って、何故かそれだけで怖さが倍増するものですが、それがさらに双子になると、言いようのない怖さに。これほど恐怖をあおる映像もありません。どうして少女の双子って怖いんでしょう?自然界に同じ個体(それも美しいものに限る)が2体存在する奇跡に、人は神の力を目の当たりにし、畏敬にうち震えるんでしょうか?Raccoon Job(笑)殆どのレビューではスルーされていますが、この作品のクライマックスにはこういう↑ちょっとコミカルにすら感じさせるシーンもあるんですよね。これは、ジャックが「確変」して斧を振り回し、ダニーを探し回る中、母親のウェンディも、ダニーを助けようと必死でホテル内を探す場面で、ある部屋の前を通った彼女が、タヌキ(どうやらオス)と紳士風の男を目撃するシーン。勿論ジャック一家以外誰もいるはずのないホテルですから、どちらもホテルに住み着いた亡霊なんでしょう。どうやらタヌキはベッドで紳士のブロージョブをしてたようです。この場面、一体何故着ぐるみのタヌキなのかと思ったら、raccoon jobって、スラングになってるんですね。ぜひググってみてください。「人間とケモノが××」というのも、ひとつのホラー要素ですが、このタヌキのビジュアル、確信犯的にギャグにしか見えません。どう見ても、遊んでる(笑)ホラー映画を作ってるうちにだんだんホラーというもの自体がギャグに思えてきてつい悪ノリしちゃったみたいな? まあ「恐怖と笑いは表裏一体」とはよく言われることですが・・・ギャグと言えば、最後のジャックの凍り付き方も、どう見てもギャグでしたよね(笑)もともとキューブリックがこの作品を手掛けたのは、前作の『バリー・リンドン』が興行的に振るわなかったため、ヒット作を作る必要性に迫られて、新進の人気作家スティーヴン・キングのホラー小説を映画化することにしたのだとか。でも、スティーヴン・キングとキューブリックの作風はそもそも相容れないし、理論派のキューブリックが呪いだの霊だの、全然「らしくない」。そういう本来のキューブリック的なものじゃないことによる歪みみたいなものが、ふとしたところからこぼれ出している・・・この作品には、そんな印象があります。ホラーというより、キューブリックの思い描く恐怖の館を堪能するつもりで眺めてみると、面白い作品かもしれません。いろんなところに謎めいた数が仕込まれていて、宝探し的な面白さもあります。ただし、本作の謎に迫ったドキュメンタリー作品『ROOM237』(2012)は全く観る価値なしです。なんだかネットでちょっと『シャイニング』の謎について書いている人たちをつかまえてきて根拠のないトークをさせただけのような、いい加減な作品でした。それにしても、六角形のカーペットの柄は今や『シャイニング』のトレードマークになってるんですね。今回の『ドクター・スリープ』でも冒頭でこの柄が使われていて、もうそれだけで凄く気分がアガりました。この強烈に目に焼き付く柄を、ホテルの言い知れない不吉さの象徴として映像に取り入れたセンス!もうそれだけで、キューブリックは天才だと確信してしまいます。

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    『シャイニング』 恐怖の迷宮へようこそ
  14. 引き続き、宮部みゆ原作【名もなき毒】の6話~11話画像は、ネット検索でお借りしました🙇コンビニの紙パックのお茶を飲みながら歩いていた古屋明俊は、橋の上で倒れた❗連続毒物殺人事件が多発している最中の事件だった。警察は、娘の古屋暁子(真矢みきさん)を疑い何度も呼び出した。殺害された明俊には、晩年 恋人(烏丸せつこさん)がいて、籍は入っていなかったが彼女に財産の多くを遺すと書いた遺書が引き出しから見つかった。娘の暁子VS愛人。見ず知らずの愛人に財産を持っていかれる娘としての理不尽さを強く感じていた。暁子には、みちかという一人娘がいるが摂食障害に苦しんでいた。暁子は、頑張って未婚のまま娘を育ててきたという強気の所があった。今多コンツェルンの広報科に勤める杉村三郎(小泉孝太郎さん)は、ある時公演で倒れているみちかを見付けて救急車で病院へ。これが古屋親子との出会いだった。一方、会社では編集の仕事をする中途採用の女性社員の面接で、原田(江口のりこさん)が採用された。しかし、この原田は、とんだクワセモノでかなりのモンスター女だった。仕事はまともに出来ない。注意されると逆ギレし、常に怒っていて周りの同僚も原田の扱いに困り果てていた。ある日、怒り狂った原田が編集長(室井滋さん)に物を投げつけ大怪我を負わせた。それでも原田の怒りがおさまらず辞めてからは、合鍵で会社に忍び込み睡眠薬入りのペットボトルの水を冷蔵庫に入れ、その水でいれたコーヒーを飲んだ広報科の皆は、バタバタと倒れて救急搬送された。たまたま、来社していたみちかも倒れた❗原田は、殺人未遂で全国指名手配される。原田の父親は、娘の仕出かした事件の重大さを痛感し、謝罪の為に上京した。父親の話を聞いて、学歴詐称、年齢詐称、職歴詐称のオンパレード。原田の此までの人生は、嘘で固められていた。原田の兄の披露宴でのスピーチを頼まれ、兄が幼い頃から自分をいたずらしていた事を告白した。即刻、花嫁は、ショックのあまり退場し、破談となる。その衝撃的な告白を誰も信じず、嘘ばかり言っていると非難されてばかり。編集長は、彼女の常に怒っている情緒不安定さは、もしかして兄にいたずらをされ続けて来た話を誰も信じてくれない事が原因ではないのかと主張した。なんと、その怒りの矛先は、杉村家へと向けられ、花を届ける振りをして家に潜入して、幼い一人娘を監禁した。杉村三郎は、その頃、古屋明俊の毒物殺人の犯人を突き止めてタクシーで警察へ行く途中だったのを自宅へ向かった。温厚な杉村だが流石に娘を救う為に必死に行動する。家の裏手に回り込んで、間一髪のところで、キッチンの窓から娘を救い出した。我を忘れた三郎は、原田を何度も壁に打ちつけ、気付かぬうちに、原田に対して殺意を持った。その場に居合わせた古屋親子は、其までの親子間の心のわだかまりが溶けて本音を言い合える仲になった。・・・・・・・・・・・・・・・・原田役の江口のりこさんの一種 狂気じみた演技に震えが来ました。凄いわ。江口さんて。後は、脇役の喫茶店のマスターですが凄くいい味出てみえました。見るからに善人そうという風貌の人がある時、ふとスイッチが入ると凄い毒が出て来る。普段から、小出しに毒を吐く人は、そこまで極端に病む事は少ないかもしれない‼自分の恵まれない環境に絶望し、自分より裕福で幸せそうに見える他人を無作為に殺傷する無差別殺人。衝動的にせよ、その行為は絶対に後悔しかない。被害者も加害者も深い爪痕を残す。ストーリー展開の速さにどんどん引き込まれてしまいました。宮部みゆき原作【名もなき毒】。善意の男・杉村三郎役の小泉孝太郎さんの演技も良かったです。

    宮部みゆき原作【名もなき毒】6話~11話
  15. 「悪のクロニクル」見た。【名誉ある大統領賞を授与され、昇進を控える敏腕刑事のチェ班長(ソン・ヒョンジュ)。同僚たちによる祝宴の帰りに乗ったタクシーで眠っている間に、人気のない場所に連れていかれる。ナイフを手に襲いかかる運転手との乱闘の末、誤って殺してしまったチェは昇進に影響することを恐れ、証拠を隠滅しその場を去った。翌朝、工事現場のクレーンに吊るされた死体のショッキングな映像がテレビを賑わす。事件を担当することになったチェだが、死体が自ら殺した運転手であることを知り驚愕する。そして、事実を隠蔽するため画策するなか不可解な出来事が次々と起こり、チェは底知れぬ罠に巻き込まれていることに気がつく・・・・・・・。】昇進間近の警察署のチェ(ソン・ヒョンジュ)が、タクシードライバーを不可抗力で殺してしまう。昇進に響くと思い、遺体の自分の痕跡を全部そぎ落として、帰るが、次の日、警察署の前の工事現場のクレーンに自分が殺した男の遺体がかかっていた。誰がなんのために?捜査担当になるチェ。自分の殺人を自分で捜査することになった。果たして、真相は?マブリーと、パク・ソジュンくんが出てるから、見た。韓国お得意のサスペンスものだけど。これまた、犯人っていうか黒幕がすぐにわかってしまった。でも、面白く見れた。でもこれは、なにも知らずに見たほうが、断然面白いので、詳しくは書かない。一見は、自分の殺人をいかに隠すかって話に見えるけど、実は復讐ものだった。韓国の警察って、バカばっかりでって思ってたけど、これのマブリー演じるオ刑事は、チェをかばったりもするけど、ちゃんと真相にたどり着く。今より細めのマブリーも可愛い。要はマブリーならなんでも可愛いのかも。主役のチェ役のソン・ヒョンジュさん。「ありふれた悪事」にも主演してた、きたろう似の俳優さん。なんで、こういう役が多いんだろうか。不可抗力で殺人を犯してしまったけど、自分が映ってる映像の資料をくすねたり、正当防衛にして、事件に絡む容疑者を射殺したりと、自分の殺人の痕跡を消すのに、必死。パク・ソジュンくんは、この警察署の新人刑事で、チェに可愛がられてる。途中で、チェの仕業って気づいて困惑する。ソジュンくん、「ミッドナイトランナー」では、筋肉バカみたいな役だったし、「花郎」では、なにがあっても愛する人を守る青年。両方とも、まっすぐな役だった。今回はちょっと繊細な役で、ソジュンくんがこんな演技出来るとは思わなかった(ソジュンペン、ごめんね)ラストは、ちょっと切ないし、可哀想だけど、面白いので、韓国サスペンス好きにオススメ。後、マブリーファン、ソジュンファンにも(笑)

    【U-NEXT】悪のクロニクル
  16. 号だった。【ネタバ感想】自分の中に眠っている力と心に目覚める若者たち。登場人物たちが「はっ」とする瞬間を魅力的に描いた今作。冒頭から驚かされるんです。帝国軍の兵士FN2187。仲間の死を目の当たりにした彼は、善の心に目覚める。真っ白なヘルメットをつけたストーム・トルーパーの中で、たった一人だけ血の指跡をつけたトルーパー。マイノリティになった瞬間の演出が憎いですねぇ(*^_^*)惑星の住民に向けるはずの銃を下ろす。罪のない人を、処刑することはできない。彼は命令に背いて、ヘルメットを脱ぐ。そして、共和国のパイロットからフィンという名前をつけてもらう。番号で呼ばれてきた兵士が、一人の人間として生き直すんです。悪の組織にいるからといって、全員が悪じゃない。ストーム・トルーパーって、生身の人間だったんですねぇ。幼い頃から兵士教育をうけた彼ら。指示通りに動く者もいれば、良心の声が大きくなる者もいる。このフィンの出生も気になるところ(^ー^)闇の戦士カイロレンにしても、光に目覚めたフィンを判っていながら、見逃す。レンは、光の誘惑を断ち切れない自分に恐怖を感じていた。ゆらいでいては、強くなれない。。善か悪か。光か闇か。悪の組織のなかにいても、光に寝返る者がいる。光にもどりたくても、闇を断ちきれない者がいる。人は常に両者の狭間で、いったりきたり。謎の娘レイと 闇の戦士レン「自分は何者で、どこに向かうのか」 迷う2人。彼らの戦いが2回あるところが、凄く面白い!1回目のバトルは、レイが捕らわれ尋問される場面。カイロレンが手をかざし、彼女の心をのぞく。心 VS 心レイは、心を読まれまいと必死に抵抗する。その時、彼女のなかに眠っていたフォースが目覚めていく。優勢だったカイロレンの瞳が、次第に脅えはじめる。焦りの色が浮かぶ。レイは逆に彼の心を読み、真実を言い当てる。「あなた、怖いのね?自分は、ダースベイダーのように強くなれないんじゃないかって恐れてる!」図星をつかれ、ひるむカイロレン。形勢が逆転していくパワーバランスを、眼の演技だけでみせるアダム・ドライバー、すごく上手い。2回目のバトルは、ライトセーバーで戦う場面。青と赤の光が、樹木の間を乱舞する。ジリジリ、ガリガリと光の剣のぶつかり合う音。「フォースを学べ。俺がお前を導いてやる」この言葉は、聞き覚えがあるなぁ。ベイダーがルークを誘うセリフだぁ。闇は、隙あらばそそのかそうとします。しかし、レイは闘いながらフォースの力が増していく。優勢だったカイロレンは、またしても彼女の力に押されていく。互角の戦いの決着は、地面が大きく割れ、両者を引き離す。光と闇を分けていく、この展開がなんてドラマティックなんでしょう!レイという娘がどういう人物なのか、その謎に想像を巡らせるのも楽しみの一つですね(^^)ハンソロが遠慮がちに、一緒に仕事をしないかと持ちかける場面や、女海賊マズ、チューバッカがみせるレイへの態度、すごーーーく意味深でワクワクさせてくれます。1000年生きている女海賊マズが、ゴーグルをつけた瞳を見開いて、相手の心を見通す。フィンの目は、逃げている者の目。レイの目は、真実をみつめる目。ハンソロからレイの正体をきいた女海賊マズは、ルークの父、ダースベイダーのライトセーバーをフィンとレイへ託す。スカイウォーカー家の光の剣を。じんわりする場面は、初めて逢ったレイア姫とレイが抱擁する場面。 じっと見つめ合い、一言も発しない彼女たち。でも、心が通じあう2人が抱き合う。互いに大切な人、ハンソロを失ったばかり。レイア姫が肉親を出迎えるような、温かさでレイを抱きしめ包み込む。慈しみが感じられるステキな場面です。新作「スカイウォーカーの夜明け」どんなドラマが展開するのか、楽しみですね。「スターウォーズ8 最後のジェダイ」私の感想は⇒こちら娘の感想は⇒こちら

    「スターウォーズ7 フォースの覚醒」 目覚める若者たち
  17. HE FIRST」映画レビューと興行収入予想人気シリーズ「ルパン三世」を3DCGアニメとして映画化。伝説の秘宝ブレッソン・ダイアリーを狙うルパンは、考古学を愛する少女レティシアと共にその謎に挑む。だが、2人の前に秘密組織の研究者ランベールと組織を操る謎の男ゲラルトが立ち塞がる。。。声の出演は栗田貫一らおなじみのメンバーに加え、「なつぞら」の広瀬すず、「劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~」の吉田鋼太郎、「Diner ダイナー」の藤原竜也など。監督、脚本を務めるのは、「アルキメデスの大戦」の山崎貴。原作はモンキー・パンチ。音楽は「ルパン三世 カリオストロの城」などルパンではおなじみの大野雄二。日本映画。配給は東宝。2019年作品。上映時間93分。面白かったけど、往年のルパンファンには、受けが悪そう。既存のルパン三世作品の目指してきた人物像や世界観とは違います。そこら辺、往年のファンには違和感がありそう。ルパンやけど、別物な感じがしました。なんか匂いが違う。別物のルパンと捉えないといけない。まあ、言えばアニメの「ドラえもん」と、同じく山崎監督の「スタンド・バイ・ミー/ドラえもん」との違いですかね。いや、テレビシリーズ1作目と、「カリオストロの城」くらいの違いか。逆に言うと、今作のように仕上げなければ、山崎貴が監督した意味がないのか。ただ、音楽などファンが喜ぶ要素もいっぱいあります。ストーリーや展開は見ごたえありますが、特に驚くような感動するような展開ではないです。ある程度のクオリティを保っているのはさすが山崎監督ですが、今一歩物足りない。まあ、普通に面白いです。私はクリカンになってからのルパンがいまいち好きでなく、テレビも映画もさらっと流し見するくらいだったので、今作は山崎監督ということで大いに期待してました。宮崎駿監督の「カリオストロの城」とまでは行かないでしょうが、それに次ぐくらいの内容であってほしいと思ってましたが、正直そこまでは全然行かず。ただ、「カリオストロの城」を意識している感じは多々あった。かなりリスペクトしてますね。何よりも乗っている車も、フィアットですし。決戦の前に食べるのはスパゲティではなく、アレになってます。そこは観てのお楽しみ。好きな人はニンマリします。あと、音楽もかなり「カリオストロの城」を意識した作りになってます。エンドロールの曲もそう。そこそこ面白く観れたのは事実。余計なことはほぼ絵が描かず、これぞ後年の王道ルパン!って感じはした。ただ、やはり今一歩推しが弱い。鳥肌が立たない。エンドロールが短いのでびっくりした。これ、関わったスタッフ全員載ってる?載ってないよね。興行収入予想興行的には、現段階で上映館数349館と拡大ロードショーで多い。今週からいよいよ年末年始の興行がスタートです。今週の拡大ロードショーの同日公開には今作以外に「午前0時、キスしに来てよ」くらい。なので初登場1位を取れるチャンスなのですが、先々週先週公開の「アナ雪2」には叶わないか。ちなみに「アナ雪2」はすでに50億円突破しています。ただ「アナ雪2」は平日の興行が予想通り今のところ弱い。が、冬休みに入ると、さらに動員が期待できる。「アナ雪2」は、1月終わりまでは稼ぎそう。今作の予想は難しい。50億円を超えるのが予想されるスタートを切れば、伸びて70億円くらい行く可能性はあると思ってましたが、いざ蓋をあけるとあまり動員出来ていない様子。初週の週末でこの入りでは20億円で終わる可能性もある。今週は同日公開のライバルがいない。来週も特にない。「ジュマンジ」はそこまで期待出来ないし、しいていえばかなり落ち目の「妖怪ウォッチ」くらいか。20日の「スターウォーズ」まで「アナ雪2」しかライバルがいないので、2作で相乗効果を出せるか。冬休みに入ってからの動員が伸びが鍵。このままでは本当に20億円もいかないかもしれない。冬休みに入ってからの伸びが読めない。とりあえず20億円と予想。ランキングも「すみっコぐらし」にも負けそうな予感で、もしかして初登場3位スタートか。うーん今作は予想が難しい。山崎監督のルパンブランドで、20億円いかないくらいだったら、配給の東宝としても大きな誤算でしょう。「アルキメデスの大戦」も18.9億円と、作品の素晴らしい出来栄えからすると弱い数字でした。もう山崎監督ではお客が呼べないのか。この夏の「ドラクエ」の失敗が響いているのか。星3つ半(5点満点)★★★☆

    「ルパン三世 THE FIRST」の映画レビューと興行収入予想
  18. ル・ブリュールら。映画.comより抜粋)                                                                             早く見ねばと思いつつ、面白そうなのから見ているモノで…。 いつもお世話になっとる「タカさん」の所で本作を知りまして、Netflixで見れるじゃんかと「マイリスト」に入れてあったのです。                         今頃やっと見た。  しかも、書いた筈なのだが何処にもないねん「10 クローバー~」。実際に映画館で見た事もチェックしたのに。  何でかな?                                                   エネルギー資源の枯渇が深刻化した近未来。                               各国の科学者たちが国際宇宙ステーションに集い、エネルギー危機を解決する新技術の実験に取り組んでいた。                                  しかし、実験中のある事故により次元のずれが生じ、不可解な現象が次々と発生。                                                              科学者たちは異次元の恐ろしい現実を目の当たりにするのだったが…。                                                      1作目は話題になったのだが。  続編は其処まででしたね。  そして3作目はDVDスルーだって。DVDスルーの原因は、製作費用がかさみ過ぎた為に劇場公開は断念してNetflixで公開。                   それでかな? キャストは充分に豪華キャスト。各国の科学者たちが集結し…という事で、何気に珍しい「チャン・ツィイー」氏も。                          言語は中国語と英語。  チャン・ツィイ―氏は、普通に中国語で…。(そんな世の中になるんか?)                                          全然違和感なかったな。                   本作はどうやら、別物を作るつもりが、「クローバーフィールド」に取り入れ出来ないか?考えて1作目の前哨譚と言う事になっているそうです。                                     主役は↑この方、エヴァです。  自分が設置した電力装置が原因で火事が起こり子供を亡くしている。                         実験中の事故で、次元のずれが生じて、不思議なことが次々と起こりだす。                                目玉が大変な事になっちゃったり。                                   ちぎれた腕が、迫って来たり…。 まぁ、この辺は少々ホラーチックだったけれどもね。                                        何よりびつくりなのは、「地球」がなくなる事態に…。              地球を助ける為に、家族を国に残し、集結し実験にかけて来たのに…。何処を探しても地球が見当たらない。 (彼らは「地球を見失った」と表現していた)                                       そして、お約束のクルーが次々と…っていう展開。                              私は「何でも有り」になってしまうので、「パラレルワールド」の設定が嫌いなんだけれど。                                     奇妙な所から、初めて見る人が現れたりね。(彼女を見ると、ガーディアン・オブ・ギャラクシーの金粉まみれの女王を想像してしまう)                                 最終的に残るのは…、もう分かっちゃうよね。当初の目的とはかけ離れた事をしようと考える…。                                   ラストの部分で、「おぉ~」って思うのか、「ヲイヲイ」って思うかで、かなり評価は違ってくるよね。                   私ですか?  余りにも、何処かで見たぜ的なストーリーで、其処まで長くないのに寝ちゃった。そしてラストで、「ヲイヲイ」無理くりやなって、呟いた…。                                      それにしても、Netflixって儲かってるのかな?  ちょっと心配になって来るぞ。見たいドラマが一杯あるのだが、時間がねーずらよ。  なんか焦るが。                                  明日は、ちょっと早めの時間(勿論昼過ぎですぜ)に2本座席予約したが、起きれるのか私?御放し下され、行かねばならぬ。  行かねばならぬ~~。←誰も知らんやろうな。(またね、実を言うと消しちゃったズラ。  何気に投げやりな記事でごめんよ)                                                                                                                                                                                            ←このバナーより、是非とも1日1回ポチッとなが欲しいので御座います。にほんブログ村 クローバーフィールド/HAKAISHA スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD] 449円 Amazon 10 クローバーフィールド・レーン [DVD] 808円 Amazon クローバーフィールド・パラドックス [AmazonDVDコレクション] 1,000円 Amazon

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  19. うかと考えながら観新作はコレ【ZOOMBIE ズーンビ:ネクスト・レベル】希少な動物も数多く生息する動物保護区に夜な夜な忍び込んだトロント率いる密猟団メンバーの頭脳ジェゼルが調合した麻酔で動物を傷つけず楽に捕獲できるはずが。。。二手に分かれ密猟しようとしてたけれど麻酔を打ったミーアキャットが。。。凶暴化!(あ。。。俺もうダメかも。。。)(って、痛ぇんだよ!ガブガブ!)一方、ヤマアラシを捕まえていたジェゼル自分の方が警備隊員のランディに捕まってランディの恋人で獣医のブルックが待つ保護区の本部へと連行されてゆくが。。。そこへ血まみれで混乱したトロントが現れ仲間が殺されたと助けを求めてくる!(じゃあ念のため確認しましょう)(うん、サイですね。。。)(これは確かにミーアキャットだw)信じられないとランディは現状確認のため同僚とトロントを連れて外へと出てゆき本部で原因を探るブルックはジェゼルに動物たちに何を打ったかを問いただし。。。ているところでヤマアラシが職員を殺害!ブルックはスタンガンを手に対抗する(無数の棘が全身に突き刺さり。。。)(経絡秘孔を突いたんだけどな?)と、直接打たなくても感染拡大?してゆく自分の作った麻酔にゾッとしたジェゼル制作過程で何か間違えたかもと猛省し"人の血"で中和できると解毒剤を制作ともかく実際に効果があるか試すためワニで実験するが効果は不明で。。。(人間の血ならたくさんあるもんねw)(まてよ!俺で試すなよ!な!)一方、ランディらは外にいた獣医と合流しかし彼はサイの群れに追われていて巻き込まれる形で車を破壊されてしまい仕方なく川を下ろうと岸辺へ向かうと今度はデカいヘビに遭遇し襲われて。。。ランディがマチェットで斬り捨て命拾い?(いや、いるなんてもんじゃないよw)カヤックで川を下り本部を目指す一行に今度はカバが獣医を水中から突き上げ「うぁー!」と上空に飛び上がって。。。落ちたところをガブリ!とナイスキャッチ。。。こうした演出がさすがアサイラム?ランディとトロント急いで岸へと上がり(水面からどんだけ飛ぶんだよw)(落ちたところをダイレクトキャッチ!)そこへブルックとジェゼルがやってくるとブルックとランディは抱き合うとキス!実は念のため麻酔の影響がないかと血液検査した際に妊娠が発覚していていろんな意味で愛を確かめあう二人それを見てたジェゼルとトロントは。。。(絶望的な状況だけど幸せ。。。)(じゃあ俺たちもチューを。。。)すぐに本部へと戻った四人だったけれど実験に使ったあのワニが本部へ侵入どうやら体内を流れている血でないと麻酔の毒を打ち消す効果は無いようで動物は本能でそれを察し解毒するため人を襲う。。。とか言ってるそばから?(だから試すなって。。。モグモグ)で、そうなると動物たちを解毒するには解毒剤を打って喰われろってこと?とジタバタしてるところに救援のヘリが!しかし降りたパイロットはあっさり喰われ人間の血を嗅ぎつけ動物が集まり。。。本部に立てこもるしかなくなる三人(状況も分からずいきなり喰われたw)(野生の反乱が始まる。。。)建物は包囲されて逃げ場もなくなってと、トロントはすべて俺が始めたことブルックにもランディにもお腹の子にも責任は無いし犠牲にはさせない!と恋人ジェゼルを失ったからなのか?いきなり男気に目覚めて囮となり。。。(。。。悪党だけどカッコいい)(アンタのことは忘れないぜ!)その隙にヘリで逃げだすブルックたちが、そこには。。。ミーアキャットが!もうあとは助かるため掴んでは投げて掴んでは叩きつけて掴んでは。。。って、見ていて可哀そうになってきた最後は無事に逃げ延びることに成功(ハッピーエンドなんてさせねぇ!)-ラストシーン-逃げたブルックが解毒剤を作ったか?今回の騒動は無事に終息して。。。動物たちは別の施設へ引き取られるそれは女性博士が責任者を務める開園間近という"エデン野生動物園"!1作目の舞台と同じなんですが(^▽^;)(もしかしてここから話が始まる?)女性博士がサルを運こむよう言うけれど確か1作目で騒動になるきっかけは他の施設から運ばれたサルだった。。。じゃあ本作は1作目のビギニング?なんてゾッとしたところで、エンドロールショボいCGの動物たちに超絶な展開!意外と良い人ばかりの密猟者たちとツッコミどころ満載だったこの作品。。。さすがはみんな大好きアサイラム?今回も期待を遥かに上回ってくれて最初から最後までゲラゲラ笑いながら心ゆくまで楽しませて頂きました(*^^)vって、言いたい事はいろいろあるもまさか1作目へと繋がるオチだなんて。。。てっきり1作目の続きかと思ってたのでそれに関しては度肝を抜かれました!しかしそうなると更に続編もあるのか?なんて考えていたならTwitterの方で続編あるとの情報が流れてました(笑)いち早く呟いて下さった方に感謝ですま、そんなワケで相変わらずだった何も考えずに楽しめる大型地雷映画気になった方はオススメなのでぜひ!しかし。。。眼科はどうしよう?(-_-;)

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    「ZOOMBIE ズーンビ:ネクスト・レベル」。。。