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  1. 5年の小説「将軍」原作としたドラマ。因みに原作小説は、1980年にもリチャード・チェンバレン主演で「将軍 SHŌGUN」としてドラマ化されている。(昭和生まれの人達は、覚えていると思うが島田様が一躍国際女優になった奴)          エミー賞18部門獲得したと言う事で、真田様の感動のスピーチを聞いて「こりゃ~見にゃ~ならん」と重い腰を上げ、ホボ1晩で一気見。とは言うものの、壮大なスケールのドラマな故に登場人物を中心に…。             <こげなドラマでゴワス>(1980年製作のドラマとは天と地ほど違う) <簡単なあらすじ・初めの部分>              長らく続いた戦乱の世に終止符を打ち、天下を統一した太閤。しかし、側室・落葉の方との間にできた世継ぎの八重千代が、まだ幼いうちに太閤は死の床についてしまう。そこで太閤は5人の有力大名を「五大老」に任命し、八重千代が元服して新しい統治者となるまで、合議制で政治を行うように取り決めた。各地を治めていた大名達が、それぞれの領地で権勢を震っていた時代である。「五大老」は日本を割る事なく平和を維持する為のものだったが、太閤亡き後の1600年。五大老の中での確執が表面化し、筆頭格である石堂和成と杉山・木山・大野ら他の五大老は一致団結し、関東領主である吉井虎永の権勢を奪わんと大坂城に呼び出す。             孤立無縁となった虎永は、敵の包囲網が迫る中、石堂らと対峙することを決意する。架空の人物設定ではあるが、カッコ内の人物は史実で相当するキャラクター名。    <吉井虎永>「真田広之」氏。(徳川家康)広大な関東地方の大名で、敵対する武将達に同盟を組まれ、窮地に追いやられている。優れた戦略家にして長期戦の達人でもあり、親族であろうとも基本的に他人を信じていない。新しい戦略を積極的に取り入れる様とする柔軟さも持ち合わせており、領地に流れ着いた按針に目をかける。           もう少し狸オヤジらしい感じが有ればと思うが「鬨の声」を発する時は流石だと毎回思う。          <ジョン・ブラックソーン、按針>「コズモ・ジャーヴィス」氏。 強大な戦国武将である虎永の領地に漂着したイギリスの航海士。自分の船を接収されて捕虜となるが、虎永から信頼を得て旗本に取り立てられる。当初は日本を野蛮な国だと思い込んでいたが、通訳である鞠子を通じて、独自の文化や武士の理を学んでいく。       異文化に触れて、段々と受け入れ、又時として抗ったりするが…。一介の航海士が、偶然も重なり旗本になったりとある意味ジェットコースター的人生な男。  <戸田鞠子>「アンナ・サワイ」氏。(細川ガラシャ)  按針の通詞(通訳)となる事を命じられた敬虔なキリシタン。「謀反人の娘」としての立場に苦しんでおり、夫の文太郎とは愛ではなく責務のために結婚した。信仰深く、静かに闇の決意を胸に秘めている。教養があり、忠実であり、主君である虎永からの信頼も厚い。按針の通訳を務める内に、2人の間には絆が生まれ始める。      薙刀の腕前はかなりなモノ。按針に一等最初に「鞠子様」と呼べとピシャリと言い放つ。聡明にて思慮深い、キリシタンになったエピも涙を誘う。  <樫木藪重>「浅野忠信」氏。(本多正信) 伊豆の大名。虎永に仕えているが、忠誠心はない。(爆)石堂和成とも繋がっており、出世の為、保身の為に裏切りを繰り返すが、徐々に引き返せない状況に追い込まれていく。      重い話が続く時にこの人が出て来るとホッとする。其れは浅野氏の演技が見事という事だろう。其れは最期の時まで続く。  <石堂和成>「平岳大」氏。(石田三成) 大阪城の城主で、五大老の一人。身分の低い自らの血筋を忌み嫌い、名家の血筋の者をそれ以上に嫌う。虎永と天下の覇権を争う敵将であり、自身の権力を脅かす虎永を排除する為には手段を選ばず、謀略をめぐらせる。  私のイメージとしては小さい細い人でインプットされているので、一寸イメージは違うが。嫌な奴である事は間違いない。  <戸田文太郎/広勝>「阿部進之介」氏。(細川忠興)        主君の虎永と父親である広松に忠実な家臣。その戦闘能力はすさまじく、身を挺して虎永を守る。その一方で、妻である鞠子への独占欲と嫉妬が弱点で、通詞として仲を深めた按針とも衝突する。 最後まで鞠子の愛を勝ち取れずに名ばかりの夫。そうであれ、と育てられたのだろう。感情面でも武士を通してしまう様な人。不器用ですから…って感じ。         <落葉の方>「二階堂ふみ」(淀殿)    嘗て天下を治めた亡き太閤の世継ぎ、八重千代の母。子供を産んだ唯一の側室。無慈悲で計算高い性格で、自分の事しか信じていない。息子を守るためには手段を選ばない。       ピッタリ過ぎて、出てきた時には鳥肌モノ。知らない間に凄い女優になっちまったな。        <宇佐見藤>「穂志もえか」氏。 夫が切腹を余儀なくされ、子と共に先立たれた名家の娘。(戸田広松の孫娘)打ちひしがれるなか、按針の正室となる。か弱くも見えるが、その内には誇りと高潔さを備えており、悲劇を経験してもなお気丈に生き抜く強さを持つ。      メッチャ大好きなキャラだった。こういう女がいざという時、頼りになる。そして、メチャメチャ可愛い。           彼女は正室と言っても形ばかりで、期間が過ぎたら「尼」になると決心している。    按針はずっと一緒に居てくれと言うが「いいえ」と即答する。           1980年のドラマの様にとんでも日本は何処にも出て来ない。 今の若い人には台詞さえも難しいモノと感じかもしれない。其々のキャラクターにあった所作も全然妥協せずに描かれていて驚くと共にこれが世界で受け入れられるとは…と、唸る部分は山ほどあった。      「命」よりも大事な「忠義心」。受け入れらぬ時には「死を持って抗議する」けれど、決して命を粗末にしているのではない。      そう言う異文化が按針の眼には「野蛮人」と映ったようだが、按針も陰では「蛮人」と呼ばれていた。         兎に角お庭を愛でる。誰も何にも言わずに並んで…。特に按針にこのシーンは多かった。何を考えているのかは定かではないが、段々と按針が日本人になっている~と感じた。         衣装にに関しては、一寸豪勢過ぎるんじゃ?と思うふしもないではないが奇天烈な部分も無く、芝居を邪魔するモノも無かった。      日本人は日本語を按針は英語を…、当たり前な事が当たり前で無かった映像の世界で其れがまかり通ったと言うのも嬉しい事じゃないか。(タダ、字幕で「やつら」というのが「きゃつら」となったりしてたのには笑った)          最近は大河ドラマも全く見ないが、時代劇の所作をキッチリ演じたりはどうなんだろう?本作を見て、タダ横に座るだけなのに藤様が膝を落とし、向きを変え、座る位置までその状態で移動すると言う動作を見て、ハッとさせられたのは私だけかな…。        凄く面白いし、出来具合にあっぱれと言いたい具合だったが、シーズン3までもう決まっているのはDo~なんだろう…。見終わった後はやったなぁ~、ディズニー+と思ったが…。それを知って「やっちまったな」にならなければいいのだが…。ふぇふぇふぇ          ←このバナーより、どうか一つ、ポチットなをくれなきゃ暴れ捲るゾウにほんブログ村

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    SHOGUN 将軍(海ド)
  2. 第三次世界大戦は起きそうです
  3. 長崎県大村市大坂歯科医院院長の大坂です😊暫くおサボり致しましたが、本日より復帰致しますので宜しくお願い申し上げます🙇🏻朝ごはんのフルーツはシャインマスカット🍇ヨーグルトのトッピングはブルーベリー、ミックスドライフルーツ、プルーン、デーツに蜂蜜をかけて🫐🍯この日の朝ごはんはこれだけでした😋娘の長男であるAちゃんをピックアップして行くと、集合場所には既にN-kid君が待っていてくれました🤗朝ごはんを食べていないAちゃんとおにぎりを買い、6時に出発して、古狸ツーリングクラブさんとの集合場所であるめかりSAまで無休憩で走りました🚗💨💨💨めかりSAには既に古狸ツーリングクラブの皆さんが集合致しておりました🤗熊本から参加されたtarouさんは前泊で待機されましたが、愛馬の後輪のブレーキが故障したので、ドラッグウエストでお世話になっている「アドバンテージ九州」さんに預けて、鋼のCHASERさんの車に乗ることになりました🥹ちょっと元気がないtarouさん🥹鋼のCHASERさんとセクシーブルーさん😎🥰もう1人は福岡からご参加のリーダーさん😄暫し楽しいお喋りタイム😉車の販売をなさるリーダーさんと車好きのAちゃんも、車の話で盛り上がっているようです😊8時30分、予定通り次の目的地目指して出発致しました🚗🏍️💨💨💨鋼のCHASERさんの車にセクシーブルーさんとtarouさんが相乗り、リーダーさんとN-Kid君がバイク、Aちゃんと私が車と言う編成で計7名でのツーリング&ドライブ?🏍️🚗💨💨💨約1時間の間隔で休憩をとりながら東へ向かいます😉走ってはお喋りし、走ってはお喋りするのが古狸ツーリングクラブさんのスタイルです😄美東SAで昼食を摂りました😉滅多にラーメンを食べない私ですが、郷に入っては郷に従えと申しますので「尾道ネギラーメン」を戴きました🍜鋼のCHASERさんだけちゃんぽんを召し上がっていらっしゃいました🤩お隣のテーブルのN-Kid君は、スープまで完食でした🤗😋次の目的地や休憩所は集まってワチャワチャして決定🆗喫煙しないのはリーダーさん、Aちゃん、私の3名で、喫煙者率が高いので、喫煙タイムの確保も重要課題です🚬Aちゃんの手にある物は、電子タバコでは無く缶ジュースです😅この後、晴れの国を目指して移動致しましたが、それは次回アップ致します😊続きます😉😎

    たくさん共感されています

    古狸さんに合流①集合〜昼食
  4. ジェジュンさんの応援をブログで記していたら、顔出しで綺麗な若いモデルさんみたいな方から、イイネがしてあり、プロフィールをみたら、ジェジュンさんのファンの方でした。👇️をご覧ください。【mifoジェジュンが汚れる、おばあちゃんは、辞めて下さい。】とわざわざ私に分かりやすい様にしてありました。私にファンを辞めろって、言ってます。何の権利があって???それも、イイネの欄を見たら丸が付いている所は、嫌がらせのイイネです執念深い!余程、ジェジュンさんが好きで好きでたまらないのでしょうね。しかし、私は、ジェジュンさん個人にお会いした事すらありません。LIVEで、コチラが勝手に遠くから観えている状態。田舎の名古屋で、日々の大変な日常を乗り切るのに、ジェジュンさんは、私のささやかな楽しみです。生きる元気を貰っております。なので、同じ人を応援したい気持ちは一緒だと思います。この方は、「ジェジュンさんが汚れる おばあちゃんは辞めろ」と言ってますが この方がこういうやり方をする事がジェジュンさんを汚しているのに気がついていないのが残念です。ジェジュンさんは、神戸のLIVEの時に、85歳の車椅子にのってライブに来てくれたお婆さんの事、凄く感動して喜ばれていましたよ。これからの日本は、高齢化社会で、高齢者が人口の三分の一以上になっていくみたい。だから、5歳の可愛いお嬢ちゃんから85歳のおばあちゃん位の年齢の幅広い年代層のファン方々がジェジュンさんの素敵なエンターテインメントを心より楽しまれて欲しいです。ジェジュンさんを愛している方は大勢いらっしゃいます。mifoさんもそうなのかな?一緒ですね。幾つになっても女性は、ときめきたいという気持ちがあります。可愛いとおもいませんか?えっ?キモい?それは、貴女がその年齢になったら、わかります。もう、貴女のプロフィールに記してある内容で私のブログにいいねのペタは、いりません。こうして晒したのは、以前7月7日に同じことを私にしてきたからです。今回で2度目です。その時は、浩子という別のアカウントでした。不愉快でリブログ欄は、外しました。迷惑な話です。その時は、私のブログ記事をリブログして、「自分をキレイだと言うなんて!自分の母親じゃなくてよかった」って、わざわざ、記事にあげてましたね。プロフィール画像が今回と同じでモデルをしていると記してありました。👇️から観られますhttps://ameblo.jp/hiro0233/HIRO✨ブログ浩子さんのブログです。最近の記事は「2024/07/07」です。ameblo.jp私のブログ名は、確かに「べっぴん典ちゃん」です。ちと、なに〜〜!と思われるかもしれませんがちゃんと理由があります。9月5日の投稿を観てくださいね。(笑)それより、応援しているアイドルがいるのならその様な人の足を引っ張る様な邪道な真似はやめてほしいです。お若くて充分キレイなのだから自信を持って、心も入れ変えて頑張ってくださればと思います。この様な不愉快な内容のブログ記事になってしまった事、訪問して頂いた方に、深くお詫びを申し上げます🙇・・・・・・・・・・・・・・・・・・それでは、今夜は、中秋の名月。月見団子等をいただきながら地球環境に思いを馳せたいと思うゆえ、拙者は失礼致す!ドロン

    しつこい嫌がらせのイイネが来ました
  5. が上手な三谷幸喜の新作.魅力的な出演人に吊られて公開初日に観賞.TOHOシネマズ柏にて本年度累積193本目の鑑賞.——————————三谷幸喜が「記憶にございません!」以来5年ぶりに手がけた映画監督・脚本作品.長澤まさみを主演に迎え、突然失踪した女性と、彼女について語り出す5人の男たちを描いたミステリーコメディ.豪邸に暮らす著名な詩人・寒川の新妻・スオミが行方不明となった.豪邸を訪れた刑事の草野はスオミの元夫で、すぐにでも捜査を開始すべきだと主張するが、寒川は「大ごとにしたくない」と、その提案を拒否する.やがて、スオミを知る男たちが次々と屋敷にやってくる.誰が一番スオミを愛していたのか、誰が一番スオミに愛されていたのか.安否をそっちのけでスオミについて熱く語り合う男たち。しかし、男たちの口から語られるスオミはそれぞれがまったく違う性格の女性で…….三谷が脚本を手がけたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では語り部を担当した長澤が、ミステリアスなスオミ役を演じた.スオミを知る5人の男たちは、元夫の刑事・草野役を西島秀俊、現夫の詩人・寒川役を三谷監督作品初出演となる坂東彌十郎、ユーチューバー・十勝役を松坂桃李、庭師・魚山役を遠藤憲一、警察官・宇賀神役を小林隆がそれぞれ担当した.以上は《映画.COM》からの転載.—————————————三谷幸喜最高傑作なんてコピーも有るのだけど、とかくこの人の作品はバラツキが存在する.最近は顔ぶればかりが華やかなのが特徴なのだが、今回もキャストは派手だ.とにもかくにもヒロイン・スオミ:長澤まさみの七変化?を楽しむ以外にあまり興味を引かないストーリ仕立てと思った.基本的には長澤まさみの衣装替え、コスプレ、別人格の演じ分けを見られることを楽しめる人だけの映画.スオミの(元を含めて)5人の夫達のアホなやり取りは失笑しかないと感じた.5人全員集まって何するかと思えば出会いの時系列を白板に書いている(笑).セスナ機内でのやり取りはもうコントもどきの演技?に終始する.俳優さん達、何でこの脚本を全員真面目にこなしているんだろうか?と考えたくなる.三谷幸喜の思いつき演出の問題ではないだろうか? 緻密さとか神妙な展開などは全く存在しない.直ぐに展開が読めてしまうつまらなさが多数存在している.スオミは一見すると男どもを手玉にとる悪女の様に思えるが、その実はそれぞれの男たちの思想や生活に完璧に迎合する術をもつ特殊な技能の持ち主.あるマゾ男には恫喝して、行動的な男には同調してアクティブに、同情しやすい男には中国人を擬して、ワンマンな男には、小声で従う従順さで、金満な男には、子育てと調理人を装って….それぞれの男が自分を幸せにしてくれるのだろうと思いこんで結婚してみるものの、後に破綻してしまう.或る意味人生をはき違えて生きている女を長澤まさみが上手く演じて見せる.対して別れた夫たちは、離婚しても未練タラタラ.例え今他の男と結婚してようが本当は俺が一番スオミのことを理解しているはず…的な勘違いを披露する馬鹿さ.私事だが、私も結婚1回、離婚1回を経験している.5年間の恋愛後、21年間の結婚生活を経て離婚した.娘の20歳を迎えてから決めた.冷静にお互いに今後は一緒に生きなくても良かろうとの相互理解の上での協議離婚だった.娘には申し訳なかったが….その事だけは悔やんでいる.憎んで喧嘩別れしたわけではないから、今も元妻と関係は続いている.彼女を艦長、自らを副長と呼ぶ関係が二人の位置付けを如実に表しているかも.今現在も、病に落ちた艦長の様子を見ている.ブロ友さんからは“不思議な関係”と呼ばれているが、供に或る年月を一緒に闘った戦友みたいな関係だと自らは思っている.結婚というのは、幸せ一色の出来事ではあるが、離婚というのは、十人十色さまざまな様相を呈するということだと思っている.さて、スオミと5人の夫たちの関係に戻る.臨機応変な勘違い女と思い込みの激しい男たち.いまだ男たちはスオミに恋慕しているが、スオミは男たちを憎んではいないが、利用できるだけ利用してやろうの魂胆が見え見え、だからこそ喜劇たる物語になるのだが、三谷幸喜演出は少し調子外れ気味の感有り.オーラスのミュージカル・シーンは、三谷幸喜の頭の中に乱舞していたシーンなのだろう.上手くは無い長澤まさみの歌と踊りに道化たち…男優たちの稚拙な踊りは観ていて痛ましい.よせば良いのに、5人の夫たちと、5.5と6まで出てくるとは笑止千万.歌の内容がスオミの本音が露出していて、彼女の最終目的が明らかになる.生まれたフィンランドで親しい人と老後を過ごしたいと願うのが本音.あぁ、それが全てなのねの感がある.長澤まさみフアンにはお勧めしたい一作..

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    映画「スオミの話をしよう」…長澤まさみがお嫌いでないならお勧め.
  6. お月見はたこ焼きで。
  7. 在になるのだ。後は映画を観てくださいね。この映画、面白かったです。私は好きだったなぁ。ホラーだけどアクションスリラーになっていて、ちゃんと人間対吸血鬼になっているんです。なんたってアビゲイルは何百年も生きてきたので十字架もニンニクも効かないんですよ。でも怪獣ではないので殴られれば痛いし、人間でも十分に戦える相手なんです。なので、最初は残酷に首を落とすけど、次からは人間も負けていないので応戦するんです。最初、大人しいお嬢様を誘拐した感じで、体調の管理をするジョーイはアビゲイルに優しく対応するんです。目隠しを取ってあげて、手錠は後手じゃなく前ですることにしてあげて、痛くないようにしてあげるんです。アビゲイルにしてみれば、騙しているだけなんですけどね。だって彼女は手錠だって鎖だって、引き千切る力を持っているんですから。アビゲイルはクリストフ・ラザールという犯罪王と呼ばれる人間の娘だと明かされます。このラザール、本当に恐ろしい人物のようで、元警官のフランクが警官でいられなくなったのは彼とトラブったことが原因のようでした。でも本当に実在するのか明かされておらず謎なんです。その話があり、そんな恐ろしい人物の娘を誘拐するなんて、誰が計画したんだと思ったら、実は本人だったというのが前半で解ります。ということは、もしかしてアビゲイルがラザールだったりするのかなとか、もしかしてこの誘拐犯の中に共犯者がいるのかなとか、色々と想像をしましたがストーリーは素直な作りになっていました。そんなに入り組んだことはしていませんでした。後半はストレートに戦いに突入して、一人づつ殺られていきます。もちろん吸血鬼なので、噛みついて自分の眷属にしたりもあり、面白かったですよ。自分の眷属にすると乗り移って操れるようでした。私、吸血鬼というと「ポーの一族」が頭にあるので、操るとかってあまり想像が出来なかったのですが、アビゲイルはやってました。屋敷にラザールとアビゲイル(父と娘)の絵画が飾ってあるのですが、雰囲気がメリーベルとポーツネル男爵みたいなんです。父娘で何百年も生きてきたんだろうと思わせる絵でした。そんな小道具がいくつもあって雰囲気が良いのに、そんなモノはどーでもイイんだよっていうくらい、激しくて恐ろしい乱闘が繰り広げられます。もー、痛いっつーのというくらい、か弱そうな女の子を投げ飛ばしたり、撃ったり、刺したりするんです。流血も凄いし、投げ飛ばしたときは、変な方向に首も足も曲がってたと思うなぁ。アビゲイルも負けずに反撃するんだけど、大の男が少女に暴力を振るっている姿は何とも言い難い情景でした。もう少し力技じゃない戦い方は出来なかったのかなぁ。まぁ、相手は吸血鬼だから仕方ないんだけどね。内容は書いた通り、それほど深い中身はありません。ホラーアクションスリラーで、ちょっとコメディも入っているかな。笑える部分もいくつかありました。吸血鬼というから、もう少し「アンダーワールド」っぽい雰囲気になるかと思ったんだけど、全く違いましたね。うーん、楽しかった。まんま吸血鬼を描いてくれるとドロドロして楽しいのよねぇ。何百年も人間社会で暮らして組織を巨大化してきたクリストフ・ラザール、どんな事をしているのか本当はもっと知りたかったな。今回はアビゲイルが主人公だからパパの情報はほとんど出てこなかったのよね。娘をほったらかしにしてふらふらしてるから、娘がかまって貰おうとこんなゲームをしちゃうんだよ。もっと娘を大切にしてくださいよ。パパはちょっとだけ出てきます。誘拐犯の方も問題ありの人物ばかりで面白かったですよ。あまり書いてしまうと面白くないから書かないけど、それなりに力を持った人たちが集まっていました。その能力を良い方に使っていれば良いけど、そうじゃないからこういう罠にハマるんだよ。でもボスのランバートは悪い奴だったなぁ。どっちつかずで嫌な奴でした。久しぶりのヴァンパイア映画、面白かったなぁ。もっとヴァンパイア映画作って欲しいんだよね。但し、筋肉質なヴァンパイアはダメよ。イメージが崩れるから。細っていう人が貧血っぽい顔をしながら凄い力でねじ伏せるみたいな方がイイなぁ。それか、新時代の吸血鬼としてジェイソン・ステイサムみたいな人がヴァンパイアで元気いっぱい外を走っていて、棺桶で寝る時だけ細っこい人物に変身するとかも面白いかも。細い時にしか倒せないと面白いよね。あ~、想像が膨らむなぁ~。私はこの映画、超!お薦めしたいと思います。但し、スプラッター映画が大丈夫な人限定です。とにかく残酷で血が飛び散りますので、そういうので笑えるくらいの人でないと耐えられないかもしれません。何たって吸血鬼はあることをされると身体ごと爆発しますからね。まぁ、凄い凄惨な状況になります。なので、それだけ解って観てね。ぜひ、観に行ってみてください。ぜひ、楽しんできてくださいね。「アビゲイル」Universal Pictures Japanwww.universalpictures.jp「アンダーワールド」LYCAN付き4枚組 [Blu-ray]Amazon(アマゾン)インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア [Blu-ray]Amazon(アマゾン)ドラキュラZERO [Blu-ray]Amazon(アマゾン)

    「アビゲイル」か弱い少女を誘拐し身代金を奪おうとする犯人を、吸血鬼が月に代わってお仕置きよ。
  8. 声が数多く寄せられ原作者だった山田洋次が、映画で復活させました。記念すべきシリーズ第1作目は、寅さんが20年振りに故郷の葛飾柴又に帰って来るところから始まります。桜が満開で、それが妹さくらへの想いと重なるオープニング。きちんとネクタイ・ワイシャツ姿の上、革靴まで履いている寅さんて、これが最初で最後じゃないかな。さくらの見合いをブチ壊し、おいちゃん(森川信)・おばちゃん(三崎千恵子)とケンカして旅に出るのがシリーズのパターンとなります。ちなみに、さくらの見合い相手は広川太一郎。森川信は第8作『寅次郎恋歌』の後亡くなり、その後、松村達雄→下條正巳と変遷。森川信のおいちゃんは、ほのぼのとした味わいで、私は好きでしたねェ。奈良で、帝釈天の御前様(笠智衆)と幼馴染の御前様の娘・冬子(光本幸子)と出会った寅さんは、冬子に一目惚れ。柴又に帰ってきます。隣の印刷工場で働く諏訪博(前田吟)がさくらに惚れており、その真剣さに恋の橋渡し。持ち前の早とちりで失敗するものの、瓢箪から駒で二人は結ばれます。結婚式の日に、迂遠だった博の父親(志村喬)が出席。仲違いしていた親子が寅さんの行動で、心の溝が埋まるというのはシリーズではよく出てくるパターンですが、この作品では唐突的です。冬子の優しさに片想いの寅さんでしたが、冬子が婚約者と一緒にいるところにショックを受けて、旅に出るというお決まりでエンド。消化不良のところが多々見られますが、シリーズの基本パターンは網羅していま~す。『男はつらいよ 相合い傘』(1975年/監督:山田洋次)は、シリーズ15作目。浅丘ルリ子のリリーが登場する作品は、『お帰り寅さん』を含めて5作品あるのですが、これはリリーが登場する2作目。青森で知りあった中年男の兵藤(船越英二)と旅をする寅さん(渥美清)は、函館のラーメン屋の屋台でリリー(浅丘ルリ子)と再会。初夏の北海道を三人は気ままな旅を続けます。小樽で初恋の女性(岩崎加根子)を見て悔やむ兵頭にリリーが苦言を言ったことから、寅さんとリリーは大喧嘩。そのままリリーと別れた寅さんはリリーのことが気がかりでしたが、ある日リリーが柴又へやって来て……シリーズの中でも傑作と云われている作品。前半は、立派な地位も家庭も捨てて家出してきた男と、『寅次郎忘れな草』で結婚したはずが2年経たずに離婚して、ドサ回りの歌手に戻ったリリーとの三人旅。現状の生活に嫌気をさした人にとって、寅さんは癒しになるんですな。『寅次郎心の旅路』の柄本明も同種のパターンでしたね。後半の、リリーとの絡みもごきげん。この映画の題名になった、柴又駅から夜の参道を寅さんとリリーが相合い傘で歩いていく名シーン。そして、この作品から始まったと云われる、“寅のアリア”や“メロン騒動”など嬉しく愉しくなる場面の連続で、シリーズ代表作といっても過言ではありませ~ん。『男はつらいよ 葛飾立志篇』(1975年/監督:山田洋次)は、シリーズ16作目で私が好きな作品。タイガー・キッドの寅さんが悪党(吉田義夫)を早撃ちで倒す西部劇(寅さんの夢)で始まり(シリーズの中で私が一番好きなプロローグ)、寅さんを“瞼の父”と思っていた女子高生・順子(桜田淳子)が“とらや”を訪ねたところへ寅さんが旅から帰ってきます。17年前、無一文だった寅さんは順子の母の食堂で食事をふるまってもらい、毎年正月に手紙と金(500円)を送っていたので順子が誤解したのね。順子から母親が最近死んだと聞き、寅さんは墓参りに行って住職(大滝秀治)から学問の必要性を教えられ、勉学を決意。その頃、御前様(笠智衆)の親戚の礼子(樫山文枝)が“とらや”に下宿。旅から帰ってきた寅さんは、礼子に惹かれます。礼子は大学の考古学教室に通っており、礼子に歴史を教えてもらうことになった寅さんは、礼子の恩師・田所(小林桂樹)とも仲良くなり……“男はつらいよ”では、渥美清が台本にないアドリブを入れ、監督が吹きだしたという話が伝わっていますが、この作品でも樫山文枝が2~3回吹きだすシーンがあります。演技とは思えず、渥美清がアドリブを入れたんじゃないかなァ。それと、小林桂樹が社長シリーズで見せていた真面目だけどどこか可笑しいキャラがこの作品でも全開。アドリブでタバコの煙とともに団子を食べるのですが、それに対して寅さんが「団子食べるのか、タバコ吸うのか、どちらかにしたらどうだい。そのうち間違えて、タバコ食べて、団子吸っちゃうぞ」とアドリブで返したと小林桂樹が語っています。そして、団子とお茶を一緒に飲み込んで目を白黒させ、寅さんを初め、周りの連中は呆然としたとか。マンネリ・ストーリーですが、毎度感心させられるシリーズでしたなァ。

    男はつらいよ
  9. 映画「ピクニックatハンギング・ロック」1975年 オーストラリア 116分<監督>ピーター・ウィア<原作>ジョーン・リンジー:ピクニックatハンギング・ロック<キャスト>アン・ランバート、レイチェル・ロバーツ、ドミニク・ガード、ジャッキー・ウィーヴァー<内容>「トゥルーマン・ショー」「いまを生きる」「刑事ジョン・ブック 目撃者」などで知られるオーストラリアの名匠が1975年に発表した作品で、寄宿学校の女子生徒たちが岩山でのピクニックのさなかに失踪を遂げる、謎めいた事件を描いたミステリードラマ。1900年2月14日のバレンタインデー。寄宿制女子学校アップルヤード・カレッジの生徒が、2人の教師とともに近くのハンギング・ロックと呼ばれる岩山へピクニックに出かける。規律正しい生活に縛られている生徒たちにとって、ピクニックはつかの間の息抜きであり、皆が楽しみにしていた。岩山では磁気の影響のためなのか、教師たちの時計が12時ちょうどで止まってしまう不思議な現象が起きる。マリオン、ミランダ、アーマ、イーディスの4人は岩場の磁気を計測しようと岩山の頂上へと登るが、途中で怖くなったイーディスは引き返す。その後、岩山に登った3人と教師マクロウがこつ然と姿を消してしまい……。原作は1967年に発表されたジェーン・リンジーの同名小説。2024年、4Kレストア版でリバイバル公開。1986年の日本初公開版は116分だったが、4Kレストア版は107分のディレクターズカット版となり、こちらが公式のものとされている。(映画COM)*********************ある晴れたバレンタインの日に、彼女たちは姿を消した 夢か現かー悪夢か吉夢かーフィクションかノンフィクションかー日本公開から約40年「美しき永遠の謎」がいま4Kでよみがえる初鑑賞作品。横浜シネマリンでは9/14~9/20まで1週間限定上映でしたが、他の全国の映画館ほとんど既に上映終了していたのです。気が付いて良かった運が良かったです。ミステリー作品でもあり、ファンタジーを感じた作品。そして鑑賞後のモヤモヤ感、限界突破。それもそのはず、映画史上もっとも美しい謎に包まれた作品ともいわれているとか。映像の美しさ、それは何やら北欧神話を感じさせるような雰囲気ある映像美、そのなかで事件が起きます。物語の大まかな展開は、・ピクニックに出かけた女子学生3名と引率していた先生の行方不明事件。そしてそこに当日ピクニックへ行けなかった、・孤児院育ちの問題児セーラの謎の死。さらにその彼女に授業料滞納で退学を通告していた校長が、これまた生徒たちの謎の失踪事件から1か月ほど経過した時に、・岩山のふもとで死体となって発見されるといった出来事が重なる。しかし映画の中では、それら全ての謎は明らかにされていないのです。そうそう途中で時折挿入される曲?音?があるのですが、あれ?どこかで聴いたことある感じ。そうです「ワンス・ア・ポン・ア・タイム・イン・アメリカ」でやはり時折挿入されていたパンフルートで演奏される寂しげな曲、あの曲に似ているなと思いながら聴いておりました。さてこのモヤモヤ感溢れる物語ですが、どうもこのお話し原作者のジョーン・リンジーが、七十歳のときに見た夢をもとに書き上げた話なんだそうです。現実のなかで原作者の想像が入り混じった作品。しかしあのハンギングロックは現実のものであり、その映像から映し出される美しさは本物だから、それを知っている特にオーストラリアの人たちはより現実味があり実際にあった話ではないかと錯覚してしまうほどだったみたいです。少女たちの衣装や立ち振る舞いから、甘美で誘惑的な漂いが画面から漏れてきます。そして謎めいた部分をもっともっと知りたくなる、どこか依存性を秘めた作品とでもいえるでしょうか。ですから私もブログ記事を書くために、その沼に少し沈みかけてしまいました。もう少し内容と、モヤモヤ感を綴ってみましょう。失踪事件時に途中で怖くなって戻ってきたイーディスの証言、またピクニックを行っている彼女たちを遠目に見ていた男性が、その後倒れていた女子学生の一人を発見したりします。そこからさらにモヤモヤするのですが。・いなくなった少女たちはどうなったのでしょう。・どうしてマクロウ先生は下着姿で失踪したのか・発見された女学生の一人アーマはなぜコルセットを外したのか・問題児とされていたセーラは誰に殺されたのか・校長は何故岩山のふもとまで行っていたのか、死は因は何か・生き別れの兄弟アルバートとセーラーは、近くにいたのに会っていなかったのかなどなど疑問が残ります。(見ていない方は、何が何だかわからないと思いますがご勘弁ください)最後にもう少し詳しい内容を貼っておきますので、興味のある方はご覧ください。ネタバレまったく問題なしと思われます。そしてなんとこの物語の原作をウィッキペディアで調べていましたら、どうも原作には載らなかった削除された部分があったのです。そこには謎を明らかにするカギが隠されていました。といってはみたものの、それでも疑問は解決はされないと思うのですがwそれと校長が岩山に登って行くシーンが実は撮影されて映像が残っているのです。本編ではすべてカットされていますけれど、その映像も貼っておきますね。このシーン、個人的にはカットされて大正解だと思いました。映像の中に張り巡らされているメタファーを紐解くと、その時代抑圧されていた女性の開放、そして少女から大人への脱皮を美しくも謎めいた映像として表現されていた作品かとも思いましたがいかがでしょうかね。さてこの作品、面白いかといわれると少し困りますが、記憶に残る作品、オーストラリアの中でイギリスを感じる作品、摩訶不思議な作品、癖になりそうな作品、カルト作品として輝き続ける作品かと思いました。5点満点中3.9(画像すべてお借りしました)予告動画(未公開シーンが挿入されたラストシーン)********************(おまけ:内容を少し詳しく)1900年2月、オーストラリアビクトリア州。アップルヤード女学校の生徒十数名が、近くのハンギング・ロックと呼ばれる岩山へピクニックに出かける。岩山の麓に着くと、なぜか教師たちの時計が12時で止まってしまうが、引率の女性教師マクロウ先生は磁気のせいだと言う。午後になり、マリオン、ミランダ、アーマ、イーディスの4人が岩面を測定するため岩山に登る。途中、近くに住むマイクルらの家族と出会い、とりわけ美しいミランダを見たマイクルはその美しさに心を奪われる。4人の生徒は岩山へ登ると、頂上近くの岩の上で昼寝をする。突然ミランダ、マリオン、アーマの3人が起き上がり、イーディスの呼びかけに応えず去ってしまい、イーディスは悲鳴を上げて逃げ帰る。学校では、夜になっても戻らない生徒たちをアップルヤード校長が待っていたが、ようやく馬車が帰って来ると、3人の生徒とマクロウ先生までもが岩山で行方不明になったと知らされる。岩山で捜索が行われるが手がかりは見つからない。イーディスは泣きながら皆の基へ帰る途中、厳格な性格のマクロウ先生が、なぜかスカートを履かず下着姿で登って行くのを見かけたと証言する。失踪事件から1週間が過ぎたころ、ミランダを忘れられないマイクルは岩山に捜索へ行く。孤児でマイクルの弟分のアルバートが、心配して後を追うと倒れているマイクルを見つける。マイクルの手には、女性の服の一部と思われるレースの切れ端が握られていた。その後、アルバートは岩陰で倒れているアーマを発見する。発見されたアーマは気絶していたが、擦り傷程度の怪我しか見当たらず、とても1週間も岩山に居たとは思えない。また裸足で見つかったが足は無傷で、なぜかアーマの服の下のコルセットが無くなっている。アーマが見つかり生徒達は喜ぶが、校長は事件後数人の生徒の親から娘を退学させると連絡があり、学校の評判に傷がついたことに苛立つ。この頃から校長の行動と、学校がおかしなことになる。校長は授業料を滞納している生徒セーラに、復活祭までに支払わなければ退学させ施設に入れると通告する。孤児院で育ったセーラは職員から虐待された過去があり、美しいミランダに憧れていたために彼女の失踪に心を痛める。一方街には、ミランダ、マリオン、マクロウ先生の3人は死亡したと推定される、と書かれた紙が貼り出される。その後アーマは意識を取り戻すが、失踪の日のことは何も憶えていない。回復したアーマはヨーロッパに行くことになり、別れを告げるため学校に来る。しかし他の生徒たちはアーマへ失踪の真実を話すよう詰め寄り、ヒステリー状態になり大勢が泣き崩れ、アーマは逃げるように去って行く。また教室の片隅では、セーラが「猫背を矯正する」という校長の命令で、壁際に縛りつけられている。学校から次々と生徒が去って行き、教師も辞職する者が相次ぐ。校長はアルコールに溺れ、セーラに孤児院へ戻るよう言い渡す。一方、アルバートは回復したマイクルに「セーラが別れを告げる夢を見た」と話す。アルバートは、実はセーラの生き別れの兄であるが、ずっと音信不通で妹のセーラがアップルヤードにいることを知らない。翌日、2階の窓から身を投げたセーラの死体が温室で発見される。事件から1ヶ月以上経った3月、岩山の麓でアップルヤード校長の死体が発見される。校長は岩山に登ろうとして転落したものと推測される。失踪者の捜索は数年間続けられるが、今日まで謎のままである。(ウィッキペディア参照)***********************(謎のカギを説く削除された原作の最終章:閲覧注意)リンジーを担当していた編集者のサンドラ・フォーブズ(英:SandraForbes)によれば、リンジーが持ち込んだ原稿には、失踪事件の謎が解決される最終章が存在したという。フォーブズの提案により、リンジーはこの最終章を削り、その後に出版されることになった。その削除された第18章は、リンジーの死後、TheSecretofHangingRockと題された独立した書籍に収録されて、1987年にアンガス・アンド・ロバートソン出版社により出版された。削られた最終章は、イーディスがピクニック場へ逃げ帰り、ミランダ、アーマ、マリオンがハンギングロックを登り続ける場面から始まる。3人の少女たちは眩暈を覚え始める。突如、下着姿の女性が現れて気絶する。その女性は名前が言及されず、少女たちの知らない人物であるように扱われるが、実際にはマクロウであることが示唆される。ミランダは女性の服を緩めて目覚めさせようとする。その後、少女たちは自分のコルセットを外し、崖から投げ捨てる。女性は目を覚まし、まるで時間が止まっているかのようにコルセットが宙に浮いていること、影が出ていないことを指摘する。その後、少女たちは空間に空いた穴に出くわす。そのそばで、少女たちはヘビを追って岩に入ったヒビを見つける。女性はカニに変身し、ヒビの隙間へと消えていく。マリオンもそれに続き、続いてミランダもマリオンを追う。しかし、アーマが躊躇していると、巨礫がゆっくりと傾いてヒビを塞ぐ。アーマは泣きながら巨礫を素手で殴っているところで、最終章は終わる。(ウィッキペディア参照)

    映画「ピクニック at ハンギング・ロック」 映画史上もっとも美しい謎に包まれた作品
  10. シングルファーザー生活。今日もご飯つくるのに疲れちゃったから…息子をつれて「そらはキマグレ」へ。学生時代にはなかったお店のように思う…もしかしたらあったけど自分が行ってなかっただけかもしれないけど。看板が目立つ。や、安い…全品1000円以下。場所はココです。北野白梅町から今出川通りを東へ少しって感じ。店内へ。揚げ物中心ですが、メニューは相当豊富。組み合わせの問題これは相当にボリューミー!チキンカツがでかすぎる!それが3枚も!エビフライも大きいのが二つ。これで1000円切りはやばい。あつあつのおかずと多めのごはん、そして味噌汁。これは完璧な学生向きの洋食屋さん。おかずもご飯も僕には見た目で量が多いのもわかるので、息子に半分あげました。うまいなぁ~と思いながら食べました。店内はサッカー選手のサインがたくさん、サッカー部の人がよく出入りするお店なんですかね。僕は今のサッカー選手の名前は一人も知らないので、どれくらいの人かはわからないけど(笑)。三浦カズとかマラドーナとかは知ってるけど、そういう人のサインはたぶんなかった。で、食後にドリンクかプリンかを選べます。プリンもできて大満足でした。ごちそうさまでした!!【選べる】国産冷凍 (チキンカツ60g×18個)Amazon(アマゾン)

    シングルファーザー日記。北野白梅町の「そらはキマグレ」でガッツリと夕飯!
  11. 眼の壁) のことを評価はさておき、大ヒットしたとは聞いている。恐ろしいオーム教の事件が、去って久しい!あの大事件が起きた時フト浮かんだのが、松本清張の”眼の壁”であった.この時代の世代は、誰でもそうであったように清張は、ミステリー小説の分野では、”点と線”で華々しいデビューで、次ぎの出版本が、待ち切れないくらいの人気であったようだ.私が、清張を読み始めたのは、 ずっとあとで、多分22.3才位からだと思う.すでに、たくさんの清張スリラーものが、 揃っていて次ぎから次ぎへとむさぼるように読んだ。清張物の映画化は、多いが、それぞれ原作の味を損なうことなく(佳品)が多いと思っている.特にモノクロで撮られた時代のものが、今観るとき、時代感が感じられ良いなと思います。前述した ”点と線”は、カラー作品で残念ですが、 ゼロの焦点 霧の旗 顔 眼の壁 張り込み などモノクロの作品が良い. ーーーー『眼の壁』製作    松竹 S.33年度監督    大庭秀雄原作    松本清張出演    佐田啓二      鳳八千代      高野真二      渡辺文雄      朝丘雪路会社の会計課長が、 資金繰りをするなか、パクリ屋というんですか手形詐欺に会って会社に損害をかけて自殺をしてしまう.可愛がられた部下の佐田啓二が、友人の新聞記者渡辺文雄と二人犯人の形跡を追って追い詰めるという話である.まあーいろんな似たようなサスペンスものは後にでてきたようだが、この作品の特徴は、 政界の黒幕と新興宗教のボスが...、興味を惹かれてたのが、次々と起こる殺人の手口に絡んで焼き物に使う薬品(硫酸)が使われたり 宗教団体が、旗を掲げて列車に載り込み死体を包帯でぐるぐるまきにして運ぶまさにオームのやり口その手口があまりに似ていたからだ。ゾーッとした.その頃の時代に奇想天外であった事が、後の時代にごく当たり前のことになることはたくさん存在する.凡人が想像できないような...おぞましい非日常的情景では横溝や、江戸川乱歩作品にあってもこういう日常に有り得ることを先の時代に小説として組み立てたことが、やはりすごかったなと改めて感じたのである。何気なく観る映画もドラマも後に繰り返しみるとぜんぜん気付いていなかったものに眼が行く。作品に登場した 土岐市へ信州旅行への行きがけに立ち寄った事がある。美濃焼の里、織部焼を訪ねるのもあったが、やはり作品への興味からだった。   ↓にほんブログ村

    『眼の壁』のこと...清張作品...コーヒーブレイク
  12. 【アニメ】天地創造デザイン部 案件4【感想】
  13. 24年56本目(韓映画85本目)内戦下のベイルートで韓国人外交官が行方不明になった。その事件が忘れ去られた頃、現任の外交官ミンジュンは、消えた外交官が人質として生きているという情報をつかむ。身代金を手にベイルートへと向かったミンジュンは、大金を狙ったギャングに襲われたところを、韓国人のタクシー運転手パンスに助けられる。協力の見返りを求めるパンスと渋々ながらも行動をともにすることになったミンジュンは、戦火のベイルートを突き進んでいくが……。この作品を観て、すぐに思い出したのは、「極限境界線 救出までの18日間」という作品。ヒョンビンさんとジョンミンさん。あれも、救出作戦ものでしたが。ホント、こう言ってはアレなんですが。あの作品で足りなく感じていたものがすべて、この作品にはあった・・・・ 「極限境界線」で残っていた違和感や、不足に感じたものが、この作品では見事に補われていて、実話ベース・同じ救出モノという事で比較してしまうと、この作品の完成度の高さを改めて感じてしまうワケです。 是非、大きな劇場で観て欲しいので、迷われている方のために、何故、この作品を大きな画面で観て欲しいのかをネタバレなしで、感想を述べたいと思います!!ロケーションがいいモロッコで撮ったらしいんですけど、本当に景色がいいんですよ。湿度のあるネットリした暑さを感じる街中や、乾燥した砂まじりの風を感じる荒野。 空気感の違う2つのアクションが楽しめます!そして、それだけではなく、遠くから見渡すように撮られた広大な景色は、徐々に生まれる信頼や友情の美しさや、寂しさに非常にマッチしているんです。ああ。泣ける。 是非、大きな画面でスリリングなアクションを堪能して欲しい主演2人がとにかくいい主演2人が生み出すケミストリーが本当にいい。2人とも人間味があって。133分という尺の中で、関係性が自然に変化していくワケです。本当に、うまいな~と思う。その変化が自然な理由は、個々としての変化があってこそなんだと。 外交官(ハジョンウ様)にしても現地の韓国人タクシー運転手(ジフニ様)にしても、今回の出来事によって、確実に人間的に成長しているという変化を、丁寧に繊細に演じておられるんですよね。 そういう変化が、ケミストリーとして完璧に昇華されていると思うんです。 なので、すごく自然だし、2人の関係性の変化に、無理矢理感や違和感が皆無なんですよね。 そんなお二人の繊細な演技を、是非、大きな画面で観て欲しい。シリアスとコメデイがいい塩梅133分長い疲れる・・・と思われる方!安心して下さい。 ホッとできる息抜き的なクスっと笑える箇所が、用意されてます! この塩梅が本当に良くてですね。韓国映画って、このシリアスとコメディのふり幅が大きくて、感情追い付かず、げんなりしちゃう・・・・って事があるんですけど。 この作品では、うまくバランスを取ったな・・と思いましたね!なので、アッという間の133分です。何なら、ジフニ様ファンからすると、もっと長くてもいい!!って思ちゃいます。そして、当然だけど、ジフニ様が最高ぶっちゃけ、「ジェントルマン」よりも、最高に魅力的でした。今回のジフニ様。 「ジェントルマン」もかっこいいけど、スーツきこなす役っていうのは、もう、それだけでカッコイイ!ワケですやん。 でも、今回は違うわけです。柄物に柄物、帽子のっけて、キャラ的にも全然スマートじゃない。なのに・・・・なのに・・・・な・の・に!!!!もう、めっちゃ、魅力的~セクシィィィィ~可愛い~!!お茶目~ 容姿を褒めたたえる言葉すべてが、この作品のジフニ様の中にある!!といっても過言ではございません。 そして、その魅力は劇画ヒーローものチックなそれとは違う、人間くささが根底に流れているワケです。 だからなのよね。めっちゃ、等身大でカッコイイ!人間的にカッコイイ!!ジフニ様の魅力ここにあり!!是非、大画面で観て欲しい!!外国人キャスト陣もいいこういう映画って、割と外人さんは適当~みたいな感じが多かったりするけど(もふぁ調べ) この作品は、割としっかりした俳優さんが揃っていて、それもこの作品を軽いものにしていないのかな・・・とか思ってます。 特に、現地のキャストがいい味出してたけどな~パンフレットとかあまり紹介されてなくって、残念な感じがしたかな。 ともあれ、韓国では興行がイマイチだった本作ですが。(ナゼなんだ・・・)私的には、かなり面白い韓国エンタメ作品だったと思います。 ジフニ様加点かも知れないけど、ジフニ様だからこそ、このキャラクターが存分に、活かされたと言い切れます! 是非、劇場で観て欲しい作品です!

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  15. ハリウッドクラシッ映画では丸顔の女優の系譜があります。代表は以下の2人でしょう。・シルヴィア・シドニー(『暗黒街の弾痕』『真人間』『市街』『激怒』)、・クローデット・コルベール(『或る夜の出来事』『パームビーチ・ストーリー』『君去りし後』『陽気な中尉さん』)他にも、バーバラ・スタンウィック、ジューン・アリスンなども、やや丸顔です。みな、親しみやすく、それがゆえに大衆的な人気を獲得したように思えます。実は、ベティ・デイヴィスもやや丸顔です。後年の、シャーリー・マクレーンもそうです。また、面長な女優が多いフランスでも、そうした系譜があります:・フランソワーズ・アルヌール・ロミー・シュナイダー・ジュリエット・ビノシュ・マリオン・コティヤール韓国女優のチョン・ジヒョンもそうです。日本だと、有馬稲子でしょうか。■ジャネット・ゲイナーもそうした丸顔の美学の持ち主です。彼女の演じたのは、薄幸の健気な少女という役が多かったのですが、そんな少女が幸福にたどり着くという物語のなかで、その丸みをもった顔が、私たちの心をときほぐします。■さて、丸顔の話とはずれますが、この映画では、男がジャネット・ゲイナーの髪の毛を洗う素晴らしいシーンがあります。彼が第一次大戦の傷病兵を演じ、それにジャネット・ダイナーの田舎娘がからむというメロドラマなのだが、電気工事の男達にミルクを売って歩く貧しい少女の可憐さにはただ息をのむばかりだ。車椅子のチャールズ・ファレルが埃だらけのジャネット・ゲイナーの髪の毛を生卵でごしごし洗うと、たちまち金髪の美少女に早変わりするといった呼吸の素晴らしさには、微笑をこらえながらもただ涙するしかない。次の瞬間、彼女はやや逆光ぎみのライトを豊かな髪で受け止めながら、スクリーンいっばいのクローズアップでこちらを向いてはにかんでいる。こんな映画を、どうして途中で立ったり出来るだろう。(蓮實重彦)#エレガンス#映画女優#女優志願#女優志望#女優好きな人と繋がりたい#クラシック映画#最も偉大な女優#ジャネットゲイナー #cinemaclassic#classicmovies#vintagemovie#hollywoodlegend#oldhollywood#vintagehollywood#classichollywood#goldenageofhollywood#actress#elegance#JanetGaynor

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  18. 麗しのサブリナ」 レビュー1954年9月22日公開。ハリウッド映画第2作となるヒット作。興行収入:$11,400,000。脚本:ビリー・ワイルダー、サミュエル・テイラー、アーネスト・レーマン監督:ビリー・ワイルダーキャスト:サブリナ:オードリー・ヘップバーンライナス:ハンフリー・ボガートデイヴィッド:ウィリアム・ホールデンエリザベス:マーサ・ハイヤーあらすじ:富豪ララビー家のお抱え運転手の娘・サブリナ(オードリー・ヘップバーン)は、邸の次男坊デイヴィッド(ウィリアム・ホールデン)に仄かな思いを寄せていた。しかし父は娘に叶わぬ恋を諦めさせようと、彼女をパリの料理学校へやる。それから2年、サブリナは一分のすきのないパリ・スタイルを身につけて帰ってきた。女好きのデイヴィッドは美しくなったサブリナにたちまち熱を上げ、自分と財閥タイスン家の令嬢エリザベス(マーサ・ハイヤー)との婚約披露パーティーにサブリナを招待し、婚約者をそっちのけにサブリナとばかり踊った。デイヴィッドの兄で謹厳な事業家ライナス(ハンフリー・ボガート)は、このままではまずいとデイヴィッドをシャンペン・グラスの上に座らせて怪我をさせ、彼が動けぬうちにサブリナを再びパリに送ろうと企てる。不粋のライナスにとって、サブリナとつきあうことは骨の折れる仕事だったが、計画はうまくいき、サブリナの心はじょじょにライナスに傾く。一緒にパリへ行くことになって喜ぶサブリナだが、ライナスは船室は2つとっておいて、いざとなって自分は乗船しないつもりだった。サブリナはそのことを知って深く悲しみ、すべてを諦めてパリへ行く決心をする。ライナスもまた自責の念にかられ、いつの間にか自分が本当にサブリナに恋していることに気づく。サブリナ出帆の日、ララビー会社では重役会議が開かれていた。ライナスはここでデイヴィッドとサブリナの結婚を発表するつもりだったが、怪我が治って現れたデイヴィッドは、ライナスとサブリナが結婚するという新聞記事を見せる。そしてヘリコプターを用意しているからサブリナの乗る船に急げ、と兄に言う。すべてはサブリナとライナスの気持ちを察したデイヴィッドの計らいだった。ライナスはサブリナを追い、客船の甲板でふたりは抱き合うのだった。コメント:『ローマの休日』に続くオードリー・ヘプバーンのヒット作。原題は「Sabrina」。知らない人には、なんのことか分からないネーミングだ。そこへ行くと、日本語タイトルの「麗しのサブリナ」は素晴らしい。「ローマの休日」で一躍世界のヒロインとなったオードリー・ヘップバーンがその翌年ハンフリー・ボガード、ウィリアム・ホールデンのお相手を務めた恋愛映画。監督は名匠ビリー・ワイルダーでブロードウェイのヒット戯曲(サム・テイラー作)の映画化。これだけ見ても、オードリー・ヘップバーンが、いかハリウッドに大事にされていたかが分かる。ボギーもホールデンもヘップバーンのお相手としては年を取りすぎているが、当時の二大男優を翻弄するヘップバーンが可愛く、かえってヘップバーンの魅力を引きたてている。舞台劇らしい典型的な三角関係のラブコメで楽しめる。ニューヨーク州ロングアイランドに暮らす大富豪ララビー家に仕える運転手の娘サブリナは、ララビー家の次男デイビッドに密かに恋をしていた。仕事人間の長男ライナスとは正反対のプレイボーイである彼は、大銀行の頭取令嬢グレチェンに夢中でサブリナのことは眼中になかった。父からも身分違いの恋を咎められ、以前から決まっていたパリ留学の為にニューヨークを離れる日が目前に迫る。叶わない恋を悲しんだサブリナは車庫で排ガス自殺しようとするが、異変に気付いたライナスによって助けられ、サブリナはパリへと旅立った。2年後、サブリナは見違えるような美女となって帰国し、デイビッドは彼女に惚れ込みパーティーに招待する。しかし、ララビー家の事業拡大を図る父オリヴァーとライナスの取り成しで、デイビッドは既に実業家タイソンの娘エリザベスとの婚約を決められていた。「月に手を伸ばすのは止めろ」と諭す父に対し、サブリナは「月が私に手を伸ばしているのよ」と自信満々に答える。パーティーで注目の的となるサブリナとダンスを踊るデイビッドは2人で会場を抜け出そうとするが、エリザベスを放ってサブリナに夢中になる姿をライナスに見つかり、父に呼び出されてしまう。父と口論となったデイビッドは、尻ポケットにシャンパングラスを入れたまま椅子に座ったことで大怪我をしてしまう。待ち合わせ場所でデイビッドを待つサブリナの元にライナスが現れ、弟の代わりに彼女の相手をする。ライナスはタイソンの会社との合併を実現させるため、障害となっているサブリナをデイビッドから引き離そうと画策するが、次第に彼女に心惹かれるようになってしまう。ライナスはサブリナを1人パリに追い出そうと考え、自身がパリに向かう振りをしてパリ行きの乗船券を用意する。表向きライナスがパリに発つ予定だった前日の夜、サブリナが彼の会社を訪れ「もう会うことはできない」と告げる。ライナスは彼女をオフィスに入れて暫く話を聞いていたが、サブリナはライナスの机の上にパリ行きの乗船券が2人分あることに気付く。「自分もパリに連れて行ってもらえる」と喜ぶサブリナに、ライナスは彼女を追い出すために乗船券を購入したことを告げる。自身がデイビッドとエリザベスの結婚、そしてララビー家の事業拡大の妨げとなっていることを伝えられたサブリナは落胆してオフィスを後にする。翌日、考えを改めたライナスはタイソンとの合併を取り消すことを決め、デイビッドにサブリナと共にパリに行くように伝えるが、デイビッドは「彼女は兄貴に恋している」と告げ、ライナス本人がパリに行くよう反論する。ライナスは聞き入れずにデイビッドに船に乗るように伝え、重役会議で合併の取り消しを伝えようとする。しかしそこに船に乗っている筈だったデイビッドが現れる。デイビッドの説得を受けてサブリナへの想いを認めたライナスは会社を飛び出し、自社の高速艇を使ってパリ行きの船に乗り込みサブリナと抱き合う。作品はサブリナパンツというファッション文化を生み出した。ユベール・ド・ジバンシィはドレスを3点提供したが、映画にはクレジットされていない。映画の製作メモによると、この3点(グレン・コーヴ駅でのスーツ、パーティーでのイブニング、それとデコルテ・サブリナ)はヘプバーン自身がジバンシィから買ったもので、パラマウントとしては既にヘプバーンの個人的所有物なので製作協力者としてジバンシィの名前を出さなくてもよかった、となっている。衣裳デザイナーのイーディス・ヘッドは本作品でアカデミー衣裳デザイン賞を受賞しているが、受賞対象となっているのは彼女のデザインした衣装ではなく、ジバンシィのドレスであることは明らかだった。デコルテ・サブリナと呼ばれた肩にリボンのついているジバンシィがデザインした黒のカクテル・ドレスについて、世渡りのうまかったヘッドは1974年のインタビューで、「ヘプバーンの黒のドレスはジバンシィが作ったものではなく、彼のドレスからインスピレーションを得て自分が作った」とコメントしている。ジバンシィはヘッドの死後、「ヘプバーンが着た黒のドレスはヘッドの監督下でパラマウントが作ったが、間違いなく自分がデザインしたものだ」と反論している。またビリー・ワイルダー監督の妻、オードリー・ワイルダーも「ユベール(・ド・ジバンシィ)がイーディスにスケッチを送ると、イーディスがそれを縫った。」と打ち明けている。映画のストーリーとしては、あり得ない展開ばかりで、絶対にこれが大ヒットになるとは考えられない。自由の国アメリカであっても、ロングアイランドの大富豪の長男や次男が、その屋敷に住み込みで働くお抱え運転手の娘と結婚しようとするなどということは、考えられない。また、貧しい運転手が、娘をパリに留学に行かせるというのもあり得ない。次男デイビッドが婚約披露パーティで、花嫁そっちのけでヒロインに夢中になってダンスをするなどということもあり得ない。また、尻ポケットにシャンパングラスを入れたまま椅子に座ったことで大怪我をしてしまうということもあり得ない。という変な戯曲なのだが、これが何と大ヒットしてしまうのだ。これはやはり何といっても、オードリー・ヘプバーンの魅力ならではだ。オードリーは、可憐で、素直で、演技に懸命で、誰が観ても好感が持てるそのパーソナリティは、「ローマの休日」と同じようにチャーミングだ。おそらく他のハリウッドスターが演じても大ヒットとはならなかっただろう。これは、米国生まれの天才女優とは異なる、彼女のイギリス人としての実直な個性とこれまでのひたむきな努力があったればこそだ。この不世出な女優は、ハリウッド第2作となるこの映画でしっかりと人気を掴んだのだ。「ローマの休日」は単なるフロックではなかった。この映画は、Amazon Primeで動画配信可能:https://www.amazon.co.jp/%E9%BA%97%E3%81%97%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%8A-%E5%AD%97%E5%B9%95%E7%89%88-%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%87%E3%83%B3/dp/B00G9SYR8I