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  1. 少し話して、ショウ君がすぐにスマホを開く。それを見ていたお姉さんも、それ以上は話しかけず、自分のスマホに視線を向ける。ポケットの中のスマホが震える。人込みに隠れてスマホを開くと、想像通りショウ君から。『結構電車混んでるから気を付けて。サトシ、満員電車乗り慣れてないから心配。 酔っ払いの近く、綺麗なお姉さんの近くには行かないように! あ、デレデレ鼻の下伸ばしたおっさんの近くも!』おいらいったいどこに乗ればいいの?周りを見まわすと、おっさんとお姉さんばっかり。微かにお酒の匂いもする。立ち飲みとかで、一杯ひっかけて帰るとこなんだろうな~。中にはお兄さんもいるけど……。お兄さんがチラチラおいらを見てる。なんだろ?顔になんかついてる?打ち合わせ中、何も食べてないから大丈夫だと思うけど……。頬を指先で撫で、何もついてないのを確認して、返信する。『わかった。気を付ける。 でも、この時間の電車でショウ君の言う通りにしたら家に帰れないよ~(笑)』すぐに返信が来る。ショウ君、打つの早い!『無理して乗らなくていいから。なんなら今から迎えに行こうか? まだ戻れるよ?』え、それはまずいっ!あ、でも覗き見が長くなるからいいのか?でも、待ち合わせしたら覗き見にならない?家に帰るのが遅くなるし!『いいよ、いいよ。大丈夫。家で待ってて。』『何かあったらすぐに連絡するんだよ。 すぐ行くから。』すぐって……。クスクス笑ってスマホをしまう。すぐになんか来れっこないのに、ショウ君は。でも、本当に来そうだから怖い。ショウ君、スーパーマンかウルトラマン?そう言えば、昔から突然現れたりしてたもんね。いるわけないのに、いたり。本当にそうなのかも……?極秘任務だから誰にも言っちゃいけないの。もちろん、おいらにも!さっきだって、泣いてた子供がすぐに笑顔になった!スーパーマンにはあれくらいお手の物?乗換駅になって、ショウ君が立ち上がる。人込みに紛れて隠れるようにおいらも降りる。大丈夫。ショウ君はこっちを見なかった。まっすぐ階段を下りるショウ君。この先の乗り換えもわかってるから、柱の影で少し待つ。階段だと何かの拍子に振り向いたらバレちゃうもんね。ショウ君の背中が階段を下り切り、右に曲がる。よし、おいらも。柱から出ようとすると、制服を着た男の子が、おいらの前で立ち止まる。もぞもぞしながら、リュックを抱き締めてる。高校生かな?なんか可愛い。でも、ショウ君が行っちゃう!「あ、あの……。」男の子をそのままにもできなくて、チラチラ階段の方を気にしながら様子を窺う。「これ……。」手にしていたのはおいらがイラストを描いた本。この間、映画になったあの本。あの時は、雑誌の取材とかで、おいらの写真も少し出したから、高校生でも知ってる子は知ってる?「す、好きです!」え……。思わずふにゃりと笑っちゃう。いろいろ端折りすぎじゃない?おいらのイラストが好きってことでしょ?「ありがと。」おいらの顔を見て、ホッとした男の子が、本と一緒にサインペンを差し出す。おいら、サインなんてできないけど……。でも、その気持ちが嬉しかったから、最後のページ、奥付けの上に名前を書く。できるだけ丁寧に。こういうのは、気持ちだよね。「あ、ありがとうございます!」おいらのサインを見て、男の子が嬉しそうに本を抱き締める。うふふ、こういう気持ちわかる!嬉しいんだよね。好きな絵を描いてる人に会えたりすると。おいらにも覚えがある。大学時代、好きな絵を描く人がいて、おいらの大学の卒業生で。先生に頼んで、学生時代に描いた絵とか見せてもらってて。すごいなぁ。おいらと同じ年でこんな絵が描けるんだ!どうやったらこんな風に見えるようになるんだろ。どうしたらこんなに感動できる絵が描けるんだろ。そう思ってたら、学校の何周年かのイベントで来てくれて。その時もらったサインは、大事にしまってある。今でも一線で活躍するその人に、いつか一人前になって会えるかな。最近で言うと、安彦先生に会えた時!あれも感動したもんね。小さい頃からずっと好きだったから。「絵を描いてるの?」おいらが聞くと、男の子がうなずく。「勉強してるわけじゃないんですけど、好きで……。」そういう気持ちが大切。好きこそ物の上手なれ。「おいらも好きだから描いてる。 同じだね。」男の子の顔がポッと赤くなる。んふふ、可愛い。「好きの気持ちはとっても強いんだよ。 ずっと持ち続けていければ、それはきっと形になる。」そう、好きの気持ちは強い。何に対しても、誰に対しても!「はい!……ありがとうございます。 なんか……目の前が開けた気がします!」そんな大そうなことを言ったわけじゃないんだけど……。男の子が大きくお辞儀して、走り出そうとして足を止める。「大野さん……写真で見るより綺麗です。」綺麗って!びっくりしていると、男の子がさらに続ける。「こんなに年下の僕から言われるの、嫌かもしれないけど……。 すっごく可愛いです。年上の包容力もあるのに、笑った顔が……。」男の子が恥ずかしそうに頭を掻く。「さらにファンになりました!」乗り換え階段に向かって走って行く制服の背中を見て、なんか懐かしさを感じる。いろんなものが新鮮なんだろうな。だから、周りの友達とは違う、年上のおいらを見て、そんな風に感じちゃったんだろうね。高校時代ってそうだよね。何もかもが新鮮で、心も純粋に反応しちゃう!そうだ、忘れちゃいけない、ショウ君!少し時間取っちゃったけど、ショウ君、まだ電車乗ってないよね?

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  2. 途中スーパーに立ち寄り食材を買い込んで翔さんの家に向かった翔さんは一人だと絶対にキッチンに立たないと思う大概、近くのcafeでブランチを食べて夕食は宅配か外食それじゃあ、体によくないと思うけど料理を作る習慣がなければそれが普通なのかもだから、レンジでチンして食べれる物を作ろうと思うお昼ご飯はスーパーの中にある総菜屋さんでお弁当を買った丁度揚げたてのメンチカツが出て来て思わず二人で『これ食べたい!』ってなったメンチカツが入った別々のお弁当を買っておかずは半分こする事に決まった「先にご飯食べよう」「ええ、お茶を淹れますね」出来立てのお弁当だから温かいうちに食べないと勿体ない二人分の湯呑みを用意して早々に椅子に座る翔さん相当お腹が空いてるみたい(笑)「お腹空きましたね」「ああ、ペコペコ(笑)美術館の散歩が良い運動になった(笑)」あんまり歩いたって気はしないんだけど(笑)車移動になれてる人はそうなのかなあ「ごめんね」翔さんが申し訳なさそうな顔をして割りばしを袋から出して音を立てて鳴らした「何がですか?」急須にお湯を注ぎながら何のことか分からずに訊ねる「美術館を出た時は お昼にかきたま汁を作ろうと思ってたの だけど ・・・ 空腹には勝てなかった」面目ないって顔をしてペコって頭を下げた「かきたま汁 ・・・ 昨日のは美味しかったです 今度作ってくださいね」「ああ、絶対に作るからね ・・・ じゃあ、頂きます」両手を合わせる仕草をしてメンチカツを口に運ぶ目を真ん丸にして美味しいって顔をする「美味い!  やっぱ揚げたては違うね」食べてる時の顔が好きだだって、最高に幸せって伝わってくるから「いただきます」僕も同じように手を合わせてメンチカツを口に運ぶ「ホントだ ・・・ 美味しい!」「でしょ?」揚げ物って難しい下拵えもだし揚げる温度とか時間とか慣れていないと上手に揚げられない「揚げ物だけは上手く出来ないんです」「そうなの?」「焼いたり煮たりは何とかできるんですが 揚げ物は難しいです 母ちゃんの手伝いをしてても やっぱり上手くいかない」カラッと上がらないし ・・・味がイマイチなんだ毎日料理してないからかな「貴方が難しいのなら 俺は全くのお手上げ(笑)」「プロの味を堪能できるから 僕はお弁当でも満足です」一緒に食べられるならきっと冷えたお弁当でも美味しいと思う「それは俺も同じだな それに ・・・ こうやって二人で食べるから どんな物でも美味しさは倍増する」そうでしょ!って確認する様な眼差しを僕に向ける「それは僕もそう思います!」翔さんなら、僕の失敗した揚げ物でも美味しいを連発してくれそうだヒレカツは一つずつ魚フライは半分こしてお弁当を分けっこするそんな些細な事が嬉しい「一気に食べたらお腹いっぱい(笑)」お腹を擦りながらニッコリ笑う「僕もお腹いっぱい(笑)」「そうだ食後のコーヒーは俺が淹れるよ」「僕が淹れますよ」「かきたま汁の代わりだよ」『座ってて』って手で制止する「じゃあ、お言葉に甘えさせて頂きます」「任せなさい! とびきり美味しい珈琲を淹れてあげよう」そう言ってニヤリと笑って立ち上がったあの日 ・・・ この部屋に入った時の僕はどんな顔をしてたんだろうきっと泣きそうな顔をしてたと思う そんな僕を迎えてくれたのは電動掃除機今はリビングの片隅で休憩中何も変わっていないんpにあの日の部屋の中は凄く暗く見えた今日は光が射しこんでリビングが華やいだ感じがする明るくて暖かい ・・・ それはきっと僕の心の色と同じポケットの中で揺れてた鍵どうしても返すことが出来なかったそれが僕の想い ・・・ありのままの僕が好きだと言ってくれるだから ・・・ 素直になるね ・・・『絶対に離れたくない』って叫べるように ・・・それにしても ・・・ 本当にピカピカな部屋お掃除苦手だったのに「智君 珈琲が出来たよ」湯気を立てたマグカップ二つをトレーに載せて運んでくる「いい匂い!」「最高の珈琲だよ(笑)」その笑顔があれば大丈夫!僕の隣には大好きな人がいる珈琲を飲み終えたら翔さんと一緒に料理を作ろう<続きます>  

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  3. ‪#19‬‪→‬#18‪「商会との会議って夕方からだよね。資料の準備も終わったし先に何か食べてきたら?」‬‪「ああ、そうだな」‬‪昼食もとらず紙の束を読み込んでいるショウにそれとなく休憩を促した。‪が、案の定、こちらを見もせず気のない返事が返ってくる。‬‪「夜までかかるんでしょ? 城下まで出向くのに途中で体力もたなくなるよ」‬‪「わかってる。あとで適当に食べるから」‬‪これは、意訳すると「ほうっておけ」だ。‬‪だがしかし、わかっている、あとでやると言って、この兄がわかっていた試しはない。‬おそらく道中、馬車の中でパンでもかじるつもりなのだろうが。「スープだけでも運ばせようか?」「いや、いい。俺のことは気にせず、お前の分だけ用意しろ」煙たがられても引かないのは、体調管理も臣下の務めと思っているからだ。‪というか、ショウのいう「適当」は本当に適当なので、側近としてのジュンは口うるさくならざるを得なかった。‪‬「全部把握しておきたいのは解るけど、あなたが倒れでもしたら意味ないよ」「大袈裟だな、ジュン。わかってるよ」‪口だけの返事をおざなりに寄越し、いっこうに動こうとする気配はない。‬‪いつもこうなのでジュンとしても慣れたものだが、今日の兄は集中力がすごいというか、なんというか。‬‪どことなく気合いが入っているように見えるのは気のせいだろうか。‬‪「…会議の主題って小麦の関税についてでしたよね。話し合いがメインでしょ?」‬‪「ああ、そうだ。隣国は不作らしいがウチは安定しているからな。‬大幅に見直すことになるだろう。後手にならないよう打てる手は打っておく」‬‪隣国の小麦が市場から消える前に、各国が対応を打ちだすのに先んじて、想定できるパターンの対策を練っておかなければならない。‬抜け駆けするギルドがないよう目を光らせて、意見を擦り合わせておくのが今日の会議の目的でもある。‬‪この機に乗じて小麦の関税を上げたりせず輸出面で助力することを条件に、隣国が独占している治水技術を解禁させられたら大きな成果が転がりこむだろう。‪視察から帰ったショウは先般そのように進言し、議会の同意も既に得ていた。‬‪「だからってそんなに神経張りつめて…」‬‪「わかってる、大丈夫だから心配するな」‬‪わかっているなら休憩くらいとってほしい。‬‪「……そう、難しい顔をするなよジュン。知識は多い方がいい。若輩者が見当外れな発言をして嘗められる訳にもいかないからな」‬‪王室の名を背負い、一筋縄ではいかない商売人たちを相手に楔を打ってくるのがショウの役目だ。‬席を温めるだけのお飾りでないことは一度でも関わった者なら判るだろうが、‪若年であることに加え線の細いショウの容姿では、見た目だけで軽んじられるケースもないとは言えない。‪もちろん皆、表面上は立場を慮ってへりくだってみせるが…‪「何も知らない王子様が出張ってきたと、腹の中で嘲られるわけにはいかないだろう?」‬‪「まぁ、そういわれたらそうだけどさ…」‬‪高貴な美しさも場合によっては足枷となる。‬‪今日はもしかしたら初顔合わせとなる大人が多いのかもしれない。気が張っているのだろう、ショウのまとう雰囲気はいつにも増して鋭かった。‬‪*‬‪「あ、そういえばさ。聞くの忘れてたけどマサキとは昨日どうだったの?」‬‪「どうって!?」‬‪昨夜の首尾を訊ねたジュンに、勢いよくショウが振り向いた。気軽な話題を振ったつもりが、目が怖い。聞いてはいけなかったのだろうか。‪「い、いやえっと…どうっていうか…」‬‪ゆっくり話は出来たのか、程度の意味で「どう?」と訊ねたジュンであったが、食い気味な兄の反応に一歩二歩と後退る。‬勢いに怯んだせいでしどろもどろになってしまい、兄の瞳がどんどん険しさを増していくから余計に慌てた。‪「あいつは…」‬「う、うん?」ごくり、と、固唾を飲んで二の句を待つ。‪先程から何を話しかけてもこちらを見もしなかったのに、この差はいったい何なのだ。マサキは早速なにかしでかしてしまったのか。それとも単純に、ジュンの質問が兄の不興を買ったのか?「気に食わない」「えっ、やっぱりなんかあったの?」‪既に王宮にも妃を迎えたことを告げ、皇太子の披露目にも参加者として名を挙げてあるのにこの局面での不和は困る━━━「…俺にだけ態度がよそよそしいだろう」‪「そ、そう、かな。優しくしてあげた?」‬何が聞こえたのか寸の間わからず、子どもの喧嘩を仲裁するような口調になってしまったが、幸い兄は気にしていない。顎に手を当て深く考え込んではいるけれど。「…仲良く、してやってね?」また、ケントたちに言い聞かせるような話し方になってしまったが、それはこの際置いといて。‪わかっていると、そっぽを向かれるかと思ったが、分厚い紙の束を握ったまま真顔の兄から返ってきたのは舌打ちではなく、‪「あいつ次第だ」‬‪予想外の、弱音にも似た返事だった。‬‪つづく‬

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  4. 一階をくまなく探したけど どこの部屋に入っても小箱は作動しない仕方なく二階に向かうあの歌が終わる前に見つけないとこの箱が作動しないような気がした「何を焦ってるの?」事態を飲み込めない眼鏡君が俺の服の裾を引っ張て真顔で訊ねる「この世界を救うために この箱の仕掛けが作動する部屋を探してる」「世界を救う?」また、大それたことをって顔をするけどお前も大それたことに加担してた一人それも悪い方への加担だ ・・・当人は身に覚えはない事だが「この世界は大袈裟に聴こえるかもだが 『RAY』を守る為 それなら分るだろ?」「はあ ・・・ 貴方が住む『RAY』?」「すでにお前も住んでるだろうが」「そうか ・・・ 古代の森があるから 明治時代でも ・・・」言われてことを納得しようとブツブツと呟いて小さく頷く「ここがなくなったら嫌だろ?」「まぁ ・・・」そんなことを言われてもここの良さはまだ分かってないから答えようがないと言わんばかりの反応「紛い物の世界で暮したい? お前がいた『クー』だよ」「それは嫌だ ・・・ 紛い物の世界じゃない 本物の世界 ・・・」「なら、何も聞かずに付いて来い!」二階も駆けずりまわったけど全く反応しない「ねえ、大きな部屋じゃないのかも ・・・」「うん、見落としがちな場所」「そうかも」3人が顔を見合わせながら回ってきた部屋の回りを思い出す「あ ・・・ あそこかも ・・・」もしかしたら ・・・ 玄関の上の空間 ・・・「どこ?」「立ち入れないようになってる ・・・ 玄関わきから上がる階段 ・・・」相談してる暇はない俺が先頭になってその場所に急ぐ目立たないように狭い階段入り口があるパーティションを脇にどけて急な階段を駆け上がる五角形の形の部屋 ・・・窓際に不似合いな古ぼけた扉があった「どうして扉?」3人が大きな声を上げたそれは俺も同じ ・・・「なんだ ・・・ この古ぼけた扉 ・・・」全員が部屋に入った瞬間入り口のドアが自然に閉まる古ぼけた扉の一部分がスクリーンのように白く光り姿がないのに声が聴こえて来た『・・ ちゃん ・・・ ごにんのせんちがそろったの』『そうか ・・・ 止められなかったか』『うん ・・・ むりだっちゃみたい』『君達には今の状況を作り出した 人類の歴史を見てもらう 話はそれからだ ・・・』スクリーンに映し出された情景は人類が科学の発展と共に自然を蔑ろにして環境を破壊し続ける映像が流れたその合間合間に浄化の歌が流れるその浄化の歌でかろうじえ環境が保たれていることも後姿しか見えない ・・・見えないけど ・・・ 歌ってる人はおっさんだ彼を囲むように4人の後ろ姿も見える時が過ぎていくうちに ・・・後姿は一人きりに 彼は浄化の歌を止めてしまったそして ・・・ この世界は ・・・紛い物が溢れた地上に ・・・『フィー様 ・・・ 全てのエルフ 全ての妖精はこの国に戻りました』『了解した ・・・ 後は二か所だけ ・・・ 結界を閉じたら ・・・ この国は楽園に戻り 私の役目も終わる』最後におっさんの声が流れてスクリーンは消え古びた扉に戻った『ふぃ~は ひとがだいすきだったのに ・・・ いまは ・・・ だいっきらいなの ・・・」『それだけの仕打ちをした ・・・ もし、警告に耳を傾けていたら ・・・ 始まりの4人の魂を持つ彼らは 同じ時を刻んでいたはずだ」『それはちってるけど ・・・ 4人ともねむっちぇるだけだもん』『どうかな ・・・ 』『そうだもん … じぇったいめをさますもん ・・・』『それはお前の望み(笑) フィーを解放してやりたい気持ちもある だが、フィーが決断したら 間違いなくこの地上は『クー化』するだろう 水と空気がある以上、再生する可能性もあるが それには長い長い年月が掛かる 地上に住まう者の決断なら 異議を唱えるつもりは毛頭ない 選ぶのはお前たちだ』この地上が紛い物の世界に ・・・考えただけで震えて来る風にそよぐ樹々の枝葉や野に咲く花木漏れ日を見上げた時の眩しさを ・・・草木に身を隠しながら鳴く虫も 枝に止まり囀る鳥の姿も二度と見られない ・・・「俺たちはどうしたらいい?」『お前たちに頼みたいのは ・・・ 絶望の中でもがき苦しむ ふぃ~の力になって欲しい 歴史を変えてくれとは言わない この時代 ・・・ ふぃ~と出逢った時 一緒に悩み考えてくれる仲間になって欲しい』「どうやって? 全く聞く耳を持たないおっさんだ 何を言っても鼻で笑われる」『最後の戦士になった彼がやろうとしていた事だよ』「翔が?」『ああ ・・・ 君達には時間を遡って貰い ふぃ~との絆を深めて欲しいのだ この時代に出逢た時 彼奴にお帰りと言わせて欲しい』『ただいまっちぇいって ・・・ あのようかんにかえっちぇきて おいらもまっちぇるから』「説明は分かった ・・・ 一つ腑に落ちない ・・・ アンタは誰なんだ?」説明している一人はおちびちゃんもう一人は誰?『かみしゃまなの ・・・ らくえんの、あおのもりの ほんとうのあるじ ・・・』「神さまなら ・・・ アンタが何とかすれば こんな回りくどい事せずに ・・・」『人の世界は人の物 ・・・ 楽園はエルフや妖精たちの物 その世界に私はいない』「じゃあどこに居るんだよ」『私の思念は蒼の森に留まり 君達にメッセージを送っている 今を生きてる私はどこに居るかは知らない』つまりは ・・・ どういう事?『私の事は分からなくてもよい 君達が旅をする中で 私の欠片を見つけるかもしれないが それも過ぎ去った時間だ ・・・』「俺たちにタイムワープをしろって事?」『かこのあおちゃんに あいにいっちぇ ・・・ そんで、ちんらいをきずいちぇね』『そのドアを開け通り抜けた場所が 今から君たちが暮らす場所 ここで聞いた話は扉を潜った時点で消える』『じかんをさかのぼるおちごとが まっちぇるの おにいしゃんは とびらのばんにんしゃんなの!』この扉がタイムワープする扉?眉唾物のような気もするが進む道は此処しかない「わかった ・・・ その願い聞き入れる 俺たちをこの空間から出してくれ 4人ともいいよな?」黙って聴いてた4人代わる代わる入り口のドアを開けようと試みるが全く開かないドアに成す術がない選択は一つ渋々だが4人とも頷いて承諾した「成るようにしか成らない だけど、それがこれからの未来を救うのなら 俺たちは戦士になってやるよ」『その言葉を待っていた あれの浄化の歌が終わる はやく通り抜けなさい』その言葉が終わるや否扉が鮮やかな蒼に染まり光を放ち始めた『いっちぇらっしゃい  げんきにかえっちぇきちぇね』おちびちゃんらしき声が俺達5人を後押しして一人ずつ光の中を通り抜けた<続きます>              

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  5. ダイニングテーブルの上に所狭しと置かれた材料どこにもサラミがないバレンタインショコを作る訳だからサラミがある方が不思議なんだけど頭?状態で雅紀の顔を見上げる「どうかした?」その視線に気が付いた雅紀が怪訝な顔で訊ねる「サラミがない」「サラミって?」どうしてそこにサラミが出てくるんだって顔をしながら手に持ってるのはマシュマロの袋「サラミチョコレートだろ?」「うん ・・・ そうだけど ・・・」そう言いながら、思い当たる答えに辿り着いたのか顔をくしゃくしゃにして笑い始める「うひゃひゃ~ ・・・ サラミって ・・・ 翔ちゃん、サラミは入んないよ」思いっきり可笑しそうに笑って手に持った袋をテーブルに置き直しお腹を抱えて笑い続ける「サラミが入んないのにサラミチョコなの?」「そう ・・・ アハハ ・・・ そう ・・・」返事の合間にまで笑い声が入る「可笑しい ・・・ サラミ(笑) ・・・ 海外のサラミって ・・・ クッキングペーパー? ワックスペーパー?みたいなのに包んであるじゃん」「日本じゃビニールが多いけど ・・・ 紙に包んであるのもある ・・・ それが?」「チョコレートをサラミみたいに棒状にして それを紙に包むから サラミチョコレート ・・・ 正式名称は『サラーメ ディ チョコレート』 ヨーロッパでは寒い季節限定の高級チョコらしい」「サラミは入ってない?」苦笑しながら何度も頷く「出来上がりがサラミみたいって事?」「そう言ってるじゃん 溶かしたチョコレートの中に ドライフルーツやマシュマロ、ナッツ 好きな物を混ぜて、棒状に纏めて 包装紙に包めば出来上がりだよ」はあ ・・・ 切って食べるチョコレートか ・・・テレビで見たことがあるような ・・・「リスナーさんのレシピだと そこまで難しくない 翔ちゃんでもできると思う」「その自信は何処から来る?」そんなに簡単にできる筈がない ・・・俺は麦茶を料理と言う男だけど「ええ?お鍋ひとつで出来るのに? もしかして自信がないの?」「有ったら一人で作れるだろう!」何を分かり切った事を聞く「チョコレートを溶かすことが出来ない?」「鍋にチョコレート入れて火にかけるの?」「それじゃあ焦げちゃうよ ・・・ そうか ・・・ 大ちゃんが言ってた ・・・  料理のセンスか ・・・」「何それ?」「翔ちゃんは何でも出来るけど 唯一つ、料理のセンスだけは皆無って言ってたの 俺はね洋服のセンスも 絵を描くセンスもないと思うんだけど」「確かに料理のセンスは皆無 それは認めるが 後ろにくっ付けたセンスは余分な!」どっちも豊富だとは言わないけど少しくらいは持ってる「ふふ ・・・ 少しはあるね(笑) じゃあ、俺の指示通りにして」そもそも、此奴にセンスってのが有ったのか?そこが怪しい ・・・「指示通りするけど ・・・ 一つ質問していい?」「どうぞ」にやりと笑って頷く雅紀「一度でも作った事あるのか?」「ないけど!」嫌にあっさり答えるけどそれって拙くないか?「無いの?」「うん、溶かして混ぜればいいんでしょ! 余裕じゃん」その自信どこから出て来る ・・・呆気にとられて顔を眺めてると少々不満げな顔をする「信用できないって事?」「先ずは試作品を作ってからだろ いきなり作って包装紙に包んで 不味かったらどう責任取る?」「責任? だって作るのは翔ちゃんだから 翔ちゃんが責任を持つって事だよ」「あくまでお前が補助って事?」「そうそう、だって作るのは翔ちゃんでなきゃ」「だったら、教える方も完璧にしてくんないと 安心できないだろう」「もう ・・・ じゃあ止める?」雅紀の顔が ・・・ ちょっと怖くなってきた「止めないけど、先ず試作品」「試作品は良いけど ・・・ 時間が2倍かかるけど良いの? 固めるのに時間掛かるよ」「どれくらい掛かる?」「固めるのに冷蔵庫で2時間 それから包装するからね  のんびりやってると夕方になるけど 大丈夫なの?」「夕飯は智君と一緒に食べる約束して来たから 今から試作品作って 固めてる間に昼飯食って それからプレゼント用のを作って お茶飲んで固まったら包装して 夕方には出来上がる それを持って帰れば 何とか夕飯に間に合う」完璧な予定だと思うが ・・・「計算通りにいけばね ・・・」雅紀が呆れた顔をして試作品の準備を始める「固めてる間に ・・・ 足らなくなった材料買って来ないと ついでに昼飯も ・・・ あ ・・・ カズに持って来てもらうか ・・・」「二宮呼ぶの?」「だめなの?」「駄目じゃないけど ・・・」絶対に弄られること間違いなし「じゃあ、後で応援頼むよ ・・・ じゃあ始めるよ まずは生クリームと蜂蜜を鍋に入れて ゆっくり温める ・・・ 温まったらチョコレートを入れて溶かす」生クリームがどれなのかが分からない ・・・キョトンとしてると生クリームって書いてあるパックを指さした「これを鍋に移して温めるんだな」「40CCだよ、蜂蜜は10グラム」「計量カップに入れればいいのか?」「ちゃんと計って中に入れて 初心者の基本ね 鍋は沸騰させないで」「どうやったら沸騰しないの?」「それくらい分かるでしょ?」俺は思いっきり頭を振った分る訳がないだろう火を使った事がないんだから雅紀が大きく溜息をついて「大ちゃん、甘やかしすぎだよ ・・・」ボソッと呟く「甘やかされてるけど ・・・ だから、美味しいチョコを作るんだろ!」「ハイハイ、乗り掛かった舟だから ・・・ その前にカズを呼ぶ 彼奴の方が器用だから ・・・ 翔ちゃんは鍋に入れた生クリームと蜂蜜を ゆっくり温めて」雅紀が俺の隣で携帯を取り出し二宮に電話を掛けたにしても ・・・ 本当に出来るのか?ヨーロッパでは高級チョコレートと呼ばれてるらしいけど俺が作って、そんな高級になるのかが ・・・正直自信はないが愛だけはある愛があれば美味しいものが出来る貴方の受け売りだけどそこは信じて疑わない先ずは生クリームを温める!その後にチョコレートだ<続きます>    

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  6. 「・・・ごぼっ、ごほっ」「智くん大丈夫!ほら、ここ、ソファー、座れる?」「・・・ん、だいじょおぶ、しょおくん、しんぱいしすぎ・・・」絶対そんなことない!だって酔ってないのにひらがな発音!!顔真っ赤だし、何より・・・「ごほっ・・・ごほごほ」その咳。心配するなっていうほうが無理だよ。「智くん、まず熱を測らないと!」「ねつなんてないし」絶対ある!!智くんの身体熱いもん。誰がここまで運んできたと思ってんの?「言うこと聞いて!・・・あれ?体温計どこ行った?確か、いつもここに・・・」しまってある引き出しを探すけど、体温計が見つからない。「・・・きっちんの・・・かうんたー・・・のうえ」ん?きっちんのかうんたーのうえ?あ、あった。「測って!!」「・・・ん」俺の迫力に負けた?智くんが、しぶしぶ熱を測り出す。おし!その間に、智くんの着替えと、水分の準備。冷蔵庫の中身を確認。・・・買い物行ったほうがいいな。熱出てるのに、ビールはまずい。水はあるけど・・・スポーツ飲料とかゼリー飲料とかもあったほうがいいよね。ピピピッ智くんの体温計が鳴った。数値を先に確認した智くんが体温計を隠した。「見せて」「ねつ、なかったから、だいじょおぶ、しょおくん、みなくても・・・ごほっ」「大丈夫なら見せて!」「・・・・・」「智くん?」「・・・ん」体温計の数値は・・・38.6度「高熱じゃんか!!」・・・あれ?よく考えたらおかしくね?なんで体温計がキッチンのカウンターの上にあって、智くんがそれ知ってんの?・・・もしかして?「・・・ねえ、いつから熱あったの?」「へ?」「もしかして、朝から熱あったんじゃないの?朝熱測って、そこに置いたんじゃないの?」「・・・・・」「智くん?」「あ、あさは・・・」「うん」「37.6、びねつ・・・だし・・・、くすりのめば・・・さがるとおもって・・・」37.6度は微熱ではなく、立派な発熱です!!「薬飲んで、仕事行ったの?」「・・・うん」「・・・・・」「・・・おこった?」「怒ってない。だってきっと、俺も同じことする」「・・・しょおくん」智くんがホッとした顔をする。「けど!!体調が悪いってこと、俺には言って欲しかったなと思って・・・」知っていれば何かしらフォローできた。朝からずっと一緒の仕事だったのに、終わるまで気が付かないなんて、俺はなんて・・・いや、それが智くんのプロ根性。「と、とりあえず、服着替よう。俺手伝うから」「や・・・じぶんで・・・できる・・・から」よろよろ服を脱ぎ出す智くん。自分ですると言ってる時に、手伝う事を嫌がる智くん。ここは智くんに任せよう。「・・・そう?じゃあ、着替えたらベット直行ね。ちゃんと寝ててよ。俺、必要なものの買い物行ってくるからね!「・・・ん、わかった」ややや、あれ?1話で終わらないぞ?って、いつものことかこ心配おかけしました!くろねこ復活!!お見舞いのメッセージたくさんありがとうございます♪返信ゆっくりしていきます。今回びっくりしたこと。ある方の記事のタイトルがね、『クロネコさん、マスクして!』だったの。私のことかと思った!!びっくりして、Tちゃんにラインしちゃったよ〜記事読んだら全然違う内容だったでも、マスクちゃんとしてないとダメですね。ゲットするのが難しくなってきてるけど。みなさまもどうぞお気をつけください。くろねこ🐾

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  7. blです 山コンビ中心の妄想願望の話ですご理解のある方のみ お読みください翔ちゃんの アレや ニノのアノ・・・に触れてますので無理・・・って方は 読まない事をお勧めしますガチャ「た・・・だいまぁ・・・智くん❓・・」シィィーーーンやっぱり 寝たか時刻は午前3時を 24分も 過ぎていて《直ぐ帰るから 寝ないで待っててね》 と 送ってから3時間も経っていたそりゃ・・・寝るよなzeroが終わって 開いたスマホにはいつもの可愛い絵文字と《今日も良い顔してたよ》 と あなたからの ラインキツめのネクタイを外した時みたいに生放送の緊張から解き放してくれるのはディレクターの 「オーケーでぇーすっ」 でもスタッフの 「お疲れ様でした」 でもなく智くんからの このラインだそれに応えるように《直ぐ帰るから 寝ないで待っててね》本当に 服を着替えるのももどかしいほど俺は 急いで 帰るつもりだったマジで・・・その時は「翔くんっ‼️ ああ〜〜良かったあぁ〜〜連絡したのに 全然 返事無いから・・・」・・・いや・・・寧ろ しなかったんだけど・・・今の俺は あの人と居たいんだほんの少しの時間でも 仕事以外は 智くんと・・・「心配してたんですよ マジででも 翔くんに限って 有り得ないって・・・」「はああっ⁉️・・・何言ってんの お前」「・・・・あ・・・いえ・・・何も・・」ふっ・・・言いたい事は 分かってるきっと・・あの事だでも こいつは知らないあれは 俺が仕組んだ・・・って事を「で・・・何❓」ちょっと冷た過ぎたかな・・・・「や・・・あっ・・ほらっ 最近 会ってなかったからそれに・・あっ・・やっ・・違う違う・・・その・・翔くんさえ良かったら ご飯でも・・・あっ・・でも 本当に 良かったらで・・・えっとぉ・・や・・やっぱり・・・今日は 止めときましょう」「何で❓・・・良いよ・・俺は・・」直ぐにでも こいつを振り払って 智くんが待つ 俺らの家に 飛んで帰りたいんだけど俺が作り上げた アレが何処まで浸透しているか何処まで 俺の思惑が成功しているか 確認したいいや・・・しなきゃいけない・・・・だから・・・「えっ⁉️・・・良いんすか⁉️・・・マジで❓」「俺の行き付けでも良かったら・・だけど」「良いっす・・・それで 充分っす」俺の行き付け= 智くんの行き付けコソコソとしたく無いからね「じゃあ 行こうか」1時間・・1時間だけ・・・あっ 連絡しなきゃ《悪い 増田と 1時間だけ 飲んで帰るから》流石に 待ってて・・・は 打てなかったこれが 俺の 弱点だ・・・あなたに 超 超 超 ぞっこんの・・・ー解説しますー私は 翔ちゃんの 【アレ】 は翔ちゃん自身が 発信した捏造だと 思ってますこれは 【何か おかしい】 で 書きたい内容ですけどどうも オブラートに包むのに 苦心して文章が 遅々として進まない のが 現状ですそしてニノの あの時期の発表も 翔くんの この時期のスクープもどうも 胡散臭く感じてますメンバーの1・・2 を競う頭脳明晰な2人がその上 メンバー1・・2を競う 智くん好きの2人があの時期・・そしてこの時期に こんな事 しないでしょ誰も喜ばないし 当の本人も得しないそれに 大事な智くんを傷つける・・・なんて・・ニノに関しては 選んだ人にも 批判という 被害が 来るだろう翔くんも その前から 発信してる ポーズを敢えてとる・・・なんて ・・今それやるっ⁉️それに チラリとしか見てないけどとても好きな人と居る様には見えない単純に・・・ 楽しそうじゃ無い (一部だけで 本当は分からないけど)それこそ Netflixで 智くんを見てる時の方が 楽しそうで・・とても 幸せそうだ【智くん好きで山好きなフィルターのせいだけでは無いよね❓】だから敢えてあの・・この・・・時期・・・ってのは・・【命懸け】 の 智くんと矢鱈 ロスに行かせたがる 事務所残り2年なのに 国内じゃなく 世界に 目を向けてる事これらが ニノのあの時期と 翔くんのこの時期と何か 深く関係してる様に思えて仕方ない次に 智くんのよからぬ情報なんか出たらもう この3人は 事務所を去るつもりじゃあ・・・なんてこれは 個人の勝手な感想ですから ふうぅ〜〜ん・・と 受け流してくださいただ この話しを書く上で こう考えている・・ってのを 書いておかないと多分 意味の分からない物になるので・・・では 【戦う男 櫻井翔】の続きを お待ち頂けると嬉しいです

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  8. 話の始まり↓しあ楽1.途中に読みきりシリーズとして★なな潤や★さと輪のお話が入ったりしますしあ楽おさらい→しあ楽376→しあ楽407・・・・408  しあ楽 二章潤と智がこども達、全員を連れ水族館へと出かけてくれたしかも泊まりだ片道7時間ほどかかる場所だけに実現するなんて思ってもみなくてそしてオレ達は留守番ふたごさえ預けられる日が来るなんてなにかとても不思議な気分だまだまだ子供だと感じていた日々にふと、もしかして終わり始めてる?って振り返る瞬間が出来てまさかって不思議と不安になる「 結構、雨降ってるね 」全員を送り出してから降り始めた雨に家に入る事を忘れていた「 車に乗れないって言ってもさ大丈夫なのかな・・ 」あの子たちと完全にこうして離れるのは初めてで三人のうち誰かは必ず寄り添っていたしかも雅紀から絶対に離れない汐と廻がワニの多い水族館の噂を聞いてから、オレ達など眼中になく何度もななと輪だけと話してみたのにお姉ちゃんの言う事を聞くとか輪から絶対に離れないなんて自分たちで約束して智と潤に付いて行った「 大丈夫なんじゃないですか?オレ達の子だもん旅好きかもね 」地図で調べて行きは疲れてないだろうからって朝早く出発昼過ぎに到着し水族館を満喫した後に運転手と子供たちその体力を考えてイェイロで宿泊を予約した「 オレ達の旅行はここで終わり? 」雅紀がデッキポーチのブランコにすわりその隣にニノが腰をかける「 どうだろ 」「 こども達がさ、いつかずっと将来先に巣立ったらオレ達も行こうよ 」二人に向かいデッキの柵に背をもたらせた「 ずっと先はまだ来ない方が良いね 」「 寂しいの? 」ニノが笑って雅紀の髪を後頭部から撫でた「 すみませんオレも座りたいんですけど 」ふたり掛けのブランコここに来てからあって新しかった木の色はいつしか飴がかったオレンジの色へと変色し今では双子が遊びに疲れると座ってるななと輪を抱いて座ってたそんな記憶が懐かしい「 じゃあ翔ちゃん座る? 」「 あのね・・、それじゃ意味ないと思うよ。あなた 」ニノが気にしてそう言ってくれるからまぁって苦笑いし雅紀に代わってもらってみる「 ほら丁度いいじゃん 」なにが丁度良いのってオレ達ふたりの前に膝まづき王子のように見上げてくれてその特別さにやっぱと立とうとした「 じゃあ今度はオレが立ちますか 」「 えっ、良いよ!ニノは座ってなよ 」「 じゃ、オレがやっぱ・・ 」どうぞどうぞって今はならないって三人で笑ういつかいつかに三人掛けのブランコに作りかけようってここで歳を取ってオレ達は人生の時を過ごすと決めた「 あと何年したら ・・ 」雅紀が言いかけてポーチの板張りの上に座り込む「 なにょ 」オレは聞いてみたけどニノはかるく息を吐き出し、腕を伸ばすと雅紀の頭をまた撫でた「 時はね思いがけないプレゼントをくれるさ 」多分、両親のことだろうオレ達が子供を守っているようにあの人たちもオレらをそして、四人を守ってくれようとしてるだから動かない「 どうして会わせたくなるんだろね、こんなに 」雨はひとつの粒を重ねるように森の奥へと降りつづく「 なんでだろ 」「 なぁ・・会わせたいって思うよな 」今はどの辺りを走っているんだろ車庫は空っぽ、オレ達三人だけがこの場所で孤島に取り残されたようにただ雨の景色を見つめていた・・・・つづくいちご狩り行ってきまよーそして帰りにボス母にプレゼント渡してきた(*・ᴗ・*)وヨシ!また嵐のDVD見たいけど帰宅してボスが爆睡してるーw仕方ないのでちょっと片付けてます飯を備蓄してかないと危ないかもって言われたので炭水化物ばかり買ってきた( ・∇・)しばらく苺は要らないかなwなう親子ブログ始めました→こたつ別館エブリスタさんで更新しております♪【⠀魔法使いの糧 】エブリスタページ→魔法使いの糧【 僕の旦那様 】更新しています♡クリックしてね→僕の旦那様●猫をテーマにした2500文字以内の短いノベル物に参加しています♪2ページほどなので良かったら読みに来てね→【 菊ちゃんとクロ 】⚫お題小説にも挑戦していますお題小説 【 逢と郎 】→逢と郎ページ⚫エブリスタ目次⬇️⬇️⬇️出会いの街角良かったら遊びに来てね他のお話も上がっています

  9. 気付かれないように気を付けてたみたいだけど。智くん、やっぱり、歩いたりするのがちょっとツライみたいで。動きがぎこちない。それでもなんとか風呂場にたどり着いた。「ツライの我慢しないで。今日は智くんのための一日なんだから。しんどかったら、言って欲しい。どうして欲しいか、ちゃんと教えてくれる?」「うん・・・ありがと。じゃ・・・体、洗ってくれる?痛いとかはないんだけど、なんか怠くって」イスに座った智くんの体をタオルで拭った。汗流すだけだから、軽く。タオルで洗いにくい大事なところは手に載せた泡で優しく。洗われてる時に顔を真赤にした智くんは、いつもの智くんで。なんかホッとしたっていうか。やけに積極的な智くんもいいんだけど・・・やっぱり、いつもの智くんが好きだ。二人でお湯に浸かると、智くんは後ろの俺に体を預けてくる。「お風呂に真っ昼間に入るって、なんか罪悪感ない?」「なんとなく分かるよ。昼間にお酒飲むのと同じ種類の罪悪感だよね?」智くんはそんなこと言って、くすくす笑った。「朝からエッチするのも、なんとなく罪悪感っていうかさ。背徳的な感じしない?それで余計に気分が盛り上がらなかった?」ボディソープの薫りと智くんの香りが俺の鼻先を漂う。首筋の生え際に口唇を寄せると、くすぐったそうに首をすくめた。「んふふ・・・翔くんもそう思った?なんか、ダメなことしてるみたいでね。ドキドキした。たまには、いいよね?また・・・機会があったらしちゃおっか?」振り返った智くんは、目を眇めて、口を尖らせると。キスを強請るように、目を閉じた。小悪魔って、こういうキャラのことなのかな?智くんにヤラれてるっていうか、操られてるっていうか。敵わないな、って思う。「ね・・・智くん。もう、いっぱいになった?」「うん、なったよ。翔くんでいっぱいにしてもらった。ありがと・・・・好きだよ、翔くん」「俺も・・・・智くん・・・好き」

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  10. ウンス花伝書(花びら日記)ある…高麗の昔元の国より参られた姫君が首に怪我をおわれたその時王の涙によって天より使わされた医仙が一人。名はユ・ウンス王の命を受けた時の近衛隊長チェ・ヨンにより天界より天門を通りこの高麗へ参られたお方。古い綴本をめくるとその薄紙の間から色褪せた花びらが…はらはらと…本をめくる風に舞って、瞬きする間に花びらは柔らかく色をとりもどしてゆく。その六    1/75のこと時というものは一つとして同じものなどない。ずっと続いているようでそうではない。無数の散りばめられたもの、無数にばらまかれたようなもの、無数の点のようなもの。時は欠片。一人の僧侶が几の前で眼を閉じている。僧、覚雷の中には一ついつまでも褪せぬ欠片がある。覚雷は素足で、足袋どころか沓もなく。疫病でも運びそうな埃まみれの風が吹き、悪臭が漂うようなその場所で乞者たらんと巡っていた時。「みなさーん、こちらで手を濯いでそれから召し上がってくださいね」そのよく響く明るい声を聴いた。みると人だかりが出来かけていてそこに医員とおぼしきだが高麗の女人かと目を疑う赤い髪の女人が兵に守られるようして立っている。こんなところに医員も兵も似合わない。しかも姿からしてどうやら兵はウダルチとすると医員は典医寺からだろうか…貧しい者か病に倒れた者か痩せ細った野犬くらいしか見あたらぬのが普通、少しばかりまともな者はここあたりには足を踏み入れない。泥棒すら近づかないなのに今日はわらわらと事切れかかった爺や婆薄汚れ汚れた子も家からでていて兵にこずかれ柄で払われでもしはしないかと慌てて私は近づく。「慌てないでください、ゆっくり召し上がってくださね、それから怪我の方は此方へお腹や頭などの痛みつまり怪我ではない方はそちらへ症状を仰ってくさい、お薬をお出しします。」「あ、心配しないで無料です。」皆不信がるほどの余裕もなく粥をかきこんでいる。「お坊さま…お坊さまも済みませんが手をお濯ぎください」気づくと列が進んで先頭に来ていた。酢の匂いの水で手を濯いで次に真水で濯ぎ顔を洗いうがいをする、そして粥の入った碗と匙を渡された。「どこか痛みますか?」そう助手らしき医員が聞く。首を振ると頷き、去ろうとする。「まってください、私は僧侶です字くらいは読めますなにか私にできることはありますか?」腹に粥が入ったせいか自分でも驚くほど大きな声がでた。医員は戸惑うように私を見た。首をふろうとその医員がした時「お言葉に甘えましょ、お願いしますお坊さま、文字が読めない方にわかるようにするにはどうしたらいいか、困っています。」私は声の主の 元に行き処方を読み太陽と月の絵で飲む時刻を知らせたり煎じる時間を飯の炊ける時間の半分だとかを知らせた。それを聞いていた医員とおぼしきその美しい女人は笑って「なるほど、分かりやすいわ」と言いながら。酷く痛みがあるらしく呻いている男の腕を板で固定して布を首にかけて吊るし「暫くこのままで無理に動かすとヒビがいってるところが本当に折れてしまいます。」そう言うことをきかずすぐにでも働きそうな男に厳しく言ってそれから「お大事に」と今度は慈悲の言葉をかけていた。まるで薬師如来様の化身。"お大事に"よい言葉だな。この医員は兵たちにも特別大切に扱われていた。いったい誰か?向こうでテキパキ針を打つ医員も次々と治療を施している。あっという間に日が傾きかけた時絶えることのない人をかき分けて一人の武人が現れた。「今日はもうお戻りください。」その赤い髪の如来様は武士を見上げてまだよ!と言うように見る武士に首を振られて「日暮れ前には戻る約束です」そう言われ赤い髪の如来様が何か言いたそうに口を開きかけたとき「お戻りください僅かに思えてもこの者たちは希望をもちました」思わず私はそういっていた。この方はきっと朝からずっと治療と炊き出しに追われていただろうから…その女人は振り返ってじっと私を見た。「お名前を伺っても?」「覚雷です」「…ありがとうございます」「イムジャ」もう一度その武士が言いもう、しかたないわねとばかりにそちらへその医員は駆けていこうとしたその時何かが人混みを分けるように向かってきた。野犬だ!あっ!と思う間に野犬は切り捨てられ、一瞬皆の意識がそちらへ向いた時矢じりの先に似た凶器を持った男ががウンスめがけ走り来る。チェヨンが振り返りウンスの腕に手を伸ばしたその時私はその赤い髪の如来様の前に飛び出していた。次の瞬間にはその悪漢は後王の剣チェヨンとウダルチによって取り押さえらえた。怒りに満ちた目でチェヨンは男を見つめウダルチが男の顎を掴んだ瞬間男の口端から血が流れ自決した。赤い髪の如来様はチェヨンの腕から抜け私の血を流す腕をとった。そっとウンスの手を外して「かすめただけです」そう私は言って少し笑い強い視線を感じて顔をチェヨンの方へ向け「懶翁和尙の元で研鑽を積んでおります覚雷と申します」そう言って頭を下げた。そう聞いたチェヨンは見つめる眸の色をかえてもう一度その男を見て僅かに頷き手を合わせ「皇宮にお越しになられたおりお目にかかっております、失礼いたしましたお助けくださりありがとうございます。」そう言って僅かに笑う。"お助けくださりありがとうございました" 我ことのように聞こえる。私はそう思ったが表情には出さずこちらも手を合わせ「慈悲を施されるお方にお怪我がなくてなによりです。」「ダメよ!慈悲ならお坊さんのあなたの方が施してるはず、私は医者当たり前のことをしているの、見せて!」私はチェヨンを見る。「このお方は…思うたことをそのまま口にされる、イムジャこちらは徳の高いお方です。」「得だか損だかしらないけど、見せて!早く!」そう言って私の腕を捲りドボドボと消毒して「筋にまでは達してないわね」そう言って包帯のように細い布を巻き付けて「暫くはあまり動かさないで…それから、ありがとうございますたすけて頂いて」そう言って先ほどのチェヨンの真似でそっと手を合わせ、あってる?っと言うように彼を振り返った。チェヨンは優しく笑う。それは"良くできました"とも、"はい"ともつかぬ愛しげな様子に見えた。私はそれから事切れた男の側に屈み静かに眼を閉じて念仏を唱えた。「この世を去ればみな仏」そういってもう一度ウンスとチェヨンそこにいた兵、ウダルチたちに向けて頭を下げ立ち去っていった。「戻りましょう」「どうして?ただお粥を配ったり治療してただけなのにね」そうウンスはウダルチたちに片付けられる悪漢の骸を見て痛ましそうにつらそうに言った。「世の中には善を善と思わぬものもおります故に剣が必要なのです。」「…剣か仏か…そういえばどちらも雷ね」「は?」「どちらも瞬きより早いわね」「禅問答ですか?」「なにそれ?」「でもそういうのって何ていうのかしら?」「さぁ…?…旨いクッパでもさしあげます」ウンスはキューゥとお腹を鳴らしてもぅ、私のお腹ったらっというふうに押さえる。チェヨンは笑いながら歩いていく。後ろでウンスはちょっとー、そんなに笑わなくったっていいじゃないという風にプンとしながら小走りでチェヨンを追う。残光に蓆をかけられた骸が日と闇との境に照らされている。覚雷は心で褪せぬ欠片を手にとる。それは時が瞬きする間。花びら一枚散る間…了

  11. 「ボクは翔ちゃんの。翔ちゃんはボクの。それはこれからもずっとずっと変わらないよ」「ん」「潤の名前は松本潤だ。きっと彼はボクの知ってる潤だ」「うん」「でもね?ボクの中で潤への想いは卒業してるんだよ?それは翔ちゃんのおかげだよ?ボクの全ては翔ちゃんなんだよ」「うん」「でもまだ翔ちゃんの中には何か不安なことあるんでしょ?だからこうしてここに来てるんでしょ?」「……ん」さすが雅紀。なんでもお見通しだ。「もしも……もしも。潤さんの中で雅紀への想いがまた再燃したら……その時はオレが雅紀のことを独り占めしていいよな?」「あたりまえじゃん!!むしろ独り占めしてくんないと困るでしょ!なんの為にプロポーズしたと思ってんの!?怒るよ!?」「んっ!!」「ばぁーか」雅紀がまた優しいキスをくれた。何度も何度も。可愛いキスを繰り返してくれた。「雅紀ぃ」「ん?」「雅紀は誰にも渡さねぇ」「渡されてたまるか!」「もう、不安になって泣かねぇ」「ん」「オレ、強くなるから。いつか雅紀を守れるように強くなる」「ありがと」雅紀にぎゅうううって抱きしめられた。そして耳元で囁かれた。「翔ちゃん?また名前……呼んで?」「雅紀……」「ありがとう…バレンタイン、楽しみにしてる…」雅紀がチュッと耳にキスをした。そしてサッと雅紀にお姫様抱っこされると冷蔵庫の前に連れて行かれた。雅紀に促されるままに冷蔵庫を開けると、ズラリとタッパーが並んでる。ビックリして雅紀を見ると、いつでもオレが来ても良いように、こうしてタッパーいっぱいにおかずを作ってはストックしてるんだって。「ありがとう!雅紀さん!!」「違うでしょ?雅紀さんじゃなくて……?」「雅紀、ありがと!」チュッて唇をくっつけると、雅紀は嬉しそうに笑った。「でも、ボクもなんか不安だな」「え?」不安?何が??え?え????「だって翔ちゃん、天才的に不器用じゃん。チョコなんてハードルが高いのを作れるの?」「うるせぇ!」雅紀の首にぎゅうううってしがみつくと、雅紀もぎゅうううって強く抱っこしてくれたんだ。

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    風の向こうへ158
  12.        翔ちゃんを案内して大きなショッピングセンターにやってきたここは少し距離があるので俺も久しぶりに来た気がするカートを押しながら翔ちゃん用の食器や箸そして…希望どうり下着や部屋着も買ったせっかく車だから普段買えない物もまとめて買った「こんな積める?」「大丈夫だろ」なんで話ながら 歩いていたら「あの…」なんとなく 見覚えのある女の人に声をかけられた「あの…この間は…あの子 どうなりました」???あっ思い出した「ありがとうございました貴女のおかげで そんなに傷も深くなくて順調に回復してますよ」「そうですか 良かった病院に 行ってみたかったんですがなかなか行けなくて」「ただ まだ飼い主さんが 名乗り出てくれなくて今は家の病院で保護してますがあまり 長い間置いておくことはできなくて」「そうなんですか?あの…」「はい?」「あの子のこと 知りたいので連絡先教えてもらえませんか?」「はい ちょっと待って下さいね○○○-○○○○-○○○○です病院の番号ですので丁寧に教えてくれると思いますよ」「いえ できれば先生の…」「すみません 僕個人の連絡先は 家族や友人にしか 教えてないんです」「だったら 先生から…連絡…」「ごめんなさい僕から直接連絡することはお断りしてるんです連れが待ってますので」俺は 少し先の方で待ってくれてた 翔ちゃんの元に急いだ「雅紀」「ごめんね」「あの人 この間話してた?」「そう ワンちゃん助けてくれた女性」「連絡先教えたのか?」「うん 病院のね僕 本当に信頼できる人にしか自分の番号 教えないんだ飼い主さんとの間でトラブルになるのも嫌だし」「そっか…」「翔ちゃん 帰ろお腹すいた…」「だな どっか 旨い店知ってるか?」「何食べたいの?」「寿司食べたくね?」「了解 寿司屋さんね…」俺たちは荷物を必死に詰め込んで二人車に乗り込んだ

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  13. にのあい妄想です。お気をつけて。*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜相葉さんの目が、ちょっとおっきく見開かれる。それを見ておれは、やっぱり訊き方を間違えたのかも、って思う。だって。 なんかもう、ヤキモチ妬いて拗ねてるみたいじゃない?おれは恥ずかしくなって、ラーメンと見つめあった。「ふふ、うん。まぁ、仲はいいよ。翔ちゃんは、元々は俺の行ってた学校に、お菓子とかケーキの材料を卸してくれてたんだ。」相葉さんは、高卒の資格が取れる製菓専門学校に通っていて、3年生の時、起業したばかりの櫻井さんが、取引の交渉に訪れたらしい。その時、生徒にとっても勉強になる、と考えた学校側が、実験的に生徒側の代表を立てて、どの食材を卸してもらうのかを、櫻井さんの方と交渉する窓口を作ったそうだ。その一代目が、相葉さんだった。ということらしい。「まぁ、翔ちゃんとは、なんだろうなぁ。仕事仲間?戦友?みたいなもんだったの。それが縁で、今の店でも少し食材を卸してもらってたりするし。翔ちゃんとは歳も近いし、そうやって何度か会ってるうちに意気投合しちゃって。今ではプライベートでも会ったりしてるんだ。」「…そうなんだ。」なんか。なんかさ。いいな、櫻井さんは。 そんな昔に相葉さんと出会えてさ。なんて思っちゃうよ。「俺さぁ割と人見知りなの。だから、最初は頭良さそうな翔ちゃんが怖くてさぁ。でも、色々雑談していくうちに、すっごいいい人だーってわかってさ。あんななんでも出来そうなくせに、結構おっちょこちょいだったりすんだよ。」「へーえ…」なんだよなんだよ。もういいよ。櫻井さんがいい人かどうかなんて、別に聞きたくないし、相葉さんが、櫻井さんといるのが楽しいかどうかなんて、全然知りたくない。なんて思いから、自分で話を振っておいて、めちゃくちゃしょっぱい返事をしてしまう。なんだこれ。マジでヤキモチだよ。………おれは相葉さんのなんでもないのに。「だからさぁ、人見知りの俺が、すんなり仲良くなれるのはすげぇレアなの!」「うん」そうなんだ。櫻井さんは、相葉さんにとって、レアな人なのね。ふーん、ふーん…。「こんなふうに、会って間もないにのちゃんと、ラーメン食べてるなんて、めちゃめちゃレアだよ。」「!!お、おれ?」「そーだよ?翔ちゃんとは、こんなふうにラーメン食べに行くまでは、軽く一年かかってんもん。」「…そ、うなんだ。」やばい、やばい、やばい。嬉しい。ちょっと泣きそう。「…湯気で鼻水、でた。」なんて言って、ラーメン屋のカウンターに設置してあるティッシュをとって、顔を拭う。そんなおれを相葉さんは、いたずらっ子みたいな、でも優しい黒目がちな目で覗き込んで、「だからさ、にのちゃん。バイト終わっても、良かったら仲良くしてよ。」って言って、笑っておれの頭をぽんぽんと撫でた。「こちらこそ、だよ…。」と、何とか答えたおれに、「良かった!!」と花が咲いたみたいに笑って、また髪をかきまぜた。もうもう、ほんとに嬉しくて照れくさくなっちゃって、「あのさぁ、相葉さん、おれのことワンコかなんかと間違えてない!?」なんて、可愛くないことが口から勝手に飛び出る。だって、だって、そうでもしないと、嬉しくて嬉しくて、なんか全然別のことを口走っちゃいそうで…。「くふふ、ごめんごめん。だってなんかにのちゃんかわいいんだもん。」「…っ。かわいくねーよっ!ばーか」ああっ、勢い余ってばかとか言っちゃった!けど。そんなおれを、相葉さんは「くふふ、にのちゃん怒った!」なんて、ひたすらにこにこして見てるから。余計にいたたまれなくなっちゃって。「ラーメン!伸びちゃうよ」なんて、ラーメンに集中する。……今まで、相葉さんと一緒に何か食べると、味がわかんなくなったけど。今日のラーメンは、なんだかものすごく美味しく感じたんだ。それはきっと。仲良くしてよ。って言われて、こちらこそ、って言って。ものすごく幸せで嬉しくて。あんまり嬉しすぎたから、舞い上がりそうになる気持ちをぐっと押さえつけたら、気づいてしまった。おれが望む形と、相葉さんが望む形。それはきっと違うってことに。きっと。クリスマスに告白したら、もう隣にはいられなくなる。相葉さんと食べる、最後のラーメンかもしれない、なんて思ったら、まるで最後の晩餐みたいで。一生忘れないように。味わって味わって、大切に食べようっておもったんだ。

  14. BLです。苦手な方、受け付けない方は、お戻りくださいね。~翔の章型通りの祝言も終わり…。いよいよ、夜が来る。夫婦(めおと)の契りなどと、渋っておると『お子を成すためでございますゆえ。』…二言目には、『お子を成すため』『お家のため』だと。散々、聞き飽きた。初床(にいどこ)の姫のもとに参ると、直ぐ様、侍女が酒を載せた盆を、姫にと持って来た。姫が、私に『その酒』を注ぐ。…これは。私が雅紀と『契り』を結んだ時と、同じもの?しかし、注いでくれる人間が違うと、味も違うのは不思議だ。雅紀の注いでくれた『あの酒』は、この上もなく『甘美』であったが…。姫の注いだ『この酒』は、いささか『苦味』を感じる。味は違えど、効力は同じ…。次第に『この酒』は、私の体を支配していく。興味など全くない姫に、知らず知らずのうちに手が伸び…。夫婦の契りを終えた。心の伴わぬ睦事の、なんと虚しいことか…。思わず布団を退けて、雅紀を探した。「雅紀!雅紀はおらぬか!」「…若さま?」姫の言葉など、私の耳には届いていなかった。御簾を上げ、自ら雅紀を探す。「これは!如何いたしましたか?若さま…。」姫のお付きの者が、慌てふためく。「若君!お待ちくださいませ!」「影山。そこを退いてくれ!雅紀!雅紀を呼べ!」「なりませぬ!若君!」影山に羽交い締めされ、身動きが取れぬ。「離せ!影山!」「いいえ!離しませぬ!このままでは、姫君に不手際があったのではと、見なされまする!ここは、堪えてくださりませ!」不手際…?「姫君は、最早国元には帰れませぬ。不退転の覚悟で嫁いでおられるのを、お忘れなきよう…。」それは、この場で自刃する、ということか…。「致し方ない…。」仕方なく、再び御簾を上げて、姫のもとに戻った。姫とは背中合わせで、布団に入った。「…うっ…。」泣いておるのか…。「…すまなかった。だが、慰める言葉は持ち合わせておらぬゆえ、辛抱いたせ。」姫は暫く泣いていたようだが…。泣き疲れたのか、やがて静かな寝息が聞こえてきた。『雅紀は今頃、どうしておるのだろうか…。』若さまは、雅紀さまのことばかりを気に掛けられ、切ない思いを抱えたまま、夜が明けるのを迎えられたのでした。…つづく。この物語はフィクションであり、史実とは全く関係ありません。

  15. ジュンは持ってきた大荷物をキッチンに持ってきて。中身を出し始めた。「チョコと生クリームとココアパウダー無塩バターに小麦粉。バニラビーンズ、アーモンドプードル、各種エッセンスにスパイス。これだけあれば、何か作れるでしょ?」「え?何作るの?」「やっぱり、忘れてる?今日、バレンタインだよ?ショウからさっき電話で泣きつかれて。家にある使えそうなもの適当に持ってきたんだよ」「え?」ショウの様子がおかしかったわけ。そして、ジュンと僕を二人きりで残して外出したわけ。やっとわかった。「さて・・・何作る?お手伝いしますよ?」「ジュンは?トーマに渡すのもう作ったの?」「昨日作ってある。俺のことは心配しないでいいよ。手伝う余裕があるから、来たんだから」「ありがとう・・・じゃあね・・・・」ショウが帰宅した時。もうジュンには帰ってもらっていた。ショウが手洗いうがいとかしてる時。僕はキッチンでミルクポットで牛乳を温め始める。「ただいま」リビングに入ってきたショウがキョロキョロ様子を伺う。「ジュンはもう帰ったよ。トーマとデートするんだって」「へぇ・・・デート」刻んであったチョコをミルクポットに入れて。弱火でゆっくり、かき混ぜながらさらに温める。チョコが溶けて、牛乳とチョコの色が混ざっていく。チョコの薫りがキッチンからリビングにも行ったのか?ショウが、ん?って顔をした。ミルクポットからマグカップに移して。マグカップを両手に持って、リビングに持っていく。「外、寒くなかった?はい、これ。ホットチョコレート。一緒に飲もうね?」カップをショウの前に置く。ジュンに手伝ってもらって、すごいもの作るのもいいけど。僕は僕にできることを。ショウへ気持ちを伝えることにジュンの手伝いはいらない。僕のショウへの気持ちだけが入ったものを。ショウにあげたいから。☆★バレンタインは過ぎちゃったんですけどもね。凪の方でバレンタインにおはなし上げてないのがちょっと寂しくてですね。こっちでバレンタインネタです(笑)

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  16. ㊟成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 親父にシクを会わせる?とジェシンは悩んでいた。 さすがに自分の父親が、なんの罪もない一儒生に酷いことはしないだろうとは分かっている。ただ、ジェシンは両班という身分の男の性をよく知っている。 誇り高さが傲慢にすぐに変るのだ。 屋敷の中の父の姿が、そのまま外での朝廷の重臣、小論の重鎮である姿と同じな訳がない。父が、朝廷でどんな風に王や他の両班達と接し、部下をどう扱い、派閥の会合でどのような態度をとっているのかなど、父の公の姿を見ないようにしてきたジェシンに分かるわけがないのだ。人は、特に両班は、立場の弱くなった者に対して冷たい。昨日までまるで家族のように接していても、まるで関係などなかったかのように振る舞えるのだ。そうやって自分の家を守ってきた。父だって、まるっきり何もしていないわけはない。そうやって勝ち残った家の者の態度は大きくなるし、まるで自分たちが一番優れた人間だと思い込む。だから身分の低い者を人扱いしない両班も、自分より弱い立場の両班の家の者を顎でこき使う者が湧いて出る。 ジェシンは、兄が流罪の憂き目に遭ったとき、其れを肌で感じた。普通家族が罪を着たら、連座になるのがこの国の通例だが、父は元の座にいたままだった。それだけでも兄の有罪がおかしいことに皆気づきそうなものだが、それでも離れていった者はたくさんいた。親戚でもそうだった。父はジェシンが悔しいぐらいに何も発言せず、端から見れば老論に擦り寄っているように見えたらしい。ジェシンもそう思った。それが、兄を助けるため、そして兄を陥れた敵をあぶり出すための我慢の時だとは思ってもいなかった。父のその辛抱が少しだけ実り、兄が無実だったとして流罪を解かれたとき、兄の死によって無駄になったかのように思えたが、父は我慢を続けた。その間に、離れていった者達がコソコソと戻ってきたが、父は何も言わない代わりに何もしてやろうともしないように見えている。 父もジェシンも、そんな両班の世界にどっぷりと浸かっている。ジェシンはまだ若く、其れを苦々しく思う部類に入っているが、それでも将来はどうか分からない。父など、長年そうやって生きてきたのだ。ユンシクの若さと頼りなさを目の前にしたら、其れこそトラと子猫、といった力関係の違いのまま、ユンシクをやり込めてしまうかも知れない。 そうジェシンが悩みながらも、ジェシンには選択肢はないのだ。父が、自分が屋敷にいる日を指定してきたので、其れをユンシクに伝え、父と会うよう頼まなければならない。是非とも会って貰わねばならない。万が一拒否されたら、それはユンシクというキム家の当主が、ジェシンとユニとの婚儀を拒否しているのと同義に父にとられるし、実際ユンシクに迷いがあるという事実をジェシンに突きつけることになる。それも恐ろしい。暴れ馬と称されるジェシンが、こんなに悩むことになるとは、自分でも思わなかった。 けれど、ユンシクはあっさり了承した。そのあまりの簡単さに、ジェシンの方がうろたえたぐらいだ。 「・・・俺じゃねえぞ、親父だぞ。」 「はい。分かってます。お伺いします。」 「・・・夕刻だぞ・・・長い話になると帰るのが遅くなるぞ、自習できねえぞ。」 「日が分かっていますから、前もって大目に自習しておきます。それに、さすがサヨンのお父上様ですね。成均館の講義後に時を指定して下さってます。講義を休まずに済みます。お礼をお伝え下さい。」 「・・・そういう問題かよ・・・。」 「だって、その日は、サヨンも一緒に行って下さるんでしょ?」 「当たり前だ。お前一人で屋敷に行かせるなんてできるかよ!だが・・・会うのはお前一人に頑張って貰わなきゃならねえ。」 「頑張ります!それに行き帰りがサヨンと一緒なら、道に迷わないから安心だもん!」 「だから・・・そういう問題じゃねえだろうよ・・・。」 うん、分かってるよ。そう一言呟いたユンシクを見つめて、ジェシンは頼む、としか言うことができなかった。にほんブログ村

  17. *BL妄想(ジョングク×ジミン)です 苦手な方は閲覧ご注意ください*BTS WORLD のアナザーストーリーのアナザーストーリーです☆*第一話はこちら Side JM「ふん」小柄な少年はまた鼻で笑うと、僕の顔に再び手をかける。人差し指で、ぴた、ぴた、と頬を弄ぶように軽く叩かれて、僕は動きを止めた。と、同時に少年も指の動きを止めて、僕の顔をじっと見おろしてくる。僕は落ち着かなくなった。「たしかに、上玉…ってやつかもな」小柄な少年はしゃがみ込んで僕と目を合わせる。手のひらで頬を撫でられてぞくりとした。少年は親指を僕の下唇に押しつけて、何度か押した。「っ…やめっ…」「だめだよ、ソンジン、手出したら…ムホ怒るぞ」え…ムホ…僕は声を出せないくらいびっくりして体を固くした。ムホは今、試合に臨んでいるはずだ。ムホがなんで…「や、だってさ…こんな可愛いと思ってなくて…」僕の混乱に気付いていないのか、ソンジンと呼ばれた少年は僕の顔や体をじろじろと舐めるように見た。「クォンテも好きだろ…こういう顔」「あっ」ソンジンはにやにやしながら僕の頰に当てた手を滑らせて、耳へ移動させる。そこから首 筋を撫で下ろすようにされて、僕はその感触に思わず声を上げた。「ひゃっ…」「あ、やべ、マジで可愛いじゃん」ソンジンが嬉しそうに呟いて、今度はシャツの上から手のひらを体に押し付けてまさぐってくる。「あっ…こらっ…」上半身を折ってソンジンの手から逃れようとすると、衝撃でバスケットのゴールがぎしぎし鳴った。ソンジンは僕の肩を押さえつけると、僕の上半身の敏 感な場所を探るように手のひらを動かし始めた。「あっ」「お」思わず反応してしまって、ソンジンが嬉しそうに声を上げる。「ここだよな?」「っやぁっ…」シャツの上からその小さな場所を摘むようにされて、高い声が出てしまい、僕は目を伏せた。体に籠り始めた熱を逃したくて、息を吐く。「やべ…」ソンジンの手が僕のシャツの襟に伸びた。その時、傍でじっと見ていたクォンテが口を開いた。「そのへんに…しといたら?ムホ知ったらきっと『激おこ』だよ?」ソンジンの手が止まる。「うーん…」ソンジンはしばらく僕の胸元を見ていたが、やがて諦めたように首を振り、僕から離れて座った。

  18. 翌朝、いつも会社に行くのと同じ時間に、也映子は目を覚ました。(…習慣だな)そろそろとベッドを抜け出し、身支度を整える。お茶を淹れて飲みながら、低い音量でテレビの朝のニュースを見つつ、荷物をまとめる。たった一泊でも、女性の荷物は多い。身軽な理人が羨ましいと思う。昨夜遅かったし、と理人は朝食ギリギリの時間まで寝かせておくことにした。7時半を過ぎた。朝食は確か、8時半までだったような気がする。布団まで行って理人に声を掛ける。「理人くーん!7時半回ってるよ。ごはん食べに行こ〜」「うー…」モゾモゾと理人が体を起こす。何も身につけていない上半身が自然光の中に現れて、ドキッとする。目のやり場に困り、なんとなく目を逸らしてしまう。「…え、もう也映子さん、そんながっつり支度してんの」「だってもう、いい時間だよ」「…お腹大して空いてない」「えー?朝食ビュッフェ、写真めちゃくちゃ美味しそうだったよ。いこうよ〜」理人はいかにも寝起きの顔で、也映子を見ている。なぜか少し不服そうだ。「…なに?どうかしたの?」「ごはん行くよりさ…」理人は也映子の手首を掴んだ。「もう一回、しようよ」(・・・直球!ド直球!)心臓が鷲掴みされる。「し、しようって…」「だって帰っちゃったら、もう、しばらくできないじゃん」拗ねたように言う。いや、世の中にはそれ用にホテルというものがあるのだよ、と心で突っ込むが、さすがに今それを口には出せない。(えっ、てか、そんなの教えようとしてる私って、ヨコシマなおねえさん…?)黙っていると、理人が顔を覗き込んで尋ねてきた。「也映子さんは?…したくないの?」「あ…いやあの」「…ダメ?」下から覗き込むようなこの顔に、弱いのである。「…ダメじゃない」理人は也映子の言葉にほっとしたように笑い、手を引き寄せて抱きしめた。理人の柔らかい唇が重なってくる。(こ、これが若さというものなの…!?)結局、宿の朝食は食べそびれたふたりである。おまけに、食べに来ないからと、確認の電話まで貰ってしまった。理人が会計を済ませて戻ると、也映子はロビーの一面ガラス張りになった壁に張り付き、海を眺めていた。陽の光を水面が照り返し、キラキラと眩しい。館内の柱や天井にまで、反射した光が差し込んでいる。ポカンと口を少し開けて海に見惚れている也映子の顔は、まるで少女みたいだ。瞳にも、横顔にも、揺れる光が映っている。理人が見入っていると、也映子の方から声を掛けられた。「あ、おかえり。会計ありがとう。半分出すよ、いくらだった?」「え、いいよ」「なんで?出すって。こういうのは、イーブンにしておきたい方なの。もう、無職じゃないし」どこか胸を張って也映子が言う「それに、無理しちゃうと続かないよ。次、来にくくなっちゃったら、ヤだし」そう言って笑う。また次があるんだ、と思えて、理人は少し嬉しくなる。「…うん。じゃあ…」お金をやりとりしていると、声を掛けられた。「あ、あの…お帰りですか」昨日夕食の際世話をしてくれた仲居さんだった。「この度は当館にお泊り頂き、本当にありがとうございました」深々と頭を下げられた。「あっ…こちらこそ、昨日は度々お恥ずかしいところをお見せして」也映子が頭を下げ、理人もつられて頭を下げる。「とんでもないです。こちらこそ…あんまり微笑ましいやりとりだったものですから、ごめんなさいね。笑ったりして」「いえいえ」「…実はね、私、11歳下の主人がいるんです」「「えぇっ!?」」思わず、ふたり同時に声を上げる。大きな声に、ロビーの他の客もこちらを見た。「驚いちゃいますよね。同じ年代になることさえ、ないんですよ。もう結婚して13年になりますけど」「…そうなんですか…」「なんかね、おふたりのやりとり見てたら、懐かしい気持ちになってしまって。ご主人の敬語遣いとかね、昔を思い出して。こんな声までお掛けして、身の上話して、本当にごめんなさいね」「そんな、とんでもないです」「あ、でもまだ、主人ではないんですけど」否定した也映子を、理人がちらりと横目で見る。「あら、ごめんなさい、そうよね、まだいくらなんでもお若すぎるわよね」女性二人して理人を上から下まで見て、目を合わせ笑い合う。なんだか微妙な理人である。「昨日、恋人の聖地、行かれました?」「あ、鐘は鳴らしてきました」「恋人岬の?」「いえ、パノラマパークの方です」「そう。でもよかった。昨日は満月だったでしょう?満月の日は、願い事が成就されやすいっていうんですよね」「そうなんですか…なんか、喧嘩しながらになっちゃいましたけど。大丈夫かな」「いいじゃないですか。喧嘩するほど仲がいいって、昔から言いますもの。うちも随分やりあいましたよ。今じゃ、大きな子どもがもう一人、いるみたいな感じになってますけどね」「そんなもんですかねぇ」女性二人のおしゃべりが止まらない。「まだ行かれてないなら、恋人岬もいいですよ。元祖、恋人の聖地です。鐘だけじゃなくて、恋人宣言証明書っていうのもあってね。提出した二人が本当に結婚すると、記念品か何か、もらえるんですよ。あと、そこで食べられる『君だけプリン』っていうのも、人気あります。卵の黄身だけ、使われてて、濃厚で美味しいんですよ」「さすが!詳しいですね~」「ふふふ。なんか、年の差婚、仲間増やしたくて。宣伝しちゃいました」遠くから、仲居さんを呼びかける声がした。「あらやだ、ごめんなさい。お呼び止めしちゃいましたね。よかったら、またこちら、いらしてくださいね。次は、ご結婚されたあとでも。ご予約、お待ちしてますよ」「ありがとうございます。お世話になりました」最後はしっかり宿の宣伝もして、丁寧に頭を下げ、仲居さんは立ち去って行った。「…なんか、あの人、幸恵さんと感じが似てる」「あぁ、言われてみれば。分かる気するな」「ね」「上には、上がいるなぁ。11歳離れてるって、すげぇな」「傍から見れば、8歳でも十分、離れてるんじゃない?」「…そっか」也映子はしみじみと理人を眺めた。「…なに?」「いや、もう一人大きな子どもがいるみたいって…そんな感じになるものなのかな、と思ってさ」「…あぁ、あなたはないでしょ」「なんで?」「だって、俺が逆に、小学生くらいの子、世話してるみたいだもん」「えー?どこが」「いい年した大人の女性が、靴脱ぎ散らかしたまま窓に張り付いて、うみー!って、叫ばないですよ、普通。大人の女性のオーラ、全然ない」「ひどっ!ほんとひどい…今結構、傷ついたんですけど」也映子の顔が思い切り不満気だ。「…まぁ、いいんじゃないですか。別に俺も、大人の女性を求めてるワケでもないので。」「おっ?今、いいこと言った?」「まぁ、たまには」「たまにじゃなくて、もっと言ってよ」「こういうのは、たまにだからいいんじゃない?」「えー…ケチ」「ハイハイ」少しの間、理人は也映子を見つめて、言った。「…まぁ、老後?万一、自分で歩けなくなってたら、俺、手は添えますから」「…え?」「二度は言わない」「えー?なんで?もう一回言ってよ」「言わない」「えー…ほんとケチ」「まぁ、思いつきで」「思いつきで言うなよ。…その気になるよ」「…なって、いいよ」「えっ?…言葉の重み、分かってんの?」「なんで?」「なんでって…」…そんなこと言ってると、本気で、その気にするぞ。アラサー女子に掛ける言葉には、ほんとに、もっと気を遣ってほしい。(どんだけ、響いたと思ってるんだ。)その時、きゅうぅぅ、と、也映子のお腹が鳴って、理人は爆笑した。「緊張感ねぇなぁ…ほんと也映子さん、子どもみたいだよ」也映子はむくれている。「だって…おいしい朝ごはん、食べそびれたんだもん…誰のせいですか〜?」「え?共同責任でしょ?」「それはまぁ、そうだけど…」「じゃあ、うまい朝ごはん、食べにいきますか!」「うん!行こう行こう!」理人は荷物を持って玄関口へ向かう。也映子は窓から射し込む煌めきにまた目を奪われて、一瞬立ち止まった。気づいて、理人が声をかける。「…ほら、行くよ」理人が也映子の手を取って、ふたり並んで歩きだす。理人の手は、やっぱり温かい。いくつか観光地を巡り、帰路に就く頃にはもう夕闇が降りていた。帰りの電車は、寝不足と旅の疲れでお互い爆睡してしまった。気がつけば横浜で、バタバタと乗り換え、あっという間に地元の駅だった。駅を出て、いつも別れる場所まで来ても、理人は手を離そうとしない。也映子も特に振りほどくでもなく、繋いだまま、お互い顔を見合わせた。「…帰したくないな」理人が横を向きながら苦笑して言う。「そんなこと言われたら、帰りたくないな」也映子も笑って応じた。「…今日は、家まで送っていい?」理人が也映子の顔を見て言った。也映子は素直に嬉しくなってしまう自分に少し驚いた。「うん。…でも、さすがに家までは、両親の手前問題あるけど、家の近くまでなら」手を繋いだまま、もう暗くなった道を歩く。いよいよ年の瀬だ。人通りも多く、賑やかな声が飛び交っている。お互い、なぜか口数が少ない。年末の気配濃い大通りを抜け、しんとした住宅街に入ったとき、ピコン、と也映子の携帯が鳴った。いつものように携帯を取り出し、確認している也映子の顔が、変わる。「…実可子からだ」「ミカコ?」「昨日の、C子さん」「…あぁ」読んでいる也映子の表情が、どんどん柔らかくなっていく。「…どした?」「ふふふ、ほいっ!」也映子が携帯の画面を差し出す。〈ヤエコ〜〜〜!久しぶり!!連絡ありがとうね(^^)私も前回あんな別れ方をして気になってはいたんだけど、あの時は、私こそごめん。なんか、一番いっぱいいっぱいになっていた時で。あの後、結婚ダメになったって聞いて、なんて言っていいか悩んじゃって、連絡できなくて、ごめんね。私、今は、あの時よりずっと元気だよ!相変わらず赤ちゃんはなかなか来てくれないけど、同じ不妊に悩む人たちと繋がりができてね、気持ちを共有するようになったら、すごく楽になった!子どもいなくても、キラキラ生きてる人たちにたくさん出逢えて。赤ちゃんが来てくれないのは、自分にその資格がないからなんじゃ、なんて自己否定や罪悪感は違ってたんだ、と気付かせてもらいました。旦那とも、前よりよく笑ってます!あ、ごめん、ノロケ♡やっぱり、待ってるだけじゃなくて、自分から動くの大事!と再認識だよ。気にかけてくれてありがとうね。それより、ヤエコ〜!!!あんたの方が心配だよ!8歳下の彼氏って、どういうこと?バイオリンって、ヤエコ、どこ行く気?すっごい気になる〜!すぐにでも話したい!もはや結婚放棄?どうした?大丈夫?遊ばれてない?いや、遊んでるの?(笑)会って詳しく聞かせてよ!!都合教えて!私は今、土日なら割と空いてるから!またね(*^^*)〉「…新ネタって、俺かよ」微妙なしかめ面で理人が言う。「実可子も、実可子のバイオリンを見つけたんだな…」呟く也映子の表情は優しい。まだまだ岸辺には遠くても、浮輪の在り処が見えたのかもしれない。「しかも結婚放棄って…遊ばれてない?って…」理人は色々不満そうである。「理人くんのお陰で会うキッカケができたよ!ありがとう!」満面の笑みで也映子にそう言われてしまうと、何も言えなくなってしまう理人である。こっそりため息だけ、ついておいた。「…まぁでも、よかったです」「そうだね、実可子、元気そう」「俺は、どちらかというと、ミカコさんの旦那さんが。なんか急に別れを切り出されたりしたら、可哀相だな〜、とか思っちゃって。俺も誰かさんにやられたし。シンパシー?感じる、っつーか。」「…おっとっと。そうきたか」「まぁそもそも、ミカコさんの旦那さんが、子どもいなくても、二人で笑っていられればいい、とかって伝えれば済む話の気もするけど。そうでもないのかな」「直球だなぁ…理人くんらしい」「そう?」「歳重ねてくるとさ、なかなか直球投げられない。皆、なぜか変化球ばかり上手になろうとする。自分がダメージ負ってると、直球投げられても変化球みたいに感じちゃったり」「…どういうこと?」「例えば、子どもなんて居なくてもいい、って言われても、こんなに頑張ってるのに、子どもなんて居なくてもいいって、何?あなたにはその程度のことなの?みたいなね」「…うわぁ…めんどくさすぎるな」「だね。そうだろうと思うよ」也映子が笑う。「旦那さん、本当は、一緒にいられるだけで、C子さん、じゃないやミカコさんが笑っていてくれるだけで、十分幸せな気がする。そんな色々があっても、一緒にいたいと思って、いる相手なんだから、絶対そうだと思うけどな。旦那さん、子ども欲しいからっていうのもあるだろうけど、それ以上に、ミカコさんが笑顔になるならと思って、一緒に不妊治療、やってんじゃないかな」「…そうだね。世のすべての旦那さんが、 実可子の旦那さんみたいに、奥さんにそう思ってくれてたらいいな、って、心の底から思う。子どもができて結ばれる運命もあれば、子どもがいなくても何でも、一緒にいたいと思える相手に巡り逢える運命も、あるよね」夜空を見上げながら、また少し、28年分の積み重ねを感じさせる横顔で、也映子が言う。「うちの兄貴は、…前者だったけどな」「あぁ、そうだよね」也映子はふと思い出した。「…そういえば…昨夜、あれ、お兄さんに渡されたって言ってたけど…もしかして、それで昨日の朝、遅刻してきたの?」「…あぁ。うん、そう。いきなり出掛けに部屋に連れてかれて、渡された。『こういうの、大事だから』って。俺、申し訳ないけど、そこまで頭回ってなかったから…まぁ、結果的には、ありがたかったけど」「お兄さんに感謝だね」「え?」「お兄さんが…その、ちゃんと、渡しておいてくれて、よかったな、と思って」「…あぁ。じゃあそう伝えとく」「いやいやいやいや!それは、直接言わなくていいとこだから!心で思っといて!…まったくもう…デリカシーを持て!デリカシーをっ!」顔が真っ赤になったのを感じる。ちゃんと否定しておかないと、理人なら本当に兄に言いかねない。「…也映子さん、もし俺が持ってなかったら、どうするつもりだったの?」思わず理人の顔を見る。すごく素直に、思ったことを口にした顔。「…」「なんで、答えないの?」「…仮定の質問には、お答えできません」「なんだよ、それ」「今、自分が、かなり大きな覚悟について問う質問をしたことに、気付いてる?」理人も無言になった。考えている顔。「…まぁ、どうするつもりだったんだろうね。私にも、分からないや」少し下を向いて、呟くように言う也映子の横顔を見つめた。「…兄貴さ」「うん?」「兄貴。芙美さんが妊娠する…その、きっかけになったとき。その、ちゃんと、…避妊、してたらしいんだよね」「えぇぇぇ!?」閑静な住宅街で大きな声を上げてしまい、也映子は思わず口を押さえた。「俺も、昨日初めて聞いたけど」「…そうなの?…そうなんだ…」そういえば、A子が年子で妊娠した時、ちゃんと避妊してたのに、と言っていたような気がする。そのときは、使い方が悪かったんじゃ、なんて思ったような記憶もある。「だから、渡されるとき、『完璧はないと思えよ』とか言ってた。俺みたいに、そうなることもあるからって。ちゃんとしてたけど、芙美さんの妊娠が分かって…これは運命かな、って、決心ついたらしい」「…へぇ…」「…だから、一応、俺も、そうなることもあるんだな、という覚悟は、ありましたよ」驚いて理人を見る。真っ直ぐな瞳。…まだ、変化球なんて、知らない瞳。真っ直ぐすぎて、…受け止めていいのかどうか、アラサーの自分には、分からなくなってしまう瞳。「…そっか。うん、ありがとう」それしか、言えなかった。もう少しで、也映子の家の前まで着いてしまう。也映子はまた夜空を見上げた。澄んだ空には、昨夜よりは少ない星と、昨夜より少しだけ欠けたまるい月が浮かんでいる。「ねぇ、星!と、月!」思わず指さす。あぁ、と理人も空を見上げた。「私、夜中に月見てるとき、頭の中にG線流れてた」「あ、それ俺も」「やっぱり?」「別に、月光とかでもいいのにな。ほんと、なんかもう、バカの一つ覚えじゃん」「誰がバカ?どっちがバカ?そっちでしょうよ~」也映子が笑う。「…このやりとり、もう既に一回、やってるな」理人の言葉に、也映子が顔を上げた。「…覚えてるんだ?」「そりゃ覚えてるよ。…忘れないでしょ」家のそばの角までくる。「…じゃあ、ここで」也映子は言うが、理人はまだ、繋いでる手を離さない。あの日、一年前のクリスマス。最終レッスンを終えたあの日の別れ際、繋いだ手を離した。繋ぎ続けていられる理由がなかったから。じゃ、と別れの言葉を口にする相手を呼び止めても、繋ぎ止められる言葉は出せなかった。繋ぎ止めていい理由が見つからなかったから。本当は、あのとき、あのままでいたいと思っていたのに。本当は、もう、あなたの手を求めていたのに。…あのときは、できなかった。でも、今は違う。「あのさ…一緒に、住もうよ」繋いだ手をそのままに、理人が意を決したように顔を上げて、也映子を真っ直ぐみつめて言った。「え?」唐突な提案に也映子が驚く。「…まぁ、すぐには無理かもしれないけど」小さな声で付け加える。也映子がふっと柔らかい顔で笑う。「うん…そうだね、まぁせめて、…卒業後だよね、早くても」「え、そんなに先!?」「だって、親に学費出してもらってる、学生だよ。まずはちゃんと卒業証書、親に見せなきゃ」「えー…」明らかに不満そうな理人が可愛くて、也映子は笑ってしまう。「まぁ、いつか、一緒に住めたらいいね」「じゃあさ」理人は一瞬視線を泳がせて、微妙な顔でもごもごと言う。「あ、いや、だから一緒に住もうっていうわけじゃないんだけど…これじゃ誤解されるな」「?…あの、勝手に自己完結、しないでくださーい」「すみま、せん…」それからぐっと顔を上げて、也映子の顔を覗くように見て言った。「あの、次からは、………ホテルとか、誘っても、いい、です、か?」(・・・直球!ド直球!)也映子は自分の心臓が大きく波打つ音が聞こえた。たぶん今、耳まで赤い。「…うん…いい、です、よ」赤面しながら頷き合うふたりを、星々とまるい月が、微笑むように見ている。やっと手を離した理人に、バイバイ、と小さく手を振って、也映子が歩き出す。「あ、あのさ!」背中に理人の声を受けて振り返った。「…次は、いつ会える?」「…うーん…」「初詣は?也映子さん、家族で行くの?」「行くよ」「じゃあ…2回目の初詣っていうのは、アリかな」「…そうだね。あ、あと、北河大明神に、新年のご挨拶に行くっていうのも、アリかもね」「あぁ、それ、いいな」「じゃあ私、幸恵さんに、連絡してみる」「うん」「うん」じゃあ今度こそ、と手を振って、玄関前まで来たが、まだ背中に視線を感じる。振り返ると、理人がさっきのまま、こちらを見ていて、目が合うと右手を軽く上げた。(なんだよもう…こんなの、どうしようもないよ)也映子は小走りに理人のもとに駆け寄った。そして、驚いている理人に、軽くキスをする。「ありがとう。楽しかった。またね!」また小走りに玄関へと駆け戻り、一度だけ振り返って、手を振り、家に入った。玄関を開けると、母の洋子が待ち構えていた。「わっ!なにお母さん!びっくりしたぁ~…」「…おかえり」「た、ただいま」「ずいぶん、楽しそうねぇ。久しぶりの旅行、満喫してきたの?」「うん、まあ、そうね」母の目が、多くを物語っていたが、とりあえず知らんぷりして上着を脱ぎ、マフラーを取る。「…やえちゃん、それ」「え?」洋子が也映子の首筋を指さす。「お父さんの目には、入らないように、気を付けてあげてね。家でもなんか巻いてたら?」玄関の鏡を確認する。指さされた辺り…明らかに、色の違う箇所がある。「え?えっ?」顔から火を吹くかと思った。手で隠し、マフラーをもう一度巻く。「…お友達とじゃなくて、この間家に来た、バイオリン貴公子くんとだったんでしょ。お母さん騙そうなんて、100年早いわよ」也映子は、何も言えない。「いい子そうだったけど、まだ若いわよね。…自分の身は、自分で守りなさいよ、やえちゃん。身重になってから、ハイさようなら、なんてことになったら、傷つくのはやえちゃんなんだからね」母の言葉には何も答えずに、逃げるように2階の部屋へ駆けあがる。急いで、首元まで丈の長い部屋着に着替える。そして、部屋の窓を開けた。一日不在にしていた空気が入れ換わる。窓から、外の、理人がいたあたりを眺める。(身重になってから、ハイさようなら、か…)也映子は、今まで避妊をしなかったことはない。元婚約者相手でも、本当に結婚するまではと、首を縦に振らなかった。也映子にも分かり過ぎるほど分かっている。理人は若い。まだ21歳だ。ついこの間まで、10代。友人なら、「どうした?大丈夫?」と聞きたくなるだろう。母親の心配だって、まったくもって真っ当だと思う。今回、もし理人が何も持っていなかったら…私はどうするつもりだったんだろう。もう新しい月が始まる間近で、ほぼ間違いなく安全日ではある。そのまま、受け入れていただろうか。たとえ安全日でも、絶対は、ないのも知っているのに。理人と繋いでいた左手を見る。窓からは、昨夜と同じまるい月が見えている。(…お月様)也映子は呼び掛ける。この手の温もりを信じたいと思ってしまうのは…信じられると思えてしまうのは、盲目、なんですかねぇ?理人のまなざしが蘇る。今は、理人のあの真っ直ぐな瞳と、手の温もりが、私のすべてだ。昨夜のまるい月と、幸福感が、また胸に押し寄せる。窓から差し込む月の光は、柔らかく温かく、也映子を包んでくれているような気がした。〈ミカコ、返信ありがとう!連絡もらえて、すっごく嬉しい!そして、ミカコが元気な感じが伝わってきて、本当に嬉しい!本当にすごくすごく嬉しい!これしか言えないけど、嬉しい!同じように心にキズを抱えている人と話せると、それだけで救われるの、すごく分かる。私も婚約破棄&無職で、ちょっと近い経験をしたよ。8歳下、やばいよね(笑)イタイ妄想か、ファンタジーの世界だよね!?私も、自分でめちゃくちゃ、そう思う!!!でもさ、その人を好きになって、ミカコが昔、旦那さんのこと、自分とではない誰かといた方がこの人は楽しいんじゃないか、いつか私ではない誰かといたくなるんじゃないか、それが怖いって言ってた気持ちが、少しは、分かったような気がするよ。そして、ミカコが結局旦那さんと別れる選択をしなかったように、まぁ色々思うところはあるんだけど(笑)それでもやっぱり、この人と一緒に手を携えて、並んで歩いていきたいな、などど、思ってしまっています。…私、イタイ?イタイか、やっぱり(笑)相手、21の学生だもんなぁ。っつーか、会う前にメールで語り過ぎた!語りたいと、会うの、待ってられないよ~!年明け最初の土曜とか、どう?2人で会おうよ!それにしても、こんな久しぶりの連絡なのに、顔思い出すと手が止まらくなくなるほど伝えたくなるって、何?ビバ!女の友情!一緒にいた時間はやっぱダテじゃないね。またね!連絡待ってるよん(*^^*))---------------最後までお読み頂き、本当にありがとうございました。次は、北河大明神へのお参り編か、はたまた、時間軸をまた動かして、同棲編の続きか、思案中です。どちらも大体のお話は決まっているんですけど、どうしましょう。楽しみながら、悩みます。いずれにせよ、しばらくお時間頂くことになるかと思います。必ず更新はしますので、まだよかったら、覗きに来てくださいね。いつもありがとうございます!

  19. 私は、こんな事を言われた事がないが、言われた人がいる。私の友人、Mである。ラインはたまにしているが、会うのは3年?4年だろうか。。もうよく分からないが、久しぶりという事だけは確かだ。先週、その友人Mとランチをした。Mは高校の同級生だ。私の子ども達は大学生と高校生なので、もうほとんど手が掛からない。掛かるのは、学費だ。 こんなにも大変だとは思っていなかった(笑) Mの子達はまだ小学生なので、とにかく手が掛かるという。Mが話す育児話しが、私としては懐かしく、そんな時代もあったなぁぁと頭の中に中島みゆきの「時代」が流れて、密かにほのぼのしていた。「そうえいば、〇〇ちゃん、怖い話好きだったよね?」Mはお化けの話が大の苦手で、学生の時私が怖い話を話そうとすると、すかさず両手で耳を抑えあーーーあーーーと大きな声を出していた。「えっ、オバケの話って、Mは苦手だったでしょっ」とMに言うと、「そうなんだけど、2年くらい前に、怖い事があってね、今までお化けなんて信じてなかったけど、さすがに信じるようになったんだよ」と言った。話しはこうだった。2年前に、Mの大好きだったおばあちゃんが老衰で亡くなったそうだ。102歳で、大往生だった。両親は共働きで、Mは一人っ子だったので同居していたおばあちゃんと過ごす時間が長かった。おばあちゃんはとても優しくて、Mの世話をよくしてくれた。おばあちゃんのお葬式が済んで、火葬場に行った。骨を拾う際に、喉仏と数個骨があれば良いといってほとんど骨を拾う事はなかった。なんでも、おじいさんが亡くなった時に骨の処理が大変だったので、とMのお母さんは言った。Mは、おばあちゃんの頭蓋骨を見ていると、おばあちゃんが笑っているように見えたという。どうせ残した骨は捨ててしまうのなら頭蓋骨を貰って良いか、と母親に言った。すると母親は怪訝な顔をして、「何を言っているの? 持っていってどうするの?」と言った。しばらく家に置いておいてから、ちゃんと納骨する、と返事をした。おばあちゃんと離れたくなかったのだそうだ。火葬場の職員さんが、「分骨されるご家族もいらっしゃいますよ。」と、優しい笑顔で割り込んで来た。都会の火葬場は、他に火葬しなくてはいけないご遺体がたくさん待機しているので、一家族にゆっくり時間を掛けていられないのか、職員は、そそくさともう一つ骨壺を持って来てささっと頭蓋骨を入れて「どうぞ」と言ってMに渡してくれたそうだ。大丈夫?と言いたげな母親だったがMも、今更やめとくわ、とも言えず骨壺を自宅に持って帰って来た。今思うと自分でも何故こんな事をしてしまったんだろうと、少しだけ後悔した。しばらくおいて、気が済んだら納骨しようと思った。おばあちゃんは亡くなる前、2週間程入院をしたが忙しくてお見舞いにもろくに行けず、お世話する事もできなかった。せめておばあちゃんの骨にお線香とお水を毎日欠かさずあげよう!が、2日目の朝に実家の母親から電話があった。出てみると、焦った母親の声で「〇〇(Mの名前)っ、急いでおばあちゃんの骨壺を持って来てちょうだい!」「は? どうしたのよ、一体。。。」と返事をすると、「頭、返した方が良いわよ!」と言う母。電話ではなんだから、と言うのでその日のうちに、骨壺を持って実家へ行った。母親はこう説明した。おばちゃんを火葬した晩、いつものように和室に布団を敷いてお父さんが寝ていると金縛りにあったそうだ。お父さんは仕事で疲れたりするとたまに金縛りに遭うのでさほど怖くはなかったそうだが、いつもの金縛りと何かが違う。目を開けると真っ暗なはずの部屋が青白いというのだ。そして、首だけをあげて自分の足元を見るとちょこんと、誰かが座っているのが見えた。瞬間、目を閉じたっ出たっっ!!!!お父さんはすぐにそれが幽霊だと分かったという。。。何故か?それは。。。座っている人の、首から上、つまり。。頭がなかったという。怖かったが、もう一度確認してみると、それが、亡くなったおばあちゃんだとすぐに分かった。背中がくの字に曲がっていて、見慣れた着物だった。シルエットがまさにおばあちゃんだった。次の夜も、おばあちゃんは首がない状態で現れたので、母親はMに電話をしたという事だった。不思議な事に、Mが持っていた頭蓋骨と母親たちが持ち帰った骨を一緒にしたら、ピタっとおばあちゃんは現れなくなったという。「いくら大好きなおばあちゃんでも、さすがに首がないおばあちゃんは、怖いねぇぇぇうちの両親、特にお父さんは幽霊の類を信じていない人だけど、その人が出たって言うくらいだからさ私も信じずにはいられなかったよぉぉおばあちゃんに悪い事しちゃった」と、Mは言った。分骨、という事は私も知っているし、よくあると思うのだが。。。それが嫌な故人も、いるんだねぇぇぇ^^いつも読んでくれて、ありがとうございまーーす(*^^*)

  20. *山の妄想話です*大野さんに睡魔が襲ってこないよう、頻りに話しかけた。少し、迷惑かな、とも思ったけど、興味有りげに相槌もうってくれるし、楽しそうに返事をしてくれてるから、大丈夫なんだろうな。・・・時々、、、っていうか、高速道路を降りた辺りから、大野さんからの視線を強く感じて。・・・俺、顔になんか付いてんのかな。あ、もしかして、さっき食べたクリームメロンパンのクリームが??「あ、あの、俺の顔になんか付いてます?」って聞いたら、目も逸らせないほどカッコイイとか、、、ずっと見てたいとか、、、ほんと、マジで、、、俺を照れさせてどうするつもり?しかもなんか、照れてる顔も好きとか言うし!ほんとにもぉ、、、参っちゃうなぁ///今日はあとどれ位、ドキドキさせられるんだろう。楽しみだなぁ♪・・・水族館デート!駐車場は臨時の場所だったけど、そこから水族館までは海沿いを歩いて。海風が心地いい。潮の香りが懐かしい。並んで歩く、こういう時間も、いいな。大野さんも、そう思ってくれてたらいいな。入場券を買って、いよいよ中へ。日曜だし、しかもニューオープンてこともあって、結構な人で賑わってる。これは、、、はぐれないようにしなきゃな。・・・手、繋いで廻りたいけど、まだ無理、かな・・・まずは、さり気なく後ろからホールドしながら、廻ろうか。「大野さん、どこから観ます?」館内マップのパンフレットを開いて見せようとしたら、途端に手を握られて、引っ張られて。「ごめん、櫻井くん!先にここ、行かせて!!」って。人混みをかき分けながら、進んで行って。着いた先は、、、屋外プール?その周りにはもうたくさんの人、人、人・・・「あ〜・・・やっぱりもう満席かぁ・・・どうせなら最前列で観たかったけど、、、」「大野さん、ここは?」「・・・イルカのね、ショー・・・あ、ごめん、相談もしないで勝手にここ連れてきちゃって・・・」「大丈夫です♪大野さん、イルカ、好きなんですか?」「好き〜・・・ここの水族館ね、シロイルカのふうちゃんとらい君がパフォーマンスしてくれんの。」「・・・詳しいっすね?」「ふふっ♪調べたんだ〜♪ここのホームページで♪あとねぇ、セイウチとペンギンのショーもあるんだ〜♪」嬉しそうに、楽しそうに。ワクワクしてる大野さんが無邪気で。普段よりも可愛くて。さっき咄嗟に握られた手が、熱い・・・そのまま繋いでいたかったな・・・客席の1番上の、さらに上の立ち見スペースの端っこになんとか入り込んで、ふうちゃん、らい君の登場を待つ。「それにしても、すごい人ですね。・・・大野さん、見えます?」「ん。大丈夫。・・・櫻井くんもちゃんと見える?」「はい!」しばらく待ってると、トレーナーさんが登場してきた。プールの中には、2頭のシロイルカが泳いでて。いきなりの大ジャンプからショーがスタートした。おぉ〜!っと湧き上がる会場。ジャンプのあとの水しぶきに歓声が上がる。前列の方、、、特に盛り上がってる。「僕ねぇ、あれ、やられたかったの。」「・・・あれ、って?」「ジャンプのあとの水しぶき。バシャ〜って浴びたかったぁ・・・」って!!やっぱり無邪気だぁ・・・大人になったら嫌がりそうなのに。自ら水しぶき浴びたいって!!だから最前列で観たかったんだ・・・「そしたら、2公演目は最前列、狙いましょう!」「え!?いいの?2回も観ていいの??」「いいですよ♪楽しみだったんでしょ?・・・今回は上から全体を観て楽しみましょう!」「えへへっ!ありがとっ!!」よっぽど嬉しいのか、今日イチのワクワク顔になっちゃった。童心に戻るって、こういうことかな。ほんとに無邪気で、可愛い人・・・