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  1. チョンユンホ、職業探偵目指した切っ掛けは、芸能関係の仕事に就いている親の…良くも悪くも影響、と言ったところだろうか某大手芸能事務所で働く親の元に生まれたから、幼い頃から芸能人も芸能界も、身近だった周りには羨ましがられたけど、あまりに身近で何が羨ましいのかも分からなかったテレビやメディアでは笑顔を振りまく俳優やアイドルけれども裏ではただの人間だし、綺麗なひとにも目が慣れてしまった裏表があるような人間も少なくないし…だから、芸能界に入らないかとの声もあったけど、興味なんて無くて断った芸能界から離れたかったかと言って、一般社会なんてつまらないという思いが親を見ていてずっとあった自分で何かを成し遂げたい、だとかひとの役に立ちたいと思った結果、憧れる事も無ければ望んでその仕事に就くひとも少ない探偵になっていた自分の人生に、誤算のようなものはあまり無い勉強も運動も何でもそつ無くこなせたし、一般的には敬遠されそうな職業に就いても尚、友人達や周りも離れて行く事は無いただ、ひとつ誤算だったのは…芸能界なんて絶対に入らないのだと親に豪語した後に、芸能人に生まれて初めて本気で嵌って、気が付いたらそれが恋だと気付いてしまった事「ユノ?ねえねえ、ミノが出てる!見て!」「…はあ?チャンミナじゃ無くて?」「僕がテレビになんてそうそう出る訳無いだろミノだよ!やっぱり凄いなあ…」親元から離れて…とは言っても親の援助有り、でだけど一人暮らしをしている俺の部屋リビングのソファで膝を抱えて座っているのは、生まれて初めて好きになった芸能人本人は至って無自覚だけど、俺の人生や価値観を変えた、同い年の元アイドルで現ラジオDJのチャンミン「ほら、カフェラテ」「ありがとう、ユノユノも座って、一緒に見よ?後でこの番組を見たって話も出来るし…」マグカップをふたつ、ソファの前のローテーブルに置いたら、俺を見上げて笑うチャンミンどんな現役アイドルよりも可愛いし綺麗だし、俺の心を掴んで離さないそれも、本人は至って無自覚のようだけど「早く早く!」上目遣いで見上げて甘えるように手を伸ばす俺のシャツの裾をぎゅっと掴んで隣に座るように、と促すその仕草が可愛いからじっとしていたら、今度は「何だよ…どうしたの?」と不安げな顔「チャンミナのその顔を見ていたくて立ってただけ隣、座らせてもらっても良いですか?」「ユノの部屋じゃん…揶揄うなよ」「うんごめんね、チャンミナが泊まってくれたのが嬉しくて舞い上がってる」そう、俺は今人生最高に幸せだ探偵業も口コミで利用客が増えているし、成果も上々プライベートでは、長年ファンで在りながら片想いをしていたチャンミンが所属していたアイドルグループが解散した事を切っ掛けに親のツテで繋がりを持って友人にまで昇格した友人だった期間もそれなりに長いのだけど…恋愛以外なら何でもそつ無くこなせる俺が、この恋にだけは慎重で勇気を出せなくて、結果、ついこの間ちょっとした事件があった事を切っ掛けに想いを伝えて…「…嬉しいのは僕もだしまだ、泊まるのとか緊張するけど…ユノと朝まで一緒に居られるのが嬉しい眠る時にユノと一緒なのも、目が覚めたら隣にユノが居るのも嬉しい」「チャンミナ…」完全なる俺の片想いだったけれども事件を切っ掛けに動いた事で、チャンミンが俺に恋愛感情を抱いてくれたチャンミンを好きになった時、俺も芸能人になっていればもっと自然に近付けたのに、と自分の選択は誤算だったかと思った現役アイドルだった間は、幾らコネのある俺でも事務所のガードが固くて近付けなかったのだけど、チャンミンにとっても、ファンの俺にとっても一大事だったグループ解散、チャンミンの契約終了、により彼に近付く事が出来たそう、だから結果的には良かったと思う「ミノは本当に凄いなあ…」甘い雰囲気になったかと思うと、テレビ画面を真剣に見つめ膝を抱える人気バラエティ番組に出演しているのは、チャンミンにとって『元』直属の後輩アイドルつまり、アイドルグループ時代に所属していた芸能事務所の男性アイドルだ「俺にとってはチャンミナの方が凄いけどな歌なんて比べ物にならないし、ダンスは…まあ、確かにこいつは迫力があるけど、チャンミナのダンスが俺は好きだよ」「…そんな事を言ってくれるのはユノだけだよ嬉しいよ、けど…僕は事務所から推されもしなければファンだって少なかったそれが全てだと思…んむっ…!」「だから、何度も言ってるだろ俺にとってはチャンミナが誰よりも目立っていたしアイドルだったって解散した今でもずっと歌を聴いているくらいだし、ラジオDJになったチャンミナだってファンだし…」謙虚、と言えば聞こえは良いのかもしれないけど、何時までも過去の事に対しては後ろ向きなチャンミンの唇を親指と人差し指で挟んで睨み、熱い想いを伝えた多人数アイドルグループのなかで、隅が定位置だったチャンミンソロパートは少なくて、カメラに抜かれる事も少ない結果、ファンの数も決して多くは無かった…けど、俺にはチャンミンしか見えなかったし、勿論俺と同じようなファンだって目立つ事は無くとも沢山居るのだアイドルで無くなって恋人になった俺だけのチャンミン、なのは嬉しいけど、彼には必死に努力して来たこれまでも、人目を引く容姿も、ラジオDJとして努力する今もある事を知っているから、そろそろ自覚して欲しいと思うだって、そうで無いと…「…っゆの、しゅまほ…!」「あはは、可愛い赤ちゃんみたい」「ばかにしゅるなってば!」可愛い上下の唇をむにっと掴みながら、俺が真剣に考えていたら、口を開けられないチャンミンが舌っ足らずに訴え出したどうやら、スマホに何かあるようだ両想いになったとは言え執拗くして嫌われたく無いのは晴れた弱み、指を離して「馬鹿になんてして無いよ」と微笑んだら、じとりと俺を見てから「分かってる、恥ずかしかっただけ」と視線を逸らす「…はあ…押し倒したい…」口元に手を当てて俺も視線を逸らして、チャンミンに聞こえないように呟いた俺達は恋人同士になったけれどもプラトニックな交際を続けているお互いに男は初めて、だけど俺は日々男同士について勉強をしているし、もうずっと…密かにチャンミンを抱きたいと思っているけれども、チャンミンはなかなかに慎重で、キスと少し触り合う以上、に踏み込めない恋人になったとは言え、嫌われたく無いから、スマホを覗き込むような事は…気になるけど、出来ないどうやら誰かから連絡が来たようで、可愛く無邪気に警戒心なんてゼロで、嬉しそうにしているせめて、身も心も結ばれていればそう、そうで無いと、無自覚で周りを魅了するチャンミンの周りに居るライバルの存在が気になって仕方無いのだ「泊まってもプラトニックだもんなしかも、今日のラジオはあいつがゲストだし…」組んだ足、その膝に肘をついて頬杖をして未だにテレビ画面に映って笑顔を振りまいているトップアイドルの姿をちろりと見た「ユノ、ほら見て、ミノからだった」「え…まじかよ」「まじって何だよ、嘘吐く訳無いじゃん今は事務所も違うし僕はアイドルじゃ無くなったけど…直接の後輩なんだから」覗かないでおこうと思っていたスマホは、チャンミン自ら堂々と俺に見せてくれたと言う事は、浮気なんて何も無くて…なんて事は勿論しっかり分かっているチャンミンを疑ってなんていない付き合い出して約二ヶ月、俺達はプラトニックだけど、チャンミンは俺をちゃんと好きでいてくれているから「ほら見て今日の『君に届けたい声』のゲストだから…ミノは忙しいし、それにもう直ぐ会えるのに、こんな…大人気なのに流石だよね」チャンミンが見せてくれた彼のスマホには、今まさにテレビ画面に映っていて、この後午後からチャンミンがDJを勤めるラジオ番組『君に届けたい声』のゲスト出演が決まっているアイドル、ミノからの絵文字つきのメッセージ「『早くチャンミ二ヒョンに会いたいです!仕事だけど…凄くラッキーだし嬉しいです♡』はあ?ただのラブレターかよ」「ラブレター?何処が?ミノは昔から人懐っこくて…人気も無ければ後輩の手本にもなれないような僕を慕ってくれている大事な後輩なんだからな」ミノはグループでは無く、単独で活動しているアイドル大人気だし、チャンミンから名前を良く聞くから勿論知っているけど、実際に対面した事は無い無いけど…親からも、彼に関して悪い噂は聞かないし業界内でも評判が良いと聞いているそんな人気アイドルが、チャンミンが事務所を移籍してアイドルで無くなってもずっと連絡を取っていたり、時にプライベートで会う事まであると言うのだから嫉妬は尽きないそう、だから、心身共に恋人として結ばれればもう少し俺だって余裕を持てる筈けれども、『ゆっくり進みたい』『ユノが大好きだよ』と微笑み恥じらうチャンミンを見たら無理矢理進もうだなんて思えないこれはまさにジレンマだ顔には出さないようにしているけど「チャンミナ、この返事…♡を返したら誤解されないか?」ひとりで悶々と悩んでしまったけど、俺に堂々と見せてくれているスマホ画面をもう一度見たら、ミノからの愛が溢れんばかり…にしか見えないメッセージの下に、チャンミンの返信があった「誤解って何が?ミノは後輩だよそれに、ミノがハートを送ったから僕も合わせただけで…」チャンミンの返信は『忙しいのにわざわざありがとう楽しみだし、ミノの前で失敗出来ないから緊張もするけど…僕も早くミノに会いたい♡気を付けてスタジオまで来て』なんて、まるで恋人に送るようなメッセージ恋人は勿論、この俺なのに「あ、番組も終わったみたいそろそろ僕も準備しなきゃ……っ…ユノ?」スマホをポケットに仕舞い立ち上がろうとするチャンミンの左手首を掴んだ目を丸くして首を傾げるチャンミンは、色々と無自覚だそこも可愛いのだけどチャンミンを好きになった時は、芸能界に入れば良かったかなとも思ったけど、今思うのは探偵業で良かった自分ひとりでやっているから、時間の融通が効くこうして、ときにチャンミンをスタジオまで送って、ラジオの公開放送を『DJミンディのファン』として観覧する事が出来るから「俺とのメッセージで♡を送ってくれる事なんて無い、と思う」「…え……っ、そんなの…!ユノへの『好き』は特別だから、そんなに簡単に使えないよ!色々考えて何が良いのかって何時も迷うし、男なのに浮かれていたらおかしいって思われるかもしれないし…」右手の甲で鼻から口元を覆うようにして、一気に顔が赤くなるチャンミンそれって、つまり…「ミノの事は意識していないから♡を送れるけど、俺の事は大好きで意識するから♡を使えないって事…?」「大好きとか自分で言って…でも、そうだよそれしか無いじゃん」それしか無いのか、は分からないでも、チャンミンの言葉に嘘が無い事は分かるこんな小さな事で嫉妬しては、チャンミンの言葉や表情ひとつで浮上する「…チャンミナ、大好きだ」「ユノ…僕も好き」立ち上がり抱き締めたチャンミンの腕が俺の背中にまわって、幸せを感じる「ユノに好きって言われて、僕も好きだって思ったからずっと、ユノが観覧していると緊張するようになったでも、嫌な緊張じゃ無い嬉しくて…だから、今日も、僕を見ていて欲しい」「…っ、当たり前だろチャンミナには勝手に勘違いされたけど、DJのミナの事は何も気にして無いし、ミノだって…」勝手にライバル視している、とは流石に言わなかったけど…俺はまがりなりにも探偵だから少し調べたし、分かる彼はきっと、俺と同じくチャンミンを好きなのだと「兎に角、俺以外に隙は見せないように」「…分かってるよ」チャンミンから、少し不器用なキスちゅっ、と唇が触れ合って、照れくさそうに笑うチャンミンその時、が来ればもう、絶対に俺から離れられなくなるくらい抱いてやるからな、と心に誓った┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈先日のフリーハグにミノがゲストで出ていて…ラジオDJ『ミンディ』のお話を久しぶりに更新したくなりました前後編です続きも読んでやっても良いよ、という方はぽちっで教えてくださいね ↓にほんブログ村

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    届けたいのは声じゃない 3 前編
  2. Side Y「ユノ、最近元気が無いなシム君という恋人にも出逢えて新作アルバムの制作も好調で…どうした?」レコーディングの合間スタジオの隅に腰掛けて次の準備が整うのを待っていたら、突然、俺にだけ聞こえるようにマネージャーから言われて肩を竦めた彼が隣りに腰掛けたから「マネージャーには隠し事が出来ないですね」と笑って冗談ぽく言ったのだけど…「当たり前だろ、何年見て来たと思ってるんだ」「うん…そうだよな」マネージャーには誤魔化しや隠し事をするのは難しいようだ一体もう何年になるのだろうスカウトされて練習生になったのが十四歳無事に、と言うか何とか、と言うか、デビューした後に今のマネージャーと出会ったのは確か二十歳の頃で…いや、だけど、俺が入所した時に彼はもう今の事務所に居たから…「何年だ?」考えるのを放棄して聞いてみたら「お前らしいよ」と言われたけど、俺らしさが一体何なのか、なんてこの世界で生きていく内に分からなくなってしまった何時の間にかついた呼び名は『韓流の帝王ユノユノ』呼ばれる事には慣れたけど、そんな柄じゃあ無いから素の自分としては違和感だ確か、バラエティー番組の司会が冗談半分で呼んだのがSNSで広まり世間に定着した、筈つまるところ、俺はそんな風に見られているらしい帝王のような何事にも動じない、だとか強く正しいだとか…そんな姿を求められているのだと暗に気付かされた仕事で関わるひと達皆、俺をそんな馬鹿げた呼び名のままのイメージで見ているのが分かるだから、俺もそのイメージを出来るだけ崩さないように毅然としているつもりそんななかで…マネージャーは素直に弱音を吐く事の出来る、数少ない人物だ「で?悩みは今回のアルバムの事か?」「……」「今までとはアプローチの仕方が全く違うからなあ…」確かに、それは有る今までの『帝王』のイメージを覆す繊細な楽曲がメインだから今までが激しいダンスを伴った『動』だとしたら、今回は『静』ぱっと見の激しさでは無くて内に秘めた激しさや情熱を見せる事が目的三十歳を越えた俺がこれから芸能界で生き残る為の大切な、ターニングポイントとなるであろう今回のアルバム制作には勿論ナイーブになっているけど…今回のアルバムイメージは本来の俺により近いし、俺としては今までよりやり易い部分が有る勿論、世間の反応は怖いけど…そう、だから、俺が沈んでいる理由はそれじゃあ無い「チャンミナ…」「シム君か?ああ、そうだ…早く事務所と契約するように言ってくれないか?」「俺が言えば、きっとチャンミナは断らないでも、それがあいつの未来や選択肢を狭める事になったら…」項垂れて額に両手をあてたら、マネージャーはくすりと笑った思わず顔を上げて睨んだら、やはり、何故か嬉しそうに見える俺が苦悩しているのに悩みがあるのかと言ってきたのはマネージャーの方なのに「どうして笑うんですか」「…いや、悪いなお前がそんなに感情を露わにするだなんて、一体何年ぶりだろうと思ったら嬉しくなった」「チャンミナが真っ直ぐで一生懸命だからですよいや、俺が彼に夢中になったからか…」久しぶりに恋をしたこんなに本気の恋は…記憶に無いくらいだからこそ、良い所を見せようと思ったけれども、俺が芸能人だと分かっても特別扱いする事無く接してくるし、歌手を目指している癖に俺に売り込もうともしない不器用で真っ直ぐで、そのまま俺を想ってくれる『良い所を見せよう』なんて小細工はチャンミンには通用しないし、気が付いたら俺も素になっていた出逢ってまだほんの僅かしか経っていないでも、もうチャンミナが居ない日々なんて考えられないくらいに嵌っているそう、離れたく無い、このままずっと一緒に居たい俺だけの気持ちで望むのなら「…カンプロデューサーが、チャンミナに名刺を渡したらしい」「え…本当に?自らは滅多に声を掛けないって有名なのに…流石シム君だな」「本当は、プロデューサーについてもらった方がチャンミナの為なんじゃないかって思ったんだ」頭を抱えて俯いて遣り場のない想いを遠のけようとした例えチャンミンがカンプロデューサーの元でデビューしたって一緒に仕事が出来なくなったって恋人で居られるのなら俺達は何も変わらない俺のバックコーラス、では無く、チャンミンが単独で歌手として活動出来るのならば、本人にとってもその方が幸せだろうそれなのに、笑って『頑張れ』と言う事すら出来ない「ユノ、シム君は何て?」「…名刺は必要無い、と俺と一緒に歌いたいと言っていたよでも、そんなの今だけだと思う」「…後悔したくないなら、きちんと気持ちを伝えるんだな擦れ違うだなんて勿体無いそれとは別に、俺…いや、事務所としてはシム君を逃したくは無いどんな形であれうちに所属してもらいたいと思っている」そう仕事の顔で言うとマネージャーは立ち上がったこのアルバムレコーディングが終わったら、チャンミンを解放しなければいけない俺に付き合わせて彼の未来を潰してはいけないそう、何度も何度も自分に言い聞かすように心のなかで反芻したチャンミンのアパートには明後日の土曜日に大家が戻って来て帰れるようになるらしいその話になれば『良かった』と笑うようにしているけど、それも本当は…このまま、俺の部屋に居て欲しいそんな本音は全て怖くて言い出せない俺を好きだと言ってくれるチャンミンならきっと喜んでくれるそう思ってはいても、もしも拒絶されたら?と考えると何も言えなくなってしまう「とんだ『帝王』だな…」弱さだって、チャンミンには出す事が出来るでも、そんなのは上辺の弱さ本当に言いたい事は言えないし、本当の本音は口に出来ない好きだからこそ今日のチャンミンは朝から花屋でアルバイト中現在午後四時過ぎで、後二時間もすればこのスタジオにやって来てくれる予定チャンミンの前でこれ以上暗い顔なんて出来ない彼だって、俺の異変を…チャンミンを手放したく無いけれどもそうしなければいけないという葛藤に、その本音は知らなくとも『何か』は感じ取っているだろうから気持ちを切り替えてレコーディングに挑もうそう思っていたら、マネージャーが戻って来た「ユノ、少し押していて時間が空くらしい」「そうなのか?」「ああ、だから今から…」嬉しそうに笑うマネージャーは俺に提案をしたそれは、俺が少し元気になる事で…敵わないな、と思ったスタジオを出て、廊下の隅で電話を掛けた呼び出しの電子音は直ぐに止んで、ほっとした今から向かいたい、そう伝えたら『今日はもう落ち着いているので、迎えに来て頂ければ大丈夫ですよ』と彼は答えた擦れ違うのは勿体無い確かにそうだ偶然の出逢いだったあの時チャンミンがリヤカーを引いて外で花売りをしていなければ、目にとまる事も無かったかもしれないあの時俺が車であの道を通らなければ出逢う事は無かったかもしれないでも、偶然を偶然で終わらせないように動いたのは、一目チャンミンを見て引き寄せられた俺自身の意思それならば、今だって動けば良い気持ちは通じ合っているのに、どうして恐れる事が有るのだろう通話を切って、マスクと帽子、サングラスを持って駐車場へと急いだ「ん?…あはは、タイミングが凄いな何もまだ知らないのに…」車を発進させようとしたら、カトクの通知が届いたそれはチャンミンからで…『首筋に…朝、ユノに触れられた時に痕がついていたみたいです知らなくてずっと見えていたみたいで、ヒチョルさんに教えてもらって気付きました』まるで俺がわざと付けたのだとは気付いていない様子勿論、ニットから見えるぎりぎりの位置に吸い付いたのはわざと牽制した訳では無いでも、俺の物だって証を残したかった本当は片時だって離れたく無かったけれどもそんな訳にはいかないから、痕が残るくらいにチャンミンの白い首筋に吸い付いた『チャンミナを誰にも取られたくなくて、わざと付けたごめん』今までなら、もっと余裕の有る返事をしてきた気がするけれども、今はチャンミンに甘えたい弱い所だって、芯の部分だって見せたい、知って欲しいそんな風に思う事が出来た「呆れないで欲しいな…」スマートフォンをコートのポケットに仕舞ってエンジンをかけて車を発進させた車を走らせて約二十分少しの渋滞は有ったけど、ほぼ予定通りの時刻に到着した一番近い駐車場に車を停めて、帽子とマスクとサングラスで変装をしてなるべく目立たないように店まで急いだ因みに、ベージュのシンプルなロングコートはマネージャーのものだ俺のコートではバレるかと思って、咄嗟に借りたもの「驚いてくれるかな…」硝子扉の前に立ち、手を伸ばし扉を押し開けようとしたその時奥のレジカウンターに居る店主と、サングラス越しに目が合った扉を開けて店に入ったら、まるで害のないような笑顔で近付いて来て…「いらっしゃいませあなたの求めている『花』は直ぐ外に居るので、呼んで来ますね」「…本当に連れて行って良いのか?」「ええ、見ての通り今日はもう店も落ち着いたので…但し、ひとつだけ頼みが有ります」「何ですか?」『ヒチョルさん』と呼んでチャンミンが笑顔で日々の様子を教えてくれる、そんな風にチャンミンから慕われている花屋の店長どこか飄々としているから食えない男だと思ったでも…「チャンミンを傷付けないで…守ってやってくださいユノユノの仕事を手伝っているのですよね?勿論厳しい世界だとは分かっていますでも、これは親心のようなもので…」チャンミンが彼を信頼している事が伝わって来るように彼もまた、チャンミンを大切に想ってくれているのだと、その言葉と真剣な瞳で分かった「俺の出来る限りの事はします守るつもりです」「そうですか、ありがとうございますそれから…」「え?」真面目な顔はふいに少し緩んで、そのまま彼は一歩、俺の方へと近付いてきた「牽制、されたのかもしれませんが…あなたと同じ目では見ていないので、安心してください」「…チャンミナが何か言いましたか?」「いえでも、そうなのだろうと思っただけです」肩を竦めたら、笑顔のヒチョルは奥へと消えて行った「やっぱり食えない男だな…」店内を満たす鮮やかな花を見ながら、コートのポケットからスマートフォンを取り出したら、カトクの返信が有った送信時間は数分前で、多分俺が店に着いた頃『僕も、ユノが僕以外の誰かの所へ行ってしまったら嫌なので…同じように痕を付けても良いですか?』「あはは、何だ…俺と同じように、周りに嫉妬してくれるの?」小さな悩みも、抱え切れなくなりそうな不安もチャンミンの言葉ひとつで癒されていく『俺にも付けてくれるの?じゃあ、しっかり目立つように、が良いな』もう、直ぐ傍に居るであろう恋人に返信して、スマートフォンをポケットに仕舞うレジに背を向けて、硝子ケースのなかの花を見つめたチャンミンにはどんな花が似合うだろう、なんて事を思っていたら足音が聞こえた足音はひとり分話し声も聞こえないもしかしたら…そう思うと鼓動が速まる少し背中を丸めて、俺だって分からないようにして…ドラマの撮影のような気持ちになりながら、平静を装い花を眺めていたら、後ろからゆっくりと足音が近付いてきた「あの、何かお探しでしたら…」やっぱり、チャンミナだ直ぐに分かったからもう待てなくて言い終わる前に振り返った彼は一瞬固まって、それから、大きな瞳は零れ落ちてしまいそうなくらい見開かれた「え…」「恋人に花を買いたくて…何か、おすすめは有りますか?」俺の言葉に、誰よりも愛おしい目の前の恋人はふわりと微笑んだ「チャンミナに会いたくて、待ち切れなくて迎えに来たよ」「ユノ…」帽子とマスク、サングラスそれに姿勢も悪くしてみたからなかなかの変装が出来たそう思ったけど、直ぐに見抜かれてしまった「俺にも同じように…痕を付けてくれるんだろ?」「…僕、きっと、物凄く独占欲が強いんだと思いますユノと出会ってから気付いたのですが…」「あはは、俺も負けないと思うけど?」素の自分で、そうは思ってもチャンミンの前に立つと格好付けたくなってしまうし余裕の有る素振りをしてしまうでも、本当は嬉しくて仕方無いし抱き締めたくて仕方無くて…腕を伸ばそうとしたら、それよりも先に、チャンミンの腕が伸びて俺の背中にまわされた「ユノ…ユノに言いたい事があります」「え…」声だけで顔が見えないそう思っていたら、俺を抱き締める腕の力が緩んで、至近距離でチャンミンが真っ直ぐに…眩しいくらいに真っ直ぐに俺を見つめている「ずっと、ただ漠然と歌手になりたいと夢見ていましたでも…僕の今の夢は、ユノの歌を支えられるような存在になる事ですユノの歌が、声が大好きだから、ずっとその歌を聴いていたい」「チャンミナ…ありがとう」ぎゅうっと力いっぱい細い身体を抱き締めたチャンミンの言葉に嘘は無いと分かるでも、チャンミンの才能を知っているからこそ俺が引き留めてはいけないと思っていたでも、それだって一度も本音で話していない「チャンミナ…」「え……んぅ…」「チャンミナが普段働くこの店でキスしちゃったなこれから、此処で働く時に今のキスを思い出して欲しい」「…っ…」触れるだけのキス硝子張りの店、とは言えこの角度なら外からは俺の背中しか見えていないし大丈夫だと分かっているでも、チャンミンは顔を真っ赤にして口をぱくぱくと小さく開け閉めしている「もう一度、キスして良い?」「ユノが誰かに見られたら大変だから駄目です!」「あはは、じゃあ…俺だって分からなければ良い?変装してるし、外にも誰も張っていないから大丈夫だよ」想ってもらえる事が幸せだそして、同じ温度で想い合える事は、きっと奇跡のような事なのだと今更気付いた「止まらなくなるから、残念だけど続きは夜にしようヒチョル店長を呼んでおいでもう話してあるし、今日はもう上がって良いそうだこのまま一緒にスタジオに行こう」「え…そうなんですか?」「ああ」唇には今は我慢でも…左の首筋、俺が朝付けた痕の殆どを隠している絆創膏にキスをしたら、真っ赤な顔で「見える所は恥ずかしいから駄目です」なんて、どこまでも可愛い、全く怖くない顔で、潤んだ瞳で俺を睨んで店の奥の階段へと消えて行った「ヒチョルさんと何時の間に連絡を…」「此処に来る直前、スタジオを出る前だよ俺の方も偶然少し時間が出来たんだけど、チャンミナも…たまたまタイミングが良かったみたいだな」ヒチョル、いや、ヒチョル店長に礼を伝えてチャンミンを連れて店を出たふたりで辺りを警戒しながら駐車場まで急ぎ、車に乗り込んだんだスタジオへと向かう前に、そう言えばと思ってコートのポケットからスマートフォンを取り出したそうしたら…「…ユノ?」右側、助手席に座るチャンミンが首を傾げて、俺を覗き込んで来る「どうかしました…あ……!」ディスプレイに表示されていたのは、まだ見ていなかったチャンミンからの返信『覚悟してくださいね』「チャンミナ覚悟したら俺にも痕を付けてくれるの?嬉しいな」「…違っ、それは言葉の綾で…」あっと言う間に薔薇色に染まる頬が綺麗で、思わず手が伸びた触れるとぎゅうっと大きな瞳が細められて、次に上目遣いで見つめてくる色んな芸能人を見て来たけど、どんなに綺麗だと言われるひとよりも、チャンミンが一番…と言うか、比べられない「そうだ、花を買うのを忘れていたよでも、チャンミナが一番綺麗だなどんな花だってチャンミナの前には霞んでしまいそうだ」「そんな事を言うのは…ユノくらいです」「チャンミナは自分を分かって無いんだよどれだけ魅力的なのかを…」もっと自覚を持って貰わないと本当は心配で仕方無い「どう考えても、僕の方がライバルだらけだし…ユノの方が心配です」少し唇を尖らせてそう言うと、チャンミンの手が伸びてきたあっという間に顔を寄せて、俺の首元に彼の柔らかな髪の毛が掠めて…「……っ」「……ん…これで、ユノも僕のものです」ニットを少しだけ下げて、鎖骨の下に吸い付かれた多分、痕にはならないくらいの強さでそれはきっと、撮影する事の多い俺を気遣ったのだろうだけど…「約束の…明日の夜は、チャンミナが嫌だって言っても止めないし、もっと沢山、痕を付けても良い?」「…ユノなら…」「じゃあ、明日はチャンミナも、俺にもっとちゃんと付けて?」「見えない場所なら良いから」と左の耳元で囁いたら、あっと言う間に耳まで真っ赤に染まったきっと俺達は同じくらい想い合っている大切だからこそ、プライドなんてかなぐり捨てて、もっと素直になりたいと思った「スタジオに行こう着いたらふたりの時間は無くなるから…今でも、レコーディングが終わってからでも…沢山話そうか」右を向いて微笑んだサングラスで隠れているから、俺の気持ちがどこまでチャンミンに伝わるかは分からないそれでも、ほっとしたような顔で笑い掛けてくれたから、丸い頭を撫ぜてアクセルを踏み込んだ俺の本音は、何よりずっと傍に居たいそして…チャンミンを好きだからこそ、縛りたく無い彼の才能を知っているから、俺のバックコーラスでは無くて…カンプロデューサーや、チャンミン自身を生かす場所に向かう事が何よりだとも思う何よりだし、それしか無いそう思うのに、俺と一緒に歌って欲しいのも本音チャンミンはそんな俺を情けないと思うかもしれないけど、そのどちらも…伝えた上で、話し合った上でお互いに納得して前に進めたら良いと思うランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので、続きも読んでくださる方は足跡と応援のぽちっをお願いします 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    お花売り 32
  3. 妄想です。自己満足のBLです。妄想ですから…おはよう御座います。お立ち寄りいただきありがとうございます。ようやく妄想の蓋がパッカーンが何か智くんはなんなのか翔くんは智くんを解放出来るのか少しずつなんとか進みそうですよ〜昨夜はお騒がせしました暖かい言葉に感謝雨の音あの日からもう三日母の顔をまともに見られない夜中雨音がうるさくて眠れない「はぁ…」ゴトン…えっ本棚からその箱はあの鍵が入っていたおじさんの遺品の書斎の本に混じってたかな箱を開けたら鍵…が私はあの日…えっ鍵が2個入っている…その鍵は確か…あの日…智くんの部屋に忘れたものそうだ鍵もかけずに帰ってきていた…掃除の人に見つかっていないだろか見えないか…智くんが逃げていなくなっているかもそれはその方がいい…のかな…それより鍵は…どうして…鍵が頭首を探すのか…私がじゃなく鍵…が…なのか…都合の良い考えじゃないか…私はその鍵を握りじっとしていられず屋敷に向かう真っ暗な屋敷ギシギシなる廊下なのにこの甘い香りが怖さを感じさせないのか真っ暗なのに何故か明るく感じる屋敷鍵の力?智くんの力?ギー鍵はやはり空いていた扉を開け襖の前開けるのを憂慮する…智くんはこんな時間は寝てるのかいや智は寝るのか?襖をゆっくり開ける白い花が揺れてる…暗い部屋なのに智くんの身体から発光される柔らかな月のような明かり「翔くんこんばんは」柔らかな笑顔の智部屋にチョコの包み紙が散らばっていた「これ…」「ふふ昔お庭でね見た桜吹雪みたいにねこうやって」包み紙を集め部屋に散らばらせる…「ほらチョコの香りと一緒に綺麗だね ふふ楽しいんだよ」「私…鍵を忘れてましたよね」「ん?そこの棚から消えてたからやっぱり迎えに行ってたかな」「あの…鍵が私を迎えに?」「そう頭首が持つ鍵だから…」「智くんはこの屋敷がなんで建ってなんで封印されたのかも知っているんですか」「ふふ忘れちゃった事も沢山あるよ…わからない事もおいらは人でない不快な生き物だから ふふ妖怪?なのかな翔と言う人はこんなおいらをとても大切にしてくれたこの屋敷も庭も宝もおいらの為に…沢山ある頭首はおいらの幸福を与える力だけを欲しがりここにはこなかったな…座敷童は幸福を運ぶと信じてこの屋敷は大事にしてくれたオモチャやお菓子を沢山くれた人もいる色々な人がおいらの力にまどわされあやかりたくてこの屋敷に泊まりに来たこともあったな面白かったよ見えるわけないのに見えたって喜んでた人やここに泊まって富を得たって、御礼に来た人も自分の力なのに…何かあるとおいらが機嫌を損ねたって大量のお菓子が来た事もあったな出て行かないでくださいって機嫌を損ねて無いしお菓子もそんなに食べれないのに…おもちゃだって一緒に遊ぶ人もいないのにねまたある頭首はおいらが他の屋敷に行かないようこの部屋に閉じ込めたこの部屋は蔵だったのを部屋に…だから鍵は頭首を選ぶ…そこにおいらの翔からもらった棚とかをうつしそれからはずっとここでも…一番怖かったのは鍵を探し出し何番目かわからないけどなんでそんな風に思ったのかもおいらにはわからないけどおいらが他の人に富を与える事のないように…怖かったおいらから無理矢理欲を吐き出させ飲んでたおいらの体液を飲むとどうやら富や名声を与えられると信じてたそしてその人が年老いた時誰にも触れられ無いよう封印の札を柱に…あの札はその頭首の生き霊の札執念の効果が強くてね、後はおいらを見つけ悲鳴をあげ逃げた人妖怪は消えろって僧侶や祈祷師を連れてきた人もまったく効かなくて笑っちゃたよね。 ふふ紙のお札の方が効果があるんだよ色々いるよおいらはこの屋敷にいれば翔に会えるからずっと待ってる…だけここにいれば必ず会えるって言ってたから…ふふ同じ翔でも君とは違うけどね」「でも、必ずなんて」「ふふいいんだよ僕が信じて僕が待っている間は翔の言葉は本物翔は嘘をついたことにはならないいつかの頭首にもそれは騙されているよって言われたけど…おいらが待っている限り翔は嘘をおいらに言ったことにもおいらを騙した事にもならないんだ。おいらが待っている事で翔の言葉はずっと本当の約束になる言霊」「でも、翔は死んでいる」「人は死ぬ…当たり前だけどそれは自分で選ぶ事のできない運命翔が抗うことの出来ない事妖怪のおいらを愛しておいらが初めて愛した人の言葉だからねそう言えばここに留める為の策だと言ってた人もいたな…でもおいらは妖怪なのか憑神なのか座敷童なのか知らないけどおいらにはわからない…わかるのはおいらは死ねない…消えもしないそれも運命ならおいらは消えるまで翔の言葉を信じてここにいる翔の大事な言葉だから…翔くん運命だよ人の生死はおいらでも鍵でも翔くんでも無い運命だよお母さんの…お兄さんの家族の死はとても気の毒だけど運命は誰のせいでもない」「運命…」「よく分からないけど運命は変えられない…」

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    白花 7
  4. この記事は、妄想恋愛小説(BL)です。苦手な方はUターンを♪花 【翔潤】 3 [原案:hatihama8475 作文:sala]「あ、ご、ご、ごめんなさい//////」松本君を抱き留めたはずが、押し倒された状態で、床に転がる俺。俺の脚の間で、急いで上体を起こし、俺を見下ろす松本君の顔は真っ赤で・・・。あれ?まさか、脈、あり???てか、待って。その前に、この体勢、めっちゃ恥ずかしいんですけど?だって、ばぁちゃん見てるし・・・。「あらあら(*^-^*)」ベッドの上から、祖母の満足そうな声が聞こえ、そちらを見ると、その膝の上、ユキがぺろぺろと、こちらも満足そうに顔を洗った後、ちらりと俺のことを見た(ような気がする)。え?ばぁちゃん、猫使いなの?ユキとばぁちゃんは、共犯???「あの・・・松本、君?そろそろどいてもらっても、いい、かな?」真っ赤な顔で、俺を見下ろして固まっている松本君にもう一度声を掛けた。いや、俺的には、ずっとこのままでも構わないんだけど・・・。ん?・・・、いや、構うな・・・。さっきからずっと、心臓がバクバク言ってるし、俺だってきっと、顔が赤い。それに、この体勢、いろいろ想像出来ちゃって、ちょっと、その、マズイ、かも?・・・///「あ、や、ご、ごめんなさい(汗)すぐ、ど、どきます!!!!!」慌てて飛び起き、その反動で、今度は後ろ向きに、ペタンとしりもちをついた松本君は、いつにも増して可愛くて・・・。俺は起き上がり、立ち上がると、松本君の目の前に右手を差し出した。「へ?え?何???」「ずっと床に座っているつもり?」「あ、そか・・・。あ、りがと・・・。」松本君が差し出した手をぎゅっと握ると、ぐいっと引き上げた。「・・・・とっ。」勢い余って、立ち上がっても止まれずに、再び俺の腕の中。もちろん、わざとだよ。ちょっと強めに引いたんだ、腕。「あ・・・///」「大丈夫?」肩に手を添えて、松本君の顔を覗くと、やっぱり頬を赤くしていて、それは可愛かった。あ~~~、もう!!!言っちゃおうかな、君が好きです。って・・・・。「あ、うん///。ご、めんなさい。あ!!!ユキちゃん!」なのに、松本君は慌てて、俺の手の中から抜け出してしまった。猫みたいに、するりと、その身を捩って・・・。「それなら、ここよ?撫でていたら、寝ちゃった^^」ばぁちゃんの傍らで丸くなって眠るユキちゃんを、松本君は仕方ないなぁって顔で見て、「部屋に入っちゃったこと、師長には内緒にしてね?華さん・・・。」「ええ。怒られたら可哀想だものね。」「うん。」ばぁちゃんの検温を済ませると、眠ってたユキちゃんを、そっと抱えて、庭の掃き出し窓に近づくと、閉めてあったそれを少し開けると、「ダメだよ、ユキ。患者さんのお部屋に入っちゃ。ほら、お帰り。」そう言って、その隙間からユキちゃんを庭に放った。「あれ・・・?」「なぁに、潤ちゃん。」「・・・いえ、何でもないです。じゃ、また後で。」ばぁちゃんとそう言葉を交わして、俺に軽く会釈をして、松本君は戻って行った。「猫、わざと閉じ込めたの、気付かれちゃったかしら。」「え?」「窓が閉まっていたこと、不思議に思ったみたいね^^」確かにばぁちゃんがわざとやったんだけど、それがバレると、どういうことになるんだ???その日俺は、夕方までばぁちゃんの部屋にいたけど、昼食の時の迎えは、別の介護士さんだったし、午後からのリハビリの時間もリハビリ室には、運動療法士さんの姿しかなくて・・・。つまり、松本君の姿が、全く見えなかった。「ねえ、ばぁちゃん・・・。俺、もしかして嫌われた?」「そんなことはないと思うわよ?」「だって、松本君がどこにもいないよ???」「彼にだって、仕事があるし、逆に用事で休みの日もあるわよ。」「そう・・・かな。」「大丈夫よ。こんないたずらで、人のこと嫌うような、 そんな子じゃないんだから、潤ちゃんは^^」「・・・。うん。」ってか、いたずらしたの、ばぁちゃんじゃん!何で俺が嫌われたり、避けられたりしなきゃなんないんだよ!「うぅ~~~っ。」思わず座った椅子の上で、頭を抱えて蹲った。「ばぁちゃん・・・。」「ん?なんだい?」「・・・うまく、フォローしといてよ?//」「ふふ。大丈夫。任せなさい^^」本当かな・・・。もしかしてばぁちゃん、ただ俺のこと面白がってないか?とは言え、彼が現れない以上、俺はどうすることも出来なくて、その日はそのまま、うちに帰った。週が明けて、俺は仕事先で急遽、海外出張を命じられた。移動と業務を合わせると、早くても2週間、下手したら3週間、帰国出来ないスケジュールで・・・。これは・・・。松本君に会いに行けない・・・。(泣)あんな別れ方して、その後センターに顔を出さなかったら、松本君が変に思うんじゃないかと心配になって、俺はばぁちゃんに電話を掛けた。電話口のばぁちゃんは、「大丈夫、大丈夫、こっちは気にせず、体にだけは気を付けて、行ってらっしゃい。^^」と言って、俺が「松本君は?」と聞く前に、電話を切られてしまった。・・・。ばぁちゃん・・・。(泣)とりあえず、それ以上はどうしようもないので、俺はそのまま、もやもやする気持ちを抱えたまま出張先へと向かった。結局、業務は長引き、帰国出来たのは、きっちり3週間後だった。自宅に戻った俺はすぐにでもばぁちゃんのところ・・・、もとい、松本君に会いに行きたかったが、時差ボケを抱えたまま、長時間運転するのは危ないから止めなさいと、母親に強く止められた。確かに、ちょっと疲れも溜まっていて、自分でもそれは無謀だと分かったから、その週は大人しく、自宅で休日を過ごした。一応ばぁちゃんには電話をしたのだが、特に松本君の話題は出なかった。そうして、やっと、ばぁちゃんのところに向かえたのは、あの猫騒動の日から、ひと月以上経った、新緑の眩しい、5月に入ってからのことだった。つづく*****************************潤くん、どっかに隠れちゃいました?ほんと、猫みたいね(*´▽`*)そしたら翔くん、出張でお見舞いに行けなくなりました。毎週来てた翔くんが、急に来なくなって、出張とは言え、潤くん、寂しがっていないかな???( *´艸`)これはワザとじゃないけど(笑)恋の駆け引きになってたりして???次回、1か月ぶりの再会です♪何かが変わる、かな???(*´▽`*)

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    花 【翔潤】 3
  5. お店の前にテーブルを二つ並べる七夕ジュエリーを置く場所と代金を頂く場所七夕ジュエリーは福袋の様なもので中身を見ることはできないそれでもすぐに売り切れてしまう「今年は大ちゃんのジュエリーも入ってるの?」亀ちゃんがテーブルを拭きながらちらっと僕の顔を見た「僕のデザインしたのも入ってるよ それはハズレかな(笑)」「それはメンズのもあるの?」「う~ん ・・・ どうかな?」今年もメンズ用は5個師匠のが3個で僕のが2個「ってことは ・・・ この5個の中に 入ってるってことだよね ・・・ そのこと、あの方は知ってるの?」「あの方って ・・・」机にテーブルクロスを掛けながら「櫻井さん」って言ってニヤリと笑う「知らないよ ・・・ 言ってないもん」言ったら、確実に整理券配布の時に並ぶ「だよね ・・・ 朝一で並びそう ・・・」去年の事を思い出したのか肩を揺らして可笑しそうに笑う「これからは自分で作ってもらう予定(笑)」「はあ? それは無理でしょ だって ・・・ 知ってるよ ・・・ かなり不器用なんでしょ?」「でも、出来ないことは無いよ それより、亀ちゃんなら出来そう 趣味でやってみたら? 自分が着けるジュエリーを作るの楽しいよ」「え~ ・・・ 無理無理 それに、俺には二人の専属ジュエリーデザイナーが居るの 作る必要ないでしょ」「作るの好きそうな気がするけどな ・・・」「それは二人に任せる」まあ、そうだね僕たちの仕事が無くなっちゃう「古着屋さんはここを使うの?」「使うとは聞いてないけど ・・・ この商店街はこのアーケードと Ladybirdの店の前 それとカフェ内部がレトロカフェらしいよ」「レトロカフェなの? てっきりシゲちゃんの店だと思ってた」「あそこはやりすぎ(笑) 内装を大分変えたじゃん 俺は昔の方が好きかな 小説の本屋は昔の儘でしょ イメージに合わない気がする」「亀ちゃんも小説読んだんだね」「当然、サイン本持ってるんだよ」そうだった ・・・ サイン会に行ってくれたんだ「亀ちゃんの古着屋のお兄ちゃん 早く見たいな(笑)」「まだ撮ってないよ でも、この商店街での撮影の時は 見ててね」「もちろん、二階から見る」「お二人とも手が止まってるぞ そろそろ整理券配布の人が並びだす時間 亀は中を手伝って」「なんで?」それは嫌って顔をするけど師匠の判断は正しいと思う「お前が店の前に居るのを 拡散されたら大変なの 午後の部の並んだ人が 全員お前のフアンだったら 1年楽しみにしてた人が買えない」「そうだよ、師匠の言う通り 手伝うとしたら飲み物(笑)」「確かに ・・・ 分かった じゃあ裏方に徹する 帰れって言われないようにね でも、俺はそこまで知名度があるわけじゃない」謙遜しなくてもいいのにバンドのグッズの売り上げも凄いって聞いたそれに亀ちゃんの着けてるアクセサリーが欲しいって家の店にも問い合わせがあるだから、亀ちゃんが着けてる師匠のアクセサリーは数年待ち「智、整理券用意して そろそろ並び始める」雨で少しは肌寒い並んでもらうのも申し訳ないってさっき師匠が話してた「はい」整理券を持ってレトロカフェかパン屋さんで美味しいコーヒーを頂いて欲しいかな亀ちゃんはそのままお店の中に入っていった翔さん、何時に来るんだろう?まだ家にいるのかな?<続きます> 

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  6. 妄想です。自己満足のBLです。妄想ですから… 甘い香りが今日は子供の頃のように心地いい…気分なのだろう人の感覚なんて曖昧なものだ…智が柔らかな笑顔で「翔くんにも膝枕してあげる」と座って太ももをたたくこの三日寝ていなかった鍵を見つけ持っていた自分を責めていたから死は運命そうか…それは、どうする事も出来ないんだ…智くんや鍵が何かをするわけないか…その運命が鍵はわかっていたのか?強い睡魔が眠りに落とす…夢の中悪夢やめて、やめてくれ智くんにそんな酷いことしないでの声が出ない智くんはただこの屋敷に居るだけなのに…残酷に大きな身体の男に髪を掴まれ引きずられてる…「話さないか…ここにあった代々の金をどこに隠した」身体から力が無くなる智くんが助けてと小さく叫ぶ身体を床に叩きつけられ悲鳴をあげ白い肌が真っ赤になり翔と言う人に助けを求めて手を伸ばすその手首を掴みその残酷な男は「おまえの旦那様は私だよなわかるか?妖怪…いや鬼おまえに翻弄などされるものか。私が富を産みこの櫻井家を支えている。おまえから与えられた物ではない。おまえはただの妖怪私は櫻井家頭首私に逆らうことは許さない話さないなら……………鬼が智くんを食らっている…鬼は私の先祖…人なのにまるで鬼やめて…やめて智くんは妖怪じゃないただニコニコと笑う座敷童なんだご先祖様やめて…幸福は自分で作り出すから幸せなんだよ…おじいちゃんはいつも言ってたんだ…母も幸せは自分で作るもの…だから幸福を守れるって智くんに頼るな…出ない声を絞り出し「あああ…ぁぁ」と言う自分の声で目覚めた…智くんが優しく笑って「翔くんは翔じゃないけど翔ぐらい優しくて強い子今は君に富しかあげられないのにごめんね」「智くんは富以外にあげられる物があるの」目覚めたばかりの自分の質問に自分が驚く智は襖を見て光取りの小窓わ見て「ふふ幸せはたくさんあるよねここから出られたら翔くんにも自由全てを自由に…ふふ翔くんはでも、自由はいらないよね。自分で自由を掴む富や名声だっておいらの力はいらないほどの翔と同じ強さを持ってるもんね…幸せを掴む幸せを知った人だねふふ」「あの…智くんの欲しい物は…何」智が私を射抜くような焦茶色ひとみで「もう翔くんは知っているでしょ…言葉に出して欲しくは無いよね」「翔に会いたい?」智はふにゃりと笑って「ふふここに居れば会えるんだから  違うよ…それにね翔はここにずっといるから」胸に両手を当てて儚く笑う私はその時智くんが欲しい物は…消える事なんだと何故か思ってしまった…その時智がとても美しい笑みを見せるそして静かに頷いていた…消えない死ねない人でないものの自由は…消えること…が出来る事…

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    白花 8
  7. エレベータから降りた翔旦那ようやく安堵の表情を浮かべる「妙な感覚だったな 体がフワッて浮くような どう説明していいか分からないけど」いつの間にかお兄ちゃんの腕の中にいたさとち「ふあっちょちた?」マネージャーと言う知らない男性が乗っているので全く声を出さなかったさとち「蒼さん、さとち殿は見えていたのか?」翁が疑問を口にする何故なら、マネージャーと呼ばれる男は全くさとちに気が付いていない様子だったからだ普通小さい子が居れば『愛らしい子」だと頭くらい撫でるはず「見えてなかったな(笑)」「しょうなの?」「ああ、見えてはいけないんだ」大野たちが居る業界子役と言う職業もある花の妖精さとちは相当愛らしい(これは手前味噌ではない)そのため、スカウトされる可能性もあるそれを見越して大ちゃんと二人で相談した一緒にいる紅玉の面々以外で見えているのは大野と櫻井だけ稀に、心の綺麗な人は見えるかもしれないが「ちゃんと ・・・ とばないようにちてるのに」口をむぎゅっとさせて不満げな顔をする「それはお利口さんだよ 稀に見える人もいるから 驚いてしまうでしょ」お兄ちゃんが頭を撫でて言い聞かせる「そっか、わかちゃんも、じょうちゃんも おきなも みんなみえちゃもんね」3人とも心が綺麗な人だってことだと幼いながらに納得するそこの大ちゃんたちが上がってきた「皆さん揃いましたので 会場の方に案内します」「よろしくお願いします」さっきと同じようにマネージャーが先導して会場に向かって歩いていくお上りさん状態の三人全てが初めて見るもの天井や壁、照明や壁に貼ってあるポスターを興味深げに眺める「ほお ・・・ 天井が高いのう ・・・」「ええ ・・・ このつるつるした絵は何だい?」ポスターが気になる若主人絵具がついていない絵を不思議そうに眺める「ああ、あれは大野殿 ・・・  櫻井殿もいるぞ」翔旦那が大野たちの映画のポスターを見つける「これは写真です だから絵具は使ってないですよ」お兄ちゃんが耳元で呟く「ぽしゅたーっちぇいうんだっちぇ」さとちもこの世界に来て初めて知った物「ほお ・・・ そうかい ・・・」会場に入る扉の側に和服姿の二人が立っていた「ご案内しました 少しだけでしょ 直ぐに裏に戻ってくださいね」マネージャーがそう伝えて少し離れた場所に立った「若ちゃん、上ちゃん、翁 無事について良かった」大野が嬉しそうに軽いハグをする「さとち君、ありがとう 3人を連れて来てくれて」連れてきたのは大ちゃんたちなんだけどさとちが居るから安心できたのは事実「どういたちまちて」「その髪型、すごく似合ってる」大野が3人の髪形を順に眺めていく「そうかい? 前髪がなぁ ・・・」 「私はどうも襟足がな ・・・」「儂は気に入っておるぞ さとち殿が選んでくれたからな」「和服姿は3人には敵わない 素敵な着物ですね」櫻井がため息をついてその姿を眺める「世辞が上手じゃな(笑)」翁の言葉に二人が頷く「今日のさとし君は最高に素敵だね」ジャケット姿のさとちそんよそこらの子役よりも数段可愛い ・・・この姿を見てマネージャーが何も言わないのが不思議な二人「おにいしゃんばっじも、つけちぇるの」嬉しそうにお兄さん妖精バッジを見せる 「それがお兄さん妖精バッジなの?」耳元で聞くと嬉しそうに頷く「あの ・・・ もしかして ・・・ 見えてませんか?」櫻井が小さい声で訊ねると大ちゃんが小さく頷くやっぱりか ・・・ そりゃそうだスカウトなどされたら大変そこは抜かりがないにしても、これだけのイケメン集団芸能事務所が黙っていないような ・・・そんなことが気になりだした「智君、そろそろ行かないと」「そうだね ・・・ また後でね」少し離れたところにいたマネージャーが戻ってきて「では、お席にご案内します」それだけ言って会場の中に入っていった「じゃあね」「あとでね~」2人に手を振って紅玉の面々は会場に入っていった<続きます>

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  8. 「…おはよ…何か楽しい夢でも見てた?」目を覚まして、声がする方に顔を向けると翔ちゃんと目が合って…俺は、笑ってる翔ちゃんに手を伸ばして「…何してんの、お前」その頬をプニ、と摘んだ。「や…夢かなと思って…」「なら普通自分の頬を摘むだろ」翔ちゃんも軽く俺の頬を摘んで、苦笑いしてる。「すんげー笑ってたけど」頬に遣った手で、そのまま俺の頬をそっと撫ぜて指先で目にかかる前髪を梳いてくれた。「あー……あのね…夢でね…しょーちゃんと、千咲と蒼生と4人でさ手を繋いで歩いてたんだよね…どこ歩いてたかは分かんないんだけど…」「うん…」翔ちゃんはただ頷いて、何度も俺の髪を撫ぜている。「そうしたらさぁ…いきなり蒼生が走り出してね…千咲もそれを追いかけて走り出したんだよね少し先で立ち止まって…しょーちゃんと俺はまだ手を繋いだままでね………あれ、何歳くらいなのかなぁ…2人とも大きくなっててね…しょーちゃんと2人で…大きくなった2人を笑って眺めてたの」俺の手を握った翔ちゃんが眉を下げて「俺も見たいなー」って呟いて笑った。「しょーちゃんと自分の顔は見えなくて、繋いだ手だけ見えたのそうしたら、しょーちゃんがね…」「俺、が何か言ったの?」「…幸せだなって…そう言って、多分俺をギュッて抱きしめてくれた…のかな…すっごいしょーちゃんのいい匂いがして…で、目覚ましたら…しょーちゃんがいた」「ハハ…そっか…」握った手を持ち上げて、俺の手の甲を頬に擦り寄せるように当てて「今でも、十分幸せ、だけどね、俺は」「ふふ…俺も…」翔ちゃんの手は、相変わらず温かくて昨日の、あの笑顔を向けて微笑んでる。「ね、しょーちゃん…」「ん?どした?」間近に顔を覗き込んできた翔ちゃんに、俺も微笑んで…「……お腹空いた」「………」思いっきり口を開けて笑い出した翔ちゃんが、そこまで笑わなくてもいいのに、涙まで流しながら立ち上がって俺を見下ろした。「目が覚めたら一回診察したいって先生が言ってたから、それで大丈夫なら食べれるみたいだし…ハハ、俺呼んでくるわ」まだ笑ってる翔ちゃんを軽く睨むと、翔ちゃんは俺の頭をクシャッと撫ぜて病室を出て行った。「あー、まさき‼︎おきたのぉ⁉︎おはよぉ‼︎」入れ替わりに、千咲と、母さんに抱かれた蒼生が入って来た。「…翔くん、肩を震わせて笑ってたけどどうしたの?」閉めた扉を振り返って、俺を見て不思議そうな顔をした母さんに「アハハ…どうしたんだろうね…」そう答えて、ゆっくりと体を起こして、母さんに抱かれている蒼生に手を伸ばした。「大丈夫?」「だーいじょうぶだよ、ほら、あーちゃん、おいで」ニコニコしながら体を俺に寄せる蒼生を母さんから受け取って、胸元に抱き上げた。「まさきー、ゼリーかってきたよーあのねー、まさきはみかんでー、しょおちゃんはモモでー、わたしはぶどうね」ベッドサイドに体を乗せて、ゼリーの入った袋を開けて中を見せる千咲の頭を撫ぜて…「美味しそうだねあとで翔ちゃんも一緒に食べようね」「うん‼︎」笑う千咲に目を細めて…フワリ、と薄っすらと開いた窓から流れた風にカーテンが揺れて俺は、そっと、微笑み返した。千咲も笑って、蒼生も笑って翔ちゃんも笑って…これからも、ずっと変わらずに、みんなで笑っていられるように、そう願いながら。Eternal bonds オシマイ

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  9. ドキドキ…「…失礼します」…え?と、同時に櫻井さんが少し屈んだ…そしてヒョイっと抱き上げられた…「っ!」「これの方がいいですね」「っ、ちょっと!」「暴れないで危ないから…」「っ、…」そのまま部屋に連れて行かれ…敷きっぱなしの布団の上にソッと寝かされた…ドキドキ…「あ!窓開けっ放し!」「えっ…」櫻井さんが枕元の窓を閉めようとした…「あ!」「え?」「…あ…ううん」「…閉めますよ?」「…ん」ガガッ!「あれ?」ガガッ!「硬い…」ガガッ!「え?なにこれ?」「…んふふっ」「…大野さん…この窓…どうなってるんですか!?」「…俺も…閉められない」「えぇ!?」「…だから…雨の時は…」窓の下に立て掛けてあった板を指差した…「ソイツを…」「えっ…これを…」その板を持ち上げて窓に当てた…「いや…これじゃ、風で飛ばされる」「風のキツいときは…」俺は机の下に置いてあった工具箱を引っ張ってきた。「これで打つ!」俺が金槌と釘を見せると…「…マジっすか!?笑」「んふふっ…できる?」「…やったことないなぁ」「んふふっ…これだから都会人は!」「っ!大野さんもこの前まで東京だったのに?」「んふふ…」立ち上がろうとして…自分の出生のことを思い出した…「…大野さん?」「…あ!」櫻井さんが不思議そうに俺を見た…「…大野さんはすっかりここの人になってますね」と言って笑った…。「…んふふっ…だな」俺は思いっきり金槌で釘を打ち付けた。「…できた!」工具箱を片付けて俺はそのまま布団に寝転んだ…。「…大野さん?」「んー…」「…1人で…寂しくなったりしないんですか?」いつの間にか、櫻井さんが俺の足元に座っていた…「…慣れた」「…そうなんですね」「…櫻井さんは?」「え?」「マンションには家族と?」「えっ…」あ!…ヤバい…「…そのぉ…マンション顔してるから…」「マンション顔!?」「んふふっ…成功者みたいな顔?」「ちょっと…バカにしてますよね?」「してないよ~」「もぉ…本当に…」「で、タワーマンションだろ?笑」「違います!…俺、高いところ苦手だから低層です…」「んははっ!低層!」「あ!やっぱりバカにしてる!」「んふふっ…そこで…家族と?」「俺、独身って言いませんでしか?」「…知らない…覚えてない…話した?」「覚えてないんですか!?」「うん」「じゃ、俺の職業は?覚えてます?」「カメラマンだろ?」「えっ…」ドキッ!…え?

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  10. 見惚れてたのがバレないように、俺はいただきますってパフェを食べた。「うまい」「まあ、味はね。誰がやってもそんな変わんないよ。フルーツにクリームにアイスだから」「変わるよ」「変わんないって」「変わる。だってこれは雅紀が一生懸命作ったやつ。だから俺的にはどこのパフェよりうまい」「………しょーちゃん」言っててちょっと恥ずかしいとか思った。何言ってんだ?俺。くさいこと言ってんぞ。けどさ。けどな。だってそうだろ。これは雅紀がこのカフェを継ぐって決意のパフェだ。学校行って部活やって土曜日も部活で日曜日カフェ。しかもただ手伝ってるだけじゃなくて、わざわざ俺呼んで練習だろ?すげぇよ。うまいよ。どこのパフェより絶対。まじうめぇって、俺はどんどんパフェを食べた。「………やっぱすき」「ん?」うっめ、うっめって食べてたから、雅紀が何かを小さく呟いたのがあんま聞き取れなかった。何?何かが好きって聞こえた気がしたけど。パフェが好き?カフェが好き?雅紀は答えず、耳にひょいって髪をかけてパフェを食べた。耳。イヤリングかピアスか。髪を染めたりするでもなく、わりと真面目な部類に入る雅紀が『それ』でかなり意外。しかも耳たぶじゃない位置。しかも似合ってるってな。同い年のはずなのに、カフェの制服もあって年上に見える。「それってピアス?」思わず聞いた。気になって。どきってして。そしたら雅紀は、うん、ピアスだよって答えた。ピアスなんだ。ますます意外。「何でピアス?いつからしてんの?」「去年から。去年の夏休みスタートであけた」「へぇ。何でまた?」「この店を継ごうって、決めたから」「え?」理由がまた意外で、また俺はどきんってしてまじまじと雅紀を見た。雅紀を。雅紀の耳を。もっとチャラい理由だと思った。そう思った自分をおいって思った。「ずっとさ、絶対継がないって思ってたんだよ」「………うん」「将来が決まってる、決められてるみたいでイヤじゃん?自分の将来ぐらい自分で決めたいじゃん?」「………うん」「だから絶対イヤ‼︎だったんだけどね。親も別に、継げなんて言ってないし」「………うん」一口。パフェを口に入れて、食べる。笑みを浮かべる。好きなんだろうな。何をってわけでもなく、漠然と。何でか俺は、そう思った。気づいてましたよコメントありがとう✨正解はぼーだー大宮編でニノりんが翔ちゃんと行ってコイビトごっこをしていたカフェでした🍰あれは平日だったので雅紀くんは居なかったのですね(笑)

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  11. 「智ちゃん!」ビクッ!「…はい」「ごめんね、任せっきりで!これ、お茶入れてきたから休憩してね!」「…はい、ありがとうございます。」「雨が降る前に買い物に行ってきてもいいかしら?」「あ、どうぞ!」「そこの大きいのはそのままでいいからね!あと、この辺の物だけ上げてくれたら終わってね!」「わかりました。」「じゃ、行ってきます!」「いってらっしゃい…」俺はコンテナに座って奥さんが入れてくれたお茶を飲んだ。「…………。」…あのアルバムの中身を全部見た。若かりし頃の師匠と奥さん、それに亡くなったおじいさんとおばあさんがあの中にはいた。それと…4人に囲まれていた赤ちゃん…。それぞれ全員に抱っこされてたり、神社でお参りしている様子や…ご馳走を前に家族写真…幸せそうな家族の姿がそこにはあった…。写真の下の日付け…それを見ていくら考えてもあの赤ちゃんは和也ではなかった…。しかし…その家族写真がある日を境に終わっていた。そして、最後の写真には…二宮家の4人と…俺の母、祖父母がいた。そして…赤ちゃんは母が抱いていた…。片付けが終わって俺はそのまま家に帰った。そして、居間の押し入れや家中の古い荷物を探した。でも、この家には昔の荷物が何一つ残されていなかった。俺は…今の今のまで東京生まれだと思っていた。母からは父親は俺が赤ちゃんの時、病死したと聞かされていた。それに実家には父親らしき人の写真が小さな仏壇に置いてあった。もし…俺が……「…やめた」こんなことを考えたところで…誰も幸せにならないと感じた。俺は台所へ行って櫻井さんが置いていった日本酒を湯呑みに入れた…ゴクゴク…ゴクゴク…ゴクゴク…なぜだか全く酔いがまわってこない…それでも俺は飲み続けた…。ガラガラ…「…こんにちは…」ピクッ…誰かの声がして突っ伏していた体を起こした…玄関の方を見ると…土間に誰かが立っていた…「…誰?」いつの間にか外は薄暗くなっていて、部屋の中も…あ…台風が来てるんだった…「…大野さん?」ドキッ…あの声は…ゆっくり近付いてくる人…台所の手前まで来たのは……櫻井さんだった…。

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  12. あれ…カメラマンじゃないのか?俺は起き上がって座った…「…なにも覚えてないんですね」「え?違うの?」「…プログラミングの仕事をしていてカメラは趣味です…話したのに…」「…マジか」「…でも…カメラ持ってたことは覚えてたんですね?」「え?」「あ!そっか!神社の下で会った時が初めてだったからか!」「あっ…そうそう!それそれ!」…プロのカメラマンじゃなかったんだ…趣味で撮った写真を…わざわざ送ってきた意味って…「…そしたら…」「…え?」「あの日…なにまで覚えているんですか?」「なにまで?」櫻井さんが目を大きく開いた…「…あぁ…」「っ、…」もっと目が大きくなった…「……覚えてない方が好都合だった?」「えっ…」「…酔った勢いとか…そういうのだと思ってた?」「…大野さん…」「……ま…あながち間違いでもないか!」「えっ…」「…のこのこまたここへ来たってことは…」「っ!…大野さん!?」俺が手をついて進むと…「っ!ちょっと…待って…」「なに…また逃げるのか?」「っ!…」「今度は野宿なんかできないぞ?」「あっ、…」ゆっくりゆっくり近付くと…櫻井さんは後退りした…「…あの時……どうだった?」「っ、…どうって…」「…舌…絡めてたくせに…」「っ!!!」「…思い出した?」ガタッ!櫻井さんは襖に背中をぶつけた…「ちょっと…大野さん…」「…なに?」「…俺っ、…」「なんだよ」目の前まで来て…俺は櫻井さんの顎を掴んだ…「ちょっと!」「黙れ…」ぴちゅ…「んっ!」抵抗するのかと思いきや…前もそうだったけど、櫻井さん酔うと難なく受け入れる傾向がある…角度を変えて…舌を差し込んだ…くちゅ…くちゅ…急に冷静になってきて…閉じた目の前にぼんやり昼間の家族写真が浮かんだ…「っ…」目をぎゅっと閉じてるのに…だんだんと鮮明に浮かぶみんなの顔…「っ、!……うっ!」「…えっ……大野…さん…?」俺は…櫻井さんの肩を掴んだまま…頭を下げた…「…どうか…した…?」櫻井さんの問いかける声が…あまりにも優しくて…それに……キスが…甘くて……たまらなかった…「大野さん……また泣いてるの?」そう聞かれたら…余計…涙が止まらなかった…「…なにがあったの?…大野さん…」

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  13. 話が変な方向に逸れてしまった最大の嘘(帰省するという事)をついているのだからそれ以外は嘘をつきたくなかっただからなのか、ご両親は俺の事をすっかり気に入ってくれたようだ早々に、一番日持ちがしなさそうな久寿もちを皿に乗せて出してくれた「どうぞ召し上がれ 智も頂きなさい」「ありがとうございます 頂きます」お父さんが食べるのを待ってお姉さんとお母さんそして貴方が食べ始める「柔らかい ・・・ 美味しいお餅」「美味しいね ・・・」4人とも美味しそうに食べてくれたのが嬉しくて俺も大きな口を開けてパクリと食べた「旨い」それはそれは美味しい味一度食べたことがあるけどその時以上の美味だこれは貴方が隣にいるからに違いないと思う「母ちゃん、翔君は食いしん坊だから いっぱい食べさせてあげて」貴方がニヤリと笑う「そうなの?」お母さんがそれはそれは嬉しそうな顔をして「それなら、腕によりをかけて いっぱい作らないといけないわね お姉ちゃん、手伝ってよ」「ハイハイ、手伝います 智が少食だから 何時も作り甲斐がないって 嘆いてる母なので 櫻井さん、覚悟してくださいね」お姉さんがお気の毒って顔をした「あはは ・・・ 母ちゃん 旨い物いっぱい作ってあげなさい 櫻井君はお酒は飲めるのかい?」お父さんお猪口を口に当てる仕草をする「嗜む程度ですが ・・・」「そうと決まれば 今日は宴会だな」「端からそのつもりだったでしょ 智に飲ませたいって お酒も買ってきたのよ」「ふふ ・・・ 父ちゃんらしい」貴方がふにゃっとした笑みを浮かべた実家に着いてからの貴方は本当に自然な笑みを浮かべる俺が見たことがない笑み ・・・それが少しだけ淋しいけどそれ以上に嬉しいこの場に俺を誘ってくれたことが 「それなら、先に銭湯に行ってきなさい その方が温まるわよ」「そうだね ・・・ そうするよ 父ちゃんも行く?」「あれだ、いきなり私が一緒だと 櫻井さんが気を使うだろ 二人で行ってきな」銭湯と言う場所があるのは知っているが一度も行ったことがない旅館の風呂に似てるらしいけど ・・・そこはお父さんと一緒でない方が俺としては助かる困惑した眼差しを向けると貴方はそれ以上お父さんを誘うことはせず「うん、じゃあ二人で行ってくる」そう言ってくれた「じゃあ、持っていくものを用意しておくわね」「うん、お願い」銭湯の入り方も知らないけど大丈夫かな?不安そうな顔をしてるのが分かったのか「ちゃんと背中流してあげるから(笑)」心配はいらないって顔をする背中を流してくれる方が緊張する ・・・「東京の銭湯と同じくらい 綺麗になってるから そう心配しなくていい 家にも風呂はあるが ・・・ もし心配ならそっちに入るか?」「近くに銭湯があるから 家で沸かすよりも便利なの  もしあれなら ・・・」下宿してる俺が銭湯を嫌がるのも可笑しな話になる「いえ、大丈夫です 銭湯に行ってきます」そこは全然平気慣れたものだという顔をしないと素性がバレてしまうここまで貴方が気を付けてくれたんだから俺はそれに応えないと初めての銭湯が貴方と一緒それもまたいい思い出になる<続きます> 

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  14. S side「・・・ちょう、・・・・・・社長・・・」「・・・ん」「起きてください、社長」首元から聞こえる心地よい声と、かかる息。微睡みから目覚めると視界に入ってきたのは照れ臭そうに俺を見上げる松本の顔だった。「・・・?・・・あっ、」そうだ。昨日、松本と俺は・・・。あのまま明け方まで二人、飽くことなく抱きあった。何度も絶頂を迎え、体力も限界だった松本が気を失うと、俺も落ち着きを取り戻し、途端に冷静になって。智くんに今日は二人とも急用で会社には行けそうにないから、宜しく頼むとメッセージを送って、そのまま眠りについたんだった。枕元の時計を見れば、とうに昼は過ぎている。こんなにぐっすり眠れたのは何時ぶりだろう・・・あれだけ時間を忘れて求めあったんだ、確かに俺も相当疲れていた。だけど、薬が効いてきたのもあるのか、ヒートが解除されても微かに漂う松本の、甘く優しい香りが妙に俺の心を穏やかにさせて、寝過ごしてしまったようだった。「社長、もうそろそろ起きた方が良いかと・・・」「今日は俺もお前も休みにしたから大丈夫だ。仕事の事は智君が何とかしてくれる。だから・・・もう少し寝る。」まだ、このままこうして眠っていたくて目を閉じ、意識を手放そうとすると「社長・・・、苦しいです」無意識にギュッと抱きしめていた松本が困った顔して、俺の腕の中で身動ぎした。「あっ、ごめん。」俺の腕で、足で松本を覆い隠すように離さないように全身でホールドしている俺の姿はまるで松本を自分のだと周りに誇示しているラット状態の名残のようで「悪かった!」ずっとこうして眠っていたのかと我ながら驚いた。慌てて身体を離し、焦ったように謝る俺と「・・・いいえっ、」申し訳なさそうに俺を見た松本の目が合う。その瞬間、お互い目が逸らせなくなって今身体を離し、空けたはずの二人の隙間を埋めるように、俺の腕が松本を引き寄せていた。「・・・社長・・・」俺を見つめる松本の瞳が色を持ち、俺の瞳もきっと同じように色を持ち始めている。どちらからともなく、唇が近付き重なる直前まるで俺達を見ていたかのように鳴り出した松本のスマホ。「・・・きっと彼だと思います。ずっと連絡しなかったから・・・・すいません、電話に出ます。」「ああ。」着信音を聞いた途端、我に返った松本は俺の腕をすり抜け、元の世界へと戻って行った。

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  15. •*¨*•.¸¸☆*・゚関西弁の明るい司会者が、参加者全員揃った事を告げ、幹事グループに開始の挨拶を促す幹事グループの男2人がマイク🎤を挨拶と乾杯の音頭をとっていた。乾杯の後は、司会者の人から同窓会を開催するにあたってのアレコレを質問されていた。勿論……〃黒鳥麗子〃を中心に…テレビでよく観る、芸能人の会見の模様さながらな演出だ。同窓会を私物化…………常に中心に居て、注目を浴びていたい性格は歳を重ねても変わらないようだ。それを、持ち上げ持て囃す お仲間も大人になっても健在のようで………。俺には関係ないし、関わらないから…どうでもいい……俺は、高校も一緒に上がった仲間うちと一緒に居る事にした。今も、用事さえあれば、いつでも連絡取り合える奴ら。社会人になってからは、ことさら連絡する事も無かったから久しぶりではある。当時よく一緒に、つるんでた奴らとの再開は、あの頃に戻ったようで懐かしく思う。高校から別の進路に歩んだ奴らとは、交流も無かったから新鮮さを感じた。あの頃の くだらない日常の中に、コイツらと少しでも楽しく過ごすべく、知恵を出して過ごしたあの頃…。その時の、馬鹿して過ごした日々を思い出しながら失敗談など面白可笑しく話をした。社会に出てからの知人とは、また違った…子供時代を共に過ごした仲間との再開を、少しずつ俺も楽しめ始めてた。「来たら来たで、楽しめるもんだな……。」〃ฅ(´・∀・`)行って、楽しんで来て?!〃そう言って…参加を渋る俺を諭して、参加した方が良いと進めてくれた智君。俺がこうやって 昔の仲間と楽しい時間を過ごせるようにって………。ありがとう智君♡”************男5、6人が固まって、昔話から最近の近況報告など話してると…………『ねぇ〜♡♡私達も交ぜて。』『〇〇君 お医者さんになったって聞いたけど本当?凄いね〜!』『〇〇君、飲み物新しいの貰って来てあげようか?何が良い?ワイン?ビール?』『この、ローストビーフ美味しいよ♡〇〇君、食べてみて〜?!はい♪ぁーんふふっ照れてるぅー(笑)』黒鳥麗子を中心とした女子グループが、俺達の輪の中に入って来た。各々ターゲットが、居るようで…露骨な程のアピールをしてる。まぁ、男子もデレデレしてて満更でもない顔してるから別に構わないけど……。出逢いを求めて来てる奴の方が多いのかも…未婚の奴がまだ過半数だしな…。あれよあれよと、俺の周りが合コンぽい雰囲気になって来た。「………仕方ないか…(⚭-⚭ს)」ほぼ空きっ腹に酒を入れてたから、腹ごしらえでもしに行こう。料理が並ぶスペースへと移動する。高級ホテル並のブッフェ形式コックが ステーキを焼いてくれるスペース寿司を 注文してから握ってくれるスペースその他 色々………贅沢なメニュー幹事の奴ら、自分達の価値を上げる為に奮発しまくったな…会費も、それなりだし……元取るか!!端から、順番に食べていこう♪♪「トレーとお皿です。どうぞお使いくださいませ。」横にスっと立ったボーイが、トレーに乗せた皿を渡してくれた。「ありがとう。」外人??長めの前髪に、縁の太い眼鏡。口元に僅かな笑みを浮かべてた。「本日、寿司の方がオススメです。是非ともご賞味下さいませ。」「そうなんだ……食べてみるよ。」寿司のスペースに行こうと歩きだすと、何故か着いてくるボーイ。空いたグラス等を受け取ったり、酒を提供したりと、右に左に動いて作業するボーイ。だが、何故か俺の背後を陣取る形で……ナンダ?振り向くと、微笑を浮かべて寿司のカウンターを手で指し示した。まぁ、たまたまボーイの仕事をする動線が、俺の歩く方向と一緒なだけだろう……。「寿司……貝もありますかね?」「はい、多種取り揃えております。」「あっ、そうですか……食べてきます。」このボーイ……何故か無下に出来ない…(˙˙*)?ふとボーイの後ろに目をやると黒鳥麗子の姿『ちょっと、退いてくれる?ちょっ聞いてるの!何なの、このボーイ!!』ボーイの横をすり抜けて、こちらに来ようとしてるが、自然な感じで 進路を妨げてる『さ、櫻井君!ちょっと待って💦あーもう!邪魔よ!!』ボーイの後ろで、ワタワタ💦なってる彼女無視して俺は オススメの寿司を貰いに行く♪「へい♪♪何を握りましょうか?」短く刈り込んだ頭に、和帽子を被った板前俺と同い年くらいかな?「貝を中心にお任せで握って下さい。」「かしこまりました。」板前の握る様を眺める。若いのに…熟練してる感じだな……寿司を握る手…に何故か惹き込まれてた繊細な動きでシャリを握る指は、芸術的…この手に握られた寿司は、凄く美味そう……シャリを包む指が綺麗で魅入るように見てしまっていた………「綺麗な手……好きな手かも……ポソッ…」ん?あれ?俺……今なんて言った?えっ、えーーー!(≫д≪;)💦綺麗って、この板前の手の事?智君以外、男女問わず、〃手が綺麗〃なんて思った事、俺の人生一度も無かったのに!なんて事を口走った?!!智君以外の人を綺麗だなんて💦💦💦(実際には、手だけだけど……💦)智君……!!決して他所に目移りした訳では無いからね!この板前の手より、智君の手の方が何倍も美しいんだ!!それは神に誓う!誤解だ!!(何が??)俺…腹減りすぎて、どうかしてるんだ!脳内で、必死に言い訳を繰り返したどうしちまったんだ俺💦💦意識してしまうと、板前の手が、ちらっと目に入ると心穏やかにいれなくて……何か……罪悪感にも似た感情…が…( ´•_•。)💧浮気とかでもあるまいし💦💦💦俺が、智君以外に、興味あるわけない!!戸惑いまくって、変な汗出てきた💦💦「お待たせしました。貝の握りの盛り合わせです。」「あ、ありがとうございます💦💦」カウンター越しに出された寿司を受け取る。その時、少し指が触れて……ドキッ…つい、また板前の指を凝視してしまったあー………。この手。智君の手に 似てるんだ…長い指に 節のある男らしいが繊細な手…板前の顔を見ると…智君とは似ても似つかないのに……。エラの張った四角い顔で、〃よっ!大将〃って声かけたくなる風貌。瞳の色だけは、智君の瞳に似てる??俺……智君が恋し過ぎて 智君に少しでも似た物なら反応するようになったのかも💦かなり重症だな……(苦笑)智君……まだ終わんないよね……💦スマホを開くが、当然…連絡は無い…とりあえず、腹ごしらえして落ち着こう。🍣( 'ч'๑ )ŧ‹"ŧ‹………美味い……💧💧•*¨*•.¸¸☆*・゚

  16. ※ 妄想小説です実在する人物・地名・団体とは一切関係ありませんBL的表現を含みます。翔side眠りについたのは朝方だった。「疲れたからもう寝る」そう智が言ってから、ものの数秒で寝息が聞こえてきた。そこまでは覚えてる。目覚めると、もう昼近い時間だった。智は俺の隣で身体を丸め、スヤスヤと眠っていた。初めてみる智の寝顔。スッと通った鼻筋に、柔らかそうな頬。長くてカールした睫毛が瞼に影を作る。艶っぽい唇も、今は少し潤い不足に見える。最中はあんなにもエ ロくて、妖艶な姿になるのに今の智は、少年と言っても良いくらい幼く見える。「…寝顔は随分と可愛いんだな」俺の独り言にも起きない智をそのままにして、ベッドからそっと抜け出した。部屋着代わりのTシャツを着て、キッチンに行き、サーバーから水を汲んで飲む。そうだ。智にも着替えを出しておかなくちゃ。俺より若干小さな体躯の智。Tシャツやハーフパンツは、俺のでもいいか。下着は買い置きしておいた新品を出しておく。ガサゴソする物音で目覚めたのか、ベッドの中の塊がモゾモゾと動き出した。「ん〜…」「起きた?智」「ん…しょぉ…?」「ふふ、そうだよ」やっとこっちに顔を向けた智。寝起きで髪はボサボサだし、目も半分閉じてる。まだ、ぼーっとしている智の頬に手を当て、キスをする。チュ、チュと軽いやつね?「…なんだよ、今の…」え?なんでそんな不機嫌?「何って、おはようのキス?」そう言ったら智が、「はぁ〜…」って溜息を吐いた。「なに?嫌だった?」「別に…んなこと言ってねーだろ」じゃ、なんだろう。なんで溜息なんかつくんだ?「そこに着替え置いてあるから。俺ので悪いんだけど…。あ、下着とかは新品だからね」「ん、さんきゅ」「コーヒー淹れるけど、飲むでしょ?」「ああ…」「バスルームとかも勝手に使って。適当に用意しておいたから」智って朝が弱いのか?めちゃくちゃテンション低いんだけど。「…ず」「え、なに?」「水持ってきてくれ」言われるまま、グラスに入れた水を持っていく。それを一気に飲み干し、俺にグラスを渡そうとしてきた智が、詰まったような声を上げ、腰に手を当て苦悶の表情を浮かべる。「…っつ!」「智?もしかしてどっか痛いの?腰?」「誰のせいだと思ってんだよ…」片目を瞑り俺を軽く睨む智に、シュンとしてしまう。「俺の…せいか…ごめん。昨夜はその、夢中で…」そう答えると、顔を赤くする智。え、なにその可愛い反応。昨夜のエ ロい姿とその反応のギャップにドキドキしちゃうじゃんあんだけ乱れに乱れまくったくせに、そんな可愛いくなるとか、反則だろ。ベッドから起き上がるのも辛そうな智の着替えを手伝い、リビングのソファーに座らせた。背中にいっぱいクッションを入れて、足をオットマンに乗せる。智が身体を休めている間にコーヒーを淹れ、持っていく。「…翔ってさ、本当にただのサラリーマン?」コーヒーを口にしつつ、徐に智が訊いてくる。「そうだよ。名刺、松本から受け取ったんでしょ?」「それでこんな所…住めるか?」ああ。そーゆー事ね。「このマンションは俺が所有してる不動産の一つだよ」「一つって事は他にもあんの?」「まあ、そうだね。祖父と親父が幾つか事業をしてて、まあ、色々とね」「見た目通りのお坊ちゃんって事か…」「否定はしないよ」幼稚舎から高校まで、難関とされる私立に通っていたし、大学は更に難関と言われる外部に進学した。官僚への道も考えたが、将来継ぐであろう会社の事を考え、今の企業に就職を決めた。〝お坊ちゃん〟と言われる事にも慣れきっている。「俺の事よりさ、智の事を教えてよ」「…俺は、テキトーだよ。高校も中退してるし…なぁ、そんな事より、腹減ったんだけど?」なんだか上手くはぐらかされた気がするけど…。「ああ、そうだよね。俺も減ったな…うち、なんかあったかな?」ちょっと待ってて。と言い残し冷蔵庫へ向かう。もっぱら外食ばかりの俺。食事になりそうな物は…殆ど入っていない。「智、うち何もないから、ちょっと買い物行ってくる。待っててくれる?あ、それともどっか食いに行く?」「動きたくない。ここで待ってるよ」「パンとご飯どっちが良い?」「パン」「オッケー、じゃすぐ戻るから」それから30分程して、袋いっぱいのパンをぶら下げて帰ると、智はソファーで横になってた。「ただいま。色々買ってきたよ」そう言いながら、袋から惣菜パンやら、菓子パンやら、食事パンやらを出していく。「何食分だよ。こんなに食えねーって」ぶつぶつ文句を言いながら、買ってきた惣菜パンにかぶりつくる智。「うめっ!なんだこれ!」ついさっきまでご機嫌斜めな感じだったのに、パンの味に満足したのか、目を輝かせている。ふふふ。智って、普段こんなに可愛い感じなんだ。「ここのパン屋は俺のお気に入りなんだよね。結構いけるでしょ?」「…モグッ…ぅん、うま〜い!」あーあ、そんな目細めちゃって。智の食べている姿に魅入っていると、ぶっきらぼうな言葉が返ってきた。「そんな顔して見んなよ。ほら、翔も食えって」そんな顔?俺、どんな顔してた?※明日からニノちゃんバースデイのお話をUPしまーす。全3話の短いお話です♪※とってもおふざけなお話です💦情熱スペクトルは18日から再開予定です。よろしくお願いします〜。

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  17. 「…やっぱり…素晴らしい舞いだったから…納得」…こいつ…師範の孫じゃねぇのかよ……なんもわかってないし…笑「…どこから来たんでしょうか」「…東京じゃね?」「えっ…東京からわざわざ…」「…聞くところによると、これって一部の人間しかしないから、極秘とか…」「えっ…それどういう…」「いや、ほら…島の神事なのに…雇ってるとか他に漏れたら…」「あ!」櫻井さんが慌てて口を押さえた。「俺も…知り合いに役場の人間がいるからチラッと聞いた話だから…絶対に内緒ね!」「はい!わかりました!」「だから…会えないんじゃないかなぁ…残念だけど」「…なるほど…」…これで…探すことを諦めるな…。「そしたら、来年!また来ます!」「えっ…」「1年後…長いですけど…また会いたいから…」ドキッ…なんで…そこまでして…「教えてくれてありがとうございます!」ズキッ… 櫻井さんの笑顔を見たら…胸が痛んだ…騙してるみたいで…可哀想…かも…「じゃ…俺もカミングアウトしたから大野さんも話しませんか?」「なにを?」「好きな人…もしくは…恋人?…いるんですよね?」「えっ…」「…?」「…なんで?」「えっ…だって……大野さん…仕事でこっちに移り住んで…恋人と遠距離なんじゃないんですか?」「はぁ?」「え!違うんですか!?」「なんでそんなことに?」 「あれ、俺の想像…間違ってました?」「…意味がわかんねぇ…」「だって…酔うとキスしたくなるとか……涙腺が……それって遠距離の恋人を思い出して…それで……違いましたか?」「…んはっ!…なんだその妄想!」「え?」「…そんなヤツいないし、俺は2度と恋なんかしないって決めてるから…」  「えっ…どうして…」「……恋だの愛だの言う年齢でもないし…一人が気楽でいいからね…んふふ」「大野さん…」「…櫻井さんは…惚れやすくて軽い感じがするけどな!」「えっ…なんで!」「…だって…踊ってる人に惚れたんだろ?笑」「っ!違います!惚れたとかそんなんじゃないです!」「いや…そう言ってたじゃん!」「違います!写真を撮りたい!それだけです!」「…変態カメラマンか!」「っ!ヒドイ!」「んふふっ…どうせ脱がせるんだろ?」「っ!ちょっと!」櫻井さんが俺の目の前に来て…腕を掴んだ…あ…怒ってる…眉毛つり上がってるし…「…今のは撤回してください!」「…なにが?」「っ、!だからっ!」「バカじゃねぇの?…なにが写真を撮りたいだ…そんな言葉で落とせるとでも?」「っ!だから違うって!」

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  18. 365日シリーズ以前の麦藁菊→5月24日→utugiこの365日にはイメージに合った二人が出てきますSAだけではないので縛りのある方は気を付けてね軽い読み物として楽しんでもらえたらと想っています6月14日の花花言葉は【 密会/思い出 】.....................【 Gladiolus 】その日は雨が降っていてただ偶然に、気まぐれに君が車に乗り込んだだけ「 助かったよマネージャーが熱出してさ 」人間だからあることでまぁそれに関しては自分も幸いにか予定が無くだからって当たり前のように後部座席に乗るとか眼鏡ごしのフロントガラスに視線を送る「 別に良いよ、このまま横浜まで行こうか? 」「 えっ、東京駅までじゃなくて? 」そのつもりで乗って来たのは分かったけど別にこの後は誰か誘って飯でもその程度だっただから互いに良ければそれでも「 予定ねぇから 」「 ほんとに?でも、帰り一人だよ 」「 そんなの当たり前だろ、嫌なら良いけど 」慌てた風に、でも少し嬉しそうに雅紀もミラー越しにオレを見ていた結果として一時間ほどのドライブとなる有料道路を使えば、一時間を少し超えるがそれでもその程度だ「 嫌じゃないよ!じゃあせっかくだから助手席に移ろうかな、どこかで停めてよ 」ここでやっと後部座席ではなく途中で降りたコンビニで席を前に変えた隣から香る、あの人とは違う匂いけれど似ている気がして運転に集中しながらもぼんやりとその香りが車内に纏いを広げてゆく「 最近どうなの? 」有料道の入口が見えて来てそのまま滑るように車は入って行き合流点の辺りでやっと雅紀の声が聞こえてきた「 どうってなにが 」「 聞いたままだろ、何もないなら良いけど 」この状態じゃ会えない日も増えていて互いに多忙な状態だろうだから精神的な面でとかオレになんか知られたくないかもしれないがそれでも兄弟のように過ごしてきただから聞いてしまうんだそれも雅紀が言いたくないのならこの話はここで終わり違う話題を振ろうか考えていた「 会えてないよ 」驚いたことに思い切り核心で返って来た「 そう ・・、無理ねぇよな 」「 翔ちゃんも忙しいし、たまに休みもあるけど合わなくて 」翔さんのことだ会いたいと思うタイミングと仕事になってしまうと何も見えなくなる事があるだからそれを全員が意識している時も、前にはあったじゃあ今は?って大の大人なんだから口を挟むこともねぇし二人からすれば余計なお世話かもしれないそれから数十分はステレオから聞こえるBGMのみ運転の時には集中したかったり他の考え事をしないからと音のみのプレイリストを入れていたそしてあと数キロと近づいた場所で突然に小さな声がそっと呟いた「 翔ちゃんはオレのこと・・忘れてるのかな 」鼻にかかる低い声けれどしっかりと聞こえた言葉に降りる予定の一つ前で出口をタイミングを逃さず降りた最後まで行ってしまえば雅紀にかける声を失ってしまうだからここでならとハンドルを切り、ある程度走り人通り少ない市街の木陰に車を停めたしっかりとサイドを引きやっと横顔を見る「 お前、それ本気で言ってんのか? 」「 でも、既読も付かないし。分かってるけど、オレも忙しいし 」こいつらの場合仕事をしていないとバランスを崩すくせに何かに夢中になれば互いを見失う二人のことは外野のオレ達が一番分かっていた「 バカ ・・お前が信じないでどうすんだよ 」「 分かってるんだけど 」ハンドルに両手をかけたままで覗き込むようにそっとすくうようなキスをした「 ・・ じゅ 」名前を呼ぼうとしそのまま逃げられるそう感じ、同じ位置のまま角度だけを変え唇をづらす何度も同じようで違うようなキスこれは翔さんとは違う愛しさの中にある慰めのキスだだからそっと顔を離すと涙目に驚いた顔は、先ほどよりも安心するような表情を見せていた「 秘密な二人だけの 」「 オレと潤だけの? 」「 あぁ、お前とオレだけのな 」その時初めてハンドルから手を離し引き寄せるように抱きしめたシャツから香るのは二人の匂い「 不安になるなら連絡して、オレが二人とも守るから 」「 ぅん ・・  」雅紀はそのままオレの腕の中でゆっくりと小さな声で泣いていたしばらくし落ち着くと顔を上げれば、さきほどの不安な表情ではなくいつもの柔らかく芯のつよい、優し気に笑う顔が見れた・・・fin今日の花はグラジオラス365日シリーズになりました中々しっかりと書けませんが頑張って精力的に書かれてる方もいてすごいなぁって水中で飛んでる鳥をみてるうようなでも水の中が好きで今の場所を気に入ってる自分がいます毎日苦しいほどに書きたくて彼らへの想いが全部文字になっていたそんな自分が好きだったけど今は今の自分が好き家族も仕事ももう一つの家族ももっともっと技術を上げたい誰かを助けて守りたい笑ってほしいわたしはわたしの好きなことを見つけて好きな場所をみつけて子供が成長して自分のなりたかった自分に少しだけ近づいていますあとはもう少し健康的にメンテナンスもして出来るだけ今の仕事や環境に居れるようにしないと私を気にかけてくれてありがとうここに来てくれて前ほど激しく無いなぁ書かなくなったなぁって思ってる人もたくさんいるかもしれないけど私の原動力は想いなのでIN THE SUMMERのようなMVが出たらまた寝るのも我慢して書くかも笑そんな日が来るといいな今日はチピとバンタンさんのフェスタライブ見ますちぴと居るのホントに楽しくてもう一度5歳に戻らないかな笑間に合って良かった自分のことばっかしなくて良かったずっと一緒で良かったとなによりも大切な時間はすぐすぎるから休止になった時には相葉さんの誕生日に行ってみたいとお許しが出たから行きたかったけど笑今は一緒にここまで毎年いて良かったなってそしていつかXmas行けますようにあ、帰ってきたよなう始めました→こたつ別館エブリスタさんで更新しております♪【⠀魔法使いの糧 】エブリスタページ→魔法使いの糧【 僕の旦那様 】更新しています♡クリックしてね→僕の旦那様●猫をテーマにした2500文字以内の短いノベル物に参加しています♪2ページほどなので良かったら読みに来てね→【 菊ちゃんとクロ 】⚫お題小説にも挑戦していますお題小説 【 逢と郎 】→逢と郎ページ⚫エブリスタ目次⬇️⬇️⬇️出会いの街角良かったら遊びに来てね他のお話も上がっています♡♡

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  19. 「…なんで…」「…えっと…いきなりすみません」「…なに…」「あのぉ…今朝…こっちに来たのはいいんですが……船が欠航になりまして…」「…あぁ…台風来てるから…」「……知らなくて…」「…バカじゃない?」「えっ…」「…こんな時に…何しに…」「あぁ…それは…その…」「また…写真?」「…えっ……あ、はい…まぁ…」ハッキリしない答えが返ってきた…「……で?」「あっ…」気まずそうにうつ向いた櫻井さん…「……とりあえず玄関…閉めてきて」「え?」「…雨風酷くなるから」「あ!はい!」櫻井さんが玄関へ向かってドアを閉めた。「…鍵も」「…あ…でも…」「……行くとこないから来たんだろ?」「…大野さん……」「…行くとこあるなら別にいいけど」「ないんです!」「…それをさっさと言えばいいのに…」「…すみません」櫻井さんが鍵を閉めた。「……これもらってる」「え?」「櫻井さんのお酒…。飲む?」「…まだあったんですか?」「んー…」「…俺も…頂きます。」「座れば?」櫻井さんが台所に上がってきて荷物を置いた。そして、向かい側の椅子に座った…。ゴトッ!湯呑みを置いてお酒を注いだ…「ありがとうございます…」「………」「………」お互いしばらく黙って飲んでいた…「…ふぁ~…」「…大野さん?」「…俺…寝るから適当に…」立ち上がろうとしたら…ガタッ!「大野さん!?」そのまま床に倒れた…「大野さん!大丈夫ですか!?」上半身を抱き上げられた…「……ごめ…ん…」久しぶりの人の温もりを感じて…自分でも驚くくらいの勢いで涙腺が崩壊した…「えっ…大野さんっ……!?」「…ふははっ……っ、…」テーブルの足を掴んで起き上がろうとした…「危ないから…掴まって」そう言って櫻井さんが俺を立ち上がらせた…「部屋に行きますか?」櫻井さんの低い声が全身に響いて…思わずしがみついていた…「…歩けますか?」歩く気なんてなくて…櫻井さんにしがみついたまま…胸に顔を埋めた…「……大野…さん…」ポンポン…ドクン…背中を撫でられ…胸が苦しくなった……離れないと…グッと手で櫻井さんの胸を押した…「危ない!」その勢いで後ろによろめいてガッチリ抱きしめられていた…。

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  20. 相葉から貰ったメッセージを頼りに飲み会の店に行く。「ここだよな…?」飲み会って言うから、、居酒屋みたいな店かと思いきや、、。目の前にあるのはクラブ。「ク」じゃなくて、「ラブ」のイントネーションが若干強いほうの。いや、目の前にあるというのは日本語的にやや正しくない。地下に降りていく階段の壁に横長の長方形のプレートが貼ってあり、そこに小さく店の名前が書いてある。その綴りが相葉の送ってきたメッセージにあった名前と同じだから、きっとこの下にある店なんだろうと思うだけだ。…。俺は「クラブ」というものに行ったことがない。まぁ、早生まれの俺は20歳を超えたのも今年になってからだから、酒を飲むのが基本のクラブに行ったことがなくてもそんなにおかしくないのかもしれないけど。はぁ…。やっぱり相葉の参加する飲み会なんてそうだよな…。あいつ、結構派手なヤツらともよくつるんでるし…。いや、クラブ行くくらい普通かもしれないけど、地元にそんな店あんまりなかったし…。(もしかしたらたくさんあったのかもしれないけど、俺未成年だったしあんまりよく知らない。。)なんか、飲み会のスタート時間が遅めだなと思ってはいたけど…。クラブって、良く分かんないけど、酒飲んで踊ったりするんだろ…?ヤダヤダ。絶対そんなことしたくない。…。。俺のことを気になっているっていう子がいるとかなんとか、相葉が言ってたけど。こういう店を初対面の場にしても抵抗感が無いタイプっていうのは、俺とは合わない気がする。そもそも俺は陽キャやパリピタイプが好みではない。もっと言うと、ウェイ系は絶対無理だ。いやそりゃさ、一回会っただけで付き合うことになるって決まったわけじゃないけど。向こうだって実際の俺と喋ったら「コレジャナイ」感を出しまくってくるかもしれないし。なんて、色々先走って考えてしまった自分をちょっと恥じる。編入試験のための勉強をしなきゃならなかったから、最初の大学入ってからも猛勉強を続けなくちゃならなくて、恋人いなかった期間が長かった分、ちょっと溜まってんのかな…。とにかく、もう帰りたい。。でも約束しちゃったし…根が真面目な俺は、今更ドタキャンするのは良くないとか思ってしまう。それに、ここまで来てしまったし…。…。。。俺は覚悟を決めて店へと繋がる階段を降りた。

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