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  1. ・・・✤BLを含む完全妄想のお話です✤・・・タツヤは頭のてっぺんから足の先まで相変わらず真っ黒なカッコで鋭い目つきに細い眉がキリッとしていて良く言えば凛々しいけどハッキリ言えば怖いってやつ久しぶりの再会、知ってる奴とはいえ俺も少し身構えてしまうくらいのオーラを放っているでも、まだまだ小さいワンコは怖い物知らずなんだろう尻尾をフリフリしながら近付いて行って足元をぐるぐると回っているそして立ち上がり足にしがみつこうとするから、裾に真っ白な毛がフワフワと張り付いてスーツなんて滅多に着ないし、別に神経質なわけじゃない俺でも、うわぁ…って思ってしまうやつワンコが怒られるんじゃないかと恐る恐るタツヤを見ると……っ?!?!目も眉も下がり見たことないくらいのデレデレ顔、更には抱き上げてフワフワの体を優しく撫でていた何ていうか……意外な光景俺の視線に気が付いたのか、タツヤはハッとしたのち顔を整えワンコを翔へと渡したワンコは翔にも尻尾をパタパタとするもんだから、タツヤはヤキモチなのか複雑そうな顔をしたが、それは見なかったことにしてやったそんなワンコとは対象的に翔の顔はあまり優れないというか……腕組みしたタツヤにじっと見られているが明らかに視線を合わせようとしない【ショウ……】低い声で名前を呼ばれ肩をビクンとさせる様からも、翔が何かマズい事をしたんだろうなとは予想ができてもしかして……勝手にこっちにやって来たとか?消えてしまう事を恐れずに?そうしてまでも会いに来てくれたんだとしたら俺だって嬉しいけどでも最悪な結果にだってなるかもしれないわけでそんな事になったら、何の為にあの時あんなツラい思いをしてまで別れを選んだのかわかんなくなる ワンコすら場の空気を読んで大人しくしている中、タツヤが一つため息をついたそれは呆れているからなのかそれとも怒っているからなのか【ショウ、何故私の言う事を聞かなかった?】更に低くなった声、どうやら後者のようだただいま、なんて言ってたけどそっか……やっぱりまた居なくなっちまうのか……今日までの日々、一日足りとも忘れたことなんてなかった最初の頃なんて毎晩涙を流してそれでも翔が消えずにいてくれたらそれでいいと何とか自分の中で納得しようとして一日一日をただ過ごしてきたというのに戻って来たんだとぬか喜びさせられてまた苦しまなきゃいけないのかと思うと、あまりにも理不尽というかこんなことなら会えないままのが良かったとすら思えてきたそれでも元気な姿をまたこうして見られたんだからあの時と同じように俺から言ってやらなきゃいけないんだろうな……ったく、ホントに世話が焼ける奴だでもそんな奴を好きになったのは俺なんだから仕方ねぇか……意を決して口を開こうした時、翔に抱かれたままのワンコがタツヤに向かってワンワンと吠え出した威嚇しようとしてるのか、それとも何か反論しようとしてるのかでもその愛くるしい姿ではちっとも怖くなく【番犬としては一人前ではあるな】タツヤはデレそうになる目尻を必死に抑えている【しかし、これから訓練が必要だったというのに……主人に仕えるお主が、我先にと人間界に降り立ってどうするのだ?】身を屈め、ワンコの目線に合わせるタツヤは、言い方こそ優しいが威圧感ハンパない「タツヤ様!この子を責めないであげてください!」【ショウ、お前がそうやって甘やかすからいつまでたっても……】「それはこれから私がキチンと教えていくつもりで!」【それでお前まで追い掛けて来てしまってはいけないだろう?待てという命令を無視して…】「ですがそれは……」【少しでも速くというお前の気持ちは理解する、誰よりも目を掛けてきたのだからな】「ありがとうございます……」【まったくお前という奴は……何も心配することなく人間界で暮らせるようになったというのに、危うく取消しになる所だったのだぞ?】「タツヤ様のおかげです!」【いや、お前の努力の成果だ貴方は昔からそうでした】上司として怒っていたのかと思ったら、兄として慕っていた頃を懐かしんでいるのかタツヤの顔も穏やかに見えるけど……今、なんて言った?なかなか出せなくてごめんちょ💦そしてまた気になるところでごめんにょ🙇

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  2. レストランに入ってきたお客さんの殆どがラフな格好をしててちょっとホッとした向かい側に座った内田が同じように安堵の表情を浮かべてお互い顔を見合わせて笑った彼と池田君は慣れてるのかな全く緊張した様子はなかった考えたら池田君って何者なんだろう?そんな疑問が頭を過った彼がピンチな時は救世主のように現れて問題を解決していくもしかしたら彼の実家とも関りがあり昔で言う護衛とか?考えすぎかな(笑)空想の世界の話だから有り得ないか船の上だからなのかフレンチのコースもそこまで肩肘張らずに食べることが出来た海を見ながら美味しい料理を頂くこう言う機会がなければ観光だとしても選ばないだろうな ・・・「美味しかった ・・・」内田のその一言に尽きる「ランチクルージングにしようって よく思いついたな」池田君が彼を見ながら感心しきりな顔をする「僕や内田は絶対に思いつかないと思う」「うん、絶対に思いつかない せいぜい屋形船だな」屋形船はテレビのドラマや映画情報番組などで見るから割と身近に感じる「屋形船の方が良かった?」少し不安に思ったのか僕の方を向いて困った顔をした「ううん、こっちが良かった フレンチのコースランチは 特別なことがない限り食べないよ ローダンセの2回目の旅にぴったりだよ」「そうだよ 映画の中の主人公になった気分 豪華客船って憧れだし」「いつかさあ ・・・ 俺たちが年を重ねて 悠々自適な生活が出来るようになったら 豪華客船に乗って 世界中を旅しない?」池田君の言葉に頷く僕たち世界を旅するか ・・・確かに年を取ってからでないと時間も費用も捻出できないな ・・・「老後の楽しみだな それぞれのパートナーと一緒に」内田らしい言葉だな ・・・僕たちはどうなってるんだろう ・・・一緒に居るのかな?それとも ・・・「老後の楽しみは置いておいて 俺達でも参加できる 豪華客船の日本一周とかある?」すかさず話題を変えてくれた池田君やっぱりお助けマンみたいだ「日本一周は難しい 費用もかなりするし 日程も10日間からになる そうだな ・・・ 俺たちが行ける船旅だと ショートクルーズで4日とか5日とかで 目的地は選べる」流石、旅行会社勤めの彼直ぐに答えられる 「色々なツアーがあるの?」「有名な花火大会を見るために行くとかね 優雅だよな ・・・ 船に乗ってしまえば 混雑もなく目的地に着ける」海を眺めながら食後の珈琲を飲む彼絵になるな ・・・僕とは大違い「それって凄く魅力的だよな」人混み苦手な僕にはぴったりその言葉に内田と池田君が大笑い「智らしい ・・・ 人混み苦手だもんな」「うん(笑)」「花火見に行こうよ 今年は無理だから来年!」ローダンセの会3回目は来月のサンフランシスコだから4回目の旅は船旅になりそう「珈琲も飲み終わったし 船内を散策しよう きっと気持ちいいよ」「デッキに出て 船から東京を眺めますか」案内人の二人の言葉に従って僕と内田が立ち上がった<続きます>

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  3. O『本当にすみませんっ!』「……仕方ねぇよ……。」と言いつつ……ヘコむ俺…『平日…休めたらいいんだけど…』「無理するなって。こっちは大丈夫だからさ。」『…はぃ。…うぅ。』櫻井の声を聞いたら…残念だけど…ちょっと嬉しかった。櫻井も…会えることを楽しみにしてくれてたんだってわかったから。「じゃ、ファミレス…行っていい?」『え!?』「っ、なんだよ!ダメかよ!」『…いいですけど……相手…できないから…』「そんなのわかってるよ!」『…じゃ…』「おぉ!じゃ、また後で!」『…はい。』電話を切って早速電話をかけた。『もしもし…?』「おぉ!今日って暇?」『もしかして…また…』「違う違う!」『じゃ…』「この前のお礼だよ!」『…てか…週末って言ってなかった?』「そうなんだよ!相手が急遽バイトになっちまって!」『あら…それは残念。』「で!お礼に飯奢る!」『…いいよ…そんなの…』「よくねぇ!昼に今から送る店に集合な!」『え!?』「じゃ!」『あ…』電話を切ってファミレスの情報を送った。「よしっ!」「あ!来た!おせぇって!」「いや、まだ12時になってない…」「早くしろ!」「…てか中で待っててくれたらいいのに…」「…それは…」「???」店内に入ると…「うわぁ…混んでる…」「だから先に入っててくれたら…」「名前書いとくか。」暫くすると…「2名様でお待ちの……っ、…大野さん…」「はいっ!」元気に返事をすると…「っ、!」驚いた顔の櫻井と目が合った。「…お待たせ…しました…」「は~い!んふふ。」席に着くとそのままスーッと櫻井が行ってしまった…。「なんだよ…愛想ねぇの。」「え?」「…だから…あれ。…例の。」「えぇ!?」「バイト君が病欠で代わりに入ってやった優しいやつなの。…あ、手出しすんなよ!」「…するわけない。」「タイプじゃねぇ?」「そういう問題じゃないの。」「ん?」「…智が恋人って……彼も物好きだよな。」「はぁ!?」「でもまぁ…あの智が一人の…しかも同性に嵌まるとは…。」「…まぁ…俺も驚いてる。んふふ。」「うまくいくといいな。」「いくよ。いかせるさ。」「…でも…本心がわからないって言ってなかった?」「…あぁ。」

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    ふたりのアイだから #11
  4. 「しょーちゃん見て‼︎」と、朝のオレンジくん探訪を終えた雅紀が息を弾ませてソイ御殿に戻って来たのは、香水をやめてオレンジくんの前で俺の話をしないようにしてみようと試みてからちょうど1週間目の朝だった。ちなみに今、リビングには俺ひとり。だからと言って俺がこの広すぎるソイ御殿にひとりで留守番ができるようになったのかと言うと、残念ながらそうではない。ちゃんと風呂に横山さんがいらっしゃる。俺のメンタルはだいぶ落ち着いて来ている。だからそろそろひとりで留守番ができるようにならねばと思ってはいるのだが。一応、常に誰かと同じ部屋にいないとダメってことはなくなった。同じ建物内に誰か居てくれたら大丈夫なぐらいには成長した。もしかしたら頑張ればひとりで留守番もできるのかもしれないのだが。全員一致の意見で焦りは禁物ってことで、朝は基本横山さんが居てくれて………と言うか、横山さんは毎朝ここの畑作業を終えてからソイ御殿の風呂に入っていらっしゃって、それで大丈夫になれたから他のみなさんはそれぞれ散り散り活動をすることができるようになった。成長である。ちなみに雨の日はただただ風呂に入りに来るから、最近は畑作業の方がついでのような気がしている俺である。 「ほら見て‼︎葉っぱがちょっと元気になって来た‼︎」「え、もう?早くない?」今までの傾向から考えると、結果が出るまでには早くても約1ヶ月はかかると踏んでいた。「本当だ‼︎前と違う‼︎」いやいや、たったの1週間で。そんなバカな。かなり疑いの眼差しで見た雅紀が持って来たオレンジくんの葉は、確かに俺が見てもすぐに分かるぐらい、1週間前よりも元気になっていた。色も張りもツヤも違う。まだ全然全盛期には及ばないにしても、1週間前に比べたら。………と、言うことは。「そうか………。やっぱ俺が原因か………」そうじゃないかと思い、雅紀に言ったのは俺。なのにやっぱりな結果に、ちょっとショックを受ける俺。………嫌われたか。嫌われていたか。もちろん、オレンジくんにはっきりとした感情というものがあるのかどうかは謎だけども。何となくの感じなのかもしれないけども。でも、俺の存在を消すことによって状態がぐっと良くなったということは、そういうことで。………うん。地味にショックである。「でもさあ、しょーちゃん」「ん?」「確かにオレンジくんは元気になりつつあるんだけどさあ、本当にしょーちゃんが原因なの?」「それはそうだろ、きっと。だって現にこうして俺断ちしたら復活しつつあるんだし」「そうなんだけどさあ?でもオレンジくんは木だよ?木に人間の判別なんかつかないでしょ」「普通に考えたらそうなんだけど、こうして結果が出てるからなあ………」現実が答えだろ。結果が答え。でも、雅紀の顔は不満顔。しっかりがっつり書いてある。『納得いかないんだけど』って。ううむ。俺の愛しの雅紀くんは納得していないのか。この結果からのこの結論にご不満なのか。俺はそれで妙に納得したけどな。けどまあ、オレンジくんはオレンジの木だから、雅紀の反応が普通か。ということで、その後雅紀とふたりでこの結果をどう見るかと頭を悩ませた。『段々似てきたなあ、ふたり』並んで悩む俺たちに、風呂上がりの黒つなぎ横山さんが、金色の髪の毛をガシガシ拭きながらそう仰った。え、俺とこのお天使が⁉︎と、オレンジくんに嫌われて(それがやっぱり俺の結論)下がっていた俺のテンションが、ちょっとだけ上がった。

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  5. 妄想小説です。BLの意味が分からない方&不快に感じる方はブラウザバックでお願いします。上半身裸の男が鎖で繋がれた相手のTシャツを切りあっている。字面だけでもかなり特殊な状況下、お互いを意識していない間柄なら感じる感覚は『不快』か『不快ではない』かの二者択一ではないだろうか?明らかに2人の間に流れるのは【後者】で、このシーンをハンディカメラで録画していたらファンは狂喜乱舞したであろう。何とか潤のTシャツを切り終わり、潤も上半身裸になった瞬間。「・・・あっ!」潤が何かに気がついて声を上げた。「どした?急にデカイ声出すなよ・・・びっくりするじゃん」「ねぇ・・・しょおくん、これ・・・どうやって服を着るの?」「え・・・?」「・・・・・・」******DAY2「(ス)おはようございま・・・す?!」・・・どうしました??と、声を上げたスタッフに、「どうしましたか?じゃ、ねーよ!」「この企画考えた人、ちゃんとシミュレーションした?」真顔で、上半身裸のままで手錠に繋がれたままの2人がゲンナリした顔で出迎えた。スタッフは内心、「(ス)ファンの『キャー』ゲット」と、ホクホクではあるが、この状況は予想外のことで困惑しているのが実態だ。「あのな?こうやって手錠で繋がれた状態じゃ着替えの1つもできねーんだよ!」「コレ、見てよ・・・昨日、俺たちが着てたTシャツ」潤が右手に持った布切れと化した物を掲げて見せる。「(ス)本当ですね・・・服を脱げない」「ついでに、新しい服も着れねーよ?寝る時だって同じベッドで至近距離で・・・ロクに眠れなかったんだからな?!」「それ、こっちの台詞だからね?しょおくんってばガッツリ寝てたじゃん。寝相悪いから布団持って行っちゃって、俺、夜中に寒くて何回も目が覚めたんだから・・・寝言とかも酷くて・・・もぉ」「・・・え、俺・・・寝てた?」「寝てたってば。もう・・・とりあえず、一旦、コレ外してくれない?服を着たいし・・・その・・・俺、トイレもゴニョゴニョ」「お前、トイレ極限まで我慢するのなんで?クソだってお前、今日は・・・痛っ!!」「俺はしょおくんと違って繊細なの!逆にしょおくんはよくできるよね?俺、扉の外とはいえ傍にいるんだよ?」「仕方ねーじゃん、生理現象なんだし。俺、別にお前のオナラとか聞いても平気だし」

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    【Reality Show 翔潤ver.⑦】
  6. こんばんはこちらは、昨夜あたりから、久しぶりの雨☔先週は黄砂がひどくて、、、昨日、洗車したばかりなのに、、、よくある事ですが、、、土曜日の昨日は、お昼から会社の組合の定期大会でした三重県総合文化センター、、、前は所属する法人の会議でよく行っていたところですが、去年から役員を辞めて、一年になるので、久しぶりでした。お昼は、はんぺい茶屋 アマミクさんで、ランチを、、かき揚げ定食、サービスでおでん2品付き、食後のコーヒーもついて、何と780円(税別)とコスパよし今日は、筍がスーパーに出ていたので、1時間かけて茹で、水にさらし、、、たけのこご飯を炊きました炊き立てを写したら湯気でレンズが曇りましたかき揚げも作り、、、筍の煮物も、、、わかめを入れたかったのに、切らしていて、、、なんか、久しぶりに夕飯を作った気がしますが、、、今日はお友達から、「遅れて申し訳ない」と、バースデープレゼントにお花をいただきました紫陽花の種類かないつも気に掛けていただくのが、申し訳ないようでもあるのですが、嬉しいです今日は仕事にも出かけていたので、あっという間の一日来週もいろいろ予定がつまりましたが、、、その後はゴールデンウィーク という事、忘れていました落ち着いて、計画的に動きたいものですね

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    4月も下旬に入りました
  7. 86俺は、国営放送の大河ドラマの撮影が大詰めを迎え、日々スタジオに籠っていた。予定ではあと3カ月ほどで終わるはず。そうしたら、宮古島に渡ってあんたを探す。そんな思いで忙しい毎日を過ごしていた。思いがけず相葉君の裏の顔を垣間見た事件から、2週間ほど過ぎた日。俺は少し時間が取れたので、取り寄せた珈琲豆と、有機栽培のフルーツを持って柳田院長を訪ねた。「こんばんは、松本です。」「松本君、いらしゃい。どうぞ。」あらかじめアポは取ってあったが、忙しいはずの柳田先生はにこやかに俺を迎え入れた。この人には、いつも穏やかさを感じる。負の感情を表に出さないその姿に俺も見習わなくてはと毎回思う。ふと、あんたもそうだったと、思い出した。だからか、俺があんたに惹かれたのは。自分とは正反対の性格のあんた。でも、俺が欲しいと思うものをあんたは持っていた。ただし、あんたはそんな自分の長所をよく思っていなかったけどね。「松本君、どうした?さぁ入って。」玄関で立ったままの俺を柳田先生はいつものリビングに招き入れた。「すみません、ちょっと考えごとしてしまって。これ電話で言ってた土産です。俺のお勧めなんです。どうぞ。」俺が大きな紙袋を手渡すと、柳田先生は両手で大事に受けとってくれた。「君のお勧めなら、確かな物だろう。ありがとう、いただくよ、」ソファに座った俺の前に、いつものように炭酸水をだしながら、撮影はまだ終わっていないだろうと聞いてくる先生にちょっと話したいことがあってと俺は照れ隠しに頭をかいた。そんな俺に、それなら、ゆっくり聞こうかと正面に座った先生。リラックスした表情で俺を見つめたから、俺も安心して、いただきますとグラスを手に取った。「相葉君がそんなことを言ったのか。私は直接、彼と話をしたことがないので、彼のことはあまり知らないがいい人だ、気づかいのできる人だと聞いたことがある。佐藤も彼のことは特に何も言っていなかったが・・」「そうですか。傍目には問題のない男にみえるでしょう。しかし、裏の顔が一番黒いのは彼かもしれません。ははは・・俺も、人のことがいえるようなできた人間ではありませんが。」「それがわかっていれば、十分だよ。」柳田先生は、切子のグラスを手にもったまま、ふふっと小さく笑った。「それにしても、櫻井翔、彼はいったいどうしたのだろうか?自分で自分を追い込んでいるようにみえるが。」柳田先生がいきなりあいつの話を出してきた。すかさず、俺は、思っていることを口から出す。「多分後悔しているのでしょう。あの人のことを理解しなかった自分を。いや、天狗になって周りの人間すべてが自分のために動いていると思いあがっていた自分にやっと気が付いたんだと思います。いくらケーオー出だからって、偉そうにして。おっと、学歴の無い奴の僻みに聞こえますね。」「本当にそれだけだろうか・・」俺の悪口をさらっと流して柳田先生は首を傾げた。あいつのことはどうでもいい。こんな無意味な陰口を叩きに来たのじゃない。「先生、櫻井翔が何を悩んでいるかなんてどうでもいいんです。俺が一番心配していることは、大野さんがあいつの無理な注文にまた心を痛めるじゃないかってことなんです。」「彼が絵を描いてくれと頼まれて嫌々描くことになると?」「はい。やっと心静かに暮らしているはずなのに、時間が大野さんの傷をいやしてくれているだろうにまた櫻井翔に会ってしまったら・・」「松本君、君は彼が大野君に会えると思っているのか?」「思いたくはないですが。今までずっと一緒に仕事をしてきて、その可能性を否定はできなくて・・それが心配で、先生に相談したかったんです。」俺も、先生も黙り込んでしまった。会わせたくはない、絶対に。それは俺の願いで、多分先生も同じだろう。「彼を待つだけではいけないっていうことか・・・・」柳田先生が、テーブルにグラスを置くと低く呟いた。

  8. O国に来て1年が過ぎようとしていた無我夢中で走ってきたからあっという間の一年だった「Saoires カンパニー」は数名の団員と共に来春の旗揚げ公演を目指している将来有望な団員はリフとオースティンまだまだ舞台に立つには早すぎるかな ・・・「leader 舞台に出てもらう人 そろそろ決めてくれないと 演目が決まらないよ」今じゃカンパニーの主宰者よりも力があるサミーが「いい加減に決めろ!」と言う視線を投げかけてくる「う~ん ・・・ お前は誰が良いと思ってるの?」「無門かな ・・・」サミーのお気に入りは無門昔からの付き合いで何かと彼の名前が出てくる実力は申し分ないが野良君に一番近い所に居るのも彼「無門は忙しいだろう スケジュールがびっしりって聞いたけど」彼らは休暇になると王子の所に遊びに来て聞いてもいないのに野良君の近況を教えてくれるfriendshipに入社させたかったようだが本人から断られたとがっくり肩を落としていた野良君が決めた就職先は『森の小さな美術館』と聞き正直、驚いてしまった芸術的な感性が独特な彼にその職業に向いてるのだろうか?(野良君、ごめん)それでも彼が自分で決めた道遠くの空の下から「おめでとう」の言葉を贈るよ「確かにスケジュールはびっしりだけど 来年の春なら何とかなるかもって」かなり無理強いしてそうだな ・・・「風ちゃんは?」俺としては風ちゃんが一番気が合うから「風ちゃんはスケジュールを空けてもらってる」それはどういう意味?もしかして二人を呼ぶつもりなの?「なあ ・・・ まさかカンちゃんも一緒って言わないよな」「カンちゃんも一緒だよ 二人からはOK貰った」あっさりと答えるから唖然としてしまった二人ともアメリカでの舞台が多く結構、忙しいと聞いてるのに弱小カンパニーの舞台に立つ?「有名な二人に見合う出演料 家じゃ出せないだろ?」まだまだ歩き出したばかりで潤沢な資金もない(いくら王子が出資者だからって ・・・)「ノーギャラで良いって ・・・」「え? ・・・ サミーが頼み込んだの? ダメだよ、そこまで甘えたら」サミーなら言いそうだ ・・・「違うって!」心外だって顔をして俺を睨みつけた「何が違うの?」「二人から出して欲しいって依頼があったの だから、来春を目指してるって話したら 空けておくって」だから無門さんに拘ってるわけだ ・・・俺一人ではどうにもならない訳で助けてもらわないといけないのも分かるけどおんぶにだっこじゃ申し訳ない 「風ちゃんとカンちゃんに 電話で話してみるよ 話はそれからでもいい?」「leaderが急がないなら 公演が初夏になっても良いんだし」「そうだな ・・・ 家の二人も何とかしないといけないしな」「ああ、それは大丈夫だよ あの二人なら上手くなる」サミーの太鼓判を貰ってる二人今は原石だけど磨けば輝くだろう「じゃあ、今日はこれにて解散」「了解! 飲みに行く?」にやりと笑って誘うけれどサミーと飲むと長くなる ・・・電話もしたいし今日はパスだな「今日は帰るよ ゆっくり休むのも仕事だからな」「OK、んじゃまた明日!」既に予定があるのだろう満面の笑みを浮かべて手を振りながら部屋を出て行った一人で外に出るとヒンヤリとした風が頬にあたるもう冬だな ・・・O国の秋は短い空を見上げると流れ星が一つ君が歩く道が平坦でありますように小さく呟いてから歩きだす<続きます><続きます>

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  9. 森の小屋に泊まることになり気持ちが少々ハイになってただから夜の森もそこまで怖く感じない彼は賑やかだと言うけれど夜の森の主は静寂だ風に揺れる木々のざわめきがやたら響いて思わず肩を竦めてしまう斜め前を歩く彼に気付かれないようざわめきに負けないくらいの声で彼に話しかけた「静かな森の中だと 枝葉が撓う音が大きく聞こえるんだな」決して怖いわけではなく驚いたことを強調する「月夜の井戸端会議は楽しいらしい かなり話も弾んでるから」それが枝葉が撓う理由?彼の話は何処までが本当なんだろうただ ・・・ この森の中 ・・・枝葉が撓うほどの風が吹いていないことに気が付いた「因みに何の話をしてるの?」彼は振り向いてにやりと笑いながら「今宵の客人に話だな」「客人って ・・・」自分で自分を指さすと笑みを浮かべて頷いた「部外者が来るところじゃないとか?」冗談っぽく話した途端森中の木々の枝葉が抗議の声をあげたようにざわめいた「本気でそう思ってるの?」表情を変えてはいないけれど声だけが少しだけ冷たい「思ってないよ ちょっと捻くれたことを言った 反省してる」ここは普通の森じゃないそれだけは理解できる不思議なことにここはとても居心地がいい「だって! あまりがっかりしなくていいよ 君たちが歓迎してるって伝えるから」彼は俺の前でくるりと回りながら木々たちに話したすると、さっきとは違う優雅に枝葉を揺らしさわさわと返事をした「音の違い分かった?」「ああ、歓迎してくれてありがとう」声に出して伝えると心地良い温もりが俺の体を包み込んだ気がした「では、とっておきの場所にご案内いたします」彼が仰々しくお辞儀をするや否さっきまでなかった道がこつ然と現れ月の光がスポットライトのようにその道を照らしたもしかして夢を見てるのかな?彼と一緒に道なりを進むと急に視界が開けて広い広い庭が現れた森の中に庭?無数の光の粒がまるで蛍のように飛び交ってるように見えた「取って置きの場所に到着 月の妖精が歓迎してるよ」そう言って彼はそのまま中に入って行く何故だか ・・・入るのを躊躇ってしまう ・・・「どうしたの?」彼が不思議そうな顔をして手を伸ばしたからその手に捉まって中に入った初めて来た場所なのに知ってる場所 ・・・優しさと愛に満ちた懐かしさが溢れた空間 一歩、二歩 ・・・歩を進めるたびにあんなに光に満ちていた空間が損失感と虚無感が支配する闇に取って代わったそう ・・・ ここは ・・・絶望が支配する暗闇 ・・・動けない ・・・どこにも行けない ・・・一人にしないで ・・・置いて行かないで ・・・子どものように泣きじゃくったあれは ・・・ 誰?何かを失ってぽっかり空いた心の穴を蒼い空に預けて泪を置いて顔をあげて歩けと誰かが ・・・誰かが ・・・願った ・・・願ったのは誰?<続きます>  

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  10. ※BL表現が強い為、苦手な方はスルーでお願いしますお読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮ください俺は電車に揺られなから、でもずっとチャンミンから来たLINEを見ては閉じ。又見ては閉じを繰り返してしていた。見たくないのに。意味がわからなくて、信じられなくて。見てしまう。そんな感じ。俺はIDカードを機械に通して足早にエントランスを抜けた。エレベーターに乗ってる間、移動する階数を知らせる電光の数字を睨みながら考えるのはチャンミンの事ばかりだった。当て付け?男が恋愛対象だって言ってなかったか?なんで女と?女ともいけるんだ?そう思うと自分でも信じられない様な感覚が湧き上がってくるのを覚えた。エレベーターを降りて半透明のオフィスのドアを開けて中に入ると、いつも通りチャンミンは俺より早く出社していた。俺はチャンミンの傍まで言って出来るだけ冷静に言葉を発した。「チャンミンあれどういう意味だ?」チャンミンはいきなりそんな事を言ったにも関わらず、直ぐに何の事か察したんだろう。俺の事を見上げてやっぱり冷静に言葉を発した。「あんたのアイコンが可愛いからですね。」「は?」アイコンって?俺のLINEのアイコンの事を言っているのか?俺のLINEのアイコンは家のでっかいクマのぬいぐるみを撮った画像だった。俺はそのクマのぬいぐるみをリビングのソファーに起き、一緒に映画を見たりする。だってホラー映画を見る時は不安になるだろ?あれが可愛いから何だって言うんだよ。「あんなぬいぐるみの画像だから女だと思って勝手に送ったんですよ。」あ?一瞬チャンミンが何を言っているのか分からなくて俺は固まってしまう。どう言う意味?何を言ってるんだ?「送ったのは僕じゃありません。」え?チャンミンじゃないって。じゃあ誰だよ?他に誰が送る?って俺は考えて、あ!と思った。つまりチャンミンの彼女が俺をチャンミンの女と思って送ってきたって事なのか?「そ、そうい事……?」女の方が、チャンミンに彼女(自分)がいるのを知ってるか?と俺に挑戦状を送り付けて来たって事か……?俺はてっきりチャンミンからのLINEだと思ってたから彼女がいるって宣言してるのかと思ったけど……。全く違ったって事か。でも驚いたのはチャンミンに彼女がいたって事だろ。確かに恋愛対象は男だって言っていたのに。「付き合ってないんだけど……」とボソッと言うチャンミン。その表情はなんともバツが悪そうだった。そりゃそうだろう。勝手にあんなLINEを送られたんだ。しかもあんな写真まで暴露されて。一体どういう相手なんだよ。付き合ってもないって女があんなLINEをいくら俺をチャンミンの女だと思ったからって送り付けてくるか?って言うか、付き合ってもないのにお前は女を連れ込んで、あんな姿でいたって事はそうなった訳で、それを写真を撮らせたって言うのか?そんなのその女に悪いだろ。その女が俺を女だと間違ったのはともかくして、そんな風に思わせ、そんな風にさせたチャンミンが悪いに決まってる。どちらかと言えばその女を気の毒に思う。って言うか。チャンミンがそんな奴だったなんて。簡単に女わ連れ込んで寝るような、そんな奴だったなんて。意外すぎて。俺はまだ頭が混乱していた。にほんブログ村ランキングに参加しています画像をポチして応援してください

    マーマレードラブ 12
  11. 大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですside O今まで彩りに満ちていた世界が、またどんどん色を失っていく。目の前が真っ暗になったような気がした。失ったものが大きくて感情がついていかない。自分は今どんな顔をしているんだろうか。「和さんも、やっぱりあいつと同じで、俺のこと信じてはくれないんですね」そう言って俯いた。ああ、そうだ、もう和さんとも呼べないな。麻痺した頭でそんな事を考える。「二宮さん、楽しかったです。ありがとうございました」和さんの顔を見るのは怖かった。悲しみ?憎悪?蔑み?でも一番怖いのは、なんの感情も抱いていない表情だった時だ。俺を大好きだと言っていた顔だけを覚えていたくて、俯いたまま和さんの手を離して店から出た。追ってきてくれるんじゃないかという淡い期待もすぐに砕け散って。俺は、音も聴こえないモノクロの世界の中、ただ無気力に歩いた。不思議な事に、そんな状態でも家には帰れているもので。気づくとぼんやりとソファに座っていた。愛し合っていたら大丈夫だって、何処かで楽観視していた自分がいた。こんなに呆気なく壊れるなんてな……。気持ちが通じ合った時に、話していたら良かったんだろうか?それとも出逢ってすぐ?そんな事を考えてしまうけど。「ああ、でも、結局は二宮さんに信じてもらえていないんじゃ、いつ話しても俺は無理って事だよな」ハハッて笑いが漏れた。こんな時、不思議と笑ってしまうんだな。そんな事を考えながら俯いたら何かが落ちてズボンにシミを作った。どんどん出来ていくシミが自分の涙だと気づいた途端に、胸が苦しくて痛くて、嗚咽が止まらなくなったんだ。こんなに泣いた事はきっと初めてで。それからも気づくと泣いていて、しばらく学校に行けなくなった。そんな時でも、雪かきをしていた頃と同じ時間に目が覚めてしまって、更に泣けたりもした。涙がやっと枯れた頃に学校に行き始めたけれど、その日一日何をして過ごしたのか、全く記憶に残っていない程で。食事を摂る事も忘れ、翔くんに激しく心配された。でも、心配する翔くんの声も、ただ頭の中をすり抜けていくだけで、他に違うことばかり考えていた。そう、いつも考えているのは二宮さんと最後に話した日の事で。もっと早くに話せていたら良かったとか、いや、結局は信じてもらえなくて一緒だろっていう諦めとか。信じられないと言われたのがショックですぐに逃げてしまったけれど、好きなら信じてもらえるまで頑張るべきだったんじゃないだろうか?とか。いや、頑張っても無駄だろ、とか。ずっと迷路に迷い込んだみたいに自分に問いかける日々だった。読んだ後に良いねいただけたら大変励みになります

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  12. メンバーのお名前や雰囲気をお借りしたお話です。˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙カートの前後左右を制服姿の警備員達が取り囲み、瀟洒なロビーには似合わない物々しい雰囲気だ。先ほど相葉の腕を掴んだ男は女性客個人の護衛のようで、今はその斜め後ろにピタリと張り付いている。「ひぇ~、すごい荷物ですね。それにすごい警備だし。 佐々木さん、あの人いったい誰なんですか?」相葉が目を丸くして女性クルーに尋ねる。「ちょっと・・ほんとにわからないの?」佐々木が呆れたように相葉を振り返ると、「松尾香織様よ。 VIPのお客様のお顔は覚えておきなさいって言ったわよね。」少しいらだった口調で告げる。「あ~、あの人が・・・。」「研修の時に資料を渡したでしょう? 他にもVIPの方が大勢いらっしゃるから失礼のないようにしてね。」相葉にとっては今回がクルーズ船での初めての勤務で、彼女は指導員のような立場なのだ。「これはこれは、松尾様。」キャプテンがオフィサー達を従えて松尾を出迎える。「アルテミスのキャプテンを務めております石井と申します。 この度は松尾太郎画伯生誕100周年記念式典に当艦を選んでいただき、 ありがとうございます。 式典の準備は全て整っておりますので、後ほど担当の者から ご説明させていただきます。」松尾太郎とは5年前に亡くなった著名な画家で、今年が生誕100周年に当たるのを記念し、このクルーズの期間中にパーティーと絵画のオークションが行われることになっていた。松尾香織は松尾太郎の娘で、今回の式典とオークションの主催者だ。「警備の方は大丈夫なんでしょうね。」「勿論です。 松尾記念館と同等以上の厳重な警備態勢を敷いておりますので どうぞご安心ください。」松尾画伯の絵画は国内外を問わず大変人気があり、かなり高額で取引されている。オークションともなればそれなりの点数が持ち込まれるはずで、警備態勢が物々しくなるのも無理はない。「そう。 ならいいわ。」松尾香織はそっけなくそう応じると、ハイヒールの音を響かせながら隊列の先頭を歩いて行く。「なんか怖そうな人ですね。」肩をすくめた相葉が声を潜める。「いい? 松尾様のお荷物には絶対に手を触れないこと。 ただでさえみんなピリピリしてるんだから、余計な騒ぎは起こさないでね。」「アイアイサー!」調子よく敬礼をする相葉に「は~・・・まったく。」佐々木がお手上げだとでもいうように両手を広げて天を仰ぐ。≪つづく≫˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙メンバー以外の名前がたくさん出てきちゃって面倒くさくてすみません。覚えなくて大丈夫ですからね。あと題名について1話の時に言おうと思って忘れてたんですが、本当は動詞で"win back"となり、"奪還"とか"取り返す"という意味を込めてます。どうしてかはおいおいね。ワンピース マキシワンピース ロングワンピース バックケープ 半袖 ロング ポリエステル レディース アイボリー ブラック 黒 白 無地 春 夏 ノアル onepiece|バックケープワンピース楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}ノースリーブ ワンピース レディース Uネック リネン ナチュラル ロングワンピース マキシワンピース ハイウエスト サイドファスナー アイボリー ライトベージュ ブラック ノアル楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}

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  14. 少し過去の回想が入ります。あの2人…今頃…同じ屋根の下で、寝てるんだろうか明るく、軽く…メンタル強いキャラ……それがオレ活動休止中も、よく働きプロデューサーに逆らわないそれもオレ……嵐では一番新参者だけど、オレは正直過去に憧れの先輩と両思いになったと思っている。翔先輩は、彼のことを目の上のタンコブと言っていた。「正直、嵐のリーダーはオレのが相応しいと思うんだよね。」そして、当時その舎弟のような後輩は《そうだよ!翔くんのがずっとリーダーっぽいよ!!》と常にあの人の側に寄り添い、味方した。そして、もう一人Jr時代に彼のファンになった後輩は、どんなに思いを寄せても、オマエはペットか弟なんだと言われていた。そんな中、メンタルが強そうでも儚さを持ち合わせていた彼を見出したオレは、彼を誘い、ダメ元で告白したんだ。『いいよ。』思いがけない返事に、有頂天になったっけ。だけど……あなたの目は、いつも敵対視してるみたいな後輩に向けられていた。やがて彼の穏やかで癒やされる存在にメンバーたちの固くなった気持ちが解れて、みんなが彼のことを好きになっていった。気がついていたけれど敵対視してると思われてる……そう思う翔さんを、否定しなかった。それは誤解だったが、本人が気がついていないのを良いことにむしろ、利用したというか…デビューの時、京都で活躍していた舞台の先輩が、嵐の候補だったタッキーを下ろしてメンバー入り。そんな四面楚歌になりそうな立場だった、憧れの先輩に寄り添い、自分だけが味方のように振る舞った。そして、ある日オレは決意して、告白したんだ。嵐で、どことなく浮いていた彼の空気を利用して

    輝く星へ……120雅紀の告白
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  16. 翔5分もしないうちに彼は戻ってきた。「中座して申し訳ありませんでした。」深々とお辞儀をしてから、椅子に座る。俺はそのしぐさをただ見つめていた。相対していたのは、せいぜい30分ほどだろうか、彼が何を話したのか、少しも頭に入ってこなかった。「櫻井さん、お疲れでしょうから、今日はここまでとさせていただきます。また後日、櫻井さんのお時間の取れる時にでも、御意向を確認させていただきます。今日は、御足労いただきありがとうございました。」上客であったはずの財前教授の関係者である俺。その俺に対して丁寧な口調で、正確に内容を伝えるだけの彼。そこには何の感情もないはずなのに、ふとした瞬間に感じる彼の優しい視線。いや、俺の勘違いだろう・・智と似ているからって彼は智じゃない。成瀬領だ。彼が俺に何の感情もあるはずがない。今日初めて会ったんだから。俺は、自分に言い聞かせた。智はもういないんだから・・・気分的に疲れた俺は、仕事には戻らず家に帰った。家に着いた時、電話が鳴った。「翔、私よ。今日は予定はいってない?今夜は旦那が知り合いのパーティに出かけて留守なの。夕食作ったから持っていくわね。たまには、お酒飲みましょう。智君と3人で。」「うん、いいね。よかった、実はちょっと相談がしたかったんだ。待ってるよ。」華姉に聞いて貰おう。智が相続した遺産のことや、財前教授からの寄贈のことそれに、智にそっくりな弁護士のことも・・・いや、それはまだやめておこう・・「智、華姉が来るってさ。3人で酒飲もうって。」俺はリビングに置いた智の写真に話しかけた。「あ~旨かった。やっぱ華姉、料理上手だよな。こんな凝ったもの作ってさぁ。それにこのワイン最高。どこで手に入れたんだよ、俺も欲しい。」「ありがと、褒めてくれて。私料理は自信あるんだよね。それにこれは智君が大好きだったでしょ。だから急に作りたくなって。そしたら、翔にも食べさせたくなって。ふふふふ・・。ワインは貰いものだから、どこで買えるのかは、ふ・め・い!」褒められて嬉しかったのか、華姉は上機嫌にワインを注いでくれるそうだった智はこれが大好きだったな。こんな色のワインも・・・「華姉、実はさ・・・」俺は紀子さんから突然届いた連絡の内容を華姉に説明する「どうしたらいいんだろ?智は何も言ってなかったし・・」俺は、グラスを置いて煙草に火をつけた。

  17. 大変長らくお待たせいたしましたm(_ _)mラブレ、再開いたします♪どんなお話だったか、どこで止まってたか…きっとお忘れだと思うので、前話2話ほど貼っておきます♪続・Love Rainbow -51-続・Love Rainbow -52-☆S☆熱い…潤くんの身体…唇も舌も全部熱い…興奮…してる?濃厚キスの猛攻が止まらない…///息継ぎもままならなくて、オレはもう酸欠寸前っ///『ハァ…ハァ…潤……くん……』「ハァ…あ…ごめん…ハァ…苦しかった?」『少し…///』「ごめん///がっついて…」『ん〜ん…///』「…お風呂…一緒に入ろっか♪」『ぅん///』「お湯張りしてくるから…ちょっと待ってね?」『ん…』潤くん…スキップしながらお風呂場に行っちゃった…ほんとに楽しみにしてたんだな///…オレ…期待に応えられるかな……とりあえず…座ろ///ソファの端っこに膝を抱えて座る…「15分くらいで溜まると思うから……」戻ってきた潤くん…迷わずオレの横にピタッと座った。「……無理しなくていいからね?」ずっと緊張しっぱなしのオレ…潤くんに気を遣わせてしまったみたいだ…『む、無理なんかしてないっ……オレだってちゃんと…潤くんとしたいって思ってるから…///』今日こそは、って決めてるんだっ…「ん…ありがと///」そしてまた…「…智…こっち向いて…」って言いながら、オレの顎をクイって…で、すぐに塞がれた唇…///ねっとりと濃厚なキス……なんかもう…クラクラして力入んねぇ…///「ふふっ///とろ〜んとしちゃって…可愛いねぇ♪」『…っ///』そう言う潤くんだって、デレデレの甘い顔してんだけどっ///「…もっと蕩けさせたい……」もう十分なんだけどっ///けど潤くんは止まんなくて。ねっとりと、口の中を弄られる…『ンんっ…///ハァ…潤くんっ…待って…///』ジンジンジンジン…身体の中心が熱くてムズムズしてきた…///「…今日はもう…待っては無理…」『…じゃなくてっ///…その…お風呂…』\\…•*¨*•.¸¸♬︎•*¨*•.¸¸♬︎…お風呂が湧きました…//「ん?…あ、ちょうどお湯張り終わったみたいだね…入ろっか♪」『ん///』潤くんに手を引かれ、お風呂場へ…潤くんは、いつもみたいに躊躇いなく服を脱ぎ捨て、あっという間に全裸に…///…オレはというと……やっぱりまだ恥ずかしくて…だけど今日はそうも言ってられない!ササッと脱いで中へ入る!「お♪今日は恥ずかしがらずに入ってくれた♪」『恥ずかしくないわけじゃ…///』「ふふっ♪おいで?洗ってあげる♪」全身を泡で覆われて…洗うというよりこれは…///『…っ///て、手つきが怪しいっ…///』撫で回すっていうか…弄ってるじゃんっ///「ん〜?そぉ?」誤魔化したっ…てか、さらにエスカレートしてるっ…///お尻は揉まれるし、乳首は摘まれて引っ張られて捏ねられるし///……って、コレ…もしかして、もう始まってる!?えっ…///オレはどうすればっ…「智……」『んむっ…///』ちゅっ……ちゅっ…身体を撫で回されながら、されるキス…すごく気持ちいい…「何もしなくていいから、力抜いて…俺に身を委ねて…」『ん…』今のキスで、力は抜けた…「……痛かったら言ってね?」『ぇ……』そろりと、潤くんの指がオレのお尻の割れ目にやってきて…ツ…プ……『ぅわぁっ!?』「痛い?」『痛くない…けど……ぁの…これってもう……い、挿れちゃう…の?』「ん〜ん。挿れるための準備をしてるの。俺のを受け入れてもらえるように、よ〜く解しとかないと。」そうだ、準備がいるんだった。…ぇ…てかこれって、オレがやっとくべきことだったんじゃ…相手にしてもらうとかあんの!?「…初めてだから不安でしょ?俺が手伝ってあげるから…」…さっきからだけど、潤くんてオレの頭ん中読んでるんかなww考えてたことの答え、すぐに出してくれる…『…お願いしゃす…///』「ん♪」『…潤くんのおっきいから…いっぱい解さないとだね?』「…っ///…それは反則っ…///」『へ?…どれっ…んんっ…///』どれが?って聞く前に唇塞がれて…「…ハァ///…早く繋がりたい…///」力強く抱きしめられた///「…初めてだから、ゆっくりって思ってたけど…ごめん、ちょっとピッチ上げるね…」そう言うと潤くんは、オレの身体に付いてる泡をシャワーで流して湯船の中へと誘導した。「こっちのほうがあったかいでしょ?」向かい合わせに座って…ていうか、潤くんの足の上に乗せられて…「力抜いててね?」『ぅ、うん…///』再び準備が始まった///なかなか本番までいかん…(^_^;)散々お待たせしているのに…焦れったいね(笑)次話こそいよいよ…( ≖ᴗ≖)ムフフ♡

  18. この前に UB 4と5 が上がってます。NサイドJ寄りとかY寄りとかオレ達には全く関係ない事だと思ってた。そんなのは上の人の事情。でも、この業界では付き物で。オレ達は若い頃から色んな声や目線に翻弄されてきていた。ただ、ここ最近はそんなことも無くなってたのにオレらが個人活動になった途端、その態度を変えた人達がいたことは事実で。ふと目に入ったのは机の上にグチャっと畳まれた新聞紙。「クスクス。翔ちゃん、畳み方汚ねぇからなぁ。」今も変わらず難しい顔をして新聞を読む翔ちゃんの姿を思い浮かべると、なんだかとても嬉しくなった。いつも見ていたお互いの日常は今はもう、想像の世界だけに留まっている。でもそこには暖かさしかなくてまたいつかその日常が戻ることを胸に閉まってから、翔ちゃんの楽屋を出た。「ニノ…?」「あ、おはようございます」声を掛けられた先に目をやると以前から知ってるプロデューサーだった。知ってるとは言えこの人と喋るのは少し気が引ける。「ん、おはよう。最近どう?」「え。質問が抽象的すぎ。腕落ちたんじゃない?」「なんだよヒデーな(笑)」「クスクス。」て、笑ってたスタッフさんの目が少しだけ曇った。オレが出てきた楽屋を親指でさしながら「あのさ、ニノって翔くんと付き合ってるの?」「…は?」なんの話。いや、…え?今のご時世、そういう関係ってのは珍しくないけど、どっから湧いて出てきたんだよ、その話は。「ちょ、いきなりなんの話しよー(笑)」「だよな。そんな訳ないよな?」「でしょーよ、そんな事ないに決まってるじゃない。」そう答えてるオレを、それでも見逃さないように真剣に見つめてくるこの人は、昔オレに手を出そうとした過去がある。その場にちょうど居合わせてくれたのが翔ちゃんで、あの時偶然にも翔ちゃんがそこを通ってくれなかったらと思うと、ほんと背筋が凍る。「じゃあ、本当は相葉くんなんだ?」「へ?」今度は違う意味で背筋が凍った。そんな可愛い顔をしてるから襲われるんだぞっ(いいぞもっとやれ)

    UB 6
  19. 前回はコチラ   ↓このままもっと〜59『このままもっと〜59』Side−S「言葉を慎み、足元を見よ!」始めは翡翠の原石群から目を離さなかった者たちだったが、スオウの言葉に一人また一人と、次第に足元に目をやる者が増えていっ…ameblo.jpSide−Sスオウを庇おうと、秀の国王の前に立ちはだかったマサキに、オレはかつての記憶を重ねて見ていた。あれは…翠の城での出来事で…翠の国王に拝謁しようと、オレはマサキと一緒に『謁見の間』で待っていた。『謁見の間』と隣り合う『続きの間』では、ジュン皇子とカザマ、それにタツヤが待機していた。そこへ現れたのは兵士たちを引き連れた秀の国王。入って来るなり『国王に会わせろ』『城の周りは秀の兵士で取り囲んだ』『観念しろ』『我が国の傘下に入るのならば、命だけは助けてやろう』と、好き放題に数々の暴言を吐いた。そこに『これは何の騒ぎか』と、サク王女が現われた。『勇ましい姫君だな』『気に入った』『私の側室にしてやろう』もちろん、サク王女は断った。やって来るなり、いきなり『秀の国の傘下になれ』とは、如何に一国の王であろうと、全く持って無礼千万。『誰がお前の意のままになど…』逆上した秀の国王は『私に逆らえばどうなるか…』と、サク王女に掴み掛かり、その喉元に剣を突き付けた。『サク姉さま…!』だが、サク王女を庇って傷を負ったのは、マサキではなく…『…ショウさまっ!!』このオレだったんだ……つづく。

  20. この前に UB 4 が上がってます。Nサイド「俺、そろそろ本番だから時間はあんまりないんだけど、」「あ、うん。ごめん。」「いや、ニノが悪いんじゃない。呼んだのは俺なのにごめん、てこと。」「ふふっ うん。」相変わらず翔ちゃんらしい言葉使いに思わず顔が綻んだ。「で、さっきの『わざと』ってなに?」「ん、まー、俺の予測だけどね。」それから翔ちゃんは程よく響く低い声で話し出した。楽屋とはいえ軽く仕切られたお互いの部屋は、それなりに色んな音が響いてくる。だから今まで楽屋では、他愛もない話だけをしてたんだけど「さっきのスタッフさん、J寄りじゃないし。この間も俺と相葉くんがいる時に同じこと言ってたから。」「え、相葉さんにも?」「そう、相葉くんにも。」なんで?ここなんて昔からオレ達がお世話になってるところなのに、なんでそんな事をわざわざ言うんだろう。「まあ、多分だけど、新しい番組枠を貰えなかったんだろう。自分の企画の。」「そんなことで。」「そんな事なんだよ、やっかみが始まる時ってのは。しかもオレ達はもう5人じゃない。番組側も金額的に使いやすくなったからって、俺達をそうそう外したりはしないだろうし。」「でもなんで。そうだとしてもソイツの企画力の問題なん…」「シッ」興奮したオレの声が大きくなってたからか翔ちゃんは自分の口元に、1本、指先をあてがった。「ごめん。」「大丈夫だけど、念には念を。」「……うん。」翔ちゃんが背広の袖口をめくり腕時計で時間を確認した。「そろそろ?」「ああ、もう行かないと。」「うん。翔ちゃん頑張って。」「ふふっ その言い方、智くんソックリだな。」「だってその方が元気になるでしょ?」翔ちゃんは1度大きく目を開いてから『そうだな』と独りごちてからカッコ良く楽屋を出て行った。やっぱり今日も少しだけ曲がるネクタイ。きっと翔ちゃんの翔ちゃん🍄も、長すぎて途中で曲がってるんでしょ(コラ)

    UB 5