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  1. 「たぶおっ」松岡さんの『腐って終わる』発言に、ちょうどリビングがしんってなってたせいで、和の三郎を呼ぶ声がすっごい大きく聞こえた。あ、脱走。三郎は絨毯の上にぺたんって座ってる和と智のところから僕の足元までダッシュしてきてて、早く抱っこしてって小さい後ろ足で立って小さい前足で僕の足をてしてし叩いた。「たぶおーっ」三郎を呼ぶ和の前には、整列させられてる一郎、二郎、ちょっとあいて四郎、五郎、ぴーちゃん。けど、和が三郎を探してきょろきょろしてる隙に、一郎を除く他のみんなもここぞとばかりに脱走。それにすぐ気づいて『あーーーっ』て叫びつつ、そこは和の切り替えが早かった。逃げるみんなを高速はいはいで追いかけ始めて、きゃっきゃきゅっきゅぴっぴと、静かだった緊張の空気のリビングがあっという間に和んだ。三郎もその追いかけっこに参加するみたいに、また走ってどこかに行った。抱っこしようと三郎に伸ばした手がちょっと悲しい。「もうまぼちゃんってば、すぐそうやって脅さないの‼︎」「脅してねぇよ。事実だよ、事実。オレは事実を述べてんの」「そうだとしてももっと言い方ってものがあるでしょ⁉︎」よいしょって座り直して、しょーちゃんの手を改めて握り直した。こうしてると落ち着くからこのままでいてもらおう。しょーちゃんもぎゅって握っててくれてる。………松岡さんの言ってることは、分かる。『事実だよ』ってことも。分かる。分かってる。「あのっ………潤も和もってことは、僕たちみんなで松岡さんの子どもになるってこと?だったらそれは多分………っていうか、絶対無理だと思う。っていうか無理。僕はぽんこつだから出てけって言われてるけど、ふたりは違う。潤はすごい『術者』で、もう相葉家の跡取りって言われてる。和だって赤ちゃんなのに智を『召喚』できてるし、『先読み』だってできる。それはまだバレてないけど、バレたら………。そんなふたりを、父さん母さんが手放すはずないよ」憑かれちゃってるのは、正直祓えばいい。それだけ。祓えば元の父さん母さんに戻る。元凶の人だって、まだ誰だか分かんないけど、分かったら祓えばいい。僕たちだけじゃ難しくても、『術者』である松岡さんがいてくれれば、できない話じゃない。普通にできるよね?でも。腐って終わる。『術者』に、一族に根付いてるどうかしてる考え。それが腐る原因。だよね?僕は出てって終わりでも、潤と和は。父さん母さんが手放さないなら。「ああ。まあ、そうだろうな」え。そうだろうな?え、何?結局できないってこと?びっくりして、僕は松岡さんを見た。ソファーの背もたれに凭れて、手も背もたれに乗せてる。両足を大きく開いて、退屈そうに?首をぽきぽき。すっごい意味分かんないんだけど、この人。は?無理って分かってて言ったの?それは何で?うそ?揶揄いたかっただけ?「………雅紀」「ちょっ………雅紀」「雅紀くん‼︎また出てる‼︎出てるよ出てる‼︎『気』の圧がっ………」「和、こっち来い」「ちゃとっ」首をぽきぽきした後、細めた目で僕を見てた松岡さんが、にやって顔を歪めた。それに余計イラだって、僕はさらに松岡さんを睨んだ。しょーちゃんたちが何か言ってる気がするけど、何なのって気持ちがどうしてもおさまらない。しょーちゃんの手を握ってなかったら、もっとだったかもしれない。井ノ原さんがいい人だからって、和がすぐ懐いたからって、松岡さんがいい人とは限らないよね。「お前さあ、オレを誰だと思ってんの?」「………知らないよ、そんなの」「お、いいねぇ。かわいい顔して強気じゃん」「顔は関係ないし」「確かに。でな?オレはこう見えてなかなかの家柄出身な訳よ。しかも『術者』連中の中で実力No. 1なわけ。全国でな?数字出してんの。一番できる男な?そんなオレがお前を養子にもらってやる。ついでにオレんとこで潤と和也を修行させて、誰よりも強くしてやるって言ってみ?お前らの親、どう出ると思う?」「………え」「安心しろ。そんなんただの口実だ。つっても、潤と和也が本当にやりたきゃ強くしてやるよ」「………」僕を養子にするついでに、潤と和は修行って名目で。松岡さんが本当に強い『術者』なのかどうかは、僕には分かんないけど、もしそうならそんなの、父さんも母さんもノリノリでやりそう。っていうかやるよね。絶対。「なかなかいい話だと思うぜ?」ふんぞりかえってた身体を起こして、大きく開いた膝の上に肘をついて、松岡さんは不敵に笑った。やっぱりチン◯ラみたいって、思った。今週もがんばりまーす。コメントお願いしまーす。

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  2. そして 僕らは 小学校を卒業し、中学生になった。卒業式ではあの 校長先生から 関西弁訛りで卒業証書を読んでもらって手渡ししてもらい中間先生と みんなで 号泣しそして僕らは それぞれの学校へと 飛び立った。翔ちゃんは K中学。全国の 御三家とも言われる 学校で日本で一番頭がいい人が通っているって言われてるあの国立大学の進学率がめっちゃ高いところ。「男子校だから 雅紀は 何にも心配はいらない。逆に 俺は雅紀のことがめっちゃ心配だけどな。」心配する僕に翔ちゃんは、笑うけど。翔ちゃんも僕に言ってたじゃん。今は、男とか 女とか 関係ない。好きな人が好きな人と付き合っていい時代のはず。だからあんな素敵な翔ちゃんのことを 好きになっちゃう人はいっぱいいるだろうなって僕は いっつもどきどきしてるんだ。あ。受験合格のご褒美は、ちゃんと僕から翔ちゃんにあげた。「雅紀。目を瞑って。」って、翔ちゃんが言って目を瞑ったら、翔ちゃんがほっぺたにちゅってキスしてくれたから、僕が、「それじゃ、僕へのご褒美じゃん。」って言って、ちゅっとおでこにキスしてあげたんだ。くふふ。そうそう。中学受験といえば、風磨くんも まなちゃんも ちゃんと受験を成功させた。まなちゃんは やっぱり女子の御三家って言われる有名な女子校。風磨くんは、有名大学の付属校。そして中学校に入学して風磨くんはすぐに かなちゃんと別れた。風磨くん曰く「俺と かな はさ。それぞれの 学校で気になる子ができちゃったんだよ。で、お互いいろいろな人との出会いや別れを経験してからまた ご縁があったら 付き合おうぜって お互い 納得ずくで別れたんだ。やっぱりさ。距離と 恋愛って 反比例するじゃん?」って最後は訳わからないこと言ってたけど。そのことは やっぱり僕を不安にする。一緒の学校じゃないってことが、別れる原因になるんじゃないかって 翔ちゃんに言うと「そんなことは絶対ない。」って翔ちゃんは 僕の頭を撫でながら 言うんだけどね。そして、中学校を受験しなかった僕らは地域の中学校へとみんな一緒に進学した。小学校の時と違って、いろんな小学校から生徒がきてて、なんか担任の先生はいるけど、一時間ごとに先生も変わるから、なんか、すっごく目まぐるしい。委員会もあるし部活もあるし時間が経つのもすごく早い。小学校のとき、あんなにいろんなことを悩んでたのがばかみたいに、色んな人と話せて、部活に行けば 先輩たちがいて、たくさん付き合いが広がって、僕の世界が、がらりと変わったのがわかる。そう、今までは、小学校のクラスの中だけでの狭い付き合いだったけど、僕は バスケ部おーちゃんは 美術部上田くんは キックボクシングのジムに通いながら陸上部にはいって放課後はその仲間たちと自分達を鍛えてる。ニノは といえば、潤くんと野球部に入った。ものすごく意外だったけど、集団行動っていうのもしてみたかったんだって。先輩たちに、可愛がられてとても楽しそうだ。そんななか、さなちゃんは かわらない。あのあと、うちのクラスの女の子は、うまく さなと距離を置くようになったんだけど、中学校に行ったら、今度は 他の小学校からきた おんなじようなタイプの子と仲良くなって、やっぱり おんなじようなことを繰り返してる。大変だよね。自分がみんなと仲良くなりたいだけなのに、そのために、周りの人を非難したり、攻撃したり、自分の友達だけのグループをつくって、仲間はずれにしたり されたりを繰り返すから、どんどん みんな疲れていって、友達も離れていって。もっと自由になればいいのに。もっと素直に みんな仲良くなればいいのに。それができないから、結局なんか周りも 少しひいてて、どんどん 友達がいなくなって孤立していってる。これ、さなちゃんが気がつかない限り高校生になっても 大人になっても仕事をするようになってももしかして結婚して家庭を持つようになっても変わらないのかなと思うと少し寂しい。でも、自分で気がつくしかないものな。…そして今日は日曜日。お互い部活のない 翔ちゃんと僕は、公園のいつものベンチで待ち合わせ。「まった?雅紀。」「ううん。」ベンチに座っていた僕に手を差し伸べる翔ちゃんの手を取れば、翔ちゃんも当たり前のように、ぎゅっと握り返してくれる。「じゃ。」「うん。」当たり前のように両手を繋いで立ち上がる僕と翔ちゃん。それは僕らにとっては当たり前で、今までもこれからもきっと このままだ。そう。僕らの日々は、まだまだつづく。「よし。今日は、遊園地デートだ。思いっきり楽しむぞ。」「うん。いこ!」二人でにっこりと笑い合うと、僕らの未来へ向けて、二人で駆け出して行った。⭐︎おしまい⭐︎最後まで読んでくださりありがとうございました。こちらのコメントは公開させていただきます。

  3. 大野くんと一緒に料理をしているとふと妻のことを思い出したもし…妻が料理をしている時に俺が少しでも手伝ったりしたらどうなってたんだろう…だけど…妻は俺がキッチンに入ることを嫌った新婚当初は換気扇の下でタバコを吸っていた俺だけどいつの日からかそれを禁止された換気扇の掃除をするのは妻だからだそれにタバコの匂いも嫌っていた自分の車で吸うことも許されなかった最終的にベランダで吸うことになったけど不妊治療の時にタバコを辞めるように言われたその時は…従った妻の決めたことが一番だからだでも…隠れて会社でタバコを吸っていたそれがバレて酷い喧嘩をしたのを思い出すピリピリとした日常家に帰るのが億劫になった休日が苦痛だった普通を装うのが辛かった物分かりのいい旦那を演じるのがとにかく疲れた子どもができたら少しは変わるだろうと雅紀に励まされた時もあっただけど…俺たちにはその子どもがなかなか授からなかった妻に対して不満を口にしたことはなかったそれがよかったのか…悪かったのか…もう今さら妻と話すことがないからわかるはずもないだけど……こんな俺が…本当に幸せになっていいんだろうか…再婚…という形ではないけど…最高のパートナーと共に暮らしたいと思っている妻は…こんな俺をどう思うんだろう…「コーヒーとタバコってこの上ない組み合わせですよね」ドキッ!食後のコーヒーを飲みながら大野くんとタバコを吸っていた…「確かに…ふふっ」「僕と櫻井部長のキスの味ってコーヒーが多いですよね」ドキッ…持っていたタバコを取られ灰皿に置かれたこういう不意にくるタイミングが大野くんらしい…ぴちゅ…ぴちゅ…「んふふ…櫻井部長のタバコの味も美味しいです」大野くんの一言で俺の胸が弾む次はどんな嬉しい言葉をくれる?「俺ももっと味わいたい…」…くちゅ…くちゅ…こうなるともう歯止めが利かないソファに大野くんをゆっくり寝かせてもっと濃厚なキスをした「っ、…櫻井…ぶちょ…」「苦しくなってきた?」コクりと頭を動かした「じゃ…パンツを脱いで俺の膝に座ってごらん」「えっ…!」「楽にしてあげるから」

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    はまらないピース #67
  4. 兎にも角にも病院から離れたかったあの子の母親や兄と顔を会わせたくないそして落ち着きたい不機嫌なまま君たちと合流したら何を口走るか分からないからだ先ずはクールダウンしなきゃ 病院の最寄り駅で池田に電話を入れた「もしもし 櫻井?」君と会うのを知ってるから怪訝な声が聴こえてきた「そう ・・・ クールダウンさせてくれ」いまだ怒りが収まらない ・・・かなり不機嫌な声をしてる「大野と喧嘩でもした?」「違うよ ・・・ はぁ~ 」「どうした?」刺々しい声と盛大なため息で緊急事態が起きたのだと察したのか言葉使いが柔らかくなった一連の内容を話すと今度は池田が盛大な溜息をついた「はぁ ・・・ それは災難だったな ・・・ 今回の件はお前の言い分に賛成だな 100歩譲って顔を出したとしても 挨拶はないな ・・・」「だろ?」「正直、先に顔を出すリスク おばさんも分かってるはずなのに ・・・ どうしたんだろう?」池田も怪訝な声で呟く「ただ単純に 状況が分からないから顔を出せなら それで通せるけど ・・・ 代表で挨拶なんてなったら」「行ったことが、意味を持つな」「母は祖父側についたと思う?」「そこまで考えてないと思いたい ちょっと探りを入れてみるよ まあ、俺より先に おばさんから掛かってくる 可能性の方が高いけど」池田の言う通り多分、母は此奴に相談する「多分、電話があるよ 俺が怒ってたって言っといて ・・・ 薄情って言うレッテルを貼り付けてくれって その方が俺も気が楽だよ」 「昔のお前なら 絶対に行ってないな だから薄情ではない(笑)」「バックレるつもりだったの 智が直ぐに行けって ・・・」「そりゃ言うだろう 何も知らないんだから」呆れた声が返ってきた俺が全部悪いんだけど ・・・「そうだな ・・・ アイツ、優しいから ・・・」「だから、全部話せって言ったろ」「話せる訳ないだろ ・・・」「確かに ・・・ ハードルは高いか ・・・ 少しは落ち着いたか?」この話何回目だ? 言える訳ないだろ ・・・「ああ、落ち着いた ・・・ いつもありがとう」「どういたしまして 大野と先輩が待ってるから 早く合流しろよ」「うん、そうするよ じゃあ、また電話するよ」「はいよ」漸く、落ち着いてきたリラックスして君にラインを入れるすると地図か送られてきた駅からさほど遠くないビルの2階にある店だ呼吸を整えながら店に向かってゆっくり歩きだした<続きます>

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  5. 第1話最終章79はこちら『群青と真紅 79【〜第1話最終章〜】』前回の物語『群青と真紅 78【縁組〜婚約へ〜】』前回の物語『群青と真紅 77【遠距離恋愛】』前回の物語『群青と真紅 76【領主としての大仕事】』前回の物…ameblo.jp愛する読者の皆様、いつも物語を慈しみ下さりありがとうございます🩷ここから群青と真紅の第2話のスタートです物語は新しい世界へ突入致しますお互いを大切な存在として愛を育むテヒョンとジョングクの二人に、どんな世界が待っているのか・・・是非、ご期待くださいませ❗❗【ニールの縁談】ジョングクが休暇を終えて、遠征先のスコットランドに戻ってから数週間が経っていた。テヒョンも公務や領地の仕事で忙しくしていたので、さほど寂しさを感じる余裕もなかった。この日は、宮廷にニールが用水路建設の進捗状況の報告をしに来る日で、テヒョンも既に国王の私室にいた。「どうだ、テヒョン。婚約発表から日が経ったが少しは落ち着いたか?」「はい。しかし婚約だけでも何かとやらねばならぬ事があって驚きました。」「ははは、それはお前が王族であるからな。普通の貴族とは違い、余計に手続きの為の準備が必要だったということだ。」「はい。そうでございますね。」「一時は淑女達の嘆き悲しみで社交界は大騒ぎだったが、だいぶ沈静化したな。」国王がやれやれという感じで言ったので、テヒョンは苦笑いをした。「そうだ、お前には先に知らせておいてやろう。」「何でございましょうか?」「ジョングクは予定より早く遠征先から戻すことにしたぞ。」「本当ですか!」テヒョンの一瞬でパッと明るくなった表情に、「嬉しそうな顔をしよって。」とからかった。ふふっと感情を隠そうともしない様子に『あのテヒョンが、よくこうまで変わるものだ。』と感心して微笑んだ。だか、何故引き上げが早まったのか、いつものテヒョンなら訊ねてくるはずなのに、今回は気にならないようで、国王は少し安堵した。「結婚式まで色々やらねばならぬ事が山積みであろう?」「はい。どうやらそのようで・・・」「なにを他人事のように言っておるのだ。そんな所だけは今まで通り変わらぬな。」「え?」何の事を言われたのか分からない表情のテヒョンを見て、国王は吹き出してしまった。「陛下、皆様お集まりになりました。」侍従長が国王を呼びに来た。「よし、では参るか。」「はい。」二人は立ち上がると、執務室へ向かった。「皆様方、国王陛下、大公子殿下のお成りでございます。」侍従長の声に集まっていた者達が立ち上がる。国王とテヒョンが執務室に入ると、皆が一斉にお辞儀をして迎えた。テヒョンは席に着く時に、ニールとゲインズが会釈をするのに気付いて笑顔で応えた。今回の集まりには、関係する大臣やサンドリア侯爵も侯爵家の関係者と共に出席していた。国王が挨拶を終えると、早速ニールが呼ばれてボードが用意されている所まで出ていく。ニールが持参していた工事現場の図面を拡げてボードに貼ると、進捗報告が始まった。しっかりとした口調で、どこの部分をどういった内容で施工しているのか、誰が聞いていても分かり易く説明していく。ニールはすっかりこの事業の責任者の貫禄が出来上がっていた。「ニールはもう以前とは別人になったな。」まだ報告が続く中、国王がテヒョンに静かに語り掛けた。「本当に。本来の姿が今目の前にしている彼なのでしょう。」出席者の中には、大学から博士も数人参加していて、真剣にメモを取る者が多かった。実際に現場へ足を運んでいる博士もいて、熱気も感じられた。この日まで悪天候に見舞われることもなく、工事は順調に進んでいるようだった。ニールの報告の後に質疑応答の時間が設けられ、積極的なやり取りが繰り広げられた。ニールは工事の内容をよく把握していて、質問の度に資料を見ることなく的確に答えていた。国王もテヒョンも感心しながらその様子を見守った。進捗報告が無事に終わり、出席者達は国王の執務室を出ていく。ニールとゲインズは国王とテヒョンの前に来ると改めて挨拶をした。「上出来であったぞ、ニール。」「ありがとうございます。」「そなたに任せておけば間違いないな。」国王は嬉しそうに笑った。「遅ればせながら大公子殿下、この度はチョン伯爵との御婚約、誠におめでとうございます。」ゲインズが祝辞の後改めてお辞儀をした。「おめでとうございます。」ニールもその後に続いた。「ありがとう、二人とも。」テヒョンが嬉しそうに礼を言う。「チョン伯爵が遠征中とのことで、お寂しくはございませんか?」ゲインズが察して訊いた。「もう慣れた。大丈夫だ。」「それは痩せ我慢ではないのか?」国王が横からからかった。「陛下、、」テヒョンは静かな声で反論した。「まぁよい。立ち話もこれ位にして食事に参ろう。先に行くぞ。」そう言って、国王は執務室を出て行った。食事は国王の私室の隣にある、控えの間に準備された。テヒョン達も国王の後すぐに向かう。先に控えの間にいたサンドリア侯爵がテヒョンの姿を見ると、婚約のお祝いを述べにやってきた。「殿下、改めまして御婚約おめでとうございます。おめでたい話題と順調な工事の報告で大変心嬉しく存じます。」「ありがとうございます。そう言って頂けると、私もとても嬉しい。」控えの間に居合わせた者達も拍手をして同意する。「さ、この幸福な雰囲気のまま食事にするとしよう。」国王の一声で皆がテーブルの席に着いた。ニールとゲインズはテヒョンの両隣に着席した。食事の席には大臣達もいたが、かしこまることなく国王が言う通り、幸せが感じられる和やかな雰囲気となった。食事が一段落してデザートがテーブルに並べられた頃、ニールが話し掛けてきた。「こうして殿下のお隣に座る事が許されたのですが、恐れ多いことで緊張が解けません。」「ははは、今日はお前が主導の会であったのだから、堂々としていたらいいのだ。」ニールは恐縮しながら、「やはり私は格式のある方々との会食は苦手なようでございます。」と言った。「何を言っておる。もうお前は実質的にそれ相応の《格式》を持っているのだぞ。」テヒョンはクスクス笑いながら、自分の立場に決して驕り高ぶることがない、誠実な姿を好ましく感じた。ニールは今までなかなか見る事がなかった、弾んだ様子のテヒョンに見入っていた。「殿下は今とてもお幸せそうでございますね。」「ん?そう見えるか?」ニールは笑いながら頷いた。「殿下、実はニールにも縁談がございます。」ゲインズが会話に入ってきた。「何?そうなのか?」ニールが気恥ずかしそうに笑う。「はい、ありがたくも私の義理の妹でもある、ゲインズ家のお嬢様でこざいます。」「なんと!そうなのか。」「私どもの長女がどうやら、ニールが御領地に来た時から見初めておりましたようで。養子に迎える事になった時、娘が打ち明けてきたのでございます。」「義父上、この場でそのような・・・」「あの尖った頃のニールを見初めたのか?そなたの娘は、なかなか人を見る目があるではないか。」テヒョンは恥ずかしがるニールに構わずゲインズの話に乗っかった。「ははは、、私もビックリ致しました。しかし、私も妻もニールを娘の婿にする事にはなんの異存もございません。あとはニールの気持ち次第でございます。義理で縛るような無理強いだけはしたくはありませんので。」「そうか、そんな話が出ていたのだな。」ニールは何か考えているようだったが、テヒョンが自分を見ている事に気付くと、にこりと笑顔を見せた。「彼女は賢くてとても可愛らしい方で、私には勿体ないような気がしております。」テヒョンはニールの、なんとなく遠慮しているような言葉が気になった。「あ、殿下、お話の途中ではございますが少し失礼致します。」ゲインズがサンドリア侯爵側の領地管理者に呼ばれたようで席を立つと、テヒョンに頭を下げてその場から離れていく。テヒョンはゲインズが離れてすぐに、「ニール、何かこの縁談に迷いがあるのか?」と訊いた。ニールは少し驚いた顔をしたが、すぐに答えた。「決してそのようなことなどございません。」「そうか、、、ゲインズが申していたように義理を感じての事であれば、私は勧めることは出来ぬからな。」テヒョンの言葉に一瞬視線を落としたが、すぐに笑顔を向けた。「私は彼女を愛おしく思っております。」「うん。そういう気持ちがあるなら何も言うことはない。」「はい。共に歩んで行ける人だとも感じでおります。」テヒョンは笑ってニールの肩を叩いた。テーブルでの会食が落ち着くと、テヒョンの元には大臣が入れ替わり立ち替わり挨拶に来た。ニールは笑顔で応じるその美しい横顔を見ていた。また、ニールの所にも挨拶に来る大臣達がいて、しばらく談笑をした。テヒョンは、ニールが《格式》が苦手だといいながらも、そういう者達と社交的に接する姿を見て満足そうに笑った。【ジョングクの帰還】季節は真冬の厳しい寒さの中にあった。今年の締めくくりであるクリスマスとテヒョンの誕生日を控え、公爵家の大階段の前は昨年の様に、デイビスが手配した樅の木に従僕や女中達が、皆で楽しそうに沢山のオーナメントで飾り付けをした。この年は特に公爵家におめでたい発表があったので、それはそれは豪華で立派なクリスマスツリーになった。この日のテヒョンは、前日の就寝が遅かったので午後になって目を覚ました。ベッドから出るとゲインズがガウンコートを掛ける。袖を通しながら窓に向かうと、少しだけ窓を開けて外の空気に触れた。「今日はまた凄く寒いな。」「雪でも降りそうな寒さでございますね。」デイビスが着替えの支度をしながら応えた。テヒョンはすぐに窓を閉める。部屋の暖炉には早朝から沢山の薪が焚べてあって、ゴウゴウと炎が上がっていた。直接肌に触れる下着を暖炉前のテーブルに置いておいてくれたおかげで、いく分温かく快適に着ることが出来た。全ての着替えが済むと、デイビスは女中が厨房から運んできた熱々のミルクティーを淹れてテヒョンの前に置いた。「どうぞ殿下、温まりますよ。」「うん。ありがとう。」 ソファに腰掛けてティーカップを取ると、両手で包み込むようにして飲んだ。しばらくすると扉がノックされる。デイビスが開けると、スミスが立っていた。「テヒョン様、すぐに大階段の下までお越し下さいませ。」いつになく真顔の表情で、スミスはそう言うとデイビスの手を引っ張り、部屋の外に出した。「なんだ?何かあったのか?」「テヒョン様、お早く!」スミスはそれだけ言うと、扉を閉めてデイビスを連れて行ってしまった。「どういうことだ?何か言わなければ分からないではないか。」テヒョンは文句を言いながら、部屋を出ると大階段を降りる踊り場に辿り着いた。「誰もいないのか?」怪訝な顔をしながら周りを見たが、人は誰もいないようだった。仕方なく、立派なクリスマスツリーを眺めながら大階段を降りて行く。下まで降りた時、ツリーの樅の木の葉と葉の間にロングコートの裾が見えた。「そこに誰かいるのか?」ロングコートの持ち主を追うように更に移動をすると、そこには誰かが立っていた。視線を上に向けると懐かしい笑顔が視界に入る。「ただ今戻りました、テヒョン様。」聞き慣れた声がテヒョンの名前を呼ぶ。「え・・・ジョングク!?」テヒョンに向かってボウ・アンド・スクレープで挨拶をすると、優しい笑顔で大きく両手を広げた。「ジョングク!!」テヒョンが勢いよく、その広げた腕の中に飛び込んだ。二人はお互いの間に髪の毛一本でも通さないというように、きつく抱きしめ合う。「私のテヒョン様、、、」ジョングクが頬を寄せながら耳元で囁いた。「うん、、おかえり、、、」二人は顔を合わす。テヒョンは嬉しさのあまり涙目になっていた。何も言わずお互い見つめ合っていたが、自然と唇が重なった。柱の陰ではスミスとデイビス、従僕や女中達がテヒョンとジョングクを見守っていた。「お二人をこの様に隠れて盗み見るなど、若干マナーに反しませんか?」デイビスがスミスに訊いた。「シッ!よいのだ。お二人のお幸せなご様子を見守っているのだから。」その場にいた者たち皆が、二人を見て幸せな気持ちになった。ジョングクは前日の夜にロンドンに戻ると、そのまま国王の宮殿に向かい、司令本部に帰還の報告をした。その夜はそのまま司令本部内の上官専用宿舎に泊まり、朝に国王に帰還の報告をした。その後、屋敷に帰りセオドラ卿に会い、着替えをして身支度を整えると馬車でテヒョンの宮殿に向かった。テヒョンに帰還の挨拶を熱烈にした後、ジョングクは遅く起きたテヒョンの遅い朝・昼食に付き合った。「昨夜は遅くまでお仕事だったのですか?」イングリッシュ・ブレックファーストの豪華なメニューの中、卵料理を頬張るテヒョンを愛しむように見つめながら訊いた。「うん。片付けておきたい書類があったのだ。ついつい没頭してしまったら、知らぬ間に就寝時間が過ぎていたのだ。」「テヒョン様のそのお姿が目に浮かぶようです。」相変わらずの仕事熱心さに、ジョングクは笑いながら珈琲カップを取った。この日の夜は、公爵家でジョングクの帰還を祝う夕食が振る舞われた。残念ながらセオドラ卿は、別の用事で同席出来なかったが、皆がテヒョンの大切な人の帰りを喜んで迎えた。「私の為に勿体ない事です。」「結婚式がまだ終わっていないだけで、ジョングクはもう私の息子だ。遠慮はするな。」大公が笑顔で言った。テヒョンも父の言葉に同意するようにジョングクの肩を擦ると、嬉しそうに笑顔を向けた。しかし、テヒョンはこの時ジョングクが向けてくる笑顔に、何か隙がない様な気がして違和感を覚えた。でも、それは《訓練から帰ったばかりで緊張が抜けていないだけかもしれない。》そう思った。「お帰りなさいませ、チョン伯爵。」料理がある程度進んだ頃に、シェフがニコニコしながらやってきた。「ありがとうシェフ。こんなにも早くまたあなたの料理が頂けるなんて嬉しい限りですよ。」「私もでございますよ。お早目の遠征からのお帰りでようございました。近い将来には若い《御フウフ》の為に、更に腕を振るうことが出来ますから。私は幸せでございます。」シェフは本当に嬉しそうに言った。「うちで食事をする時は、結婚式まで気を付けなければ、本当にサイズが変わってしまうぞ。」テヒョンがジョングクに耳打ちした。すると、「もし食べ過ぎてしまったならば、その日の夜は眠れませんよ。」と意味深な耳打ちで仕返してきた。就寝時間を迎えたテヒョンの寝室では、二人でゆっくり過ごせるようにとワインやオードブルが置かれ、近くに控えている従僕達もテヒョンのプライベートエリアから離された。「テヒョン様、、」「ん?」「結婚前だというのに、婚約者のベッドに入り浸っていて宜しいのでしょうか。」一人で着替えをしながらテヒョンがジョングクに振り返る。「今更か?」言われたジョングクは、少し空を仰いだ。テヒョンがそれを見てフッと笑うと二人で笑い出した。「ははは、、例え仕来りに反するとお咎めを受けても、きっと言うことは聞けません。」「だろう?僕も同じだ。」ジョングクはテヒョンに近付くと、着替えを手伝う。「僕だって王室の仕来りを守らなければならない立場だとしても、君に関する事ならば君を優先するよ。」テヒョンが言いながら、ジョングクの寝巻きのリボンを外した。「だって、、君は《形式》だけのお飾りではない。僕の生涯を捧げる伴侶だからね。」「あの、、テヒョン様。先程からあなた様に寝巻きを着せて差し上げているのに、なぜ私の寝巻きを脱がそうとなさるのです?」ジョングクが半分笑いながら訊く。「これがあったら邪魔だろ?」ジョングクのシルクの寝巻きがスルリと開(はだ)けて、肩があらわになったかと思うと足元に落ちる。テヒョンがニヤリと笑みを浮かべると、ジョングクをベッドに押し倒した。いつになく大胆に攻めてくる力強さに、ジョングクは面食らう。「テヒョン様・・・」テヒョンは全身で覆いかぶさると、「もうどこにも行くな、、、」と言って唇を塞いだ。二人はそのままベッドの中に深く沈んで行った。※ 画像お借りして加工ました

    群青と真紅 2【《①》新たなスタートライン】
  6. 気象系の(山メイン)妄想小説です実在する人物・団体とは一切関係ありませんBL的表現(18禁)を含みますご理解のある方のみお進み下さいS sideカタンカタン…カタンカタン…電車での出勤途中…ふと…さっきの事を思い返していた…『ふぅ…///』そうか…///智も…そんな年頃になったんだな…///ともすれば…いつかは…『翔…長い間…お世話になりました…///』『っ…智…///』智も…嫁に…いや…可愛いからって…嫁ではないな…w『はぁぁ…結婚かぁぁ…///』『えっ…結婚…されるんですか…?』っ…///!?『松本っ…///!?』『へぇ…櫻井さんも…ついに…♪』いつの間にか…隣りに…後輩の松本が座っていた…『違う違うっ…俺じゃないっ…///!』『じゃあ…誰なんです…?』ズイッ…松本の瞳が…俺を見据えた…けれども…コイツにだけは…『黙秘する…』『先輩っ…!』絶対に教えたくない…大切に大切に育てた子を…男と…しかもお前とだなんて…キィィッ…『ん…着いたな…』『あ…ちょっと先輩っ…!』最寄駅に着き…何事も無かったように席から立った…『あの…先輩っ…!』『なんだ…さっきの話なら…もう…』しつこく…松本が話し掛けて来た…『落とし物ですっ…!』『っ…///!』迂闊にも…俺が落としたパスケースを…松本が拾ってくれていた…///『あぁ…すまない…有難う…///』『綺麗な子ですね…隣の人…』ボソッ…まさか…///『お前…見たのかっ…///!?』『見たと言えば…見ました…開いていたので…w』よりにもよって…コイツに…///!『櫻井さんって…彼女いたんですね…w』『馬鹿っ…違うっ…///』パスケースに入っていた写真…それは…智と俺のツーショットで…///幼い頃も…溺愛のあまり…入れてはいたものの…最近は…あまり一緒に撮りたがらなくなり…唯一…久しぶりに出掛けた先で記念に撮った写真…///『む…息子だ…俺の…///』『は?』思わず…ポロッと…口にしてしまった…///『息子…えぇっ…///!?』『おいっ…声がデカいっ…///!』はぁ…///『結婚でもなく…彼女でもなく…息子がいる…///??』『誰にも言うなよ…///』コイツにだけは…知られたく無かったのに…『ふふ…めちゃくちゃ可愛いですね♡』『お前には…やらん…』松本が…いきなり褒めてきた…今は…ジェンダーレスの時代…人の事を…とやかく言いたくはないが…『ねぇ〜お父さん♡』『やめろ…///』ロックオンされた…確実に…///松本は…上司の俺が言うのもアレだが…シゴデキで…見た目も悪くはない… ただし…本人が…恋愛対象が同性だと…カミングアウトしている…恋愛は…自由だとは思う…思うが…///智だけは…///平凡でも良い…何の弊害も無い…普通の幸せな家庭を…築かせてあげたいと…///これが…親心…とでも言うべきなのだろうか…///『待って下さいよ〜♪』『待たない…///!』足早に会社へと向かった…蒼

    Troublemaker?31
  7. 「なんか今日…いつもより感度良くね?すぐ顔紅くするし、、、あ、酒飲んだ?」「…飲んでない。」久しぶりだから。そういう理由も考えられるけど…にしてもなんかちょっと変な気がする。「…別に。。気のせいだよ、、、」「そう?」なんだか腑に落ちなかったが、別に無理に掘り下げるようなことでもないのでそのままスルーしたのだった。ーーー先程とは変わって、ゆっくりじっくりお互いを感じ合う数分。「そろそろ翔さんも出したいだろうから。」と、潤が切り出し、俺は腰を動かすスピードを早め、直前になって抜いて潤の腹の上に白 濁を出した。…ナカに出さなければ後々掻 き出さなくて済んで面倒じゃないと思ったから腹の上に出したんだけど、、、これもこれで結構エロい。どこかそういう意味で汚しているような背徳感に、1人こっそり生唾を飲み込んだ。そして数拍空いた後、潤も2度目の白 濁を吐き出した。腹の上は俺のと潤ので白く汚れてしまっている。自分の出したのがなければ舐めて綺麗にしてたんだけど、、、流石に自分が出したのを自ら舐 めるのは気が引ける。「、、、、、シャワー行くか。。立てる?」「ん、、だいじょぶだけど。。。」ヨロヨロと立ち上がった潤は、腹の上のが床に垂れないようにと大急ぎでシャワルームへ向かっていった。俺もその後をついて行き、2人一緒にシャワーを浴びて、また新しいバスローブに身を包む。そうしてベッドに2人横になったところで、潤がこう口を開いた。「いつの間に胸筋なんて鍛えてたんだね。。かっこよすぎてびっくりしちゃったよ。」バスローブの合わせから覗く胸筋を潤の指がなぞった。確かに最近鍛えるようになったけど、、、特に理由はない。「ん、ホント?やっぱ誰が見ても恥ずかしくない体でいたいからさ。」「………。誰が見ても、って…。翔さんの裸を見るのは俺だけでいいんだけど。」むすりと口を尖らせた潤に、尤もな意見だなと思わず笑ってしまった。たるみきった体は自分で自分が嫌になるし、そういう系の仕事が欲しいっていう訳ではない…と言い切るのは少し悩んでしまうけれど、、、でも、俺だって体を余すことなく晒すことが出来るのは潤だけで。「俺のなのに…。」そのまま胸におでこを寄せられて、あぁ…なるほどなとようやく腑に落ちた。感度がいいのもすぐに顔を紅くさせるのも、それはきっと全部俺が鍛えた胸筋のせい。見蕩れてたんだろうな、なんて思うのは自惚れすぎかもしれないけれど、この潤の言動から察するに間違ってはいないだろう。「恥ずかしがったり嫉妬したり、今日は忙しいな。…分かってるよ。そういう意味で、自分の体が自分だけのものじゃないことくらい。」「…。」特にそんな潤にはなにも触れず、おでこを寄せてきた彼の背中にそっと腕を回す。たまにはこんな風に甘えられるのもいいかも。鍛えるくらいで甘えられるなら、今のをずっと維持しておこうかな、なんて。終

  8. 妄想小説です。BLの意味が分からない方&不快に感じる方はブラウザバックでお願いします。「・・・背中向けたままだったから。今までだったら、朝起きたら抱き合ってたでしょ?」A葉の睡眠中の行動に不満の声を上げるN宮に驚くと同時に、無性に可愛く思えて仕方なくなる。・・・え、でもじゃあ、目が赤いのはどうして?A葉はN宮の腕を掴んで拘束を解き、そのままくるりと身体を反転させてからN宮と向き合った。「A葉さん・・・?」N宮が怪訝そうに見つめる中、 A葉はN宮にぎゅっと抱きつきその胸に顔を埋めた。「・・・え?」いつもとは違う位置関係、けれどN宮にとっては全く不快には感じない。いつもは額のあたりにチクチクとA葉のヒゲの感触しかないのに、今日は甘いシャンプーの香りがするサラサラのミルクティーブラウンの髪の毛がある。「もしかして・・・眠れなかった?」A葉が静かな声色で尋ねると、「・・・あんまり」N宮が素直に返す。「そっか」「俺、自分がよく分かんなくて」「・・・うん」A葉はN宮に腕を回したまま、そっと目を閉じた。N宮はそんなA葉を包み込むように抱き返す。「・・・もうちょっと、寝てようか?」「・・・でも」「ふふ、俺たちが仲良しってこと、ファンの子たちに見せつけてあげないと」「・・・・・・」通常であれば真っ赤になって反撃するはずのN宮が大人しくしていて、「・・・ニノ?」A葉がN宮の胸から額を離して見上げると、「・・・眠い」A葉はN宮の背中を優しく撫で、N宮は無意識にA葉の髪に頬ずりをした。「うん・・・俺も。おやすみ、ニノ・・・」N宮はA葉の、A葉はN宮の体温を心地良く感じていて、2人はそのまま再び眠りへと落ちていく。スタッフがレンタルハウスに踏み込んだ時、N宮とA葉は抱き合ったままで静かな寝息を立てていた。「・・・どうします、コレ?」同行していたマネージャーが戸惑うように尋ねると、「起こし辛いですねぇ・・・」その姿があまりに幸せそうで特典映像班スタッフも苦笑せざるを得ない。そんな2人の姿を眺めているだけでも、幸せな気分になれるのだからN宮A葉ペアの魅力は∞なのだ。

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    【Reality Show】にのあいver .27
  9. ㊟成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 トック爺は医師に話を聞いてから扶安の小規模な繁華街に回った。数件の、漢城のものとは比べ物にならない程度の貧弱な妓楼と飲み屋があるぐらいの場所だが、この辺りでは結構賑やかな場所だった。時刻がら店は閉まり、閑散としていたから、余計な首は突っ込まず、まっすぐにク商団の名で時折使う宿に向かった。扶安の中では最上の宿で、医師の診断によってはそこに泊ってユニを休ませても良いかと考えたし、もしかしたらと思っている相手に会えるかもしれなかったからだが。 宿には目的の人物たち・・・主であるヨンハとその友人ジェシンの姿はすでになかった。宿の主に寄れば、今朝早くに都に向かったという事だった。 医師に効いた騒ぎというのは、都から追い出されてきた男が、本来ならすぐに向かわなければならない縁戚の寺の僧に捕まったという話なのだ。それが結構な大捕り物で、ちょっとした騒ぎになったのだ。 その男は、悪だくみに使う人間を、博打場で調達していた。どこにも金が足りなくてどうにかして誰かから借りたいと思っているばくち打ちがいるもので、それが三人、話に乗ったのだ。都から来た男は様子のいい話のうまい奴で、まるで自分が悪だくみの矛先にする両班の男に騙されたかのように語ったという。自分の妹を捨てて美人だが貧しい女を器量好みで妻にした薄情な奴だ。その女も男がいるらしくって、それでも未練たらしく迎えに出ていくのを俺はこの目で見たんだよ。 俺がさあ、寂しく爺の供を一人つけられて街道を歩き始めて7三日目に、横をさ、その憎き男が馬で走っていったんだよ。俺はこれは天啓だと思ったね。復讐の。行く先々の宿でそいつが泊ったことが分かって、この扶安も通り過ぎていったようだから道筋は一緒だったんだよ。そいつは堅物だから、必ず帰り道も同じ道順をたどるだろうし、女を説得して連れ帰ってくるなら数日かかるだろうけど、逃しても悔しいから、街道口で見張ってほしんだよ。この悔しさをさ、俺はいいよ、もう世間に未練はないけれど、妹の悔しさをさ、晴らしてやりたいんだよ。 まるで正義感の塊みたいな話し方をしていたが、実際はその後に、この話をネタにしたら金を引っ張れる、恥をかくことを恐れるからな都の両班は、などと結局は誰かから金をむしり取る話をして仲間に引き込まれたのだとけが人は語ったようだ。医師はその仲間たちからの話しか知らない。なぜなら本人は寺に引きずって行かれたからだ。 預けられる予定だったらしい遠縁の寺というのはですな、この街のすぐそばの山のふもとを上がったところにあるんですが、ここの坊様は大層いい方です。ものすごい大男でいらしてね、初めて会う人は怖いでしょうねえ。そこにね、供というよりも見張りみたいな感じで一緒に来ていて、放っとかれていた年寄りがですね、言いつけに行ったそうです。そうしましたらご坊が大層怒って、寺から直接来られたそうです。妓楼では居続けの相手の妓生が会わせてくれないってことで、日が暮れてから博打場に直接。ご坊のことは博打場を仕切っている輩も知っていますけど、何しろ商売の邪魔ですから追い出そうとしますでしょう。奴は逃げようとしていたそうです。そうしたら客の中で都から来た両班の若者がいたらしくって、その人がご坊の味方をしたらしいんですよ。うちのけが人は、その方を押さえようとして返り討ちにあったそうです。いやはや、全員一撃なんですけどね、一人は腕の骨が折れ、一人は首筋を強く蹴り落とされていて酷い打撲、もう一人は顎下を殴られて、歯が三本折れてしまってます。 それで首謀者はどうしたのかとトック爺が聞くと。 ご坊にとっ捕まって、縄でぐるぐる巻きにされて、引きずって行かれたそうです。その味方をした両班の若者とその連れ、それからくせ者の供が従って行ったようですけどね。けが人どもはそれどこじゃなかったんですよ。一人は半日気絶、一人は骨折で激痛、一人は口から血を流して大修羅場だったらしいので。にほんブログ村

  10. あの日。『便利屋本舗 山風』にいた 俺は心底  退屈だった。目の前には、「智ぃ。もっとこっち来てぇ。」「ダメだって、和。昼間っから そんなくっついてちゃ。俺、その気になっちゃうじゃん。」「いいじゃん。いいじゃん。暇なんだから。ね。智ぃ。俺、ほら もうこんな・・・」「ああ ああもうこんなに なっちゃって和は やらしいなぁ。」俺のことなど まーったく気にしないでいちゃつく 大野さんと ニノ。ったく。なんだよ。ニノだってさ。ここの 大野さんに 拾われる前は俺と番(つがい)だったんだぜ。凸と凹  でこと ぼこ  ピン と ソケット部品でいうところの オスと メスつまりは 二人そろって やっと役にたつ ニコイチで。それで俺とずっと二人でやってきたんじゃねぇかよ。暇な時は 二人でイチャイチャしてたっていうのに。ニノが大野さんっていう運命の人を見つけたばかりになんか 片割れになっちまった俺はどうにも こうにもやりきれない。そんな時、ニノを 片手にぶら下げながらPCを覗き込んでいた 大野さんの目がきらりとひかる。「あ。相葉ちゃん。仕事舞い込んできたぞ。」「え?何。男?女?今度の相手は いっぱい遊べるのがいいなぁ。この前のはちょっと遊んでやったら すぐに お金も あっちも終わっちゃったからなぁ。ちょっとは 長持ちするのにしてよ。」ここでも俺の仕事は そんなもの。器用貧乏が仇となし、便利屋としていろいろなところで お手伝いやら力仕事やら裏方などをしているが一番自慢なのは、この 身体。俺の 長くて 硬くて 丈夫で 長持ちする宝棒 いや 相棒とともにいろんな 男や 女を 気持ちよくしてやってそれで お金や 物品を 貢がせる。ホストクラブのホストなんて目じゃないほどの恍惚と 快感を くれてやるんだから幸せ以外の何者でもないと思う。特に この頃ニノが遊んでくれないからな。かなりな頻度で男や 女の家に 転がり込んではそいつらの全てを吸い尽くしては転々としてる。時には、全然物足りなくて何人も掛け持ちしてたことがあるくらいだからな。今度のぐらいは金も あっちも ずっとつづくやつが 欲しいとこ。「ああ。だめ。今日のはそんなお仕事じゃないのよ。」ちょっとにやりとした大野さんが 首を振る。「はぁ?何?じゃぁ。」つまんねぇの。気持ちいいことできねぇのか。「櫻井翔って人のとこの部屋の片付け。きっと お金持ちだろうからさ。さっさとやってさっさと戻ってこい。いいな?」「へ〜い。」つまんねぇな。まどっかで 適当な男か女捕まえて遊んでやって いい気持ちにさせるついでに精気頂いちゃえばいいか。俺は、大野さんが俺の目の前にひらひらと差し出したそいつの住所を ひったくるように手に取るとそいつの家まで歩き出した。⭐︎つづく⭐︎コメントは非公開です。

  11. 大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですside Nもうシなくて良いって言ったら、大野は本当にシなくなった。寝室も別々になってしまって、寂しいとは思ったけど、シないのに一緒に寝るのも余計に悶々としそうだったから良かったのかもしれない。俺もストレス発散方法が無くなって、イライラするのかなと思っていたけど、不思議とただ穏やかに過ごせていたんだ。好きな人の傍にいるだけで落ち着くなんて……、乙女過ぎて口には出せないけど。ただ、身も心も元気になってくると、のどかの世話だけでは物足りなくなってきた。だからといって料理ができるわけでもなく。でも黙っていることも出来なくて。朝食は大野は手早く作っているから、夕食の時に言ってみた。「なぁ、それ、俺もやってみたい」包丁で材料を刻む。多分、料理の基本だ。「駄目です。和也様はテレビでも見ていてください」あっさり断られた。それなら……。「やりたい、やらせろ」命令口調で言った。これなら大野もやらせてくれるはず。仕方ないとばかりに溜息をついた大野。「こちらに来てください」呼ばれて、初めてキッチンに足を踏み入れた。キッチンには調味料や見たことのない様々なスパイスが綺麗に並んでいて驚いた。咄嗟に頭に浮かんだのは女。多分料理上手な彼女がいるに違いない。――のどか――やっぱり彼女の名前からとったのだろう。「やっぱ、やめた……」刻み方を教えてくれようとしていた大野にそう言って踵を返した。彼女を感じる物には触れたくないし、彼女も自分と大野の聖域には触れられたくないだろう。「料理はやっぱ無理だわ。なあ、今からのどかの散歩に行って良いか?」「それは許可できません」「だよな……」「後から一緒に行きましょう」「えっ……」一緒に行くなんて、少し喜びかけたけど。ただ単に、大野はまだ俺が逃げるって思ってるからなんだろうな。まぁ、大金払ったのに逃げられたらたまんないもんな。複雑ではあるけど、でも俺は一緒に散歩に行けるという事がただ嬉しかった。読んだ後に良いねいただけたら大変励みになります次は26日0時にアップします

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  12. ふいに道行く人の視線を感じる。いい年をした男二人が至近距離で言い合っていれば人目も引くだろう。「あの・・・部屋に・・・」そっと距離をとって大野さんを促すと、大野さんは軽くうなずいてそこからはふたりとも無言で、部屋へと向かった。「どうぞ」アルコールという気分ではなくて、インスタントコーヒーをテーブルに置く。向かいに腰を下ろした大野さんは相変わらず何を考えているのかわからない。大野さんとこんなふうにふたりで向かい合うのは・・・あの出張の日・・・大雨の旅館以来かもしれない。あれから何度も逢ってはいるけど・・・一緒に食事をしたり、語り合ったり・・・なんてことはすべて飛ばした「目的はただそれだけ」な関係だったから。大野さんのことはなにも知らないし、わからない。俺がそういう話に疎いだけ・・・というのもあるけど、坂本さんとのことだって今日初めて知った。「確かに坂本さんとは会ってたけど・・・」おもむろに大野さんが切り出す。やっぱりその話になるのか・・・とため息をつく。なぜ坂本さんの名前を口走ってしまったんだろう。大野さんのプライベートに、俺が口を出す権利はないとわかっているのに。改めて坂本さんが本命だと聞かされたら・・・俺はただの遊びなんだと言われたら俺はどうすればいいんだろう。もうこんなふうには逢えなくなる?それとも遊び相手だとわりきって、これからもこの関係を続ける?どちらにしても、自分で自分の首を絞めたような気がして・・・コーヒーのカップに視線を落とした。「何か勘違いしているみたいだけど・・・坂本さんとは仕事だよ?」「・・・仕事?」パッと顔をあげると、大野さんは困ったように顔をしかめる。「接待だから、仕事でしょ?」「・・・接待」「そう、接待。俺には直接関係ない事案でまで駆り出されるんだから、嫌になるよ・・・」大野さんは心底嫌そうにため息をつく。大野さんがこんな表情をみせるのはめずらしい。というかあまり見たことがない。大野さんでもこんな愚痴をいうことがあるのか・・・と少し驚く。「そのうえ今日は翔が合コンに行くとか言い出すし」「はあ・・・」いきなり俺に矛先が向いた。俺の合コンに関してはどう反応していいのかわからず、曖昧な相槌をうつ。「かといって仕事を断るわけにもいかないし。接待中も気が気でなくて、早々に切り上げて慌てて来てみたら、しっかり女をお持ち帰りした翔を発見した時の俺の気持ちがわかる?」不満そうに言われても・・・大野さんの気持ちはわからないしそもそも情報量が多すぎて、理解が追いつかない。とりあえず・・・「お持ち帰りはしてません」「しようとしてたよね?」「してません」そうなってもいいなと思ったことは、この際伏せておく。「その話を信じろと?」大野さんはじっとりとした目で俺を見る。「そう言われても・・・偶々帰る方向が同じだっただけなので・・・」これを言うのは何回目だろう。「その話を信じろと?」「信じてもらうしか・・・実際本当にそれだけですから」これはいったいなんの尋問なんだろう?そして俺はいったい何の弁明をしているのだろう?俺が大野さんのプライベートに関りがないように大野さんだって俺のプライだって俺たちはベートに関心はないはずだ。週末、大野さんが来ない日に俺が何をしていたって・・・大野さんには関係ないはず。「だいたいなんで合コンに参加することになったわけ?」なおも大野さんの尋問は続く。「それは・・・たぶん人数合わせで・・・」「その話を信じろと?」大野さんもそれ言うの何回目です?「横山君からはそう誘われましたけど・・・」「だからってなんで行くことにしたの?」なんでって・・・少し考えて「・・・人助け?」首を傾げると「人助けねえ・・・」大野さんは明らかに呆れたような顔になる。それからゆっくりと立ち上がると、俺の隣に座りなおした。やたらと距離が近い。いや、距離に関しては・・・もうすでにあれやこれやとしてしまった後で今更といえば今更だけど・・・それでもこんなふうに距離を詰められたら・・・「翔・・・?」俺をのぞき込む大野さんの吐息が頬にかかる。長い睫毛の奥、黒曜石のようなしっとりと輝く瞳が俺を見つめる。無自覚なのは俺じゃなくて、大野さんのほうだ。大野さんにこんなふうにされたら・・・誰だって勘違いしてしまう。なんとなくいたたまれないような・・・そんな気持ちになって距離をとろうとして、逆に抱き寄せられる。「お・・・大野さん・・・」「大野さんじゃなくて・・・智でしょ?」耳元で囁かれると、もうそれだけでぎゅうっと下腹部が疼く。なんで俺のここはこんなにも大野さんに反応してしまうんだろう。欲望がむくむくと形を成す下腹部に視線を落として、なんだか泣きたいような、情けない気持ちになった。

  13. 数日前、ユーチューブを見ていたら私が10年ほど前にお世話になった占い師さんの話題が出て来たので驚いた。好井まさおの怪談を浴びる会【東京ダイナマイト松田】超スピリチュアル回!ほん怖でドラマ化された実体験談!この回で松田さんが話されていた「オオモリさん」という方がそうなのだ。思わず、私も知っている!!とコメントを残そうかとしたが、やり方が分からず悶々としていたのでこちらに記す事にした。松田さんは霊媒師と言っているが表向きは「占い師」として看板を出していた。10数年前の事なので、今は分からないが。基本、運勢を見てくれる。そして、先祖がどのようになっているか調べるように言われた。思ったほど知らないものだと気づく。仏壇を買え、墓を建てろ、などとは言わないのでご安心を。私はこの時から墓相学なるものに興味を持った。ヒマと金があったら試してみたいのだが目の先の事でアップアップが現状である。だから好転しないのだと思っている。しかし、オオモリさんは松田さんが仰っていたように見えない方とも交信ができるそうだ。1年近くお世話になっている間にたくさんの不可思議な事が起きて心霊好きから思えば、あの時、大変だったけど、心霊的には活気があって楽しかった。なんだかまた会いたくなった。これも何かの【ヒント】なのだろうか。松田さんはユーチューブの中でも仰っている、暮らしの中にはいろんなヒントが出ているらしい。Netflixの「マニフェスト」で言うところの「呼びかけ」のような。。霊媒師さんに見て貰いたいと思っているのだが周りに、いない。だが、怪談を聞いていると「知り合いの霊能者さんに見てもらった」というフレーズがよく出てくる。そんなに身近にいるのだろうか。知ってる人がいたら教えて頂きたい(笑)いつも読んでくれて、ありがとうございます。怖い話・不思議な話、霊能者さんの情報を募集しています。メッセージよりお寄せ下さい♪

    霊媒師さん
  14. おわったぁぁぁぁ。いぇぇぇぇいっ!現在2024/11/11 21:23ポッキーの日です。そんな日にやっと 全117話書き終わりました。まずは謝罪。読んでくださった まなちゃん かなちゃん さなちゃん ななちゃん りなちゃんその他 お名前が出てしまった方の関係者の方。本当に 申し訳ありません。(当然 嵐さんも含みます。)お名前は大事なもの。違う人だ、お話の中のことだ とわかっていても嫌な気持ちはされると思うのです。お名前のチョイスもま さ か な り で、 選ばせていただき 意図はないことは示したつもりなのですが。。。なので お名前選びは苦手です。安易な芸能人や 有名人の方のお名前を使ってもそのイメージがついてしまい、その方にご迷惑がかかる。世にいう作家さんたちが、自分で考えたお名前をつけてそのキャラたちが名前のイメージどおりにいきいきとお話の中で活躍されているのを読むたびに(漫画もですが)とても尊敬いたします。また誰も傷つかない世界というのは難しいと思います。「このくらい」「こんな小さいことで」というのはやってしまったものの勝手な言い分で傷ついてしまった方には 傷ついたという事実がありその事案についての 大きい 小さいは 全く関係ないものです。自分が表現することでどこかの誰かを傷つけてしまっているかもしれない。そのことをいつも自覚しながら生きていけたらと 願っていますがなかなか難しい。傷ついてしまった人にはそっといっていただき心より謝罪し 自分の在り方を直して行きたいと考えています。さてさて最終話は、とにかく長い。本当は二つに切るべきかとも思ったのですが、勢いのまま 一気に書きました。あと、智くんのお誕生日をまたぎたくなかったの。(コレがいちばんの理由)智くんbirthday 何にも考えてないけど、なんか かけるかなぁ。かけるといいなぁと思ってます。とにかく117話。長くて読みにくくてごめんなさい。僕らの日々は、ご存知かもしれないですけど、私の 前のブログの初期作On Sunday という小学生嵐さんをまた、読んでみたいというリクエストから始まりました。あのときは、アクティブラーニング を題材に書こうかと思って学校でがんばる 小5の嵐くんたちを書きましたが、今回は もっと社会の歪みについて触れようと最初から思ってました。不登校学級崩壊いじめ だけじゃなく、日本で暮らし始めた外国の方の孤独感ヤングケアラー SOGI LGBTQについてもかきました。特に、このような因子を持つ人が心を病んでしまったり自死を選んでしまったりする率は何もない人よりも高いと聞いています。そりゃそうですよね。「普通」じゃないと悩む人々が、「普通」になりたいと苦しんでいる。その気持ちわかるよ なんて簡単に言えない。当事者しかわからない 苦しみがここにある。またマジョリティの方に そんなことないよ 気にしすぎと簡単にあしらわれ(相手にされず)自分がおかしいのではないかと 苦しんでる人がいる。そして、そのように思わせてしまうのも、『社会がわるい』『いじめたやつがわるい』だけではなく、無関心で『知らなかった』から何もしなかったということかもしれない。大丈夫だよ。あなたが悪いんじゃない。あなたが おかしいんじゃない。あなたはあなたでいて大丈夫なんだよ。そのメッセージを送りたかったのとともに自分への自戒をこめてかきました。人というのは、多分生きてるだけで 他の人を傷つけてしまうのかもしれないとも思っています。『人間失格』ではないですが、人間は業の深いいきものです。まわりの人とすべて目的が合致して幸せになれる。正義は一つで、その正義に向かってみんながおんなじ気持ちになる。なんてことは人は人それぞれだから当然難しく、もしかして、いつもどこかで人を傷つけてしまっているかもしれない。そう思いながら、反省しながら生きていくことこそが、人権意識を高めるということだと思っています。また、人は、つながりたがる生き物です。同じような考え方の人をみつけては、群れたがる。そして、自分の群れに、入らないもしくは、自分の群れに入れないひとを見つけては、その人をスケープゴートにして、結束を高める。人をハブくことは結束が高まり、罪悪感からそのグループから抜け出せなくさせます。人と秘密を共有することは、秘密を知っている人と、秘密を知らない人との境界線を作り、知らない人へ対しての優越感をつくります。(アメンバーも、その仕組みを作る一つのシステムだと思っているので私は、あえて、アメンバー限定で自分の気持ちを呟いたり、えろいお話をそれだけで上げないようにしているのもあります。一種の秘密結社みたいですからね。大した話を書いてないですし。それでも、そんな私に対してチームまる としての意思表示をしたいからと、アメンバーを存続してくださっている一部の方には、本当に頭が下がります。大したやつじゃないです。ほんとに。アメンバー、いや、チームまるの方に対しても、なんのお礼もできなくて本当に申し訳ないと思ってます。)ということで、問題作として、これを書きました。これを読んで、昔の自分を思い出したり、(いじめられる方にしても、いじめた方にしても)心の傷がえぐられてしまったり、嫌な気持ちになった方もいらっしゃると思います。本当に申し訳ありません。しかし、傷ついた方は悪くないんです。傷つけたほうが悪いんです。あなたは、優しい。そして、あなたは、正しい。おんなじように、この話をわかって、この痛みが分かち合える方がいっばいいます。私にとって、今回のお話でのコメントやいいねは、本当に支えでした。私だけじゃなく、傷ついて辛い思いをした人に、少しでもその勇気と優しさが分かち合えますように切に切に願います。あと、散々言っておりますが、このお話の終了をもって、私は筆を置く気でした。なにしろ、こんな 問題作をなげこんで、人の気持ちえぐって、きっと誰も読んでくれなくなるんだろうなって思ってました。それでも、ただ、ただこのお話だけは書きたかった。辛い思い、嫌な思いをしていることは一生続くわけじゃない。きっとわかってくれる人がいる。自分をきちんとふりかえって、愛してあげれば、僕らの日々のようにきっと 違う未来を自分の力で拓くことができる。それだけを書きたかったのです。しかしながら、優しい皆様のおかげで、どうにか、終わっていないお話をかきあげるまでは、このブログは終わりそうにないみたいです。この頃あとがきの最後のことばに、『また違うお話で会いましょう』という文字は、書かないようにしてたのですが、今回は堂々と書くことができそうですね^_^では、最後まで読んでくださった皆様に。こんな私に最後まで付き合ってくださりありがとうございます。 読んでくださった皆様が、これからも うわべだけでない確かなつながりや、友情、愛情を築くことができますように。皆様の本当の幸せが、天から美しい雪のようにふってきますように。自分の心は、周りに傷つくことのない純白に輝くダイアモンドだと、信じて、ねたみや そねみやっかみや、言われない中傷に傷つくことがないように。心よりお祈りいたしまして、あとがきと代えさせていただきます。また、違うお話でお会いできるとうれしいです。

  15. 【12】◇僕のおうちへ来ませんか?◇週に3回僕はビスケットを焼くナッツと、はちみつ入りサクサクっとした感じが好きビスケットは、僕の分と赤リスさんの分。それから、ボサボサ頭先生の大好きなチョコチップ入り。それを持って、週に3回、森の病院まで遊びに行く。遊びに行くと言っても、、、。まずは、先生の腹ごしらえ。僕がご飯を作ってる間に、赤リスさんと、ボサボサ頭先生は、ビスケットをサクサク、サクサク、ってしてる。リンゴを剥いたら、本気で喧嘩して奪い合うときがあったりして。アップルパイやチーズケーキは、赤リスさんは食べられないから、『俺だけ、いいだろぉ?』ってボサボサ頭先生が自慢してたり、ね?そんな二人を見るのが大好きなの。それが終わると、洗濯や部屋の片付け。あとは、坂道になっちゃってる階段の雪かき。たまに、診察室のお手伝い。ケージを綺麗にして、餌をやる。動物たちの身体をきれいにしてあげたり、包帯を取り替えるお手伝いもする。最初の日に会った、大きな黒い羽の鳥さんを野生に返す日にも立ち会ったんだ♪「こんにちはー♪」春になって、雪も少なくなって、通いやすくなってきた頃。診察室にボサボサ頭先生がいなくて、部屋に入ると、、、。またぁ?ソファで寝ちゃってる。いくら温かくなってきたからって、こんなとこで寝てたら疲れが取れないし、先生が風邪ひいちゃいますよ?暖炉には燻った薪。少し換気したほうがいいかな?そろそろ、先生も起きるだろうし。落ちてる毛布を拾って、先生にかけて、窓辺に行こうとしたら、毛布の中から、ぬぅって腕が伸びてきて手首を掴まれた。「あ、起きました?ね?何度も言ってるけど、こんなとこで寝てたら、風邪ひいちゃいますよ?」「ん、、、だから、、さ?」「動物さんのことは、しっかりできるのに・・・自分の身体も大事にしてください。」「わかって、、、る、、だから・・・」先生の手に、ぐっと力が入る。起き上がるのかな?って、引っ張るタイミングを待ってたけど、先生は、いつまでも起き上がらない。ん?先生が具合い悪いのかな?「先生?大丈夫ですか、先生?」「ん、、、だから、、、そろそろさ?そろそろ、、、俺の家で、、その・・・一緒に暮らしません、、か?」窓辺から射し込む陽だまりの中、赤リスさんが、キュウンと声を上げた。…おしまい…おはなしにお付き合い下さった方方。ありがとうございました。なんの展開もドラマもなく終わってしまい申しわけない。気付いた人もいるかもしれないけど。一度も「翔ちゃん」「雅紀」を使わないで書いたの、初めてなんです。(新しい試みだった)じつは、これ、、、。赤リスさん…翔ちゃん森のリスさん…雅紀くん登場した人間はただのおっさん2人。・・・・・・・・・・。んなわけあるかーーーい!いやはや、名前なしでも、櫻葉で読めた人がいたなら、それはそれで感無量です。「絵本みたい」との言葉をいただきまして。赤リスさんに餌をあげていた人が、絵本作家さんだったので、絵本ぽい視点で書けたらなぁと思ってました。気が付いてくれて嬉しかった。チッ、チッ、チッチッ、チッ、チッまた いつか このおはなしで会えたらいいねチッ、チッ、チッチッ、チッ、チッ❤❤❤❤❤❤

    【12】◇僕のおうちへ来ませんか?◇
  16. {バスが来たよ…}その声で目が覚めた。『あっ…ゴメンなさい』寝るつもりは無かったのに、思い切り彼の膝枕で寝ていた。まだ、寝惚け眼の僕の荷物をもってバスに乗り込む彼『バスなの?』{あぁ、安い飛行機だからな。バスでタラップまで行くんだよ}久しぶりに聞いた。『タラップ……』昔の芸能人が、飛行機に乗る時に手を振っていた階段状の…あれか……バルセロナ行の便は、とても小さくて真ん中の通路を挟んで、4列シートだった。僕の席はずっと後ろのTOILETのそばだった。ここから、更に7時間のフライト。それでも、機内食も飲み物も出るので楽だった。いつの間にか、あの彼が何処に行ったのかわからなくなった。同じ飛行機に乗ってるのは、確かだけどお互いに名前も知らなかったな……薬の効果はとっくに無いはずなのに、思いがけず睡魔に襲われて、2回目のフライトでは、グッスリ眠れたんだ。そのせいで、またもや機内食にありつけなかったけど……その後飛行機を降りて、カタルーニャ広場行のバスのチケット売り場でまた彼と会った。タクシーじゃなければ、町中に行くにはほぼ皆このバスに乗るから、当たり前なんだけど。彼は、中央のスーツケース置き場に荷物を置くと、当然の如く僕の隣に座った。{暫くは学生寮に泊まるの?}スペイン語学校では、学生寮に泊まれるところもある。『いえ、ホテルです……』{どこの?}言っても良いものかな?『H10のアート……』すると、言い終わらないうちに{あんな高いところに!?…オレ、友人とシェアハウスしてるんだけど、ウチ来る?}簡単に誘われた。でも、ホテルは潤の父さんが用意してくれたものだから、キャンセルしたくないし、シェアハウスに行くつもりもない。『いいえ。僕が予約したわけではないので……』{そう……ま、気が変わったら連絡してよ}そう言って、電話番号のある名刺を出した。肩書が読めない……{バルセロナ大学で、講師をしてるんだけどね}『えっ!先生?』驚いた{言語学科の中で、日本語を教える小さなサークルだよ。}『すみませんっ!同じ受験生だとばかり…』素直に謝ると{そんな若く見えた?}って、屈託無く笑う。{でも、受験生は本当だよ。今年准教授の試験受けようと思ってさ…}凄い人じゃないかタメ口でここまで来ちゃったけどそれならば、尚更彼とのシェアハウスはマズイだろ。僕がスペイン語の言語学科でも……

  17. 三日月の、番外編がひとつ見つかったので出しておきます。このお話。アクセス多かったんだけど、もしかして、表紙絵のおかげなのかなー、とか思ってます。笑櫻葉【とある日】◆三日月◆滝藤さんと事務所に入る前から、二人の声が聞こえてきてる。「またやってるな…」滝藤さんがボソッと呟いて扉を開くと、松重さんとしょうちゃんのヒートアップした声。「だからぁ!俺、原作読んでるから知ってるんです!この仕事は断ってください。」「翔!お前の言い分はわかるが、それじゃ雅紀の才能を無駄にするばかりだぞ?」また、、新しい仕事が来てるのかな?しょうちゃんと付き合うようになってから、しょうちゃんは僕の仕事の内容を気にしてる。恋愛物のドラマとか、危ないことするバラエティとか・・・。でも、いつまでもモデルだけというわけにはいかないし、年齢的なものもあって、最近はドラマのオファーがやたらと多いんだ。「今度はなんだ?恋愛か?濃厚なベッドシーンがあるわけじゃないんだろ?」滝藤さんは、やれやれといった感じにソファに座った。「探偵物だ。ゴールデン枠の主演に大抜擢された。当たればシリーズ化され映画まで期待できる。」松重さんが、台本をパサっと置いたから、僕は手にして読んでみた。まだ、仮に作られたものだったけど、とても面白そう。「なんだ、、探偵物か。翔はなんで反対なんだ?探偵なら、ラブシーンはメインにならんだろ?」「だから、、原作にあるんです。ライバルの探偵がいて…で、原作にはキスする箇所があるから嫌なんです。」滝藤さんが宥めるように口を挟むけど、しょうちゃんは原作にキスシーンがあるからと譲らない。「でもな、翔。それを理由に仕事を断ってばかりだと、雅紀はいつか干されることになる。そうなれば、雅紀はどうなる?」滝藤さんは、しょうちゃんを宥めるのが上手い。滝藤さんの声のトーンは独特で、気持ちが落ち着いていくような不思議な力があるんだ。「そうなれば、雅紀は俺が養います。」「それで雅紀が満足だと思うか?仕事を無くし、ひたすら家で翔の帰りを待つことになるんだぞ?雅紀が、そんな生活でイキイキと…」僕、しょうちゃんに養ってもらうの?えへへ///かわいいエプロンつけて、『おかえりなさい』なんて言っちゃうのかな♪しょうちゃんの好きなご飯を作って~取れたボタン直してあげたり、書類の準備や鞄の整理ぐらいならお手伝いできるよね?しょうちゃん、この書類入れたよ?ハンカチはここね。明日は、お弁当はどうする?くふ、、くふふふ。なんだか楽しそう♪朝は玄関までお見送りでしょ?鞄を渡して、しょうちゃんから『いいこにしてろよ?』なんて、あまーく言われちゃったりして////いいなぁ、、楽しそうだなぁ♪♪♪まるで新婚さんみたいな生活を想像して、ウキウキワクワクしてたんだけど、ふと視線を感じて顔を上げたら、松重さんも滝藤さんも、しょうちゃんまでも、僕をジーっと見ていた。や、やだ///顔に出てたのかな。慌てて、持ってた台本で顔を隠す。「滝藤さん…お言葉を返すようですが・・・雅紀は家にいてもイキイキしてると思いますよ?」「そ、うだな…」え?やっぱ顔に出てたのかな////「まぁ、あれだ!すべてが原作通りじゃない。」松重さんが話を元に戻すように声を上げて、僕の手にあった台本をしょうちゃんへと渡した。「ドラマでは、翔が心配してるライバルの探偵も男だ。そして、その役は、翔…お前にオファーが来てる。W主演だぞ?それでも断るか?」勝ち誇ったみたいに松重さんがニヤッとした。「W主演・・・俺が、、相手、、役?や、やります!やりますやりますやります!是非、やらせてください!お願いします!」「さぁ、キスシーンは断るか?」「松重さぁん…そんな意地悪言わないでくださいよー」キ、キ、キスシーンはあるの?///しょうちゃんとのキスシーン・・・まだ撮影も始まってないのにドキドキする僕に、『ま、頑張れ』って滝藤さんが肩を叩いてくれた。その日、しょうちゃんと夜の散歩に出掛けて、近所の神社で祈願する。「しょうちゃん、、ドラマ、、成功するといいね。」「そうだな…でも、、ごめんな。俺、、雅紀の可能性を奪ってんのかもしんねぇな。」しょうちゃんは、滝藤さんが言ってたことを気にしてるんだ。「僕ね、しょうちゃんの言葉、嬉しかったよ。」それを証明するように、ほっぺたにチュッとした。「雅紀、、ありがとな。」空を見上げたら、綺麗な三日月が光ってた。…おしまい…このドラマの、映画化ってわけじゃないけど、別のお話で【影山VS貴族探偵】って映画あるんすよ。もしかしたら、三日月の2人のW主演なのかも笑❤❤❤❤❤❤❤

    櫻葉【とある日】◆三日月◆
  18. 気象系の(山メイン)妄想小説です実在する人物・団体とは一切関係ありませんBL的表現(18禁)を含みますご理解のある方のみお進み下さいO side『ふぅ…///』危なかったぁ…///バレちゃぅかと思った…///きっと…僕の想いを知ったら…今まで通りには行かなくなりそぉで…この生活が…無くなっちゃぅんじゃないかって…決して贅沢してた訳でもなぃけれど…ふたり一緒に…平凡ながらも…幸せに暮らしてきた…それを壊したくなぃ…小さい頃に抱いていた…可愛い恋も…今では…淡い色の付いた恋になっていて…きっと…これから先は…もっと…///♪♪♪〜『んぁっ…///』ふと…家のインターフォンが鳴った…『ふぁぃっ…///』『何やってんだよ!時間っ!』ヤバ…っ…///『今行くっ…///!』『ったく…』バタバタバタッ…!ガチャッ!『ごめんっ!お待たせ…///!』『はぁ…待たせ過ぎ…』急いで用意を済ませて…家を出た…///隣のマンションに住んでる中学の友達…いつも僕を呼びに来てくれる…実は…昔からの幼なじみだ…w『にの〜早ぃょ…///!』『仕方無いじゃん…遅れてるんだから…!』あの公園で出会ったのが運命…?園は別々だったけど…家が近所で…小中と同じになって…今も大の仲良しだ♪『んぁっ…♪』『っ…コラッ!寄り道しないっ…///!』道中…芳ばしい香りがして…チリンッ…♪店の扉が…開いた…『おっ…お二人さんおはよう♪』『ぉはよぉございますっ♪』『どぉも…///』中から…相葉さんが出てきて…いつもの挨拶…♪これも…いつものルーティンw『また帰りに寄るねっ♪』『うん…待ってるよ!』『っ…///』時々…朝ご飯に食べている此処のパン…帰りに寄って買い物したりするんだょね…♪僕の身体の半分は…此処のパンで出来てる!なぁんて…w『智っ!置いてくからな…!』『ぁ…待って〜にの〜っ…///!』走り去る後ろ姿を…追い掛けた…///『気を付けてね〜!行ってらっしゃ〜い♪』元気に手を振る相葉さんに見送られながら…僕たちの日常が始まる…蒼さぁ〜みんな出揃ったぁ〜♪

    Troublemaker?32
  19. 気象系の(山メイン)妄想小説です実在する人物・団体とは一切関係ありませんBL的表現(18禁)を含みますご理解のある方のみお進み下さいO side僕が小さぃ時…翔は…めちゃくちゃ優しかった…///『しょお♡』『さとしくんっ♡』溺愛…って言葉が当てはまるくらぃに…///それは…小学校に上がってからも変わんなくて…だけど…『翔…』『ん〜///』変わったのは…翔じゃなくて…僕の方かもしれなぃ…月日が経って…僕は中学生に…『起きてょ…』『んん…///』色々…精神的に成長してくると…昔ほど…甘ぇられなくなってぃた…『朝だょっ…!』『うぉっ…///!?』ガバッ…///!?僕の声に…翔が飛び起きた…『朝ご飯…出来てるょ…』『あぁ…すまない…有難う…///』今では…翔の方が…僕に甘えているのかも…///『頂きます…』『んふふ…どぉぞ…♪』ふにゃん…♪ほんと…飽きなぃし…///翔の食べる姿は…なんだか楽しぃ…///『んぁ…何…///?』『いや…///』今…頂きますって言ったのに…止まってる…?大切な話…とか…?『智は…好きな子とかいるのか…?』『へ…///!?』って…ぃきなりっ…///!?僕は…明らかに動揺した…///『ふはっ…隠さなくてもいいから…?』『っ…いねぇし…///』それが…僕のついた…初めての嘘だった…///『そうか…これから…かな…w』『かも…ね…///』恥ずぃ…///もぉ…ずっと前からだし…///『翔っ…!時間っ…///!』『おっと…w』その日は…さすがに…少し急かすように…家から出てもらった…///蒼

    Troublemaker?30
  20. 区の図書館は区民センターの建物の中にあって、区や市内での催し物のパンフレットがたくさん置いてあって、関心のある催し物を探すのがとても楽しみ。先日面白そうなものを見つけた👀「住吉大社で本を読もう❣️」というイベントで、大阪市図書館とセレッソ大阪と住吉大社のコラボ😄「登録有形文化財 神館で読書会」「スタンプラリー」「勝矢アンバサダー、酒本アンバサダーと蹴鞠体験」 「アンバサダーによる絵本の読み聞かせ会」「ぐりとぐらになってみよう、写真撮影可能」「ロビー、マダム・ロビーナのグリーティング」パンフレット見てるだけでも面白そう❣️中には何❓誰❓というのもあるけど、、、1番の興味は「住吉大社見学ツアー」に心惹かれた💕住吉大社は、今まで何度も初詣に行ったことがあるし、卯の花園にいろいろな種類の卯の花を見に行ったこともあるし、観月祭に参加もしたことがあるわ。そして男孫や女孫のお宮参りがこちらだったので、更に近しい気持ちを持っているの。何度もお参りに来て境内を一人でゆっくり回っているけれど、今回は見学案内していただけるようでとても嬉しい。話は変わるけど、、、そう言えば普段ショートにしている髪が伸びてきて、肩につくあたりが纏まらなくなってきたのが気になっている今日この頃。1週間のうちにはカットに行こうと思っていたので、身だしなみを整えようとカットへ。ほかでもない神様の所へ行くんだものねぇ😄神様の前にもう行ったつもりの一首✒️【 神様は見てるだろうか私がリュック背負って頭を垂れて 】ち〜ぶ〜  短歌詠みます✒️さんのプロフィールページhttps://profile.ameba.jp/chika33217

    #181 神の御前に 〜前日の支度〜