8/6の記事ランキング

  1. 妄想小説です。BLの意味が分からない方&不快に感じる方はブラウザバックでお願いします。「そうですか、良かった」「はい、仕事のことは心配しないでください。それよりも先生の看病、お願いします。締め切りに間に合うかどうかは二宮さんの腕にかかってますよ?」そんな風に言われて、二宮の庇護欲のスイッチが入る。「任せてください」「二宮さんが傍にいてくれたら先生も安泰ですね」櫻井は二宮を煽るのも上手いらしい。通話をオフにし、智が静かな寝息を立て始めたことを確認してから二宮はコンビニに走る。「数日前から喉が痛かったんだったら風邪かな?インフルエンザだったら急に症状が出るはずだし」雨の中、二宮はまずは近くのドラッグストアへと走って体温計や冷却ジェルシート、解熱剤とスポドリ・ゼリー飲料などを買い、次にマンションの隣にあるコンビニに駆け込んでアイスとか冷凍の鍋焼きうどんを買い込んで急いでマンションに戻ってまずは寝室を覗く。智の呼吸が苦しそうじゃないことを確認し、冷蔵庫に品物を入れてから智の脇に体温計を差し込んだ。電子音の後に表示されたのは【38.5】の数字だ。「・・・二宮?」「熱、あります。今日は大人しく寝ててください」「・・・嫌だ」「櫻井さんから大野さんの看病を頼まれました。ここで無理をしたらお仕事のスケジュールにも影響が大きくなりますよ?」二宮は櫻井から告げられた締め切りのトリックは伝えなかった。「あいつ・・・裏切り者」「寝ててくださいね?」智が観念したようにベッドに頭を沈ませたの見て、二宮は少しだけ安心する。そのまま眠ってしまったらしい智を少し寝かせることにした。お昼を過ぎたあたりで智に声をかけ、スポドリを飲ませてからもう一度、熱を測って見たけれど変化はない。熱が上がり切っていることが確認でき頭痛を訴えたから薬を飲ませ、嫌がる智の額に冷却シートを貼る。智は不満そうだったが抵抗する元気はないらしく、それでも精一杯の意思表示にプイと顔を背けてしまった。「子供ですか」思わず呟いた二宮に、「聞こえてる」智が返した。「聞かせてるんです」背けていた顔を戻して智が睨むけれど迫力はなくむしろ可愛く感じ、熱があるながらも反論できる姿に安心して安堵の溜息を吐く。・・・可愛い?安心したことで二宮の思考がクリアになり、智を可愛いとか思った自分に戸惑って二宮がフリーズする。急に恥ずかしくなって自分を誤魔化すように、「少し熱が下がったら何か食べましょうね?お粥とコンビニの焼うどん、どっちがいいですか?」智に決定権を委ねてみたら、「お前が作ったお粥」智が掠れた声で答えた。

    たくさん共感されています

    【君は契約外です33 大宮】
  2. 櫻葉小説です苦手な方はこちらで回れー右、お願いします大丈夫な方、お付き合い頂けたら嬉しいです🌸+†+🌸――🌸+†+🌸――🌸+†+🌸帰り道は、また電車に揺られ家路に着いた。コッキング苑で、軽く食べ歩きしていた事、そして前日のテスト勉強と江ノ島で思いっきり遊んだ事もあり、少しだけ空腹も満たされていた俺たちは、電車では2人揃っていつの間にか眠ってしまっていた。翔ちゃんは途中で目が覚めてたみたいだけど、爆睡してしまっていた俺は、思いっきり翔ちゃんに身体を預け眠っていたようで、翔ちゃんに最寄り駅に着く直前に起こされた時に、驚いて飛び起きた。「ご、ごめん///翔ちゃん、重かったでしょっ///」「全然、重くねーよ‪‪‪w‪w‪wってか、久々可愛い寝顔の雅紀が見れてラッキー!!ってやつだな‪‪‪w‪w‪w」「可愛くなんかないよっ///」絶対、酷い顔して寝てたはずっ!うーー、恥ずい⋯///」「いや、さっきの寝顔とても可愛かったよ♡」「⋯///」「照れるな、照れるな〜‪‪‪w‪w‪wよしっ!!着いたぞ!降りようぜ〜!」駅に着いた後は、もちろん家まで送ってくれる翔ちゃん⋯///疲れてるし、大丈夫って言ってるのに⋯いつもここだけは、絶対に引いてくれないので、いつも通り甘えさせてもらった。「ただいまーー!!!」「おかえりーー!!」玄関でただいまの挨拶をすると、母ちゃんがバタバタと走って出てくる。「疲れたでしょ〜!!翔くん、上がってお茶でも飲んでいけば??何ならご飯食べてく?」「いや、おじさんがご飯作ってくれてるから、今日は帰ります!また、今度ゴチになります‪‪‪w‪w‪w」「いつでも大歓迎よぉ〜!!あ、そうだ!じゃあ、ちょっと待ってて!!」また廊下をバタバタ走り、リビングへと戻っていく母ちゃん⋯。ほんと、学校だったら速攻怒られるやつだよ?こんなに廊下走っちゃって⋯!「なんか、忙しない母ちゃんでごめんね(^_^;)」「いや、全然‪‪‪w‪w‪w見てておもしれぇ‪‪‪w‪w‪w」そしたら、またバタバタと廊下を走りながら、母ちゃんが戻ってきた!「ごめんごめん、お待たせ〜!!はい、翔くん♡」そう言って差し出したのは、俺の第2ボタンがついたオソロのキーホルダー!!リボンは緑で俺と色違い!!「うわぁぁぁ!!!!雅紀の母ちゃん、さっそく作ってくれたの??」「そりゃ〜、雅紀から翔くんが母ちゃんお手製のキーホルダーが欲しいって言ってるなんてLINEで依頼されちゃったら、母ちゃん速攻作っちゃうよね〜!!」「母ちゃん、ありがと!!ね?翔ちゃん!あっという間にチャチャッと作っちゃうって言ったでしょ?」「あぁ、マジですげぇーーー!!雅紀の母ちゃん、ありがとう〜!!」「んふふ、そんなに喜んでもらえて光栄だわぁー!!」「大切にしますっ!!じゃあ、そろそろ帰るな?」「うん!翔ちゃん、今日はたくさんありがとう!」「翔くん、気をつけて帰ってよ?あ、あと家に着いたら、雅紀に着いたってLINEしてね?」「はい!!じゃあ、雅紀またなぁー!!」「バイバイ〜!」俺は玄関の外に出て、翔ちゃんが見えなくなるまで見送った。はぁぁぁ、楽しかった!!!俺は指についたリングを、そっと指で撫でた。色んなことあったなぁ⋯///今日一日に、楽しいこと、嬉しいことがぎゅっと盛りだくさん過ぎて、俺は顔のニマニマが止まらないまま、家へと戻った。つづく昨日は久々の空くん、一郎くんの登場にたくさんの反応、ありがとうございましたいやぁ、ほんとにあの2人⋯愛されてるなぁ〜まじ、でっかい感謝ですっ

    キミだけを見つめてる…❤️【434】
  3. 妄想小説です。BLの意味が分からない方&不快に感じる方はブラウザバックでお願いします。*本当に申し訳ないのですが、現在UPしている大宮のお話と【契約】と言う設定が丸かぶりです。この流れは最初から決めていたので変更はしません。どっちも読んでくださっている方、ごめんね*揚げたてのトンカツは衣はサクッと、中はジューシーで思った以上に厚みもあって食べ応えがある。ご飯にもよく合うし白米が進む進む。夢中で頬張っていると、潤がトレイに二人分の水を乗せてやって来た。「・・・先に食っちゃってごめん!」口一杯に詰め込んだそれを慌てて咀嚼して飲み込む俺を楽しそうに見つめながら、潤が俺の前にそのグラスを置いた。潤が隣に座ってから、「スゲェ美味いよ。お世辞とかじゃなくてさ、マジで」俺は素直な感想を潤に伝えた。「知ってる。そんな幸せそうな顔で食べてもらえたら気持ちも伝わってくるから。でもよかった・・・実はちょっとだけ緊張してたんだ。口に合わなかったらどうしようって」潤がそう言ってふーっと息を吐く。・・・可愛い。じゃ、なくて。「櫻井さん?」隣で食事を始めた潤が、箸を止めてしまっていた俺を不思議そうに見つめる。「あのさ」俺は思い切って、今思っていることを潤に伝えてみることにした。*****(潤の目線)「え・・・俺と契約?」「ああ、こんな生活をタダでさせてもらえるのは気が引ける。だから、その」「えっと・・・つまりは俺が櫻井さんのハウスキーパーになるってこと?」櫻井さんの言葉を遮るようにしてそう確認すると、「いや、変な意味じゃなくて!」何故だか急に櫻井さんが焦ったみたく言い訳を始めたから、「うん、悪くないかも。俺的には住まわせてもらっているだけで感謝しかないんだから家事はお礼の意味合いが強かったんだけど」そう言うと彼は困ったような顔をして固まった。「でも、多分だけど櫻井さん的にはそれが気になっちゃうってことなら、します。契約」「・・・いいの?」「俺も正直そっちの方が気楽かも」そう言うと櫻井さんの顔つきがフッと柔らかくなった。「ありがと、潤」「お礼を言うのはこっちだってば。優しいよね、櫻井さんって」「・・・優しい?俺が?」櫻井さんがキョトンとした表情になって、自覚ないんだなって思って、「うん、優しすぎるくらい。知らなかったでしょ?櫻井さん」素直に言うと櫻井さんが首を傾げつつ、「そんな風に言われて経験、なかったしな」トンカツを口に運んだ。

    たくさん共感されています

    Come Back 58 (翔潤)
  4. こちらは磁石(和翔)です💛BL展開なので、苦手な人は回れ右で。完全フィクションにつき、実際の人物とは何の関係もありません。 初めましての方はこちらーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこの客間はただの客間じゃない。いざって時に身を隠すしかけを作った特別な部屋だ。自慢じゃないけど、俺は敵が多い。直接的に恨まれることはもちろん、逆恨みも……ありがたくないけどたくさんされてる。ここの警備は厳重にしてるつもりだけど、万一侵入を許してしまうとも限らない。こんなとこまで来る前には全員仕留める予定だけど、それでも奇跡的に掻い潜って辿り着いたとしたら……役に立つのがこの部屋。……厳密に言えば、この部屋の地下に秘密裏に作った地下室。組の中でも限られた奴しか知らないここは、風呂やトイレはもちろん、ミニキッチンも完備してるから、食料さえどうにかなれば、しばらく身を隠すのにうってつけ。もちろん備蓄もしてある。秘密の階段だって、一見取っ手もない床板を持ち上げないと見つからないし、防音対策もバッチリ。かなり頑丈に作ってある、まさにシェルターだ。ということは。……大事なものを誰にも見つからないように隠すのにも、こんなにいい場所はないんだよね。「よっと……」床板を一枚外すと、人1人がやっと通れるくらい。さらに床板を取り外すと、開口部が広くなる。俺は布団の上に横たわったままの翔ちゃんの所へ戻った。「さ、翔ちゃん……おいで」まだ眠ったままの翔ちゃんからは返事がないけれど、シーツに包んだ愛しい体を慎重に抱き起こす。……もう少し翔ちゃんより大きくなれたら、お姫様抱っこも出来たんだろうけど悲しいかな、俺はほとんど翔ちゃんと変わらないところで成長が止まっちゃった。むしろちょっと負けてるかも?……ちょっと悔しいのは否めない。「っぐ……重……」翔ちゃんの体を折り曲げてお腹のあたりに肩が当たるように担ぐ。日々ある程度は鍛えてるつもりだけど、武闘派の中では小柄な部類の俺。ただでさえ、意識を失った成人男性を運ぶのは重労働なのに、体格のハンデもあって正直抱えて立ち上がるのもやっとだ。しかもそのまま狭い入り口を通って、階段も降りなきゃいけない。ホントは舎弟に頼めばいいのかもしれない。でも、ダメ。他の男に翔ちゃんを触らせるのなんて、断じてありえないんだから。「はぁ……まだ鍛え足りないってことね……俺」そりゃあ筋トレよりゲームしてる方がいいからサボリ気味だったけどさぁ……奥歯をギリギリ噛み締めながら、翔ちゃんの太もも辺りを抱え込み、背中でグラグラ揺れる翔ちゃんの頭が床や壁にぶつからないよう、慎重に入り口を通る。じわりと汗を滲ませながら、一歩ずつ着実に階段を降りていく。包みこんでいるシーツから翔ちゃんがずり落ちないように気を遣いつつも、肩や首から直に伝わる体温とずっしり来る重みが愛おしくて、自然と口元が笑ってしまう。こんな重労働……運ぶものが翔ちゃんじゃなかったら絶対やらない。「はぁ……はぁ……」なんとか階段を降りきり、設置したふかふかのベッドに翔ちゃんを降ろした頃には、もう汗だくだった。包みこんでいたシーツをやや乱暴に抜き取り、代わりに綺麗なシーツをかける。そうして、改めて……薄暗い照明に照らされた翔ちゃんを眺めた。濡れた目元、上気した頬、紅を引いたのかと思うくらいに艶めいた唇。肉厚で柔らかな唇にもう一度触れて、またあの甘さを堪能したいところだけど。「お風呂の用意してあげるね……このままにしてお腹痛くなっちゃったら嫌だもんね……」ベッドに腰掛け、翔ちゃんの引き締まったお腹辺りを擦っていると、ポケットに入れっぱなしのスマホが振動する。画面を見て、すぐさま通話ボタンを押した。『和也さん、櫻井組の重鎮たちですが……居場所が分かりました。どうします?』西畑からの報告に、スーッと表情が引いていくのを感じた。自分のところの組長が、自分たちのやらかしで、正真正銘体を張ってるってのに、こそこそ隠れてるのが癪に触る。ホントは今すぐにでも東京湾の藻屑になってもらいたいところだけど、まだダメだ。「……そいつらはもう少し泳がせようかな。どうせ俺が調査報告したら本家からも追手が来るだろうし。大陸のやつらと連絡つけるかもしんないしね……お前は若い衆が血迷って合流しないようにだけ気をつけといて?」『分かりました』「……ん……っ……」途端、翔ちゃんの体がピクッとなり、眉間にシワが寄る。舎弟のことを話したのが分かったのかと思うくらいのタイミングに、無意識に片眉が上がる。……もしかして、夢の中でもあいつらのこと考えてる?「………」さっきまでの満たされた感覚が、一気に枯渇していくのを感じた。急に黙った俺を不思議に思ったのか、西畑が尋ねて来る。『和也さん?』「ん?あぁ……ごめん」『いえ……その、どうしましょうか。櫻井組長のことは、特にあの三人には』「あぁ……」喋りながら、翔ちゃんの前髪に触れ、輪郭を撫で……最後に肉厚な下唇に人差し指を触れさせた。すると。「……ん……」無意識に……翔ちゃんの唇がぷっくりと動いて、俺の指先にちゅっと吸い付いた。「…………っ」​背筋に熱い電流が走った。「……翔ちゃんのこと聞かれたら、大事な話をしてるとでも言っといて?」『分かりました』「頼むね。じゃ」西畑の返事も待たずに通話を切り、スマホを放り投げた。あの一瞬で、理性のタガが弾け飛んじゃった。着ていた高級スーツのベストを床に脱ぎ捨て、ネクタイを一気に引き抜く。シャツのボタンを乱暴に外しながら、シーツをガバっと捲る。ほんの少し体を震わせる愛しい獲物の上へと覆いかぶさり、唇をペロリと舐め上げた。「……う……」せっかく今夜はもう勘弁してあげようと思ったのに。無意識で指を吸うなんて、そんな可愛い煽り方して。……一体どこで覚えたのよ?「……翔ちゃんが悪いんだからね?」覚醒には今一歩至らず、眉間に皺を寄せたまま目を瞑っている翔ちゃんの白い肢体に指を這わせ、大きく足を広げる。その衝撃で下の口から、俺の名残がまたトロリと零れる様を見て、思わず笑みが零れた。「……今度は夢の中も俺でいっぱいにしてあげる……」耳に低く囁いてから、もう既に硬くなっていた俺を一気に貫いた。「っう……あ……っ?」「翔ちゃん、まだ寝るには早いよ?」「ぁ…はっ……」「もっと翔ちゃんを頂戴ね……」その後、何回ヤったのか、正直俺も分からない。翔ちゃんの喘ぎ声が、掠れ、聞こえなくなっても……俺は貪るのを辞められなかった。……だってここまで随分待った。ようやくこの鳥籠に、愛する彼を閉じ込められたんだもの。ボーナスくらいもらってもいいでしょ。翔ちゃんがまだ知らない極上の快楽を全部、その身体に落とし込んで……トロトロに蕩かせて、頭の中を俺でいっぱいにする。「フフッ……俺なしでいられなくしてあげるね、翔ちゃん」何度目かに意識を再び手放した翔ちゃんにそう宣言して、涙で腫れた瞼にそっと、誓いのキスをした。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーニノちゃんが翔くんを運ぶ方法として採用したのは、『ファイヤーマンズキャリー』と呼ばれるものです。消防士さんが意識のない方を運ぶ方法ですね。体格が多少大きいくらいなら全然いけるそう。……まぁ、大変だろうけどwwってことで、次はまた翔くんに視点が戻ります✨️

  5. 小鳥の水浴び
  6. 夕焼け空 顔を出すじきにもうすぐ月が顔を出すうまくいかないため息街灯もなく暗がりに怖くなって目を閉じたうまく描ける線をたまに物凄く描けない時も感情に余裕が生まれたらそう君らしく描ける日々時に身を任せ君にはできるその視界は一直線上へあとちょっと背中を押すからもうちょっと描いた線はうまく繋がるからほらやっと目を開けて頼りない僕の手も添えるからあの空を見上げるあなたの目は月の光のように輝くでしょう涙を流したあなたの目には虹がかかる未来を夢見ましょう投げやりになる絶望があなたに映るならその視界を変えるため僕がそばにいる辛いと思うその瞬間少し待ってておくれ今あなたのもとへ向かうからあなたの世界は綺麗な月の光共に乗って進む銀河鉄道をあなたと夢幻の彼方へとWOMCADOLEFLAG抗うなら掲げろ諦めたくないなら静かに燃やせ走って走ってその先の未来はきっと明るくなるうまく行かない日もある。だからうまく行ったら余計うれしいだろ。覚悟をもって勇気をもってダメなときは静かにしていい時は全速力で。だから誓え。だから自分なりの旗を掲げろそんな風にウォンカは伝えてる気がする。めちゃくちゃカッコいい絶望や不安も大丈夫。だから逃げるな諦めるな風はいつか風向きは変わる。そんな思いが伝わる。ぜひ聴いてみていつもありがとうございます。次は夜明けを超えるためという詩をアップします

  7. 皆さん、こんばんはmichaです自分のお知らせ(こちらはまた改めます)をしようとアメブロを開いたところ、とても悲しいお知らせを目にしてしまいましたyayosato様お山のお話を読む方で、彼女の事を知らない人はいないでしょう私がアメブロで嵐さんの妄想物語に出会ったのは、休止前ラストイヤーの2020年のことでした世の中はコロナが大流行、外出自粛ムードの中見つけたこのコミュニティは、私にとても大きな影響を与えてくれました寝るのも忘れて片っ端から読み漁る日々色々な書き手がいて、様々な設定のお話があって時に笑い、時に感動し、時に涙しあっという間に夢中になりましたその中でアメンバー申請というものを一番最初にしたのがyayosatoさんでした数あるお話の中でもリアル設定のお話が大好きで、yayosatoさんが描く儚いながらも強い男である智くんに魅了されました外面はもちろんのこと、その心も美しい智くん翔くんとの恋の行方を胸を苦しくさせながら読み進め、ハッピーエンドを迎えほろりと涙を溢しました多分一番読み返しているお話だと思います展開や会話なども全部覚えているのに、何度も読みたくなるお話で、一番好きなお話ですこんな素敵なお話を書くyayosatoさんを尊敬し、自分でお話を書くようになってから一番影響を受けた書き手さんでもあります私はただエロい(ごめんなさい、うまい言葉が見つからない)内容で書きたいわけじゃないんです元々【お話を書く】ということが好きで興味があり、たまたま始めたのが嵐さんのBLyayosatoさんのお話は、とても緻密に設定やストーリーが作られていて、書くにあたってたくさんのことを調べてるんだろうなということが想像できますこんなお話を書けたらな、常にそんな思いで自分でもお話を書いてきました休んでる間も常にランキング上位にいらっしゃるのは、それだけ多くの方が過去のお話などを読んでいるということたくさんのお話を残してくださいました完結に至らなかった作品や、まだまだ書きたいこともあったでしょう残念でなりません直接お話などをさせていただいたことはなくやまの日祭りや誕生日祭りなどの企画の時に、一方的にご連絡させていただいたくらいでそれでも、目標としていた方であり、決して並ぶことなどできないけど同じ書き手仲間そんな方を失うことはやはりとても辛く悲しいですごめんなさい、私もショックでうまく言葉にすることができませんが今はただ、どうぞゆっくりとお休みくださいますよう心よりご冥福をお祈り申し上げますmicha

  8. Side−A「ごめんください…」「いらっしゃいませ…あ、武蔵…さん」「すみません…。また、来てしまいました」「いいえ?それより…また、お仕事ですか?」「いえ、今日は相葉さんのことを知りたくて、来ました。」「えっ?僕の…こと?」「ええ…。どうして花屋をやっているのか、気になってしまって…」「そうですか…。あ、じゃあ…そこのテーブルに掛けてもらってもいいですか?」「えっ?」「だって、僕のことを知りたいんでしょ?だったら、長くなる前提でそこに腰掛けてもらえれば、いくらでもお話ししますよ?」「あ…じゃあ…遠慮なく…」「今、コーヒーをお持ちします。砂糖とかミルクは?」「ブラックで…」俺のことを知りたいって…どういうことなんだろう…まぁ、話してみたところで、俺の正体に辿り着くことは永遠に出来ないんだけどな…「お待たせしました…」「あ、どうも…。ありがとうございます。」「冷めないうちに、ひと口どうぞ?」「…いただきます」毒なんか入ってないよ、刑事さん。「さて、と…。どこからお話ししたら良いですか?」「じゃあ…花屋を始めたきっかけを…」「それなら、僕の生い立ちから話さないといけませんね?」俺は、児童養護施設で育ったこと。そこで俺を十歳の時に引き取ってくれた恩人がいたこと。「その恩人に報いるために、『花屋』を?」「いえ…。その人は…僕が『花屋』を始める前に、不慮の事故で亡くなりました。」強ち、間違ってはいない。俺を引き取ってくれた櫻井さんは裏社会の人で、敵対する組織に攻撃された。そして、今際の際に…『…まさき…オレに…とどめを刺せ…』『オレは…もう…どのみち…助からない…。それなら、いっそのこと…お前の…手で…』『…奴らの…手に…落ちるくらいなら…お前の手に…かかって…死にたい…』『まさ…き…。オレの…さいごの…たの…みだ…』『まさき…愛してる…』俺は櫻井さんの頸動脈をナイフで…愛する櫻井さんの命を…「すみません…。聞いてはいけなかった…。」「いえ…。もう…昔の話ですから…。」今、俺はどんな顔をしているのかな…「この首に掛けているペンダントなんですけれど…その人からプレゼントされた物なんです」聞かれてもいないのに、俺はペンダントを武蔵刑事に見せた。「ペンダントヘッドになっているこの石、ガーネットっていう宝石なんですけど、その人の誕生石なんです。」「あ、相葉さんの誕生石ではないんですね?」「ええ…。この宝石を指輪にして、僕に託してくれたんです。『自分の思いを受け継いでくれ』と…」「それで、この花屋を?」「亡くなった時に、弁護士さんが家屋敷とか、色々と処分したみたいですけれど、この花屋は残してあったので、それで…」「あぁ…なるほど…」武蔵刑事は何度も頷きながら、店の中を見渡した。「仕事で失敗とか、したことは?」「う…ん。なるべく無いようには気をつけているんですけどね…」『花屋』としての失敗は、少なからずあるけれど、『殺し屋』としての失敗は『死』を意味する。「長々とお邪魔して、すみませんでした。」武蔵刑事はコーヒーを飲み干すと、「それでは、失礼します」と言って立ち上がると、店の出入り口のドアを開けた。武蔵刑事がどうして俺のことを知りたがったのかは分からないけれど、何か気付いたのかもしれない。でも、ね…そのうち、また会えるよ、俺達は…俺が『殺し屋』でいる限りは、ね…

  9. おはよぉー!
  10. この物語は、創作物語です。実在人物とは無関係です。画像はイメージとしてご覧ください。僕たちは夏の休暇で一緒にのんびり過ごすために海辺のリゾート地の宿泊を予約した初めての旅行だ!僕はなんだか嬉しくて早々に準備を始めた「へへっ これ軽いんだよね」「見て!結構入るんだよ!」『まだ1週間あるのに早いねー!僕はぎりぎりにやるタイプ』「僕は何でも早めにやらないと気が済まないんだ!着替えの服は これにしよう」「洗顔セット、日焼け止め携帯の充電器はまだ使うからあと必要なものは・・・えーと」 「あ、そーだ!!!」「グラサンOKこれでいいかな・・・」「よし、完成!」『で、おやつはいくらまでOK?』「そーだな~~~15元までなんちゃって(^◇^)好きなだけ許可する!屁屁っ」     そして 当日今 家を出たから 準備して待ってて!分かった~! 待ってるよ~(^^♪ふふっへへへっその後 二人は約2時間のドライブを楽しみ無事に到着本日選んだのはキャンピングカーにもなるコンテナ風の部屋ベットは意外と広々していて寝心地は良さそうだお風呂はお洒落な洋風でバブルバスを楽しめる荷物を置いて一息ついた後浜辺を散歩するエメラルド色の海をバックに日傘を差すGGの姿を愛おしそうに見つめるDDここにはレンタル水上バイクも数台準備されていてバイク好きのDDにはもってこいだこれもGGがここを選んだ理由『GG 僕、水上バイクに乗ってくるけどGGも行く?』「いや、僕は見晴らし台から君を見てるよ!」DDが水を得た魚のように水しぶきを上げて生き生きと乗り回すとても楽しそうなその姿を見て見下ろすGGも嬉しくなるするとDDは不思議な動きを始めた「❓」それは見晴台にいるGGへ向けてのメッセージ引き波で書いたハートマークだ♡わぁ💖思う存分満喫したDDは笑顔いっぱいでGGのもとへと戻って来たこの日は抜けるような青空が広がっていてただここにいるだけで気分が高揚した二人は浜辺で走ったり水の掛け合いっこしたり子供のように思う存分 ふざけ合った童心に返った年上のGGを見つめながら今までに感じたことのないような居心地の良い幸福感を覚えたDDはいつまでもこんな関係が続くことを願ったその夜 遊び疲れた二人は早々に眠りについたつづく

    再:創作物語【君と僕の鼓動】⑷「初めての旅行」
  11. あ、横田ともうします、よろしくお願いします。自分、ある証券会社に勤めてまして。社名は言いませんけど、話の内容で察しがつくと思います。先月、うちの社長が急逝しました。ゴルフをしている最中に、心筋梗塞の発作を起こしたんです。救急搬送されたんですが、郊外のゴルフ場だったために、病院が遠くて時間がかかり、手遅れになってしまったんですね。はい、このことは新聞でも報道されました。それで、社長の死を契機に、社内でクーデターが起きたんです。本来なら社長の後を継ぐはずだった副社長が、取締役会議で解任され、専務の一人が次期社長になったんです。で、そのために副社長派と目されていた幹部たちも次々に辞めちゃって。まあね、自分みたいな下っ端には関係ない雲の上の話なんですけど。そういうことがあったので、新年度でもないのに社内人事が改変されて。自分もね、新しい部署に変わったんです。営業から総務部にです。これはね、よかったと思ってました。外回りの営業は重労働だし責任も大きいけど、総務はずっと会社にいますでしょ。それに、仕事内容も社内の備品を揃えるとか、そんな程度のもんだと思ってたんですよ。それがまさか、あんな目に遭うとはねえ。でね、今回の人事改変を契機として、大規模な社内の整理を行うことになったんです。ええ、廃棄するものは廃棄し、鍵類を確認し、新たに入退室システムを導入する。まあ、こう言うと大変そうですけど、本社は貸しビルの3階分のスペースで、そこまでたくさんの部屋があるわけじゃないんです。でね、自分と部下2人が担当になって、まず1部屋ずつ確認していったんです。そしたら、会社が入ってるのは17階建てビルの15、16、17階なんですが、最上階の外れにある一室、これが使われていないことがわかったんです。ええ、小部屋ですけど鍵はかかります。その鍵を誰も持ってる人がおらず、入れなくて、いろんな人から話を聞いたら、鍵は亡くなった前社長が持ってるってことだったんです。そのときに、妙な噂も耳に入ってきたんですよ。その部屋は封印されてるって。誰もはっきりしたことはわからなかったんですが、その部屋は社史編纂室として使われてた。で、社史ができあがったので、編纂室は解散したんですが、そのときに亡くなった人が何人かいるってことです。まあでも、社史編纂なんて、こう言うとなんだけど、社内でも窓際になった人がやるもんじゃないですか。だから、そんなに気にしなかったんですよ。とにかく入れないんで、業者を呼んで鍵を開けてもらったっていうか、ドアごと取り外したんです。そしたら、入っていった瞬間、背筋がぞくぞくっとしました。寒いんです。もちろん部屋のエアコンのスイッチは入ってないんですが、季節は秋口で、そんなに寒いわけがない。中は、日本間だったら12畳くらいの広さで、長テーブル4つとパイプ椅子が10個ほどあって、簡単な会議ができそうでした。けど・・・とにかく様子が変だったんです。まずね、窓が板で塞がれてたんです、内側から。それも太いネジで壁に板がはりつけられてて、外すには業者を呼ぶしかないだろうと思いました。あと、天井から杭みたいなのが4本、頭を下にして打ち込まれてて。ええ、蛍光灯を避けるようにして等間隔で。杭って言いましたけど、ほら、映画でドラキュラの胸に打ち込むやつがあるじゃないですか。金属の尖ったやつ。あれを連想してしまいました。意味がわからなかったですね。何かを上から吊るすために使ったのか。あと、一方の壁は全面が書棚になってて、中にはびっしり綴じた書類が入ってたんです。それにも鍵がかかってて、ガラスを割らないと中のものが取り出せない。はい、それでまず、内装の業者を呼んだんです。窓の板を外して、天井の杭を抜いてもらうためです。でね、その作業中に業者に呼ばれて、行ってみると、窓の板が外されてて空が見えました。17階だから、隣にビルはないんです。見下ろした下は駐車場でした。で、問題は天井の杭です。すごく長かったため、業者が天井板を外したんです。ふつうはそこ、パイプ類が通る空間になってるんですが、中にねえ、黒いものが渦を巻くようにして詰まってたんです。髪の毛だと思いました。それも長い女の髪の毛が大量に。もっと変だったのは、その髪の毛が奇妙な機械にからみついてたこと。うーん、なんと説明すればいいか。昔の真空管のテレビがあるじゃないですか。自分は機械いじりが好きで、工業博物館に行ったことがあるんですが、そこで見たような古めかしい機械が、髪の毛がからんだ状態で、天井裏にびっしり詰まってたんです。何のためのものかわからないし、そもそもその機械には電源が取られてなかったんです。これには業者も困ってました。自分も、撤去していいのかどうかわからず、とりあえずそれは保留にしたんです。あと、業者が言うには、杭は天井を突き抜けて屋上まで続いてるってことで、一緒に屋上を見に行ったんです。はい、屋上はふだんから出入り禁止で、鍵がないと入れません。でね、給水塔とかあるんですけど、その杭が出てる部屋の真上に、お社みたいな建物があったんです。大きさは2間四方くらい。木でできたお社の扉は固く閉まっていて、その前にあるロウソク立てにはロウが溜まってました。だれかがお参りしてロウソクをあげてたってことですよね。もうね、これは自分の手には負えないと考えて、総務部長に相談しました。来てもらって現場を見せたら、部長も困惑して、とりあえずどうするかは棚上げになったんです。できることは書棚の整理でした。鍵は開けなくても、サッシ自体を外すことができたんです。中に入ってたのは、会社がまだ始まったばかりの頃の古い書類、昔のワープロで感熱紙に打ったのやら、手書きのものまであって、おそらく、社史編纂の資料なんだと思いました。全部シュレッダーにかけてよさそうでしたが、万一貴重なものがあってはいけないと考え、部下のA君に整理を頼んだんです。で、自分は総務の部屋に戻ってたんですが・・・2時間くらいたって、廊下が騒がしくなり、社員の一人が部内に駆け込んできて「人が落ちた」って言うんです。はい、A君です。あの部屋の窓から下の駐車場に飛び降り、17階なので即死でした。救急車や警察も来まして、たいへんな騒ぎになったんです。A君は結婚して2年目、まだ子どもはいなかったんですが、奥さんが変わり果てた遺体に取りついて泣いてました・・・それで、飛び降りたのがあの部屋の窓からってことで、警察が見に来たんですが、窓が全開になってました。あと、机の上に紐閉じの厚い綴りが広げられてて、それがねえ・・・開かれてたページは紙が黄ばんだ古いもので、書かれてるのは事務的な内容。けど、写真が1枚載ってて、それ、A君の結婚式のものだったんです。新郎新婦が腕を組んで、各テーブルを回ってるときの。ありえないですよね。2年前に行われた結婚式の写真が、そんなとこに載ってるなんて。綴りに書かれてる日付は、昭和42年だったんです。それと、そのページの欄外にボールペンで、「この部屋ヤバイです」って書かれてたんです・・・A君の字だと思いました。本を棚に戻そうとしたとき、「カッチコッチ」という音が上のほうから聞こえてきて、警察がいなくなってから机に上がって、天井板が外されてる穴から中を覗いてみました。ほら、髪の毛がからみついた古い機械があるって言ったでしょ。それの真空管にオレンジの明かりがついて、歯車みたいなのが動いてたんです。けど、それは、自分が見てるうちに止まって静かになりました。どう考えてもおかしいですよね。それで、A君の葬儀が済んだ2日後、編纂室に一人で入り、あの結婚式の写真が入った綴りを出そうとしました。けど、一番手前においたはずなのに、見つからなかったんです。あれから誰もその部屋に出入りはしてないし、失くなるわけはないんで、何冊も引き出して開いてみました。その中で、一枚の写真が目に止まったんです。中学生が何かの行事のときに撮ったクラス写真で、それ、驚いたことに自分の中学校のときのものだったんです。「ええ!」で、中に子どもの頃の自分がいました。その3人隣が、Yという男子で、Yはその年自殺したんです。はい、イジメが原因でした。恥ずかしい話なんですが、自分もそのイジメに一枚加わってたんです。「なんでこんなものが印刷されてこんなところに!?」当時の出来事がばーっと甦ってきて、写真から目を離せなくなりました。中に引き込まれていきそうな感じというか・・・そのとき耳に、前に聞いた「カッチコッチ」という音が入ってきました。「ああ、天井の機械が動いてる」そう思って、無理やり綴りのページを綴じたんです。はい、もう一度開いても、その写真は見つからなかったです。その後、自分からすべてのことを聞いた総務部長が新社長に相談し、社史編纂室はそれ以上手つけないことになりました。それから2週間後、会社で頼んだ神職が何人もやってきて、部屋と屋上の神社のお祓いをしたんです。日曜日だったので、そのことを知ってる社員は少ないです。で、部屋のほうは、前のように窓を塞ぎ、天井の機械もそのままにして封印されたんです。はい、もう入る人はいません。・・・あの部屋、何のためのものだったんでしょう。こちらで何かわかりますでしょうか?

  12. 常連の俳句ー三宅やよい
  13. 伯耆大山からの帰り道、金持(かもち)神社に立ち寄りました。その土地の名前から多くの参拝者が訪れる金持神社。エネルギーを感じやすい方は写真からでも真ん中の小さな山から心地良いご神氣が溢れているのがわかるのではないでしょうか。(๑˘꒳˘๑)この長閑な土地の神さまが各地から訪れる人々を優しく受け入れて本当の豊かさとは何かを伝えておられるさまを見るにつけ神道の国・日本の人と神さまとの在り方を俯瞰しているようで僕にはとても美しく思えます。守護者のお一方である役行者さまのおかげでしょうか。近頃は日常生活の中で神通力を活用している自分がいてますます人間味が薄れてきているのですが、そんな自分の視点を稀有にも滑稽にも感じながら。ここはピラミッドのような山自体が神さまの波動を穏やかに放っていて、参道の階段をのぼるごとに今にも駆け出しそうな神さまへの氣持ちは溢れんばかりでした。「お元氣にされていましたか?こうしてまた来ることができました。」やや興奮氣味に僕が話すのは境内の監視役を一手に引き受けている狛犬さん。実はかなり厳しめです(笑)ちなみに社殿は俗世の欲の塊の集積ボックスの役割も兼ねているため意識は山全体に拡げておくのがことのはオススメの参拝方法です。するとね…。徐々に「わかる」感覚によって腑に落ちていくことがありました。本当の豊かさとはすでに自分の中に内包されているものなんだなぁという理屈ではない感覚でした。でね、それをそっくりそのまま伝えたら、… フフフ。と、ニッコリ微笑んでくれました。(∗˃̶ ᵕ ˂̶∗)それは神仏の世界に属する存在とのほんの微かな心のふれあい。それでもそれは僕に至上の歓びを与えてくれました。自分の中にある自然霊たる記憶が呼び醒まされていく…。それは共に歩む新たなフェーズの始まりでもありました。椎名林檎 / ありあまる富

    豊かさは内包されている 〜金持神社
  14. 佐田さんはとある会社に勤める証券マンであった。男性で27歳、独身。夜の道を歩いていた。時間は12時を少し回ったあたり。その時間、大通りはまだ車の流れは絶えないが、一歩住宅街に入ると、車通りも歩行者の姿もなかった。今夜、彼は会社で嫌なことがあって、やけ酒というほどでもないが居酒屋で飲みすぎた。そして気がついて駅まで走ったが、タッチの差で終電を逃してしまった。どうしよう? タクシー? しかし部屋までだと数千円かかる。まだ駅前の格安サウナで過ごしたほうが安い。しかし、サウナの雰囲気にはなじめなかった。それに明日も仕事がある。服がしわになってしまうので気が進まなかった。そこで歩いて帰ることにしたのだ。1時間強かかるが、最近運動不足で、腹がたるみ気味なのを気にしていた佐田さんは歩くことにした。しかし、10分もたつと激しく後悔した。歩くことがこんなにつらかったとは。佐田さんはゆっくりとした足取りに変えて歩いた。雨が上がったばかりらしく、道路は濡れ、そこに街灯の光がにじんで映っていいた、佐田さんは見なれた角を曲がり、児童公園の横に出た。ここまでくれば、あと10分程度の道のりだ。と、前に足音が聞こえ、地面に目を落としていた佐田さんは顔を上げて見た。婆さんが歩いていた。後ろ姿なので年齢はよくわからない。しかし、よたよたとした足取り。こんな深夜に婆さんがこんなところを? しかも、着ているのは病院着のようなものだし、足もとはサンダルだった。これはおかしい。このあたりにはコンビニなどもないはず。・・ひょっとして、徘徊というものではないだろうか。ただ、婆さんの進む方向には迷いがあるようには見えない。佐田さんは取り出したスマホをしまい、しばらく観察することにした。もしも異常なことがあったら、そのときは警察に連絡して保護をお願いしよう。そして20mほど離れて後ろをついていくと、婆さんは児童公園の鉄柵の切れ目から中に入って行こうとしていた。そこは正式な入口ではないが、出入りはできるようになっていた。公園は芝生で、いくつかの遊具が濡れて光っていた。児童というより、幼児向きの場所に思えた。こんなところに用事があるはずはない。いくつか街灯はあるが、そこここに闇がわだかまっている。やはり通報か。と、そのとき、ブランコの一つに人影が見えた。小さい。小学校の3,4年ほどに見える男の子が座って、足を前に投げ出していた。ブランコも揺れていたが、きしみ音はしない。こんな時間に子どもがいるのも異様だったが、その姿がまたおかしかった。上半身は白いランニングシャツ。そして下は半ズボン。今は10月の末である。しかも夜風は冷たい。こんな姿では風邪をひくのではないだろうか? 今度こそ通報しようとした佐田さんは、待てよと思い直した。この子は婆さんとは知り合いで、もしかして待ち合わせでもしているのか?たしかに婆さんはそちのほうに歩いていく。柵の金網を握った佐田さんはもう少しだけ様子を見ることにした。婆さんの姿を見ると、子どもはブランコから飛び降りた。そのとき、背中に何か大きなものを背負っていることに気がついた。あれは・・・ひょうたんだった。長さは40cmほどだろうか。太い部分は子どもの頭周りと同じくらいあった。どうやらひもで首にかけているらしい。婆さんは子どもにふらふらと近づき、子どもは婆さんにまっすぐ向かうと、背中のひょうたんを前に回して婆さんのほうに向けた。と、婆さんの姿はたちまち歪み、ひとかたまりの霧のようになってそのひょうたんに吸い込まれていったのだ。え!え? 自分は一体何を見ているのだ?? この子どもは妖怪か何かなのか? 佐田さんが通報も忘れて呆然としていると、子どもが佐田さんのほうを見ずにこう言った。金属をひっかくような甲高い声だった。「そこの人、いるのはわかっているよ。今のを見たんだよね」そして子どもはゆっくり近づいてきたが、佐田さんは動けなかった。自分もあれに吸い込まれてしまうのか。しかし子どもは、大人びた口調で「大丈夫、怖がらなくてもいいよ。あんたを吸い込むつもりはないし、おばあさんは無事だよ。今は楽しく遊んでいるはずさ」と。意味がわからなかった。すでに子どもは手の届くところまで来ていた。そして「中を見るかい」とひょうたんを目で示した。しかし、ひょうたんの中は真っ暗だろう。見えるはずはないと思った。子どもは指で抑えていたひょうたんの口を見せ、「これをのぞけばあちらの世界が見えるから。あんたは吸い込まれることはないよ。さあ」子どもの促すような調子に、佐田さんはひょうたんを受け取り、目をあてて中をのぞいた。明るかった。そして遠くまで続く、田園の風景が見えた。光は柔らかく、朝の時間帯だと思った。小川が流れていて、その向こうには生垣の平屋の農家があった。「おれはおばあさんの郷里の様子だよ。今から70年くらい前かなあ」子どもは言う。たしかに昔風の景色で、ジブリ映画のような色調。農家は生垣越しに縁側が見え、和服に白い割烹着を来た女性と10歳くらいの女の子が並んで座っていた。スイカを食べている。その前を鶏が走った。これは・・・佐田さんは今までのことが信じられなかった。まるで一連の夢を見ているようだったが、夢ではない。現実だ。子どもは「もう3分はたったかな。スイカもとうに食べ終わっただろう」そう言って、さらに「この世界の1分は向こうの1時間くらいだから」と続けた。意味がわからなかった。子どもは口の中でモゴモゴと何かを唱えると、ひょいとひょうたんの前に女の子の姿が現れた。さっきひょうたんの中の農家にいた女の子だ。浴衣のようなものを着ていた。髪型はおかっぱで襟足を剃り上げている。漫画のサザエさんに出てくるワカメちゃんの髪型だ。女の子はきょとんとした様子だったが、怖がっているわけではなさそうだった、ただ、夜になっていることに驚いていた。子どもは「おじさん、この子を家まで送ってあげて。道は覚えているはず。病院を抜け出して家に戻ろうとしていたんだね。だいぶボケが進んでたみたいだけど、それも少しよくなっているよ。ぼくは自分の世界に帰るから、頼むよ」そう言うと、ひょうたんを体の後ろに回して、その場を離れ、すべり台に向かって歩いていった。そしてすべり台の階段をのぼって、てっぺんに立つと、そこで大きく手を広げ、そしてかき消すようにいなくなった。もう気配もない。驚きの連続だった。立ち尽くしている佐田さんの手を女の子が握った。どこかに引っぱっていこうとしているようだ。こんな時間に女の子と手を繋いで、誘拐と間違えられたりしないだろうか。しかし、歩いているうちにだんだんと女の子の背が伸びてきた。しかも、浴衣のような着物も、いつのまにか青っぽい縞の病院着に変わっていた。あれ、この子はさっきの婆さんなのか。そういえば顔に面影があった気がする。しかし・・・その子の二の腕にはだんだんにシワが寄ってたるみ、髪もおかっぱから白髪のひっつめになった。完全にさっきの婆さんだ。しかし背は低い。佐田さんの肩までもなかった。婆さんに手を引かれて、200mほども歩いただろうか。住宅地の奥に入り込んでいた。そうして1軒の家の前まで着た。家の前には駐車場があり、窓の灯りは消えていたが、門灯は光っていた。すっかり婆さんに戻った女の子は、佐田さんの手を離し、「ありがとうございます。道がわからなくて困っていたのです」そう言って向き直り、腰を90度近く曲げておじぎをした。そして門内に歩み入り、呼び鈴を押した。応答はなかったが、しばらくして門扉が開いた。そこまで見て、佐田さんはそっとその場所を離れたのだが、さっきの男の子、そしてあの子が持っていたひょうたんは何だったのだろうと思った。そしてその中の景色・・・しかし、いくら考えても何もわからなかった。

    ひょうたん小僧の話
  15. こんにちば🍵唐突に『仮面(マスク)』のお話を上げてみましたが、如何だったでしょうか?実は、『SSBC…』のドラマ第一弾が始まった頃に、『仮面(マスク)』のお話を書いてみようと、下書きになったまま、放置状態のお話がありまして…今回『レコメン』で、『花屋』、若しくは『殺し屋』を相葉くんに演じてもらいたいという内容の投稿があり、私の書いた『仮面(マスク)』のお話しを思い出したとのメッセージを受け取りました。『花屋』は兎も角、『殺し屋』のお話は、熊本地震で被災されている方がいらっしゃる中で、果たして書いても良いものだろうかと、少し悩みました。下書きのお話の内容は詳しくは言えませんが、武蔵刑事と名波刑事が絡むお話となっております。こちらのお話を書く前に、武蔵刑事が『花屋』の相葉くんを訪ねて行くお話を書いて、その下書きになっているお話に繋げてみるのも良いかもと思い、お話をお届けした次第です。武蔵刑事と『花屋』相葉くんとのお話は、もう一話お届けしますので、もうしばらくお待ちください。引き続き、お付き合いくださいね🍵猛暑日が続く中、お仕事に家事に育児に頑張っておられる皆さま、どうかお体ご自愛くださいませ。koi-aibachaより🍵

  16. こんにちは、りかです。今日から水・木・金・土の4回に分けて、先日出かけてきた四国~関西への旅紀行を綴っていきたいと思います!まずは第1回目。今回の旅は、予期せぬ出来事から始まりました。最初のホテルにちょうどチェックインしたばかりの時。足元からゆさゆさと伝わる揺れを感じたのです。震源は熊本。かなり広範囲に揺れが伝わったようで、被害に遭われた地域の皆様に心よりお見舞い申し上げます。揺れを感じた時、私の心はある場所へ飛んでいました。というのも、旅に出る直前に小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の紀行文『夏の日の夢』の朗読動画をYouTubeにアップしたばかりだったからです。この作品には、今回大きく揺れた宇土、天草、三角といった 地名が登場します。ハーンが愛し、「極楽」とまで称したあの美しい夏の情景が広がる場所です。朗読を通して、あの景色にすっかり入り込んでいた直後だっただけにニュースから流れる現地の様子に胸が痛みました。実は、ハーンが日本に滞在していた明治時代も、 日本列島は未曾有の大災害が立て続けに起きた時代でした。自然の「美しい顔」と「恐ろしい顔」。ハーンが見つめた当時の大災害や、被災後の日本人のしなやかな強さについて私なりに思うところがあり……旅ブログとしては長くなるので、別記事としてnoteに綴りました。少し真面目なお話になりますが、ご興味のある方はこちらのリンクから覗いてみてくださいね。🔗揺れる大地と『夏の日の夢』― 小泉八雲が見つめた、日本の美しい自然と災害揺れる大地と『夏の日の夢』― 小泉八雲が見つめた、日本の美しい自然と災害|ことばの景色を読むひと先日、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の紀行文『夏の日の夢』の朗読動画を公開しました。熊本から長崎へと向かう道中、彼が「極楽」と称した三角西港の旅館「浦島屋」など、穏やかで美しい夏の情景が描かれた作品です。 声に出して読みながら、私自身もその景色の中にすっかり入り込んでいた、まさにその直後のこと。熊本を震源とする大きな地震が発生し、私が滞在していた愛媛・松…note.com今回は旅のプロローグとなりましたが、次回(第2回)からは本編のスタートです!松山での朗読公演の翌日、萬翠荘や道後温泉をめぐる文学散歩の様子をお届けします。どうぞお楽しみに朗読表現を学びたい方へ、こんな場もご用意しています👇🎧 作品考察をじっくり読みたい方へ▶ note記事はこちらhttps://note.com/suyamarika🎙 朗読ガイドや表現ヒントを学びたい方へ▶ noteメンバーシップ(月額980円~) https://note.com/suyamarika/membership/join🎥 朗読動画も配信中です▶ YouTubeチャンネルはこちらhttps://www.youtube.com/@suyamarika にほんブログ村ランキングに参加しています。ポチっと応援お願いします!

    【松山~大阪 旅紀行①】プロローグ ~ハーンが愛した風景と災害の記憶~
  17. 一句を読む 57ー長き夜の浅川マキを裏がへす(川森基次)
  18. みなさんは「恐怖症」というのをご存知ですよね。有名なものに、高所恐怖症、閉所恐怖症、対人恐怖症などがあります。で、なぜ、そのものに恐怖を感じるのか、理由がわかる場合も、わからない場合もあります。また、例えばクモ恐怖症とか、ヘビ恐怖症のように、多くの人が感じるものもあれば、リンゴ恐怖症みたいな、何でそんなものを怖がるか、普通は理解できない、特定の人しか感じないものもあります。恐怖症は、長い間、心理学的な研究の対象になっていますが、今だに不明な点が多いんですね。ただ、多くの恐怖症はいつのまにか克服されてしまいます。それはそうですよね、対人恐怖症が治らなければ、いつまでも結婚も就職もできないわけですから。今回は、そんな恐怖症にまつわるお話をしてみたいと思います。聞かせていただいたのは、汎用エンジンメーカに勤めるエンジニアのHさんです。「bigbossmanさん、トライポフォビアって知ってますか?」「ああ、聞いたことがありますよ。日本語に訳すと、集合体恐怖症とか、つぶつぶ恐怖症とも言いますね。ある一定の大きさの点がたくさん集まってるのが怖いという」  「そう、それです。ただ・・・自分がトライポフォビアにあたるのかは、よくわからないんです」 「どういうことですか?」「実際に写真とかでつぶつぶを見ても怖いわけじゃないんです」  「はい」「それが、心の中でつぶつぶがたくさんあるのを想像すると、たまらなく怖いんです」  「うーん、具体的な体験がありそうですね」  「はい」「ぜひ、お聞かせください」  「始まったのは中学校2年のときだったと思います。もしかしたら、それ以前の小さい頃にもあったのかもしれませんが、覚えてないです」  「はい」  「学校の期末試験だったんですよ。 その5時間目で、これで全部の科目が終わるってとき」  「はい」「たしか数学だったような気がするけど、とにかく夢中になって問題を解いてると、鼻の奥にツーンとしたにおいを感じたんです」  「ははあ、どんな?」「そのときは何のにおいかわからなかったです。ただ、悪いにおいだとは思いませんでした」  「はい」  「これはその後、成長してからわかってきたことなんですが、一番近いのが紫蘇のにおいです」  「紫蘇?」「ええ、あの梅漬けに入ってたりする」  「はい」「で、試験の最中なんだけど、何だこのにおい、と思って顔を上げたんです」「はい」  「そしたら、空中に、教室一面に黒い丸い玉が浮かんでたんです」「うーん、どのくらいの大きさですか?」  「一つが、そうですね、直径3~4cmくらいでしょうか、スーパーボールくらいです」「で?」  「それが数え切れないくらいに、あちこちに浮いてたんです」「うーん、試験の緊張で幻覚を見たとかではないんですよね」「幻覚・・・そうなのかもしれませんけど、その後に・・・」「ああ、口をはさんで済みません。続けてください」「あれれと思って、目をこすってみても黒いつぶつぶは消えませんでした」「で?」  「試験中だから、あんまりキョロキョロするのもマズイじゃないですか。それで、テスト用紙に目を落としたら、ちょうど目の前に、その黒い粒の1つがあって、じっくり観察できたんです」  「はい」「少しだけ赤っぽい色が混じった黒・・・小豆の羊羹に近いというか、そんな色で、光沢がありました」  「はい」「でね、息を吹きかけてみたんです」  「ほう、どうなりました?」「そしたら、スーッと空中を滑るように動いたんです」  「で?」「それと同時に、なんか教室の中の空気感が変わって」  「はい」  「顔を上げたら、無数にあるその黒い粒の全部が、まるで生き物みたいに動き出して」「最初は止まってたってことですね」  「ああ、そうです」  「で?」「黒い粒が、一箇所に集まっていくんです」  「どこに?」「Yっていう、前のほうの席の男子生徒の頭の上です」  「で?」  「どうなるかと思って目を離すことができませんでした。粒は、どんどんYの頭の上にくると、くっついて一つの大きな固まりになっていって」  「はい」  「2mくらいの巨大な玉になったんです。それがふわっとYの頭の上に落ちて、そこでふっと消えて」  「で?」  「そのとき、夢中になってテストを書いてたYがシャーペンを投げ出すようにして片手を伸ばし、そのままイスから転げ落ちました」「うーん、で?」  「テスト監督の先生が駆け寄って抱き起こしましたが、そのとき、口から泡を吹いてるのが見えたんです」  「で?」「Yは保健室に運ばれ、しばらくして救急車の音が聞こえてきました」「で?」  「翌日になって、担任が、Yが亡くなったって知らせを」「う」  「急な心臓発作で突然死ってことでした」  「Yくんは持病か何か?」「いや、聞いたことはありません」  「うーん、不思議というか何というか。それから?」  「その後、紫蘇のにおいがすることも、黒い粒を見ることもずっとなかったんです」  「はい」「で、10年以上たって、結婚して長男が産まれた年のことです」  「はい」 「夜になって子どもが熱を出したんで、救急外来に妻と連れていきました」「はい」  「そしたら、インフルエンザが流行ってた時期だったんで、20人くらいの人が待合室にいたんです」  「はい」  「子どもはぐずってたのが眠りかけてたんで、ソファで順番を待ってたら」  「はい」  「また紫蘇のにおいがして、空中に黒い粒粒が見えたんです」  「で?」  「そのとき、中学校のときのことを思い出して、妻に、黒い粒が見えないか?って聞きました」  「で?」  「妻は、何のこと?って答えて、見えてる様子はなかったんです」  「で?」  「やっぱり、粒は最初は止まってたんですが、だんだんに動き出して・・・ 一人の母親が抱いてた、3歳くらいの女の子の上に集まっていって・・・」  「で?」「同んなじですよ。巨大になった玉が、ごろんと女の子の上に」  「で?」「そしたら、女の子の首ががくんと垂れるのがわかりました」  「亡くなったんですか?」  「わかりません。母親が何か叫んで、受付の事務員に知らせ、そのまま処置室に連れていかれましたから。でも、中学校のときのことを考えると、気の毒ですけど、亡くなったのかもしれません」  「うーん、不思議な話ですねえ。その後も?」  「ええ、あと1度だけ。でも、このときは前とパターンがかなり違ってて」  「はい」  「長男が5歳のときです。家族で海に行ったんです。僕は浜辺で寝そべってて、妻と子どもが波打ち際で遊んでるのを見てたんです」「はい」  「そしたらまた、紫蘇のにおいがして、ドンと黒い粒が出たんです」「で?」  「ほら、それまでの2回は室内でのことだったじゃないですか」「はい」  「だから、粒の数も、多くても限られてたと思うんです。それが、ずーっと沖まで続く空中一面に黒い粒があったんです」  「うーん」「何億なのか何兆なのかわかりませんけど、つぶつぶつぶつぶ・・・・」「・・・・」  「遠くのほうは空に黒いモヤがかかったように見えました」「で?」  「その粒がまた動き出したんです。でも、全部じゃありません。せいぜい僕の周囲20mくらいのが、だんだん一箇所に集まってって、砂浜でアイスをなめてた小学校高学年くらいの男の子の頭上で固まってその子が埋もれるように覆いかぶさって、消えたんです」  「その子が倒れた?」「それが、そうじゃなかったんです。全然平気で笑ってました」「で?」  「もう粒は全部消えてたんですが、怖くなって、早めに帰ったんです。まだ早いのに何で帰るのかって聞かれたんですけど、答えられなくて」「で?」  「その日の夜のニュースで、僕らが行った海水浴場で水難事故があったって出たんです。男の子が一人水死したって」「う、その小学生の子なんでしょうか?」  「わかりません。顔写真が出たわけじゃないので」  「で?」「黒い粒を見たのは、その3回だけです。bigbossmanさん、こういうことにお詳しいんでしょう?」  「いや、その、こんな話は始めて聞きましたよ。うーん、黒い粒ねえ。まず一つ考えられるのは、Hさんが予知をしたんじゃないかってことです。なぜかその場にいる、これから亡くなる人がわかって、それを黒い粒が指し示したっていう」  「うーん」  「もう一つは、その黒い粒が、生き物ではないんでしょうが、何か悪いもので、Hさんが見た3人にとり憑いて命を奪った・・・」  「・・・それで、もしですね、またあれを見たらどうしようって。それも、他人じゃなく、僕や家族のほうに集まってきたらって考えたら、怖くて怖くて」「たしかにそれは怖いですね。こういう例が世界的にないか調べてはみますが、あんまり期待はしないでください」  「よろしくお願いします」