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結城真一郎さんの『#真相をお話しします』のレビュー(小説版)です。こちらは全5篇収録のミステリー短編集で、漫画化もされています。 実は過去に、第74回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した『#拡散希望』だけは読んだのですが、それ以外の短篇は読んでいませんでした。しかし、のちに本書の映画化が決定し、
読書の秋 まさに今の季節にぴったりなのが レイ・ブラッドベリの 『10月はたそがれの国 』 ( 原題は The October Country ) ブラッドベリの初期の幻想と怪奇の短編集。 この中の「みずうみ」と「集会」が萩尾望都先生の「ブラッドベリSF傑作選 ウは宇宙船のウ」の中に入っています
わぁい!! 伊吹亜門さんの作品を読みたくて入手した文庫新刊だよ!! 今をときめく作家さんたちの歴史小説・時代小説短編を集めたアンソロジーです。題材もテイストもばらばらでした。読み手のこの好みにより、振れ幅が大きいと思います・・・しかし帯にある「ジャンルの入り口にも最適」ってのはどうかな?題材がマニア
日本語で言うと「老眼鏡」。英語では、「リーディンググラス(Reading Glass)」と言います。 Reading Glassを直訳すると、『読むメガネ』『読書メガネ』です。本とアイウェアの良い関係性を感じます。 『本とリーディンググラス』では、リーディンググラスにおすすめのアイウェアと私たちが読
タイトル『奇妙な二人』 とある町の住宅街。 もう正午を回る頃だが、空は一面雲に覆われており、辺り一帯どんよりと影に包まれていた。無彩色な路地裏の一角で、A氏はB氏と待ち合わせていた。 もう何人かの通行人が横切っていった。A氏は早めに到着していた為、もうかれこれ30分は待っていた。 事前に打ち合わせて
WOWOWで放送した海外ドラマの新作「MAIGRET/主任警部メグレ」の一挙放送をエアチェックしておいたので鑑賞…1話あたり1時間以下、1エピソードを前後編で描き、3エピソード、合計全6話で構成されたドラマ。言わずと知れた古典のミステリー小説「メグレ警視」シリーズを現代リブート…ドイルのシャーロック
イキって本を読んでみようと思い143冊目に入りました。今回読んでみたのは「グリーン家殺人事件」(S.S.ヴァン・ダイン 作)。以前読んだ「十角館の殺人」に登場するヴァンくんの名前の元ネタになった人が書いた小説です。あの本の登場人物の元ネタになった作家さんは今までアガサ・クリスティしか読んだことが無か
夜営業されていたブックカフェでジントニック片手に、今年も『このミステリーがすご!』をチェック。 その中で読んでいたのは…。 まずは【国内編】今年は21位以下で、雨井湖音の『僕たちの青春はちょっとだけ特別』を読んでいたぐらいと、例年通りの結果です。 そして【海外編】今年は思ったよりもランクインしてい
『異変を見て見ぬふりをする現実』 映画「8番出口」の感想になります(ネタバレありますので注意) [data-toc]{background:#ffffffd9;border:1px solid var(--color-border-medium-emphasis,#08121a4d);border
香坂鮪さんの『どうせそろそろ死ぬんだし』のレビューになります。 本書は、2025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作ということで、話題の一冊でもあるのですが、SNSの反応を見ると、どうも評価が低い。それはなぜ?と、気になって読んでみたら・・・なるほど。 ざっくりなあらすじ