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★★★1-10 ストラスフォード劇団は春の公演『ハムレット』が始まったばかりだ。数年前から断続的に演じてきた役名は、今やテリュース・グレアムの代名詞となっていた。これほどのロングランを誰が予想しただろう。作品賞、演出賞、主演男優賞―。ある年の演劇界で最も栄誉ある賞の三冠
★★★2-17「―・・キャンディ、俺・・イギリスへ行くんだ」「・・え、また?この前行ったばかりよね?随分頻繁にあるのね」「・・いや、公演じゃなくて、――いや、公演だな。・・実は昨日でストラスフォード劇団を退団したんだ。今度イギリスの劇団で芝居をすることになった」突然の告白に、キャンデ
💛前回までのあらすじ披露宴の為、シカゴにやってきた二人。そこでキャンディはテリィにある疑問を抱いた。スザナと婚約し結婚秒読み状態にあったテリィは、父親の承諾など無くても結婚できたのに、何故突然やめたのか。時同じくして開かれたアードレー一族の集まる夕食会で、スザナとの婚約記事は全てデマだとテリィ
★★★1-8その夜、キャンディは淡いピンク色の便箋と封筒を取り出した。返事を書くのは至極当然なのに、アルバートから言われるまですっかり忘れていた。机の前に座ってはみたものの、文章が何も思い浮かばない。ペンを持つ手が石膏のようにかたまり、眼だけが便箋の線とひたすらにらめっこしている。
あのひとはどっちか?『あのひと考察』の本丸です♪ファイナルを未読の人でも分かるように書きました。一緒に考えましょう物語を自分の想像力で楽しみたい人は、読むのをお控えください🙇♀️※公平を期すため、アルバートさんの敬称を省略させて頂きます。 二人が別れてからの10年間
長い考察が苦痛な人の為に、要点だけをドライにまとめた「あのひと考察・総集編」です。※2010年発行の「小説キャンディキャンディFinal story」を「ファイナル」と表記します。 はじめにファイナルでは、キャンディのパートナーは「あのひと」と平仮名で書かれ、「愛する人」の意味
闇だ。 天も地もわからない、手を目の前にかざしてみても、輪郭さえ認められない。 果たして目を開けているのかさえ疑ってしまうような完全な暗闇の中に、おれはいた。 自分のからだと闇との境目が溶けていくかのような恐怖に捕らわれ、思わず喘いだとき。 暗闇の中に一点、光が浮かんだ。 蛍の灯火のよ
★★★ 8-4 「愛の言葉をねだられることも、俺を試すような会話も幾度となく繰り返されたが、俺は応えた。言葉やキスでスザナの気持ちが落ち着くなら、こんなたやすいことはな・・・――キャンディ・・?」 ・・・ダーリン、まだお休みにならないの・・?マイアミのホテルで聞いたスザナの声
★★★2―15寄り添うように直ぐ横を歩くテリィをキャンディはちらっと見上げた。(テリィはこんなに背が高かったかしら・・・)すっぽりと包まれてしまいそうな大きな体。自分がとても小さく感じる。これが十年の歳月なのだろうか―片手で軽々とトランクを持ち、もう片方の手はキャンディの体にしっ
腐女子母の物語 推しの子 17/20(ベルサイユのばら二次創作漫画) あれ?今日で連休の前半が終わり?あっという間に終わってしまう連休・・・。足踏みしていかないでほしい連休・・・・。 次、いつベルばらの漫画をかけるのかわからないけど、OA路線でいきた