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  1.  今日は「The China Academy」という中国サイトの記事「秘密を暴くため、日本人は中国製EV(電気自動車)を解体する」(To Uncover the Secret, the Japanese Tear Down Chinese EVs 2024.11.22)をご紹介します。著者は「王新喜」という人で、「インターネット業界、スタートアップ文化、セクター現象の新たなトレンドを観察、解釈する豊富な経験を持つコメンテーターであり、貴重な洞察と視点を提供しています。」と紹介されています。私の全く知らない人です。 では早速記事の内容をご紹介していきましょう。原文の翻訳を青字で記載します。表題のすぐ下に「中国製EVが世界的に注目を集めるにつれ、日本人のEVに対する関心も高まっている。今年7月に東京で開催された展示会では、分解された中国製EVが日本人の来場者から大きな注目を集めた。しかし、中国製EVが分解されるのは今回が初めてではない。」と書かれています。相変わらず中国らしい自画自賛が含まれていますが、とはいえ中国製のEV車は無視できるような存在ではなさそうです。 本文に移ります。 11月18日、中国の自動車メーカーBYDは世界で初めてEV生産台数1000万台を達成した。同社は9月だけで42万台近くを販売したが、これは2020年通年の販売台数に匹敵する。中国製EVの急速な台頭は、自動車メーカーが長らく神経をとがらせてきた日本でも見逃せない。この成功の秘密を解明するため、日本の産業界は数年前から中国車を解体するというシンプルなアプローチを採用した。 中国のことですから、情報をそのまま鵜呑みにはできませんが、それは現在の日本も同様で、政府もマスメディアも毎日嘘を垂れ流していますし、SNSの情報も玉石混交でデマはいくらでも入り込んでいますから、私たちは情報を吟味してその真贋を見極めなくてはなりません。現在の社会は嘘を前提として生きて行かなければならなくなってしまいましたね。"誠実"に価値を置く一部の日本人には生きにくい時代になりました。 さてそれはそれとして、自動車産業は現在の日本の基幹産業になっています。日本の車作りは、世界中の国が日本を追い越そうと努力しながらもそれができないという、日本の得意技というか、お家芸というか、日本は圧倒的な世界チャンピョンです。ここまでの勝負は日本のパーフェクトゲームといっていいでしょう。 その結果、世界は日本の車を追い越すことを諦めました。そして、EV(電気自動車)で勝負することにしました。ひょっとすると日本には別の作戦を選択する道もあったのでしょうか。あまりにも日本が一人勝ちする結果、EVへのシフトが生じたのですが、そこをもう少し手加減して他国に希望を持たせてやった方が良かったのかもしれません。 つまり、ドイツ車が10か所故障するとして、日本車は一つも故障しないのではなく、8か所故障するくらいに性能を抑えます。ドイツ車の燃費が1リットルあたり15kmなら、日本車は20kmではなく16km程度にしておくわけです。そうすれば、ドイツも日本車を追い越すことを諦めることはなかったでしょう。 まあ、勝負には勝っても戦略で負けるのはいつもの日本のパターンですから、車に関してもとっても日本らしい正直さというのか、誠実さというのか、あるいは幼稚さというのか、単細胞というのか、そんなところでしょうか。 そして、どうやら電気自動車に関しては、中国が世界の先陣を切っているようです。これは別の記事になりますがこんな記載もありました。(←少し薄い青色はリンク先にジャンプします。) 中国汽車工業協会(CAAM)の統計によると、今年1〜9月の国内乗用車販売台数は1,504万6,000台で、うち燃料車が800万5,000台で53.2%、EVが704万1,000台で46.8%を占めた。 いやいや、もう圧倒されますね。数だけを比較するならば圧倒的に世界一でしょう。しかし、皮肉なものです。欧米は日本車を追い落とそうとしてEVにシフトしたはずですが、それが中国を元気づかせる結果になっているのかもしれません。おまけに、今のことろEVに必須のリチウム電池も中国の独断場のようです。手に負えません。 しかし、いくら中国人が金持ちになったといっても、EVは高価です。中国人がそんなにたくさんのEVを買えるものでしょうか。それに、EVには充電が必要です。あんな広い中国に不足しないくらいの充電スタンドを設置できるのでしょうか。 不思議に思って、ChatGPTに質問してみたところ渋々答えてくれました。驚きました。大変に驚きました。まず、中国のEVの価格ですが、低価格帯の車だと約5万〜20万円程度だそうです。信じられませんねえ。EVがですよ。それなら中国人にも買えます。中価格帯でも150万円から300万円だそうです。政府は最大で15万円から80万円程度の補助金を出しているそうです。ちなみに、このページの下に置いてある写真の小さな車の価格は約5万円だそうです。「ウワ〜ッ!」ですよね。なんてうらやましい。 ChatGPTは間違いますし、明らかな嘘もつきます。特にアメリカ民主党にとって都合のいい間違いや嘘を並べる傾向にあります。でも、EVの販売台数や価格を大袈裟に提示することはそれほどメリットがないように思います。中国の統計を基にしているのでしょうから、そういう面では不正確かもしれませんが、話半分としてもたいしたものです。 販売台数や価格は素晴らしいとしても、充電スタンドはそう簡単ではないでしょう。あの広大な中国です。整備するには何十年もかかりそうです。と思ったら、2024年時点で、充電ポイントが600万か所以上で、年間数十万単位で増加しているそうです。本当でしょうか。いえ、特に疑う理由を持っているわけではありませんが。 ホンダが中国工場を2か所閉鎖したという報道がありましたが当然ですね。少なくとも中国ではエンジン車の需要は減る一方でしょう。自動車王国日本も、風前の灯のように思えてきました。「たけき者も遂にはほろびぬ ひとへに風の前の塵に同じ」でしょうか。 皆さんが、トヨタや日産やホンダの社長だったらどうしますか? まずは中国の電気自動車の研究でしょうか。中国に負けないコストパフォーマンスの高い車を作って、少しでも市場に食い込もうと思うに違いありません。今回の中国サイトの記事にはそのことが書いてあります。 2021年、日本の有名な公共放送局であるNHKは、中国の五菱宏光MINI EVの分解を紹介する番組を放送した。番組の終わりには、司会者と特派員が明らかに心配そうな表情を見せ、「これが日本市場に参入すれば、国内ブランドにとって深刻な脅威となるだろう」と認めた。 日本は日本なりに中国車の研究をしているようです。NHKが取り上げた中国製EVの「五菱宏光MINI EV」というのがこのページ下の写真になります。 日本人は中国人をず〜っと馬鹿にしてきました。安かろう悪かろうの代表が中国製品でしたから無理もありません。しかし、今やそれは昔の話になりつつあります。日本人が頭を下げて中国に教えを請わなければならなくなってきました。アメリカの属国で満足していた結果、このようなことなったのですね。 NHKが五菱宏光MINI EVを分解したところ、バッテリー、半導体、コンデンサーなどの主要な電気部品はすべて中国のサプライヤーから供給されており、日本企業からの部品は一切使われていないことが明らかになった。 分解作業に参加した名古屋大学元教授の山本正義氏は、MINI EVのコスト管理と緻密な設計目標は他に類を見ないものだと指摘。「日本の現在のサプライチェーンでは、同じ品質と価格のEVを生産するのは不可能」と認めた。 中国のEVは純国産であり、「日本では同価格で作れない」と日本人が認めたと書いてあります。そのうち、日本の道路は中国製のEVで一杯になるかもしれません。寂しいですねえ。でもまあ、それはアメリカ車のたどった道と同じかもしれません。衰退していく国同士で、傷口を舐め合うのがいいのでしょうか。 中国の自動車メーカーはソフトウェアとアルゴリズムの開発に優れている。(中略)日本の自動車メーカーは精密製造では優れているが、ソフトウェアとアルゴリズムでの苦戦はEV技術の遅れを浮き彫りにしている。 私は若い頃、自分でプログラミングをしたことがあるのでよく分かるのですが、日本人の作るソフトウェアは大変にお粗末です。一言でいえば気配りに欠けるのですが、では気配りとは何かというと、分類や条件分岐ができていないということになりそうです。これは数学的なセンスですが、数学的なセンスのなさは日常生活にも表れています。 それは例えばどういうことかというと、昔の日本の軍隊でいわれていたような「身体を服や靴に合わせろ!」というものですね。お上から与えられたものに文句を言うな、自分を変えろということです。右翼の老人連中の好きそうな考え方ですが、そんなことだから原発がドッカーンと爆発することにもなります。 そうではなくてですね、人々に使わせる以上はいろいろな場合を想定して、それに対応できるようなものを与えるのが当然のことになります。そのようなことが苦手なのですよ、日本人は。下の者が上の者に合わせることや、不足することや不便なことは下の者が気を利かせて補うなどを当然と考えるものですから、使いやすいソフトウエアができませんね。 日本の自動車メーカーは、車を解体した後、たとえ同じ部品を使って同一の車両を組み立て直しても、中国のコストや性能には及ばないかもしれないと気づいた。 つまり、日本が中国を真似しようとして同じ製品を作れたとしても、価格競争でも技術力でも劣るということですね。さあ、どうしたらいいのでしょうか。 中国汽車工業協会のデータによると、2020年に日本車の中国市場シェアは23.1%だった。2024年の最初の4か月までに、その数字はわずか12.2%に急落した。対照的に、中国ブランドの市場シェアは同時期に38.4%から60.7%に急増した。明らかに、分解戦略だけに頼っていては、日本の自動車メーカーが直面している課題は解決しない。やがて、中国の競合他社に完全に追い抜かれるという不安と格闘することになるかもしれない。 もう、中国で日本車を売るのは諦めなけれならないでしょう。しかし、まだ社会インフラが十分整備されていない、中東、アフリカ、インド、南アメリカなどでは、エンジン車は生き残っていくはずです。寒い地方でもエンジン車が有利ですね。 それにしても、中国の発展というのはすごいですね。考えてみれば、中国は日本の親分になります。つまり日本という国は中国を模倣して新しく生まれできた国で、子供のようなものです。日本は工業を発展させて世界有数の国になりましたが、ということは親にあたる中国にもそれはできる、あるいは得意ということなんですね。 その結果、日本は追い詰められることになりました。それを解決するには、日本がより高度な発展を遂げなくてはなりません。アメリカの属国をして、アメリカやウクライナに金を注ぎ込んでいる場合ではないのです。 考えてみれば、日本はアメリカと、あるいはヨーロッパと対等に付き合うために、日本人の質をずいぶん落としたように思います。そのせいで、政治家も、学者も、専門家も、一般国民もすっかりアホ揃いになってしまいました。 その一方で、欧米との付き合いに価値を置かないBRICSは、歩みはゆっくりですが着実な進歩を見せ、今や欧米を追い越そうとするレベルにまで発展しました。日本もきちんと考えなければなりませんね。自分の国のことなのですから。

    秘密を暴くため、日本人は中国製EVを解体する
  2.   うそ、でしょ? うそだよね。  だって翔様はボクの顔を知らない。 なのにどうして、まっすぐボクに向かって走ってくるの? どうしてボクを抱きしめるの?「away from him!」 マリーの声にハッとする。 そうだ、知らない人のふりをしなくちゃ。  慌てて身をよじろうとするのに、背中に回された手はガッチリとボクを離さない。「Stand back!」 マリーが騒ぎ立てるのにもかかわらず、翔様はその瞳からポロポロと涙を落としながら、ボクの顔を手で挟む。「潤、顔をよく見せて。 ずっとお前を見たかった。 神がいるなら感謝しよう、お前の顔を見られたことと、お前との再会に感謝する」 翔、さ、ま。 ボクは夢中で顔を振ってその手を拒絶する。 あなたなんか知らないと突き放せればいいのに、こんな時でさえボクの声は無力だ。「He doesn't like it, so let him go!」「うるさい!」「Wait, what did you just say?」『ごめん、マリー!そんな言葉遣いをしないで。』「but!」 次第に拍手も消え、会場がざわつく。「Sho!Come back!」 指揮者が叫んでも、翔様はボクの手を離さない。「Come back soon!」 舌打ちをした翔様はボクの手を離さず、舞台の方へと歩き出す。 ズルズルとボクにしがみついたマリーを引きずったまま。「Who is he?」「Master!This is the person I love!」「What's」 翔様は舞台に戻り、観客席に向かって頭を下げ、「Thank you very much for today. We hope to have another opportunity to work with you.」とだけ言うと、ボクらを舞台の袖に押し込んだ。『離してください』「嫌だ。  離したらお前はどこかに行ってしまう。 もう、あんな空虚な時間を過ごさせないでくれ。」「He hates it, right? Cut it out!」「何処へも行かないと約束をしてくれなければ、話さない」『だめです!舞台に戻ってこの場を収めてきてください。 ……ボク…翔様が戻ってくるまで、ここにいますから……』「約束だぞ!」『はい』 何度も後ろを振り返りながら舞台に戻っていく翔様をまた、観客の拍手が包む。「……」「………」 そして、またピアノの前に座り、ダクトに合わせてノクターンを弾き出した。 アンコール。 翔様の指が奏でる音楽に他の楽器が追従する。 なんて、素晴らしい。「Vio,who is he? He said he loved you.」『ああ、マリー。 彼はボクの、ボクの愛してやまない人。 そして、手の届かない人』「Are you making fun of me?」『どうして?』『あの人があなたを愛していて、あなたが愛しているなら、手が届かないなんて言わないわ。 両思いじゃない。 それくらい私にだってわかるわ』 両思い……そんな言葉を使ってもいいのだろうか?「I don't want it to be stupid. Ah, I'm heartbroken」 え?『何言って』『まだわかんないの! ビオはあの人のことが好きなんでしょ! 好きならそばにいるべきだし、あの人もそう望んでる! 私はさっさとビオなんか忘れて別のかっこいい人探すわ! 私帰る!』『え?ちょっとマリー!』『帰りの車ってどこに迎えに来てくれるの? 私一人でも村に帰れるから早く教えてよ!』『ダメだよ、ひとりじゃ危ないって! それにロッソ夫人にちゃんと送り届けるって約束したんだし、それに』『や!なの!これ以上私を惨めにしないで!』 涙をいっぱいに溜めたマリーに何が言えるんだろう。 ボクも帰る、とでも? でも、ボクは約束してしまった。 あの人を裏切ることはできないんだ。 ごめんね、マリー。 でも、村に帰ったとしても送り届けたその足であの村から出ていくつもりだったから、それが少し早まっただけ。 神様が、マリーにも翔様にもお別れを告げる時間をくださっただけなんだ。 JUN MATSUMOTO 20220830-20231026 THE RECORDS OF DAYS OF LIVING AS IEYASU [ 松本 潤 ]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}ナラタージュ DVD 通常版 [ 松本潤 ]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT} 楽天市場で詳細を見る ${EVENT_LABEL_02_TEXT} Amazon(アマゾン)で詳細を見る どうする家康 一(1) [ 古沢 良太 ]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}どうする家康 二(2) [ 古沢 良太 ]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}どうする家康 三(3) [ 古沢 良太 ]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}どうする家康 四(4) [ 古沢 良太 ]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}

  3. いい風呂の日おはようございます!今日も新しい一日が始まりましたね。空気が澄んでいて、何か新しいことに挑戦するのにぴったりの朝です。美味しい朝食を楽しんで、元気いっぱいで一日をスタートしてください!いい風呂の日 由来 「いいふろ」の日付は11月26日。これは「11(いい)」と「26(ふろ)」の語呂合わせから来ています。この日は、お風呂に関する文化や習慣を楽しむための日とされています。 目的 この日は、お風呂の素晴らしさを再認識し、日常生活においてお風呂が持つリラックス効果や健康効果を広めることを目的としています。特に忙しい現代生活の中で、お風呂を楽しむ時間を大切にすることが提唱されています。 イベントと活動 各地の温泉や銭湯では、いい風呂の日に特別なイベントが開催されることが多いです。割引サービスや特別な入浴剤の提供、子供向けのイベントなどが行われ、多くの人々がこの日に合わせてお風呂を楽しむ機会を得ています。いい風呂の日は、日本で毎年11月26日に行われる記念日です。「11(いい)」と「26(ふろ)」の語呂合わせに由来します。この日は、お風呂の素晴らしさを再認識し、リラックス効果や健康促進のためにお風呂の時間を大切にすることを目的としています。各地の温泉や銭湯では、この日を記念した特別なイベントや割引サービスが提供され、普段よりも多くの人々がバスタイムを楽しみます。忙しい日常生活の中で、リラックスできるお風呂の時間を作ることの重要性が広められています。🛀✨バブ 【大容量】6種類の香りセレクトBOX 薬用 56錠 炭酸 入浴剤 詰め合わせ [医薬部外品]Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}風呂の歴史風呂の歴史は、古代から現代に至るまでの人々の清潔・健康・リラクゼーションへの追求の歴史です。古代ローマ時代には、公衆浴場(テルマエ)が繁栄し、都市生活の重要な一部を形成していました。これらの浴場は、単なる入浴の場ではなく、社交の場や健康維持の場としても機能しました。一方、日本では奈良時代に仏教の影響を受けて、寺院内に浴室が設けられました。平安時代になると、貴族たちの間で蒸し風呂が流行しました。その後、江戸時代には銭湯が登場し、庶民の生活に広く浸透しました。銭湯は、ただ体を洗うだけでなく、地域社会の交流の場としても重要な役割を果たしました。明治時代に入り、西洋の文化が日本に流入すると、風呂文化も変化しました。家庭内に浴室が設置されるようになり、次第に家庭風呂が一般化しました。また、温泉文化も発展し、多くの温泉地が観光地として人気を集めるようになりました。現代では、風呂は単なる清潔のためのものではなく、リラクゼーションや健康維持、さらには美容のための重要な時間として位置づけられています。特に日本では、温泉や銭湯が観光資源としても大きな魅力を持ち続けています。このように、風呂の歴史は人々の生活様式や文化の変遷を反映しており、今もなおその重要性を増し続けています。🛀✨エプソムソルト 2.2kg オリジナル 国産 硫酸マグネシウム 無香料 浴用化粧料Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}怪談を聞きながら( ̄▽ ̄)ふう♪お風呂でスマホやテレビ見る?▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしよう=結論=Youtubeの怪談チャンネルを聞いています( ̄▽ ̄)ふう♪10分のタイマーをセットして怪談、オカルトチャンネルを聞きながらいますね( ̄▽ ̄)ふう♪手の届かないところに置いて風呂を上がらないとタイマーを止められないようにしています。(/・ω・)/■ほい!手に持っているとタイマーが鳴っても動画が終わるまで動かないなんてことあったりしましたので( ̄▽ ̄;)ははははは何というか仕事の時以外はほとんどYoutubeで怪談、オカルトの動画を聞き流していますね( ̄▽ ̄)ふう♪好きという理由もありますが小説のネタ探しという点もあるのです(*'▽')うむ!井越歩夢は「書く」「語る」( ̄▽ ̄)ふう♪風呂は命の洗濯っていい言葉だねぇ~

    怪談を聞きながら( ̄▽ ̄)ふぅ♪「今日はいい風呂の日」
  4. 慶應出身32歳キラキラ女性社長 兵庫県の斎藤知事が選挙で勝つために、最大の功労者であったのが、PR会社『merchu』の代表取締役である折田楓(おりた・かえで)氏です。SNSを使った選挙戦略を斎藤知事サイドに提案し、「広報全般を任された」ということです。 この折田氏について、少し事情が分かってきました。エルメスのバーキンが好きで、高級すし店に通う「キラキラ女性社長」であるということです。 世の中には、この若い女性社長への嫉妬があるのではないかという意見もあるようですが、今回は、嫉妬は斎藤氏の選挙違反とはあまり関係がありません。この女性のおかげで、斎藤氏の選挙違反は、反論しようがない形で浮かび上がっています。 折田氏はフランスにも留学していたそうで、よくがんばっていますね。 折田氏のブログがなければ、斎藤知事の選挙の裏側は、わからないままであったのです。よく公表してくれたと思い、感謝をしたいと思います。 これからは正直に、仕事をいくらで請け負ったのか、すべて話してくれることを願っています。必死にブログを書き換えたり、消したりしているようですが、逆効果なのではないでしょうか。本当のことを言えばそれでいいのです。口裏合わせは詐欺ですよ。 県庁出入りの業者としては、知事に恩を売ることは、とても有益であるのは間違いありません。しかし、今回、恩知らずの知事は折田氏を切り捨てて、会ったこともないというでしょう。そういうわけで、折田氏は正直にものを言えばいいのです。 みんなが感謝してくれるでしょう。私も感謝します。 折田氏はとにかく若いので、SNS戦略や、選挙運動加担が、法に触れるということを知らなかったのではないでしょうか。そういうことはアメリカの大統領選挙では普通に行われているからです。トランプに続け!と思って活動していたのでしょう。 さて、私は回転ずしなら何度か行ったことがありますが、高級寿司店に行ったこともなく、エルメスのバッグなども持っていません。服はユニクロなどで不満はありませんし、まずほとんど外食をしませんし、お酒もほとんど飲みません。ただ酒やワインは料理には使うので家にあります。それから毎日、神棚にお酒を捧げます。しかしスーパーにある紙パックの安いお酒で、神様に申しわけないと思っています。 高級寿司というのはおいしいんだろうなあと思いますが、食べたことがないので、折田氏にまったく嫉妬はしません。私は一人で家にこもって小説を書いていられれば幸せです。 そういうわけで折田氏に嫉妬はありません。私は慶応大学でフランス語を教えていたこともあり、慶応大学を卒業したのは努力したのだなあと思います。若くして起業して、成功したというのはすごいことだと思います。たいしたものです。キラキラ輝いていればがんばっているなあと思い、また同時にいろいろ大変だろうなあと思うだけです。すべてを話してほしいです。ブログに選挙の裏側を書いたことは、まったく「失敗」などではないです。 報道を引用します。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「タダで請け負うわけない」斎藤兵庫県知事を追い込んだ、慶應出身32歳“キラキラ女性社長”の失敗 11/25(月) 7:02配信 週刊女性PRIME 11月17日投開票の兵庫県知事選挙で再選を果たした斎藤元彦知事。その知事選を巡り、SNSへのある投稿が大きな波紋を呼んでいる。【写真】「インスタ映え相乗効果」テレビ出演もした折田氏公選法に抵触する恐れ 斎藤知事を支援したPR会社『株式会社merchu』の代表取締役である折田楓(おりた・かえで)氏が、20日にインターネットの投稿プラットフォーム「note」に記事を公開。SNSを使った選挙戦略を斎藤知事サイドに提案し、「広報全般を任された」というのだ。「折田氏が公開した記事によると、折田氏の会社は公約スライドの作成のほか、SNSの公式アカウントの開設や運用を手がけたそうです。公選法では、選挙活動で報酬を支払うことができるのは事務員や車上運転員などに限られていますので、もし折田氏の会社が有償で請け負っていれば公選法違反になる場合があります」(全国紙政治部記者、以下同) インターネット上でも、《タダで請け負うわけないから普通に違反だろ》《これだけのネタが上がってるのだから、兵庫県警にはがんばって捜査していただきたい》《ハッシュタグの表記とか運用についてまで言及してしまっている時点で、SNSステマに関与してたのは明らかでは?》 といった厳しい意見が散見された。 ただ、なかには《成功した若い女性の失態に快楽を覚えている輩が多すぎ》といったコメントも。「折田氏は1991年の兵庫県西宮市生まれの32歳。慶應義塾大学在学中にフランスの大学に留学して、その縁で大学卒業後にフランスのメガバンクの東京支社に入行しました。その後、銀行を辞めて地元兵庫県にUターン。 母親が起業した会社を手伝いながら経営を学び、2017年に県や市などの自治体や企業の広報を主に行う『株式会社merchu』を創業し、現在に至っています」 折田氏のインスタグラムには、神戸の街を盛り上げようとする様子や、取材を受けたりセミナーで講師を務めたりする様子が投稿されている。「高級バッグを手にしたり20代で高級寿司店に通うなど、キラキラした日常をアップしています。そのせいか承認欲求が強いと思われ、今回の一件でいろいろと妬みを買ってしまっているのだと思います」 折田氏が公開した記事内容について多くのメディアが問い合わせをしているためだろう、『株式会社merchu』は現在、取材を断っているという。再選を果たした斎藤知事、そして“選挙広報担当”をした折田氏。多くの有権者にはどう説明するのだろうか。左にいます。天天快樂、萬事如意みなさまにすばらしい幸運や喜びがやってきますように。   いつもブログを訪れてくださり、ありがとうございます。

    慶應出身32歳キラキラ女性社長
  5. 「かっ………和くんの『式』って………え、どゆこと⁉︎どゆこと⁉︎って、そゆことで………え、ええええええっ………⁉︎」あ、パニクってる。井ノ原さんはびっくりしたはずみでがたがたってあちこちぶつかった。そしてぶつぶつ言いながらうろうろしたり頭を抱えたり。智のことだけでこれなら、もしかして『先読み』のことは言わない方がいいかなあ。リュックの中から僕の『式』たちをひとりずつ出して、探検してもいいけど、イタズラしちゃダメだからねって一応念押し。きゅきゅってぴぴって返事をした6人が、それぞれ机から飛び降りてあちこちへと走って行った。それにも気づかない井ノ原さん。しょーちゃんと潤も、ちょっと心配そうに井ノ原さんを見てる。でも、そうだよねぇ。普通そうなるよねぇ。僕のときだって『式』『召喚』最年少なんてかなり大騒ぎだったのに、和なんてまだ赤ちゃんだもんねぇ。しかも『召喚』したのが『色あり』人型の『高位式』。先に言っとけばよかったかなあ。井ノ原さんパニックのモトである和は、そんな井ノ原さんを気にも留めず、頭が落っこちそうな勢いでうちを出るときからずっと抱っこしたままの智を見上げてうにょうにょ。それを見てさらに驚いてる井ノ原さん。『まさかだけど通じてるの⁉︎』って。うーん、これはどうしたらいいんだろう。色々相談したいのに。井ノ原さんが何か知ってるっぽいのも聞きたいのに。分かるよ。分かるんだけどね。僕たちもびっくりしたからね。けどね。和のうにょうにょに、智がちょっと驚いた顔をした。『いいの?』なんて聞いてる。あ、これってもしかして。って、その顔を見て僕はちょっとイヤな予感。「あー、えっと、いのっちおじさん?」「あ、はっ………はいっ………わたくしがいのっちおじさんですっ………」「和は『先読み』もできるから」「………え?」「だから『先読み』。いのっちおじさんに伝えろって。和が」「………え?………さ、『先読み』?」「そう。『先読み』」「………か、和くんが?」「そう。和が」「たずー。たず、ちゃいちゃいー」イヤな予感はみごと的中。言っちゃうのか、それも。しかも和が言えって。………なら、何か見えてるから言うことにしたのかも、だけど。「え………ええええええ⁉︎」………そうだよねぇ。工房内にもう一度、井ノ原さんの絶叫が大きく響いた。今週も亀の歩みですがよろしくです。コメントはいっぱいよろしくです。………オレンジのにゅーばら、昔私も履いてたわ(笑)今はぷーま派。

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  6. 11/25長崎新聞郷土文芸(2)「グループ作品」他。◎「グループ作品」「歌・句誌」より(県俳人会)★秋燈の宝石めきし坂の町 木下慈子★銀木犀母の袖を陰干しに 永川庸子★三代にそれぞれの役郷祭 中村ひで子(ながよ句会)★寒椿流人の浜を流れ出づ 本木紀彰★小春日や乗り合ひバスに客一人 埋金年代(壱岐わかば俳句会)★父に添ひ永き永き凍てし夜 松嶋芙蓉(壱岐わかば俳句会)★日の匂ひ土の匂ひの捨案山子 坂野幸子★複式の学校園の芋畑 品川京子(明星俳句会)★林檎むく長いあの日の紙テープ 中尾よしこ★街騒の残していったそぞろ寒 相川文子(杏長崎青桐句会)★境内の太古の楠や七五三 朝長美智子★畚(ふご)ひとつ満載にして茸狩 西 史紀 ※「畚(ふご)」=竹・わら等を編んで作った容器。★饅頭の良く売れる日や神迎 米光徳子★間引菜を洗ふ産湯を使ふごと 太内田フミ子★抱き留めて父の軽さを知れる冬 前田暁美★八万年ぶりの彗星牛蒡引く 前山はるみ(青嶺9月号)★樹と語り梅雨の晴間に剪定す 小西秋芳★人去りて島軽くなる盆の果て 畑中榮治★花木槿朝靄深き坂の町 石岡洋子★梅雨晴やゴルフ帰りに杖つて 長与八天(氷室9月号)★麦秋の波を隔てて海青き 田崎セイ子(同人9月号)★造成地とり残されし花うつぎ 芝崎せい子★父の日のいくつも遺る眼鏡 かな 津田悦子★表具屋の軒の狭さを夏燕 鴨川富子★ジャスミンや雑木の山へ雲となり 坂本幸代★燕の子ひととびしては巣に戻る 稲葉靖子(沖9月号)★坂といふ坂洗はるる大夕立 朝長美智子(沖9月号)★先づ痛む右足よりの茅の輪かな 米光徳子◎「短歌(うた)ありて」★牛舎まで徒歩三分の通勤に夫は朝茶をゆるりとすする 末永孝子 〜壱岐市在住の作者の第1歌集 「風の島から」より。この中に「生命始まる」と題された一連の歌があり、それは「父親の遺しし牛舎の柱撫で退職の夫牛飼うと言う」から始まる。牛を飼う仕事の大変さは想像に難くないが、幼い頃から見て手伝い覚えた、家業ともいえるのだろう。朝茶をすする描写からはゆとりと充実感が見えてくる。「牛飼いを始めて五年夫の手のふしくれ立ちぬペンだこは消え」。ペンだこも節くれ立った手も、尊い労働の証しだ。一番近くで見守り応援してきた作者の目に、深い愛情を感じる。退職後の新たな人生、徒歩3分の場所に青い鳥もいたようだ。(あすなろ・平山和美)★「天城越え」唄えば息が足りなくて順調にわれ老いているらし 井田尚子 〜間違いなく誰にも訪れる「老い」を自覚する年齢や場面は、人それぞれ。作者は「天城越え」を上手に歌おうとするのだが、どうにも息が続かない。「若い頃はこんなはずではなかったのに」というため息が聞こえてきそうだが、「老い」 への恐怖や諦念とは無縁の、粋な覚悟が作者にはある。死について、哲学者の三木清は言っている。「愛する者、親しい者の死が多くなるに従い、死の恐怖は反対に薄らいでいく」と。ましてや、「老い」を恐れることはない。「順調に」がこの歌の味わいどころである。歌誌「心の花」 10月号より。(心の花・丸山稔)◎歌誌「海港」100号については後日また読みやすいようにして投稿致します。◎一面「きょうの一句」もページをあらためて一週間分を投稿致します。

    11/25長崎新聞郷土文芸(2)「グループ作品」他。
  7. あーーー、だから今夜だけは君をだいていたい♪( ´θ`)ではありません!💦💦6月に義実家の土地を売却した。その跡地が!どうなっているのか見届けに行ったのだ。オットは辛いだろうから!私が1人でこっそり、😑更地になっているだろうか?新しく家が建っている?誰かの表札が掛かってたりして💦まさか「あのまま」ではないだろうけど!結婚してから散々通った道、、まぁーー!駅から遠い🤣早足で25分くらい?ドキドキしながら義実家だった所を、、あの角を曲がれば!いざ!あ、、😳💦💦💦紺色の!近代的な家が建っている、、その瞬間、古い義実家の記憶がふわぁ〜って薄らいでいく気がした!跡形も無いどころか全く違う家が人はまだ住んでいないようだ。義両親がまだ貧しい頃清水の舞台から飛び降りる気で買った「あの家」🏠無理してでも買っておいて良かった!と言っていた「あの小さな家」こうやって、人も物もこの世から消滅していくんだな🥲私は回れ右!をして多分もう2度と辿る事のない道の、帰り足を👣早めた。義母とよく行った「カレー屋さん」向かい側の席にはお義母さんがいたんだ!今日は1人で、、、ナンが大き過ぎてはみ出ている🤣🤣🤣

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    心の旅
  8. 皆さま私たちが、本当の自分へと目覚める道、魂の自分へと目覚める生き方。そうした生き方を進めていくと、まさに目覚めの過程、いろいろなことが待ち受けています。それは、驚くような体験かもしれませんし、ちょっとしんどい体験があるかもしれません。いずれにしても、その人にとって必要な体験がやってきます。何か置き忘れたものがあれば、それを取り戻す自己を取り戻す必要があったりもするのです。だから、今更ながら、また宿題をやり直すなんていうこともあるでしょう。順調に進んでいくのならば、それはそれでいいのですが。目覚めの過程、じっくりと自己と向き合う場面も出てきます。自己こそ自分自身だと思い、言うことを聞いていたけれども、実はその奥に本質があることにも気が付いていくことでしょう。だからこそ、その目の前にある自己と向き合う必要もあります。静かになるまで、自己と対話することも必要になってくるのです。その先に、その先に、私たちの本質である魂が待っています。ですので、目覚めの過程はとても奥深いものとなるのです。掘っても掘っても、行き止まりになることはありません。ただ、一定の深さを掘り進めたとき、大きな変化があることに気が付くでしょう。それまでは、ただただ淡々と必要なことを必要なだけ、体験、行動していくのです。ある意味で、孤独な作業となる場合もあります。そうすると、今まで付け続けてきた仮面が剥がれていき、本質的な自分として生きるようになっていくのです。ただ、淡々と。というわけで、目覚めの道と、自己との向き合いという記事でした!自由に個性を発揮できる世界を創造中です。少しでも多くの人たちにこのブログを届けられるよう、皆さまのお力もお借りしながら、書き続けていきたいと思います。共感いただけましたら、読者登録、いいねやコメントなどで、応援いただけましたら幸いです。公式LINEで気まぐれメッセージを文章にして配信始めました!ご興味ある方は、下記より友だち追加しておいてくださいね!それでは、また明日!------------------------------------------------------------------- 公式LINE限定気まぐれメッセージ配信中ID検索:@064basll------------------------------------------------------------------- 

    「目覚めの過程、じっくりと自己と向き合う」
  9. おはようございます(/・ω・)/みなさまおはようございます11月26日火曜日です=職業=小説家ライトノベル作家AIイラスト生成技師AI文書生成技師井越歩夢ですIGOSHI/WALKERですみなさん元気に朝してますかー(/・ω・)/そい!いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます井越歩夢朝の一言を語る来週、オートマティッカの第9巻を販売開始しようと準備しています。2024年中に10巻まで出版する予定でいます。心理霊カウンセラーシーズン3こちらも年内でブログ連載を終了させて年明け2月末くらいには第3巻を出版できるよう考えています。(書き下ろしエピソードを2本ほど加える予定です)仕事していたほうが気がまぎれるので何となく12月、年末年始毎日3時間の昼休み以外は執筆編集をしていそうな気がしています。だがそれがいい。さて、今日も頑張って行きましょう(/・ω・)/そい!kindle電子書籍発売中全作品を2024年末価格に改定中!心理霊カウンセラーシリーズ498円→390円オートマティッカシリーズ318円→250円11月の新刊(4冊)オートマティッカⅥ: 人とAIの対話から生まれた小話集Amazon(アマゾン)250円${EVENT_LABEL_01_TEXT}オートマティッカⅥkindle電子書籍版11月1日発売開始!心(理×)霊カウンセラー②Amazon(アマゾン)390円${EVENT_LABEL_01_TEXT}心理霊カウンセラーペーパーバック版11月5日発売開始!オートマティッカⅦ: 人とAIの対話から生まれた小話集Amazon(アマゾン)250円${EVENT_LABEL_01_TEXT}オートマティッカⅦkindle電子書籍版11月8日発売開始!オートマティッカⅧ: 人とAIの対話から生まれた小話集Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}オートマティッカⅦkindle電子書籍版11月20日発売開始!11月22日より5日間の無料キャンペーン実施Amazonkindle出版で電子書籍を発売中です(全作品kindleUnlimitedで無料で読めます)さあ今日も張り切っていきます(/・ω・)/そい!井越歩夢は書く語る( ̄▽ ̄)今日もよろしく地球🌏

    おはよう2024年11月26日「タイトル」
  10. 絶対に、今週のしいたけさんは、俺をストーキングしている。まさに、この心境を、自ら固めた直後に!!!本当にその通りなんだよなぁ~~~でも、愛とか、そんなええもんでもなくて趣味です趣味。俺の趣味w趣味なので楽しめる範囲で!がモットー。ところで自分でも不思議に感じているのですが別に不思議なことでも何でもないかもですがちゃんと金銭授受が入り込む場合は、俺の脳内が割とケチケチしがちなのにいったんそういう関係性が更地になると、そして何ならピンチになると採算度外視で突っ走るモードになれるのはなぜだろうwww人のこころを動かすのはお金ではないのだな・・・かといって、お金でこころが潤う時もあるけどな・・・w趣味趣味うるさいですが、俺は「趣味」って言葉が好きなのです。大体、趣味のカテゴリーに入りにくいものも、趣味に仕分けると分かりやすかったりします。たとえば生きづらさを抱えてるとかやりたいことがあるのにできないとか人と自分を比べてしまうとか周りの目が気になるとか全部それ趣味だよ、って思ってる。大人が自分で好き好んでやってることは、大体趣味だと思いねぇ。趣味だからこそ「やらなきゃ!」って思ってないのに、ついついやってしまうやめたくてもやめられない採算度外視で、1円の儲けがなくても長年続けてる上記が、自分にとってプラスの項目だろうがマイナスだろうがそれ趣味だよ!!(しつこいw)俺の成分の大部分は好き嫌いと趣味でできている。誰に反対されても、誰に嫌われてもそうせずにいられない、自分本位な感じ。目的が確立されて、そこに辿り着くルートがぼんやりとでも確保できて加えて、自分本位でありながら、その目的が俺にとっての第三者の益を多少なりとて含む場合エンジンノリノリでやめられねぇ~~~wそれが、しいたけさんがご指摘する、今週の俺。若干不謹慎な案件にニヤニヤ進撃できるとき俺はいつも以上の力を発揮してる気がする。中2息子Y氏が、野球部の部活にて「自分のためではなく人のために頑張る」みたいな話を聞いてきたらしいんだけどそれをもっと噛み砕くと俺の場合は自分一人のための案件ではなく、第三者が絡んでいたらえ、なんかいつもならできないようなことまで、できちゃった!みたいな感じが近い。だから、「人のために頑張る」なんて意識はまるでなくウラァァァァ!!!ってなりやすいのが、俺の場合は、第三者が絡んだトラブルめいた案件の時なんだと思う。何? この性癖wいや趣味かwこういうモードは、これまでにも降臨してたけど過去最大の応用編を突きつけられてる気がする。この応用編を解くために、あの基本編がたくさんあったのかwみたいな。そういうゾーンに入ると、なぜか周囲の助けも得られやすくなる。俺を応援してくれる状況、人が、整いがち。そういうのは俺側の勘違いかもしれんけど、そういう幸せな勘違いができるってことが、また俺の今の状態を物語っているのだ。まーそんなこんなでどなたさまも、ご自分のご趣味に邁進くださいませ!

    俺を突き動かすもの
  11. 前回の物語『群青と真紅 78【縁組〜婚約へ〜】』前回の物語『群青と真紅 77【遠距離恋愛】』前回の物語『群青と真紅 76【領主としての大仕事】』前回の物語『群青と真紅 75【麗しい二人】』前回の物語…ameblo.jp物語の続きが始まります✨✨✨【内輪での祝膳】暖炉の前で、テヒョンとジョングクはパックスと遊んでいた。今回はパックスがテヒョンの宮殿に初めて《招待》されたのだ。この仔もいずれジョングクと一緒に、王族の仲間入りをすることになる。「テヒョン様が遊んで下さっていたので、パックスは落ち着いて過ごす事が出来るようになったと、ハンスが申しておりました。」「僕の方こそパックスに癒されていたんだよ。」話しながらパックスに手で合図を出すと、座ったりお手をしたり伏せをして見せた。「いいぞ、パックス。本当にお前は賢いな。」ジョングクは息の合ったテヒョンとパックスを愛おしそうに眺めていた。こうして二人はリラックスして一緒の時間を過ごしていたが、数日前までは大変な忙しさだった。テヒョンとジョングクの婚約発表の後、親類縁者や首相や大臣達からお祝いを受け、各国の大使達からもお祝いの挨拶を受けた。更には新聞記者達が多数集まって、宮廷での記者会見もあったのだ。それらの対応で、なかなか二人きりで過ごす事は難しかった。ここへきてやっと落ち着いて、二人で過ごせる時間が持てたのだが、残りの休暇が半分を切った。「婚約発表だけでこんなに忙しくなるとはな。」「でも国民からも祝って貰えて安心致しました。」「うん、確かに国民から祝福して貰える事は一番の幸せだな、、、」テヒョンはジョングクに寄り掛かっていたが、その肩に頭を乗せた。ジョングクは背中に腕を回して抱きしめて、髪に優しく唇を当てた。パックスはそんな仲睦まじい、二人の主人の間に潜り込もうとした。テヒョンとジョングクの結婚式は、テヒョンが王位継承者である為、国事扱いとなる。したがって結婚式以外にも婚礼に関わる行事等は全て、国の王室担当機関が担うことになっている。これから結婚式までの準備に国は奔走することになるのだ。この所暗いニュースばかりが流れていただけに、久しぶりのおめでたいニュースのおかげで、国中が明るい活気に溢れていた。「殿下、デイビスでこざいます。」ノックと共に声がした。「入って良いぞ。」パックスが扉まで駆けて行く。扉が開くと廊下から、「まぁ!可愛らしいワンちゃんですこと。」と聞き慣れた女性の声がした。「殿下、ジョンソン男爵ご夫妻でございます。」見ると、トーマスとフランシスが入口に立っていた。「おお、二人とも久しぶりだな。」テヒョンとジョングクは同時に立ち上がり扉まで急いだ。「テヒョン様、ジョングク様、この度はご婚約おめでとうございます。」夫妻が揃って祝辞を述べる。「あ〜、、挨拶などよいから。」フランシスがカーテシーで挨拶しようとするのを止めて、すぐにソファに座るように促した。「皆が羨むほどの素敵な殿方のお二人に、こうして手を取られるだなんて、とても光栄ですわ。」トーマスが少しむくれたような顔をした。それに気付いたテヒョンは、「トーマスがふくれているぞ。」とフランシスに耳打ちした。するとフランシスはペロッと舌を出して首をすくめた。ジョングクはこの戯けた様子を見て、フランシスは本当にテヒョンとよく似ていると思って心の中で笑った。貴公子二人に介助されて、フランシスはふぅ~と深く息を吐きながら、ゆっくりソファに座った。「少し見ないうちに大きくなったな。」「はい。来年の2月までには生まれてきてくれるはずですわ。」大きくなったお腹を両手で大事に包み込む姿は、すっかり母親としての貫禄を感じさせる。「陣痛の痛みを思うと、、今から物凄く緊張致します。」トーマスが自分の腹を両手で押さえた。「なんでトーマスが緊張するのだ?出産に挑むのはフランシスではないか。」言われたトーマスのキョトンとした顔にどっと笑いが起こった。「トーマスを見ていると、君達がとても幸せな夫婦である事がよく分かるよ。」トーマスの妊娠を体現しているような可笑しな言葉の中には、身重の妻に対しての敬意と心から寄り添う思いが溢れて見えた。テヒョンとジョングクは笑い合う二人を見ながらお互いも自然に寄り添った。フランシスもまた、貴公子二人の寄り添う姿を微笑ましく見ていた。パックスは人が多いことに喜んではしゃいだ。トーマスをえらく気に入ったようで、おもちゃを次から次へと咥えて持ってきた。「なんだか、トーマスがパックスに遊ばれているようだな。」「本当ですね。それに初対面とは思えない懐き方です。」遊んであげているのか、遊ばれているのか分からない位楽しそうな《二人》だ。パックスの存在のおかけで、フランシス以外の紳士達は皆、絨毯に座り込んでいた。「テヒョン様。」フランシスが静かに呼んだ。テヒョンがフランシスが座るソファまで移動した。「その体勢で身体は大丈夫か?クッションをもっと重ねる?」「いいえ、充分快適でございます。」「そうか、ならよかった。」フランシスはテヒョンの左手の薬指に光る指輪を見ながら言う。「私、お二人の婚約発表を耳に致しました瞬間、嬉し泣きをしましたの。」「え、本当に?」フランシスは笑顔で頷いた。「トーマスはお二人のご様子には全く気付いていなかったようで、凄く驚いておりました。」「そうか、、いや、普通はそうであろう?フランシスの勘が良すぎるのだ。」「いいえ、お二人共お気持ちがお顔に現れておりましたよ。トーマスが鈍感なだけです。・・・でも、、」「ん?どうした?」「彼が鈍感な人でよかったですわ。人様をやたら詮索することも致しませんから。それに夫もお二人のご婚約をとても喜んでおりました。そういう素直で朗らかな所があの人の良い所です。」「トーマス!夫人からお前の惚気話を聞かされているぞ。」テヒョンが大きな声で言う。「ああ、おやめ下さい、テヒョン様!」フランシスが慌てて止めた。「よいではないか。夫婦がいつまでも想い人同士でいられるのは良いことだ。私達もそれを目指したい。な?ジョングク?」「はい、私にはその自信が充分にございますよ、テヒョン様。」ジョングクの言葉にテヒョンが嬉しそうに笑った。「まあ!お二人の方が惚気ていらっしゃいますこと。」「僕達も負けないようにしなければね?フランシス。」「こういうのは勝ち負けではありませんのよ。」フランシスの一言でまた笑いが起きる。「これはこれは賑やかてございますね。ノックが聞こえませんでしたかな。さぁ皆様お茶をお持ち致しましたよ。」スミスが部屋に入ってくると、従僕達がアフタヌーンティーの支度を始めた。「ジョンソン夫人、疲れませんか?」「いいえ、ちっとも。今日はお二人のお祝いに、どうしてもお伺いしたかったのですもの。」「テヒョン様、ジョングク様、ジョンソン夫人がお祝いのお菓子を作って持参して下さいましたよ。」「それはありがたい!フランシスのお菓子は久しぶりだ。」フランシスはホールケーキを焼いて持って来てくれた。スポンジケーキの間に、フルーツジャムとクリームがサンドされた伝統的なケーキだ。「スミスも一緒にお茶にしよう。」テヒョンが誘った。「若い方々のお仲間に入っても宜しいので?」「勿論ですわ。スミスさんはお仲間ですもの。是非ご一緒に。」スミスはにっこり笑うとフランシスの隣に同席した。フランシスの美味しいお菓子の効果も相まって、この日のティータイムは、とても和やかなものとなった。テヒョンとジョングクの婚約と、ジョンソン男爵夫妻の出産を控え、おめでたい雰囲気が幸せ一杯広がっていた。「スミスさんは、テヒョン様とジョングク様の事は、いつお気付きになられましたの?」フランシスがスミスに投げ掛けた質問の内容に驚いて、テヒョンがふり向いた。「お二人の事でございますか?」スミスはテヒョンとジョングクを交互に見て、「ハッキリと確証したのは、テヒョン様が事故で落馬をなさった直後の頃でございましょうか・・・」と言った。「え?そんなに早い時期にか?」テヒョンが驚いたように言う。「はい。ですがお二人共、なかなか進展はなさらなかったと思います。」「えーー、私など全然気付きませんでしたよ。」トーマスが残念がった。しかし皆はそれには反応しなかった。テヒョンとジョングクは顔を見合わせる。「やはりスミスさんもお気付きでしたのね。」「はい。分かりやすい方々でございますからね。」「あーーもう勘弁してくれ、恥ずかしいではないか!」「よいではありませんか、テヒョン様。おめでたい事でございますから、お二人の馴れ初めのお話や、お惚気を聞かせて下さっても少しも恥ずかしくなどございませんよ。」スミスが真剣な顔で言う。「私はそれが出来るようなタイプではない事は分かっているだろう?」テヒョンの言葉を聞いたフランシスとスミスは、顔を見合うと眉を上げて笑った。恥ずかしくて、どうにも調子が狂っている様子のテヒョンに、ジョングクが優しく微笑むとそっと背中に手を添えた。「君は恥ずかしくならないの?」「なぜでございます?あなた様を射止めた自慢が出来る、絶好の機会ですのに。」テヒョンは目を丸くして、降参したように笑った。「これはジョングク様の方が、一枚上手でございましたなぁ。」スミスの言葉にまた笑いが起きた。テヒョンの私室は久しぶりに明るい笑い声が反響した。スミスは居合わせる皆の顔をゆっくり眺めていた。ジョングクの遠征でなかなか二人でいる事が難しい中、婚約という一つの形をこのタイミングで取ったことで、テヒョンもジョングクも乗り越える糧ができたのだ。またこうして、信頼のおける友人達から祝福を受けて、心から幸せを感じることの大切さをスミスは確信する。「ところで、、社交界では当然ながらご婚約のお話で持ちきりなのですけど、、、良家の淑女達が、お二人の妻になる夢を絶たれたショックで寝込んだりなさってる事は、お二人共ご存知でいらっしゃいます?」フランシスから訊ねられた二人はお互いに『知っていた?』と問い合うように目配せをした。「噂で耳にはしたが、、大袈裟に言っているだけではないのか?」テヒョンが怪訝な顔で訊ねた。「いいえ!物凄い大騒ぎになったのですよ。お二人共に社交界では一二を争う見目麗しい貴公子でございますからね。そのお二人が結ばれたともなれは、望みが全て絶たれたのですもの。」「年頃の娘を持つ、特に貴族の家ではそれは衝撃だったようですな。」スミスも話に加わった。「テヒョン様もジョングク様も世間では一番有名な方々でいらっしゃいますもの。特にテヒョン様は世界中の王室でも注目の的でいらしたと、私の父が申しておりました。」テヒョンは肩をすくめた。「なにしろ、結婚自体に関心がなかったからな。世間と私の感覚の差が開き過ぎていたのだ。」「運命のお相手に巡り会うまでは・・ということですのね。」フランシスがジョングクに視線を向けてそう言った。「それも、私がお膳立てをしなければ、この二人はいつまで経っても結婚の《け》の字も出なかったであろうな。」「父上!」大公がいつの間にか部屋に入って来ていた。皆が立ち上がりお辞儀で迎える。「フランシスはそのままでよい。」「ありがとうございます、大公殿下。」大公はよい、よい、というように頷くとテヒョン達のテーブルに座った。そして皆にも座るように手で合図をすると、話を続けた。「しかし、淑女達の騒ぎも直に静まるだろう。だが言ってみればお前達はあの者達の《争奪戦》を蹴って結ばれたのだから、必ず幸せになり納得させねばならぬぞ。」大公の言葉にフランシスやスミスやトーマスも同意した。テヒョンとジョングクはお互いを見て頷く。誰もがこの仲睦まじい二人の幸せを心から願った。「ところで、この美味しそうな焼き菓子は私の分もあるのか?」「勿論でございます!是非お召し上がり下さいませ。」「すぐに紅茶もご用意致します。」テヒョンの部屋は、大公も加わって更に賑やかになった。キム公爵家では、夕方になると更にセオドラ卿が加わって小宴会が催された。宮廷では先立って、公式の宴会があったのだが、こうして気心の知れた身内や友人達との会食は緊張がなく心から楽しむ事が出来る。また、この日は招待をされたパックスも専用のクッションが用意され、テヒョンとジョングクの足元で食事をする事が許された。こうして公爵家、伯爵家の両家と友人達との会食は終始笑い声が絶えなかった。楽しいひと時を過ごした後、ジョンソン夫妻がフランシスの体調を思い、キム公爵家の宮殿を後にする。馬車留までテヒョンとジョングクがパックスを連れて見送った。「今日は皆様とご一緒に楽しい時間を過ごすことが出来て、とても光栄でございました。」「こちらこそ、手作りの焼き菓子まで持って来てくれて、嬉しかったありがとう。少し疲れたのではないか?」「大丈夫でございます。お腹の子も喜んでいたはずですわ。」「今度会う時は、出産のお祝いになるのだろうな。」「その時には、私が真っ先にテヒョン様とチョン大佐にお知らせに参りますから!パックス殿もまた会いましょう。」トーマスはしゃがみ込んでパックスにも挨拶をすると、クンクンと喜んで手を舐めた。「知らせを楽しみに待っているぞ。」テヒョンが言うとトーマスは深々とお辞儀をした。「あ、その時には慌てずに来るのだぞ。」「はっ!」最後にジョングクにも言われると、軍人らしく敬礼をした。フランシスが会釈で挨拶をすると、トーマスが介助をしながらゆっくり馬車に乗せ、自分も乗り込みフランシスの隣に座った。ジョングクが馬車の扉を閉めてやる。トーマスとフランシスが窓越しにテヒョン達に頭を下げた。そして馬車はゆっくり走り出した。しばらく見送った後テヒョンとジョングクは宮殿内に戻った。また食堂に行くと大公とセオドラ卿が、ワインを飲みながら話をしていた。「良い所に戻ったな。二人ともこちらに来て座りなさい。」大公が二人を呼ぶと、給仕係がすぐにグラスを2つテヒョンとジョングクの目の前に置いた。そして、ワインを注ぐと一礼をしてその場から離れた。「今後の話をしよう。その前に改めてお前達二人に祝杯だ。」大公がグラスを上げると、テヒョンとジョングク、セオドラ卿も乾杯をした。「お前達の婚姻の儀式は来年になろう。宮廷では、ジョングクの遠征も落ち着いた頃を予定している。その前に、、」大公は座り直すとテヒョンに向いて続けた。「お前達の結婚を機に、私は陛下のいらっしゃる宮廷に居を構えることになるだろう。ま、これはお前が誰と婚姻関係を結んでもそうなる事だったのだがな。」「はい。」「そしてジョングクは、テヒョンが王位を継承する身分ゆえ、王室に婿入りすることになる。」「はい。」ジョングクは背筋を伸ばし返事をした。「チョン伯爵家の家督はそのまま保ったまま婿入りするのだ。セオドラ卿は嫡男の王室入籍により、同じく王族の扱いとなる。その為新たに爵位が与えられるだろう。」「息子に爵位を継がせたので、隠居を楽しむつもりでいましたが、、、なかなか休ませては頂けないようですな。」セオドラ卿の冗談めいたぼやきに皆が笑った。「テヒョンもジョングクも王族としての責務、公爵家、伯爵家としての責務、ジョングクについては軍人としての責務まであるのだから、今まで以上に多忙になるぞ。」「はい、心得ております。」ジョングクはテヒョンと婚姻を結び婿入りすると《殿下》の称号が与えられる。また、貴族なので今まで公人として見られていたのだが、王族ともなれば公人の中の公人になるだ。これからはその一挙手一投足が《常に視られる》立場になる。「臆するな、今まで通りの君でよいのだ。」王族への心構えに神妙な表情をしているジョングクに、テヒョンはそっと話し掛けた。「それと、二人の婚礼衣装について、世界中のデザイナーが宮廷に候補に申し出ているそうだ。陛下も婚礼に携わる担当者もお前達二人が決めればよいという事になっているようだぞ。」「もうそんな話になっているのですね。」「何を申すか、一年などあっという間だぞ。しかし、衣装の採寸が済んだら体形を維持せねばな。」大公はそう言って笑った。「まったく、父上は変な心配をなさいますな。」「大事な事だぞ。衣装が合わなくなれば、幸せ太りと揶揄されかねないからな。」「それでしたら、ジョングクの方が心配です。軍隊生活で筋肉がどんどん着いてきていますから。来年はどうなっているか、、、」「そうか、、ジョングクの細かい身体の変化は、お前にしか分からぬものな?テヒョン。」大公がニヤリと笑う。テヒョンはその意味に気付いて顔を紅くした。ジョングクの事になると、ついつい発言する内容がひやかされる材料になった。そんな恥ずかしさを取り繕うとするテヒョンが、本当に可愛くて仕方がないと思うジョングクだった。「では、私の身体の隅々をしっかり見て頂かないといけませんね。」テヒョンは照れ隠しに、ジョングクの肩をバシッと強目に叩いた。【忘却のヴァンティーダ】テヒョンとジョングクが先に食堂を出ると、大公とセオドラ卿がまだ話し込んでいた。「テヒョンはジョングクの前では、あのように恥じらいを見せるので驚いた。」「ジョングクにしても同じでございます。表情に全てが滲み出ているので分かりやすいのです。」二人の父親は嬉しそうに笑った。「しかし、ヨーロッパで拡がりつつある戦闘が気になりますな、、、」セオドラ卿が静かに言った。「王位継承権の略奪陰謀に潜むものが何なのか、未だ解明がされておらぬ。」「早急に洗い出す必要がございますな。」「このままだと、我が国に連合軍としての出兵要請が出るかも知れぬぞ。」大公とセオドラ卿は口には出さなかったが、戦況次第では、いや、この度のP国王位継承権略奪を図った背景によっては、ジョングク率いる特殊部隊が出動する可能性がある。大公もセオドラ卿も最終手段に着手する前に鎮圧する事を願った。テヒョンとジョングクはテヒョンの私室で、就寝の準備を済ませて寛いていた。「悪いな、ゆっくりさせてやれずホットココアまで頼んで。」「いいえ、あなた様の喜ばれるお顔が見たい、、、という、私の欲求もあるのでよいのですよ。」ふふふと幸せな笑みで見つめ合う二人をホットココアの甘い香りが包み込む。「厨房でシェフからスコーンを頂きました。」ナプキンの上に出されたスコーンは、まだ温かく湯気が立った。「このままだと、僕達は確実に太るな。」「では、太ってから衣装の採寸をするべきでしょうか。」「お、いいアイデアだな。」二人は笑いながらスコーンを頬張ると、ホットココアを一口飲んだ。そろそろジョングクの休暇が終わろうとしていた。パックスと共に殆どテヒョンの宮殿で過ごしたジョングクは、自分の屋敷に戻る為、テヒョンの部屋での最後の朝を迎える。二人の間に横たわって寝ていたパックスが、一番乗りで目を覚ました。テヒョンとジョングクの顔を交互に舐める。「う・・・ん、分かった、分かったよ。」ゆっくりと上体を起こし、ベッドを出ようとしたテヒョンの腕をジョングクが自分の方へ引っ張った。「なんだ、、起きてたの?」引っ張られるままジョングクの胸の上に胸を重ねた。お互いの素肌が温かく、心地よくて起きるのが躊躇われる。「もうしばらく、こうしてあなた様の温もりの中にいたい、、、」普段なら絆(ほだ)されてしまう甘い言葉になるのだが、遠征地のスコットランドに戻る前の大切なひと時だ。また暫く離れ離れになる二人には貴重な触れ合いだった。言葉を交わすわけでもない。ただお互いの温もりの中で息づかいや脈打つ胸の音を聞き、そして懐かしい香りに包まれるだけでこの上なく幸せだった。自然と二人の唇が重なる。パックスは諦めてベッドから降りた。そして暖炉の前に置いてあるクッションに落ち着いた。 テヒョンとジョングクの甘い息づかいが部屋の中に満ちていく。カーテンの隙間から真っ直ぐ差し込んでくる朝陽は、まだしばらく開放されるのを待たされることになった。こうして名残惜しい二人の時は過ぎて、ジョングクはパックスと一緒に、伯爵家に帰って行った。「父上、ただ今戻りました。」「良い所へ戻った。少し気になる情報が入って来たのだ。国王陛下のお耳に入れる前に、お前に話しておきたい。」セオドラ卿はそう言ってジョングクを座らせた。「私の父が特殊部隊を率いて《ヴァンティエスト》として戦地で戦った事は知っているな?」「はい。お祖父様が反乱を起こしたガヴェレナ系ヴァンティーダの長を幽閉までに追い込み、その力を封印させたお話でございますね。」セオドラ卿は深く頷き一息間を置いて、ジョングクの目を真っ直ぐに見つめるとこう話した。「幽閉されていた長は既に亡くなっているのだが、その一族を郭まっていた者がよからぬ画策を企てておるようなのだ。」「それは、どういう事なのですか?」「一族の処刑は、たとえ超霊力を持っているとはいえ、戦争法規に反するとなった。だから皆生かされたのだ。」「それがまずいことになっているのでしょうか、、、」「いや、詳細は査察隊がまだ追っている最中だ。だか、ヴァンティーダの超霊力は血清で抜いてあるので、例え子孫を作っても悪用は出来なくなっている。」ジョングクはじっと父親の目を見据えていた。「ただ、、、」セオドラ卿はそこまで言って、言葉を止めた。「父上、まだ何かあるのですね。」「これは私の憶測に過ぎぬが、血清で霊力を抜かれても、再び正当なヴァンティーダの血を体内に入れれば覚醒する。それを狙っている可能性がある。」「まさか、そんな。」「ただし、ヴァンティーダであれば誰でもよいわけではない。」「誰の血であればよいのですか?」「正当なヴァンティーダの血筋を受け継いでいるアイゼナ系は、我々チョン家と、イタリアのソレンティーノ家になる。その中の覚醒しているヴァンティーダの血液であれば、誰のものでも可能だ。」ジョングクは静かに聞き入っていた。「ただ、もっとも有力なのが、《普通の人間の血液》を半分受け継いでいるヴァンティーダの血液だと言われている。」「え?」ジョングクはドキッとして思わず拳を握った。その様子に気付いたセオドラ卿は、その拳に手をかけた。「ただ、その血液を合わせ持ったヴァンティーダは今までには一人もいないし、ましてや仮説としてあるだけで、立証はされていないのだ。」「・・・父上、ですが、、、」「うん。お前が今思うことは分かっておる。その前にP国の王位継承権を巡って暴動が始まった事と、今回のガヴェレナ系の一件が裏で繋がっているのではないかと私は睨んでいる。」「それが本当だとしたら、、大事になります!」「我々側も慎重に動かねばならん。」「父上、先程仰っていた仮説ですが、今可能性があるとしたらテヒョン様という事になります。テヒョン様の生い立ちを知っているのは我々だけでございますか?」「チョン家、ソレンティーノ家と王族の方々だけの極秘事項となっておる。しかし、、それでも完璧とは言えまい。人の口に戸は建てられぬし、噂が出れば尾ひれが付いて広がる。それに、ヴァンティーダが王室と縁組をすることで、向こうも探りを入れてくるだろう。」セオドラ卿の話を聞いていたジョングクは、この先テヒョンに危害が及ぶことだけは、絶対にあってはならないと心の中で念じた。「まだ案ずるな、テヒョン様は覚醒をされてはいらっしゃらない。」そうだった。それだけがまだ救いだった。「ジョングク、もしもこの度の事件にカヴェレナのヴァンティーダが関わっていたならば、特殊部隊としてお前が出動せねばならなくなる。その覚悟だけはしておくのだぞ。」「はい、父上。」きな臭い話が真実味を帯びて、もうすぐ目の前で起こりそうな気配にジョングクの眼光は揺らぎ始めた。ー 第1話 【終】ー

    群青と真紅 79【〜第1話最終章〜】
  12. 今回はこういうお題でいきます。みなさんはかかりつけ医を受診されているでしょうか? その病気は糖尿病でしょうか、それとも高血圧?1ヶ月に1度など、定期的に病院に通ってるから安心と思うかもしれませんが、それはがんに関しては大きな間違いです。医師がその人について、がんと疑ってないところからがんを見つけるのはまず不可能と言ってよいでしょう。もしかしてここにがんがあるかも、と疑ってCT画像を見て、やっと見つけることができるかもしれないというレベルなんです。いくつかの例を見ていきましょう。逸見政孝さん古い話ですが、アナウンサー、タレントの逸見政孝さんの例。逸見さんは34歳のとき、2歳年下の実弟をスキルス性胃がんで亡くしています。このことから人一倍、がんに対して気を付け、年1回の検診も欠かさず受診していました。しかし48歳のとき胸のみぞおちの辺りに痛みを訴え、番組で共演していた江川卓氏に紹介された前田がん科病院に、年に1度の定期健診もかねて受診。その際、担当医から胃がんの診断が下されたんです。30年前の話ですから、前年の検診でがんが見過ごされたのか、それとも1年足らずのうちに発生して急速に発達したがんなのか、真相はわかりませんが、前年に検診していてもそれで安全というわけではないんですね。かといってあまり頻繁に検診するのも現実離れしているし・・・小林麻央さん最近の例を見てみましょう。歌舞伎役者市川海老蔵の奥さんであり、元アナウンサーであった小林麻央さん。麻央さんが初めてがんを意識したのは2014年。夫の海老蔵氏と人間ドックを受け、医師にこう告げられました。「左乳房に腫瘤があります。これはしっかり検査して診てもらったほうがいいので、なるべく早く病院へ行ってください」麻央さんが「がんの可能性もあるということですか」と尋ねると、「五分五分です」という答え。しかしその直後、麻央さんは都内の虎の門病院で、マンモグラフィ検査などを受け、がんを疑う状況ではないと告げられます。麻央さんは重ねて、細胞を直接採取して調べる「生検」の必要はないかと確認しましたが、医師は「必要ないでしょう。心配いらないですよ。半年後くらいに、念のためまた診てみましょう」と答えました。ところが検査から8ヵ月後、麻央さんは左乳房にパチンコ玉のようなしこりに気づき、不安を胸に再診を受けます。しこりについて虎の門病院の医師に報告し触診を受けました。ですが、この段階でも医師は「大丈夫だと思います」と判断していたんです。しかし、エコー検査をすると医師の表情が曇ります。腋にもしこりがあると分かり、ようやく生検を受けることになります。そして、がんが告知されたんです。この後、麻央さんは現代医学に不信感を持ち、標準治療は受けることなく、気功や糠風呂、水素治療などの民間療法に走ったと言われています。ですが病状は悪化し、麻央さんはこれに頼ったのを後悔していたといいます。竹原慎二氏元WBAドル級王者の元プロボクサーの竹原慎二さんも、かかりつけ医の言うことを素直に受け止めたがゆえに、膀胱がんを進行させてしまいました。2013年、頻尿がひどいので、知り合いのA先生の検査を受けました。当初は膀胱炎と診断され、抗生物質をもらいましたが改善しません。再び診察を受けると「チャンピオンはお酒を飲むからだよ」と薬を渡されるだけでした。ところが、およそ1年後の同年の大晦日、便器を真っ赤に染める血尿が出たんです。竹原さんはA医師に総合病院の泌尿器科医・B医師を紹介してもらい血液検査、尿細胞診などを受けました。しかし、その結果はいくら待っても告げられません。1ヵ月後、再び大量の血尿が出たため、竹原さんはB医師に再診を頼みます。翌日、診察室を訪れると、がんであることを告げられたんです。B医師は、1ヵ月前の検査結果を眺めながら、「よく調べたら、がんの数値が出ていた」と言ったそうです。結果を精査するのが1ヶ月も放置されていたんですね。まあこれは竹原さん側の一方的な話なので、このとおりだったのかはわかりませんが、自分は十分にありえることだと思います。今井雅之氏あとは俳優の今井雅之さん。腹具合が悪くて大きな病院に行ったが、ずっと腸の風邪(ウイルス性腸炎)と言われ、薬を渡されるだけでした。ところが病状がひどく、別の病院で診てもらったところ、大腸がんであり、破裂寸前で手術はできないと言われたんです。このような例は多々あります。ですから、医師にかかっているから安心、とは考えないほうがいいでしょう。自治体が行っている検診でも不十分だと思います。自分が喫煙者なら肺がん、飲酒するなら食道がんなど。糖尿病なら膵臓がんと、がん腫を特定してピンポイントで検査を受けないと早期発見は難しいでしょう。でなければ、一切検診は受けないで、末期で発見されたらあきらめるか・・・こういう現状だと思います。くり返しになりますが、2人に1人が生涯でがんにかかると言われる時代です。自分の身は自分で守るくらいのつもりでいなくてはならないと思います。

    がん かかりつけ医ではがんを見つけられない
  13. こんばんは、都内の証券会社に勤務しております森本ともうします。あの、ここの方のほうがくわしいと思うんですが、都市伝説で最終電車ってありますよね。本当の終電じゃなくて、それが出た後に、音もなく、照明を落として駅構内を過ぎていく列車。そんなことあるはずないですよね。駅自体に入れなくなるはずだし。でも・・・・先月のことでした。会社の新人歓迎会があったんです。私はこの会社、まだ2年目なんですが、自分に後輩ができることがすごくうれしくて、会ではノリノリだったんです。それで2次会のカラオケでも飲み過ぎて・・・そのあたりから記憶がないんです。いえ、今までそんなことは初めてでした。それで、気がついたら電車に乗ってたんです。駅までどうやってきたのかもわからない。お酒はかなり醒めてました。ですから、夢や幻覚ではないと思うんです。全部 本当にあったことのように現実感があったんです。気がつくと電車の座席に座っていました。4月なので、まだ暖房が入っていて、体中にじんわりとした汗をかいてたんです。それで、異様なことに気がついたんです。乗客が私以外だれもいない。そんなはずはないんです。これまで終電には何回も乗ったことがありますが、いつだって10人以上のお客さんがいました。ほとんどがサラリーマンで、酔って寝ている人も多かったんです。それと、これもすぐに気がついたんですが、窓の外が真っ暗だったんです。トンネルじゃありません。トンネルなんてそもそもないし、よく目をこらして見ると、暗い草原を走ってるようだったんです。でも、この列車はずっと街中を通るはずだし、明かりがないことなんてありえない。そう思いました。そうですね。あと車内が暗く感じました。でも、上を見ても照明に変わった様子はなかったんです。それなのに、ふだんより薄暗く感じたんです。私の目がどうかしたのかしら。そう思いました。それ以外の車内の情景はいつもと変りないと思いました。ただ、他の乗客だけがいない。立ち上がって  他の車両を見に行こうと思ったんです。ここだけがたまたま無人なのかもしれない、なんなら先頭車両までいって車掌さんと話をしようと・・・そしたら、そのとき急に車両がグラッと揺れたんです。もしかしたら、私がめまいを起こしたのかもしれないんですが、私は席に押しつけられるように座って、そこでまた記憶が途切れたんです。気がつくと明るい日中でした。そこは・・・目の前に見たことがある山々が広がってたんです。私は福島県出身で、そこから高校卒業と同時に東京の大学に出てきてるんですが、すぐ前にあるのは見たことのある故郷の山々・・・草原のようなところで大勢の子どもが遊んでいましたが、どこか違和感があったんです。今思えば、子どもたちの服装が古めかしく感じたんだろうと思います。場所はすぐわかりました。郡山市の郊外にある少年自然の家の近くの広場だと思いました。なんでこんなとこにいるんだろう。たしかにそこは小学校の遠足や、その他にも何度か来たことがありましたが、いきなり夢の中に出てくるなんて。ああ、夢っていいましたけど、そのときは夢だと思ってたんです・・・今はよくわかりません。少し前に進み出ました。そのとき体全体に強い衝撃があったんです。だれかと思い切りぶつかったような感じでした。私は激しく転び、左の手首に強烈な痛みがありました。地面に倒れた私を心配そうに見下ろしてる男の子・・・これも記憶にあります。私は小学校の遠足のとき、たしかに転んでケガをしてるんです。あのときも遊んでた男の子とぶつかって・・・あのときの子はたしか牧田君っていったはず。おとなしい、クラスでもまったく目立たない子でした。私は必死で立ち上がろうとして、そこでグシャッとすべての風景がゆがんだんです。私は立ち上がる途中で膝が砕けたようにふたたび柔らかい座席に中に落ち、そこって、かわらず あの電車の中だったんです。これは・・・やっぱり夢だったんだろうか。それにしてもあの手首の痛みは・・・夢だったとしても現実としか思えない生々しさだったんです。なんであんな夢を見たんだろうとも思いました。小学校のときのことなんて今まで思い出したこともなかったのに。牧田君の名前も覚えてたのが不思議なくらいでした。目が覚めても状況は変わりませんでした。そうだ、私は電車に一人で乗ってて、どこへ向かってるかもわからない。携帯を出してみたんですが、画面は真っ黒でうんともすんともいいません。充電が切れたんだろうか。立ち上がって次の車両に行こうとしました。でも。ドアはふつうに開くのに、その前には進めなかったんです。まるで目の前にゼリーの壁があるようでそこから先へは進めない。後ろのドアも同じでした。こんなことがあるはずがない。電車の車両に閉じ込められて、どこへ連れてかれるのかもわからない。しかたなく席に戻ってまた腰を下ろしたとき、列車が揺れて目の前がゆがみ、気がつくと電車じゃない室内にいたんです。そこも記憶がありました。中学校のときの教室。文化祭が近いんだと思いました。目の前に竹の芯に色紙を貼った大きな造形物があったからです。そうだ、これはくす玉だ。私は中2のときその係になってて、前日に遅くまで残ってこれを作ってたんだ。でも、なんでその光景が出てきたのか、そのときはわからなかったんです。・・・今はわかりますけど。そこで「ねえ」と声をかけられました。はい、その電車に乗って人の声を聞いたのはそのときが初めてでした。人の体より大きなくす玉の陰から顔を出したのはやっぱり牧田君。はい、同じ中学校に進学してたんですが、ふだん話をすることはなかったんです。牧田君は手を伸ばすと、一言「ねえ、ハサミ貸して」っていったんです。私は膝の前に置いてたハサミを取って牧田君に手渡しました。「・・・どうも」おずおずといって、牧田君はまたすぐくす玉の陰に引っ込んでしまって、そこで夢は終わったんです。やはりあの電車の中です。電車内はかなり暖房がきいてて暑いくらいでした。汗が一筋、自分の頬をつたわっていくのがわかりました。これは夢じゃない、そう思ったんですが、もう私にできることは考えつきませんでした。車窓の外はあいかわらず、どこともしれない暗い風景。ここで私は、どうせ電車なんだから、いずれどこかに着くだろう。どうせ何もできないんだと、すっかり諦めた気分になってたんです。座席にもたれかかると、首筋が窓にあたって、ひんやりした感じが気持ちよく感じられました。そこでまたうとうととして・・・唐突に3つ目の夢が始まったんです。やはり福島の駅舎、両親がいました。私は大きな荷物を持ってて、これ、高校卒業直後の私が、都内の大学に合格して東京に出てくるところだ。そうわかったんです。この夢はそれだけで終わりました。はい、もちろんまたあの電車の中です。そこからは腹を決めて、電車の席に座ったままでした。体も頭も重く感じられて、動くのもおっくうだったんです。それからどのくらい走ったか。アナウンスもなにもなく、電車が止まったんです。ガーッと自動でドアが開きました。私はなんとか走ってその前に出ると、目の前はやはり人気のないホーム。コンクリートむき出しでボロボロだったんです。それと、空が少し明るくなっていました。山と空の際からオレンジの光が差してきてたんです。でも、きれいではなく、不気味さを感じさせる色合いだったんです。斜め前に駅名表示板のようなものがあり、「牧 田」とだけ書かれていました。・・・ここで降りてはいけない。理由はないんですが、強くそう感じました。ドアは1分以上は開いてましたが、また閉まったんです。私は座席に戻って、そのとき、これまで一度もなかった車内放送が入ったんです。最初はガガガという雑音でした。それが急に高まって、意味のある言葉になりました。声は、男の声だったと思いましたがよくわかりません。機械のような無機質な響きでした。その声はこういったんです。「ガガガ、牧田信貴 4時17分死亡確認、ガガガが」えっと思いました。これ、どういうこと。なんでさっきから牧田君が出てくるの?それに死亡確認だなんて・・・もう何がなんだかわけがわかりませんでした。とにかく怖くてたまらなかったんです。車内放送はそれで沈黙し、私は無意識に携帯を出しました。そしたら電源が入ってたんです。さっきまでは、真っ黒だったのに。時間は4時26分、腕時計も同じ時刻でした。私の記憶にあるのはせいぜい12時までで、それから4時間もこの電車に乗ってたのか・・・そんなに長い時間だとは思えませんでした。列車はトンネルに入り、ゴトンゴトンと音が変わって、出たときには外は街の風景に変わったんです。時間も本物の終電の時刻に戻っていました。それに驚いたことに乗客が10人ほど、それぞれ思い思いの席に座って、中には眠っている人もいました。ああ、もとに戻れたんだ。心からほっとしたことを覚えています。そこからは部屋のある街に着き、部屋までたどりついて、朝まで熟睡したんです。翌日は土曜日で会社は休みでした。起きて私がしたことは、まず時刻表を引っ張り出して確かめること。でも、最終電車はいつものとおりで、その後に列車なんてなかったんです。それと、高校の同級生数人に電話をかけて牧田君の安否を確かめること。そのときはわかりませんでしたが、日曜日には牧田君が2日前に交通事故で亡くなっていたことを友人から知らされたんです。はい、お葬式にはいくつもりでいます。これで終わります。

  14. 「雅紀、アドベントカレンダーって知ってるか?」「アベドントカレンダー?」「アドベントカレンダーだよ」「アイドントカレンダー?」「そりゃお前はカレンダーじゃねえな。て、なんかもう、わかんなくなって来た」「ん?アドベントカレンダーがどうかしたの?」「おい、なんで普通に言えてんだ?」「今日買って来たんだよ」「えっ?これって、オレと同じじゃん」「ほんとだ。でもさすがに2個はいらないよね。あ、そうだ!ちょっと待っててね、翔ちゃん」「ニノ、これあげるよ」「なんで?なんか見返りとか欲しいの?」 「へ?御礼くれるの?」「しなくていいのか?こんな高そうなもん」「ああ、これ翔ちゃんも買って来たから2個になっちゃったんだ。それで、ニノにはいつもゲーム貸してもらってるのに、全然お礼してなかったなと思って。良かったらもらってね」「お前、いい奴だとは思ってたけど、めちゃくちゃいい奴だったんだな」お人好しっつうか。今時こんな奴居るんだ。「それじゃあ、俺、翔ちゃんが待ってるから、もう行くね。また遊ぼうね」「おう、翔さんによろしくな」雅紀が部屋を出て行くと、部屋の奥から一人の男が出て来た。「智さん、何で隠れてたの?」「何となく」実はいちゃいちゃしてたので反射的に隠れた。「いいけど、これ、雅紀がくれた」「ああ!アドベントウカレンダーな」「ん?微妙に違くない?アドベントカレンダーだよね?」「アド、ベント、カレンダー?」「変なとこで切らないで下さ〜い」アドベントカレンダー。まあまあ長くて言いにくい外国語だよな。さすがにここまで言われると覚えたけど、あんまり台詞にあって欲しいとは思わないな。と、ニノは思っていた。智は、続きをしてもいいものかと、もじもじ思案していた。おしまい*

    相櫻&大宮*アドベントカレンダー
  15. 新しい主義を、みんなが、人類が求めているはずなんです
  16. これは潤智妄想物語です。腐要素有。潤智好き、大ちゃん右なら大丈夫な雑食の方向き。勿論、完全なフィクションですので、登場人物、団体等、実在する人物とは無関係である事をご了承下さい。尚、妄想ですので苦情は受け付けません。以上を踏まえてからどうぞ✡️✡️✡️✡️✡️✡️✡️✡️✡️✡️✡️✡️✡️✡️✡️✡️✡️後編宇喜田前班長の自殺に関する捜査会議では全ての事柄が初見とは全く違っていた。大野が現場写真から読み取った偽物めいた違和感。宇喜田班長の妻から聞いた拳銃が嫌いだったと言う証言。そして妻に寄り添いながら大野に訴えかけて来た宇喜田前班長の霊体から受け取った感情。これが大野からの言葉でなければまるで説得力のない話だが、『指収集者連続殺人事件』を霊視で解決に導いた大野班長だからこそ、CCITの捜査官達は誰もが皆疑う事なくその見解に耳を傾けた。無論そんな大野の霊視能力を裏付ける為の証拠はこれから捜査で見つけて行かなくてはならないが、初期設定が自殺と殺人では捜査の仕方も大きく異なって来る。「それにしても殺人とはね♭翔さんがずっと疑っていた事が班長の特殊能力で証明されたって訳だ♭」二宮は宇喜田前班長の捜査資料をパソコンの画面に映し出し、内容を再確認しながら言った。「班長の見解を聞くまでは自殺を疑いもしなかったけど、今改めて資料を見ると何か全部怪しい感じがしてくんね。宇喜田班長の拳銃嫌いについては当時翔さんもだいぶ上に訴えてたんだっけ?」二宮の言葉に呼応し、櫻井はやや強い口調で「ああ、即却下だったけどな」と、パソコン画面を睨みつける。「俺は司法解剖もしてくれって言ったんだ。奥さんや息子の希実人君の許可も取ったからって。なのに自殺に間違いないからその必要はないって門前払いだ。ちゃんと調べたら睡眠導入剤の成分が検出されたかも知れないのにな」櫻井の憤りは良く分かるが、所轄と言うものは基本的に縄張り意識が強く、一筋縄では行かないのが通例だ。部外者の櫻井1人が再捜査を訴えた所で、1度自殺として処理された事件がそうそう覆る事はないであろう。かつて捜査一課に在籍していた松本は、そんな所轄特有の意地の張り合いを嫌と言う程経験して来た。一度結論が出たものをひっくり返すにはそれ相当の努力と覚悟が必要なのである。「まぁなぁ~。CCITには都内で起きた事件についちゃ介入自由って決まりはあるけど、ウチは未だ新しい部署だしさ。曇野署の連中にしてみりゃ、1度自殺と結論付けた事件に外から新参者が口挟んで来やがったって事になんだろうぜ。だからさ、俺班長が曇野署の署長にどうやって捜査協力の約束を取り付けて来たのか謎なんだよね。あの署長が良く首を縦に振ってくれたよな。大変だったろ?」松本の疑問に大野は「んふふ♪それは色々とコツがあるんだよ」と、笑顔で答えた。多分曇野署署長の何かが視えたのだろう。松本は穏やかな微笑みを浮かべつつ、優しく曇野署の署長に脅しをかけている大野の様子を想像して思わず顔をひきつらせた。「櫻井君、宇喜田班長の奥さんが君を褒めていたよ。本当に優しい人だって。君の悔しさは痛い程分かるが、先程松本君が言った様に一旦結論されたものを覆すには確実な証拠が必要だ。初動捜査を見誤ったのは曇野署の責任だが、それを認めさせるには曇野署の事件担当者全員をねじ伏せられるだけの証拠を揃えて突きつけてやらないとね。確か宇喜田班長が発見された商業ビルの空き物件は地元の不良の溜まり場だったとか?もしかしたらその不良達と宇喜田班長の間に何らかのトラブルがあったかも知れないからね。そこでだ。西区で幅を利かせている半グレグループを調べる所から始めてみようかと思う。栄子君」大野に指名を受けた小池女史が、待ってましたとばかりに発言する。「都内の反社情報ならあたしにお任せよ班長。西区を仕切ってんのは『ブラッディ・スクリーム』って半グレ組織。でもこいつらを影で操ってんのは黒狼会(こくろうかい)だってもっぱらの噂だね。ほら、最近じゃ破防法の影響で表立ったシノギが難しいからさ、汚れ仕事は若くてトンがった半グレグループ雇ってやらせてる反社も多いのよ。やたらイキリたがる悪ガキは反社に取っちゃ使い勝手の良いコマだからね。もし宇喜田班長が『ブラッディ・スクリーム』の事を単独で調べてたとしたら、バックに居る『黒狼会』の存在に気づいていた可能性もあるんじゃない?『黒狼会』絡みで何かヤバいネタ掴んだのかも…」「…だとすると宇喜田班長が発見された空き物件も匂うよね。ただの不良の溜まり場じゃなく、何か別の目的があってあの場所に集まっていたとか…?」小池捜査官の言葉を受け、二宮がパソコンを使って何かを調べ始める。その時何を思いついたのか、それまでおとなしかった菊池が突然に声を上げた。「あ”っ!そう言や曇野町に『黒狼会』の幹部がオーナーだった店があったわ。確か『小悪魔ビーナス』とか言うガールズバーでJC働かせてたってんで最近摘発食らってた筈。あの店の雇われ店長だった安基(やすもと)っつ~奴が、オーナーに無断でネットカフェ難民や、家出した神待ちとかのJKやJCをスカウトして店に立たせたり、パパ活みたいのをやらせてたりしてたらしくてさ、俺の居た中央署の生安にも資料が回って来てたよ。確か安基が逮捕されたから店のオーナーが『黒狼会』絡みだったってバレたんだけど、『黒狼会』は未成年を働かせてたなんて知らなかったとか何とか上手いこと言い逃れたんだとさ」菊池の話を聞いていたのか、二宮が「おっ♪いいもん見っけ♪」と、パソコンの画面を見つめた。「その摘発食らった『小悪魔ビーナス』だけどさ、菊池の言ってたJCってこのコじゃね?鳴宮小春(なるみやこはる)何と宇喜田班長を見っけた第一発見者の不動産屋の娘だよ」「何だって?!」櫻井の顔色が変わる。二宮が示したパソコン画面を覗き込み、摘発されたガールズバーで働いていたとされる女子中学生の写真を見て「本当だ…♭鳴宮小春…♭『鳴宮不動産』の社長の娘だ…♭♭」と、驚愕した。「どうやら宇喜田班長を発見した不動産屋もただの第一発見者じゃなさそうだぜ…♭♭」松本が低い呟きを漏らす。「これってさ、娘さんの事を脅迫のネタにでもされて『鳴宮不動産』が反社に協力させられてたって事じゃない?」相葉がやけに冴えた事を言った。「…どうやら捜査方針が決まりそうだね」デスクの一同に視線を送り、大野がそれぞれの役割分担を決めようとしていた時である。複数の無遠慮な足音が聞こえ、乱暴にCCIT本部のドアが開けられた。小池女史が「やっぱ乗り込んで来た」と、ニンマリ微笑う。「俺達のシマを嗅ぎ回ってやがんのはお前らか?!」先頭でいきり立つのはヨレたスーツを着た角刈りのイカつい男で、背後に2人の個性的な面々を従えていた。どの男もまるで反社会的勢力の幹部がお礼参りに来たような凶悪面である。だが大野は飄々とした穏やかな様子で他の捜査官達の前面に立ちはだかり、丁寧な口調で微笑み掛けた。「これは曇野署の組織犯罪対策課の皆さん。早速捜査協力にいらして下さったんですか?ありがとうございます。僕が『未決犯罪捜査班』班長の大野です。どうぞよろしく」「あぁ?!何だてめぇ?!なめんなよ小僧!!」角刈り男が今にも噛みつかんばかりの勢いで大野に迫る。「それ以上はやめときな倉持!怪我人が出るよ!!」小池女史がデスクから立ち上がり鋭く言い放った。「小池てめぇ!女だからって容赦しねぇぞこら!!」倉持と呼ばれた角刈り男が叫ぶ。この一触即発状態をたちまち瓦解させたのは大野のとある言葉だった。「そう言えば倉持さん。『鮫新(さめしん)』の大将はお元気ですか?あそこの舟盛りは確か1万5000円でしたか?やはり常連さんだけあっていつでも半額の7000円で食べられるんですね?羨ましい。他にも生ビール1杯600円が250円。焼き鳥の盛り合わせ650円が300円ですか?オマケに稲荷寿司の手土産まで貰えるなんていいですねぇ。『鮫新』の大将って一昨年解散した元『白波連合』の若頭でしたっけ?倉持さんにだいぶ恩義を感じていらっしゃるんですね?」「な、な、な、何で…?♭♭」先程までの勢いは何処に行ったのか、倉持の顔色がみるみるうちに青ざめて来る。すると大野は倉持の背後に居た痩せぎすの捜査官に視線を移して言った。「品川さん。随分可愛らしい女性とお付き合いされているんですね?彼女は…そうか、行きつけのメイドカフェの店員さんですね?奥様はご存知なんですか?」「えぇ?!♭♭」品川と呼ばれた捜査官が思わず後退る。「そちらの君は曇野署の組織犯罪対策期待のルーキー、神川慎司(かみかわしんじ)君ですね?昔の仲間とはちゃんと手を切らなくちゃ駄目ですよ。いずれ君の首を締める事になってしまうからね」「な?!♭」3人の中では1番若い、鋭い目付きの神川と呼ばれた捜査官がキョロキョロと周囲を見回して絶句した。「さて、倉持さん。僕達CCITは曇野署の署長さんにも捜査許可を頂いていますがどうします?勿論、先程の話は単なる噂話ですから証拠はありません。真偽を調べるのは監察官の仕事です。櫻井君、今そこのパソコンから警視庁の神保監察官にメール出来るかな?」「神保監察官っていつもフリスク噛んでる人ですか?いつでもどうぞ」大野の問い掛けを受けた櫻井が即座にノートパソコンを開く。「あらヤバ~イ!倉持あんた確か来年定年退職よね?!元反社の経営する飲み屋で高待遇とかさすがにマズイんじゃないの?!」やや失速気味な曇野署のソタイ達に小池女史が更に追い打ちを掛けた。「待て!♭分かった!♭分かったから!♭捜査でも何でも勝手にしろ!♭♭」慌てる倉持と他2名がほうほうの体でCCIT本部から逃げ去って行く。これで曇野署から横やりが入る事は無くなった。一度も声を荒らげず、終始穏やかな様子でコワモテ達を見事撃退した大野に捜査官達から歓声が巻き起こる。だが大野が次に発した言葉は驚くべきものであった。「わざわざ来てくれた親切な彼らのおかげで真犯人に繋がる大きな手がかりが分かったよ。1番若い神川慎司君だ。彼は少年時代の友人関係に『ブラッディ・スクリーム』のメンバーがいる事を隠しているね。神川君が宇喜田班長の一件に何処まで関わっているかは不明だが、少なくとも自殺じゃない事だけは分かっていたと思うよ」⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩ノートパソコンが恐ろしいスピードで操作されている。キーボードを叩いているのは櫻井だ。元サイバー対策課の威信にかけて何一つ取りこぼさない様、神川慎司のあらゆるデータを調べ尽くしているのである。パソコンの画面に現れた無数のウインドウが目まぐるしく入れ替わって行く。入学履歴、卒業アルバム、同級生のブログ記事、スマホ動画、記念写真etc.....。神川慎司に関係のある幼少期から現在までの情報の全てが櫻井の卓越したコンピュータ技術によって次から次へと洗い出される様は、まるでSF映画のワンシーンの様に異次元的な世界観すら感じさせるが、紛れもないリアルタイムの出来事だ。「よし、見つけたぞ…」櫻井の手が止まる。画面いっぱいに拡大されたのは、先程スーツ姿で目を泳がせていた神川慎司が、派手なメイクとパンクめいた服装で仲間とたむろし、挑発する様に舌を出している地下室みたいな場所の写真であった。写真には日付があり、神川が高校1年の頃だと推察される。特に櫻井が注目したのは神川の肩に手を置いて煙草を咥える金髪の男だ。すかさず顔認証に掛けて身元を探ってみる。すると出て来たのはカウンターにネオン管で『小悪魔ビーナス』と店名が入ったガールズバーの風景だった。そこには高校時代の神川と一緒に写っていた金髪男が、今度はホストみたいなスーツを着て店員の女の子に顔を寄せる姿が写っており、その首筋には真っ赤な唇から“BLOODY SCREAM”と大文字の吹き出しが飛び出す、特徴のある図柄のタトゥーが描かれている。「萩丘洋佑(はぎおかようすけ)か…。こいつ前科(まえ)があるな…。危険ドラッグの売買で実刑食らってる。逮捕したのは…♭おい嘘だろ…♭宇喜田靖郎?♭♭」思わず息を飲む櫻井の目に、2年前の調書の署名がはっきりと映し出されていた。⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩その頃二宮は相葉とコンビを組んで宇喜田班長が発見された西区商業ビルの空き物件を訪れていた。相葉は賢そうなシェパードを連れて来ており、持参した鑑識道具を使って建物内部を探る二宮の様子を、お座りの状態でじっと見つめている。宇喜田班長の遺体が2ヶ月前に発見されてからこの場所は規制線が張られていて、立ち入り禁止になっていた。自殺として処理された当初には見落された犯人の痕跡が何か見つかるかも知れないと言うのが新班長、大野の意向だ。とは言え2ヶ月も前の事件なので現場もすっかり片付けられ、ここから新しい証拠を探し出すのはいささか困難に思える。だが鑑識課のエースと呼ばれた二宮の着眼点は違う。見つからないのもまた証拠なのだ。「宇喜田班長のゲソ痕が見っかんないねぇ~。古いのも新しいのも合わせて、ここには沢山のゲソ痕が未だ残ってっけど、ここに来て自殺した筈の宇喜田班長のゲソ痕だけは何処にも無いよ。ルミノールにはこんなにはっきりと大量の血痕が反応しているのに変だよねぇ~。宇喜田班長は空でも飛んでここに来たっつ~訳?有り得ないっしょ。こんな大切な事が何で見落とされてんのよ。杜撰だわ~♭」呆れる二宮に相葉が無邪気に尋ねる。「ねぇねぇニノちゃん。何で宇喜田班長のゲソ痕が無いって分かんの?」「相葉さん、あなた現場写真見たことないの?俺はさ、穴が開くほど宇喜田班長の事件資料を見たよ。宇喜田班長が発見時に履いていたのはオーダーメイドのめっちゃいい靴だったんだよ。10年目の結婚記念日に奥さんからプレゼントされた奴でさ、だいぶ草臥れてたけど “これが1番歩き易い”って修理しながらずっと履いてた。あの靴は世界で宇喜田班長ただ1人だけのオリジナルだから、靴底のデザインに特徴があんだって。そのゲソ痕がここには全く見っかんない。これがどう言う意味だか分かる?宇喜田班長はこの場所に歩かずに来てんのよ。詰まり、何者かに担がれるか何かしてここに運ばれて来たって事。宇喜田班長は痩せ型だけど身長は高かったから例え廊下のエレベーターを使ったとしても単独で3階のここに運ぶのは大変だと思うよ。これだけでも宇喜田班長が自殺じゃないって証明になるじゃん。それにここには2組の新しいゲソ痕が残ってる。25.6センチと26.5センチのゲソ痕だね。このゲソ痕の持ち主は何度もこの場に立ち入って中をだいぶウロついてんね。何か探してたんじゃないの?しかもここは既に立ち入り禁止エリアだったんだから誰でも入れる訳じゃない。1人は目下最重要容疑者である曇野署ソタイの神川だとしてもう1人は誰よ?」「不動産屋!」張り切って答える相葉に二宮は首を振って「あのオジサンじゃないね。靴のサイズは25センチだから」と、即座に否定した。「ニノちゃんあの不動産屋もう調べたの?♭」「本部で鳴宮小春の名前が出た時にソッコーでね。JCの父親にしては歳食ってんなと思ったんだよ。したら小春ちゃんは3人娘の末っ子だった。歳食ってから出来た娘は可愛いっつ~からさ、グレちゃって心配だったんだろうね。半グレにはそこに付け込まれたんじゃね?連中の溜まり場としてこのエリアを開放してやってたのもほぼ人質みたいにガールズバーで働かせられてた末娘の為だろうぜ」相葉と会話をしながらも二宮はこまめに動き回っている。「あのさぁ相葉さん♭そんなトコにボケっと突っ立ってないであなたも何か探してくんない?♭」「えっ動いていいの?」「当たり前じゃん♭何の為にリッキー君がいんのよ♭ほら、そこのゲソ痕、もう採取し終わったから嗅がして」二宮が指さす場所に相棒のリッキーを連れて行った相葉は、薄っすらと残った靴底の跡を嗅がせてから「リッキー、探せ」と、命令した。姿勢を低くして壁伝いに匂いを辿って行くリッキーは、既に引退したとは思えない程俊敏なフットワークで、この場所の隅にしつらえてある古びたシンクに近付くと、剥き出しになっている水道管の後ろに鼻先を突っ込んだ。どうやら何かを見つけたらしい。「ニノちゃん!」リッキーが水道管の後ろから咥えて引っ張り出したのは、クシャクシャに丸められた新聞の切れ端だった。中を開いてみると、ジップ付きの小さなビニール袋に入れられた、オレンジ色の2錠のカプセルが見つかったのである。その時、絶妙なタイミングで本部の櫻井から、神川慎司に関する新情報が2人のスマホに送信されて来たのだ。「成る程ねぇ~。宇喜田班長が掴んだネタが何だったのか段々と分かって来たよ」櫻井からのメールを読み、二宮は発見したカプセル錠をマジマジと眺めて呟いた。「良し、お手柄だぞリッキー♪」相葉に褒められて少し得意気な顔つきをしたリッキーは、続けて匂いを辿りながら、今度はこの物件の外にある壁と雨樋の隙間に挟まったちょっと変わった品物を咥え出したのである。「ニノちゃん、これって…♭♭」「こりゃ警笛だな…♭交番の巡査が常備してるやつだね…♭♭」「ニノちゃん、居たよね?交番の巡査…♭♭」「もう1組のゲソ痕はあいつか…♭♭」二宮と相葉は顔を見合わせ、突如浮上して来た同じ人物の事件関係者を思い浮かべたのだった。✡️✡️✡️✡️✡️✡️✡️✡️✡️✡️✡️✡️✡️✡️✡️✡️✡️事の真相が段々と見えて参りました今回後編も大ボリュームでお送り致しました~本当に読むの大変で申し訳ごさいません😅ゞ後編では捜査会議からの班長智君の優しくて怖い霊視撃退💦そして翔君とにのあいコンビ➕リッキー君の活躍を描きました途中名前だけ登場した神保監察官は言わずと知れた『相棒』のあの人でございますドラマではラムネを噛んでおりますが、我が家ではフリスクを食べておりますよ~まぁ何と言っても神保さんは智君と『嵐にしやがれ』で衝撃的な出会いを果たした縁のあるお方ですので、大好きな『相棒』へのオマージュも込めてちょこっとパロってみました😆次回完結編では小池姐さん&ふぅちゃんや潤智の活躍、そして事件解決までを描いて行きたいと思っております果たして大ちゃんお誕生日までに間に合うのか?!全速力で行きますぞ~~

  17. ♡ HAPPY  BIRTDAY  ♡
  18. 11/25読売俳壇・歌壇。(矢島渚男選)★松手入れときをり弟子のフランス語 志木市 谷村康志    【評より】明快で面白い。弟子がフランス人で時折師匠に質問しながらやっている。★木犀の香のうす湿り始まりぬ 大月市 米山明博 【評より】雨がくるのか、香りが湿ってきたという繊細さがいい。 ※「うす湿り」という表現、上手い、ですね。「薄湿」という言葉がれっきとした言葉としてあるようです。★高原の端に荷を解く茸売 富山市 藤瀬晴夫 【評より】荷の茸だから、下山客相手に茸を売っているのだ。「高原の端に」が巧い。★木犀の香り豊かに歓喜天 久喜市 利根川輝紀★余生とは思い出探し秋澄む日 ふじみ野市 椎名啓之★お囃子はテープ神輿は軽トラに 宝塚市 広田祝世★雛壇をまねて林檎を置く子かな 宇都宮市 松広 訓★この冬はせめて暖冬能登にあれ 福山市 平井和子(高野ムツオ選)★捕へても臀呫(となめ)のままのとんぼかな 稲城市 山口佳紀 【評より】網の中でも交尾のままの蜻蛉の姿を見ると、しだいに罪悪感にとらわれ出す。★土壁に濁流の跡冬籠 福島市 引地こうじ(正木ゆう子選)★遊ぶ子にどんぐり落とす大きな木 羽生市 岡村 実★しばらくは幹うつ啄木鳥の時間 対馬市 神宮斉之(小澤實選)★焼きたての秋刀魚にジュッと醤油かな 武蔵野市 相坂 康★晩鐘に合掌したり稲架解きて 川越市 益子さとし(小池光選)★大型店でやっと見つけて駆け込みし砂漠の泉喫煙ルーム 大東市 若槻 豊彦★わが妹に命せまれり大きなる朝日輝き登り来たれり 市川市 安田恭子★九十三回夏を知るわれB29の重低音がまだこびりつく 成田市 神郡一成★五十年欠かさず日記つけし父、再入院の日で終わってた 横浜市 桃井恒和(栗木京子選)★このごろは歌会に添へるワインあり饒舌になりて歌評ふくらむ 福岡市 近延のぶ子★Tシャツもパーカーも居る今日の朝ラジオは流すガザのニュースを狭山市 奥薗道昭★「這い這いをする子の全身ことばなりママの所へことばが進む 岡崎市 三上 正★茹で栗を絵本の栗に重ね置き子は栗を知る二歳の秋に 和泉市 松浦杏子★里親の心は一つ何があれ愛して行かむ子の未来へと 一宮市 今出公志(俵万智選)★亡くなっていると思っていた人を訃報が一瞬生き返らせる 松原市 たろりずむ★働く人のために働く人がおりカタログに夜間配達の文字 大和郡山市 大津穂波★トイレットペーパーを買うだけなのに幸せそうに見えるふたりは 堺市 一條智美★コスモスは少しの風に揺れてをり妻を独りにしてはいけない 竹原市 岡元稔元(黒瀬珂瀾選)★ポータブルトイレ洗浄の音は午前五時つぎつぎ響き病棟めざむ 天草市 野口久仁子◎「枝折」より▼福永法弘句集『永』 〜「天為」選者の第4句集。 ★木の葉髪遺言 めくもの何もなし (KADOKAWA、2970円)▼宇井十間著『俳句以後の世界』 〜名句を引用しながら、現代俳句の持つ身体性などについて触れる。前衛俳句とは何かを問い直す1冊。 (ふらんす堂、2750円)▼須田覚歌集『デカンの風がやむとき』 〜インドに赴任し、コロナ禍を経験した歌人の第2歌集。 ★目に見えぬものに追われて夕暮れの西ベンガルに息をひそめる (書肆侃侃房、2310円)

    11/25読売俳壇・歌壇。
  19. 「たぶおっ」松岡さんの『腐って終わる』発言に、ちょうどリビングがしんってなってたせいで、和の三郎を呼ぶ声がすっごい大きく聞こえた。あ、脱走。三郎は絨毯の上にぺたんって座ってる和と智のところから僕の足元までダッシュしてきてて、早く抱っこしてって小さい後ろ足で立って小さい前足で僕の足をてしてし叩いた。「たぶおーっ」三郎を呼ぶ和の前には、整列させられてる一郎、二郎、ちょっとあいて四郎、五郎、ぴーちゃん。けど、和が三郎を探してきょろきょろしてる隙に、一郎を除く他のみんなもここぞとばかりに脱走。それにすぐ気づいて『あーーーっ』て叫びつつ、そこは和の切り替えが早かった。逃げるみんなを高速はいはいで追いかけ始めて、きゃっきゃきゅっきゅぴっぴと、静かだった緊張の空気のリビングがあっという間に和んだ。三郎もその追いかけっこに参加するみたいに、また走ってどこかに行った。抱っこしようと三郎に伸ばした手がちょっと悲しい。「もうまぼちゃんってば、すぐそうやって脅さないの‼︎」「脅してねぇよ。事実だよ、事実。オレは事実を述べてんの」「そうだとしてももっと言い方ってものがあるでしょ⁉︎」よいしょって座り直して、しょーちゃんの手を改めて握り直した。こうしてると落ち着くからこのままでいてもらおう。しょーちゃんもぎゅって握っててくれてる。………松岡さんの言ってることは、分かる。『事実だよ』ってことも。分かる。分かってる。「あのっ………潤も和もってことは、僕たちみんなで松岡さんの子どもになるってこと?だったらそれは多分………っていうか、絶対無理だと思う。っていうか無理。僕はぽんこつだから出てけって言われてるけど、ふたりは違う。潤はすごい『術者』で、もう相葉家の跡取りって言われてる。和だって赤ちゃんなのに智を『召喚』できてるし、『先読み』だってできる。それはまだバレてないけど、バレたら………。そんなふたりを、父さん母さんが手放すはずないよ」憑かれちゃってるのは、正直祓えばいい。それだけ。祓えば元の父さん母さんに戻る。元凶の人だって、まだ誰だか分かんないけど、分かったら祓えばいい。僕たちだけじゃ難しくても、『術者』である松岡さんがいてくれれば、できない話じゃない。普通にできるよね?でも。腐って終わる。『術者』に、一族に根付いてるどうかしてる考え。それが腐る原因。だよね?僕は出てって終わりでも、潤と和は。父さん母さんが手放さないなら。「ああ。まあ、そうだろうな」え。そうだろうな?え、何?結局できないってこと?びっくりして、僕は松岡さんを見た。ソファーの背もたれに凭れて、手も背もたれに乗せてる。両足を大きく開いて、退屈そうに?首をぽきぽき。すっごい意味分かんないんだけど、この人。は?無理って分かってて言ったの?それは何で?うそ?揶揄いたかっただけ?「………雅紀」「ちょっ………雅紀」「雅紀くん‼︎また出てる‼︎出てるよ出てる‼︎『気』の圧がっ………」「和、こっち来い」「ちゃとっ」首をぽきぽきした後、細めた目で僕を見てた松岡さんが、にやって顔を歪めた。それに余計イラだって、僕はさらに松岡さんを睨んだ。しょーちゃんたちが何か言ってる気がするけど、何なのって気持ちがどうしてもおさまらない。しょーちゃんの手を握ってなかったら、もっとだったかもしれない。井ノ原さんがいい人だからって、和がすぐ懐いたからって、松岡さんがいい人とは限らないよね。「お前さあ、オレを誰だと思ってんの?」「………知らないよ、そんなの」「お、いいねぇ。かわいい顔して強気じゃん」「顔は関係ないし」「確かに。でな?オレはこう見えてなかなかの家柄出身な訳よ。しかも『術者』連中の中で実力No. 1なわけ。全国でな?数字出してんの。一番できる男な?そんなオレがお前を養子にもらってやる。ついでにオレんとこで潤と和也を修行させて、誰よりも強くしてやるって言ってみ?お前らの親、どう出ると思う?」「………え」「安心しろ。そんなんただの口実だ。つっても、潤と和也が本当にやりたきゃ強くしてやるよ」「………」僕を養子にするついでに、潤と和は修行って名目で。松岡さんが本当に強い『術者』なのかどうかは、僕には分かんないけど、もしそうならそんなの、父さんも母さんもノリノリでやりそう。っていうかやるよね。絶対。「なかなかいい話だと思うぜ?」ふんぞりかえってた身体を起こして、大きく開いた膝の上に肘をついて、松岡さんは不敵に笑った。やっぱりチン◯ラみたいって、思った。今週もがんばりまーす。コメントお願いしまーす。

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  20. 朝目覚めると、隣でジェジュンがクークーと眠っていた。ジェジュンを胸に抱き込み、その滑らかな肌を撫でる。病院で見るジェジュンとは違い、寝顔はひどく幼く、とても幸せそうで、つい頬が綻ぶ。「う~ん…ムニャムニャ…」そう言って寝返りをうったジェジュン、その白い背中には、切りつけられた傷があった。ユチョンを助ける時に付いた傷だ。…やっぱり傷が残ったんだ…。傷としては思ったより小さかったかもしれない。だがユノにとっては痛々しく、自分が守れなかった証拠にも思えた。「ジェジュン…ごめんな…。これからは俺がジェジュンを守ってみせるから…」そっと傷跡にキスをすると、くすぐったかったのかジェジュンが「ムヒヒ」と笑った。可愛いなぁと思いながらキュッと抱きしめると、ふわりとジェジュンの香りがした。この白い肌を、昨夜は思う存分楽しんだ。だが、その肌を撫でているだけで、ユノの下半身がうずいてしまう。ジェジュンに無理はさせたくないと、ユノは名残惜しそうに起き上がり一人でシャワーを浴びた。あぁ…昨日のジェジュンは最高に可愛かったし、綺麗だった。それに自分にとっても初めての経験「愛する人とするセックス」は最高だった。ジェジュンを愛しいと思う気持ちが爆発し、自分でも抑えきれないような状態だった。最高に興奮したし、ちょっと無理をさせてしまったかも知れない…。反省(´・ω・`)今日はジェジュンも休みだから、ホテルでゆっくりしてから帰ろう。いっぱいマッサージしてあげよーっと♡シャワーから出ようとした時、ベッドルームからジェジュンの悲痛な声が聞こえた。「ゆのぉ!」「なんだっ!どうしたっ?!」全身びしょ濡れのままバスルームを飛び出すと、ジェジュンが裸のままベッドのわきにペタンと女の子座りをしていた。「大丈夫か?ジェジュン!どうした?」「た…立てないぃ…」ユノはジェジュンを抱き上げベッドに座らせると、ダッシュでバスタブにお湯を張った。そのまま抱っこしてバスタブに入ると、ジェジュンはようやっと「フー」と息をついた。「ジェジュンごめんな。張り切り過ぎちゃったかも…」「僕も…つい気持ち良過ぎて…」「痛くなかったか?変な声出てたけど」「ウソ!全然覚えてない。そりゃ初めてだから少し辛かったけど…それよりすっごく気持ちよかった♡」「ホントか?俺もすっげー気持ちよくて。頭が真っ白になったよ」「良かった…。僕がヘタクソなせいで、ユノが気持ちよくなかったらどうしようって心配だった」「バカ…。最高だったよ。俺の方がジェジュンを抱けた悦びで、無理させてないか心配だった」後ろから抱きかかえられたジェジュンは、そっとユノの耳元で囁いた。「どうしよう…クセになっちゃいそう…♡」「俺も。我慢できそうにない」するする伸びてきたユノの手が、もうカタチを作っているジェジュンの敏感な所を弄る。「腰が心配だから…気持ちいい事だけしよ?」「うん…あぁっ…」ユノの手でまた天国に連れて行ってもらい、お風呂タイム後は丁寧なマッサージ。ルームサービスをベッドの上で食べながら、裸のままイチャイチャして、映画見て、少し寝て。二人の体はいつもどこかが触れ合っていて、遊ぶように体に跡をつけて笑った。くだらない話で大笑いして、飽きるほど「好きだよ」と言い合って、唇が腫れるほどキスを繰り返した。そんな事を繰り返していたら、そろそろ日が傾いて来ていて、ユノの腹の虫が盛大にグーッと鳴った。「腹減った。昼も食わず、俺たちって…」「うふふ♡楽しかった。腰もだいぶん良くなったよ」「俺のマッサージのおかげだな~」「うん、すごく上手。マッサージ師になれそうだね^^」「いいや!俺はジェジュン以外の体は揉みませぇんっ!」「よろしい~^^」何が可笑しいのかキャハキャハ笑いながら、またチュッチュチュッチュ♡とキスを繰り返す。えぇ皆様お察しの通り、ここにバカップルが爆誕したのであります。遅い昼食を軽く取り、車で帰る二人は必ずどこかが触れ合っていて。信号待ちには必ずキッス♡運転中はおててにキッス♡たまにユノの頬にキッス♡呆れるほどイチャイチャベタベタしながらも、二人は決まり事を作った。① 二人が付き合っている事を、皆に秘密にする。② 家の中でイチャイチャするのは二人きりの時だけ。③ 家では最後までしない事。「みんなにバレてもいいじゃねーか。俺は平気だ」「ダメだよっ!そういうことは規律を乱すからダメ!部屋は隣なんだから、すぐ二人きりになれるし」「そうだな。こっそりイチャイチャするのも楽しそうだな」「ふふ。社内恋愛みたいな感じ?」「おおぅ!興奮して来た!」「ヤダもー。ゆののばかー」キャッキャッ♡バカップルが果てしなくイチャつき、バカ全開で楽しんでいる頃。東方派のオカンことシンドンが、昨夜帰らなかったジェジュンを心配していた。カシラが連絡なしで帰らない事はよくある事だから問題ないが、ジェジュン先生が連絡しない事は今までなかったから、とても心配(´;ω;`)スマホにかけてもずっと繋がらず、一応さりげなく病院に問い合わせたが、昨日と今日は連休をとっていらっしゃる。先生も30過ぎた大人の男だし、心配はいらないのだろうが、ジェジュン先生のドジっぷりを目の当たりにしている身として、やっぱり心配だ!まさか…悪い男に連れ去られたとか…黒竜会がまた?いやいや、あの件はカシラがきっちりカタをつけたし問題ない。酒好きな先生だからどっかで飲んだくれて、悪い男に連れ去られて…?どうしても思考が「悪い男に連れ去られる」から抜けないシンドンだった。「ただいま~」「ジェジュン先生っ!」シンドンだけでなく、若い衆達も玄関に立つジェジュンの元にバタバタ走って来た。「え…?どうしました?」「先生こそ今までどこに?連絡が無いから心配しましたっ!」「あ…ごめんなさいっ!昨日は…ちょっと…」慌てて頭を下げるジェジュンの後ろから、ユノがひょいと顔を出した。「昨日はジェジュン…先生と飲んで…楽しすぎて飲み明かしたんだ!」「そ、そう!僕も久しぶりに飲みに行って、偶然ゆの…さんと会って、楽しくて!」「なー?偶然ってあるんだよなー?」「ですよね~。偶然、偶然!アッハー」……はぁ?飲みに行って、偶然会って、飲み明かした?の割に二人ともふんわり石鹸の匂いさせて、しっかり寝た感じだけど?オールで飲み明かした次の日のドロドロ加減を知らんのか?そこにいた全員が、二人のウソに気付いたのに、二人だけが「偶然!偶然!」と笑っていた。次の日、みんなでの楽しい朝食タイムでも、二人のわざとらしい小芝居は続いていた。「ジェジュン先生は、もっと食べたほうがいいな。痩せすぎだよ」「ユノさんみたいにいっぱい食べられませんよ」ユノが卵をジェジュンのご飯に乗せ、二人ともチラチラ目を合わせ、ムフフと笑っている。今度はジェジュンが、チャプチェを箸で持ってユノの口元に運ぶと、ユノは当然のようにそれをぱくりと食べた。(おいしい?^^)(あぁ。うまい^^)ヒソヒソと小声で喋りながらニヤニヤし、これで「隠しているつもり」なのだから困ってしまう。その場にいた全員が「今、我々は何を見せられているんだろう」と遠い目をしたが、当人たちはご機嫌で朝食を食べていた。ユノ達が仕事に行き、ダイニングには炊事班とユチョンがいた。「ユチョンさん、あれは…一体何だったんでしょう。やっぱり、カシラとジェジュン先生は…」「あぁ。くっついたんだろうねぇ」「ですよね!も~朝から目のやり場に困りましたよ!」「まぁいいんでないの?ユノ兄はずっとジェジュン先生が好きだったし、念願かなって万々歳でしょ」「絶対あのBBQ大会ですよね?それまでジェジュン先生全く元気なかったし」「かもね~。しかしあれでバレてないつもりなんだから、二人とも可愛いんだか、バカなんだか」「ユチョンさんは、嫉妬とかしないんですか?カシラを取られちゃった~(>_<)みたいな」「もうそういう気はないよ。ユノ兄に変なオンナが付くより、よっぽどマシ!」「あぁ分かります。ジェジュン先生だったら、俺「姐さん」って呼べますもん。いいお嫁さんになりそうですよね~」「アハハ!だよな!いいお嫁さんってワードがピッタリだw」ユチョン達がゲラゲラ笑っている部屋の隣で、一人黄昏ている男がいた。万年乙の男、シムチャンミンである。(/_;)ル~……ハァ。やっぱりくっついてしまいましたか。やっぱり僕は乙ですか。はぁ…。分かってましたよ、ジェジュン先生が僕に全く興味が無いって事は。それぐらい知ってます、僕はバカじゃありませんから。でも…あの美しい人の隣で、笑っていたかった。あの優しい笑顔を僕に向けて欲しかった…。くっそー!いつだってユノ兄は、僕の欲しいものを易々と奪っていく。それは鮮やかに僕の戦術の上を行き、僕の予想を遥かに上回る。悔しい。いつだって負けるのは僕で、一度だって勝ったためしがない。だけど…。何故かユノ兄を嫌いになれないんだよなぁ~…。悔しいのに、どこかで「良かったね」と思ってしまう。そんな自分に腹が立つけど、やっぱり嫌いになれないんだよなぁ…。窓辺でポツンと座ったチャンミン、口をつけたココアがこんなに苦いのは初めてだった…。やだもーゆののばか♡  デレデレ♡イチャイチャ♡   ※※※チャンミン乙でごめんね。黄昏れる時はみんな窓辺に行くみたいですwバカップル誕生おめでとう♡本人たちは隠しているつもりですが皆にはバレバレ。面白いのでこのままにしておきましょうw※アメンバー申請中の方々、メールを送っておりますのでご確認ください。

    美しい人~Beautiful Man 22