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  1. 櫻葉【3】◆Daylight◆風呂から上がると、まさきの姿はなかった。やっぱり幻覚だったのか?「まさき?」シーンと静まりかえった部屋は、いつもと同じ。たった1時間かそこらの話だけど、急に寂しさを感じる。俺はビールを取り出して、仕方なくアニーと乾杯した。「アニー、お疲れっ!はぁ、、今日も色々ありすぎたよ…」でも、アニーは返事をしてくれない。まさきなら返事をしてくれるんだよな。まさきは、、ビール飲むのかな?「まーさーきーくんっ♪ビールなんて飲むんですかー??」なんてな。飲むわけないか。人間じゃないんだし。ただの幻覚なんだし。俺は壁のアニーに触ってみる。ほらな?アニーなら触れるけど、まさきには触れない。アニーは存在するけど、まさきは存在しないってことだ。って、当たり前だろ?缶ビールを飲み干して、ゴミ箱まで投げると、縁に当たって、けたたましい音を上げて転がった。いつも、こんな毎日の繰り返しだった。人生なんてロクなもんじゃない。何もかも上手くいかないわけではないのに、満たされた気持ちになったことがない。いい学校に入って、いい会社に就職して、仕事だって人一倍やって、出世だって勝ち取ってきた。潰れたやつはたくさん見てきた。辞めていったやつも病めてしまった者も自ら人生に終止符を打った同僚も。なのに、何事もなかったかのように今日が終わっては明日が始まる。考えるだけ無駄なんだ。心を無にするしか術はない、そんな世界なんだから。空き缶を拾うとゴミ箱に入れて寝室にいった。明日のために少しでも長く休息を取るためには、自分の時間なんてロクになかった。さー、寝るか!「うわぁぁぁっっ!!おまっ!!」布団をめくると、そこにまさきが丸まっている。お前、、幻覚じゃなかったのかよ?こう何度も同じ幻覚を見ると、そいつの正体を知りたくなって、手を伸ばす。俺の手は、まさきの身体にスーっと入っていった。何かを触ってる感覚はない。ただ、そこに空気があるだけ。お前、何者なんだよ…。ふと、さっきのシャンプーを思い出した。生身とは触れ合えないと言っていたけど、ベランダの窓には触っていたはずだし、シャンプーも手にしていた。生身じゃないものとは触れ合えんのか?俺は、まさきに布団をかけてみる。布団越しなら、まさきの存在を確認出来るかもしれないと思ったんだ。けれど、布団を被せると、布団はペッタンコになって、まさきの身体はなかった。でも、布団を捲ると、丸まって寝ている。なんなんだよ、一体!俺はクローゼットから毛布を取り出すと、まさきに布団をかけ、その上に横になって眠りについたんだ。…つづく…

    櫻葉【3】◆Daylight◆
  2. 憂国忌痛そうに見えぬ殉教図憂国忌わたくしの腹に贄の印潮鳴りの国はからつぽ三島の忌UFO来る三島忌の空がある三島忌やうつくしい星に行こう明日 またしても某サークルの今週の指令は、「三島忌、で俳句を作れ!」。ううう難題。幼児にもあの事件は衝撃でした。難しい人、の印象が強いけれど、『美しい星』『夏子の冒険』『三島由紀夫レター教室』などエンタメな作品も。若い頃、星新一と能登半島にUFOを探しに行ったと言うエピソードが好きです。「ここじゃない、どこか」に行きたかった人なんだな、きっと。絶筆『豊穣の海』は、今どき流行りの“転生”もの。彼が某新聞に寄せた「このまま行ったら日本はなくなって、その代わりに無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、裕福な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るのであろう」との予言?が刺さらない日本人はまずいない。裕福は、今やあぶくの態ですが…。―以上は大阪府堺市の石浜さんの所感です。ボクはなぜか三島由紀夫に反応しません。「潮騒」が好きですが、その他はどうも。1月25日(土)の京都・窓句会は彼女もコメンテーターなので三島由紀夫の話もしてみたいです。

    常連の俳句―石浜西夏
  3. 皆さん、お久しぶりですアホ歌人であるところのフェルナンド歌まろJr.三世です今日はこのアホブログのアホ管理人のえ。さんが、お魚くわえたどら猫を追いかけて行ってしまった故、私が代わりにブログを更新致したいと思っておりまするさて、本日ご紹介する短歌は私の、5000万句を掲載した為、厚さが広辞苑より厚くなり、重さがバーベル並になった故「重すぎる!ふざけるな!ジムかっ!」と大不評を買い・・一冊も売れなかった歌集「古今あほ和歌集・紅白歌合戦の出場者に選ばれなかった・・うぇ~ん・・うぇ~ん」編より一句ご紹介したいとおもいますもしお暇なお方がおられましたら、是非読んで頂き、失笑するなり、激怒するなり『どんたけ~!おせち(by IKKOさん)』を購入するなり、ご随意にして頂けたら幸いです!尚、本日は、五七五七七それぞれに趣味のイラストを書きましたので、是非ご覧下さいませ!では、本日の一句です!"Be Careful!!!徒然なるまま生きてるとあほになっちゃう・・・マジほんとだよ!!!!!!"(訳)徒然なるままに・・・つれづれなるままに・・・?・・・徒然なるままに?!・・ってどういう意味ですか?はい!教えてしんぜよう!徒然なるままにとは!"することもなく、手持ちぶさたにまかせて"という意味だよ!じゃね~!さよならバイバイ~!もう二度と呼ぶなよ~!プンプン💢Oh ~ thanks !・・ってあなた一体誰?誰?誰?おせーて!おせーて?teach me please!・・ま、そんなことはどうでもよろしいのですが・・ほほほほ❤日々、することもなく・・時に流されるままに・・ゴロゴロ~ゴロゴロ~と過ごしてばかり・・・ふと気づくと、何だか頭がボー!ボー!ボー!っとするな~・・・何か何も考えられなくなっちゃた・・・私は・・え~と誰だっけ?ここはどこかしらん?why私はTVを見ながら・・キャハ❤キャハ❤笑っておるのであろうか?・・そして、気づくと・・why ?このアニメキャラクターの"しんさん"とかおっしゃられるこのお方と同じおふざけお尻突きだしポーズをしながら・・おほほほほほ❤おほほほほほ❤と笑っているのだろうか?何だか怖い━━!怖い━━!楽しい━━!かなんか不安楽しくなりまして・・・お医者さんに行って、MRIを撮ってもらったところ・・「手遅れです・・・脳が完全にアホアホ化してます・・これからはアホアホ人として・・・誇りを持って生きていって下さいね・・・ハァ~・・・・(溜め息)」と・・・お医者さんが治療を完全ギブアップするほどのスーパーspecialグレートアメージングなアホアホになってしまいますよ・・・たまには4コママンガでもいいから本を読みましょうね!そこのお方ちゃま❤ほほほほ❤如何でしたでしょうか?私もアホ歌人であるので同じ悩みを抱えながら日々暮らしておりますのでくれぐれも、これを読んでいる皆様は頭を少しでも使って日々暮らして下さいね!さて、吉田兼好様が著した「徒然草」は、「枕草子」と並ぶ、古典エッセイの代表作と言われておりますが(誰がおっしゃったのかは知りませぬが・・)わたくしはこの「徒然草」が大好きで、電車通勤する際などに、よく読んでおりましたが、とても有名ちゃんな序文──"徒然なるままに日暮らし硯に向かひて心にうつりゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ"この序文を幾度となく読んでいる内にこれは、アメブロ更新そのものだな~!と思うわけでございます!ブログに有ること、無いこと、どうでもいいこと、アホアホなことを、思いに任せたまま書いていると・・だんだん・・だんだん・・気分が高揚してきて・・正気を失う程・・・アホアホおバカちゃまになっちゃって・・・時を忘れて文字を入力し続けている──。きっと、吉田兼好先生も、その昔、毎日毎日世間から離れた所で、コツコツエッセイを書かれていたんだなぁ~!エッセイの中には化け猫の話とか、かなりあからさまなフェイクニュースに惑わされ、右往左往する人々のこと等が数多書かれていて・・これって今と全く変わらねんじゃね?・・・と、時代&テクノロジーは著しい進歩を遂げたのに・・・人間は・・昔から変わらないのだなぁ~~と思い・・何となく虚しい気持ちになるのでありんす・・・。そういえば、大昔のモヘンジョダロの遺跡に落書きで・・・「全く・・・今時の若者は・・・」と書かれているそうですが・・・これも今と同じですね・・・ですから人間は進歩しているようで本質は何も変わってないということはわたくしもこのまま永遠にアホアホなんだ!Forever アホアホなんだなぁ~と思い・・・あやしうこそものぐるほしけれけれちゃんしちゃってる次第ちゃんであります!アホアホforever !forever アホアホ!ほほ❤今日も読んで頂きあざーす🙇またのお越しをお待ちしておりまする🙇ではまた👋ちなみに、わたくし、上のイラストのようなクレヨンしんちゃんポーズを決めてニコニコしていたら・・・家人に・・・・3年程・・口をきいてもらえない・・とても刹那的な年月を過ごしたことがありますので…皆さん、くれぐれもお気をつけ下さいませね🙇ま、わたくしだけに限ると思われますが・・キャハ❤

    Today ' s イラスト短歌ちゃま!
  4. タトゥーを入れようと思ったのは、これから私を抱く全ての男達と、そして自分自身への忌ましめの為だった。 「腐った花」と共に、「Love me more」もっと愛して、と言う言葉を私は文字通り胸に刻んだ。 (刻む-には、細かく切る。と言う意味の他に、切り込んで跡を付ける。と言う意味もある。)きっかけは、とある本との出会いだった。人は皆、胸にそれぞれの花を咲かせる。と書いてあった。それで考えた。私の花はきっと腐っていると思った。早くに無理して咲き誇り、押されて、踏まれて、泥水を被り、異臭を放つ、腐った花。 だけどそれは、皆には見えないらしい。そして、私も私の花を見失う時がある。私を抱く男には、私の花をちゃんと知ってその上で抱いて欲しかった。私も、自身の花を忘れ、もうこれ以上無駄に傷付きたくなかった。私の花は決して可憐で美しくなんてない。そんな勘違いをしてはいけない。分かりやすく書き記して置くべきだ。もう1つ「Love me more」とい言葉…。私を抱く男には、せめてその瞬間だけでも良い。もっとちゃんと私を愛して欲しかった。そして、私も私自身を愛せるようになりたかった。アメリカ村で見付けた小さな看板の小さな店に、思い切って入った。身分証はユカリちゃんのお姉ちゃんの保険証を借りた。すごく痛かった。溶けるほどに焼いて熱した刃溢れして切れ味の悪いカッターで、ゆっくりと何度も同じ場所を切り刻まれる様だと思った。当時私は、心と身体の痛みへの恐怖からか、あるいは只のエロへの探究心からか、SMに興味があり、少し勉強していた。 それを活かす時だと思った。 痛みを快楽に切り替え、昇華させてあげれないか…。 本当に恐るべき中学生だ。私はそれを実行し、成功させた。 逃げ出したくなるような、骨に響くその痛みを、悶えるような快楽のスイッチに切り替え…。最後には施術台の上でこっそりと絶頂を迎えた。激しい快楽の波の中で、やっぱりSMクラブで働いてみようかなと思い…。イヤイヤ、それでは本当に愛されルートから外れてしまう…。と思い直した。«忌ましめ»として、コレはやはり私に必要だと早速実感し、胸元の入れたてのタトゥーにそっと、手をあてた。このお話は実際に私の身に起こったノンフィクションです。ただ20年以上も前の事ですし、記憶はあやふやです。全て一字一句間違いない真実かと問われると自信が持てません。ごめんなさい。※プライバシーに配慮し、名前など多少意図的に変更させて頂いています。初めからご覧頂ける方はこちらからどうぞ↓『1 エピローグ ~自由と言う名の別次元の地獄へ~』14才、中学2年の夏の初め、私は家出して風俗で働いていた。それが今では、お年寄りや子連れのお母さん達にヨガを教えながら、旦那と仲良く、3人の子供を育てている。…ameblo.jp

    36  Love me more 戒めのタトゥー
  5. 都内で暮らす次女AIに、郵便物を渡すことになった。年末調整の書類です。『今年も年末調整の季節がやってきた』あちこちの保険会社などから控除証明書がとどきはじめた。今年も年末調整のシーズン到来です。数年前、会社の年末調整は、従来の紙での申告から人事システムからのワー…ameblo.jp会社で仕事しながら待っていると、AIからLINEが入った。「19時ぴっかりに有楽町駅につくよ」。絶妙な打ち間違いに、笑ってしまった。*****あれこれ突っ込みどころ満載のそんなAIが先日、都内の教会で結婚式を挙げた。当日の朝は早い。せっかくなので、母娘3人、水入らずで都内のホテルに前泊しようという話になった。どうせ泊まるなら、と選んだのは、丸の内OLとなって以来数十年、憧れ続けたこちらのホテルです。ホテルの歴史 |東京ステーションホテル【公式】100年以上にわたり、東京の中心で人々を見守り続けている東京ステーションホテル。人と人が生み出したホテルの物語がここにあります。www.tokyostationhotel.jp客室のご案内 |東京ステーションホテル【公式】室内に階段があるメゾネットや駅舎ドームが望める部屋など、高い天井と建物の形を活かしたユニークな150の客室を備えます。www.tokyostationhotel.jp私は金曜の仕事終わりにそのままチェックインした。残業続きの日々だったけれど、「今日こそは早く帰ってください」と職場の人たちに温かく送り出されて嬉しかった。日ごろ介護している実家の母も、この日は妹が世話を引き受けてくれ、別のホテルに宿泊させてくれた。*****AIは前夜ぎりぎりまで披露宴の準備に追われていたため、夕食はホテル内のレストランで長女PARUKAとふたりでゆっくり食べた。カントニーズ “燕” |東京ステーションホテル【公式】中国料理「カントニーズ “燕”」のコンセプトは、美容・健康・アンチエイジング。野菜を活かしたヘルシーな新感覚の広東料理をご堪能ください。www.tokyostationhotel.jp美容・健康・アンチエイジングをコンセプトとする広東料理のレストランで、わが家の美容番長PARUKAが予約してくれた。精進蒸しスープ。スープの向こうに置かれているデイビー・ジョーンズの干物みたいなのは材料だそうです。生前のデイビー・ジョーンズPARUKAがご馳走してくれたので、写真多めに掲載しました。美味しくて体に良いものでお腹がぱんぱんになった。*****ホテルの中は、まるで美術館のようです。いつもは向こう側から眺めるエントランス。フロント。スタッフは女性多め。温かくも客の領域に立ち入らない理想の接客。東京駅を丸の内側からパノラマで見るとこのような感じなのですが、ここのどの部分が客室なのかずっと疑問でした。正解は、左側のドーム(北口)から右側のドーム(南口)までの2階から3階全てが客室。全150室あるそうです。(2012年の改築前は50室だったとのこと)だから廊下がとーーっても長いです。こんな風に駅の一部が垣間見えるエリアもあってテンションが上がる!!!南北のドームを客室エリアから眺めるとこんな感じ。ドームの周囲もぐるりと客室が並んでいる。みなさんお勤めご苦労さま、とつぶやいてみる。自分がさっきまでお勤めしていたことなんて、すっかり忘れてしまえる非日常感。ハリーポッターの食堂みたいなこのエリアはアトリウム。宿泊客のみここで朝食を摂ることができます。クラシカルな客室は天井が高い!2階が約3.7m、3階が約3m(ドームサイドは約4m)あるそうです。私たちの部屋は2階でしたが、天井高を写真に撮るのは難しい。。窓際はエキストラベッドですが充分なしつらえです。バスルームも広くて新しくて清潔でした。翌朝、PARUKAとAIは、仲良く揃って右頬の同じ位置に小さなニキビが出来た。鏡の前でふたり並んでニキビの写真を撮っていて、可愛かった。客室から眺める早朝の丸の内。*****その後の結婚式は、心温まる良い式だった。AIは私たち夫婦が式を挙げた教会で、私の着たウエディングドレスを着てバージンロードを歩いた。前日の昼過ぎ、AIが花嫁の父の役を頼んでいた義弟から、私にLINEが届いた。マッキー、というのは私の夫のことです。子どもたちが父親のことをマッキー、マッキーと呼ぶので、いつしか皆が夫をそう呼ぶようになった。合理的で、どちらかといえば普段ドライな義弟の不意打ちに、ちょっと泣きそうになった。前泊するため既に家を出ていましたが、妹に頼んで夫のギラギラした金ぴか腕時計を持って来てもらった。『37.義弟夫婦とともにアメリカを家族旅行する』亡くなった夫には2歳下の弟がいる。義母は夫が20歳のころに亡くなっており、義父も比較的若くして亡くなっていて、弟がひとり残されたかたちだ。*****義弟は…ameblo.jp式では長女PARUKAが証人として、AIと義弟の後ろを歩いた。AIも泣いていたけれど、PARUKAは号泣していた。義弟の後ろ姿がマッキーにしか見えなかったと言う。きっとギラギラ時計に乗っかって一緒に歩いていたんだろう。そこから車で青山の披露宴会場に移動した。予想外の青空のもと行われたままごとみたいなガーデンパーティは、楽しかった。AIの中学・高校の同級生は皆素敵な女性になっていた。テレビの制作会社に勤めるAIの上司と先輩が撮影と編集を請け負ってくださったお祝い動画はびっくりするぐらいのクオリティで恐縮するばかりだった。『70.AIの仕事現場を見学する  71.アビーロードをわたる』ところで今回のロンドン家族旅行は、テレビ制作の仕事をしている次女AIの初めての海外ロケに便乗するかたちで実現した。仕事終わりに現地で合流する予定だったので、…ameblo.jpケンちゃんもサナちゃんもお洒落して参列してくれた。『天才ケンちゃん来訪す』都内で別に暮らす次女AIの職場の新年会が、盛大に行われました。わが家で。おいのび太。新年会はお前んちの実家でバーベキューやんぞ。(イメージ。)…ameblo.jp因みに「お母さんもぜひ」、と言われて撮影に参加したのですが、カメラを担いでいたタカハシさんと喋っていたはずが、出来上がった動画では担当番組のキャラクター、アケタロウくんと喋ったテイになっていて度肝を抜かれた。駆け出しのころからお世話になった何人かの有名な芸人さんたちがお祝いの言葉を寄せた動画もあり、皆で喜んだ。夜の二次会に、高校時代、AIが散々迷惑をかけた担任のオオタケ先生が来てくださるというので挨拶に顔を出した。ノリノリの若者の中でポツンと取り残されているのでは、と心配していたのですが、先生、教え子たちと一体になってとっても楽しそうでホッとした。新卒で、AIのようなじゃじゃ馬のいるクラスを受け持って、あの頃はきっとすごく気を張って頑張ってくださっていたんだろうな。先生本当にごめんなさい。『女子校育ちは元気一杯②』【登場人物】長女PARUKA ・・・ 当時中学3年生次女AI ・・・ 当時中学2年生*****【保護者面談】3年C組の教室には雑誌“いぬのきもち”と“ね…ameblo.jp初めて見る無邪気な笑顔ではしゃぐオオタケ先生とハグをして、帰途についた。帰って一息ついて鏡を見ると、左頬に見たこともないシワが出来ていた。朝からずうっと愛想笑いをしながら駆けずりまわっていたせいだ。お疲れ、花嫁の母。今日の私の頑張りは夫も褒めてくれることだろう。19時ぴっかりに有楽町に着くような明るい娘として、無事嫁に出したよ。保湿をし、買ったばかりのリカバリーウエアに着替えてぐっすり休んだ。PARUKAとAIと並んでお祝い動画を見る私の母。半分以上、母に育ててもらった娘たちです。AIにマイクで呼び掛けられて手を振る母。↓よろしければクリックお願いします

    90.東京ステーションホテルの客室から朝日に照らされた行幸通りを眺める
  6. 3年前に書いたリクエストの話ですが、いいところで終わっていたので、お誕生日の企画とさせて貰いました(甘々というよりもエロかな・・)ちょっとそぐわないかもですね。すみません、書いていた話は間に合わなくて・・このお話の続きになります静かなホテルの部屋。白いシーツの上、全裸で横たわる貴方の横に寝転ぶと俺は、じっとその姿に見惚れた。手に入れたいと願い続けた人が今、目の前で、すべてを俺に見せている。「ああ、綺麗だよ・・とても」そっと囁くと長い睫毛を見せながら瞳が静かに閉じられる。唇で 胸 の小 さな印を弄ぶと、ピンク色の 唇が快感に歪み、小さな喘ぎ声が漏れた。「貴方の中に入りたい。繋がりたい・・」俺が口にした言葉に反応するように、 貴方の頬がぱっと赤くなりそして、ゆっくりと首が動いた。俺は、そっと貴方の右足を肩にかけた。ずっと欲しくて・・待ち望んでいたものが目の前にある。やっと・・やっと俺のものにできる・・・初めてだろうことはわかっていたし、強い抵抗と、貴方の苦痛に歪む顔は容易に想像できたが止めることはできなかった。自身の 熱く 硬くなったものを貴方の片足を上げた先にある 秘密の場所にあてがうと、一気に貫いた。「あぁ・あ・・・」貴方が小さく叫ぶ。「きつい・・そして熱い・・ああ、いい・・もっと奥まで・・もっと深く繋がりたい・・。」男にしては、華奢な体を組み敷いて、強く突きあげると俺は自分の欲望を口にする。勝手な男だと思いながら。しかし貴方は、ハアハアと荒い息を吐きながらもゆっくりと目を開けた。そして俺の体を両手で抱きしめる。「僕を貴方のものにして欲しい。そう僕の体に覚えさせて・・」微笑む貴方はたまらなく愛おしい。「俺のものだから、絶対に誰にも渡さない。俺だけを、俺の体だけを覚えておくんだ、智。」そうさ、俺も貴方のものだから。愛している、貴方を。最後の言葉は口には出さず、俺は、貴方の体の最奥に向かって何度も突き上げた。窓の外は綺麗な夜景が瞬いていた。

  7. *BL小説につき苦手な方はご遠慮下さい。「智さん。アドベントカレンダーって知ってます?」「壁ドンカレンダー?」「そんなカレンダーあったら欲しいわ。違う違う!アドベントカレンダーですよ」「壁ドンして欲しいの?」「そこから離れて下さい。アドベントカレンダーですってば」「クリスマスまで日曜日を4回数えるカウントダウンの為のカレンダーだろ?」「俺より詳しいじゃないですか」「この前テレビでやってた。それで?」「買って来たんだけど、部屋に飾ってもいいか聞こうと思って」「もちろんいいよ。俺も手伝うわ」アドベントカレンダーとは、キリストの誕生日、つまり12月24日の前の日曜日を4回分カウントするものなんだけど、最近ではわかりやすく1〜24日までの物がほとんどらしい。「カラフルで可愛いなあ。さすが翔ちゃん」「気に入ってくれました?」「うん。翔ちゃんの方が可愛いけどな」「恥ずかしいからちょっと黙ってて下さい。それでね、智さん明日誕生日でしょ?だから、プレゼントがあるんですけど……」「え?今日くれるの?ありがとう」「いや、その、えっと……電気消してもいいですか?」「なんかヤダ」「……智さん。前に雑誌で“ラ・ペルレ”の下着見て絶賛してましたよね?」「あ?ああ、あの高級下着か。で?それが何なの?…………えええ!?もしかして、今穿いてんの?」「ちょ、声が大きい!」「それは見たい。ああ、さすがに明る過ぎるか。わかった、上の照明は消そう。枕元のライトだけならいいよね?」「う、うん」「ありがとな、翔ちゃん。本当はそう言うの、苦手なんだろ?」「苦手なんじゃなくて、恥ずかしいだけです。こんな、紐だけみたいな……」「……ゴホッ、ゴホッ、あ」「ええ!?鼻血?うわっ!ちょっと待ってて!ティッシュティッシュ!はい!」「………りがと、ゴホッ」「智さん、ちょっと横になってた方がいいよ」「せっかく、せっかくの……」「まだ明日があるし、下着は無くならないですから。ね?」こうして、翔のせっかくの勇気あるプレゼントは、翌日に持ち越された。ある意味結果オーライてある♡おしまい♡ラ・ペルラでは無いけれど、イメージはこんなのです。↓

    大櫻*アドベントカレンダー《誕生日前夜》
  8. 11月26日。今日は嵐のリーダー 大野智様の御生誕記念日です。大野智様。本当にこの世に生まれてきてくださり本当にありがとうございます。お母様に、いつも産んでくれてありがとう。は、すでにネタになっていますが、その「ありがとう」という、感謝と謙虚さが、大野さんの本質なのだとおもっています。ぶれることなく自分が今やらなくてはいけないことをストイックにおこない、そして、ただただ己を高め、磨いていく。好きなことだけを突き詰めると周りには思わせながらも、実は、四方八方に配慮の塊。周りに敵は作らない。それどころか、その素直さと真っ直ぐさと溢れ出る才能で、全ての人を惹きつける。神のような人だと思うのです。なのに、嵐の五人になると、ふにゃんと全ての力を抜いて、皆に全てを任せてのんびりモード。でも、何かがあると、スイッチが入ったように凛々しくかっこよく美しい。ほんとリーダーとして、頼もしくて最高じゃないですか!私の憧れるリーダー像そのものでもあります。早くあなたに会いたい。歌って踊るあなたを見て、感涙に咽びたい。本気でそう思っておりますがあなたが幸せで過ごしてくださるのが最優先。自分の願いは、置いておいて、大野智様がこれからも幸せな一年をお過ごしになることを心より心よりお祈りいたします。本当にお誕生日おめでとうございます。今日は、7時から勝手においわいとして、大宮山の天然いちごというお笑い話をお送りさせていただきます。よんでくださると嬉しいです。コメントは非公開です。

  9. 西脇さんは28歳、まだ独身です。仕事は工務店勤務でコンクリ塗装を担当しています。その日は休みの前日で、仕事仲間と2次会まで飲み、その後さらにカラオケに行きました。そこで解散になったんですが、西脇さんはなんだかまだ飲み足りず、一人で深夜営業のバーに入って強いウオッカを数杯ロックで飲みました。その時点で夜中の2時、もう終電はありませんでしたが、自分のアパートまではそこから電車で2駅ほど、気が大きくなっていた西脇さんは歩いて帰るつもりでした。ひと気がほとんどなくなった大通りをふらふらと歩いていました。さすがにその時間では通りに人影はなく、車の数もまばらでした。西脇さんが交差点の角を曲がったとき、歩道のすぐ脇にあるマンホールの蓋が急に膨らみました。内側から押されているような感じです。しかし酔っ払っている西脇さんはそれに気がつきませんでした。ですから突然マンホールの蓋から、にじむようにして人が出てきたときには、驚きのあまり尻もちをついてしまいました。そしてなんとか起き上がったとき、幻覚ではないかと思いました。それが人なのかどうかはっきりしなかったんです。というのは、そのものの体は透きとおっていて、向こうの様子が透けて見えたからです。そのものは・・・兵士のような格好をしていました。しかしヘルメットを被った兵卒ではなく、軍帽で少尉以上の士官に見えました。・・・マンホールから出てきた兵士は全部で数名ほど。全員が揃うと隊列を組み、ザッザッと軍靴の音を響かせ、○○町方面に歩き去っていったんです。西脇さんは激しく目をこすりました。・・・こんばんは。私は三輪といって現在17歳です。高校生の年齢なんですが、特殊な学校に通っています。神職を養成する学校なんです。私は家が代々神職を務めていて、祖父や父、兄たちもそうです。で、私もアルバイトの巫女さんではなく、正式な神主をめざしてこの養成学校にいるんです。その日の未明、4時前のことです。私は夢も見ず熟睡していたんですが、カランカランという鐘の音で目を覚ましました。学校の寮の部屋、2段ベッドの上の段です。まだ頭がボーッとしていましたが、気をつけて起きないと頭を天井にぶつけてしまいます。誰かが鐘を鳴らしながら寮の廊下を走ったようでした。私たちの学校には近代的な放送設備などはないのですが、緊急事態だとわかりました。急いで学校のジャージに着替えて顔を洗い、全員が体育館に集合しました。壇上には校長先生が出ておられ、大変なことが起きたのがわかりました。校長先生が生徒の前に顔を出されることは滅多にないのです。校長先生は開口一番「学校の本殿が荒らされた。鏡が割られた」と言われました。これは大事です。私たちは緊張して言葉の続きを待ちました。「昨夜・・・というか今朝の3時ころか、何者かが本殿に侵入したようで、大きな金属音がした。番の者もいたのだが、侵入には気がつかなかった」みなはいっせいに息を飲みました。先生は続けて「鏡が半分に割られて破片が床に落ちていた。ガラスではなく金属鏡なので、大変な力だ。おそらく生きた人間ではない」校長先生は私たちの様子を見回してから「扉の鍵には異常はなかった。それに番の者の話では、駆けつけたときには荒らしたものの最後尾が扉に埋まるように消えていくところだったらしい。つまり扉をすり抜けることができるのだ」ザワザワと体育館がざわめき、みなが動揺しているのがわかりました。「その者の話では、やったのはボロボロの、旧日本軍の軍服を着た兵隊の一団だったらしい。詳しいことはまだわかってない。みなは部屋に待機していてくれ。これから情報を集める」ということで、その日の授業はなし。私たちはみな自分の部屋でそれぞれ書道や祝詞の稽古をしていたんです。お昼前にまた体育館に集合がかかりました。今度は生活指導の教官が前に出て、「情報を集めた結果、今朝、〇〇町のA交差点付近のマンホールから、姿の透けた兵隊が出てくるのを見たものがいた。どういうことかはわからん。これから調査に入る。今から名前を呼ばれるものは調査班の手伝いをする」そして、最初に私の名前が呼ばれたんです。それから、女子部の3年生で成績のよいものが数名。それから私は準備をしました。まず禊をして体を清め、お祓いを受けて霊的な護りを身にまとったんです。そして夜を待ちました。昼のうちは一般の人がたくさいんいるので、危険だし、私たちの存在を知られることもできません。夜の10時、私はジャージの上に革胴とヘルメットをつけ、ヘッドライトを装着して探査に加わりました。行く場所はあの交差点のマンホールではありません。ある地下鉄の駅の構内です。まだその日のうちで、たくさんの人が駅にはいましたので、私たちは駅の前につけたマイクロバスの中で待機しました。そして終電が出て駅のシャッターが閉まった時点で出動したのです。・・・一般の人には知られていませんが、東京都の地下には大規模な地下通路がはりめぐらされています。おそらく第二次世界大戦前に掘られたものだと思います。皇族を逃すための通路とシェルター機能を兼ね備えたものです。私たちもすべての通路は把握していないほど複雑で、その一部は地下鉄の駅ともつながっていたんです。私たちは、教官4名を先頭に、そこから通路に入り込みました。迷路のような東京防空トンネルに。おそらく学校を荒らした兵士はそこから出てきたのだろうという教官たちの考えでした。それから、暗いかび臭い中を2時間ほども進んだでしょうか。通路の壁は80年以上も前に掘られたとは思えないほどしっかりしており、ところどころに天井を支える鉄のアーチがありました。湿気が少ないのと、地下で細菌が少ないためか、ほとんど腐食はみられません。やがて、前方から音楽が聞こえてきたんです。私たちが学校で習う雅楽とは違った、異国じみた情熱を感じさせる音が。先生方は背中のザックからお清めした榊を取り出し、私たち生徒は同じく神紐を出して両手で伸ばしてかまえました。不意に広い空間に出ました。そこは体育館の半分ほども広く、中央に朽ち果てた幌つきの軍用トラックがあったんです。旧帝国陸軍のものです。もちろん動くはずはありません。そしてその周りを黒い巫女服姿の数名が取り囲んで、音楽に合わせて踊りを踊っていましたが、日本の踊りとは思えませんでした。私たち神紐を持った生徒は、お互いの紐をつなげるようにして輪を作り、だんだんに範囲をせばめていきました。やがて黒い巫女たちが一か所に集まったところで、教官の先生たちが榊の枝で黒い巫女たちにふれ、ふれられた者たちはたちまちのうちにその場に昏倒したんです。これで終わりでした。「この場の浄化は今すぐは無理だ。処理版をおくろう」教官の一人が言いました。あとは後日譚です。踊っていたのはある新興宗教団体に属していた者たちで、私たちに解散させられたのを恨んでの犯行でした。軍用トラックは、運転席に2名、幌の中に数名分の人骨がありました。旧日本軍の士官のものです。おそらくですが、敗戦が近くなって、この地下通路から皇族や政治家を逃すための部隊なのだろうと思いました。それを発見した新興宗教の残党が、呪いの核として私たちの学校を襲わせた。そう推理しましたが、調査の結果ほぼそのとおりだったことがわかったんです。これで一件落着ですが、学校の本殿まで侵入を許して鏡を割られたのは大失態でした。後になって私は、教官に「あの地下通路で不届き者たちが踊っていたのは何ですか?」と尋ねましたら、「あれは裏舞というものだが、お前たちは知る必要がない」このように言われたんです。

    裏舞の話
  10. 『今日は泊まってっちゃいなよ』っていう井ノ原さんの一言で、今日、僕たちのお泊まりが決定した。場所は二十世紀工房の2階。井ノ原さんたちには、それぞれ帰るうちがあるみたいなんだけど、帰るのが面倒になったりしたときにいつでも泊まれるようにってことで、2階に井ノ原さんたち3人プラス、ゲスト含めての4部屋とトイレお風呂リビングダイニングが完備されてるんだって。だから『いいから、いいから。ご両親にはどうせバレないから大丈夫、大丈夫』って僕たちは連れて行かれた。着替えないからって断ったよ?断ったんだけどね?『もちろん、急なゲスト用にって着替えぐらいあるよ‼︎』だって。和の着替えも、赤ちゃんは何があるか分かんないからって智がしっかりたくさん持ってたし、最終的には『洗濯乾燥機もあるから問題なし‼︎』ってことまで言われちゃったらもう、断る理由がなくってさ。ぞろぞろ連れ立って2階に行って、井ノ原さんがご飯を作ってくれて、それを満腹になるまで食べたときだった。井ノ原さんのスマホが鳴ったのは。「あー、はいはい井ノ原。坂本くん?着いた?おっけおっけ、すぐ行くよ。開ける開ける。ちょっと待ってて」井ノ原さんはにこにことスマホを耳にあてながらそう言って、『ちょっと下開けて来るね。開けてあげないと『札』で入って来れないからね、あの人たちね』ってにこにこしながらおりて行った。………来た。坂本さんと長野さんが帰って来た。そして、ご飯を食べながら教えてくれた、僕の養子先候補の人、松岡さんって人が、来た。聞く限り変わった人。元々は北海道出身の人で、子どもの頃にお父さんお母さんの『術者』の仕事都合でこっちに来てたんだって。その頃に偶然、『術者』とか関係なしで同い年の井ノ原さんと知り合って意気投合。仲良くなってから松岡さんが『術者』とか、井ノ原さんのご先祖さまが昔『術者』から追い出されたとか色々話したけど、お互い特に気にせずそのまま仲良しで。けど松岡さんは『術者』ならではのしきたりとかが窮屈で合わなくて耐えられなくてもう無理ってこっちを飛び出して、今は『術者』の絶対数が少ない北海道にひとりで戻ってのびのびと仕事をしてるんだって。とは言っても、こっちにも活動拠点にしてるマンションがあるとか何とか。『だからもし松岡と雅紀くんが養子縁組しても、雅紀くんが北海道に連れて行かれちゃうなんてことにはならないから、そこは安心してね』何でか井ノ原さんは、それを僕じゃなくて潤に向かって言って、潤が『ああ、うん………』って頷いてた。「………どんな人だろう」足音と賑やかな声が聞こえて来て、ちょっと緊張。だって、お父さんになるかもしれない人なんだよ?変わってる人っぽいけど悪い人じゃない。とはいえ。走り回ってた『式』たちが、聞こえて来た声に反応して僕の元に集合して来た。しょーちゃんも潤も和も智も、ドアの方に視線を向けてる。そして。「おう、どこだどこだ⁉︎オレの息子候補ってやつは‼︎」ガチャってドアが開くのと同時に、肩で風を切るチ◯ピラ風な背の高い人が、大きい声で言いながら入って来た。何か想像してたのと違う‼︎びっくりし過ぎて、僕たちは全員で固まった。北海道で井ノ原さんのお友だちと言えば(笑)懐かしの弁当屋コンビ復活

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  11. 櫻葉【はじめに】◆Daylight◆2016年5月から掲載していたお話です。これ、続編もあって、2018年5月まで続いてた。約2年も書いてたんだなー。  当時の裏話として、これ最初は【迷宮ラブソング】ってタイトルだったんです。「生まれる前からー」ってやつね。うん、わかりやすい。そんなお話にしようと思ってたけどどうもタイトルがしっくりこなくて。で、まだ発売前だった【Daylight】をタイトルに。嵐さんの楽曲をお話のタイトルに使う時は、割と歌詞読みこんで考えて、その楽曲に合うようにってしていて。え?真面目かって?私、意外とふざけた真面目なんすよ。で、ドラマ【99.9】に使われていたからさ?ドラマ考えると、どうしてもドラマイメージになりがちやんか?だから、悩んでたんだよね。そんなところに、お友達からアドバイスが!(お友達、覚えてるかなぁ?)お友達「99.9%結ばれない二人が、1%で結ばれる話にしちゃえ!」私「100.9%になってるけど?」お友達「サブタイトル、100.9%のキセキで!」まぁ、100.9パーセントもキセキあったら、世の中キセキだらけで、もはやキセキとは?笑そんなわけで、親バカタイム。今回も、カバー(表紙画像)は長女もこたんに依頼。私「こんなイメージでスタイリッシュな雰囲気で描いて欲しい」(ちなみにこの曲のCDジャケットみたいな感じ)だったのですが、もこたんから「こんなのは?」と、全く違うものがやってきました。じゃんっ!おーーーー!かっこいい!もこ「お話の内容聞いて、、こんなイメージなんだけど?」そこで私は思いました。ストーリーを口にすると真面目な話なんだけど、中身ふざけたヘンタイなんだよな(辛)でも、左側のおててだけ透けてる感じ。すごくいい!いつもいつも娘に感謝です。では、朝のトイレタイムに、デーライトどうじょ。あ、ちなみに、限定解説ないとこあるかも。一行解説ぐらいは追加するつもりですが、気になる方はこちらもどうじょ。『【アメンバーについて】アメンバー受付中』このブログは2015年からやっていた【鼻血の嵐】の再掲載です。初めての方は、できれば最後まで読んでいただけたらと思います。この記事があるときは常時、アメンバ…ameblo.jp

    櫻葉【はじめに】◆Daylight◆
  12. 第1話最終章79はこちら『群青と真紅 79【〜第1話最終章〜】』前回の物語『群青と真紅 78【縁組〜婚約へ〜】』前回の物語『群青と真紅 77【遠距離恋愛】』前回の物語『群青と真紅 76【領主としての大仕事】』前回の物…ameblo.jp愛する読者の皆様、いつも物語を慈しみ下さりありがとうございます🩷ここから群青と真紅の第2話のスタートです物語は新しい世界へ突入致しますお互いを大切な存在として愛を育むテヒョンとジョングクの二人に、どんな世界が待っているのか・・・是非、ご期待くださいませ❗❗【ニールの縁談】ジョングクが休暇を終えて、遠征先のスコットランドに戻ってから数週間が経っていた。テヒョンも公務や領地の仕事で忙しくしていたので、さほど寂しさを感じる余裕もなかった。この日は、宮廷にニールが用水路建設の進捗状況の報告をしに来る日で、テヒョンも既に国王の私室にいた。「どうだ、テヒョン。婚約発表から日が経ったが少しは落ち着いたか?」「はい。しかし婚約だけでも何かとやらねばならぬ事があって驚きました。」「ははは、それはお前が王族であるからな。普通の貴族とは違い、余計に手続きの為の準備が必要だったということだ。」「はい。そうでございますね。」「一時は淑女達の嘆き悲しみで社交界は大騒ぎだったが、だいぶ沈静化したな。」国王がやれやれという感じで言ったので、テヒョンは苦笑いをした。「そうだ、お前には先に知らせておいてやろう。」「何でございましょうか?」「ジョングクは予定より早く遠征先から戻すことにしたぞ。」「本当ですか!」テヒョンの一瞬でパッと明るくなった表情に、「嬉しそうな顔をしよって。」とからかった。ふふっと感情を隠そうともしない様子に『あのテヒョンが、よくこうまで変わるものだ。』と感心して微笑んだ。だか、何故引き上げが早まったのか、いつものテヒョンなら訊ねてくるはずなのに、今回は気にならないようで、国王は少し安堵した。「結婚式まで色々やらねばならぬ事が山積みであろう?」「はい。どうやらそのようで・・・」「なにを他人事のように言っておるのだ。そんな所だけは今まで通り変わらぬな。」「え?」何の事を言われたのか分からない表情のテヒョンを見て、国王は吹き出してしまった。「陛下、皆様お集まりになりました。」侍従長が国王を呼びに来た。「よし、では参るか。」「はい。」二人は立ち上がると、執務室へ向かった。「皆様方、国王陛下、大公子殿下のお成りでございます。」侍従長の声に集まっていた者達が立ち上がる。国王とテヒョンが執務室に入ると、皆が一斉にお辞儀をして迎えた。テヒョンは席に着く時に、ニールとゲインズが会釈をするのに気付いて笑顔で応えた。今回の集まりには、関係する大臣やサンドリア侯爵も侯爵家の関係者と共に出席していた。国王が挨拶を終えると、早速ニールが呼ばれてボードが用意されている所まで出ていく。ニールが持参していた工事現場の図面を拡げてボードに貼ると、進捗報告が始まった。しっかりとした口調で、どこの部分をどういった内容で施工しているのか、誰が聞いていても分かり易く説明していく。ニールはすっかりこの事業の責任者の貫禄が出来上がっていた。「ニールはもう以前とは別人になったな。」まだ報告が続く中、国王がテヒョンに静かに語り掛けた。「本当に。本来の姿が今目の前にしている彼なのでしょう。」出席者の中には、大学から博士も数人参加していて、真剣にメモを取る者が多かった。実際に現場へ足を運んでいる博士もいて、熱気も感じられた。この日まで悪天候に見舞われることもなく、工事は順調に進んでいるようだった。ニールの報告の後に質疑応答の時間が設けられ、積極的なやり取りが繰り広げられた。ニールは工事の内容をよく把握していて、質問の度に資料を見ることなく的確に答えていた。国王もテヒョンも感心しながらその様子を見守った。進捗報告が無事に終わり、出席者達は国王の執務室を出ていく。ニールとゲインズは国王とテヒョンの前に来ると改めて挨拶をした。「上出来であったぞ、ニール。」「ありがとうございます。」「そなたに任せておけば間違いないな。」国王は嬉しそうに笑った。「遅ればせながら大公子殿下、この度はチョン伯爵との御婚約、誠におめでとうございます。」ゲインズが祝辞の後改めてお辞儀をした。「おめでとうございます。」ニールもその後に続いた。「ありがとう、二人とも。」テヒョンが嬉しそうに礼を言う。「チョン伯爵が遠征中とのことで、お寂しくはございませんか?」ゲインズが察して訊いた。「もう慣れた。大丈夫だ。」「それは痩せ我慢ではないのか?」国王が横からからかった。「陛下、、」テヒョンは静かな声で反論した。「まぁよい。立ち話もこれ位にして食事に参ろう。先に行くぞ。」そう言って、国王は執務室を出て行った。食事は国王の私室の隣にある、控えの間に準備された。テヒョン達も国王の後すぐに向かう。先に控えの間にいたサンドリア侯爵がテヒョンの姿を見ると、婚約のお祝いを述べにやってきた。「殿下、改めまして御婚約おめでとうございます。おめでたい話題と順調な工事の報告で大変心嬉しく存じます。」「ありがとうございます。そう言って頂けると、私もとても嬉しい。」控えの間に居合わせた者達も拍手をして同意する。「さ、この幸福な雰囲気のまま食事にするとしよう。」国王の一声で皆がテーブルの席に着いた。ニールとゲインズはテヒョンの両隣に着席した。食事の席には大臣達もいたが、かしこまることなく国王が言う通り、幸せが感じられる和やかな雰囲気となった。食事が一段落してデザートがテーブルに並べられた頃、ニールが話し掛けてきた。「こうして殿下のお隣に座る事が許されたのですが、恐れ多いことで緊張が解けません。」「ははは、今日はお前が主導の会であったのだから、堂々としていたらいいのだ。」ニールは恐縮しながら、「やはり私は格式のある方々との会食は苦手なようでございます。」と言った。「何を言っておる。もうお前は実質的にそれ相応の《格式》を持っているのだぞ。」テヒョンはクスクス笑いながら、自分の立場に決して驕り高ぶることがない、誠実な姿を好ましく感じた。ニールは今までなかなか見る事がなかった、弾んだ様子のテヒョンに見入っていた。「殿下は今とてもお幸せそうでございますね。」「ん?そう見えるか?」ニールは笑いながら頷いた。「殿下、実はニールにも縁談がございます。」ゲインズが会話に入ってきた。「何?そうなのか?」ニールが気恥ずかしそうに笑う。「はい、ありがたくも私の義理の妹でもある、ゲインズ家のお嬢様でこざいます。」「なんと!そうなのか。」「私どもの長女がどうやら、ニールが御領地に来た時から見初めておりましたようで。養子に迎える事になった時、娘が打ち明けてきたのでございます。」「義父上、この場でそのような・・・」「あの尖った頃のニールを見初めたのか?そなたの娘は、なかなか人を見る目があるではないか。」テヒョンは恥ずかしがるニールに構わずゲインズの話に乗っかった。「ははは、、私もビックリ致しました。しかし、私も妻もニールを娘の婿にする事にはなんの異存もございません。あとはニールの気持ち次第でございます。義理で縛るような無理強いだけはしたくはありませんので。」「そうか、そんな話が出ていたのだな。」ニールは何か考えているようだったが、テヒョンが自分を見ている事に気付くと、にこりと笑顔を見せた。「彼女は賢くてとても可愛らしい方で、私には勿体ないような気がしております。」テヒョンはニールの、なんとなく遠慮しているような言葉が気になった。「あ、殿下、お話の途中ではございますが少し失礼致します。」ゲインズがサンドリア侯爵側の領地管理者に呼ばれたようで席を立つと、テヒョンに頭を下げてその場から離れていく。テヒョンはゲインズが離れてすぐに、「ニール、何かこの縁談に迷いがあるのか?」と訊いた。ニールは少し驚いた顔をしたが、すぐに答えた。「決してそのようなことなどございません。」「そうか、、、ゲインズが申していたように義理を感じての事であれば、私は勧めることは出来ぬからな。」テヒョンの言葉に一瞬視線を落としたが、すぐに笑顔を向けた。「私は彼女を愛おしく思っております。」「うん。そういう気持ちがあるなら何も言うことはない。」「はい。共に歩んで行ける人だとも感じでおります。」テヒョンは笑ってニールの肩を叩いた。テーブルでの会食が落ち着くと、テヒョンの元には大臣が入れ替わり立ち替わり挨拶に来た。ニールは笑顔で応じるその美しい横顔を見ていた。また、ニールの所にも挨拶に来る大臣達がいて、しばらく談笑をした。テヒョンは、ニールが《格式》が苦手だといいながらも、そういう者達と社交的に接する姿を見て満足そうに笑った。【ジョングクの帰還】季節は真冬の厳しい寒さの中にあった。今年の締めくくりであるクリスマスとテヒョンの誕生日を控え、公爵家の大階段の前は昨年の様に、デイビスが手配した樅の木に従僕や女中達が、皆で楽しそうに沢山のオーナメントで飾り付けをした。この年は特に公爵家におめでたい発表があったので、それはそれは豪華で立派なクリスマスツリーになった。この日のテヒョンは、前日の就寝が遅かったので午後になって目を覚ました。ベッドから出るとゲインズがガウンコートを掛ける。袖を通しながら窓に向かうと、少しだけ窓を開けて外の空気に触れた。「今日はまた凄く寒いな。」「雪でも降りそうな寒さでございますね。」デイビスが着替えの支度をしながら応えた。テヒョンはすぐに窓を閉める。部屋の暖炉には早朝から沢山の薪が焚べてあって、ゴウゴウと炎が上がっていた。直接肌に触れる下着を暖炉前のテーブルに置いておいてくれたおかげで、いく分温かく快適に着ることが出来た。全ての着替えが済むと、デイビスは女中が厨房から運んできた熱々のミルクティーを淹れてテヒョンの前に置いた。「どうぞ殿下、温まりますよ。」「うん。ありがとう。」 ソファに腰掛けてティーカップを取ると、両手で包み込むようにして飲んだ。しばらくすると扉がノックされる。デイビスが開けると、スミスが立っていた。「テヒョン様、すぐに大階段の下までお越し下さいませ。」いつになく真顔の表情で、スミスはそう言うとデイビスの手を引っ張り、部屋の外に出した。「なんだ?何かあったのか?」「テヒョン様、お早く!」スミスはそれだけ言うと、扉を閉めてデイビスを連れて行ってしまった。「どういうことだ?何か言わなければ分からないではないか。」テヒョンは文句を言いながら、部屋を出ると大階段を降りる踊り場に辿り着いた。「誰もいないのか?」怪訝な顔をしながら周りを見たが、人は誰もいないようだった。仕方なく、立派なクリスマスツリーを眺めながら大階段を降りて行く。下まで降りた時、ツリーの樅の木の葉と葉の間にロングコートの裾が見えた。「そこに誰かいるのか?」ロングコートの持ち主を追うように更に移動をすると、そこには誰かが立っていた。視線を上に向けると懐かしい笑顔が視界に入る。「ただ今戻りました、テヒョン様。」聞き慣れた声がテヒョンの名前を呼ぶ。「え・・・ジョングク!?」テヒョンに向かってボウ・アンド・スクレープで挨拶をすると、優しい笑顔で大きく両手を広げた。「ジョングク!!」テヒョンが勢いよく、その広げた腕の中に飛び込んだ。二人はお互いの間に髪の毛一本でも通さないというように、きつく抱きしめ合う。「私のテヒョン様、、、」ジョングクが頬を寄せながら耳元で囁いた。「うん、、おかえり、、、」二人は顔を合わす。テヒョンは嬉しさのあまり涙目になっていた。何も言わずお互い見つめ合っていたが、自然と唇が重なった。柱の陰ではスミスとデイビス、従僕や女中達がテヒョンとジョングクを見守っていた。「お二人をこの様に隠れて盗み見るなど、若干マナーに反しませんか?」デイビスがスミスに訊いた。「シッ!よいのだ。お二人のお幸せなご様子を見守っているのだから。」その場にいた者たち皆が、二人を見て幸せな気持ちになった。ジョングクは前日の夜にロンドンに戻ると、そのまま国王の宮殿に向かい、司令本部に帰還の報告をした。その夜はそのまま司令本部内の上官専用宿舎に泊まり、朝に国王に帰還の報告をした。その後、屋敷に帰りセオドラ卿に会い、着替えをして身支度を整えると馬車でテヒョンの宮殿に向かった。テヒョンに帰還の挨拶を熱烈にした後、ジョングクは遅く起きたテヒョンの遅い朝・昼食に付き合った。「昨夜は遅くまでお仕事だったのですか?」イングリッシュ・ブレックファーストの豪華なメニューの中、卵料理を頬張るテヒョンを愛しむように見つめながら訊いた。「うん。片付けておきたい書類があったのだ。ついつい没頭してしまったら、知らぬ間に就寝時間が過ぎていたのだ。」「テヒョン様のそのお姿が目に浮かぶようです。」相変わらずの仕事熱心さに、ジョングクは笑いながら珈琲カップを取った。この日の夜は、公爵家でジョングクの帰還を祝う夕食が振る舞われた。残念ながらセオドラ卿は、別の用事で同席出来なかったが、皆がテヒョンの大切な人の帰りを喜んで迎えた。「私の為に勿体ない事です。」「結婚式がまだ終わっていないだけで、ジョングクはもう私の息子だ。遠慮はするな。」大公が笑顔で言った。テヒョンも父の言葉に同意するようにジョングクの肩を擦ると、嬉しそうに笑顔を向けた。しかし、テヒョンはこの時ジョングクが向けてくる笑顔に、何か隙がない様な気がして違和感を覚えた。でも、それは《訓練から帰ったばかりで緊張が抜けていないだけかもしれない。》そう思った。「お帰りなさいませ、チョン伯爵。」料理がある程度進んだ頃に、シェフがニコニコしながらやってきた。「ありがとうシェフ。こんなにも早くまたあなたの料理が頂けるなんて嬉しい限りですよ。」「私もでございますよ。お早目の遠征からのお帰りでようございました。近い将来には若い《御フウフ》の為に、更に腕を振るうことが出来ますから。私は幸せでございます。」シェフは本当に嬉しそうに言った。「うちで食事をする時は、結婚式まで気を付けなければ、本当にサイズが変わってしまうぞ。」テヒョンがジョングクに耳打ちした。すると、「もし食べ過ぎてしまったならば、その日の夜は眠れませんよ。」と意味深な耳打ちで仕返してきた。就寝時間を迎えたテヒョンの寝室では、二人でゆっくり過ごせるようにとワインやオードブルが置かれ、近くに控えている従僕達もテヒョンのプライベートエリアから離された。「テヒョン様、、」「ん?」「結婚前だというのに、婚約者のベッドに入り浸っていて宜しいのでしょうか。」一人で着替えをしながらテヒョンがジョングクに振り返る。「今更か?」言われたジョングクは、少し空を仰いだ。テヒョンがそれを見てフッと笑うと二人で笑い出した。「ははは、、例え仕来りに反するとお咎めを受けても、きっと言うことは聞けません。」「だろう?僕も同じだ。」ジョングクはテヒョンに近付くと、着替えを手伝う。「僕だって王室の仕来りを守らなければならない立場だとしても、君に関する事ならば君を優先するよ。」テヒョンが言いながら、ジョングクの寝巻きのリボンを外した。「だって、、君は《形式》だけのお飾りではない。僕の生涯を捧げる伴侶だからね。」「あの、、テヒョン様。先程からあなた様に寝巻きを着せて差し上げているのに、なぜ私の寝巻きを脱がそうとなさるのです?」ジョングクが半分笑いながら訊く。「これがあったら邪魔だろ?」ジョングクのシルクの寝巻きがスルリと開(はだ)けて、肩があらわになったかと思うと足元に落ちる。テヒョンがニヤリと笑みを浮かべると、ジョングクをベッドに押し倒した。いつになく大胆に攻めてくる力強さに、ジョングクは面食らう。「テヒョン様・・・」テヒョンは全身で覆いかぶさると、「もうどこにも行くな、、、」と言って唇を塞いだ。二人はそのままベッドの中に深く沈んで行った。※ 画像お借りして加工ました

    群青と真紅 2【《①》新たなスタートライン】
  13. 家の建て直しの話が出たのは、母親の七回忌が終わった頃だった。年頃の男五人で住むにはもうこの家は狭すぎた。海外赴任中の父親は、長年不在の身でありながら国内に残してきた我が子たちを度々案ずるまめな性格だった。そんな父親によく似たこの家の長男である一郎は、おっとりした性格で流されやすく、争いごとを好まないため、父親からの提案に異論を唱えるはずもなかった。一見して頼りなさそうな印象だが、父親に代わってこれまで一家を取りまとめてきただけのことはある。まだ末の双子が幼かった頃、さすがに五人の子を母親一人で育てるには荷が重いとみえて、一郎は自身が小学校にあがった頃から弟たちの面倒を見ることに加えて、家事にも率先して参加していた。母親の病気が進行してからはなおのことだった。降って湧いたこの改築の話に兄弟たちは色めきたった。今どき珍しい二階建ての一軒家は築ウン十年という歴史ある建物でどこそこガタがきていた。そんなボロ屋でも、既に成人し経済的に自立している次男の二郎はこの家を出ていこうしない。勤勉で真面目な性格の二郎は、まだ学生の三男および末の双子の面倒を兄ひとりに任せるはずがなかった。もっと言えば、二郎にとってただ一人の兄である一郎のそばから離れるなど論外だった。そんな兄二人の次に産まれたのが三男の三郎である。長男、次男と続いて"三度目の正直"とばかりに両親の期待を一心に背負って産まれ落ちた。結果、三兄弟も賑やかでいいじゃない、と両親は笑った。三人の中でいちばん小柄に産まれ、病気がちだった三郎には上の二人以上に手をかけた。両親の献身あってか、三郎はたけのこの如く上に上にのびていき、中学を卒業する頃には兄たちを追い越してしまった。否、両親はまだ諦めていなかった。三郎が小学校にあがろうかという頃、末の双子が産まれた。予想外の双子の誕生に両親は大いに喜んだ。だが、その数年後に母親の病気が発覚した。そのことで数秒先に産まれた四男の四郎は気に病んでいた。自分のせいで母親が病気になったと本気で思っていた。医者からは出産との因果関係はないと告げられていたが、幼い四郎にはまだ理解できなかった。同時にそれは五郎への罪悪感にもなっていた。自分が生まれたこと、それは弟のことも意味することであり、その葛藤に苦しむようになった。そんな四郎の片割れとも言うべき末っ子の五郎は、四郎とは対照的に自尊心が高く、幼い頃から自分軸を持っていた。幼稚園の頃から一郎に料理を習い、今では舞賀家の料理番として腕を振るっている。生活サイクルが破綻しがちな一郎と、仕事人間な過労死ギリギリの二郎、気がつけばこっそり寝込んでいる三郎に、食の細い秘密主義な四郎、という面倒な兄たちの傍らでたくましく優しく育った。さてそんな兄弟たちが住まう家の改築がいよいよ一週間後に迫ろうという昼下がり。各々の荷物を整理し始めたところである。

  14. Hyvää huomentaおはようございます♪お訪ねくださってありがとうございます😊旅好き 好奇心旺盛人生航路を開く通訳案内士Tinaです😸私が楽しく思い出しながら 余韻に浸りつつ書いているタイ バンコクリユニオン備忘録会いたかった人の話も私としては淡い恋心ちょっと濃密な友情手を繋いで並んで写真に写ったその程度ですだから書けたと思ってます。それをリアルの知人から思わぬ耳を疑う言葉をかけられました私のブログを楽しみにしてくださって私自身も大切に思っている方から言われた言葉です「あんたって発展家やったんやな?」「発展家」⁉️あまり、いい言われ方ではないと感じました私は誰とでも仲良くなりますが誤解されたのでしょうか?私の言葉認識がおかしい?調べてみました Yahoo知恵袋から発展家について書かれたベストアンサーです☘️☘️☘️☘️☘️○発展家とは、どういう人?ほめ言葉?悪い意味? ●今では「死語」になったのでしょうか。 「あの女性は、発展家だから・・・」と言ったときの 「発展家」とは、男性関係が幅広い女性を言いました。 当然「尻軽女」と同意義の悪い意味で、侮蔑的に使われました。☘️☘️☘️☘️☘️その方は私よりひと世代年上そんな誰とでも仲良くなれない特に男女7歳にして席を同じゅうせずが当たり前?私は非常識ですか?他のみなさんはどう思われましたか?誤解も甚だしいみなさんのお返事次第ではこんなに曲解されるなら全部非公開にします。私だけの楽しい思い出にします。私は穏やかに過ごす努力をしているのですが理不尽な対応があるとスイッチが入ってしまいます   まだまだ、人間ができてないです今日もお読みいただきありがとうございました😊kiitos paljon 笑顔でお過ごしください😸今日のフィンランド語🇫🇮憤慨närkästystäMoi moi🌈

  15. 大阪に行ってきます☆断捨離完了への道
  16. このスケジュールは随時に登載します。(赤字は「窓の会」の行事、黒字は常連のかかわる行事です。)窓の会への問い合わせはmado575mado@gmail.comへどうぞ。主宰が応答します。常連の方へ。登載を希望する行事(句会など)がありましたらお知らせください。●2024年12月12月1日(日)13時~15時 いきなり句会NHK文化センター京都電話 075-254-8701※受付け終了12月1日(日) 箕面市民句会午後1:30~3 箕面市船場生涯学習センター地下鉄 船場阪大前駅直結自由な2句を投句参加費 500円※最終回です問い合わせ 鶴濱節子 072-737-6795      陽山道子 090-5664-265812月7日(土) 読む聞くしゃべる―田辺聖子の会「読む聞くしゃべる―田辺聖子の会」は柿衞文庫応援隊・柿の会のグループ活動です。各季節に1回の割で活動しています。以下、冬の例会の案内です。今回はおせいさんが愛した歌劇の町が会場です。おせいさんファンであればだれでも参加大歓迎です。12月7日(土曜日)宝塚ソリオ301号室(阪急宝塚駅直結、JR宝塚駅3分)14時~16時。(お茶とお菓子付き)1000円。お聖さんの小説「むかし・あけぼの枕草子」と、同じくお聖さんの現代語訳「枕草子」を楽しむ12月の午後にいたしましょう♪朗読は秋山ツトム(FMいたみパーソナリティ)さん。司会・進行は朝倉晴美・芳賀博子。大河ドラマ「光る君へ」が1000倍面白くなるはず!参加申し込み先・asakura.yoshida@wind.ocn.ne.jp(朝倉晴美)        nenten575@outlook.com(坪内稔典)12月14日(土)~15日(日) 伊方町句会ライブと吟行四国の佐田岬半島(伊方町)で下の行事があります。その時期、半島はミカンとサバがうまいです。時間のある方、どうぞ。12月24日(火)ことばカフェ箕面午前10時~場所・船場生涯学習センター地下鉄(北大阪急行)船場阪大前下車、すぐ。毎回のテーマ・普段の言葉※イタリアンでランチ問い合わせは電話090-5664ー2658(陽山)12月26日(木) ことばカフェ京都店の案内です。13:00~15:30テーマ オバケのことばゲスト 久留島元さん句会 「説」「話」を入れた各1句雑談 これがメイン コーヒーとお茶でぺちゃくちゃ参加費 1200円会場 小西雅子宅定員があります。下へ問い合わせを。電話 080-3134-3613●2025年1月5日(日)知恩院寄席へどうぞ初笑いをいっしょにしませんか。希望者は各自で申し込んでください。1月14日(火) 大阪・窓句会が始まります。午後2時~4時 投句締切は1時45分 自由な2句場所:箕面船場生涯学習センター地下鉄(北大阪急行)箕面船場阪大前駅下車、駅は会場と直結会費 1500円コメンテーターは当日発表 司会・坪内稔典※毎月第2火曜日の予定です問い合わせ 鶴濱節子 072-737-67951月18日(土)伊丹一句の日句会ライブ午後2時~4時場所・市立伊丹ミュージアム自由な2句を投句参加費 1500円コメンテーター 曽根毅、和田華凛、坪内稔典地合わせ・申し込み 電話072-772―59591月19日(日)令和7年伊丹新春俳句大会&会員集会とき:令和7年1月19日(日)ところ:伊丹市立図書館本館ことば蔵参加費:1000円事前参加申し込み不要(当日会場へ)開場・受付:午後12時~午後1時句会・会員集会:午後1時~午後3時半投句規定:当季雑詠で2句持参選者:坪内稔典氏、新家月子氏賞:選者特選、選者優秀賞、協会賞主催:伊丹市俳句協会後援:(公財)柿衞文庫1月25日(土)第8回京都・窓句会互選、互評を合い言葉に、丁々発矢の句会が展開します。場所は京都駅前、どこからも至便です。・日時2024年1月25日(土)14時~16時  受付は13時半から。時間厳守でお願いします。・投句 自由な2句 投句締め切り13時45分・今回の進行係・コメンテーター/坪内稔典+石浜西夏、村上栄子、かわばたけんぢ、おおさわほてる・参加費 1500円・定員制 先着順。窓の会の会員を優先しますが、会員でな  い方の参加もおおいに歓迎です。・会場  京都JAビル (1階105会議室)    JR八条口より出て、アバンティ西側(烏丸通り)を南    へ、二つ目の信号を左へすぐ・申し込み先(次のどちらかへどうぞ)    TEL 090-3619-3369(つじあきこ)    TEL 090-3844-6164(藪ノ内君代1月28日(火)ことばカフェ箕面午前10時~場所・船場生涯学習センター地下鉄(北大阪急行)船場阪大前下車、すぐ。毎回のテーマ・オノマトペ会費 1000円※イタリアンでランチ問い合わせは電話090-5664ー2658(陽山)

    「窓の会」(常連)のスケジュール(12月~1月)
  17. 大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですside N久しぶりに抱かれて飛ばされて、翌日俺は起きられなくて、目が覚めたのは昼過ぎた頃だった。大野を好きと気づいたけど愛ある行為ではないって自分で分かっているから、気持ちは前程晴れないけれど、好きな人の体温を身体で感じるのはやっぱり幸せを感じられたりもした。セフレでも良いから繋がっていたいと思う人の気持ちが分かるような気がした。服を着てリビングに行くと、のどかが尻尾をフリフリ走ってきた。「のどか、おはよー。ご飯、遅くなってごめんな」そう言ってフードをあげようとしたけど、大野がしっかりとあげてくれたようで。そして、俺の分の朝食もしっかり用意されていて、昼食もデリバリーされていた。「やば……、きちんと食べてないと怒られるよな」何より朝食は忙しい大野が作ってくれているんだから、絶対に食べないと悪い……。デリバリーは冷凍保存しようか。とりあえず、ダイニングテーブルの上の朝食を食べて、デリバリーされたものは冷凍庫に入れた。冷凍庫にはカレーなんかも綺麗に整列して冷凍されていて、ここにも女の存在を感じてしまって。大野は俺をどうしたいんだろう?女がいるなら、昨夜の俺は性欲処理でもないだろうに。ああ、そっか。まだ、俺への憎しみが晴れないんだろうな。それでも、傍にいられるだけ良いか……。憎しみの対象でも良い。大野の瞳に自分が映っているなら。何て乙女だな……。そう思っていたら、大野が帰ってきた。「えっ、仕事は?」「仕事で近くまで来たので……」そう言って、俺の額に触れた。「身体は大丈夫ですか?」「俺、熱は無いけど?むしろ寒かったのは大野だろ?」そう言ったらフッと笑われた。「いえ、昨日は久しぶりに無理をさせたので」「なっ」確かに久しぶりだったけど。思い出して真っ赤になってしまった。「熱が上がりましたか?」熱じゃないって分かってる顔をしながら、ひんやりした指で額を撫でてくる。「んなわけないだろっ」パシッと手を払ったら少し残念そうだったけど。「身体が大丈夫なら、ついて来てください」そう言って大野は、俺がまだ入ったことのない奥の部屋へ向かった。読んだ後に良いねいただけたら大変励みになります誕生日だから、やっぱり更新しちゃった

  18. 11/25毎日俳壇・歌壇(井上康明選)★初紅葉集へば笑ひ声絶えず 平塚市 日下光代★這ふやうに進み来るなり枯蟷螂 久喜市 利根川輝紀★回廊に一騎当千菊人形 常陸大宮市 笹沼 實★独り身に明るき柚子の一つかな 市川市 高野厚夫(片山由美子選)★古墳へと続く坂道秋ざくら 神奈川 新井たか志★百日草のみ咲く畑となりにけり 羽生市 今成公江(小川軽舟選)★野辺送り雨の花野を戻り来ぬ 東京 金谷白道★貼り紙に閉店を知る夜寒かな 川崎市 折戸 洋★数珠玉や逆縁の子の墓の供花 上尾市 山口流離★新葉に拭かれ立ちたる子牛かな 郡山市 寺田秀雄★雁啼くや父の形見の古机 浜松市 久野茂樹(西村和子選)★車椅子老禰宜のせて在祭 高山市 直井照男 <評より>在祭は村の鎮守の収穫祭といっだ趣のもの。★美男美女ばかりにあらず菊人形 松山市 井上保子★山門に佇てば四方より秋の声 唐津市 河児紀子★二人ゐて記憶まちまち柚子かぼす 小田原市 林 梢★秋深し淋しさいまに始まらず 大阪市 吉田昌之(伊藤一彦選)★人生の目標が遠くなり足の爪も切るのに遠くなり 前橋市 西村 晃★淋しさのひとつのかたち吾亦紅病床長き妻に似ている 狭山市 若松吉弘★遠くある明治も明治生まれなる祖父思う時だけは近づく 福津市 原田 冬(米川千嘉子選)★母の背の温もり今日も独り占めトイレの介助じつは楽しみ 浜松市 入江うと <評>後ろから支えるように介助しながら、感じる母の背中の温もり。大変さだけではない、触れあいの喜びも真実なのだ。★自画像の眼まで泳いでいるあたり結構巧く描けたと思う 千葉市 芍薬★ウクライナ、ガザの子供にこびりつく涙のあとをわたしは拭けず 野田市 片倉伸明★人は皆逝くと教えてくれるのは再放送の弾ける笑顔 大分市 赤峰宏史★光合成していた森を人間はソーラーパネルに変えてしまった 倉敷市 中路修平★満月を見ようとやっこらベランダへ無口な夫と手をつなぎたり 東京 河野多香子(加藤治郎選)★異国から届いた手紙を読むように楽譜屋の森で誰もがしずか 武蔵野市 北谷 雪★憎しみに身を任せたい夜があり変な踊りで誤魔化してみる 神戸市 入間しゅか★ひと匙の灰でいいですふるさとの浜辺にやさしく撒いて下さい 米国 森本 弘★四歳の記憶に残れ共に乗るブランコ自転車回転木馬 東京 青木公正◎同紙面、櫂未知子さんの「句集紹介」より◇石田郷子『万の枝』 〜第4句集。以前の句集に引き続き静かな文体ながら、俳諧味あり、写生句ありで、読者をしっかりつかむ。 ★汝に教ふ冬青空といふことば ★倒木の荒々しさよ初暦 ★ほうたるを待つ横顔に加はりぬ  (ふらんす堂。2970円)◇岩田奎『田中裕明の百句』   ★水遊びする子に先生から手紙 田中裕明 (ふらんす堂・1650円)◇山下由理子『風の楯(たて)』 〜第2句集。言葉の的確な把握および奇をてらうことのない句集全体のやわらかさに目を見張る。 ★枯蓮の水を支へに立ち尽す ★遥かなるものに呼ばれて揚雲雀 ★なじみたる頃になくしぬ革手套 (ふらんす堂・3080円)

    11/25毎日俳壇・歌壇