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  1. 今日はこの会社に入ってから6回目の給料日でした。今月は有休を1日犠牲にしての休日出勤があった為、その分だけ〝手当〟が上乗せされています。その結果、有難いことに今月も(今の会社での)過去最高額の給料を頂くことが出来ました。過去最高額の更新はこれで3ヵ月連続となりますが、これは私が会社員として波に乗ってきた証ですね。流石にこのまま毎月「記録更新」という訳にはいかないでしょうが、せめて年内にあと何回かは過去最高額を引き上げておきたいところです。そして、今回の目玉は何と言っても〝昇給〟です。私の会社では毎年4月に昇給があるのですが、それは基本的に去年の勤務成績を基に決められる為、私のように入って間もない人間は〝対象外〟だと思っていました。しかし、今朝スマホから明細を見ると、何と基本給が3000円もアップしていたのです。勿論、一年間の頑張りへの評価額としては少ないでしょうが、私のように入ったばかりの人間には十分過ぎる昇給額じゃないですかね。〝想定外〟の昇給に、夜勤明けに一人、テンションが上がってしまいました。でも、よくよく考えれば、これは「これから頑張って、どんどんと会社に利益を上げてくれよ!」という会社からの熱い〝メッセージ〟ですね。まだまだわからないことだらけではありますが、毎日少しずつですが成長している実感はあるので、会社からのその気持ちに少しでも応えられるよう頑張ります。

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  2. Nサイド「なんの冗談…」「え、違うの?そっちがニノの本命だと思ってたんだけど。」「本命も何も相葉さんは男よ?」「俺も男だよ?」「だから何よ。」「だから、俺でもいーわけじゃん。」「痛っ」ぎゅっと掴まれた手首。握り潰すんじゃないかってくらい強い力。楽屋前の廊下なのに。人通りがあってもお構い無しかよ。「ちょっと、痛いよ。」「うん。わざとだよ。痛い方が後々俺の事を思い出しやすいだろ?」「は?」人前を気にして振り払えずにいるオレを嘲笑うかのように、そいつは簡単に手を放した。ジンジンと手首が痛むけど、なんでもない素振りをして腕組みをした。「そんな警戒しなくたって大丈夫だよ。もうしないから(笑)」「笑えないな、その冗談。」「そう?こんなに楽しいのに?」目がヤバい。このプロデューサー、またこうしてオレの前に現れるなんて…、色々やだな。こちらは使われる身。下手なことは出来ない。「あれ?二宮さーん、まだここにいたんですね?下でマネージャーさんがお待ちでしたよー。」少しふざけた口調の甲高い声。場の雰囲気が一変したのがわかった。「あ、風磨。」「三枝(さえぐさ)プロデューサー、失礼します。二宮さんお帰りですのでー。」「ふ〜ん。…じゃあな、ニノ。」「お疲れ様です。」風磨に『ほらほら』と背中を押されてその場を立ち去る。いつまででも押される背中に前のめりになりながら行く先を急いだ。「ありがとう、もういいよ。」「えーっ もっと二宮くんのこと触ってたかったなぁ。」「気持ち悪ぃのよ(笑)」だいぶ離れた所で声をかけると、風磨は『俺、滝沢くんに怒られないかな』と、少しだけ赤くなっていた。「ふふっ なんでそこでタッキーなんだよ?」「え?あ、だってお偉いさんじゃないですか。…それにしても同じお偉いさんでも、あそこのお偉いさんとは大違いですよねっ。」チラリと目配せしたその先…まだ、あのプロデューサーが廊下の壁に身を寄せて、こちらを見ていた。「ヴェっ まだこっち見てる。」勢いよく前を向く風磨の顔は、本当に嫌そうに歪んでいた。「なんでお前がそんな嫌がってんの?」「あの人、セクハラ爺で有名なんです。だからもしかして二宮くんも絡まれてるのかなって思って。」「オレは男だよ?」「そーです。男性だからです。」「え?」風磨はアイツが見てるから下手なことは出来ないと、オレだけに聞かせるように手のひらを口元に寄せて小声になる。「あの人、実はうちの子に手を出そうとしたんです。未遂でしたけど。」「うちって、なに?SexyZoneに?」「や、Jrの子なんですけど。テレビに出してやるって声掛けてパワハラにセクハラ。……なんであんな奴が今だにここで働いてて、前途有望な子が辞めなきゃいけないのか、僕にはわからないです。」そっか…。まだそんな事を…。「二宮くんも可愛いですから気をつけてくださいね。」「や、オレなんて、もう良い歳よ?」「可愛いさは否定しないんですね(笑)」「まぁな。」「でもマジ、二宮くんて意外と男ウケ良いですからね〜」その後の風磨は、意外と熱くオレの可愛いさを語り、最後に『頑張れ』とガッツポーズをしながらマネージャーの待つ地下駐車場まで送ってくれた。や、だーかーらーっこんな可愛いから襲われるんだってーщ(゚Д゚щ)風磨くんこれからも(.゚ー゚)ちゃんのことよろしくお願いします´ ³`)ノ♡🌟 ̖́-今日も迷ったけど3つ出します🌟 ̖́-朝7時はこのお話。お昼はウキウキウォッチの12時。午後は退勤後の17時。やっぱりギャンギャン出したくなっちゃう。ꉂ🤭皆さんは好きな時間に読んで下さいませよ😘

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    UB 7
  3. こんばんはこのところ、雨もけっこう降っているクーヨ地方ですが、、、先日バースデープレゼントにいただいた花は、「ひな祭り」という名前の紫陽花でした花びらの形が可愛いですね紫陽花はたっぷりの水を吸うので、すぐにラッピングをはずして、玄関ポーチに置きましたが、、、紫陽花を見ただけで、5月を通り越して、6月になったような気になりますある所で、こんな変わった花も見かけましたが、、、どなたか、名前をご存知の方みえましたら教えて下さいね。一昨日、24日は疲れ過ぎて、久しぶりに会社を休んでしまいましたよく考えたら、4月に入って、土日曜もちゃんと休んでなくで、年度末からの疲れと重なり、まる1日寝込んでましたこの3連休は少し反省も踏まえて、ゆっくりと過ごすつもりです今日のお昼は「かつ勢」さんで、、、エビフライとミニロースカツ膳珍しくご飯も残しましたが、、、帰り道の川で、鯉のぼりの吹き流し何連も続いて見事でしたそういえば、こどもの日🎏も、もうすぐなんですねせっかく、アルコール用の冷蔵庫を買ったのに、なかなか家で飲む暇がなくても、今日はマッコリを買ってきました韓国料理のお店でしか飲んだ事がないので、うち飲みに挑戦してみます。とりあえず、「チャプチェ」の材料を揃えて、明日は韓国ムードで、、、やります皆様も、よい週末をお迎えくださいね

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    明日から3連休
  4. 近頃は・・・(正義と悪)6
  5. 今日は世田谷区用賀の「EPC句会」。朝10時前に東急用賀駅に集合し、用賀駅周辺を散策した。これは「オールドローズ」というのだそうだ。珍しい「一重咲」の薔薇だ。私はこの句会の講師なのだが、草花のことは会員さんの方が詳しい。最近は私に尋ねて来てもくれない、まあ、尋ねられてもわからないのだが…(笑)。一角に保護林があり、そこから竹の子がたくさん生えていた。まさに「雨後の筍」、まあ、「雨後」ではないのだが…。竹の子って本当に雨の後にたくさん出てくるのだろうか。句会は13時半なので、句作がてら昼食を取りに駅近くの「大阪王将」へ。今年初の「冷やし中華」を食べた。「冷やし中華」というのは不思議なもので、やたら食べたくなるのだが、食べたら食べたで、どうってことないっていうか…(笑)。「あ~、喰った~!、満足満足」という気分にはならない。なんと「辛子」の代わりに「マヨネーズ」が乗っている。これも時代の流行か。句会が終わり、ふたたび西荻窪に戻って来た。明日は超結社句会をやって、横須賀に戻る。明後日は埼玉県の、高校時代の友人が、遊びに来る。世間はいよいよGWモードのようだ。しかし、何もGWに来なくても…、三浦半島、どこに行っても大混雑だぞ…。ところで、編集長時代、付き合いのあった俳人(ご高齢の女性)から数日前に電話がかかってきた。1時間くらい話したが、それ以来、しょっちゅうかかってくる。しかも同じ話をずっとしてくる。そして全部、人の悪口と愚痴である。「きっと寂しいんだよ、話を聞いてもらいたいんだよ。」と知り合いに言われたが、私も暇ではない。こう毎日かかってくると、さすがに私も困る。今日もすでに2回かかってきたが、昨日から出ないようにしている。正直、ちょっとイライラする、困ったものだ…。林誠司~句会、講座一覧『俳句講座・イベント一覧』カルチャー杉並区【松尾芭蕉とおくのほそ道】…東京メトロ新高円寺駅から徒歩10分   ゆうゆう梅里堀内館 第1(金)10時~12時 足立区【芭蕉の五大紀…ameblo.jp

    世田谷区用賀吟行&初「冷やし中華」
  6. *嵐妄想小説*BL小説*ファンタジー小説*にのあい妄想*お話の全てはフィクションです。「にのとねこ」[仔猫だった彼 x 仔猫のような主人](3)猫と仔猫可愛い、可愛い、仔猫。生まれて初めて、拾って助けて飼った……可愛い可愛い仔猫。大切に、大切に、溺愛していた仔猫。それが、ある日、人間の自分より背の高い男に変身した。「……夢なのかな」仔猫の主人の二宮和也……「ニノ」は、ベッドに入っても眠れなかった。肝心の元・仔猫の『まー』は、出かけて帰って来ない。もう真夜中なのに。昨日まで仔猫だったのに。「……『まー』……」ショックすぎて、泣けてくる。まるで、騙されたよう。大切な仔猫が、消えたことがショックで。……見知らぬ男が、怖すぎた。「…………どうしよう」それでも夜中の3時になる頃には、疲れていたニノは、ぐっすり眠ってしまった。***仔猫で『まー』という名前の不思議な男が、明け方家に帰ると、可愛い主人は夢の中だった。『まー』は、艶々した栗色の髪に、時々緑に光る瞳。一人で立っているだけで、絵になる男だ。そっと寝顔を覗くと、泣いていたらしく、涙の痕があった。「……? 泣いちゃった? 俺のせいかな?」呑気な男……『まー』は、ニノの気も知らずに微笑んだ。「そんなに、俺がいないと寂しいの? 可愛いなあ♡」……あまり、ニノの気持ちは、伝わっていないようだ。『まー』は伸びをすると、急いでシャワーを浴びて、ニノの隣に潜り込んだ。一回り小さな体を、抱きしめて顔中にキスすると、気持ち良さそうに眠ってしまった。***スマホのアラームが鳴って、目が覚める。すると、ニノの腕の中には、可愛い猫が眠っている。もう大人猫だが、ニノは、仔猫のつもりで飼っている。「『まー』っ?!」嬉しくて、猫を抱き上げると、小さな額にキスを沢山する。「良かった! 怖い夢だったよぉ、『まー』が大きな男の人に……」そこまで言って、部屋の違和感に気が付いた。「これって……」ベッドの周りには、昨日の男に着せた服や、下着が散らばっていた。「『まー』……?」すると、猫が目を覚まして、「にゃあん♡」と鳴いた。「違うよね……きっと俺が……脱いだんだ……お……覚えてないけど……」明らかに、自分のサイズと違う、脱ぎ散らかされた服。昨日、慌てて男の為に、買いに行った服と全く同じ。スルッとニノの腕から、猫が床に降りた。艶々の栗色の綺麗な毛なみ。緑に光る、宝石みたいな猫の瞳。「『まー』……おまえは……猫だもんね……?」震える声で、言うと。猫が、ビクビク震えながら変化しだした。「え……嘘……?」魔法のように、体が綺麗に伸びて、人間の男になった。ニノは、声も出ないまま、固まっている。それを見て、『まー』が微笑んで、隣に座った。「どうしたの? あ。昨日は、寂しかったでしょ? 遅くなってごめんね?」「……なに……? ……だれ……?」ゆっくり、ベッドの上をニノが後ずさる。「大丈夫だよ? 帰って来たからね? ほら、こっちにおいで?」「やだ……来ないで……」「照れてるの? 可愛がってあげるから。大丈夫♪っ」震えながら離れようとする体を押し倒して、パジャマを捲り上げて上半身を舐め出した。「ほら……気持ち良くしてあげる」「やめ……やめてっ……離して……っ!」ショックと恐怖で、震え上がったニノは、逃げられない。「どうしたの? 毎晩してあげてるでしょ?」「知らない……してない……」『まー』は、そんな様子も気にせず、今度はズボンと下 着も脱 がせてしまった。逞しい腕で、白くて細い足を左右に開くと、足の間にあるものを舐め出した。今度こそ、小さな悲鳴を上げて、ニノは泣き出した。「え……? ニノ?」『まー』が、顔を上げると、ニノは、本格的にわんわん大泣きしだす。「なんで、泣くの?」『まー』は、本気で心配して、ニノの顔を両手で挟むと、覗き込んだ。「貴方なんて……知らないもんっ……知ってるのは、仔猫の『まー』だもん……っ……」「だから……それが、俺だってば!」「やだ……認めないから……っ……違うもん……こんなの『まー』じゃないもんっ……わあああンンッっ」「ええ? ニノ?」違う。知らない。とニノが3歳児のように、仔猫のように泣き出して。今度は『まー』が、慌てて、宥め始めた。どうして、怒って泣いてるのか、彼には全く分からなかったから。「『まー』を返して……っ。仔猫を返してヨォ……」「だから……困ったなあ……」それでも、混乱してるニノは、抱きしめられると、縋り付いてくる。『まー』の逞しい胸で、泣き続ける。『まー』に脱がされたパジャマは、辛うじて腕に纏わりついてるが、下 半身は、何もはいていないまま。男は困りながらも可愛くて、仔猫のようなニノを見て顔は笑ってしまう。「もう……可愛いなあ……」仕方ないなと、猫は嬉しそうに、つぶやいた。「猫と仔猫」<end>仔猫だった彼 (まー) X 仔猫のような主人 (ニノ)♡ 色っぽくて綺麗な雄猫に、困る可愛すぎる主人です。

    にのあい編「にのとねこ・仔猫だった彼 x 仔猫のような主人」(3)猫と仔猫
  7. 妄想のお話です。散歩から帰った3人と一緒に、朝ご飯を食べに広間に行った。焼き魚や煮物、漬物等はすでに並んでいて、席に着くと、ご飯と味噌汁を用意してくれた。どれも美味しくて、すっかりお腹いっぱいになった。「どうだったかな?息子の嫁さんが作ってくれた煮物は?」「美味しかったです。」「良かったよ。あ、お昼用に、おにぎりがあるから、良かったら持って行って。」青木さんは、大皿にたくさんのおにぎりと、プラスチックのケースを持ってきてくれた。「釣り船はいっぱいで予約出来なかったらしいね。何人か、息子の船に乗るかい?あまり、かまってあげられないけど。」磯釣りだけでも何とかならないかを聞いていた大野さんの目が輝いた。「漁の手伝いでいいので、乗せてください!」それじゃあ、弟子入りに近いな。「ニノは行かないよね?船に乗りたい人?」翔さんの言葉に、大野さんがピシッと手を挙げる。俺は、相葉くんとニノと互いに目配せした。「じゃあ、俺と智くんで船に乗せてもらうよ。3人はどこか、観光してきたら?」「あ、トキを見たいかも。」「相葉くん?どこに巣があるのか、知ってるの?」青木さんが、にこにこしながら教えてくれた。「トキを保護している所があります。見学できますよ。」「ありがとうございます。調べて行ってみます。」そんな経緯で、大野さんと翔さんは釣りへ、相葉くんとニノと俺はトキを見に行く事になった。トキを見れるのは、ここだけだから、良かった。相葉くんに感謝だ。

  8. 今回はこういうお題でいきます。けっこう日本史の専門的な内容なので、なるべくわかりやすく書いていくつもりですが、あまり興味のない方はスルー推奨かもしれません。表題の小野妹子は、第2回の遣隋使として中国に赴いた人物ですが、生没年もよくわからない謎の人なんですね。もちろん男性です。さて、西暦600年(推古8年)、『隋書』倭国伝に、隋の初代皇帝、高祖文帝のもとに、倭国からの使者が訪れたとあります。この使者が妹子かどうかははっきりしていません。このとき、倭国はまだ国際外交にうとかったようで、使者は国書を持参していませんでした。そのせいか、『日本書紀』にはこのことは出てきません。小野妹子そこで文帝は、使者にいろいろ質問し、倭王の姓が「阿毎 あま」名が「多利思北(比)孤 たらしひこ」、号が「阿輩雞彌 おほきみ=大王」であることを聞き取りました。また、使者は倭国の政治について、「倭王は天を兄とし、太陽を弟としている。だから、まだ天が明けないうちに政務につき、弟である太陽が昇ったら、弟にまかせて政務をやめる」と答えます。「あまのたらしひこ」は、「天垂彦 天から降臨した男性」という意味と考えられます。また、政治形態については、内容が本当なら夜明けの時間しか仕事をしないことになるので、文帝は、「此大無義理 まったく理屈に合わない」とあきれて、改めるように使者を教え諭します。まあ当然ですよね。またこのとき、使者は、倭王の妻は「雞彌 きみ=君?」、皇太子は「利(和)歌彌多弗利 わかみたふり」、王の後宮には女が6~700人いるなどのことを述べています。さらに7年後の607年(推古15年)、また倭国からの使者が訪れますが、隋の皇帝は、悪名高い第2代の煬帝にかわっていました。遣唐使船 大陸への渡航は命がけでしたこのときの使者が、小野妹子だと考えられます。で、妹子が持参したのが、あの有名な、「日出處天子 致書日沒處天子 無恙 日の出ずる所の天子、日の没する処の天子に書を致す つつがなきや」で始まる国書なんですね。この文章は、当時、推古天皇の摂政であった聖徳太子が書いたものと言われてきましたが、それに確たる証拠があるわけでもありません。これを見た煬帝は、「蠻夷書有無禮者 勿復以聞 蛮夷の書に無礼があれば、二度と私に見せるな」と激怒します。ただ、煬帝が怒ったのは、中国を「日の沈む所」と書いていたからではなく、倭国の王が自称として、煬帝と同格の天子という語を使っていたためです。基本的に、中国では天子(皇帝)は一人だけであり、蛮夷である倭国の王は、中国の冊封体制の下にあるべきと考えていたんですね。しかしまあ、怒りはしたものの国書には答えねばならず、煬帝は、裴世清(はいせいせい)という外交官吏に国書を持たせ、妹子にはおそらく訓令書のようなものを持たせて倭国へ送り帰します。訓令書の内容は、倭国の無礼をとがめ、天子ではなく王なのだということを厳しく説いたものだったろうと考えられます。ここまでは『隋書』からの話。旧壱万円紙幣の聖徳太子さて、この続きが『日本書紀』に出てきます。裴世清一行とともに倭国に帰りついた妹子は、朝廷において、自分が持参してきた訓令書は、百済の国で盗まれてしまったと述べます。これは大失態なので、妹子には流罪の刑が与えられますが、なぜか直後に赦され、さらに昇進までしてるんですね。ですから、この部分は、妹子が持ってきた訓令書の内容があまりにも倭国にとって都合の悪いものだったので、推古天皇も、大臣の蘇我馬子も、聖徳太子もみながナアナアで、盗まれて失くなってしまったことにしたのだろう、というのが通説になってますね。倭国側では、見なかったことにすればいいわけです。裴世清は大歓待され、朝廷の庭に連れてこられて、そこに隋からの答礼品をずらりと並べ、煬帝の国書を読み上げることになります。その内容が『日本書紀』に引用されているんですが、冒頭が、「皇帝問倭皇 皇帝は倭の皇に問う」です。この部分は内容が改竄されていて、本当は、「皇帝問倭王」だったのではないかとする説があります。推古天皇 大変な美人であったと『日本書紀』に出てきます自分もその見解には同意です。この後、裴世清は饗応を受け、小野妹子とともに中国に帰ることとなりますが、ここまでを読まれて、何か違和感を感じませんでしょうか。このときの天皇は、第33代推古天皇(炊屋姫 かしきやひめ)で、日本の歴史上、初めての女帝です。ですから、女帝が珍しい中国では、そのことを知っていたら、『隋書』の中で特筆されるはずですが、倭王が女だとは一言も出てきません。さらに、最初で書いた使者の言葉をもう一度ごらんになって下さい。「倭王は天垂彦、天から降臨した男性」となっていて、妻もいます。あまりに不自然ですよね。このため、日本史上の謎の部分として、いくつもの説が立てられているんです。一つは、「天皇が女であることを日本側が極力隠そうとした。裴世清は、御簾ごしに推古天皇と対面したので、その姿を見ていない」とするものです。まあ、絶対ありえなくもないでしょう。蘇我馬子次は、「聖徳太子が前面に出て、王としてふるまっていた」というもの。これもありそうな話ですが、『日本書紀』のその部分には、聖徳太子の名前がまったく出てきてないんですよね。それがちょっと困ります。最後の説は、「推古天皇はお飾りで、叔父である蘇我馬子が実質的な大王として君臨していた」とするものです。ただ、蘇我馬子は「天から降臨した」天皇家の者ではありません。さてさて、ということで、みなさんはどう思われますでしょうか。どの説も一長一短があるんですが、自分の考えは、どれかを選べと言われたら、最後の蘇我馬子天皇説ですね。ともかく、このあたりは日本史のかなり面白い部分で、『日本書紀』には、いろいろ考えるヒントが隠されているんです。では、今回はこのへんで。

  9. 4/26山梨新報「新報文芸」山梨の句友、田辺義樹さん報。◎柳壇 坂田よし江選★頼られて満更でない親心 甲府 田口節子★見たくない戦渦の子等の血と涙 市川三郷 遠藤みどり★苦労して貯めたポイント期限切れ 笛吹 金丸典男★懐かしい歌の調べに返り花 甲府 三科恵美子★花活けて和む心が春へ向く 甲州 鶴田甲敬★病む人の心察する老いた今 山梨 松下時子★老介護元気な夫も疲れ気味 中央 鈴木節子★更新の写真でわかる加齢ぶり大月 和田一成★五十年好みも似るネ夫婦仲 甲府 小尾康弘★ひまわりの国へ希望の春欲しい 富士吉田 三浦てる子★値上げラッシュ財布は軽く気は重く 市川三郷 岡部 登◎歌壇 祢津達子選★ラマダン前何故か華やぎいるカイロ露天のランプキラキラ揺れる 甲斐 大木春子 【評より】ラマダン前の華やいでいるカイロ、訪れた露天で揺れているランプ。作者の感慨を、自身の目で見た揺れるランプの灯で表したカイロでの歌。★あればいい息子と飲む日もう一度ただ見つめ合い黙ったままでも 埼玉 伊藤一男★かしこみてメダル授かる壇上の卒業の孫に涙ぐむ祖父 大月 山田令子★東北の土産屋二階に残るキズ津波を標すここまで来たと 甲府 中澤栄使★出来る事激減なれど役立つか報恩話失敗談も 甲斐 松田健嗣★一昨年相次ぎ身罷りし佳き二人春巡り来る主なき庭 埼玉 所 富子★年重ね困難多くへこたるも妻の支えで前へとすすむ 甲府 小尾康弘◎俳壇 山田省吾選★遺影笑むほどに静けし春の雨 甲斐 松田健嗣★野火猛る歪んで見ゆる富士の山 富士吉田 小林祥子★老い二人ベンチに惜しむ残花かな 甲府 伊藤隆雄★囀や紅さす姉の後れ髪 南アルプス 淡路茂美★風光る賑はふ能登の屋台村 甲府 村松幸治★行く春や旧街道の茶店跡 中央 志田末男★咲き満つる花の隙間に富士の山 富士吉田 樹 俊平

    4/26山梨新報「新報文芸」山梨の句友、田辺義樹さん報。
  10. 今回はこのお話です。自分は、旅行関係の雑誌に雑文なども書いているんですが、ここ10年ほどは、パワースポットに関連した原稿を書いてくれと依頼されることが、たいへん多かったんです。パワースポットブームがあり、今でも続いていると言っていいと思います。で、神社仏閣、自然を紹介するといった記事なら、さほど苦しまずに書けるんですが、「パワースポットとは何か?」みたいな論考は、ものすごく難しいんです。なぜかというと、パワースポットという概念には、神道や仏教、古代のアニミズム的自然崇拝、中国由来の風水、スピリチュアルなど、さまざまな宗教、オカルト系の考え方が混じり合っており、さらには地磁気などの科学的な要素もあって、とても一口で説明できるようなものではないからです。まあそれでも、3つほどに観点を絞って述べてみようと思います。まず、一つには、雄大な自然に対する畏敬の念、というのがあると思います。日本のパワースポットでいえば、富士山、三輪山、高野山、御嶽山、華厳の滝、秋芳洞、などなどです。これは、現代人の目から見て威厳を感じるような場所は、当然ながら、古代人にとっても同じような感情を呼び起こしたでしょう。ですから、そのような場所には、古代の磐座や祭祀遺跡が見られることが多いです。高野山などは、真言宗の開祖である弘法大師 空海が、前々から優れたパワースポットであるその地に目をつけていて、当時の都である京都から離れているにもかかわらず、自らの宗教的基盤の地として、金剛峯寺を開いたと考えられます。奈良県の三輪山の麓には、日本最古級と言われる大神(おおみわ)神社がありますが、それは拝殿であって、本殿はありません。本殿は山そのものなんですね。山中には下方、中域、山上に3ヶ所の磐座があり、古代の祭祀遺跡と考えられています。入山するためには社務所の許可が必要で、3時間以内に下山するという時間制限もあります。また山中では、水分補給をのぞいて、飲食、喫煙、写真撮影はいっさい禁止で、木の葉一枚といえども、山中のものを持ち出すことも禁じられています。自分は何度か登ったことがありますが、たしかに下山の後には、気分がすがしがしく感じられました。二つ目のパワースポットの要件として、偉大な神の力が宿っている場所、というのがあります。これは、伊勢神宮、出雲大社、諏訪神社、貴船神社など神社系の場所が多いですね。寺院はどちらかと言えば少ない。これは神社と寺院の性格の違いが大きいでしょう。神社は神そのものを祀る場所であるのに対し、寺院は、多くの僧侶が集まって学問を研鑽する場所だったんです。今でいえば、学校の役割を果たしていたわけですね。三つ目は科学的なパワーを持つ場所。ガウスメーターでパワースポットの地磁気が計測され、長野県の分杭峠にはゼロ磁場がある、といった形で紹介されることが多いですね。他にも、地下にある活断層から空気中に電磁波が放出されている、火山岩盤に豊富に鉄が含まれていて方位磁針が狂ってしまう、などといった話もあります。これ系で有名なのは、日本じゃないんですが、アメリカ、アリゾナ州のセドナです。ここには、 ボルテックス(渦)と呼ばれるパワースポットが10カ所ほどあり、地磁気の渦が人間の脳波によい影響を与える、などと言われます。自分はアメリカに住んでいたことがあるんですが、残念ながらここには行ったことはありません。ぜひいつか訪れてみたいんですが、日本からのアクセスはなかなか大変そうです。(その後、行く機会がありました。けっこう期待はずれでしたね)さて、パワースポットブームには批判もあります。まず、パワースポットを訪れることそのものが目的になってしまって、信仰心が置き去りにされているといったものです。例えば、京都の貴船神社などはたいへんに賑わっていますが、では、貴船神社の御祭神について、どれくらい知識があるでしょうか。主な御祭神は磐長(いわなが)姫命で、長寿および縁結びの神様です。たしかに、磐長姫命に対する信仰心を持たずにここを訪れたとして、どれほどのご利益があるか疑問に思いますね。さらに、神社の場合、あまりにもあちこちにお参りして、その場所ごとに願い事をするのも問題があります。神社にお参りするのは、そこの神様と一種の契約を結ぶことでもあります。神様同士の相性が悪い場合もありますし、たくさんの契約がこんがらがってしまって、かえってよくない結果を招いたりする、などとも言われることがあるんです。さてさて、最後に、自分が神社を訪れた場合にやっていることが一つあります。それは神社の向き、方位を確認することです。本殿がどちらの方角に向いているかを、方位磁石を使って調べ、メモしておきます。これまで調べたのでは、南向き、東向きが多かったですね。ただし、神社の社殿は近代に建てかえられている場合もあり、注意が必要です。あと、地図を用意し、定規を使って神社の場所からあちこちに線を伸ばして、線の先に何があるかを調べます。これはレイ・ライン研究などと言われますが、費用もかからず簡単にでき、なかなか面白いですよ。では、このへんで。

  11. こんにちは。いつもご訪問くださり、ありがとうございます。昨日の弘前は薄曇りで、冷たい風が吹いていましたが、都会は半袖のちょうどよい夏日だったそうで。今日は弘前もかなり気温が高くなるとか。暖かな春の日差しが注いでいる弘前です。           さて今日は『澁柿園』5月号に掲載した3月の例会の結果をお届けします。                    令和六年三月第一例会                令和六年三月二日                 於 弘前市民会館      「 草 萌 」(兼題) 生きること少しは楽し草萌ゆる     迪 女下萌や地球大きく息をして       郁 子手をのべてあんよは上手草萌ゆる     恵草萌の農機具小屋を囲みけり      玲 子 親ガチャの子が伯楽に草萌ゆる     小 路 下萌の鉄棒に触れ巣立ちけり      多聞天草萌ゆる野を自転車の十五歳      容 子(鈴之介)下萌や梵字薄るる小さき碑       いく子下萌やそろそろやぎを出さうかと    佳 子         「 雑 詠 」(兼題)   大和文字書き散らしをり春の雪      いく子  児童書の棚にちんまり紙ひひな      由紀子よく晴れて鳶の長鳴き村の春       多聞天満作のつむじほどけるやうに咲き     由紀子だんだんに鼓動を増して雪解川      玲 子水の精地の精あふれ蕗の薹         恵復興の刻早かれと九谷雛         小 路のどけしや預かり犬も飼ふことに     郁 子料峭や高所作業車上る空         迪 女                                              令和六年三月第二例会                                   令和六年三月十七日                 於  弘前市民会館       「 雑 詠 」(兼題) 永き日や土手を往き来の蹄跡        郁 子紅梅の一枝のふるる農具小屋         恵手相見の一つで足りる春の燭        迪 女 修礼や一歩春へと踏み出せり        玲 子ひと群は陽を掠め行く帰白鳥        朋 子薄紙に包むかんばせ雛納           恵     「 春キャベツ 」(席題) 店先に手秤で選る春キャベツ         郁 子 色の濃き外葉も甘し春キャベツ        朋 子待ちかねし母しやきしやきと春キャベツ    玲 子山盛りのサラダになりし春キャベツ     容 子春キャベツ売り場のポップ手書きにて     由紀子                      「 玉 」詠み込み(席題) 入海の風北限の玉椿             郁 子     勾玉の揺るる福耳春の風          いく子勾玉の孔吹き抜ける涅槃西風        迪 女 いつのまにか子等は仲良ししやぼん玉    容 子                      《弘前さくらまつり 桜散る》開催は4月12日から5月5日まで。花盛りの1週間は地元の新聞社陸奥新報社が連日公園の桜を第一面に掲載した。公園は花が散るとあの人出は、あの賑わいは、何だったんだろうか、と思うほど静けさを取り戻す。    北門へ向かう四の丸界隈 今年はお化け屋敷も復活            本丸 城内見学に並ぶ人たち      中濠の観光舟 杉の大橋を潜って戻っていく。             西濠の貸ボート             春陽橋を潜って戻っていく。                   (上記写真は4月21日の園内)昨日25日、遠方から来た友人を乗せて外濠を車で一周したが、殆ど落花していた。それでも、ところどころの花筏が美しい。

    3月例会結果(2024)
  12. 妄想です。自己満足のBLです。妄想ですから…ご心配をおかけしてます。もうしばらくお話はお待ち下さい。優しい言葉に感謝してます。この年頃で寝込むと下肢の筋肉が激落ちしますね…「うわぁ〜んショウくんが〜」抱きしめながら家に戻るサトシいつもの事と呆れながら2人を迎え入れサトシの姿に驚くカズナリ「あなたなんでその人間の姿で…なんで羽…」「ふふっ愛を知って完成です」サトシは大きな姿のままクルリと回って羽を広げてふわふわと7色の光を飛ばす…ジュン「完成って何」マサキ「それもあれだけどショウちゃん寝かせなきゃ」「うわぁ…そうだった僕…またやっちゃった〜」サトシはペルルの姿に戻りショウをソファアに寝かせる3ペルルは顔を見合わせてサトシをみて「「「完成って何ですか?」」」サトシは冷たい水でタオルを絞りながら「ん?…だから…」またサトシは人間の姿になって大きな羽をポンと出しふわふわさせて「こうです」サトシだけ今の姿を納得している3ペルルはポカン…顔のままカズナリ「だからサトシそれが完成?ってどういう事ですか?」「ん…完成だから」羽を動かすたび無数の虹色の光が飛びあちこちに花が咲く……ジュン「サトシ…それ動かすな家の中が…花畑になる」マサキ「サトシすげぇ!俺にも花咲かせてここ!ここ!ひゃっほー見て見て 俺、たんぽぽ」サトシの光の玉が当たると数々の花が咲くマサキやジュン、カズナリにも花が咲くカズナリ「解りましたよ花咲か爺さん」「んふふっ僕森の神さまだよ」手から沢山のペルルを出す3人が大きなため息で「「「はぁ…始めから知ってますけど」」」…サトシは気にする事なくペルルの姿に戻りショウの頭にタオルを乗せ「ふふっショウくんのおかげです」鼻の頭にふわふわと降りてショウを小さな両手で撫でる…3ペルルは「「「仲良くなれたって事ですか」」」呆れながら少し笑い3ペルルご飯を作ったり薬草を煎じたり沢山新たに現れたペルル達を森に案内する「ショウくん…クスンごめんなさいです…大丈夫ですか」「んん…大丈夫…ですけど」なんとか目覚めたショウ相変わらず青い瞳からポタポタ「これぐらいで…泣かないで下さいよ」「ん…泣いてないです」「しかしこの部屋どうしたんですお花が沢山咲いてますね」「ふふっ神さまだからです」ショウはあの怪しい神も家を森に変えたけどサトシくんはまだ成長過程って事か…なるほど…顔の上ペルルの姿のサトシくんはとても可愛いのに凄い…やべっまた思い出したら…私のが素直に元気になってるよ…

    たくさん共感されています

    君への涙 100
  13. リサsideふーちゃんと交代しこばの家を後にしたゆっくり考え事しながら家に向かうこばは今、幸せかな…楽しんでるかなでも私が見る限りニコニコしてるし私がいなくても大丈夫なんだろうな別れを切り出した時だって小声でボソッと何か言われ少しの沈黙はあったもののすぐにわかったとだけ言われたこばに私は必要なかったのかもしれないと思った「私ばっかり好きだったのかな…」別れているのに今更自信をなくし虚しくなった近くに公園があったのでそこでジュースを買いベンチに座るこの公園こばと寄ったっけ(笑)コンビニでお菓子やら肉まん買って色んな話しながら2人で食べたっけ(笑)泣いたり笑ったり色んな感情共有してたなぁ「さっ!!帰ろっと」私は再び家までの道のりを歩く「…サ」「ん?気のせい?」「ハァハァ…リサ…」辺りを見渡して声のする方に目を向けたらこばがいた自分の膝に手をついて立っているのがやっとなこばに駆け寄る「こばっ!!なんで!!それよりも熱!!また上がってるじゃん!!とりあえず帰ろ」「リサ、ごめんね。何も知らずに酷いことばっかり言って…」「全然話が読めないけど、とりあえずもう喋らないで熱が悪化するから!!」私は急いでふーちゃんに電話する「今すぐ近くの公園に来て!!こばが死んじゃう!!」「えっ!!どうゆうこと!?」「いいから急いできて!!」私はパニックになりふーちゃんに強く当たってしまった「私死なないから(笑)まだやりたいこといっぱいあるし(笑)」そんな私を見ながらこばは冷静に突っ込んでくる熱のせいでほっぺが赤くニコッと笑うこばが可愛いやっぱり好きだなぁとりあえずふーちゃんがくるまでベンチに座る呼吸が荒いこば「こば、私の膝に寝ていいよ」「ここ外だからそれは恥ずかしい」「じゃあ私の肩に頭のせて」「重いからこのままで大丈夫」こばはこうゆう人だった私は強引に自分の肩にこばの頭を乗せるしばらくしたらふーちゃんが走ってきた「走るの遅っ(笑)」「これでも全力疾走!!ゆいぽん辛そう」「さっきまで話せてたんだけどもう返事も返ってこないくらい辛そうなの…急いで家まで運ぶの手伝って」「了解!!急ごっか!!」私とふーちゃんでなんとかこばの家にこばを連れて帰りベッドへ寝かせた「ねぇこばになんか言った?」「…ごめん、話しちゃった」「なんで!!」「ゆいぽんの圧に負けた。怖かったんだもん」「ウソだって言うしかないかな…」「リサもうやめない?ゆいぽんは隠される事望んでないよ。ホントの事言って欲しいと思う。ちゃんと話した方がいい。お互いの為にも」「でも…私はこばが大事。自分よりも。だから…」「だからこそだよ。今の方がよっぽど傷ついてると思うよ。リサ見ててわかんない!?ゆいぽん笑顔減ったよ」「ウソだよ…こばは私といる時よりも笑ってる」「それは無理してだよ!!」ホントは気付いてたこばの笑顔が作っているものだということに私は見て見ぬふりをしていただけこばの近くにいる資格を自分からなくしたから今更何を言えるはずもない「リサもう逃げないで向き合いなよ!!まだ好きなら尚更。私は帰るからゆいぽんが起きたら話し合いな?ゆいぽんに真実は伝えなね?もう知っちゃってるから隠す事出来ないだろうし。私はリサにもゆいぽんにも幸せでいてほしい。2人が選んだ結末にちゃちゃをいれるつもりは無いけど自分の気持ちちゃんと言って欲しいとわ思ってる」「ふーちゃん…」「何があっても見守ってるからね」それだけ言ってふーちゃんは帰って行った再び高熱にうなされるこばを見守る寝室をそっと出てソファに座らせてもらい色々と考える由依side目を覚ませば寝室の天井ということがわかる「はぁ…話せなかった…」涙が頬を伝うのがわかる「ははは、リサ関係になると涙腺弱いんだよな…」私は顔を手で覆い少し泣いた「こば?大丈夫?どした?どっか痛い?」手をどかせばそこにはリサがいて夢なんじゃないかと思った途端にまた視界が滲んでくる「…」「泣くほどどっか痛い?」私は頭を横に振る言葉が出てこない…言いたいことあるのに頭が回らなくて使い物にならない「とりあえず薬飲もっか」私はリビングに行こうとするリサの手をガッと掴む我慢の限界がきて涙が止まらなくなっていた私は今1番伝えたい事を言葉にする「どこにも…行かないで…ずっとそばにいさせて…」リサからはなんの答えも返ってこない少しの沈黙のあとリサが口を開く「どこにも行かない、だから薬飲んでもう少しだけ寝よ?」どんな顔をして言ってるの?意識が朦朧とする中見るリサの表情はあまり見えなくて薬を飲んで私は気付いたら寝ていた再び目を覚まし部屋を見渡してもリサがいない私はこの瞬間別れを切り出された時の事を思い出したやだ…やだ…目を瞑り、怖さを消し去るように自分に言い聞かせる大丈夫、大丈夫…落ち着け…「こば?」パッと顔をあげる何も言わずに私のおでこに手を当てるリサ「熱だいぶひいたね。よかった」「ずっといてくれたの?」「どこにも行かないって言ったよ?覚えてない?(笑)」近くで見る久々のリサの笑顔この笑顔が大好きで安心出来る「覚えてるけどその時だけの気休めだと思ってた」「あはは、こばの中の私は薄情だね(笑)」「そんな事ない、ありがとう」「全然」寝室に沈黙が流れる「「あのさ…」」2人して顔を見合せて笑った「こばから先にいいよ(笑)」「うん…回りくどいの好きじゃないから単刀直入に言うね」「怖いな(笑)」「私はリサとよりを戻したい」「ホントに単刀直入(笑)」「私リサと付き合ってから人を好きになる気持ち知って、色んな感情を表に出せるようになった。それまでは隠すじゃないけど言いたいことあっても飲み込んだり自己消化してきてた。でもリサが何も発さない面白みのない人間にならないでって言ってくれてゆいにしか出来ない事あると思うよとか、思ってる事あるんじゃない?それ言った方がいいよって言ってくれてさ、すごく気持ちが楽になった」「ははは(笑)こばにも思ってる事言って欲しかったからね。思ってる事色々あるとも思ってたし」「そしたら狂犬呼ばわりされるようになったけど」「それはそれでよかったじゃん(笑)」「まぁ(笑)」「こばのボヤキとか煽り私は好きだよ」「ボヤキと煽りだけ?」「それ以外にもだよ(笑)」「私の事わ?」私は思い切ってリサに気持ちを聞いた

  14. チアなにの②
  15. 悪魔の手口   1 ある日の午前中のこと、電話の呼び出し音がけたたましく鳴り響いた。二階に上がって電話を受けたのは澪だった。白樹の実家からだった。階下にもどってきた彼女の顔の表情から、あきらかに体調と気分の悪化がうかがえた。「どうしたの? なにか不機嫌になっているんじゃないの?」この言い方がまずかった。  陥りがちなパターンだった。「ぼくにはそう見えるんだけど」と、一言つけ加えることができたら、よかった。「そうじゃない」と言って、彼女が泣きだした。  嗚咽(おえつ)の声に、白樹は悲しみと怒りの入り混じった感情の波を感じ取った。周囲の空気に亀裂をいれる鋭い波動だった。  総身の皮膚を粟(あわ)立たせるほどの苛烈(かれつ)なエネルギーに思わずひるみそうになりながら、なんとか彼は精神の平衡(へいこう)を保とうとした。  そのときすでに澪は憔悴(しょうすい)し、暗く険(けわ)しい表情をしていた。(まさか……。もう終ったものと信じていたのに!)恐ろしい予感が白樹を襲った。それはこれまで何度も味わってきてよく知っている感じであり、久しくなかったあの現象が起きる前触れだった。彼女はすでに自分のからだに入りかけている存在におびえている。こういうときの不快感と苦しみは本人にしかわからない。十分に学んできたからには、もうこのような体験は必要ないだろうと澪も白樹も思っていた。  とくに澪の場合、自己犠牲という形でのお役目を引き受けるのはもうお終いにすると決めた以上、はっきりとノーと言う必要があった。巫女(みこ)として神託を降ろしていた過去生のほか最近では人身御供(ひとみごくう)で身を捧げた記憶も浮上していた。そうした過去生にまつわるカルマを超えてゆくことも今後の重要な課題だった。  だが、そうした事情にはおかまいなしに、完全に終息したと思われていた現象の「再発」は、最初の兆(きざ)しから数秒後には開始されたのだった。  いきなり彼女が苦しそうな表情となり、「霊動している」と、白樹が気づいたときは遅かった。完全に乗っ取られた本人を目の前にして、全身に緊張と戦慄(せんりつ)が走るのをおぼえた。(手強そうだ!)  突然の奇襲に害意を読み取ると、ほとんど反射的に力まかせの拍手(かしわで)をたたいていた。「さあ、光に帰れ。闇はない! 光だけがある。闇の世界というのはない」  今までなら、祈り心で黙して拍手を打つところを、ムキになってそう告げていた。言いながら、彼は相手の威嚇(いかく)に負けまいと、拍手の音をますます大きくとどろかせた。手のひらが熱くなり、はれあがってゆくのが感じられた。すると、澪に入った存在がしゃべりだした。「なにを言っているんだ。俺を呼んだのはお前だぞ! 闇はある。闇を否定すると、それはもっと強力になって、お前のところに何回でももどってくるだろう」  最初、白樹の耳には、その言葉は幽界(ゆうかい)の住人とおぼしきエンティティが悪態をついているとしか聞こえなかった。 威嚇し敵対してくるかに見える相手にたいし、反射的に恐れの感情が出るだけでなく、敵愾心(てきがいしん)を燃やしはじめていた。 一方、相手は人間心理を見透かすかのようにこう告げた。「そして、これもおまえがつくりだしたものだということを覚えておけ。おまえのその憎しみと怒りの想いが俺たちを呼んだのだ、ということをな。馬鹿めがっ」と、愚弄(ぐろう)のことばを浴びせ、毒づいたかと思うと、その場を立ち去った。      2 一連の霊的現象がおさまると、力がぬけてヘナヘナとその場にへたりこんだ。(やれやれ……このたびは数ある経験のなかでも兇悪な部類に属する相手だったな)そう思いながらも、しかし向こうが残していった捨てゼリフをいまひとたび思い返してみて、ようやくにして自分の放った想念と行為を客観的に振り返ることができた。「覚えておけ」の一言とともに彼の心に印象づけられたのは、「闇を否定すれば、お前のところに何回も戻ってくるだろう」と言いおき、さらに「おまえの憎しみと怒りの想いが俺たちを呼んだのだ」と、起きたことの背景を解き明かしてみせるような言葉だった。 (ヤクザな霊だけれど、筋のとおったことを言っているのかもしれない……)  単なる捨てゼリフとも思えなかった。「闇はない。光だけがある」と、言い放った瞬間、自分から先に挑戦的な態度を示したのは、明らかだった。  そのうちに、エンティティの表現媒体となった澪に意識がもどってきた。「大丈夫、澪ちゃん?」  しばらくは、ぼんやりとしたまま話せないようだったが、なんとか会話ができるまでに回復したのを見はからって、白樹はたったいま自分の身に起きたことを彼女に語って聞かせた。「なかなかの体験だった。これは鏡のトレーニングとも呼ぶべきものかも」「カガミの……トレーニング?」彼女はまだ完全にもどってこれていないと見え、虚(うつ)ろな眼をして訊(たず)ねた。「ああ、そうだよ」「なんのための?」「もちろん、ぼくの教育のためさ」「教育……」腑に落ちない様子で彼女は言った。「自分の心の動きがどんな現実をもたらすか。つまり自分の放つ想念や言葉に責任をもつ、ということかな。それを学習してもらう機会が提供されているとも考えられる。起きていることをそのまま学習材料と捉えよ、と。じつはガイドのスピリットが承知のうえで、悪鬼(あっき)の役割を演じる存在を遣(つか)わせたんじゃないかと、思ったんだけどね」  澪はまだ腑に落ちぬ様子である。だが、白樹にとってはさほど新しいことでもなければ、珍(めずら)しいことでもなかった。すべては自分自身が招き寄せている。そのことをもっと自覚する必要があるのかもしれなかった。自分が自分に気づけず、無意識となっている。いわば心の闇の部分だ。それを外側のスクリーンに投影した結果、悪鬼のような面妖(めんよう)な様相をとって現象化してくる。  自分が今外側に見ている世界は、心ひとつで如何(いか)ようにも変わる。 子どもの頃に読み聞かせをしてもらった童話が思い出されてきた。骨をくわえた犬が池面(いけも)に映った自分の姿を見て、自分が確保した大事な食べ物を奪われると錯覚して吠えた瞬間に口にくわえた骨を水面に落としてしまう、という話だったと記憶している。「どんなときも平常心をもって毅然(きぜん)と対処することができればいいとは思うんだけどね。口で言うほど簡単じゃないよ。とくに今回はそうだったな。とても不動心なんかじゃいられなかったよなあ……」「うん。わかるよ。ほんと、そうだよね」澪が同情してくれたのも聞こえないかのように、それきり彼は黙ってしばらく考えていた。 さっき拍手を夢中でたたいていたときの自分は、臆病な犬が敵と見なした相手に吠(ほ)えたてているのと変わらぬ態度だった。そう思うと恥ずかしかった。そんな彼の心の中を知ってか知らぬか、「どんな感情が湧いてきたの?」と、澪が質問した。「まず恐怖だな。それから怒りの想い」 そうなると同じ拍手を打つという行為でも浄めになるどころか、対抗心や闘争心を強めてしまう。それでは、相手と同じ幽界と変わらぬ周波数のレベルに堕ちることになって、あちら側の思う壺ということになってしまう。「相手の攻撃力に負けないくらいのパワーをもって臨まなくてはいけない。でないと負けてしまう、という力みがあったと思うな」彼は冷静な口調で述べた。「そのときの自分の心にはね、相手を兇悪な悪霊や悪鬼の類と見なして撃退してやろうと思うだけじゃなく、もっと別のものがあったと思うんだ」「別のもの?」澪がいつになく興味を示した。続きを読む(言海調『しじまの彼方から』上巻 第十九章より つづきは二節の54行目より―)※ リンク先blogではこちらの小説(抜粋の続き)と、そのあとに展開される「悪魔論」をつうじて、「悪魔の手口」を見抜き、「サイキックアタック」を「防御するヒント」をお伝えしていますので、お役立てくだされば幸いです。コトウミブックス シリーズ近日中にリリース只今、準備中の【たまほんや “玉本屋”】ではカート機能を新設して、本をお買い求めいただけるようになります。Amazonに依存しない書籍の販売体制を構築しています。ひとつ前の記事(更新版)日本が窮地を脱する唯一の道-生誕地の花見と生死の境界に登場する妻の霊界通信、そしてこちらの記事に登場する幽界からのサイキックアタックへの対処法に関するスピリットガイドによるチャネリング情報は、既刊本である『しじまの彼方から』上下巻~ペーパーバック版・オンデマンド本のモデルとして出てきますので、霊的な学びを深めたい方は、ぜひ購読をご検討くださいませなお、紙媒体の用意があるのは、前出の『しじまの彼方から』(Amazonに委託販売)と『サラベポポと魔法のコイン』(言海書店の玉本屋から購入可)のみです。そして、『しじまの彼方から』が、上下合せた総ページ数で千三百ページと大部になっているため、今後は忙しい方々のためにもっと気楽に読めるように、選び抜かれた<短編、掌編(いずれも未発表作品)の佳品を電子書籍化>してゆく予定です。 なお、いくつものテーマごとにシリーズ化してゆきますが、『しじまの彼方から』も、章ごとに一部抄出され、独立した作品として取り扱います以上、よろしくお願いいたします玉・本屋<たま・ほんや>オンライショップまもなくオープンHome | KotoumiBooks今という時代に私たちが心をこめて真実を語ることができますように 言海書店は、一人ひとりの魂の力が最大となるよう活気づける本をお届けしてまいりますwww.kotoumibooks.com 今という時代に 私たちが心をこめて真実を語ることができますように 言海書店は一人ひとりの魂の力が最大となるよう 活気づける本をお届けしてまいりますこと玉小説術 第五回 小説は陰陽両極の絶妙なバランスこそ大事-ユの言灵        1 ある日の午前中のこと、電話の呼び出し音がけたたましく鳴り響いた。二階に上がって電話を受けたのは澪だった。白樹の実家からだった。階下にもどってきた彼女の顔の表情から、あきらかに体調と気分の悪化がうかがえた。 「どうしたの? なにか不機嫌になっているんじゃないの?」この言い方がまずかった。 陥りがちなパターンだった。「ぼくにはそう見えるん…www.kotoumibooks.com

    悪魔と向き合う こと玉小説術 第五回 陰陽のバランスこそ大事-ユの言灵
  16. 恐山菩提寺と地蔵菩薩今回はこういうお題になります。さて、みなさんは青森県の恐山に行かれたことがあるでしょうか。自分は10年以上前に温泉関係の取材で行ったことがありますが、なにぶん古い話なので、現在の様子と合わない点があるかもしれません。オカルト研究家として、もっとちょくちょく行けばいいんでしょうが、新幹線は八戸までですし、アクセスがよくないんですよね。前は茨城から車で行ったので、あきれるほどの時間がかかりました。青森に入ってからも長いんです。さて、まずは恐山の概要を見ていきましょう。青森県、下北半島の中央部にあり、カルデラ湖である宇曽利山湖の外輪山一帯を指します。火山地形ですが、噴火があったのは1万年以上前とされます。全国にある「〇〇地獄」という地形同様、硫黄性の火山ガスによって草木の生えない荒涼とした風景が広がり、その面積が大きい。面白いのは恐山(おそれざん)の地名の由来で、恐いからというわけではないんです。古くは宇曽利山(うそりやま)と呼ばれたのが、転訛により恐山「おそれやま」と呼ばれるようになりました。もともとの「うそり」は、アイヌ語の「ウショロ(くぼみ)」から来ているということです。日本三大霊場の一つで、恐山菩提寺があります。このお寺は曹洞宗で、むつ市にある円通寺が運営を行っています。恐山では地蔵菩薩信仰が盛んで、禅宗とは合わないんですが、霊場を開いたのは天台宗、最澄の弟子である円仁(慈覚大師)です。宇曽利山湖地蔵菩薩は、地獄を含めた六道世界のすべてに現れて人々を救うという誓いを立てて菩薩になりましたが、特に子どもを地獄から救うことで知られています。幼くして死んだ子どもは、親不孝の罰のため、地獄の賽の河原で石を積むんですが、あるていどまで高くなると、鬼が来て突き崩してしまいます。その無限の責め苦に終わりを与える。ですから、恐山の各所には石積みがあるんですが、これは、地下からの有毒な火山ガスを、直接地表に吹き出させないためもあると言われています。また、あちこちに立てられた風車は、子どもへの供物であると同時に、火山ガスの流れる風向きを調べるためともされます。賽の河原さて、恐山と言えば「イタコ」が有名ですよね。死者が乗り移って口寄せをします。じつは仏教とは関係ない、神道系の巫女なんです。イタコになれるのは、目が見えない、もしくは弱視の女性で、厳しい修行がありました。必ずイタコの師匠につき、数年間祓いの祝詞や所作を覚えます。ただ、これで1人前というわけではなく、実際に死者の言葉を取り次ぐには、高い技術が必要です。現在は後継者が少なく、盲目ではない女性もいるようです。上記したように、イタコは神道ですので、恐山菩提寺はまったく関与していません。例大祭のときに東北各地から集ってくるんですね。おっと、スペースがなくなってきました。温泉の話に移ります。霊場内には恐山温泉があり、4つの湯小屋は無料ですが、最初の拝観料は必要です。ここの湯小屋は、幽霊を見ることができると言われています。ただし、怖い幽霊ということではなく、イタコ「湯につかってゆったりした気分で窓の外を眺めていると、外を行きかう人に交じって、亡くなった親族や友人の姿を見てしまう」といった内容になっています。自分も入りまして、いいお湯なんですが、板一枚の外を人が行き交っているので、なんだか落ち着かなかったですね。さて、じつは恐山は日本の怪談史上、きわめて重要な役割を果たしています。1973年から日本テレビ系列で放映されていた、「怪奇特集!! あなたの知らない世界」。放送作家の新倉イワオ氏が、視聴者の投稿をもとに、再現ドラマを構成しましたが、その中で最も怖かったとされるエピソードが、恐山の湯小屋の一つ「恐山の怪」あるいは「お歯黒お化け」と呼ばれる回で、恐山に参詣に行った男性が霊場内で着物姿の女性を目撃する。その女性は自宅までついてきて、男性は日に日におかしくなっていきます。自宅で歯を磨いていると、なぜか歯が真っ黒になりその後ろに女性の姿が。男性だけでなく、家族もまたその霊にとり憑かれ、霊が茶碗の中に現れたり、家族が歯が真っ黒になったままニターッと笑う。こう書くとバカバカしいようですが、すごく怖かったとして伝説になってるんです。で、何が特筆すべき点かというと、それまでの怪談は、多かれ少なかれ因縁の要素がありました。悪いことをした人間、恨みを買った人間が、霊によって報いを受けるという「四谷怪談」のパターンだったのが、何もしていないのに、たまたま地雷を踏んでしまうような形で霊障を受けてしまう。それもきわめてシュールな形でです。日本のオカルトの先駆者の一人 新倉イワオ氏わけのわからない怖さ、理不尽な恐怖という、現代怪談を特徴づける要素はこのあたりから始まったと見てもいいように思います。怪談が因縁物というしばりから切り離され、幽霊も正体不明で、必ずしも恨みを飲んで死んだ人間とはかぎらない。怪談の自由度が高まったということです。さてさて、ということで、恐山のオカルトを見てきました。最初に書いたようにアクセスは悪いですが、行けば行っただけの価値はあると思いますので、まだの方はぜひ恐山に参詣されてみてはいかがでしょうか。では、今回はこのへんで。

  17. 三次創作小話「忘羨その後」現代版(71)gg「俺を見た?」dd『君を見てない』gg「なぜ俺を見ないの」ddはggしか見てません!【ddはggを見ていたい】〜〜〜〜〜〜〜〜毎年、夏休みに強化合宿があって、高校生も数人、参加するのが通例なの。そこで、コーチに彼の事情を伝えて、チャンスを与えてあげて下さいって、直談判したの。〈そのケガからの復帰は、生易しいものじゃない。それを乗り越えるタフさがあるなら、合宿に参加させてもいいだろう〉コーチは快諾してくれた。もちろん、日本の高校生たちも選りすぐりだから、強敵よ。チャレンジしてくれることを期待してるわ。PS、小チョンに伝えて、もう子どもじゃないんだから、家族に心配をかけないように!それに、感情のコントロールができなければ、一流のアスリートにはなれないからね!〜〜〜〜〜〜〜〜ーーーーーーーーーーーーーーーー全国大会優勝の剣士、魏無羨オリンピック選手の空手家、江澄どうだ、カッコいいだろ?この二枚看板を掲げたかった。分かっている。俺の利己的な野心だ。でも、父さんに喜んでもらいたい。母さんにも褒めてもらえるかもしれない。叶わないと思いつつも、捨てきれなかった。言っておくが、お前を妬ん(ねたん)でるんじゃない。お前の生き方を羨ましいと思ったことなんかない。お前のように、苦労を背負いこむのはごめんだ。ただ、哀れみをかけられるのが、耐えられなかったんだ。ーーーーーーーーーーーーーー「ごめん、俺の方が利己的だった」[謝るな!]ジャンチョンの眉間にシワがよった。『ところで、どこで手術を受けるんだ?』ランジャンの問いに、[今、診てもらっている病院に決まってるだろ!]『彼の先生は、スポーツ医学の権威なんだ。その先生に診てもらった方がいい』[は?わざわざイギリスまで行けって?]『世界最高の整形外科医であり、心理学者。サッカー界では、“医学界のメッシ”と呼ばれている』ジャンチョンは息を呑んだ。[で、でも、費用が高いに決まってる]「お前が研究対象になれば、金は必要ない」[研究対象って、な、なにをしようっていうんだ」「怖いのか?」ウェイインがくすっと笑った。[何を怖がるって言うんだ。よし、お前の顔を立ててやるよ]『どうして素直にありがとうが言えないんだ?』屋台をひやかしながら歩いている2人。「素直になられると、こっちが照れくさなる。あれでいいんだ」『君がそれでいいなら…』火鍋の屋台をのぞき込んでいるウェイインの横顔をじっと見つめるランジャン。「ん、見てた?」『見てないよ』「見てただろ?」『見てないよ』「見てたよな?」『見てた。ずっと見ていたい』「ランジャン、早く2人きりになろう」ランジャンの手首を握って走り出すウェイイン。つづくこの場面、初めて見ました。イボくんの表情をどう思います?https://x.com/geek011330/status/1784128902761193640?s=46&t=BKI2Vjbw7xegQeZ79lADgw

    三次創作小話(71)「忘羨その後」現代版(71)