ブログジャンル
アニメ・マンガレビュー
33,786投稿
💛前回までのあらすじ代役の依頼を受け、急遽渡英することになったテリィ。テリィの説得に応じる形でキャンディも海を渡り、イギリスでの新生活が始まった。新しい劇団では、テリィは妻と死別したばかりとまことしやかに囁かれていた。プライバシーに触れてはいけないと気遣う団員達をよそに、テリィのハムレット
★★★4-11 代役テリュース・グレアム! 彗星のごとく現る! 二種類のハムレットを演じ分ける確かな演技力 公演は順調に日程をこなして行った。雑誌の劇評は新生RSCと称し、代役テリュース・グレアムを『イングランドの新星』とほめたたえた。月がかわり、主演俳優を生活面で支
★★★5-3「セカンドフォリオはここにあったのか」テリィは書棚にあったシェークスピア全集の中の一冊を取り出した。「うちにあるものと同じ?」「いや、発行年度が違う。この全集はファーストフォリオの次に古いんだ」テリィが『マクベス』を流し読みしていると、執事の押す車いすに乗って公爵が部
★★★5-6髪を結んだその姿に一瞬別人かと思ったが、その声と威圧感は先日のハムレットそのもの。「な、なんでお前がいきなり登場するんだよっ、、!」テリィに高い位置から見下され、ジャスティンは思わずたじろいだ。「悪いね、ここは私有地だ。・・気づかずに入ってくるネズミがたまにいるが」「
★★3-3どうやら伯爵は籠城作戦をとるらしい。「朝は食欲がなくてね、レディ一人でどうぞ。朝一番なら数量限定の特製クロワッサンが有るってさ」そう言って、伯爵は未だに寝ている。一人でレストランホールに行く分には、確かに何も起こらない。平和な朝だ。きちんとした身なりの上級乗客に交じるの
★★★2―22 マンハッタン区。路地裏の隠れ家的なレストラン。テリィの馴染みの店のようだ。窓際のテーブルに向かい合って座った時、キャンディは気が付いた。「あら、変装してなかったのね。もういいの?」「変装なんかする気は無いって言っただろ。事実を撮られたところで痛くもかゆくもない
★★★4-22あれはワルツなのだろうか。基本のステップを守ってはいるようだが、だいぶアレンジが効いている。踊っているカップルは気付かなくても、踊りを眺めているだけの人間には丸見えだ。「ワルツってあんな風に自由に踊っても様になるものなんですね~」愛を語らっているような二人の舞いに、
★★★ 8-4 「愛の言葉をねだられることも、俺を試すような会話も幾度となく繰り返されたが、俺は応えた。言葉やキスでスザナの気持ちが落ち着くなら、こんなたやすいことはな・・・――キャンディ・・?」 ・・・ダーリン、まだお休みにならないの・・?マイアミのホテルで聞いたスザナの声
★★★2-16暖かな陽の光が部屋いっぱいに広がっている。目を開けた時、一瞬自分がどこにいるのか分からなかったが、バスタオルの上に置かれた小さなメモを見て、キャンディは昨夜の記憶をゆっくり手繰り寄せた。 バスルームは部屋を出て左だよテリィの字―・・ここはテリィの家だ。(・・
★★★6-2「本当に結婚したのね。キャンディおめでとう!!」 二人きりになったアニーは、緊張が解けたようにいつものやわらかな笑顔を向けた。 四階にあるコーンウェル家専用の応接間での事だ。 気の置けない女同士の会話がとめどなく続く中、不意にアニーがキャンディの手を見て気が付いた。