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2026年09月08日 12:54
広島大学病院乳腺外科ブログ ~広島の乳がん医療に取り組みます~
皆様こんにちは学生時代、幾つもの怪我を経て、リハビリの大切さを知っているつもりの網岡です一方で、挫折する方の気持ちも、痛いほど分かってしまう・・・今更ですが、広島効果で、レモン緑茶、レモンシーフードヌードル、LEMON、、、米津玄師さん 気になっています最近のヒット曲は「烏(からす)」です。W杯とか終わりましたけど!フルートのイントロ、逆説的な歌詞、ジャケットの青色使いに魅了されています。とはいえ、推し活というものをほぼしない我が性格を振り返ると、おそらくこのレモンブームもひっそりと終焉を迎える予感推し続ける方々の熱意と根気に、感心しきりです・・・さて本日は、女性の皆さんには身近な 「骨粗鬆症」 の話題です--------------------------------------------------🍋 乳がん治療中の「骨の薬」をどう考えるか乳がんのホルモン療法、とくにアロマターゼ阻害薬(AI)や卵巣機能抑制療法(OFS)では、骨密度が低下することがあります。そこでよく聞かれるのが、・骨粗しょう症の薬は、どれを使えばいい?・骨の薬で、乳がんの再発も減らせるの?という質問です。2026年、ビスホスホネート (骨粗鬆症に対する薬剤) と乳がんの予後について、新しい研究が 、かの有名なCancer 誌に報告されました。🍋1.今回の研究では何がわかった?対象は、・ホルモン受容体陽性乳がん 2,260人・トリプルネガティブ乳がん 1,436人でした。ホルモン受容体陽性乳がんでは、診断後にビスホスホネートを1年以上使用していた人で、乳がんによる死亡のハザード比が0.54でした。この「0.54」は少しわかりにくい数字です。かなり単純化して考えると、こんなイメージです↓・もともと100人中10人が乳がんで亡くなるような集団なら → ビスホスホネートを使った場合、亡くなるのは5〜6人くらいになる・もともと100人中2人が亡くなるような集団なら → 1人くらいになるつまり、「46%低い」といっても、100人中46人が助かるという意味ではありません。もともとの死亡リスクが高い人ほど、実際に減る人数も大きくなります。ただし、この研究では5年後・10年後の絶対的な死亡率の差は示されておらず、観察研究なので「薬そのものの効果」と断定はできません。一方、トリプルネガティブ乳がんでは、診断後に新たにビスホスホネートを始めた人で、再発や乳がん死亡は少ない方向でしたが、統計学的に明確な差はありませんでした。全体としては、「ホルモン受容体陽性乳がんでは有望な結果、トリプルネガティブ乳がんではまだ結論は出せない」と考えるのがよさそうです。🍋2.日本で使う骨粗しょう症の薬は?乳がん治療中に骨密度が低下したとき、よく使う薬には次のようなものがあります。・アルファロール、ワンアルファ(アルファカルシドール) 活性型ビタミンD製剤・プラリア(デノスマブ) 6か月に1回の皮下注射。骨折予防効果の高い薬です。・リクラスト(ゾレドロン酸) 5mgを年1回、点滴する骨粗しょう症治療薬です。・イベニティ(ロモソズマブ) 骨折リスクが非常に高い骨粗しょう症に、月1回、12か月使用します。どれが「一番強いから一番よい」というものではありません。骨密度、骨折歴、年齢、腎機能などをみて選びます。🍋3.ゾメタとリクラストは同じ成分。でも使い方は違うゾメタもリクラストも、成分はゾレドロン酸です。ただし日本では、使う目的が異なります。・リクラスト → 骨粗しょう症の治療薬 → 5mgを年1回点滴・ゾメタ → 主に、乳がんなどの骨転移による骨病変に使う薬 → 4mgを通常3〜4週間ごとに点滴し、病状が安定していれば12週間おきにすることも海外では、閉経後、またはOFSによって閉経状態となっている早期乳がん患者さんに、再発予防を目的としたビスホスホネートについて話し合うことが推奨されています。ゾレドロン酸4mgを6か月ごとに3年間、という方法もその一つです。ACS Publicationsただし、日本では、再発していない患者さんに「再発予防のためにゾメタを使う」という治療が一般的に行われていません。また、・骨粗しょう症にリクラストを使えば、同じ再発予防効果が得られる・プラリアを使えば、乳がんの再発も減るとまでは言えません。🍋4.乳がん術後で、“NG”の骨の薬は?骨粗しょう症の薬には、「骨が壊れるのを抑える薬」と、「骨をつくる働きも高める薬」があります。・プラリア、リクラストなど → 主に骨が壊れるのを抑える薬・イベニティ(ロモソズマブ) → 骨が壊れるのを抑えながら、骨をつくる働きも高める薬イベニティは、骨折リスクが非常に高い場合に使われます。乳がんの既往だけで使用できなくなる薬ではありません。ただし、乳がん患者さんでの使用経験や長期的な安全性データは、プラリアやビスホスホネートほど多くありません。そのため、他の治療で十分対応できる場合には、あえて第一選択にしなくてもよいと私は考えています。なお、フォルテオ、テリボン(テリパラチド)は、骨転移がある患者さんには使用できません 骨転移を悪化させると証明されているわけではありませんが、安全性が十分に確認されておらず、骨肉腫への懸念もあるためです。🍋5.患者さんはどうしたらいい?乳がん患者さんの骨の薬は、まず「再発を防ぐため」ではなく、「骨折を防ぐため」に選びます。主治医に聞いてみるなら、「私は今、骨粗しょう症の治療が必要ですか?必要なら、乳がんの治療中であることも考えて、どの薬が合っていますか?」という感じでしょうか。今回の研究から、「骨を守る治療」と「乳がんの予後」は無関係ではないと伝われば幸いです-------------------------------------------------------暑い8月も終わり、時より9月の涼しい風を感じます。一方で、連日の大雨、被災された地域のニュースに心が痛みます。それでも嘆いているばかりでは始まらない。自分にできる防災を、と思い、5年間もつ災害用食糧をゲットしました!できるだけ対策はして、あとは臨機応変に残暑のおり、体調管理にはお気をつけください
たくさん共感されています
みのり先生の診察室
近年、若い世代の大腸がんが増えていることが問題になっています。 大腸がんというと、「高齢者の病気」というイメージを持っている人も多いと思います。 ところが最近は、50歳未満で発症する若年発症大腸がん(Early-Onset Colorectal Cancer:EOCRC)が増加しています。 なぜ若い人に大腸がんが増えているのか。 肥満や運動不足、食生活、超加工食品、飲酒、糖尿病、腸内細菌叢など、さまざまな原因が研究されています。 そんな中、とても興味深い研究が医学誌『Cancer』に発表されました。 https://acsjournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/cncr.70458 今回研究者たちが注目したのは、成人してからの生活習慣ではありません。 なんと、 「生まれた時の体重」や 「両親の年齢」 です。 39歳以下で大腸がんになった人を調査 この研究は米国カリフォルニア州で行われた大規模研究です。 出生記録とがん登録を照合し、 ・39歳以下で大腸がんと診断された1,221人 ・大腸がんではない61,050人 を比較しました。 調べたのは、 ・出生体重 ・在胎週数 ・帝王切開だったか ・出生順位 ・多胎かどうか ・母親の年齢 ・父親の年齢 ・母親の出生国 ・両親の教育歴 ・妊娠中の合併症 など。 かなり細かく「生まれる前後の環境」を調べています。 なお一般的には50歳未満を若年発症大腸がんと呼びますが、この研究ではデータの関係で39歳以下が対象です。 そこは頭に入れておいて下さい。 男性は若年性大腸がんが約34%多かった まず分かったのは男女差です。 女性と比較すると、男性では若年発症大腸がんのオッズが約34%高い という結果でした。 これは他のさまざまな因子を調整しても残りました。 大腸がんはもともと男性に多いことが知られていますが、その傾向は若い世代でもみられるようです。 背景には、 ・性ホルモン ・腸内細菌叢 ・代謝の違い などが関係している可能性があります。 女性では出生体重が重いほどリスク上昇 今回、私が特に興味深いと思ったのがこの結果です。 女性では、 出生体重が500g増えるごとに、若年発症大腸がんのオッズが約10%上昇 していました。 一方、男性では明確な関連はみられませんでした。 だからといって、 「大きく生まれた赤ちゃんは将来、大腸がんになる」 という意味ではありません。 あくまで統計的な関連です。 それでも、 胎児期の栄養状態や代謝環境が、数十年後のがんリスクに影響する可能性を考える上では、とても興味深い結果です。 出生体重は単なる赤ちゃんの大きさではありません。 妊娠中の母体の血糖、栄養状態、ホルモン環境、胎盤機能など、さまざまな要素を反映しています。 そう考えると、成人してからの病気が胎児期とつながっている可能性も不思議ではありません。 女性では「父親が35歳以上」でリスク上昇 さらに驚いたのが父親の年齢です。 女性の場合、 父親が20〜24歳だった人と比べ、 父親が35歳以上だった人では、若年発症大腸がんのオッズが約56%高い という結果でした。 男性ではこの関連は認められませんでした。 なぜ父親の年齢が関係するのでしょうか。 研究者が挙げている可能性の一つが、 新生突然変異(de novo mutation) です。 男性では年齢とともに精子を作る細胞の分裂回数が増えます。 細胞分裂が増えれば、その過程で新たな遺伝子変異が生じる可能性も増えます。 そのため父親の高齢化が、子どもの将来の病気のリスクに何らかの影響を与える可能性が考えられています。 ただし、この結果だけで 「父親が高齢だから子どもが大腸がんになる」 と結論づけることはできません。 今回の研究で初めて見えてきた可能性の一つ、と考えるべきでしょう。 母親が外国生まれだとリスクが低かった もう一つ面白かったのが母親の出生国です。 母親が米国生まれの人と比べて、 母親が外国生まれの場合、若年発症大腸がんのオッズが約15%低い という結果でした。 特に男性では約21%低下していました。 この研究における外国生まれの母親の多くはメキシコ出身でした。 研究者らは、 第一世代の移民では、 ・食生活 ・肥満率 ・喫煙などの生活習慣 が米国生まれの人と異なる可能性を指摘しています。 つまり、 妊娠中の母親の生活環境や栄養状態の違いが、子どもの将来の大腸がんリスクに影響している可能性 もあるということです。 帝王切開や早産は関係なかった 一方で今回、 ・帝王切開 ・在胎週数 ・出生順位 ・多胎 ・母親の年齢 ・流産や死産歴 ・妊娠中の合併症 などについては、若年発症大腸がんとの明確な関連は認められませんでした。 最近は帝王切開と腸内細菌叢の関係などもよく話題になりますが、少なくとも今回の研究では、大腸がんとの関連は示されませんでした。 大人になってからの生活習慣だけでは説明できない? 若年性大腸がんが増えている理由については、これまで ・肥満 ・運動不足 ・糖質過多 ・超加工食品 ・加工肉 ・飲酒 ・糖尿病 ・抗菌薬使用 ・腸内細菌叢の変化 などが疑われてきました。 もちろん、こうした要因も重要でしょう。 ただ今回の研究を見ると、 もっと前、 胎児期や出生時からすでにリスク形成が始まっている可能性 も考えなければならないのかもしれません。 医学には、 DOHaD(Developmental Origins of Health and Disease) という考え方があります。 日本語では、 「健康と病気の胎児期・乳幼児期起源」 などと訳されます。 簡単に言うと、 胎児期や乳幼児期の環境が、大人になってからの病気のリスクに影響する という考え方です。 糖尿病や高血圧、肥満などでは以前から研究されていますが、今回の研究は、大腸がんについても同じような視点が必要なのではないかと示唆しています。 ただし「原因が分かった」わけではありません ここはとても大切なので強調しておきたいです。 今回の研究は観察研究です。 したがって、 出生体重が重かった ↓ 大腸がんになった 父親が高齢だった ↓ 大腸がんになった という因果関係を証明したものではありません。 また、多くの項目を調べているため、偶然差が出た可能性もあります。 さらに母親のBMIや肥満、妊娠中の詳細な食生活など、十分評価できていない項目もあります。 ですから、「若年性大腸がんの原因が判明した」という研究ではありません。 むしろ、 若年性大腸がんの原因を考える上で、新しい手掛かりが見つかった と捉えるのが正しいでしょう。 がん予防は「今の生活」だけではない 私たちは病気になると、 「最近何を食べたのか」 「運動しているか」 「太っているか」 といった現在の生活習慣ばかりに目を向けがちです。 でも、人間の体は昨日今日でできたものではありません。 胎児期、出生時、乳幼児期、思春期、成人期。 それまでのすべての環境が積み重なって、今の体があります。 今回の研究は、 若年性大腸がんについても、成人後だけを見ていては原因を説明できない可能性 を示しています。 若いから大腸がんにはならない・・・ そんな時代ではなくなってきています。 血便、便通異常、腹痛、原因不明の貧血、体重減少などが続く場合は、 「まだ若いから大丈夫」 と放置せず、一度きちんと検査を受けてほしいと思います。 特に大腸がんは、早期に見つけることができれば治療できる可能性が高いがんです。 ブログでも何度もお伝えしてきましたが 40歳を過ぎたら 何も症状がなくても 2〜3年に1回は 大腸内視鏡検査を受けて下さい。 定期的に大腸内視鏡を受けていて大腸癌で亡くなったという患者さんを私は一人も診たことがありません。 大腸内視鏡検査を受けてさえいれば死亡は防げたのに・・・と悔しい思いをした症例はたくさん経験しています。 だから何度でも言います。 一度 大腸内視鏡検査を受けましょう。 お近くに大腸内視鏡検査をやっているクリニックがあるはずです。 探して受診して下さいね。 あともう一点だけ。 コロナワクチンを接種した人に大腸癌が多発しています。 接種された方は年齢関係なく、一度は大腸内視鏡検査を受けて下さい。 若年性大腸がんが増えている今だからこそ、 年齢だけで安心しないこと。 そして将来的には、 出生前からの健康づくりも、がん予防の一部として考える時代になるのかもしれません。 そんなことを考えさせられた論文でした。 【参考文献】 Cancer. 2026. Birth and parental characteristics and the risk of early-onset colorectal cancer. doi:10.1002/cncr.70458 クリックお願いします にほんブログ村 痔ランキング 患者さんのリクエストで復活させた 化粧品と発酵素するりの記事は コチラ 便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術 2020年12月25日に出版し、おかげさまで11刷目となり累計発行部数が約4万部のベストセラーになりました オシリを洗っている全ての人に届けたい。 お読み頂けると幸いです。 そして2冊目も出版しました↓ 手に取って頂けると幸いです 公式LINEでも情報発信中 LINE Add Friendlivelong-diy.com 敏感肌の私でも かぶれずに使えて なおかつ 美容効果を実感できる 自分のために作った オリジナルコスメはコチラ↓ Minori Doctor's Cosmetics powered by BASE美容効果の高い化粧品を使いたいけれどかぶれてしまう、アトピー性皮膚炎などの肌トラブルがある、そんな人でも使える化粧品を開発したいという思いで患者さんと一緒に作り上げた肌にやさしい化粧品です。市販品との違いは濃度と肌にやさしい処方。ドクターズコスメならではの高品質・安全・安心を手にとって感じてみてください。shop.minori-doctor-cosmetics.com ドクターズコスメならではの技術がぎっしり詰まってます
獣医師の動物病院裏ブログ。犬猫さんがモノじゃなくなることを夢みて。
シニア期の診療で、私たちが特に大切にしたい機能の一つが、「自分で動けること」です。宣伝ですが、鍼灸はこれにかなり強いツールだと思います。たくさんの方に試させていただいて、確実に効くといまなら言えます。だって、効かないなら予約入らなくない?ということです。まあ今日は一般論なので、その話はしませんが、ご所望される方は「あんどえむ」まで。シニア犬の飼い主さんから、「散歩の距離が短くなりました」「最近歩くのが遅くなりました」「階段を上らなくなりました」「ソファに飛び乗らなくなりました」 という話を聞くことがあります。猫ではさらに分かりにくく、「高いところに行かなくなった」「キャットタワーを使わなくなった」「寝ている場所が変わった」「毛づくろいをしなくなった」 といった形で現れることがあります。問題は、こうした変化が非常にゆっくり起こることです。突然歩けなくなれば誰でも異常だと気づきますが、少しずつ散歩の時間や距離が短くなれば、「歳だからこんなものかな」と受け入れてしまいます。何度も書きますが、その背景には変形性関節症、脊椎疾患、筋力低下、神経疾患などが存在する可能性があります。特に慢性疼痛では、犬や猫が「痛い」と明確に表現するとは限りません。むしろ、「以前していたことを、しなくなる」という形で現れることがあります。運動機能の低下で厄介なのは、悪循環が生まれることです。関節が痛い。↓動きたくない。↓活動量が減る。↓筋肉量・筋力が低下する。↓関節を支える力も弱くなる。↓さらに動くことがつらくなる。この循環が進むと、最初は「散歩が短くなった」程度だった変化が、「立ち上がれない」「自力で排泄できない」といった大きな機能低下につながることがあります。高齢に伴う筋肉量や筋力の低下は、サルコペニアと呼ばれます。さらに病気などによって体重減少や筋肉の消耗が進む状態では、悪液質が問題になることもあります。だからといって、「たくさん歩かせればいい」わけではないですよ?筋肉を落としたくないからといって、痛みのある犬を無理に長時間歩かせることが正解ではありません。関節に痛みがある状態で過剰な運動を行えば、かえって活動を嫌がるようになる可能性があります。目標は、「疲れさせること」ではなく、「動ける機能を維持すること」です。たとえば犬であれば、一度に長距離を歩くのではなく、10〜15分程度の短い散歩を1日2〜3回に分ける方法があります。これなら関節や心肺への負担を分散しながら、必要な身体活動を確保できます。そして散歩の価値は、歩いた距離だけではありません。犬にとって匂いを嗅ぐ行動、いわゆるノーズワークは非常に重要な刺激になります。(こういう便利グッズも「あんどえむ」においてあります)そんなに歩けない子でも、カートで公園まで行き、安全な場所で外の匂いを嗅ぐというだけでも身体活動と同時に環境からの刺激を受けることができます。シニア犬の散歩では、「その子が外の世界とどれだけ関われたか」という視点を持ってみてください。ちなみに同じ散歩でも、歩く場所によって身体への刺激は変わりますよ?平坦なアスファルトだけではなく、安全を確保したうえで芝生、土、砂利など、少し異なる地面を歩くことがあります。足の裏から入ってくる刺激が変化することで、四肢の位置を認識する固有受容感覚への刺激になります。ただし、これは「不安定な場所を無理に歩かせる」という意味ではありません。転倒リスクの高い犬、重度の関節疾患や神経疾患がある犬では、その子の状態に合わせた運動を選択する必要があります。リハビリテーションも同じです。どの運動が適切なのかは、関節の状態、筋肉量、神経機能、痛み、体重、心肺機能などによって変わります。だからこそ「シニアだからこの運動」という一律の方法ではなく、その子にとっての最適解を評価してプログラムを組む必要があります。運動は散歩だけで稼ぐ必要ないですよ。非常に簡単な「立つ・座る」の反復も重要な運動です。犬であれば、ゆっくりと「おすわり」と「立つ」を3〜5回程度繰り返します。人でいうスクワットに近い運動で、後肢の筋力維持に利用できます。もちろん、膝や股関節、腰などに問題がある場合には適さないこともあるため、痛みがある犬に自己流で強制するものではありません。また、床にタオルなどの小さな障害物を置き、ゆっくり跨いでもらう方法もあります。ポイントは、「身体を意識して使う機会を作る」ことです。猫では犬と同じような運動療法を行うことは難しいため、環境を変化させてあげてください。たとえばフードを一か所に置くだけではなく、複数の場所に少量ずつ配置して探してもらう。パズルフィーダーを使って、どうすれば食べ物を取り出せるのかを考えてもらう。おもちゃを動かして狩りを模倣する。段ボール箱や紙袋など、安全な探索対象を用意するなどの方法があります。ただし、シニア猫に若い猫と同じ激しいジャンプを要求する必要はありません。高い場所へ移動することが好きな猫なら、キャットタワーや窓辺にスロープや低い段差を作り、ジャンプしなくても好きな場所へ移動できるようにしてあげてください。その猫さんが持っている能力を使い続けられるよう、環境側を調整することです。シニア期に身体活動を維持する意味は、筋肉や関節だけのためじゃないです。Dog Aging Projectの研究では、犬の身体活動量と認知機能障害との関連が報告されています。また、高齢犬を対象とした研究でも、活動パターンが認知機能、記憶、歩行速度などと関連することが示されています。ここで重要なのは、「運動すれば認知症を治せる」という単純な話ではありません。観察研究で認められた関連を、そのまま因果関係と考えることはできないからです。しかし少なくとも、身体活動と認知機能がまったく無関係ではないことは示唆されています。認知的な刺激というと、難しいトレーニングを想像する必要はありません。いつもの散歩コースを少し変えるだけでも、普段とは違う安全な場所の匂いを嗅いでもらうだけでも、いいですし猫なら新しい箱や安全な素材を置いてみるなんかもいいと思います。とにかく新しい刺激に触れ、自分で考えたり、探索したりする機会を残しておくことです。若い頃と同じ能力を求めるのではなく、その子の現在の身体能力に合わせて「少しだけ新しいこと」を生活に取り入れていきます。そして、運動機能を守るうえで絶対に忘れてはいけないのが疼痛管理です。痛い状態で運動を強制すれば、動くことそのものが嫌になってしまいます。必要に応じて薬物療法、体重管理、環境整備、リハビリテーションなどを組み合わせて、まず「動ける条件」を整える必要があります。そしてリハビリテーションも、単に運動をさせることではありません。関節の構造、筋力、神経機能、感覚機能、体重、痛みなどを評価し、「この子はどこまで回復できるのか」「どの機能を維持するべきなのか」を考えながら設計するものです。筋力低下が主体なら、適切な運動や栄養管理によって回復できる余地が大きいことがあります。一方で、進行したOAや神経疾患などでは、完全に若い頃の状態へ戻すことが難しい場合もあります。その場合の目標は「治す」から、「生活に困らないところまで機能を戻す、あるいは維持する」へ変わります。この目標設定は、シニア医療ではとても重要です。今回の話は「歩ける」を、健康寿命の一部として考えましょうというものでした。次回もこういう話を続けます。よろしくどうぞ。みなとまちアニマルクリニック | ペット向けオンライン相談・診療システムのみるペットみなとまちアニマルクリニックはオンライン相談、オンライン診療を導入しております。待ち時間や通院時間、通院によるペットのストレスを気にすることなく、スマートフォンなどを用いて自宅で相談・診療を受けることができます。お薬等も自宅で受け取ることができます。mirpet.co.jp
ほぼ年中無休 もりぞの内科の「ホンネでぶつかる医療の話」
にほんブログLDLが高いやせ型女性当院で半年や1年に一度動脈硬化検査しているけどやせ型で低血圧血管年齢も良好なんでここはもう注意しなくていいのでは?と説明していますLDL高い!って言われてそこばかり注目しているような気がします現代日本人の死因は①心筋梗塞などの血管系②癌系③感染症系④老衰または転倒骨折して寝たきりなどになればそれが原因で感染起こしたり老衰が早まったりするこの患者さんは恐らく①系では死なないと思うのでもっとガンガン食べて加工品や添加物控えめで②や③を予防して運動して老衰や転倒を予防したら良いと思いますと説明しておきました心血管はそんな頻回なケア不要かなだからなにもなければ半年後とかじゃなくて2年後においでと=================ほぼ年中無休 糖尿病&内科診療もりぞの内科直接メッセージには一切お答えできませんCuron診療クロン施設コード:07d1診察代金と別途必要利用料 クロン利用料(330円税込)(クロンさんへ直接)当院システム利用料(180円税込)郵送・配送費用本人へ領収書等(330円税込)(領収書不要の場合は不要)薬局へ処方箋(500円税込)(電子処方箋希望の場合不要)X(旧twitter)iHerbお買い物コードは mor5261=================
にほんブログ医療機関の倒産、上半期として過去最多 「診療所」の厳しさ目立つ2026 年上半期医療機関(病院・診療所・歯科医院)の倒産は39 件過去最多の前年同期を上回る倒産だけだとたった40件ですが見通し暗くてやめたところも多いでしょうだけど新規開業はかなりあるんですクリック経営はだんだん厳しくなりますが勤務医してても給料上がらないので開業する人も増えます基本的にクリニックの総数は変化ないどころか微増していくと思います偏在して格差が拡大していくと思いますみかしは開業したらある程度患者さん(お客さん)が来ていましたが今後は特色がないといけないでしょうね=================ほぼ年中無休 糖尿病&内科診療もりぞの内科直接メッセージには一切お答えできませんCuron診療クロン施設コード:07d1診察代金と別途必要利用料 クロン利用料(330円税込)(クロンさんへ直接)当院システム利用料(180円税込)郵送・配送費用本人へ領収書等(330円税込)(領収書不要の場合は不要)薬局へ処方箋(500円税込)(電子処方箋希望の場合不要)X(旧twitter)iHerbお買い物コードは mor5261=================